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2月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第172回 令和2年215

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(31)◆◆◆

今回のテーマ:『撰鍼三要集』(肺経〜脾経)、『十八術』より 四傍天人地術

ここでは代田文誌著の「鍼灸治療学」参考にしながら穴名とどんな時に使用していたか

検証していきます。穴の効果を再確認して、臨床にひらめき効果を出せたらと思います。

手の太陰肺経 

肺経で大事な穴は中府、尺沢、孔最、経渠、魚際

中府(肺の募穴)肺結核、喘息、呼吸を楽にするときで呼吸器疾患に使う。

また、肩甲関節、リウマチ、五十肩で上肢の挙状上不能の時、背側の天宗、臑兪の

両面からの治療で可動域を広げられる。

尺沢(肺経の合穴)合は「逆気して泄する」 肺浸潤・肺結核の肺疾患に効く。

また喘息、気管支炎、咽頭炎を治する。咽の痛み、咳に頻発に多壮灸で寫する。尺沢は

合で「逆気して泄する」ところで昔から尺沢と委中は瀉血治療によく使われていた。

石坂宗哲は尺沢から瀉血して吐血、喘息、肘痛をなおした。

荻野元凱も尺沢から瀉血して鼻病、眼病、脳病を治した。

孔最(郄穴血気の深く集まるところを謂う)痔疾患で肛門すべてに効く。肺疾患、拇指

麻痺。児童の頸部リンパ腺脹や扁桃腺肥大に著効がある。

列缺 扁桃腺炎、咽喉痛、拇指痛・拇指麻痺を治する。大胸筋の圧痛、頸項の強張りとる。

経渠 扁桃腺や気管支炎での発熱に使う

魚際 ばね指に使う 鍼だけでなく灸をする。拇指痛を治する名穴。腱鞘炎に。

手の陽明大腸経

二間 PIP関節の内側横紋端を沢田流の二間とし、灸をしてものもらいに効く。

大浦先生は眼疾患全般に和髎の灸をするとのこと。耳の浅側頭動脈の後ろ。

合谷 眼疾患を主る、動脈硬化、血圧亢進、頭痛、脳溢血など頭部充血を引き下げる。

(拇指の腱鞘炎には必須穴。一般の合谷は疔、癰の名穴。蓄膿症にも効く。

温溜 歯の痛い時使う。特に下歯痛。頬腫や歯根膜炎、口内炎に多壮灸。

手三里 癤(せつ)、疔癰の妙穴。化膿しないものにては2030壮数で消散すること

多く化膿しているものでも早く化膿して治る。灸のポイント灸をして・最初熱いものは熱く

なくなるまで。最初熱くないものは熱くなるまでいくつも炷える。疔癰は小腸経の養老と

一緒に炷えるほうがよい。但し直径3儖幣紊令は外科的手当てを受けて方が良い。

中風、半身不随、橈骨神経麻痺、顔面神経麻痺、脳溢血、脳充血、下腹冷えで上ったのを

引き下げる大切な穴。o灸で反射的貧血を起こしたとき。しかしこの件は?⓸蓄膿症、

肥厚性鼻炎、瘰癧、また癌腫などの腫症に。(但し癌に対する効果は絶対的ではない。)

曲池 皮膚病を主る。化膿予防、眼瞼炎、リュウマチ、中風、半身不随必須穴、

臑 上腕神経痛、麻痺、上肢上がらずに。

肩髃 皮膚病を主る。きわめて表層の皮膚病に効く。肩甲関節、リウマチ、関節炎

五十肩、三角筋リュウマチC翩、半身不随

迎香 上歯痛に鍼で効果ある。顔面麻痺、臭覚麻痺、三叉神経痛、蓄膿症、肥厚性鼻炎

大迎 下歯痛、歯根膜炎、に鍼。顔面神経麻痺、三叉神経痛に効く。

下関 歯痛、歯根膜炎を治す。顔面神経麻痺、三叉神経痛、下顎関節炎で口が空かない。

頭維 片頭痛に効く。眼疾患で羞明流涙するものに鍼で効果

欠盆 肺尖部に中っているので深刺しすると自然気胸を起こすので注意。鍼灸はしないが

診断と指圧に日常必須の穴である。

不容 嘔吐胸脇苦満、心悸亢進、胃痙攣、肋間神経痛、胃酸過多症に効く。胆石症の時

右不容、及び上方2横指の上不容に著効ある。「鍼灸説約」に案ずるに、隔膜の拘急を

緩うす。鍼1寸5分、留める事20呼吸。

梁門 中脘を助けて胃の諸病に効く。胃炎、胃下垂症、胃アトニー、胃痙攣、胃潰瘍、消化

不良、胃部膨満感、黄疸胆石症にも効果ある。「参考」中脘・胃兪・脾兪・と共に必須穴

である。またこれらの穴に鍼灸をして効果ない時、梁門を加えて著しく効果をえる。胃癌

は難治であるが、対症療法としては効果ある。胃酸過多は上脘、巨闕の方が効く。腹部に

ある門の字の穴は皆大切である。門は入る所にしてまた出る処である。とは病症が現れる

処であってまた治療の要点でもある。

滑肉門 腎臓炎、腎孟炎、消化不良、胃下垂症、十二指腸潰瘍などを治す。「内径」によ

骨は腎に属し肉は脾に属す。沢田流は骨と肉との門であって、腎と脾に関する。故に人

と脾の病を治するに大切な穴で、また曰く、天の寒気が風門より膈、肝、脾、腎にいる時

骨肉門にあらわれる。風邪の内臓に入ったものを取るに最も良い穴である。実際滑肉門

あたりの腹直筋の緊張と圧痛が現れる。「註証発微」の説、人身における天、臍以上の病

の現れる処であり治療点で沢田流に於いては重要な穴の一つである。

天枢 大腸の病を主る。下痢、便秘、赤痢、腸チフス、腸炎、また腎炎、腎盂炎等に効く。

(参考)「鍼灸説約」に曰く不容より此の穴に至って皆腹痛の諸病を治する。腹痛3種あり。

鍼刺2・3分で治する者あり、6・7分で治する者あり、寸余にして治する者あり。病が浅い

ところに深ければ痛楚を益し、病深く鍼すること浅ければ邪益々旺す。逆治しないよう。

天枢以上を天とし、天枢以下を地し、天気と地気と交錯する枢要の処と沢田先生は解さ

れた。天の寒気と地の寒気とが天枢の部に於いて相搏つものを傷寒というと仰しゃった。

大巨 大腸の病を主る。下痢、便秘、腸炎、腸結核、また腎臓炎、腎臓結核、腎盂炎など

腎疾患に必須。なおまた、子宮内膜炎、附属器炎、帯下、不妊症、月経不調、などの婦人

科疾患、膀胱炎、淋疾、など下腹の病気、下肢の疾患のすべて、特に座骨神経痛、

リュウマチに大切な穴である。

梁丘 腹痛・特に胃痙攣の頓挫に特効を有する。また、下痢止めの名灸穴(但し腸結核の

下痢止めは崑崙の方が良く効く。膝関節炎・膝関節リウマチなどの膝痛に効く。

足三里 諸種の慢性病及び消化器疾患。胃痙攣・胃炎・胃アトニー・胃下垂症・などの

胃疾患より神経衰弱、ヒステリー・神経症・中風・半身不随・脚気・座骨神経痛・腓骨

神経痛・小児麻痺の神経疾患・肥厚性鼻炎・蓄膿症などの鼻疾患、その他慢性病の一切

に効く。沢田先生、殆どの患者さんに用いたが胃酸過多症には使わない方が良いと。

古来脚気八処の灸の一つとして用い養生保健、長寿の灸穴としても有名である。

上巨虚 大腸の病を主る。腸炎・下痢・便秘などに効く。又鼻閉塞・脚気・半身不随・

腓骨神経痛・胃腸の熱を鍼で取る。肺尖浸潤・肺結核にも効く。大腸の病の反応の現れ

る大巨の圧痛も緩解する。大腸兪・大巨・上巨虚の3穴は密接な関係がある。

解谿 足関節炎・リウマチ・足関節捻挫に効く。特に上眼下垂の病は胃経に属し効く。

内庭 食傷の名穴、足背水腫、第2趾の麻痺、上歯痛に効く。沢田先生は裏内庭に熱く

なるまで幾壮でも灸すると食傷が即座に治り妙穴としていた。

手技は十八術より四傍天人地術

   

次回は3月21日です。

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 19:32 | - | -
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