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12月関西支部研修会

12月8日高槻市民会館和室にて関西支部研修会がおこなわれました。

 

腹診と背候診の対応

それぞれの主訴を腹診、背候診で確認して行きます。

治療者の感覚と受け手の感覚とのズレと一致。腹と脊の対応。病位、病症のイメージ・・・

 

傷寒論真髄      村田底観先生

厥陰病 350・351・352・353・354章

350章 白虎湯  表熱は無く、中から蒸し出されてくる熱 ※169章 白虎加人参湯 大熱なく

滑脈、手足の冷え、熱を嫌がる、ノドが渇く、じたばた煩躁する。胸腹の灼熱感。便秘尿赤。 

351章 当帰四逆湯  普段から気血のめぐりが悪い人

 手足の冷えを訴える、脉が細く、腹が張って(ガス)痛む。腹直筋、腰背部の引き攣れ、頭痛など。

352章 当帰四逆加呉茱萸生姜湯  普段から腹が冷え、水毒がある。表位にも邪がある。寒疝

 昼夜の別なく悪寒する。手足が冷える。ヘソ周りの冷え。胸満、嘔吐、腹痛、手足の麻痺、頭痛

 ※参考資料 寺澤捷年『漢方腹診考』 背部痞根の硬縮と圧痛、鼠蹊部に硬結と圧痛がある。

353章 四逆湯  熱があり、太陽病に似ているが、下痢などがある。(真寒仮熱)

 ※91章 清穀下痢し、身疼痛する者、まさに急ぎ裏を救うべし。

354章 四逆湯  大汗もしくは大下痢して、厥冷する者

 

参考資料から抜粋

除中 厥陰病期の病態。長病みで死ぬ少し前に、ちょっと治るように見えること。中日和(なかびより) 〈村田先生から最近経験した除中の臨床例の話がありました〉

 『漢方の疝』と、『現代医学の疝痛』はイコールではない。

疝気の治法

 鍼道発秘―徹腹、章門、京門 / 引き攣り、痛み強き 環跳、腰眼、委中 / 心下強ばる 肩、項、両の手に引く

 杉山真伝流―【鍼】 天枢(雀啄)、大横(同)、章門(暁鍼)、関元(随鍼)、三陰交(気行)、大敦(甚だしい時に灸三壮)、豊隆(雀啄)、気海(同)、五枢(同)。※真伝流の雀啄は慎重に手技

   【灸】 陰交の傍ら各一寸(灸すること年壮に随う)。泉生足(足底側の第二指第二節の正中)も又た妙なり。

   【婦人疝不止の治法】 承山(少し血を取るべし)、委中(赤小豆の如く血を取ること、三度に及べば效あり)

刺絡聞見録 委中、股の付根(動脈の所に凝結するもの多し)、これを刺して血を取るべし。もしその凝結少なければ、動脈を挟みて両かたわらを刺して血を吸わしめよ。吸うときはその痛み即ち退散する。

寺沢捷年『漢方腹診考』 〜洛部の圧痛と筋緊張の所見は漢方でいう「疝気」という病態を指示する症候であり、とりわけ当帰四逆加呉茱萸生姜湯の確定に重要な所見である。

大塚敬節は当帰四逆加呉茱萸生姜湯の決定に鼠蹊部の索状の硬結と圧痛が重要な所見であることを見出した。

A洛部の圧痛と同時に背部の痞根の硬縮と圧痛が見られる。(両者は腰髄第一神経(L1に支配されている)

 

今月の漢方  『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』

村田先生はこの薬方を東京で処方されて飲んでいたという話などがありました。

 

昼食

 

チェックシート

それぞれの項目の点検をうけます。進化成長著しい人。足踏みしている人。

手ほどきからはじめている人。基本が疎かになって指摘を受ける人。など

 

刺絡聞見録    井上泰観先生

井上先生が本文を読み、内容と大意を話されながら、飄々と講義が進んでゆきます。

三輪東朔先生の話されたことを、門人の伊藤大助さんが筆記した。

およそ、事を成そうとするには、成そうとすることのあらましを詳しく知らなければ(必要な)知識をもてない。知識がなければ成す技術は拙い。術が拙ければ人は信用しない。人が信じなければ、その術を天下に広め、(刺絡の)説を行き渡らせ、(伝えた人に)術を行わせてゆくことなどできない。だから私は、東朔先生から聞いた刺絡の術の、成すべきあらましを巻頭に掲げて第一義とする。

 先生は言われた。「私はまず、刺絡が(世の中に広く)行われて行くのが、どうして正しいこと(義)なのかを示そう。それは、あなただけではなく、世を救う志のある人にも公にして、万民の病苦を救うことを旨とし、術を秘匿したり、高く売ろうと考えず、孔子のような(高潔な)人たちと志を共にし、求める人にはこれを教えて、万民に平安の世をもたらそう。』・・・・と篤い志が語られています。

考えとしては『気血のめぐりが滞ることで、悪血が生じ、病変となってゆく。その悪血を除くことで、真気を回復させることができる。その効はとても素晴らしもので、固く固まった病態や、卒中などの緊急時、湯液のおよばないところを、刺絡は突破できるのだ。多くの人をこの術で助けたい。』 ・・・と、熱く語っています。

『禁穴・動脈にこだわらず。毒の所在にしたがう。すべて上にあるは肩背および、それより上に取り、下にあれば委中および、それより下に取る。中なれば背骨について取り。手にあるは尺沢に取る。』

こころの在り方の徹底について、くりかえし述べられています。

 

本文の病の機序の説明は、うなずけるところと、いまの知識からは強引と思えるところが並んでいますが、刺絡への熱い思いと、揺るぎのない信頼が伝わってきます。

 

丹田呼吸と身体づくり

身体とこころをゆるめ。静かに坐って丹田で呼吸します。

 

相互治療と課題の発見

それぞれの主訴にしたがって治療をすすめますが、そのなかに課題がみつかります。

病態の把握。治療の組み立て。指導の先生の指摘によって、診るべき個所、治療の勘所、取るべき手技、姿勢等々。なるほどと目からウロコであったり、自分自身に凹むこともありますが、得るモノの大きい大切な時間です。

 

振返りの会 + 忘年会

今日の振り返りから、忘年会へ移行して、雑談もありながら、結構真剣な思いも行き交っていたようです。昔は皆、もっと能天気だった気がします。知らない間に頼もしく成長している人たちの姿がありました。

今年一年ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。

関西支部研修会 年明けは 1月12日(日)

東洋医学と養生の会は 1月26日(日)です。

(文責:小倉)

 

 

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