いやしの道協会ブログ

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11月 関西支部研修会

11月10日(日)高槻市民会館和室にて関西支部研修会がおこなわれました。

今日はおだやかないいお天気です。お隣の野見神社は七五三で賑わっています。

 

腹診と背候診の対応

受け手が違えば、体もかわり、腹状も背候もかわります。

主訴を聞き、からだを診ます。受け手に確かめながら、治療へとすすみます。

病症の把握が正しいのか、治療の方針はあっているのか、指導者に確かめます。

上手くいかない時、簡単に聞いてしまいがちですが、自分で考えることも大事です。

入門講座実技(同時並行です)     玉水雲観先生

学生も、経験のある鍼灸師も「いやしの道」の基本の型、生きたツボ、痛みのない切皮等々を学びます。

玉水先生は風邪で少し辛そうです。そうした中での指導、ありがとうございます。

 

今月の漢方

通脈四逆湯  (甘草、乾姜、炮附子)

少陰病の極。裏寒外熱、清穀下痢、脈微欲絶者

がやがや集まって、どれがどのカケラなのか、味見をします。

 

『傷寒論真髄』 ※(入門講座受講者も受講)     村田底観先生

326章 

厥陰病とはどういうものか象徴的に書かれている。

厥陰病とは陰証の極で、病位は広義の裏位。腹部の虚寒が強く、気が上り胸を衝き心中疼熱する。体液が枯渇するので潤すため、消渇する。消化器系の機能が落ちているので、飢えて食を欲しない。かならず蛔虫を吐くわけではないが、食すれば嘔吐する。生命力が極めて衰弱していて、体液が枯渇しているので、誤って之を下せば、さらに体液を失って下痢が止まなくなり、生命の危機に陥る。

この後、参考資料による講義がつづきます。

参考資料の内容とボリュウムは半端ではなくて、先月は、扉に関根正二の「神の祈り」の絵があったり、今月は、道元の「植えてみよ 花のそだたぬ里もなし 心かようぞ 身はいやしけれ」が置かれています。 遊び心ですね。

資料作りで無理をしておられるのか、研修会、養生の会で時々咳をされています。身体をいたわっていただきたいと思います。

資料の「いやしの道しるべ」「傷寒論真髄」「杉山真伝流臨床指南」他の、三陰病についての記述を読みながら、抽象的なイメージが、具体的な像を結ぶように話がすすみます。

338章 烏梅圓

「臓厥」と「蛔厥」の2つのケースがある。

臓厥では、脈が絶え絶えで、手足の冷えがさらに進み、手足は無意識にばたばた動き、休むことがない。全身が冷えて重篤な状態である。

蛔厥では、病人は回虫を吐く。食臭をかぎつけて回虫が動き出すため、心煩して苦しむ時があるが、やがてまた止んで静かになる。臓が冷えているため、回虫が横隔膜を越えて上に登ってくる。

臓厥は重篤だが、蛔厥は烏梅圓で治療できる。

参考資料の現代医学では、感染性を持った回虫の卵が人体の小腸にいたると、幼虫となり、腸粘膜に侵入し、血管に入り、血流に乗って肺にいたる。気管を登り、嚥下されて小腸にもどり、そこで成虫となる。成虫は一日に最大24万個の卵を産む。

烏梅圓は回虫の症状がなくても、胸に差し込み痛のある者や、胃反の壊症や、慢性下痢にも用いる。厥陰病は寒熱錯雑しているので、茯苓四逆湯、呉茱萸湯の他はこの烏梅圓をつかって効をあげることが多い。浅田宗伯 『勿誤薬室方函口訣』

その他、治験例などの解説もありました。

 

昼食

 

基本の型(15分制限)・チェックシート

時間を気にして形だけになったり、感じを確かめるために手間取ってしまったり・・・

腹診の時間に掴めたことを確かめたり、稽古している人の体は自然に動いたり・・・

基本の型では、受け手の状態を的確に把握し、治療できる実質も求められます。

受け手の主訴を聞き、体の状態をイメ−ジし、診るべき重点のポイントを考えます。それを確かめ治療してゆきます。限られた時間では、普段の在り方が表れます。

指導の先生方の指摘が、胸に沁みます。

 

鍼の手技のレベルアップ方法』―『波を起こす』   乙重潭観先生

「こうしたことを広島でやろうと思ったきっかけは、石水さんがお母様の介護でとろみを混ぜてる時に感覚が変わるということを言われていたので、話を聞いて実際にやってみないのは勿体ないので、マドラーでとろみを使ってやってみようと思いました。

かき混ぜるものの大きさや容器の大きさを変えてみたら、どうだろうとかとろみを層にしたりとか色々遊びながら試してみました。

それまでも風呂では指や手を使ってやってみたりしたことはあったのですが、風呂では浴槽が大きすぎて結構感覚を最初に掴むの難しいんですよね。

それよりコップでマドラーなんかを使った方が鍼の手技の感覚により近い気がしたので、伝えやすいかと勉強会で使ってみました。そうしたら、その後の参加者の皆さんの手技が変わったので、これは伝わりやすくて良いなということです」

引き鍼をどう伝えるか

○波が伝わって行く原理 【人体は水の袋

○横田先生は「浴槽で波を起こす稽古」をいっておられます。

「浴槽」から「コップの水」へ(鍼の感覚に近く、伝えやすい)

              

『波を起こす』

コップの水での稽古   

,(前後の波)

細いステック ⇒ アイスクリームのステック ⇒ 大きいステック

 波を増幅させてゆく(同調させる) ⇔ (打ち消し合う周期)

水の動きを感じて合わせてみる(同調させる)ことが稽古の目的。   

この場合、波源は一つではないので、干渉が起きる。

,(上下の波)

先が丸い円になった金属のマドラーを使う。 波源は一つになる

◎水の動きを感じて合わせてみる。  

,容器の大きさを変えると、同調させる周期が変わる。

◎水の動きを感じて合わせてみる。

波長が変われば伝わる速さも変わる。

※ …垢で板垢和く伝わる(細かい波長を追い越して行く)

※◆/預里良汁悗惑箸遠くまで届く

※(考察中)縦波、横波、表面波について、人体と地震とは同じか?

4,水にを入れ(電解液)、そこに5円玉を入れる(電池を作る

金属のマドラーを使うと、細かい動きにした方が電気を感じやすい。

◎水の動きを感じて合わせてみる。

,コップの水を2層にする(とろみをつけた水の層、上に普通の水の層)

 冷やすと粘度が増し、一層よく判る

《人体の感じに近い》  そのコップで、鍼を上下させ層の違いを感じる

「本当は下敷きに静電気をおこして鍼をしてみたり、コイルの磁気なんかも試してみたりして持っていったのですが、60分ではやる暇がなかったですね」 乙重先生談

乙重先生は講義用の荷物をかかえて新幹線を降りる時、携帯を落とされました。 やきもきしましたが、無事、京都駅に届けられていました。

乙重先生、探索に尽力された竹ノ上さんご苦労様です。

 

相互治療と課題の発見

「この時間のために、からだの不調を温存してきました?!」

治療で楽になり、鍼の良さを感じる時間でもあります。

 

振り返りの会

「今日は調子の悪い指導者の先生を治療してあげられる時間がなくて・・・そうした時間をつくって、みんなが元気になれたらいいのに」といった声や、「姿勢では、重心の位置(右足加重、左足加重)や肘、手首の角度まで、気を付けながら治療してゆきたい」「考えてツボを選ぶくせがあり、すっと生きたツボが取れるようにしたい」

乙重先生の「波を起こす」講義は好評で、「少し掴めた気がする」「実技の感じが変わった」「実技に生かして行きたい」などの声が多くありました。浴槽の水をコップに移すこと。そして水の粘度に差をつけること。発想の飛躍と工夫はさすがだと思いました。

12月の研修会のあと、引き続き和室で、飲み物食べ物持ち寄りの忘年会を、2時間予定しています。一年の締めに、どうぞ御参加ください。

12月関西支部研修会は、12月8日(日)です。

『東洋医学と養生の会』は、11月24日(日)京都上賀茂「心耳庵」にて行います。12月はお休みです。

 

(文責:小倉)

 

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