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9月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第167回 令和元年9月28日(土)

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(26)◆◆◆

今回のテーマ:「撰鍼三要集」(補寫迎髄を論ず◆法■隠現僂茲蠖啄術

前書き「療治大概書」を編纂後「類経図翼」に強い感銘を受けた杉山和一は自らの序文

と跋文を加えて、「撰鍼三要集」を著した。1682928日、杉山流鍼治学問所が正式

に開校すると、「療治大概書」と「撰鍼三要集」の2冊がテキストとして暗誦された。

講義に入る前に大浦慈観先生より杉山和一検校の木座像が発見されたお知らせです。

漢方の臨床第66巻第9号 目でみる漢方史料館(373)貞享二年生前の作が写真入りで

紹介された。長年探していた杉山和一検校の生前作の木座像です。検校が没する9年前の

貞享2年(1685)5月18日に制作されその後106年を経て、寛政3年(1791)

修復されそれ以来228年後の今日に至った物であることが判明した杉山検校の座像である。

 

前回の補瀉迎髄の続きです。大きく杉山和一はこのように思ったという講義があり、次に

難経の本意は補瀉呼吸を用いるべきと言っているのかそうでないのかというお弟子さんの

質問になりそれに対して杉山和一が答えている。その気隨となし補となす也と。今日は続

きで、別に人が質問した。鍼は瀉ばかりで補はないのではないか、どのようなものが補法

というべきか。杉山和一が答えている。本当に補がないというわけではない。しかし内経

の根結篇に、瘦せて虚弱体質で病の勢いも衰えている、例えば結核が長引き慢性化して体

が虚しているものには鍼は刺してはいけない。素問の宝命全形論では人には虚実がある。

五虚〔細い皮寒い5ぞないぽ利前後グ食入らざるものには鍼は良くない。5実

には〔盛ん皮熱するJ脹るものぢ臂便通じざるものグ媼営蠅泙蕕彩椶發呂辰り

見えないは遠慮せず鍼をする。誤解しないでほしいことは、素問霊枢の一番元の書かれた

頃は紀元前200年頃で鍼は太いので強刺激になる。そういう鍼は弱っている人にしない方

がよい。霊枢の五閲五便篇血気有余、肌肉堅緻(しまっている)人は鍼をする。

素問奇病論篇気血が不足するものは損なってはいけない。体がやせ細っている人には鑱石

(メスのような)物で切開等をすると血が少なく気も漏れ不調になるのでいけない。

霊枢の脈度篇盛んな実症には瀉して虚しているものには薬で補いなさい。

霊枢の邪気臓腑病形篇諸々の不足しているものは、陰も陽も体型の気も不足している。

鍼もってなからしめ整えるには甘薬(補法の薬)でする。鍼は瀉があって補なしの引用文

である。入江豊明先生が常にいうは気血の往来、経絡の流れや貫く流れをみて、陰を補い

陽を鍼すべし。陰は血や津液、陽は気、陰にあたる臓腑がしっかりしていたら、経絡の気

も循環するが、病気の時は臓腑まで侵されて失調していたら、経絡の循環もスムースに流

れない。例えば肺が侵されて外邪が入り気管支炎や肺炎になっていたら、肺の経絡上にも

気血が循環していることにならないで肺に炎症して熱がこもり経絡の循環もよくないまた

、冷たいものや脂もの飲食して胃が弱ってしまい食を受け付けず弱ってしまうと臓腑も冷

えて経絡上の胃経や脾経が冷えてしまう。従って臓腑を把握して整えることによって経絡

の陽気の方も配属せしめてやる。陰が平らかなれば陽は穏やかになっている。陰陽の不調

和が起こっているのが病気であるなら陰を平らかなれば陽も戻ると同じだろうか。例えば

血液も津液も足りて潤っていたら、身体のエネルギーも順応して正常に機能する。反対

津液や血の陰が不足するとエネルギーばかりがあばれ、上部ばかりが熱くなり、頭痛や

眩暈をしてしまい、津液が働いていたら身体も冷まされて順調に働く。陰を補い陽を配す

べし。その陰陽を調和させて血気が整いその片寄ること無く、平らかにしておこうと平ら

かなることが補瀉だ。

栄衛のきそん、からだの羸瘦、精気が尽きると言っていることは不足の状態をいっている。

鍼を用いて調補しようと欲して、返って元気を傷ぶる。これを瀉あって補なしと言って

いる。ここまで入江先生が言っている。杉山和一が先生は至れり尽くせり言ってくれて

いる。と感想を述べている。素問霊枢に書かれている解説です。また私が案ずるに霊枢経

九鍼十二原篇のこと)(杉山和一は九鍼十二原篇を重視していた)虚実の要九鍼もっと

妙なり(九鍼十二原は補法も含めて鍼を持って治す。)身体が虚している時は実する、

とは気口(橈骨動脈の寸口のこと)脈をみて虚している時は鍼で補いなさい。まさに

鍼をする大義十二原篇に存しています。特に補法が上手にできるかどうかが大事。瀉は

やりすい鍼は刺すだけで瀉となる。補は難しい。弱い人は邪を追い出す力がなく、

こもっているのでそこに気血を集め元気を付けて自然に邪が出て行ってくれるようにする。

お腹冷えしくしく痛むときそこに鍼をして気血を集め温まるようにしてやるとぴりぴりと

邪気が漏れてくる。追い出す力を付けてやる。補法を上手にすることは鍼をする人の見せ

どころである。病が経絡に留まり改善しない、或は気が経絡に流れているはずが臓腑に集

まって経絡に流れていないそういう時、鍼は有効に働きますよ。故に先生はこれを補法だ

とした。まことに補法がないということではない。例えばお腹と手足の経絡の関係で言って

いることが殆ですが、胃が冷え食滞の時もそうであるが気が滞り、渦巻き気が上下に流れな

い時、足三里から補い胃に元気を付けて経絡上に行ったり来たりして気を動かし徐々に

ほどけ臓腑と経絡とのながれが一体となってし、胃腸が働き毒を排泄するようになる。

食滞は腸の方に行き便通に、便秘として滞っていた塊が動きだしたり下腹部の冷えで瘀血

があるとき陰経を補っていると下血をして解消されて下に行き、邪気は上に行き頭がぼん

やりしたり、詰まりせき込んだりするのでそれをさばいてやる。

実技は雀啄術、・・杉山検校の口伝、まず直鍼にて目的の部位まで十分に刺入し、そこで

暫く鍼を捻る。もし鍼先に何か障る者がある場合には鍼を少し引くようにして暫くまた捻り

ようやく障る者が緩み無くなれば、これが気の離れたことと理解してよい。

チョクチョクと連続鳥の啄む心持にてとあるがその対象となるところに応じて〇撫の方向

、角度∋間リズムい燭錣澂ゾ絏蕊ξ賄世旅夫Э爾記┛き鍼補瀉と真伝流の

島浦検校の解説は極めて懇切丁寧である。最も基本的な術であらゆる病態に応用が効く。

次回10月19日第三土曜日

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 04:06 | - | -
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