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2月 東洋医学と養生の会

2月25日(日)、京都の心耳庵にて「東洋医学と養生の会」が開催されました。

 

鍼灸師6名、鍼灸師の卵1名、一般参加7名(+子ども2名)というにぎやかな会になりました。

 

第一部:『養生訓』輪読

 

●自然が病んでいるのに人間だけが健康でいられるのだろうか

春の過ごし方について書かれた箇所が出てきので、

『黄帝内経』では春の過ごし方についてどう書かれているかも紹介。

 

古代中国では自然の営みのリズムに人間が合わせることが養生だと考えられていたことを指摘したうえで、

現代ではその自然の営みそのものが人間のために狂わせられている、ということも述べました。

 

資料として、最近雑誌で見つけた、環境ホルモンによる自然のメス化と精子数減少の記事を使ったのですが・・・

 

初参加の女性の方が多い場で、話題として不適切だったのではないか、という指摘が後からあり。

 

30〜40分の輪読・講義であっても、

やはりもっと時間をかけて念入りに構成と導入の仕方、題材の選び方・使い方を事前に組み立てなければならないと、

猛省しました。

 

 

●社会が病を作っている一因であるならば個人の養生だけ問題にしてもダメではないか

さらに、健康な時、病気の時、病気の治りかけの時の心構えについて『養生訓』を輪読しました。

病気の時、早く治そうとあれこれジタバタするのではなく、

やるべき手は打ったうえで、自然治癒力で治っていくのを待て、という趣旨のことが書かれています。

 

これについて、「現代ではそんなにじっくり待てない状況に皆が置かれているのではないか」という発言があり。

 

すると一般参加の方からも

「勤めていたら、風邪をひいても薬でおさえて出勤せざるをえない」

という声が出て、

 

さらに別の方からは

「古典に書かれているようなゆったりしたリズムで生きられれば良いと思うけれど、

現実には毎日ノルマ・ノルマで追い立てられて、ストレスがどんどんたまり、酒でうさを晴らしている」

と魂の叫びのような発言がありました。

 

古典に学ぶ「養生」は、真にこれを生活のなかで実現していこうとすれば、

現代社会の仕組みそのものと必然的にぶつかるのだということが、

如実に突き付けられた瞬間でした。

 

現代社会の枠組みそのものにはたてつかずに、

その枠組みが許す範囲内でおとなしく「養生」するのであれば、

多くの人に受け入れられやすい形になる。

しかし命はその状態にどこまで耐えられるのだろうか。

 

 

第二部: 気功

 

人数が多いので、スペースの都合上、ヨガではなく気功を中心に行いました。

このような呼吸を中心とした鍛錬は、

その時の気持ち良さがあり、またその時に自分の身体への気づき、

自分の身体と大地とのつながりへの気づきがあるだけでなく、

毎日続けることでその真価が体験されてくるものではないかとも思います。

 

休憩時間に、小児鍼の実演がありました。

筆者の娘(2才)がモデルになり、小児鍼を練習したいという鍼灸師が皆の前で実演しました。

娘は普段、筆者が鍼をするときは、なかなか大人しく受けてくれないのですが、

この時は神妙な表情でじっと鍼を受けていて、

一般参加の方には小児鍼は子どもに受け入れられるものだと強く印象づけられたと思います。

 

 

第三部: 鍼灸治療

 

一般参加の方を鍼灸師が治療させていただきました。

一般参加の方の人数が多く、指導者が治療を見守ることはほとんどできませんでしたが、

治療後の鍼灸師の間での話し合いや、数日後の患者への電話・メール連絡による体調の確認とその内容の鍼灸師間での共有、

などを通じて、学びが深まっていく形を常に模索しています。

 

 

次回、3月25日(日)は、京都の栖賢寺にて開催予定です。

 

(文責:村田)

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