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7月杉山真伝流勉強会

 

◆◆◆シリーズ:田中知新流と杉山真伝流(27)◆◆◆

        講師:大浦慈観先生

今回のテーマ「五蘊抄」南(健忘・狂気・打撲・金瘡)、夜寒術・天地交術

 今回で田中知新流は最終回。

テーマは「健忘・狂気・打撲・金瘡」をまとめて行いました。

「健忘」は、百会に灸とあります。大浦先生も、頭がボーっとしてしまった

年配の女性に、百会に灸をして気付けをすることができた経験があるそうです。

百会は、灸を受けると身体の芯から下に響く感覚があるので、それが功を

奏するのでしょうか。頭部への灸ということで、ハゲに灸する注意点へと

話はころがっていきます。円形脱毛症には、灸がいいようですね。

大浦先生からは、円形脱毛症への鍼の仕方も教えていただきました。

「狂気」には、大椎、身柱とあり、『鍼針抜垂伍行三術秘要集』には、

「灸」とあります。精神科疾患を抱えた方は、胸中にかなりの熱を持っている

のが特徴です。大浦先生は、刺絡を選択するそうです。私は深谷灸法にある、

自律神経の調整として上位胸椎の圧痛点に灸とあるので、灸もありえると

考えますが、どうでしょう。

「下気」は、気を降ろす鍼のこと。印堂、三里とあります。

ここで『鍼灸秘伝』にはありませんが、『鍼針抜垂伍行三術秘要集』には

「へひる」と注釈が入っています。「へひる」とはオナラのこと。

昔はオナラを下気と言うことがあり、本を写した人が内容を考えずに

注釈を入れてしまったようです。注釈がかえって、難しくして

しまっている例です。先生も、古い文献を読むときに悩まされるとのこと。

注釈も入り、いろいろな人の考えたかが混じった文章を、どこに真実が

あるのかを考えながら読み解いていく作業は、とても大変な事だと思います。

「落高打身腫痛」には、懸鐘、大椎、陽陵泉とあり、さらに「愛洲鍼」

となっています。真偽は分かりませんが、剣術にある愛洲陰流の愛洲氏が

用いた鍼のことを指しているようです。身動きができなくなっている人に、

動けるようにすることを目的とした鍼なので、かなり強刺激だったのでは

ないかと解説がありました。これは、ちょっと受けたくないですね・・・

『端座流当流鍼書』からは、「おこりの鍼」「吐逆をとむる鍼」「血止め鍼」

について読解をすすめました。

杉山真伝流のデモンストレーションは、「二十五術」より後楽術・散秘術ですが、

説明のみとしました。かわりに、体調を崩している受講生をモデルにして

先生の施術を見せていただくこととなりました。本日の昼食後、

急に心窩部が固くなり、呼吸も苦しくなってしまったとのこと。

現在は、まだ心窩部あたりがおかしいという主訴となっています。脈は左が弱く、

舌は大きな問題が見られない。お腹を触ると冷えて、左の腹直筋が大きく

タテにつっています。また、お腹の左側に鼓音があり、ガスが溜まっているのが

分かります。息ができないので、横隔膜も硬くなっているはずです。


大浦先生は、最初に左側の足三里からしっかりと気を通しました。

これだけで、かなりお腹をゆるまります。腹直筋の残ったところに

鍼をポンポンとし、中脘から固くなった横隔膜に響かせて、さらに

お腹を温めていきます。背中は練習の時間に受講生に施術してもらう

ことで終了としました。たった、これだけの手順で簡単なようですが、

身体のイメージと、それを鍼でどのような効果を出していくのかを、

しっかりと表現するのがとても大事なことです。
そこに、何のために、どんな鍼をするのか考えなくてはいけないと、

教えていただきました。


次回は8月26日(土)です。

☆日程変更のお知らせ
8月・9月は、会場の都合で下記の通り、日程が変更となります。
8月26日(土)
9月23日(土)

林 弘観
 

| 杉山真伝流勉強会 | 21:20 | - | -
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