いやしの道協会ブログ

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7月関西支部研修会

79日(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

今日は雲が低く垂れ込め、蒸し蒸しと雨の降りそうな天気です。

研修前の一ときを三々五々、自主稽古や気になるところの治療などで過ごします。

腹診

指導者の先生方は患者役となり、ビギナーの腹診を受けます。

ビギナーは順に先生方を腹診しては点検を受けます。

力の入り加減。冷え。熱。邪気の感じとその範囲。鎮静化している邪気の感じ。

腹中のガス。胃内停水。振水音。スジバリ。圧痛点。コリ。それらの深さ、固さ。

いままで分からなかった感じが、ふと掴めたりします。

かすかだった感じが、段々はっきりとしてきます。

「いやしの道しるべ」手ほどき篇

新しい方は愚楽庵で、石部先生の講義を受けました。

傷寒論真髄の講義       村田先生

71章 〜 103

五苓散のポイントは消渇と小便不利です。

葦原検校は小便不利に百会、肩井、項等といっていますが、鍼の技法書のなかでは独自の指摘となります。

多くの技法書では中脘、水分、気海、背の凝っている所、三陰交などを上げています。

水気の停滞する部位は横田先生の書かれているように、胃内だけではなく、下焦あり、脇腹あり、右あり、左ありとさまざまです。

水分の代謝に問題があるので浮腫んでいたりします。浮腫んでいるところに浅く鍼をして、その後温めたりします。

茯苓甘草湯証の人は、サウナなどで汗を出すと気持ち悪くなったりします。汗出ることによる水気の動揺による急迫症状といえます。

梔子甘草豉湯の虚煩は胸に熱はあるけれどエネルギーは不足している状態。「腹診考」では鬱証なる者多しといっています。頭の上に汗をかいたり、ものが食べられなかったりします。

梔子厚朴湯の臥起不安は不眠ともいえます。

梔子乾姜湯はあまり使われない薬方です。ノドのつかえがある時は胸の方でそれを取ります。

真武湯の真寒仮熱は、顔だけのぼせている場合と顔も青白い場合がある。小便不利であったり、逆に頻尿で尿漏れに苦しんでいたりします。

91章は脈をみて攻め方を変えることが書かれています。浮と沈では鍼でもやり方が変わります。清穀とは糞臭のしない下痢で非常に虚している状態です。

小柴胡湯の胸脇苦満は、東洞腹診では胸脇部の上に掌をのせ膨満感と熱を確認する。胸脇の下からの邪熱と水毒もともに感じたりします。

小建中湯。陽分と陰分に分けて、身体の状態をシンプルに見ている。良いと思います。前立腺肥大に処方されたりします。腹皮拘急とともに裏急も小建中湯の証で、裏急は腹底の拘攣はなはだしいこと、深く腹診して診ます。

大柴胡湯。この腹証の状態であれば、どんな病気にも使えます。しばしば便秘している。胸やけして、食欲は無い。舌は乾いて黄苔の可能性があります。

 

昼食

冷麦です。 副菜(卵焼き、ピーマンと油揚げの煮つけ、ミョウガ、生姜、トマト、梅干し2種)

色とりどりの具の旨みに、冷麦のやさしさが良く合います。とても美味しかったです。

前日から用意していただいた玉水先生ありがとうございます。

新鮮で甘いトマト、梅干しの差入れ、和歌山の先生ありがとうございます。

今日の漢方は「大柴胡湯」です。

型稽古・チェックシート

それぞれの課題に取り組みます。静かに濃密な時が流れてゆきます。

鍼道発秘講義        井上先生

今月も余論の続きからです。

「およそ鍼を用ゆる者は、まず我が心を定め、つぎに病人のこころをとるべし。」

こころとはなんですか?と質問が出ました。多くを知る指導者の先生方は、知識ではなく自らの言葉で話されました。井上先生の纏めに皆の期待が集まったのですが、纏めないまま次へと進んでいきました。(皆から突っ込みとブーイングの嵐が起きましたが、井上先生らしいと一同笑ってしまいました。自ら考え続けて下さい、という事でしょう)

講義中に、初学者の疑問に指導者の先生方が「邪気をどう感じるか」を話されました。

具体的な技術論で話される先生。

「現象をきまりきった言葉で括ろうとしないで、自分の言葉で掴む努力をする」

「固定観念をはずし、求めごころを捨て、鏡になる」

「自分を守らないで柔らかい状態を保つ。センサーをフラットに開いて、患者さんの身体に触れると悲しみが伝わってきたりする」

「邪気ではないが、弱々しく感じられるところに次々灸をしていって、なんとか公演の当日動けるようなった」

「患者さんを見て、目が停まる所、目が吸い寄せられる部位がある」

興味深い話を聞くことができました。

(大浦慈観先生の「腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療」を参考にして下さい。)

『生命から発する気は、その根元において「こころ」と密接に関連している。「こころ」の状態が、生命からそのまま波動となって外に放射される。』 鍼道発秘講義

 

実践稽古・フィードバック

 

実技の間に、烈しく雨が降り出し、稲光と落雷が次々続きました。実技の終わるころ、雷はどこかへ去りました。雷鳴の続くあいだ、こころの中では何かが帯電してゆくようでした。

 

感想会

反省会には抵抗を感じられる方もおられます。自らの欠点や失敗に注意が向いて視野が狭くなりがちで、可能性や気づき、シェアリングとはまた違ったものに成りやすくなるということで、これからは感想会となります。

来月から初学者のための経絡流注講義の勉強会が、研修会の始まる前の10時ごろから希望者で始まります。講師は石部先生です。

研修で「こころ」について討議がありました。テレビで見たティク・ナット・ハン師の話を思っていました。人はどんな心の中に暮らしているのかという話です。怒りや憎しみの中に暮すと、毒を吸い込むことになる。そうした集合意識のなかで暮らすのは人にとって良くない。サンガの大切な意味は慈しみの集合意識のなかで人が暮らせることにあると。研修会にはそうした意味もあると感じます。

 

〔関西支部研修会〕                    

   

8月20日(第3日曜日)
9月 ※本部合宿のため関西支部研修会お休みです
10月15日(第3日曜日)
11月19日(第3日曜日)
12月17日(第3日曜日)

〔東洋医学と養生の会(京都自主研修会)〕  会場:心耳庵(京都 上賀茂) 

※参加希望、問い合わせの方は玉水先生にメールして下さい。

7月23日(第4日曜日)、

 

文責:小倉

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