いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

※当ホームページ、ブログに掲載する画像・文章の無断転載、転用はご遠慮ください。
<< 6月 東京接心会 | main | 7月 九州の勉強会 >>
7月東京月例会
東京月例会


7月17日 七倉会館で東京月例会が開催されました。

 

 

 

 

関東はまだ梅雨明け前。会館前の藤棚の緑濃く、すでに夏本番。

 

 

1.静坐

 

 

 

25分の静寂の間。聞こえるのは鳥のさえずりとエアコンの音のみ。

 

前列の先輩方の姿勢、これが治療姿勢の基本となります。

 

静座?と思われる方がいるかもしれませんが、すでに稽古が始まっているのです。

 

 

2.講話  堀雅観先生

 

 

 

「短時間で最大効果をだすための工夫」というというタイトルでお話しいただきました。

とかく臨床経験が少ないと長くなりがちな治療時間ですが、いやしの道には昇段?するため

短時間で治療をする試験もあることから、堀先生も色々と模索されたそうで、その気づかれたことを

お話しいただきました。

   それにはまず、1)手数を減らすこと。 2)一鍼にかける時間を短くすること。
 そりゃそうだけど、どうすればよいの?と思われた方、
 ちゃんと堀先生が思考錯誤して得られた工夫をお話ししてくださりましたよ。
 
 「型を破る」〜型の手順を省いてよいのか?その判断基準〜
 いやしの道の治療手順に沿って解説してくださりました。
 ー蠅琉き鍼 体を診て治療の必要な方のみ(左右)。補だけ瀉だけでもよし。上衝と脚気衝心の対策は
  省かない方がよい。
 胸 背部と比べ異常のある方で。背部からのアプローチが多い?
 J◆^枉錣里△詆位のみ施術。急病(先急後緩)があるときは手をつけない。
  いきなり心下にしない。
 ぢの引き鍼 腹や腰の治療で腹中の異常が改善されていれば、足陰経の引き鍼は省略可。
     手の引き鍼で上部の熱が取れていれば足に陽経への引き鍼は省略可。足の冷えが強いときは
  しっかり引く。
   デ惺部 この部位に症状があるか?胸、腹中の異常がこの部位に現れていないか?で省くか判断する。
 Ω上部、頭部 この部位に症状はあるか?手足陽経の引き鍼で表位の邪熱が取れているか?で判断。
 Ш埜紊琉き鍼 省かない方が安全。
 「型から離れる」〜自由に治療を組み立てるためのシステム〜
 
  1)治療部位を決める
   症状が現われている部位 もしくは 症状の原因となる部位
  2)手段(どうやってアプローチするか?)を決める
   患部を直接か?その表裏か?その関連する手足の経絡に引くか?
   急性炎症等、邪熱が強い場合、患部への直接治療はリスク高し。
  3)治療配分を決める
   愁訴の現われている部位と愁訴の原因となる部位のどちらに重点をおくか?
   所生病の場合 愁訴の原因となる部位の治療に重点をおく。
   是動病の場合 愁訴が現われている部位の治療に重点をおく。ただしベースにある体質の
          改善も考慮。
   先急後緩の場合 愁訴が現われている部位のみ
  4)先後を決める
   全体的には、先表後裏、先補後瀉、先急後緩
   部分的には 「表面の治療してから深部の治療」「強い邪実、緊張がある場合、その周囲を治療してから」など
  「手の内の工夫」
  生きたツボのみに治療する。広い範囲で生きたツボを探すには、身体全体を診てやるべきところを見極める。
  浅い層で効かせる。イメージを明確にする。「一鍼ごとに体が変化することを確認する稽古」をして自信を持つ。
  灸、刺絡に頼り過ぎない。治療の失敗を思い返して反省する。
  たくさんお話しくださり、全然書き足りないのですが、手技の訓練や、自身の既成概念から脱却することや、
  漫画や指導者の先生方からヒントを得たり、勇気を出して手技を止めてみたり、本当に多方面から時短を工夫されています。
  最後に「患者の意識」が残ってしまいましたが、時間がきて終了に。
  前回の海野先生の「開業したころのお話」に続き、今回も大変参考になるお話しでした。
  あまり省くところがなく、まとまりがなく長文ですみません。

 

3・症例検討会 池内昆観先生

 

 

 

「頭痛治療の一例」

 

 幼少期より頭痛があり、さまざまな生活要因により頭痛が頻発する30代女性の症例。

事情により治療中断するも、患者自身で「冷え取り健康法」の実施により頭痛の軽減に至ったとのこと。

 

 【患者】36歳 女性 身長160cm 体重41kg

 【主訴】頭痛

 【現病歴】【既往歴】【個人歴】

  ・幼稚園 頭痛に悩まされ、小児バファリンが手放せない。

  痛みは締め付けられる、ズキズキなどいろいろ。

  痛む場所は側頭部、後頭部、前頭部の他顔面部が痛くなることも。

  ・高校生 常に腹がすき食べることばかり考える。特に生理前に。

  ・20代前半 飲酒多量に。
  ・23歳 結婚。夫も頭痛持ちで愁訴に理解あり。
  ・26歳 飲酒が原因で膵臓炎になる。飲食、運動の制限あり。
  現在、特に生理後に頭痛が悪化するが、ほかの誘発因子として温度差、気候の変化、下痢後など。
 【その他】
  すぐ気持ちが動揺し音や気候に敏感で緊張しやすい。生理後、気温の低下で下痢をしやすい。
  下痢後は疲れる。
 【診察所見】
  脈 虚弱 右>左
  舌質 紅舌 白苔
  腹診 腹直筋緊張 左右ともに筋張り
     全体的に腹が張り本人もガスの溜まりは自覚あり。下腹部は虚し、臍周りに冷えあり。
     項から肩背部周辺に熱感と細絡。皮膚は土気色。
  睡眠 一日8時間とるが、熟睡できず朝方3、4時に起きてしまうことあり。
  二便 大便 2〜3回/日 下痢が多い 小便 量多い
  生理 28日周期 経穴に小豆大の塊がまじる。
 【診断】
   腹部には食毒、水毒、瘀穴が沈静化した毒として存在し、頭胸、肩背部には熱の存在がうかがえる。
   患者は多くの症状を抱え中心となる病位を特定しにくいが、下痢後、生理後に頭痛が高い確率で出現することから
   腹部の虚が主訴と深く関与すると考えた。また、病の中心を太陰病とイメージした。
  主訴出現のメカニズム
   ゝじの変化に伴い主訴の出現することから腹部の虚に乗じて侵入した外邪の影響を考える。(第二段階)
   排便後、生理後にひどい頭痛が起きることから経血の排血により腹部の虚が助長され上衝がおこった。   
 【治療方針】
   腹部の虚を補うことを主眼におき、また表位の邪を払う。
 【治療経過】
  初診2013/2/3
   まず、内関・外関に引き、腹部の虚を補うため中脘・関元・脾兪・足三里・公孫に補法。頭痛を感じる
   ところを聞きながら邪の所在をうかがい散鍼。鍼が初めてにて刺激量に注意する。 
  二診2/16
   初診後バスで吐き気、頭痛が夜まで続く。翌日少しすっきりした気がしたとのこと。
   初診と同様に治療。腹部下肢に長めの鍼をする。
  三診2/22
   生理が遅れている。生理前の空腹感あり。左側頭部がじんじん痛む。生理後の頭痛の対策として
   三陰交の灸を追加。
  四診3/1
   以前より少し調子のよい日が出てきたが、生理終了2日後左目周囲が痛く寝込んだ。痛みを感じた左側頭部
   左目周辺に散鍼。三陰交の灸を多め。自宅施灸をすすめる。
  五診3/9
   前回の治療から頭痛は一回だけ。
  六診4/12
   生理後頭痛があったが寝込むほどではなかった。首肩こりの訴えにて頭部だけでなく、項背部を念入りに散鍼。
   刺激に敏感なので切皮程度に。
  七診4/20〜十診6/1 週一回治療
   天気の変わり目に起きる頭痛の頻度は減り気にならない日が増える。生理後の頭痛も軽減。引っ越しにより治療
   を一旦終了。足三里、三陰交の自宅施灸を継続するよう伝える。
  十一診2014/6/6
   腰痛にて来院。頭痛に関しては「冷取り健康法」を実践したところ、膿と流血を伴う湿疹が前腕、首周囲に出現し、
   七か月続くが、湿疹が治まると同時に頭痛と異常な空腹感が消失したと報告をうける。
  【考察】
  今回、主訴の頭痛に対して【診断】であげた二つのメカニズムを考え治療を進めてきたが小康状態が続いたものの
  効果は今ひとつだった。その後患者の取り組む健康法により起きた瞑眩現象から主訴の原因として胸部の瘀血の
  関わりが示唆された。
   この瘀血が沈静化した毒として所生病的是動病のような働きをしたのではないだろうか?
  陰証の治療を考慮しながらも頭痛の内容と発作に合わせて肩背部の細絡刺絡など、瘀血に対する治療を行っていれば
  もう少しよい結果が出せていたかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4・実技稽古

 



今月は中伝組、初伝組の混合での稽古です。

 

初学者は少し先輩たちの課題を、学んでいく過程を知り、ちょっと修練を積んだものたちは初心に戻り、そして気づきがある。

 

 

 

 
 
   
 
5・連絡事項
 
申し込みが始まってます。期限が迫ってますよ〜。忘れずにメールしてください。

!!今年も恒例の合宿を行います!!

平成28年9月18日(日)13:00〜19日(月・祝)15:00

大滝荘たけだ旅館(神奈川県伊勢原市)

参加費:会員20,000円(会員学生は18,000円)一般23,000円

お申込期限:7月末日
 
 
 
おまけ。夏の風景。左より 七倉会館前にスズメバチの巣(とっくり蜂ではない) 神社前のお宅の家庭菜園のトマト スイカ ひょうたん 全部プランターから伸びて空中で実をつけてました。実のなる植物に大人女子たち大興奮でした。
 


(文責:伊藤)

 

 

 

| 例会 | 14:53 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE