いやしの道協会ブログ

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6月 八郷接心
〜 6/5に追記 〜

6月の八郷は、暑くもなく寒くもなく、とても過ごしやすかったです。夜には蛙の大合唱が響き渡っていました。

20:00 随坐

20:30 坐禅(2しゅ)

21:30 茶礼



この日の茶礼も、話題は多岐にわたりました。

「井原西鶴や葛飾北斎など、江戸時代の人達の作品は素晴らしい。彼らは自らの観察力で作品を生み出している」「素門・霊枢、四部録は叩き台。主人公は自分。観風を叩き台にするくらい、自己の観察力を磨くべし」「学校、社会に適応できない人だって、違う物差しで測れば、才能ある人なのかもしれない。それを育める世の中であればいいと思う」

楽しく、和やかでいて、深いヒントをいただける時間です。話は尽きることなく、夜が更けていきます。明日も5時起きです・・・(笑)。



村田さんが鍼灸治療院『心耳庵(しんじあん)』を開業されました。おめでとうございます!



関西支部から、小倉さんが久々に参加されました。前回参加以降の近況報告。

5:00 開枕



朝靄に包まれた八郷。味わい深い風景です。

5:20 読経



「なむからたんの〜!(読経係)」「とーらーやーやー・・・(全員)」木魚に合わせて、みんなでハモります♪

6:00 座禅(4しゅ)



経行(きんひん)

8:00 粥座



接心では、沢庵を食べるときに「ポリポリ」と音を立ててはいないのです(難っ!)。食事中も気を抜けません。



食べ終わったら、すぐに持鉢にお湯を注ぎ・・・



1枚だけとっておいた沢庵で持鉢を洗い、最後にお湯も飲み干します。

8:15 休憩

9:15 作務



今回、筆者は三輪さん&乙ちゃんとともに、刈った草木を燃やす係になりました。草木がかなり湿っており、最初は火をつけるのに大苦戦していましたが、藤田先生の手ほどきを受け、なんとか燃やすことができました。さすが元消防士さん。燃やすも消すも自由自在です(感服いたしました!)。



まず火種をつくり、中くらいの枝を燃やし、それから大きな枝を燃やして、火を育てます。うまく風を送ると炎が音をたてて燃え上がります。あっちぃ〜!



接心が終わる頃には、山盛りだった草木が、すべて灰になりました。火の力は偉大なり。

11:20 茶話



「一雨(いちう)、千山(せんざん)を潤す」と読みます。出展は不明。以下、筆者のまとめです。

意味は、直訳すれば「一滴の雨が、多くの山々を潤す」ということになりますが、それは物理的には不可能なこと。東洋思想において「一」とは数字としての意味ではなく「絶対的なもの」という意味で捉えます。「絶対的な一」とは何でしょうか?

それは、この世のあらゆるものに働く「宇宙の働き」です。我々人間がそれによって生かされているのは無論のこと、茶碗や柱にもそれは働いています。普通に考えれば、何の動きのないただの物体ですが、ひとたび原子レベルで考えれば、茶碗も柱も活発に動いています。それらをつなぎ止め、茶碗や柱として在らしめているのは、まぎれもなく「宇宙の働き」と言えるでしょう。

「一雨」はただの一滴の雨ではなく、普く一切に及ぼす「宇宙の働き」のことです。だからこそ千山を潤すのです。

禅では「人間の認識以前の世界を体験せよ」と言われます。原始の時代を生きていた人々は、現代の世界にあるようなルール、規範、価値観などは無かったことでしょう。かつては、「宇宙の働き」そのままに生きていた人々ですが、時を重ねるに従い、大脳が発達し、様々な認識が生まれるようになりました。やがて社会的な規範が生まれ、それにより、物事の判断を下しやすくなった反面、起こった出来事をそれに当てはめるようになったのです。そうして、かつて確かに感じていたはずの「宇宙の働き」にはすっかり疎くなってしまったというわけです。

その相対的基準に縛られ、自由に生きられないのが現代人。悩みが多い理由は、根源を忘れてしまっているからに他ならないのです。そこに立ち返ることができたなら、世の規範など、案外大したことではないのかもしれません。

これは、治療においても同様です。観風先生が病名に捉われず、安心のままに治療できる所以もここにあるとのことです。とは言え、始めから自由奔放に事を為しては、滅茶苦茶になる恐れもあります。だから、まずは先人に学ぶことから始めるのです。しかし、それはあくまで目安。それに縛られる必要はないのです。それに助けてもらい、導いてもらいながらも、文字そのものは死物。観るべきものは宇宙の働き、即ち「絶対の一」であり、それに合わせた治療をしようというのが、いやしの道の方針なのです。

曹洞宗の大本山、永平寺の門前に「半杓橋(はんしゃくきょう)」という橋が架かっているそうです。道元禅師は、毎朝仏前に供える水を門前の川で汲んでいたそうですが、その際、半杓の水を川に還されていたそうです。そこには、その還した水が下流の人々の恵となるようにという祈りが込められていたそうです。お釈迦様が興した仏法の教えを、「一雨」とすれば、それが時空を超えて、世界中の人々を幸せする様はまさに「千山を潤す」と言えるでしょう。私達も「千山を潤せる」ような癒し手になるべく、がんばりましょう!(^o^)/

「相対的価値観への捉われが悩みの原因」、「根源に還ることが安心」、「先人の教えは目安」・・・。前夜の茶礼でのお話に、一脈通じる気がいたします。今回の茶話、いやしの道における「境涯の鍼」へとつながる重要なヒントのように感じています。ありがとうございました。

12:00 斉坐



今回の典座は前之園先生。お昼のメニューは、素麺、根菜の煮物、きゅうりの生姜和え、焼き山芋・カブ・ブロッコリーの胡麻和え(これは絶品!)、でした。



美味しくて、野菜たっぷり、ボリュームたっぷり!

12:30 休憩



まぐろ・・・。(笑)

13:30 実技

まずは、観風先生の模範実技です。

患者:30代 男性
主訴:頭痛(主に前頭部、後頭部にこり感)

数年前からほぼ毎日、昼〜夕方に頭痛。重く締めつけられる感じ。鼻炎、眼精疲労をともなっている。微熱、口渇あり。小便は黄色。便はややゆるい。

脈証:浮、数
舌証:白苔、裂紋あり。舌尖紅。
腹証:



治療:



「頭痛は、上から下に(気を)降ろすよう治療する」
「前頭部痛は、鼻の深部の炎症である場合が多い」
「気の巡りが速い患者には、速く事を為す」

まず座位にて表位の散鍼。伏臥位にて背部の散鍼。仰臥位にて前頭部、眼の周辺、側頚部、胸、腹に散鍼。手、足に引き鍼。この時点で、頭痛はかなり軽減。残っているところ(風池、上星辺り)に単刺して終了。

続いて組稽古です。



各自の課題に取り組みます。

15:00 反省会



令法(りょうぶ)と露草(つゆくさ)



おまけのスペシャルショット。「この葉っぱの角度がイマイチなんだよなぁ〜」

(文責・堀)
| 八郷接心 | 14:42 | - | -
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