いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

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2月 東洋医学と養生の会

2/23(日)京都の上賀茂にある「心耳庵」にて

東洋医学と養生の会が行われました。

 

 

 

経絡流注講義(玉水先生)

 

一般の人が来られる前に鍼灸師の希望者が集まり

経絡流注講義の勉強会をしました。

この日は「足の少陰腎経」の病症の続きと治法をやりました。

「寒厥」と「熱厥」のお話や「腎脈の病症はほとんど腎虚によるもので

湯液的にみれば、陰病の病症である」というお話がありました。

 

 

 

東洋医学と養生について(村田先生)

 

初めて参加の方がおられたので、まずは自己紹介から。

この会に来られたキッカケや東洋医学に対する思いなどを

伺いました。

 

 

本日のテーマは「毒だし」について。

吉益東洞、三輪東朔、尾台榕堂、小倉重成、東城百合子

各先生方の紹介と時代による考え方の違い、「毒出し」と

「食」についてのお話がありました。

「断食」「玄米菜食」について。

「精」をつけるのは「食」であり、毒の元になるのも「食」。

ハーブティーのお店を経営している方、助産師さん、

ヨガやマクロビを実践してきた方、それぞれ参加者の方の

「食べ物」「食べ方」に対する疑問について様々な議論がありました。

瘀血の毒だし「桃核承気湯」の試飲もありました。

 

最後に「こんにゃく湿布」の実践。

 

こんにゃくを鍋でぐつぐつ。

温めたこんにゃくをタオルで包み。

 

肝臓と腎臓を温めます。

うたた寝の時間。何とも気持良さそうな時間です。

 

 

 

体を動かす時間 自分で出来るリンパのケア(田原先生)

 

この日のテーマは「毒だし」でしたが、リンパの流れをよくして

老廃物の排出を促すのも「毒だし」のひとつです。

セルフケアとして出来るリンパケアを教えていただきます。

 

まずは準備体操から。

体がほぐれてきたところで順番にリンパを流していきます。

さする圧は柔らかく、豆腐がつぶれないくらいの圧で。

硬いところは流れの悪いところ。

やわらかく、やさしく自分の体に触れていきます。

 

鎖骨周り、耳周り、脇の下、鼠径部、膝の裏。

リンパ節のあるところに、向かって体に触れていきます。

手のひらから脇の下へ肩の周りもほぐしながら。

肋骨から腰、殿部から鼠径部へ。

 

足の裏も指圧して、指も一本ずつ広げます。

かかとから膝に向かって、膝から太ももに向かって。

体全体をほぐしながら、触れていきます。

 

最後に、時間のない人は足上げの体操だけでも

効果がありますよ、という紹介もあり。

盛りだくさんのリンパの時間でした。

 

 

 

鍼灸体験の時間

 

鍼が初めての方も、普段から受けている方も

それぞれ鍼灸体験していただきました。

 

振り返り

 

「自分では気づかなかった自分の体について、発見の一日でした」

「知らなかった鍼灸という新しい世界を体験出来た一日でした」

 

嬉しい感想ありがとうございます。

お子さん連れでも気軽に参加出来て、皆で養生について考え、実践する会。

貴重な会だなぁとつくづく思います。

 

そして本日も子供たちは元気に遊びました。

次回は3/22(日)に開催予定です。

 

(文責:竹ノ上)

 

| 東洋医学と養生の会 | 16:05 | - | -
1月 東洋医学と養生の会

1/26(日)、京都の上賀茂にある「心耳庵」にて

今年最初の東洋医学と養生の会が行われました。

事前の雨予報が外れて、小春日和の穏やかな一日となりました。

 

 

経絡流注講義(玉水先生)

 

一般の人が来られる前に鍼灸師の希望者が集まり

経絡流注講義の勉強会をしました。

この日は「足の太陽膀胱経」の続きと「足の少陰腎経」の

病症の一部をやりました。

鍼の刺入方法のお話で、痛む部位に直接鍼を刺す方法と

直接は刺さず、痛む部位の上下を刺す方法があるという

お話がありました。

 

 

東洋医学と養生について(村田先生)

 

初めて参加の方がおられたので、まずは自己紹介から。

その後、ちょっと変わった趣向で「健康に良さそうなお茶」の飲み比べ。

 

 

ビワの葉茶、すぎな茶、くわ茶、大麦若菜茶、よもぎ茶の5種類。

 

養生の基本は自分にとって気持ちが良いことをすること。

「心地良い」という感覚がどういうものか

お茶を飲むという行為を通して感じてみました。

 

 

ただ味わうだけでなく、喉を通る時の感覚なども意識しながら

順番にお茶をいただきます。

 

感想を後で発表しあったのですが、飲みやすいと感じるお茶は

皆それぞれ、バラバラです。

同じお茶でも「喉を通る感覚が嫌だった」という人もいれば

「飲むとスッキリした感じがして良い」という人もいます。

また「塩気を感じた」という人もいれば、「塩気は全く感じない」

など味覚にも差があります。

「1回目は美味しく感じたが2回飲むと喉に嫌な感覚がある」

「以前飲んだ時は飲みにくかったけど、今日は美味しく感じる」など。

同じ人でも、その日の体調や飲み方などにより「心地よさ」も変わります。

 

その結果から、巷で溢れている所謂「体に良いもの」が

いかに個々の状況により違うものか、というのを考える機会になりました。

 

 

 

体を動かす時間 丹田呼吸法など(玉水先生)

 

まずは風邪が流行るこの時期に「あいうべ体操」の紹介がありました。

福岡県にある、みらいクリニックの今井一彰院長が考案したもので

口呼吸を鼻呼吸に改善していく体操です。

「あー」「いー」「うー」「べー」と口を大きく広げたり、すぼめたり

舌を突き出して下に伸ばしたりする動作を順番に繰り返します。

 

 

インフルエンザの予防や、花粉症などのアレルギー症状の改善など

様々な効果があるそうです。

小学校や病院でのリハビリなどにも取り入れられています。

 

実際やってみた感想としては、口と喉の辺りがスッキリするような感じです。

「鼻が詰まっていたのが通った」「口の中が潤った」という感想もありました。

道具もいらず簡単に出来るのが良いです。

 

あいうべ体操の次は、足の指を広げたり足首を回して、ほぐしていきます。

 

 

足がほぐれたら、次は体をゆらゆら。

背骨をやわらかくする感じで、縦、横。

骨盤もゆらゆら、ぐるぐる。

動きやすいように自由に動きます。

 

 

最後は呼吸法。

ゆっくり吐いて、自然に吸って。

お腹を膨らましてへこませて。

何度か続けます。

 

 

良い感じに体が温まってきたところで終了です。

 

鍼灸体験の時間

 

体調悪かったので、治療の時間がありがたいです。

鍼灸師同士でも治療をします。

 

 

一般の方もそれぞれ不調なところがあるそうで

鍼灸治療を受けてもらいました。

 

 

振り返り

 

季節柄でしょうか、風邪を引いていたり体調不良の

参加者が多かったのですが。

鍼治療を受けて元気になった人や、逆に鍼治療をしたら元気になった

という鍼灸師もいました。

 

 

 

 

次回は2/23(日)に開催予定です。

(文責:竹ノ上)

 

 

| 東洋医学と養生の会 | 22:43 | - | -
11月 東洋医学と養生の会

11/24(日)京都上賀茂にある心耳庵にて

東洋医学と養生の会が行われました。

紅葉シーズン真っ盛りで、赤と黄色に色づく

木々が目を楽しませてくれます。

 

 

経絡流注講義(玉水先生)

 

一般の人が来られる前に鍼灸師の希望者が集まり

経絡流注講義の勉強会です。

この日は「足の太陽膀胱経」をやりました。

この経では頭から背中、足先までさまざまな病証が

見られます。「膀胱経」といっても膀胱だけでなく

身体内のすべての臓腑と関連する「足の太陽経」と

広くとらえるようにとのお話でした。

 

 

東洋医学と養生について(村田先生)

 

今日は初めての方々がいらしたので自己紹介から。

「自分にあったセルフケアを見つけたい」

「東洋医学に興味がある」

初めて参加の方々の目的は様々。

生後3カ月の赤ちゃんと一緒に参加された方もいて

小さな存在に場が和みます。

 

皆で一緒に養生について学び体験する会の始まりです。

 

 

今年最後の講義は「養生とは何か」という

まとめのような養生の考え方のお話でした。

私たちは、人間関係や自然環境、社会の構造など

あらゆることに影響を受けながら暮らしています。

心身ともに健やかであるためには、養生というのは

身体的なアプローチだけでなく、心や言葉、

その背景にある私たちを取り巻く環境も含めて

様々な要因について考える必要があるのでは。

 

村田先生が考える「養生の見取り図」というのを元に

「養生とはなにか」掘り下げたお話をしていただきました。

 

自分でできるリンパのケア(田原先生)

 

養生の会では初登場のリンパのケアの時間。

体の緊張をほぐしてリンパを流しやすいように

まずはストレッチから。

呼吸を意識しながら首、肩、腕、体幹、股関節、足と順番に。

これだけで、かなり体がほぐれてポカポカしてきました。

 

 

次はリンパを流していきます。

リンパの働き、リンパ節がどこにあるか、

どういうイメージで触れていくかなど説明を受けながら

順番に体に触れていきます。

耳、首、鎖骨付近、腋の下、側腹部、腹部、鼠径部、

膝、足と、全身くまなく痛気持ち良いくらいの圧で

リンパを流していきます。

 

はあ〜気持ち良い。

このまま昼寝したい気分です。

すっかり気持よく体が軽くなったところで

自分でできるリンパのケアの時間はおしまいです。

 

鍼灸体験の時間

 

「ちょっと怖いなあ」

初めて鍼を体験される方々も。

鍼灸は全然怖くないですよ。

そういうキッカケにこの場がなればと思います。

 

 

振り返り

 

「リンパマッサージは西洋が起源のケアだが

体を動かし、自分の体に触れて味わう感覚は

東洋が起源のヨガや気功と変わらない感覚だった」

 

「体に触れるというケアの根源に東洋も西洋もない」

という感想がありました。

 

「わざわざ遠くから来た甲斐があった」

「自分の体のことに気付くキッカケになり身も心も軽くなった」

などなど、うれしい感想をいただき

明るい表情で皆さん帰られました。

 

 

来月の養生の会はお休みです。

次回は、年明け1/26(日)に開催予定です。

 

帰りに寄った植物園のライトアップもキレイでした。

 

 

(文責:竹ノ上)

 

| 東洋医学と養生の会 | 16:27 | - | -
10月 東洋医学と養生の会

10/27(日)京都上賀茂にある心耳庵にて

東洋医学と養生の会が行われました。

金木犀の香りが漂う季節になりました。

 

 

 

経絡流注講義(玉水先生)

 

一般の人が来られる前に希望者が集まり四部録基礎講座。

この日は『手の太陽小腸経』をやりました。

患者の生命状態に合わせて術を施すことの重要性のお話や

「寝くじいた」症状の鍼の打ち方などの臨床のお話がありました。

 

 

貝原益軒 楽訓 (村田先生)

 

貝原益軒の楽訓の輪読と解説。

 

 

「年月の速く過ぐること、あたかも飛ぶが如し」

「あとをかへり見れば、五十のよはいを過来しも、さのみ久しからず」

「いくほどなき残れる齢を、たのしみてこそ過さまほしけれ」

「うれひ苦しみて、むなしく過ぎなんは、いと愚かなりや」

「今日の日の内を、日々にをしむべし」

 

年々飛ぶように速く過ぎていく年月を一日一日楽しんで過ごす

 

楽訓でいう「楽しみ」というのは、贅沢をすることではなく

欲は少なくし、自然の四季を味わうなど、人の心の内にあるものです。

 

江戸時代よりも現代の方が、周りの環境を含めて効率やスピードを

求められていて、人の生活はせわしない毎日だと思うのですが。

過ぎていく日に追われるのではなく、一日一日心楽しむ生活を

したいものです。

 

気功と呼吸(玉水先生)

 

今日は天気も良いので山で気功です。

 

 

大田神社の横の小路を登っていきます。

歩く時も歩行禅で、それぞれ五感を

研ぎ澄ましながら歩きます。

 

いつもの山にも秋の気配が漂います。

 

 

ちいさい茸も発見

 

 

前日の雨のぬかるみも越えて。

 

 

倒木の下をくぐり。

 

 

どんどん登っていきます。

 

やっと空が開けた丘に到着。

 

 

まずは体を揺らして柔らかく。

 

背骨をゆらして自由に動いた後は

山の空気を感じる呼吸法。

 

丹田を意識しながら。

 

地面に向かい息を吐き切ったら

そのまま大地の気を吸い上げて

 

 

空に向かって息を吐きながら

 

 

最後は丹田に気を治めます。

 

珍しい鳥の鳴き声や

ザザーという風の音、舞う落ち葉。

山の気功は気持ち良いです。

体の中がキレイな空気で満たされる感じです。

 

帰りもゆっくり景色を味わいながら

山を降ります。

 

 

 

治療の時間

 

一般の方の鍼灸体験とは別に

鍼灸師同士でも施術をしました。

 

 

ふりかえりの時間

 

初めて参加されたご夫婦も笑顔で

帰られ、いつものメンバーで。

まだまだだと思った人も新しい発見が

あった人も、実りのある一日でした。

 

 

次回東洋医学と養生の会は11/24(日)の予定です。

 

(文責:竹ノ上)

 

| 東洋医学と養生の会 | 09:22 | - | -
9月 東洋医学と養生の会

9月22日(日)京都上賀茂、心耳庵にて、『東洋医学と養生の会』が開かれました。

北山は台風の余波で、にわか雨もある曇り空の一日です。

 

経絡流注講義      玉水雲観先生

○手の少陰心経の流注と病症。経脈篇にいたるまでの変遷。

○後世に付け加わった病症(経穴の重視。心脈は単独でなく他の臓器と密接に関連)

生きたツボの鍼の効果。ツボの浅深と鍼の深さ。置鍼の効果と考え方。

○横田観風先生の闘病体験は、変転する病症も、古典に対応していた。

  ・細いスジへの一鍼  ・神門穴の主治症と気の停滞  ・気の停滞を除く

玉水先生の講義は、学生の方へ大事なポイントに絞って、生きたツボや置鍼が人体でどう作用するか、観風先生の闘病体験など、臨床の話に笑いも織りまぜて進んでゆきます。

この本は、その人のその時々の在りようで、響く所も響き方も、また違ってくるように思います。

 

貝原益軒『楽訓』    村田底観先生

今日は上巻の三つの章を読み進めました。

○天地に風雷の変あれども和気を失はず、人に患難ありとも和楽を失ふべからず。

・・・天命を安んじ、心を自ら寛くすべし。・・・・うき世に住めば、心にかなわざる事多し。是世のならひなり。・・・・

益軒先生は実際に多くの苦難に耐えて、道を開き、道を楽しまれた方なので、ことばにも力が籠っていると感じられます。

○もしこの理(ことわり)を知れらば、身の上につきて楽しみ、ほかを願うべからず。・・・・坐(おる)には坐の楽しみあり、立(たつ)には立の楽しみあり、行(ゆく)にも、臥(ふす)にも、飲食(のみくらう)にも、見るにも、きくにも、ものいふにも、楽しみあらずといふ事なし。・・・・理くらければ楽しみを知らず、欲ふかければ楽しみを失う。

『坐る』では、心耳庵に通うAさんがご自分の座禅の話をされ、『立つ』では鍼灸師Bさんが、また『楽しみ』について鍼灸師Cさんが、クライアントの老夫婦の奥さんが入院され、残された85才になる旦那さんが何を見ても何をしても楽しめなくなったという話をされて、皆で話をしました。

こうした話の広がり、違った見かた、それぞれが何を考え感じているのか、シェアーできることはこの講座の眼目でしょう。『楽訓』は喚起力のある書物です

○人もし暇(いとま)あらば、心のどけく閑(しずか)にし、日を永くして、いそがわしかるべからず。

・・・・時節の過(すぐ)ること殊(こと)に早ければ、時刻を惜しみて、一日をもって十日とし、一月をもって一年とし、一年をもって十年(ととせ)として楽しむべし。楽しまずして・・・後(のち)に悔ゆべからず。

原文の言葉には独特のリズムと力があって、声にだして読むと気持ちのいい文章です。現代文に直すとそれが失われます。

 

気功と座禅     玉水先生

丹田での呼吸を意識して、大地へ息を吐き、大地から息を吸って、丹田に収めます。

静かに坐ります。(三十分坐りました。長く感じた人、短く感じた人、辛かった人、楽しめた人)

 

実技(一般参加の方の治療、鍼灸師相互の治療)

三組の治療が並行してすすみます。

それぞれの気配が潮騒のようにきこえます。

治療の中で無音へ入って行きます。

ポツポツ、そして烈しく、雨が降り注ぎます。心の中の景色がうごきだします。

雨がやんで、治療もおわり。身繕いをして後をかたずけます。

会計の集金のあとは、輪になって座り、今日一日を振り返ります。(ありがとうございました)

(文責:小倉)

| 東洋医学と養生の会 | 10:14 | - | -
8月 東洋医学と養生の会 色川合宿

8月24日・25日、《東洋医学と養生の会》の初めての合宿を開催しました。

 

いつも車で片道5時間かけて関西支部研修会に通ってこられる峯先生の所に、

皆で行ってきました。

 

大阪方面から特急に乗って、右手に雄大な海を眺めながら、

和歌山の沿岸部を進んでいきます。

 

普段、盆地の京都に住んでいると感じられない、

海の向こうへの憧憬が胸の内から湧き上がってきます。

ひょっとすると、はるかな昔、

海を越えてこの列島にやってきた先祖の血が首をもたげるのかもしれません。

 

峯先生のご案内で、まずは橋杭岩に。

弘法大師が立てたという伝説の奇岩群は、

厳かな雰囲気というよりは、むしろ温かな感じでした。

 

 

波の寄せる音に誘われて歩いていくと、

足元には小さな貝が岩に付いていて、

秋の気配の漂う海の冷たさが素足に心地良く触れます。

 

昼食は、丁寧に出汁をとったうどん・そばと、

勝浦港で陸揚げされたマグロの丼ぶり。

 

それからイルカ・クジラの漁で有名な太地町を通り、

那智勝浦から那智大社へ。

 

 

樹齢八百年の楠がありました。

鎌倉時代から人間の営みを見つめてきた古木に、

現代人の心はどのように映っているのでしょうか。

 

 

那智の滝は遠くから臨むと、

落ちてゆく水がスローモーションに見えて、

時間の流れが一瞬変容してしまったような、

独特の感覚に襲われます。

 

同時に、日本列島の自然造形は、

穏やかな感じがするものだなあと改めて思われます。

 

しかし水しぶきのかかるような近くで見上げると、

滝から吹き下ろしてくる冷気の圧迫感で、息ができなくなり、

思わず顔をそむけて呼吸を確保しなければならなくなります。

 

 

そして峯先生の住む色川へ。

 

 

美しい棚田が見られるここ色川は、住人の半数を移住者が占める、

日本の山間部の地域としては移住先進地なのだそうで、

峯先生の連れて行って下さった喫茶店も、

東京から移住してきた若夫婦がやっている素敵なお店でした。

 

 

ご夫婦の二か月の赤ちゃんも抱っこさせてもらいながら、

書棚の充実した本のラインナップを眺めました。

 

有精卵やオーガニックの梅干し、梅ジャムなどが、

しばしば驚くような安価で並べられていました。

 

ご夫婦で淹れてくださったコーヒーを堪能した後、

野菜をもらいに寄ったお宅も、移住してこられたご家族でした。

牛を飼い、鶏を飼い、

子どもたちが川沿いの樹を牛に食べさせていました。

 

偶然にも、いやしの道会員が何名かお世話になっている滋賀県朽木の参禅道場にも、

行かれたことがあるとのことでした。

 

 

夜は、色川で獲れた鹿肉・猪肉や無農薬野菜などで、バーベキュー。

子どもたちは花火を楽しみ、

とっぷりと夜のとばりも下り、

大人たちは美酒を片手にいつしか鍼の話に。

 

治療後二週間にわたって身体が変化しつづける鍼の話。

感覚を信じることができるか。

勉強は本当は必要なのか。

勉強して分かるということと、勉強して覚えるということの違い。

 

また、<病気のメカニズム〉のゼロ段階〜五段階までは学習していても、

所生病的是動病の講義が不足しているために、

<病気のメカニズム>を目の前の患者さんの治療に活用しにくい状況になっていること、

に気付かされました。

 

深夜まで鍼の話は続き、某先生は酔っ払って、

「鍼なんて適当にやれば効くんですよ」

ばかり連呼してもはやどうにもならない状況に。

 

やがて治療が始まり、

鍼をされた人が一人、また一人と眠りに落ちていきました。

全員寝静まったのは、深夜2時頃でしょうか。

 

早朝5時半、峯先生の古くからのご友人が治療を受けに来られ、

皆で診察させていただきました。

 

朝まで酔っ払っているかに見えた某先生は、

患者さんを前にする頃にはちゃんと正気に戻られ、

内心心配していた私はホッと胸をなで下ろしました。

 

皆で相談しながら灸点を下し、

あとは峯先生の治療で少しずつ身体の状態が良くなっていくことを祈るばかりです。

 

治療後、皆で手分けして支度して朝食となりました。

峯先生のご親戚が作られた絶品の漬物各種と、

和歌山特産の干物、

地元野菜たっぷりの味噌汁、

有精卵の卵かけごはんをいただきました。

 

 

それから色川よりさらに奥へ、

恐ろしい山道を車で慎重に慎重に進みながら、

秘境の滝に向かいました。

その名も宝龍の滝。

 

車を降りて進んでいき、

危険な岩場はバケツリレーのようにして大人3人で子供を受け渡しながら川を渡ると、

見事な滝がありました。

 

 

先頭を歩く峯先生は、滝壺のあたりからサギが飛び立つのを目撃されたそうです。

 

色川では、ウリボー、キジなどの動物が前を横切り、

蛇口から流れる水は自然の清水で美味しく、

そこここを流れる川はどれも蒼く透き通った清流でした。

 

最低限の現金収入の目途さえ立てば、

移住してもやっていけるとのこと。

 

他方で、集落から外れたさらに山奥では、

道の途中でポツン、ポツンと家が現われ、

何かハッと胸を打たれるような感じがありました。

 

人間の生活の多様性ということ、

望んでそこに暮らしたのか、

やむをえない事情があってそこに暮らしたのか、

そしてそれら一切の人間の営みを包みこみ、やがて呑み込んでいくかのような、

南紀の自然。

 

中上健次の『枯木灘』の舞台はもう少し北のあたりになります。

 

桃源郷のような色川の集落は、

その風景を大切にする人たちの絶え間ない営みがあって、

守られているのだと、

旅から戻ってから気付かされます。

 

 

そういえば、杉山真伝流にも影響を及ぼした妙鍼流は、

伝承によれば熊野発祥の古い流派の鍼法を残していると、

機関誌に書かれていました。

 

《東洋医学と養生の会》、9月は再び京都に戻って、

第四日曜日に心耳庵にて開催予定です。

 

(文責:村田/写真:小倉)

| 東洋医学と養生の会 | 10:23 | - | -
7月 東洋医学と養生の会

7/28(日)京都上賀茂にある心耳庵にて東洋医学と養生の会が行われました。

湿度が高く蒸し暑い京都の夏本番の一日でした。

 

 

経絡流注講義(玉水先生)

 

一般の人が来られる前に希望者が集まりました。

この日は『足の太陰脾経』をやりました。

病気のメカニズムの話や膝痛の話が出ました。

 

 

貝原益軒 楽訓 (村田先生)

 

貝原益軒の楽訓の輪読と解説。

 

今回は「足るを知る」でした。

欲に惑わされる「楽しさ」を求めるのではなく

貧しくても心を豊かに「足ることを知る」ということが大切。

 

「自分の過去や他人と比べてしまう」

「頑張りすぎてしまう」

「体を壊してから考え方が変わった」

皆さんの個人的な経験から「楽しさ」についての気づきがあり。

参加者の方々の心の琴線に触れるような言葉が重なり。

それぞれの心の声を伺うことが出来た貴重な時間となりました。

 

でも「楽しむとは」と改めて突き詰めていくと難しいから

あまり深く考えんとこうかな、という意見にも私は賛成です。

 

 

気功と呼吸(玉水先生)

 

体を動かす時間です。

この日のテーマは「身体のセンターを意識する」です。

体を動かしながら自分の重心を確かめます。

呼吸をしながら、肩の力を抜いていきます。

下半身を安定させるのがポイントです。

 

 

 

立ったり座ったり自由な格好で呼吸をしながら自分の体と向き合いました。

 

治療の時間

 

初めて鍼を受けるという参加者の方もいらっしゃいました。

学生の方も指導を受けながら実践稽古をします。

 

 

ふりかえりの時間

 

一人ずつ今日をふりかえり感想を言います。

 

「体と向き合うことで自分の体をより愛おしく感じました」

という意見がありました。

 

 

お久しぶりな方も、初めての方もいつものメンバーも。

養生の会にはその時々で色んな方が来られますが

いつでも養生の会の空気は柔らかだなあと感じます。

 

「今日は良い話を聞かせていただいて良い夏の一日を過ごしました」

 

支部長の締めの言葉で暑い養生の会が終わりました。

 

 

次回養生の会は8月は和歌山に行く予定です。

その次は9/22(日)開催予定です。

 

(文責:竹ノ上)

 

| 東洋医学と養生の会 | 14:13 | - | -
6月 東洋医学と養生の会

6/23(日)上賀茂にある心耳庵にて東洋医学と養生の会が行われました。

夏至も過ぎたのに、まだ梅雨入りしない関西の晴れの間です。

 

 

経絡流注講義 玉水先生

 

一般の人が来られる前に鍼灸師の希望者が集まり四部録基礎講座。

この日は『経絡流注講義』の序文をやりました。

時代とともに発展進化していった流注。

そもそも経絡とは、というお話でした。

 

 

貝原益軒 楽訓 村田先生

 

初めての一般参加もいらっしゃったので、まずは自己紹介から。

その後、貝原益軒の楽訓を輪読と解説。

 

今日は「自然の景色を愛でる楽しみ」

以下は概略です。

 

四季の移ろいや山水月花の美しさを楽しむ心を持ちましょう。

それはお金があってもなくても楽しめることです。

自然の営みに感動する楽しみには制限はありません。

それは外のものに対する欲ではなく、自分の心の中にある楽しみです。

お金があり欲のままに過ごしても、その時は良くても後々苦しくなります。

例えば豪華な食べ物を欲しいままに食べ、その時は心地よくなっても

やがてはそれが元で病になり、自分の苦しみとなります。

山水月花を楽しむのは、一日中楽しんでも他人を苦しめることも

自分の身を損なうこともありません。

天地自然の営みは心を養うもので、貧富の差に関係なく楽しめることです。

 

 

確かに、、、

景色をみてキレイだなあと思うのはタダです。

キレイな景色をみて踊り出したくなるような歓びを感じる人になれたら

毎日が感動の連続です。

都会の中で暮らしていて自然が感じられないという人も、

せめて空を見上げてキレイだなあと思えるような余裕を持ちたいですね。

何せ今の世の中は、心にゆとりを持つのが難しいです。

欲は限りなく、それに反比例するように余裕がなくなっているような

息苦しさを感じることがあります。

 

さて、お勉強の後は体を動かす時間です。

今日は真向法の体操です。(玉水先生による指導)

 

 

まずは足首を回してから、順番にストレッチを。

呼吸と合わせて体をじっくり伸ばしていきます。

 

体が固い!イタタタ、、、という人も

無理せず気持ちよく自分の呼吸を意識しながら。

 

 

ヨガのひねりのポーズも取り入れて

まんべんなく体をほぐしていきます。

 

最後はゴロンと横になり。

体の力を抜いていきます。

全身リラックスで気持ちいいー!

眠ってしまいそうです。

 

そして、体がほぐれた後は治療の時間。

 

 

一般参加者の人に受けていただきます。

鍼灸師同士もお互いに治療します。

 

最後は円座で今日のふりかえりの時間。

 

体の感覚を信じるということ。

感覚に気づくということ。

それぞれの気づきがありました。

 

参加者の皆様、ありがとうございました。

次回の養生の会は7/28(日)の予定です。

 

(文責:竹ノ上)

| 東洋医学と養生の会 | 09:27 | - | -
5月 東洋医学と養生の会

5/26(日)上賀茂にある心耳庵にて東洋医学と養生の会が行われました。

5月とは思えない真夏のような暑い日となりました。

 

 

 

経絡流注講義 玉水先生

 

経絡の話から、病気の話、病が「治る」とはどういうことか、、、

なかなか深いお話に発展していきました。

 

 

貝原益軒 楽訓 村田先生

 

楽訓の一部分を輪読し、村田先生が解説をしてくださいました。

 

「人を恨み怒り、自らほこり、人をそしり、人の小なる過ちをせめ、

人の言をとがめ、無禮をいかるは、其器小なり」

 

人の小さな過ちを責めたり咎めたりするなんて、器が小さいよ

 

「世の人のひが事多きは、うき世の習なれば、如何ともしがたし」

「人の愚かなるによりて怒りて、我が心を悩ますべからず」

 

いくら言ってもわかってもらえない場合もあるし、人を責めてそのことで

自分の頭を悩ましても、自分の心は楽しくないですよ。

 

この日の講義をまとめると

「自分の思い通りにはならないことが多いですが、イライラしないように」

ということでしょうか。

 

おっしゃる通り!

う〜ん、でも些細なことについ惑わされる私の心は如何ともしがたし。

 

そういう時はキレイな景色をみて深呼吸でもしましょう。

ということで、次の時間は裏山に登って気功をします。

 

裏山で気功

 

近所の神社の横を抜けて裏山へ向かいます。

 

昨年の台風で裏山は、沢山の木が折れてしまいました。

今も倒れたままの木がありますが、そこも抜けて進みます。

 

暑くて、虫もブンブン纏わりついてきますが、どんどん奥へ。

 

山頂のちょっとした広場に到着。

ぶらぶら腕を動かして、体をゆるめて。

土と木と太陽を感じながら、深呼吸をします。

やっぱり自然の中で体を動かすのは気持ちが良いです。

 

 

治療の時間

 

今回は参加者は鍼灸師だけだったので、ペアを組んで

治療をしました。

この日は私は体調があまり良くなかったのですが

おかげさまで、すっかり元気になりました。

ありがとうございました!

 

そして、最後は村田ファミリーの新しい家族のお披露目。

かわいい〜!小さい〜!なんと、癒されることでしょう。

ようこそ、村田ファミリーへ。

 

今日の最後の皆の感想は「来て良かった!」ということでした。

「それは皆さん良かったですね」という笑顔の支部長の言葉が

いつもと変わらぬ養生の会の風景でした。

 

次回の養生の会は6/23(日)の予定です。

 

(文責:竹ノ上)

 

| 東洋医学と養生の会 | 14:58 | - | -
2月東洋医学と養生の会
2月24日(日)よく晴れた小春日和に、東洋医学と養生の会が行われました。
今回の会場は、東寺南門から真っ直ぐ南へ進んだ、京都南青少年センターでした。


○自由稽古

可愛いらしい影が…


○講義「経絡流注講義」玉水先生



第3章 足の陽明胃経
(4)精神症状について
胃脈の気虚と気実では、それぞれ脳に対してどのような影響を及ぼすか。
また、それぞれが脳から誘起されて起こる精神症状はどのようなものか。
虚と実では違いがあるが、共通するのは、双方何かと思い悩むこと、とある。

手首以外に首の人迎穴の脈で比較する方法を試してみられて患者さんに、首を絞められている様で苦しい、と言われた等の奮闘記が書かれているのを拝見すると、観風先生も一つ一つ経験から身につけて来られ、今に至るのだと改めて思い知らされます。
次回は、第4章足の太陰脾経〜。

○総稽古










一人一人の課題から、気づかなかった疑問も共有できる総稽古は、一粒で三度美味しい(グリコ)

○講義「楽訓」(貝原益軒)村田先生



「楽(楽しみ)」について。
楽しみとは何なのか。
浅い楽しみ、深い楽しみ、本来の楽しみ、他なる楽しみ、虚しき楽しみ、明るい楽しみ、暗い楽しみ、、、
儒学では重要だとされていない楽しみについて、
「人と共に楽むは、天のよろこび給う理にして、誠の楽しみなり」と、楽しみにも善と悪、嘘と誠があり、学びや善行より得る楽しみは気も養う、と。
また、楽しむのは自然なこと、人だけでなく、鳥獣草木にもあり、草木生い茂る様子は楽しんでいる姿とも書かれている。

○「活元運動」玉水先生








周りを気にせず、意思でなくカラダの動きたいように動く。
自分の中から湧き上がる欲求のままに身体を揺り動かすことによって、カラダの滞りやコリを改善する、動く瞑想法とも言われる野口整体の養生法の一つ。



本日の参加は鍼灸師5名、可愛い助手さん1名でした。 次回は少し期間が空きまして、5月26日(日)に行われます。場所はまだ未定です。
関西支部メンバー以外でご参加希望の方は、一度お問い合わせくださいませ。
(文責:田原)
| 東洋医学と養生の会 | 13:17 | - | -
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