いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

※当ホームページ、ブログに掲載する画像・文章の無断転載、転用はご遠慮ください。
5月 東洋医学と養生の会

5月28日(日)、京都の心耳庵にて、東洋医学と養生の会が開催されました。

 

参加者)鍼灸師6名。一般2名。

 

13:30〜 貝原益軒『養生訓』(第四巻)輪読

 

 飲食に関する具体的な養生法が書かれています。

 ・根菜はできるだけ細かく切って調理するか、二回火を入れて柔らかくして食べるべし。

  (胃でやる消化の一部分をできるだけ調理場で済ませておこう、ということでしょう。)

 ・肉体労働でくたびれた時は、食事を摂るとすぐ眠くなってしまうから、疲労から少し回復してから食事を摂るべし。

  (貝原益軒は、食後すぐに横になると胃に負担がかかると警告しています。)

 ・怒っている状態で食事を摂らないこと。

  (ちなみにある北米先住民の教えによれば、怒りながら調理するのは、「毒を盛っているのと同じ」だそうです。)

 ・新鮮なもの、出来立てを食べること。

  (たしかに冷蔵庫の残り物を片付けるために、古くなったものばかり食べ続けていたときは、体調が悪かったです。)

 ・梨は蒸して食べ、干し柿はあぶって食べ、甘柿は熱湯をかけて食べるべし。

  (貝原益軒は何でも温めて飲食することを薦めています。今夏はぜひ梨を蒸して食べてみましょう。)

 

14:30〜 大田神社の裏山にて気功

 

 

 二か月前の栖賢寺での養生の会では、足元がおぼつかなかった方が、スッスッと山道を登っていかれるのでびっくり。

 毎日散歩し、食事にも気を付け、鍼灸治療にも毎週通って、どんどん身体が良くなってきているようです。

 

 大地から息を吸い上げ、体中に満たし、丹田に納める。

 呼吸という、人間の身体の中でも自然の営みの方により近いことが、

 意識が介在しすぎて、自然にできなくなっていることに気づかされます。

 (「息が上手く吸えないんです」という患者さんが結構おられます。)

 

16:00〜 治療・稽古

 

 

 一般の方が稽古台になって下さいます。

 

 

 治療で主訴がなかなか取れず、手詰まりになってしまう局面もあります。

 臨床では一人でなんとかするか、深追いするのをあきらめて治療を打ち切るか、しなければなりませんが、

 「東洋医学と養生の会」では、その場にいる他の鍼灸師の視点から、膠着した局面を突破する一手の提案があり、

 実際にそれを試みて、主訴が取れるという体験をすることがあります。

 

 自力で必死にやって、それでも上手くいかずに「困る」というのが第一条件。

 今の自分の中にある力で、(他者のサポートを少しだけ受けつつも)その困った局面を突破できると体験するのが第二条件。

 

 この二つが学びが成立するための重要な要件ではないかと考えるようになりました。

 

17:30〜 反省会

 

 

次回は6月25日(日)に開催予定です。

 

(文責:村田)

 

 

| 東洋医学と養生の会 | 09:06 | - | -
3月 東洋医学と養生の会

3月26日(日)、京都の栖賢寺にて「東洋医学と養生の会」スペシャル編が開催されました。

 

鍼灸師6名。一般2名。

 

1)午前の部

午前10時に集まり、和尚様からまず坐禅についてご説明いただきました。

 

「無心になることが坐禅の目的ではありません」

「続けていくと、念が湧いてこない状態になるときもある、というだけです」

「耳を澄ましてください」

「電車の音、ストーブの音、鳥の鳴き声、色々聞こえます」

「しかし、何の音か分からなくても私達にはすべて聞こえている」

「もともと全てありのままに受け入れているのです」

「坐禅というのは人生のなかで最もリラックスしていい時間だと思ってみてください」

「赤ちゃんに還るのです」

 

これまで抱いていた「坐禅」のイメージと違っていて面食らった人。

何の話をしているのかピンと来なかった人。

結局坐ってみてやっぱり「坐禅」は難しいと感じた人。

 

色々おられたことでしょう。

暖房のない堂内での坐禅はまだ寒く、いささか身体にこたえました。

 

そのあと、経行。

一息半歩で歩きます。

 

「一歩一歩、本来の場所に帰り着いているのです」

「その一歩一歩を味わってください」

 

一体どこに帰り着いているんだ! と思った方もおられるでしょう。

 

それから、作務。

皆で草むしりをしました。

 

2)午後の部

堂内で昼食。

和尚様の用意してくださったお茶と茶菓子もいただきました。

 

食事を軽く済ませて、少しだけお勉強。

貝原益軒『養生訓』より、飲食に関わるところを抜粋して輪読しました。

 

体質に応じた米の炊き方がある、という記述が特に興味深かったです。

 

「たきぼし」(いわゆる普通のお米の炊き方)は、身体の丈夫な人むけ。

「ふたたびいい」(一度炊いて冷めたご飯を、もう一度炊きなおす)は、お腹に食べたものが滞っている人むけ。

「ゆとりいい」(お米を炊いて、沸騰したところでお米を取り出し、そのお米を蒸す)は、胃腸の弱い人むけ。

 

皆さん、ぜひ試してみてください。

 

それから外で少しだけ気功を。

お寺の庭は空気が澄んでいます。

最後に治療を行いました。

一般の方の治療。鍼灸師同士の稽古。

小さな気づきを大切に。

普段の臨床・試行錯誤の繰り返しの中で、熟していって、

気づきまであとほんの一押し、という所まで行っていたことだけが、

ちょっとしたきっかけで「あ、こういうことかも」と分かるのだと思います。

 

来月はお休み。

次回は5月28日(日)に開催予定です。

 

(文責:村田)

| 東洋医学と養生の会 | 00:11 | - | -
2月 東洋医学と養生の会

2月26日、京都の心耳庵にて、東洋医学と養生の会が開催されました。

 

当日は近所の上賀茂神社で横綱白鵬が土俵入りを見せるとのことで、

上賀茂神社は大変な人でした。

 

養生の会のメンバーも上賀茂神社に行きましたが、

実際に白鵬を垣間見れたのは一人だけ。

 

上賀茂神社から戻って、今日は鍼の稽古を先に行いました。

今の自分に何ができて、何ができないか、

できることを組み合わせて何とかこの場で治療効果が出せないか。

 

患者役の人の何気ない一言が様々な応用の可能性を秘めたヒントだったりします。

 

稽古の場はいつも、予想もしなかった創造的な可能性に満ちています。

 

 

次回(3月26日)は、養生の会はスペシャル編です。

場所は、京都から大原に抜ける道の入口あたりにある、栖賢寺(せいけんじ)。

住所: 京都市左京区上高野水車町20

 

スケジュール予定は下記の通り

10:00 お経、坐禅、経行(和尚様のご指導)

11:30 作務

12:30 昼食

13:00 養生の話、気功

14:00 稽古、治療

16:00 終了

 

鍼灸師以外の方の参加も大歓迎です。

 

(文責:村田)

 

| 東洋医学と養生の会 | 22:47 | - | -
1月 東洋医学と養生の会

1月22日(日)、雪のちらつく中、京都の心耳庵にて「東洋医学と養生の会」が開催されました。

これまで関西では「いやしの道」の研修会は月に一回しかありませんでしたが、

月に一回の稽古ではなかなか身につかない、

何とか月に二回の稽古を、という思いがありました。

 

現在、大阪の高槻市で第三日曜日に関西支部研修会があり、

京都で第四日曜日に「東洋医学と養生の会」があります。

 

月二回の稽古をするようになって、

着実に上達のスピードが上がってきているように感じます。

「東洋医学と養生の会」は、鍼灸師と一般の方が、ともに養生について学ぶ場です。

仏教的に言えば、生老病死の苦しみは、治療家だろうと、患者だろうと、まったく平等に抱えており、

天命を全うするための養生の道に、治療家と患者の区別はない、と考えてきました。

 

そして治療家としては、自分のからだの声にもっと耳を傾けることが、

患者のからだの声に耳を傾けるための基本となる、とも思ったのです。

養生の実践としては、ヨガ・気功・坐禅が行われています。

ヨガで自分のからだのあちこちの気の流れにくい所を知り、

気功で大地や樹木と気のやりとりを感じ、

坐禅で自分の呼吸を見つめます。

古典の輪読としては『雖知苦庵 養生物語』を取り上げてきました。

刊行は江戸後期、著者とされる曲直瀬道三は安土・桃山時代の医師です。

養生本としては、精神性の追求を重視しており、

また中国の古典の鵜呑みではなく日本の実情に即した具体的な養生法を記載しようとしているという点で、

広くは知られていないけれども、大変すぐれた文献だと思われます。

「東洋医学と養生の会」は、

稽古の場を確保したいという思いが出発点だったのと同時に、

一流派の小さな小さな勉強会として閉じこもるのではなく、

外に向かって開かれた勉強会の形を模索する試みでもありました。

 

まだ志だけで具体的な形になっていないことも多いですが、

本年は一つ一つの縁を大事にして、

志を同じくする者が集う場にしていければと思います。

 

次回は2月26日(日)13時半より心耳庵にて開催予定です。

(文責:村田)

 

| 東洋医学と養生の会 | 00:39 | - | -
11月 東洋医学と養生の会

11月27日(日)、晩秋の雨の降る中、

京都の心耳庵にて、東洋医学と養生の会が開催されました。

 

一、古典輪読: 曲直瀬道三『養生物語』

 

「眠れない時は、一から十まで繰り返し数を数えよ」

「どうしても眠れない時は、むしろ起きてしまえ」

「熟睡であっても、いつまでも長々と寝ているのはかえって体に悪い」

 

なるほどなるほど。

 

「気が暗くなると自分の中の主人公が留守になってしまって病に入られてしまうので、

(勇気の出て来るような)義理ばなしを読むとよい」

 

この「義理ばなし」が具体的に何を指しているのかは分かりませんが、

非常に示唆に富んだ一文でした。

 

現代の感覚だと、読書は養生の技法には含まれないものですが、

昔の人はいわば心の修養のために書物を読むという感覚があったのかもしれません。

 

 

二、ヨガと坐禅

 

三十分ほどヨガで全身をほぐし、伸ばし、気がめぐるようにした後、

三十分ほど坐りました。

 

 

三、治療と稽古

 

一般参加の方に治療をさせていただきました。

いつも本当にありがたいことです。

 

残りの鍼灸師は各自の課題を稽古しました。

 

 

東洋医学と養生の会は、様々な方を募集しています。

1)東洋医学に興味のある高校生、医学生など

2)養生法に関心のある一般の方、看護師、助産師、薬剤師など

3)鍼を自分の身体で受けたり、鍼灸師の治療を見学したりすることを希望する鍼灸学生

4)鍼の技術を磨きたい鍼灸学生・鍼灸師

 ※いやしの道協会独自の何十項目にも及ぶチェックシートに従い、着実にレベルアップをはかります。

5)臨床経験を積みたい鍼灸師

 ※東洋医学と養生の会では趣旨に賛同してくださる一般の方の治療をさせていただけます。

 ※さらに経験を積む場を求める方には毎月第二土曜日午前にソーシャルサービス協会ワークセンター(京都市南区)にて行われるボランティア施術を紹介しています。

 

 

12月は東洋医学と養生の会はお休みです。

次回は新年1月22日(日)となります。

京都の心耳庵(京都市北区上賀茂北大路町18-10)にて開催予定です。

 

参加申し込みは

tamamizu@maia.eonet.ne.jp

まで。

 

(文責:村田)


 

 

 

 

| 東洋医学と養生の会 | 13:23 | - | -
10月 東洋医学と養生の会

10月23日(日)、京都の心耳庵にて「東洋医学と養生の会」が開催されました。

 

 

日程は下記の通り

 

13:30〜14:30 曲直瀬道三(1507〜1594)『養生物語』の輪読

 

 朝起きて四肢をなでさすること

 食後に脇腹をなでさすること

 

 なでさすることを日常に取り入れてみましょう

 

 どちら向きになでていくと気持ちがいいのか

 どのくらいの速さで?

 どのラインを?

 

14:30〜15:30 大田神社の裏山(大田の小径)にて気功

 

 一般参加の方が山の上で龍笛を吹いてくださいました。

 樹の穴を吹き抜ける風の音がルーツという伝承があるとか。

 荘子の一節を思わせる話です。

 

 吹こうとするや否や音が出なくなるのだとか。

 これも鍼に通じる話です。

 

 龍笛の音が吹き抜ける中、各自、気功をしました。

 

15:30〜17:30 鍼の稽古

 

 一般参加の方が治療を受けてくださいました。

 治療後はメールにて、状態の変化についてフィードバックをいただきました。

 

 鍼灸師同士は課題の稽古。

 関西支部での稽古との連続性を意識しています。

 

東洋医学と養生の会は、様々な方を募集しています。

1)東洋医学に興味のある高校生、医学生など

2)養生法に関心のある一般の方、看護師、助産師、薬剤師など

3)鍼を自分の身体で受けたり、鍼灸師の治療を見学したりすることを希望する鍼灸学生

4)鍼の技術を磨きたい鍼灸学生・鍼灸師

 ※いやしの道協会独自の何十項目にも及ぶチェックシートに従い、着実にレベルアップをはかります。

5)臨床経験を積みたい鍼灸師

 ※東洋医学と養生の会では趣旨に賛同してくださる一般の方の治療をさせていただけます。

 ※さらに経験を積む場を求める方には毎月第二土曜日午前にソーシャルサービス協会ワークセンター(京都市南区)にて行われるボランティア施術を紹介しています。

 

次回は11月27日(第四日曜日)、京都の心耳庵(京都市北区上賀茂北大路町18-10)にて開催予定です。

参加申し込みは

tamamizu@maia.eonet.ne.jp

まで。

 

(文責:村田)

 

| 東洋医学と養生の会 | 23:11 | - | -
9月 東洋医学と養生の会

9月25日(日)、京都の心耳庵にて東洋医学と養生の会が行われました。

 

日程は下記の通り

13:30〜14:30 曲直瀬道三(1507~1594)『養生物語』の輪読

 現代にも通じる戦国末期の養生法の秘訣が平易な文で書かれています。

 ビジネスに取り込まれる以前の本物の養生法が学べます。

14:30〜15:30 大田神社の裏山(大田の小径)にて気功

 自分の身体が天と地につながることを感じながら呼吸を深めていきます。

 他人の身体の治療をする前に自分の身体を耕すこと。

15:30〜17:30 鍼の稽古

 一般参加の方が治療を受けてくださいました。

 

東洋医学と養生の会は、様々な方を募集しています。

1)東洋医学に興味のある高校生

2)養生法に関心のある一般の方

3)鍼を自分の身体で受けたり、鍼灸師の治療を見学したりすることを希望する鍼灸学生

4)鍼の技術を磨きたい鍼灸学生・鍼灸師

 ※いやしの道協会独自の何十項目にも及ぶチェックシートに従い、着実にレベルアップをはかります。

5)臨床経験を積みたい鍼灸師

 ※東洋医学と養生の会では趣旨に賛同してくださる一般の方の治療をさせていただけます。

 ※さらに経験を積む場を求める方には毎月第二土曜日午前にソーシャルサービス協会ワークセンター(京都市南区)にて行われるボランティア施術を紹介しています。

 

次回は10月23日(第四日曜日)、京都の心耳庵(京都市北区上賀茂北大路町18-10)にて開催予定です。

参加申し込みは

tamamizu@maia.eonet.ne.jp

まで。

 

(文責:村田)

| 東洋医学と養生の会 | 11:35 | - | -
8月 東洋医学と養生の会(京都自主勉強会)

8月28日(日)、秋風の吹くなか、京都の心耳庵にて東洋医学と養生の会が開催されました。

参加者は6名(内、一般参加1名)。

 

 

 

第一部:『養生物語』輪読

暑さ・寒さに気持ちで負けてはならないと書かれています。

 

例えば寒いときに「ああ、寒い」ブルブルとやってしまいますが、それをするな、泰然としておれと。

それから寒い所から帰ってきたときに、つい暖房を入れることから始めてしまいますが、

まず熱いお湯を飲み、手足をこすってマッサージし、それからお風呂に入るなりしなさいと。

これは中から温めるべきだという発想だと思われます。

戦国末期のこの養生書には、常に戦場に居るが如き気合で日常を過ごす

(しかしそれは気を張り詰めることではない、という所がますます難しい)、

という姿勢が一貫しているように感じられます。

 

 

第二部:ヨガ

   

関節可動域を広げることが目的ではない、

伸ばしたときに全身にどのようにその影響が及んでいるかを感じ取ることが大事だ、ということです。

これは引き鍼でどこに引くかを考えるときにもヒントになるような気がします。

 

 

第三部:鍼の稽古

一般参加の方が快く練習台になってくれました。

他は鍼灸師・学生で互いに稽古。

いやしの道は理屈を捨てて具体的な感覚とイメージで自由に治療することを一つの目標にしているはずなのに、

そしてそのためには結局、自分が感じているものを信じるしかないはずなのに、

初伝の段階では多くの場合、「どう治療すればいいか分からない」「何も感じられない」という自信を喪失した状態に陥ります。

そこから自信(自己を信じること)をどう取り戻していくか、

一人一人が内なる気づきのドラマを通っていかなければならないのでしょう。

 

願わくば、そのトンネルを通り抜けるための場の一つたらんことを。

  

来月は9月25日(日)、京都の心耳庵にて開催予定です。

(文責:村田)

| 東洋医学と養生の会 | 00:23 | - | -
7月 東洋医学と養生の会

7月 東洋医学と養生の会

 

7月24日(日)33を超える暑い日中に、京都の小さな鍼灸院(玉水鍼灸院)に6人の熱い鍼灸師と学生が集まりました。

 

 

熱中症と水分摂取の話

 

熱中症の予防に水分補給、水分補給といっているが、それだけで良いのか?

実際に熱中症になった人に聞いてみると、みなさん水分補給は十分していたと答える。

熱中症になるまでにどのような生活をしていたのか?塩分は、補えていたか?冷たいものをガブガブ飲んでいなかったか?

「暑気払いで冷たいビールをたくさん飲んだ翌日に剣道の稽古をして熱中症になった。」

「高校時代の夏の合宿初日に熱中症で死亡した同級生がいたが、前日まで冷凍庫の中でのアルバイトをしていたそうだ。」

また、『続漢方問答』には、「陽実証の人はできるだけ水をたくさん飲み、陰虚証体質の人はできるだけ水分をとることをひかえるように。」と記されている。

体質だけでなく、普段の生活の違いによっても水分摂取量を変える必要があるはずだ。

「日頃は、冷房の効いた部屋で一日中仕事をしているが、熱中症予防のため咽が乾く前に毎日1,5ほどの水分を摂っている。」

と言う女性は、尿量が少なく足がむくむと言う。

 

 

呼吸法

 

最初に、口を開けて腹をへこませながら、体内の邪気をすべて吐き出すつもりで、ゆっくり息を吐く。口を閉じ腹を緩めると鼻から自然に息が入る。

 

次に、丹田呼吸。鼻から息を吸い下腹部を膨らませ、下腹部はそのままゆっくり吐く息とともに気を丹田に下ろしてゆく。

呼気吸気ともに下腹丹田に気を充実させていくように行う。

 

 

 

実技

 

調子の悪い人を他の参加者全員で診断し、指導者が治療を行う。(八郷接心方式)

 

患者 30代女性

主訴:頭がボーとする。目を開けているのがつらい。その他の症状:熟睡できない。足むくみ。尿量少ない。汗あまり出ない。等々。

舌診:尖赤く、白苔、ややボテッとした舌体で湿潤。 脈:寸が強く尺が弱い。

腹診:胸に熱があり膻中付近に圧痛あり。心下が硬く痞えている。(呼吸法の時にも息が深く入らなかった。)

「皆さん臨床経験が少ないせいか、問診がスムーズに進まない。舌診でも舌を硬くして出しているのに気付かない等、数多くの患者を診断治療する経験がもっと必要なようです。」

治療:症状はいろいろあるが、主訴を取る。手の陰経に引いた後、頭の熱い処に散鍼、後頚部(瘂門、風池付近)刺鍼頭が涼しくなる。

    背部刺絡(胸の熱をとる)。息が深く入らないので、心下付近にチョンチョンと鍼、膈兪付近に刺鍼、足の34趾間の生きたツボに引き鍼をしていると呼吸が深くなってくる。

「参加者の熱視線を浴びての治療は緊張しますが、新米指導者にとって肚をつくる為の良い稽古になります!」

 

その後、各自課題の稽古を行う。

実技稽古はやり出すと熱が入り、なかなか終わらない。予定時間を過ぎても「まだやりたい!」と言うことで結局1時間延長して終了。

お疲れ様でした!来月もその熱い思いを持って集まって来て下さい。

次回、8月28日(日)に心耳庵で行います。

    

(文責:玉水)

 

 

 

 

| 東洋医学と養生の会 | 00:13 | - | -
6月 東洋医学と養生の会

6月26日(日)、心耳庵にて、

東洋医学と養生の会(京都自主勉強会)が開催されました。

 

第一部 古典輪読『養生物語』の続き

 

まずは食養生について。

 

「人には、小さい頃から食べなれている物の違い、そして体質の違いがある。

それゆえ、ある人には毒となる食べ物でも、他の人は食べても差し支えないということがある。」

 

「小さい頃から食べなれている物」というのは、

普段の臨床で意識して尋ねることがありませんが、

着眼点として意味を持つかもしれません。

 

 

それから心の持ちようについて。

 

「気がうっかりせぬようにしなければならない」

「気がうっかりするのは、気抜けの元」

「うっかりしないようにするというのは、気を張ることではない」

「気を張ると、くたびれてしまう」

「大事なのは、浩然の気(どこまでも伸び広がる気)」

「浩然の気を実現するために大事なことは何か」

 

曲直瀬道三先生の答えやいかに!

 

「大事なのは、慾心を持たぬこと」

 

うーん、そうか、とわが身を振り返ります。

浩然の気の反対の状態が「気がつかえること」

 

「気がつかえぬようにするにはどうすればよいか」

 

皆さん、どう思いますか。

 

「気がつかえぬようにするには、恥ずかしいことをせぬことじゃ」

 

慾を持たない、恥ずかしいことをしない、

養生の目的は「良く死ぬこと」だと明言する『養生物語』の極意だと思います。

 

「健康」を求めて鍼灸院を訪れる患者さん

「健康」のために養生をすすめる鍼灸師

「健康」の文字がテレビにもネットにも本屋にも喫茶店にもいたるところに氾濫している現代は、

『養生物語』の時代の感覚からどれほど遠く隔たっていることか。

 

 

第二部 ヨガと気功

いつものように近くの神社の裏山で、と思って出発したら、

雨がポツポツ・・・

 

心耳庵に戻って屋根の下で行いました。

 

ヨガをやるとみんな悶絶・・・

身体が固い・・・

 

 

第三部 稽古

 

一般参加の方が「なんでも実験してください」と快く稽古台になってくださいました。

 

他は鍼灸師同士で稽古。

「先月教えたこと、全然おぼえてへんやないか!!」

「いや・・・あの・・・臨床で時々教わったことが頭をよぎることがあります」

「よぎるだけかい!」

 

横で聞いていて、自分も教わったことの意味が一年以上してから分かってきたり、

今教えていることがたぶん相手のハラワタには落ちていないのだろうなあと感じたり・・・

 

ワザの世界のことは、知識をインプットするようなインスタントなことではなく、

目に焼き付けて、何度も真似して、

ずいぶん経ってからようやく他人から「ちょっと先生に似ている」と言われるようになる、

そんな道なのでしょう。

 

 

第四部 懇親会

 

近くの中華料理屋で酒を酌み交わしながら、語り合いました。

「みんな、姿勢がまだまだ崩れてるで」

「いろんな姿勢で鍼をしてみて、姿勢をちょっと変えるだけで効き方が全然違うことを納得したらええねん」

「心ってなんやと思う?」

「人間は、環境の刺激に対して受容器が反応して脳が指令を出す、そんな存在ちゃうで」

 

 

来月の開催は、第四日曜日、いつもとは違い、場所は玉水鍼灸院です。

(文責:村田)

 

 

 

 

 

| 東洋医学と養生の会 | 12:51 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE