いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

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2016年いやしの道合宿研修会

2016年9月18日(日)、19日(月・祝)に毎年恒例の合宿研修会を行いました。

今年は総勢48名の方々にお越しいただきました。

誠にありがとうございました。

 

今回のブログ記事は、豊田先生、伊藤先生、養母先生、写真は坂井先生に担当していただきました。

 

○受付
昨年までの合宿会場である東京本郷の朝陽館が閉館されてしまったので、東京を離れ、神奈川県大山のたけだ旅館に移ってまいりました。
大山は神奈川県伊勢原市・秦野市・厚木市にまたがり、古くから山岳信仰の対象にされてきました。山頂に阿夫利(あふり)神社の本社があり、中腹に下社と大山寺があります。
中腹まではケーブルカーがあり、参道には土産物屋が軒をつらねています。
観光にもとても良い地ですね。
阿夫利神社は別名雨降り(あふり)神社ともいい、雨乞い信仰の対象でもあります。
台風と秋雨前線の影響で雨が降りしきる中、美男美女、日本列島南は鹿児島、海外からは地球の裏側ブラジルからの参加者が会場に集います。

 

○静座
合宿、講義に入る前に静座で気を静めます。
日常と違う環境、旧友との再会、1泊2日の合宿への期待などで浮ついた気を静め、学問を行うための身体作りです。
結跏趺坐、半跏、正座等々、それぞれご縁のある坐り方で20分という時を過ごします。
深くゆっくりとした呼吸をして、気を落とし肚を練っていきます。
『汝等諸人、此山中に来たって道の為に頭を聚む…』(興禅大燈国師遺誡より)

 

 

○会長挨拶
今回はいやしの道協会合宿始まって以来の事があります。という会長からの衝撃の言葉が!
答えはCMの後……にはなりません。ご安心下さい。
「観風先生が出席されない合宿は、今回が初めてです」
な、なんだってー!!
「そのことを、今知った方、手を挙げて下さい」
(数人が手を挙げる)
「えぇーーっ、本当ですか?」
「今年、横田先生出席されないんですけども…、そのこと(先生が出席されること)を期待されていました?」
「いえ…」
(会場笑)
「先生が出席されなくても、いままで以上に充実した会にするべくスタッフ一同準備してきておりますので、そのつもりで合宿に参加していただきたいと思います」
ここで朽名会長から禅語の話がありました。
『降雪片々不落別所』
「落くべき所に落ち着いているということです。
我々治療家の仕事というのは、患者さん一人一人に落ち着けるような場の設定をするというのが大事な役割としてあります。
その前に我々自身が落ち着いていられるかというのがあります。
合宿のプログラムを全部を終えて、ああ此の場所の落ち着いているなと思えるのなら、その方にとって充実した合宿であったと言えると思います。」

『日々是れ工夫、鍼の道』
いやしの道協会顧問:大浦慈観先生講演

いやしの道協会顧問 大浦慈観先生の講演は上記のタイトルで行われました。
筆者のような新参者は、会長から顧問になり、杉山真伝流の大家である大浦先生の事しか知りません。しかし、その大浦先生も日々臨床で悩み、工夫を重ねているというのです。
「私でもいまでも常にいろんな事を工夫しながらやり続けているのが現状でして、やればやるほど奥が深いというのが鍼の世界だと思います。」
「日々の工夫って大切なところで、私がこの会に入って一番注意されたところは身体の姿勢であったりとか、横田先生もおっしゃってますけど、鍼の先から気がでているかとか鍼と身体が一体になっているかどうか。鍼が自分の一部となって使いこなせているかどうかというのは大事な問題ですよね。」
ここに当日のレジメの一部を載せておきます。
・鍼が身体の一部になっているか?鍼先が自分の眼と同じものになっているか?
・心と気合いの鍛錬の必要性。
・脈診・舌診・腹診をして、患者の身体のイメージができているだろうか?
・患者に対し、自分の鍼灸の手技や言葉掛けは、真実だろうか?
・だからこそ、最後には自分は鍼灸の治療家として、胸を張って生きてゆけるだろうか?
いかがですか。
参加された方は、内容を思い出し、参加されてない方は来年参加したくなりましたか?
来年、2017年も9月に合宿が行われる予定です。
いまから予定をあけておきましょう。
後半は、モデル患者を治療する大浦先生のデモンストレーションが行われました。
「気の通し方というか、いろんな鍼の手技とかやり方というのがあると思いますけど、僕が最近一番大事にしているのは、一本の鍼で自分が何をしようとしているのか、明確に考えながらやるようにしています。」

東西医療の交流
石井 道観先生
西洋医学的臓器と経絡流注や東洋医学的臓腑学説を一体とするにはどうするか。
機関誌『いやしの道』16号に石井先生の記事があります。
「観風先生の万病一風論の中で僕が一番惹かれたのは、『病気のメカニズムの段階的把握、西洋医学的臓器、部品と重ね合わせれば東西医学の調和となる』。いやしの道協会に入られている方は、気の操作とか、邪、毒だとか日本的な東洋的な話というか、そういうものに興味を持たれて入られた方が沢山いると思うんですけども。観風先生の万病一風論を使えば、西洋医学とも調和させることができるということが書かれていまして、私はそこに非常に惹かれましてやってみようと思い観風先生の所に通い始めて今日に至ってます。」
東洋的なこと、傷寒論、経絡流注、五臓六腑、東洋医学的なことを理解するために初めはどっぷりとその世界に浸かったそうです。しかーし、当時は観風先生が傷寒論の講義をするだけで、誰も説明をしてくれなければ、誰も教えてくれなかったそうです。ほぼ独学状態で勉学を続け学問をして、必死についていったそうです。
石井先生は、元々が疑り深い性分で、散鍼も引き鍼も納得が出来ないところがあり、疑いながら使用しても効果が出なかったそうです。自然、臨床でも使わなくなる。
散鍼とはなんだ、引き鍼とは何だと疑問を解決して納得するために、西洋医学的な視点から考えていくうちに自分自身で納得できる、腑に落ちる体験があったそうです。
東洋医学的な腹診所見から何が見えてくるのか。西洋医学的な臓器としてはどうなのか。それを結びつける試行錯誤を講義していただきました。
その一部、肝について載せてみます。

肝 東洋       西洋
  疏泄、      肝臓と脾臓の働きの一部
           代謝(糖、たんぱく質、脂質)
           免疫の作用の一部
  藏血       脾臓(運動中不足分の血液を供給)
  主筋       たんぱく質代謝(アミノ酸産生)
  華は爪      たんぱく質代謝
  目に開竅     臨床症状と精密な作りから
以上はレジメをそのまま載せただけです。
実際の講義では、レジメを元に東洋医学的な概念としての臓と、実際に存在する部品としての臓器をつなぎ合わせるために、解剖学、生理学の書物も読みあさったそうです。
現在もいろいろな先生方のツッコミを受けながら、試行錯誤を続けているそうです。
この内容は、2017年春発売予定の『機関誌いやしの道』17号に掲載予定です。
興味のある先生は、いまから予算を確保しておきましょう。
(文責:豊田)
休憩タイム♪

 

○初回グループ実技
一日目16時半より一時間半の濃厚な実技時間の開始です。

50名近い参加者で大広間は始まる前から熱気ムンムンです。
事前に組み分けされた初・中伝の参加者二名程度に正教授の先生が指導に当たってくれます。
基本、チェックシートの点検項目、自身の臨床上の課題なりを伝えて、実践後アドバイスをいただきます。
周囲も観察してレポートしたかったのですが、自分達のことで手一杯でした。


ですので、中伝2人とU先生指導の実録レポートです。
一人あたり40分の持ち時間、相手の主訴を治療しつつ正教授からの指導を受けます。
中伝も終盤に近づくと診察手順や治療の正確さ、スピードを求められ、かつ鍼管なし三番鍼での施術で
かなり追い込まれます。
私の場合、相手が初めて診るリアルな運動器疾患だったので、かなり手こずりました。
分からないなりに、受傷時の状況や動きの不具合から患部を絞り込むこと、蝕知をしながら患部を探す方法など丁寧に教えていただきました。局所の解剖知識も欠落、よくある運動器疾患とのことで不勉強が身にしみました。
臨床では一発勝負。指導教官から発せられた(痛みがとれた時の)「感動」と「エッセンス」という言葉がずっと耳に残りました。まだまだその次元までの道のりが遠い・・。
相手から受ける治療も本当に参考になります。どんな見立てでどんなアプローチをするのか、そしてどのような状態に変転するか?自分だったらこうする!のシナリオに赤ペンで校正をしていくと、治療が上達するように感じます。
とにかく冷や汗かきっぱなしの一時間半。。

○夕食&自己紹介&懇親会
待ちに待った夕食タイム。いつもは合宿の講義や実技がメインディッシュ。なので、そんな豪華な旅館のご飯は期待できないのですが、とてもとても美味しかったです。

 


献立はお刺身、揚げ物、お豆腐(大山豆腐?)茶碗蒸し、小鉢、お味噌汁、お漬物。
旅館のきどったのじゃなくて、食べると体に染み渡るような、そんな感じの美味しさです。
特にお味噌汁!みずみずしいのにちゃんと出汁が主張してる。


今回の自己紹介のお題目「おふくろの味といわれたら?」と何か関連してくるような偶然。
おふくろの味と言われて、味噌汁という方、比較的多かったですから。
少し世代が離れたり、また各家庭でも、いろんなおふくろの味があるものだと、感心していました。


もう一つのお題目「12歳の自分に一言!」についても「そんな幼少期でしたか?」とか「なるほど、延長線でここまできちゃったのね。」とか、思いながらニヤニヤして聞いていました。
毎年このような自己紹介を、ほとんどK先生の趣味の時間だと思っているのですが、こんな自己紹介も相手の人となりを知るのに丁度良いのかも・・と思った次第です。


そして夕食&自己紹介は最後に巻きが入る形であっという間に終了。

 

○懇親会

食器を片付けて、そのまま懇親会へ突入しました。
いつもは他支部で活躍されている先生方と交流できるのも合宿の楽しみのひとつ。
今回はNさんが連れてきてくれた、ブラジル人参加者もいらっしゃって、なんだか華やかです。
みんな好みのお酒を飲みながら、和やかな時間が流れています。
そして一組、二組と治療が始まる。(酔拳ならぬ酔鍼!)あるところでは臨床や文献の話を真剣にしている。
お酒が入って緩んでも、「やっぱり鍼がすき♥」
うちの会は鍼バカばっかだけど、本当に良い会だと思う瞬間です。(失礼がありましたらお許しください(^^;)
そして夜も更けて、やっぱり宿の人に促されて宴は終了したのでした。

(文責:伊藤里香)

 

2日目(9月19日)

 

○気流法による体ほぐし

まずは、朽名会長による「気流法による体ほぐし」から始まりました。これは、朽名会長が長年やっている気流法のボディワークです。「自分の体に出会う、気付くことが大切。」(朽名会長)初めは畳の上に仰臥位になり、ゆっくりと体を動かし、脱力し、自分の体に意識を集中させます。「ゆっくり動いて体のつながりを感じる。」(朽名会長)やがて坐位になり立位になりボディワークは進みます。普通のスピードなら何も問題のない動作でも、ゆっくりやると自ずと自分の体を意識します。「ゆっくりした動きを続けることにより気を感じ取れる体になる。」(朽名先生)普段からやろうと思いました。

 


万病一風的治療と胸部の腹診所見 〜鍼灸臨床に生かす傷寒・金匵〜

堀 雅観先生
江戸時代の医師、奥田鳳作の「長沙腹診考」をベースに胸部の腹診所見について講義をされました。
・ 万病一風的治療の眼目は「寒熱虚実を調整し、毒の排出を促す」である。
・ 胸部の腹診所見の主な要素は胸中の邪熱である。
・ 生命状態のイメージを細部まで明確に描くことで、より高い効果を出すことが可能。
しかしながら、資料にある記述をそのまま頭に入れるだけでは臨床に活用できない、ということで臨床に活用できるよう情報を整理されました。
まず、心煩、心悸、心気不定、心中懊悩、胸満、胸痺、結胸と胸部所見の概要を話されました。
質問「胸脇苦満は?」
答「今回は膻中付近の症状についてまとめました。」
「胸部所見の特性一覧表」を作成され、自覚症状、他覚所見、邪毒・寒熱虚実に注目して腹診所見を確定する方法を示されました。例えば、「煩わしさ、イライラ」「不眠」「胸苦しさ」「邪熱」「気の結ぼれ」があれば「心煩」と判断できるわけです。
質問「かつては、目の前の患者を師匠が診て、弟子に示したと思うが。」
答「それができればいいが、そうもいかない。定義しにくい腹診所見を各症状から判断できるよう表を作成した。」
基本の型に準じて診察すれば、患者の邪毒や寒熱虚実を把握することができ、患者の現在只今の生命状態を把握することができるが、それは静的イメージであり、それを頼りに治療をすると異常のある部分に片っ端から手を付けていく治療になりがちである。それに対し、どのようなメカニズムで現在只今の状態に到ったのか動的イメージを描けば治療のポイントとして肝心なところに気づきやすくなり意図が明確な無駄のない治療ができるようになる。
鍼灸治療の目的は、邪気を瀉す、真気を補う、熱を冷ます、寒を温めるの四つである。患者の抱える異常な状態に対応した治療を施せば、病的状態を保っていた均衡が破られ、快方に向かう。その際、患者の生命状態を細部までイメージできれば、そこからどのように治癒に導くべきかが、より明確にイメージできるようになり、治療効果高まる。どのような患者に対しても明確なイメージが描けるようになることで、対応できる患者の幅が広がる。
万病一風的治療は、古方派の教えに基づいて患者の生命状態をとらえ、鍼灸によって治療を施す方法である。古方派の原典は『傷寒論』と『金匵要略』である。従って、万病一風的治療を為すことは、既に傷寒・金匵を活かしているということになる。その活用度合いをさらに積極的にするためには、各自が学びなおし、傷寒・金匵のエッセンスが具体的にどう鍼灸と結びつくかを明確にすることが必要と考える。そのうえで為される鍼灸治療は、言わば「先人の同意を得た治療」である。EBM(evidence based medicine)というと通常、科学的根拠に基づくことを意味するが、ここで述べていることは伝統的根拠を得るということである。そうすることで、確固たる自信をもって治療にあたることができるようになる。

グループ実技
入門、初伝・中伝、一般に分かれ各グループに指導者が付き、入門は腹診を初伝・中伝、一般は稽古用紙を用いて稽古を行いました。
前之園先生は、ブラジルから参加した3人に腹診の指導をしました。ブラジルの鍼灸は、中医学が主ということで、慣れない腹診に戸惑っていました。前之園先生は、姿勢を正す、リラックスする、丹田に集中することを繰り返し示されました。

座談会「今どきの子育て事情」
司会:朽名宗観
座談者:海野流観、石部愚観、三輪圓観、福嶋青観、村田底観、牛尾宣子
まず、朽名会長のお話しから始まりました。「今回のテーマは直接医療には関係ないが、治療の土台にはなる。親の心身の状態は子に影響するし、逆に子も親に影響を与える。かつて機関誌『いやしの道』に取り上げてほしいテーマを募集した時、女性の先輩が『母と子の治療』を挙げていた。今回、こういう形で取り上げることとなった。」あらかじめ示しておいた話題に沿って、座談者がいろいろお話しをされました。
1.症状の背景に育ち方や家庭環境の影響が色濃く反映していると思われる患者さんと出会っていないか。
・ アトピー性皮膚炎の男性。ひどくなって仕事ができない。胸が詰まって開かないと言う。話しを聞くと父親が厳しい人で、暴力をふるっていた。今も会話はない。その父親がアトピー性皮膚炎の原因だと思う。
・ 小さい子は親の影響を受けている。影響を受けていない子はいない。疳の虫が強くて、母親の腕に噛みつく女の子がいた。首、肩かちかち。お腹、ガスでいっぱい。治療しながら「大変だったね、我慢したね。」と声をかけると母親が泣きだした。夫婦仲がわるくて喧嘩が多いが、子供には見せられないので、子供が寝てから喧嘩しているとのこと。子供は勘が働くので、ちょっとした母親の緊張や不安に勘づく。全身がセンサーで親の心を読む。親が不安になると子供も不安になる。
2.自分の親と親になった自分を比較して、思うことはあるか。(男性の場合、母と妻を、女性の場合、父と夫を比べてしまうことはあるか。)
・ 母と似ているなと思う。主人は、私の父に似ていると思う。
・ 親と私、性格、仕事、時代いろいろ違うので、比較したことはない。
3.「人類は子育てを集団で行うよう進化してきた」と言われているが、核家族化してそれが難しくなっている。夫の子育てへの協力をはじめとして、どのようなつながり中で子育てをしてきたか。
・ 自分と主人、双方の親は離れて暮らしていたり、高齢だったりして協力してもらうのは難しかった。そこで子供を保育園に預けた。保育園のママ友が頼りになった。ママ友に子供を預けたり、預かったりして、大きな家族のようだった。
・ 子育てには積極的に関わった。寝ている時に子供がぐずると私があやした。妻は寝ていた。住んでいた集合住宅に同じ世代の子供を持つ親が何組かいて仲が良かった。広場で一緒に遊んだり、パーティーを開いたり、スキーに行ったりと濃厚な関係を築いていた。
・ 僕が寝かしつかせることが多かった。子供とリズムを合わせ、気を落として、寝かしつけた。
・ 夫は、仕事が忙しくて、ほとんど子育てに関わってこなかった。両親やまわりの人が手伝ってくれたので有り難かったが、悩むことも多かった。夫がいると、夫の世話もしなくてはならないので、いない方が助かった。
4.子育ての知恵や困った時の対処法をどうやって得てきたか。子育てに役立ったオススメの本、場所などはあるか。
・ 保育園。子育てに困っている母親が治療院に来るが、保育園を勧める。
・ 妻が子供のころお世話になっている小児科を頼った。ママ友情報も役に立った。
・ 子育ての本を買ったことはない。小児科の医学書なら買ったことがある。
・ いつも困っている。年輩の患者さんが相談相手。
・ 無頓着な母親、神経質な母親、両極端に感じる。無頓着な母親は、首のすわっていない赤ちゃんの首がぐらぐらしていてもお通じが一週間なくても気にしない。甘い物は良くないと知っていて、お茶を与える母親もいる。カフェインの摂り過ぎは良くないのに。神経質な母親は、マニュアル世代で子供の取り扱い説明書を求める。育児書をよく読み、情報に振り回されている感じがする。
5.子供が病気になった時にどう対処してきたか。
1)発熱した時はどうしてきたか。
2)予防接種についてはどう考えているか。
3)子供の体調不良の見抜き方。
・ 発熱で病院にかかったことはない。熱は日々出る、小児鍼で熱っぽいところを取る。桂枝湯、葛根湯、麻黄湯、小青龍湯与える。熱が40℃を超えてぐったりしていたら、病院に連れて行こうと思っている。予防接種は、海外に行く機会が出てくるので受けさせている。
・ 高熱になる前に治してきた。それでも熱があったら、解熱剤を使った。漢方薬も飲ませた。予防接種は、打つリスク、打たないリスク比較して、打たなかった。
・ 1年に1回は熱が出た。子供が小さい頃は鍼灸師ではなかったので、鍼灸はやらなかった。
・ 子供は、何かあったても何も言わない。妻が看護師なので、病院に連れて行った。予防接種はすべて打った。子宮頚がんワクチンも打った。
・ 子供の疳の虫は予防接種が切っ掛けになることもある。予防接種により子供の体の中の毒が動いて、体の中が戦争状態になる。ざわざわする。眠れなくなる。
・ 予防接種は受けていない。効果があるという説とないという説がある。一度案内が来たが、行かなかったら、それ以降案内が来なくなった。
・ 患者さんから予防接種受けた方がいいかどうか聞かれるが、答えにくい。
・ 子供の体調不良は、においや汗のかき方で分かる。
・ 体調が悪くなるとあまり食べなくなる。見ていれば分かる。
・ 勘です。何かいつもと違う。なお、熱が出ていても、機嫌のいいときは熱はひどくはならない。
6.男女の役割の違いがなくなりつつある現代において、母親と父親の役割の違いをどの様ように振り分けたら良いのか。また、特に最近母親に変化は起っていないだろうか。また、父性についてはどうか。こういうことを夫婦間で話をすることがあるか。
・ 母親、父親の役割は違う。母親は守ってくれる人。父親は外につながる人。ある程度の年になると母親のお小言は聞かなくなる。
・ 母親は、べったりスキンシップをとっていた。自分は、子供が近所の子供と遊ぶとき安全に配慮するなど母親のできないことをやった。
などなどのお話しがありました。

閉会の挨拶
閉会のあいさつは三輪副会長です。
「師匠から弟子に伝える。過去の資料から学ぶ。両方とも大切なこと。ここはその両方ができる場所。鍼灸には長い歴史があり、その流れの中で、いま施術している。しっかり学んで、施術に生かしていきましょう。こういう機会を設けていただき、スタッフのみなさまにお礼を申し上げます。」
○記念撮影
(文責:養母)
ブログ記事担当:豊田先生、伊藤先生、養母先生
写真担当:坂井先生

 

| 合宿研修会 | 15:53 | - | -
合宿研修会のお知らせ
合宿担当係からお知らせいたします。
 ☆合宿日程:平成28年9月18日(日)13:00〜19日(月・祝)15:00
 ☆会場:大滝荘たけだ旅館(神奈川県伊勢原市大山908)
 ※根津七倉会館での9月月例会はお休みとなりますのでご注意下さい!
  
◆【今年の目玉】
大浦慈観(師範・顧問)
「日々是工夫、鍼の道」
  
・石井道観(準師範・顧問)
「東西医道の交流」
  
・堀 雅観(正教授・副会長)
「万病一風的治療と胸部の腹診所見〜鍼灸臨床に活かす傷寒・金匱〜」
  
・座談会(会長、副会長他)
「今どきの子育て事情」
〜子育てをめぐる「いやし」について考える〜
  
*実技の時間は、充実した少人数の指導体制でたっぷりご用意。
  
◆参加費:
会員¥20,000.−
(会員学生:¥18,000.−)
一般¥23,000.−
(本年前期「初伝・入門講座」の受講者は、会員料金にてご参加頂けます。)
*1泊3食・講習会費全て込み。(2日目の昼食代含む。)
*お支払いは、お振込のみになります。(当日払いはございません。)
*宿泊・お料理のご用意がある関係上、キャンセル料が1ヶ月前より発生致しますので、ご注意ください。
*持ち物:筆記用具・鍼 (入浴用バスタオル・歯ブラシのご用意あります。)
  
◆お申し込み方法
メールにて合宿に参加する旨と、下記内容をご連絡下さい。
―蚕
∋疚
性別
し搬喩峭(緊急連絡用)
コ慇犬両豺腓漏惺嗣勝鍼灸師の場合は、経験年数
λ槐前期「初伝・入門講座」の受講者はその旨をお申し出ください。
  
◆お問い合わせ・申し込みアドレス
メールアドレス:yucci.hari.kyu★gmail.com
(★を@に変えて、送信してください。)
  
メールにてお申し込み頂いた後、折り返し振込口座等ご連絡致します。
送信後1週間以上経過しても返信が無い場合は、メールが届いて無い、あるいはこちらからの返信が迷惑メールBOXに振り分けられている可能性がありますので、改めてご一報下さい。
  
◆お申込期限:7月末日(振込期限:8月15日)
*入金後のご返金は致しかねますので、予めご了承下さい。
    
◆アクセス方法
大滝荘たけだ旅館(神奈川県伊勢原市大山908)
http://www.jalan.net/yad307008/
    
●小田急線 「伊勢原」駅下車
「大山ケーブル行」バス 20分 社務局入口下車すぐ
伊勢原駅からタクシー 15分
    
●お車の場合
厚木ICより国道246号線
県道大山線 約8キロ 30分
*駐車場有、無料
  
  
何かご不明な点がございましたら、下記までお問い合わせください。
  
担当 中川 由紀
メールアドレス:yucci.hari.kyu★gmail.com
(★を@に変えて、送信してください。)
電話 070-5572-1189
| 合宿研修会 | 23:28 | - | -
2015年9月合宿
 10/8 実技指導の記事を若干修正しました。)

 残暑に続いていた雨もおさまり、朝晩に涼しさを感じるようになってきました。
 いつのまにか9月も半ばを過ぎ、いろいろな思い出を彩るように、彼岸花が咲きだします。

 そんな頃、恒例の夏合宿を20日(日)から21日(月)にかけて行いました。
 今年でなんと七回目、今回は最多の53名の方々にお越しいただきました。
 誠にありがとうございます。

朝陽館
 場所は今年も本郷のオアシス、朝陽館様です。

AMの幹事
 幹事は午前中から打合せをされていたようです!

 では、今年も参加者数名にブログ記者となって頂き、レポートをお届けしたいと思います。

【 開会のあいさつ 】

マスター
 司会進行もスーツを着込み、いつもより気合いが入っています。

 どうも「皆、作務衣を着ている」と思われがちですが、カジュアルなものや、ラフなものもあり、それぞれ居心地の良いものを着ています。


 「秋は収穫といった収めるシーズンなので、皆にとっても力を蓄える機会になると良いです。」という会長の挨拶でした。

【 講演 「鍼による『気』のつながりへの導き」 】

 まずは「鍼による『気』のつながりへの導き」と題して朽名会長にお話しいただきました。

 朽名会長は30年来、気流法で体づくりをされており、その体を生かして鍼をされているとのことで、そのあたりのお話をして下さいました。

 まず能楽師の梅津只園の話から、重さを感じることにより気を感じる体になるとのこと。それには法則があり、リラックス・リレーション(つながり)・リアライゼーション(実感する)の三つで「3R」といわれる。これら三つは同時にあり、三つ巴の状態にある。この状態を実現するにはゆっくり動くこと、fragile(壊れ物注意)な体の扱い、小さな動きから多くの微細な情報を感じとることが必要となってくる。
 そして、カラヤン・阿波研造・双葉山・ジェリーロペス・棟方志功らの話から集中とリラックスの大切さを説明下さいました。「大きな集中をしようと思えば、大きな広がりと繋がっていく必要がある。」
 次に山岡鉄舟の剣術の話から、「ユルリト行ケバ形如図先ニヒロガリテテキニツウズ」とのことで鍼灸師も鍼を打つ時はゆるりとリラックスしていなくではいけない。そして地球とつながっているという事を自覚しよう、とのことでした。
 また、太極拳の発勁は呼気時にするとのことで、これは刺鍼時も同じであること、気に敏感すぎる人は丹田と正中線の養成が重要であるとのことです。

 そして後半は実技に移り、自分を滝だとイメージしたり、手を伸ばして雲を突き抜けるイメージをしたり、仙骨を意識して動いたり、自分を水の袋だとイメージして歩いたりなどしました。みなさん微妙な感覚を感じることができたでしょうか。

会長講演1
 エイッ。

会長講演2
 ヤー!


 トー!

【 講義 「井穴刺絡と『鍼道発秘』」 】

 合宿講義第1弾は、海野先生による『鍼道発秘と井穴潔刺絡』の題で行われました。

 刺絡といえば三輪東朔です。
 三輪東朔を始め、古典的な刺絡療法の系譜と使用される経穴の解説がありました。
 中でも、郭右陶、張従正、黄帝内経(前漢)の中に「十指間」という記述があるが、詳しくどこのことか分からない。本間祥白氏の『鍼灸実用経穴学』の中に十指間の記述がみられること。さらにこれをヒントに井穴の位置や指先の流注の新解釈の可能性へと展開しました。

 いやしの道の四部録である『鍼道発秘』の中にも刺絡の記述があります。刺絡を用いた治法と用いない治法、続いて井穴刺絡の紹介があり、まとめへと入ります。

  ☆刺絡とは、所謂「毒」を出し、邪を瀉すことである。
  ☆井穴刺絡とは、引き鍼である。
  ☆鍼治療とは、実にも虚にも対応(実を瀉し、虚にアタックする治療である)

 さらに、海野先生が研究中の経絡流注の新解釈のお話もありました。それはどのようなものか。参加者だけの特典です。
 今後研究がまとまり、機関誌などに発表して頂けることを待ちしたいと思います!



【 実技指導 】

 初日最後の指導は、観風先生による指導になります。
 ブログの記事は、初伝の方と中伝の方に書いて頂きました。



〔初伝の方〕

 臨床において治療とは、患者さんの身体を改善することである。患者さんが具合が悪い・調子が悪い・心地悪いと云う身体を気持ち良くなるようにする事である。
 心地悪い状態を心地よい状態に改善するのは、施術者が鍼を介して患者に力を与える事であり、それには経絡上の「生きたツボ」に一鍼を下すことで、その時「ひびき」を感じなければならない。「ひびき」を感じるには頭で考えるのではなく、唯感じると云う感覚が大事であり、それには座禅などにより「無」と云う意識とか経験が必要。

<治療>
 主訴・食べると胃がはり落ちていかない
  ・硬いもの、ずっしりしたものがある
  ・右の季肋部に痛み 等
 脈診・舌診・腹診の後、腕に一鍼を下するとお腹がゆるむ。後はまだ残っている個所にチョンチョンで最後にツナミ鍼で治療終わり。凄い。



〔中伝の方〕
 
「皆がなぜ上達しないか。理論にしばられているからだ!!

 観風先生の実技講習です。

 理論に縛られないとは、勉強、学問したものを整理して意識下に押し込め飛躍することです。
 勉学を無視して何も学ばないことではありません。
 万巻の書物を読破し、勉強し尽くす。そのうえで本当に本に書いてある通りになるのか。なぜそうなるのか。自分で考え、試してみることが大切なのだそうです。
 疾医の道の創成者、吉益東洞先生も夜は蝋燭の明かりの下で蚊や虻にたかられても微塵も動ずることなく群書を読破し研鑽を重ねたといいます。
 では、勘違いを起こして勉強せずに術理を無視した鍼をするとどうなるでしょうか。
 
「勘だけにたよった鍼はでたらめの治療になる。必ず壁に突き当たり伸び悩むだろう。」

 とは、記事担当がかつて観風先生より叱責された言葉です。
 皆さんはこのような間違いをしないよう気をつけましょう。    

 理論にしばられない治療とはどのようなものでしょうか。
 
「調子悪いときは、心地悪いのを心地良くするのが治療。気持ち良くなったのが結果、補であり瀉になる。理論や理屈を超えて、体が自然と治るようにしてくれる。」

 この事については、かつての合宿講話でもお話がありましたね。
 さあ、いつのことだったでしょうか!
 『万病一風論の提唱』
 『傷寒論真髄』
 『鍼道発秘講義』
 『経絡流注講義』
 四部録の中に、理屈に縛られず「疾医の鍼」へと飛躍する方法が示唆されているそうです。
 未だお手元にない、あるいは読んだことがない先生は、この機会に一度お手に取って内容に目を通してみてはいかがでしょうか。

 続いて、鍼のひびきとは何かという質問を参加者に投げかけました。ひびきとは何か、ひびいていれば効くのか、どこにやればひびくか。対話型の講義が続き、参加者をモデルにしての治療も行われました。
 
「なぜそうなるのか、なぜ効かないのか、なぜ効いたのか、自分で考える。効いたものだけを残していく。その作業が手の内を作っていく」

 治療実演の後は、参加者の疑問に答える質問コーナー。
 その中から抜粋します。

Q、気を感じられない。にぶい。
A、原始的、生命的な感覚で、それは誰にでもある。頭で考えるからわからない。物を考えないでカラッポになる。農家なんか自然を相手にしてるとわかる、都会人は遠ざかってしまうようだ。一回わかればわかる。心配する必要はない、必ずわかる。

Q、先生のようになるには?
A、私は坐禅を40年やってる。人を治すぞ!という気をずっと持っていた。それが自然と出るようにする。鍼だけが心地良いのでなく、鍼する前から始まっている。自他共に「心地良い」状態を作れるか。それまでは大変だよ。私は皆より努力したよ。

 以上、新人が多く和気藹々とした雰囲気の中で行われました。

【 休憩 〜 宴会 】

 一日目の題目も終わり、夜の宴会まで自由時間となります。

男の休憩1 男の休憩2
 部屋は多くて七人程の相部屋です。
 久しぶりに会う面々と語らいます。

男の休憩3
 熱く火語らいます!

宴会
 そして宴会場はギュウギュウです。
 にぎやかです。
 これが良いのです。


 三輪先生の始めの挨拶をして頂きました。

 今年も美味しいお食事を提供して下さり誠に感謝の限りです。
 ごくごく少数のベジタリアンにもご配慮下さり、まさに日本の「お・も・て・な・し」を勉強させて頂きました〜。


 食事をしつつ、朽名先生の名司会により自己紹介を行いました。
 今年のアンケートは「あの気、何の気、気になる気」でしたが、趣味など話や、人生での気付き、また「気になることが少なくなった、ということに気がついた」という意見もあり、大変興味深いお話の連続でした。

宴会

[ あひょうパンダあひょうパンダ戸中居亜命(石部愚観)オン・ステージあひょうパンダあひょうパンダ ]

石部先生
 晩御飯の後は戸中居亜命(トナカイアメ)こと石部愚観先生の演劇出演時の映像を鑑賞しました。
 石部先生はそもそも演劇をみるのが好きだったそうですが、なりゆきで演じる方になってしまったそうで、今では独り芝居や劇団の主役をつとめる様になったそうです。

 本人いわく「なぜこうなったのかわからない、どこがゴールなのかもわからない。」「誰か教えて下さい。」とのこと。
 そして「43のおっさんが全力でふざけている姿を見て下さい。(笑)」の言葉で映像スタート。
 テレビの中の石部先生は普段は見られない様な表情や動きで、生き生きとされているように感じました。ただ残念だったのは会場に比べてテレビが小さいことや、あまり音量を大きく出来ない事により内容があまり伝わってこなかったことでしょうか。ともあれ石部先生の勇姿(?)を目にすることはできました。

二次会
 鍼の話や、武道の話、演劇の話、修行時代のお話などなど、夜更けまで笑い声は絶えなかったようです…zzzzzzzzzzzz


【 気流法によるからだほぐし 】

中庭
 翌朝6時、素敵な中庭です。

 朽名先生指導の下、初日の講演の中にもありました気流法のからだほぐしを皆でやりました。

 一つ一つの動作をメモすることはできませんでしたが、どの動きも、からだが気持ちよくほぐれます。

エクサ1
 自分の身体に気持ちの良い動きを聞きつつ、天地と繋がりつつ、講演にあったSポイントを意識しつつ、身体をゆっくりと動かしてゆきます。

 微妙な手の開閉(回旋)により、腕や肩、背や腰が伸びたり、ねじれたりする感じがあり、とても研究された動作なんだと思いました。

エクサ2
 決して乱暴に動かすのではなく、ゆっくりと、自分が水の嚢であるようにポッタリポッタリとゆらすようにしてゆきます。
 寝たり立ったり、座ったり、身体の思うままに歩いたり。

 私(ブログ担当)は、自分の身体の硬さ、力の抜けない様子に汗をかくばかりでしたが、それに気付くことも必要なんだと思います。
 自宅でも実践したいところですね。

【 講話 「黙如雷」 】

 横田観風先生による講話です。

先生講話1
 時間となり、入室された先生は「黙如雷」と書いた色紙を胸に掲げたまま、ニヤリとして黙っています。
 皆がポカンとしていると、一言「終わり!」と言って退出されてしまいました。
 皆の口は開いたままです。

 会長は大笑していましたが、再度司会に先生を呼びに行って頂いて、お話の続きを聞くことができました。


 「黙如雷」は『維摩経』という大乗仏教経典に出て来る言葉です。
 『維摩経』は学識の優れた維摩居士という在家信者と、釈尊の弟子達との問答を書いた架空の話です。
 その中に「不二の法門に入るには?」という問いがあります。
 さて、この「不二」とはなんでしょうか?

 人は地球上での厳しい環境の中で、生存競争に勝ち抜いてゆくために大脳が発達してきたと思います。
 この大脳を用いて物事を認識し、分別してゆくことは、非常に便利なことではありますが、その反面、貧富や強弱、老若、生死などといった思いも芽生え、いろいろと悩み苦しみの種となります。
 これが「二」の世界です。

 昔、先生は「いやしの道は何流ですか?」という質問を受けたことがあるようですが、何かを名づけたり、自分の知識に当てはめることで安心をするという心理は、誰しもあると思います。

 先生は、その答えとして「何流でもない」と言われたそうです。
 世の中には名付けられないものがある、それが「不二」の世界です。

講話追1
 いやしの道において、「不二」の世界を行ずるには「気漲る無心」が大事である、とのことです。
 その例として鎌倉時代の北条時宗と仏光国師の問答を、鈴木大拙著の『禅と日本文化』@岩波新書から引用してお話して下さいました。
 詳細は書籍を見て頂くとして、時宗が最後に発した「喝!」というところに「気漲る無心」があるとのことです。

 我々が病者に対する際も、自分自身に負けない様「喝!」と向かわねばならぬ、とのお話でした。

【 講義 「皮膚を診てみよう!小児鍼からの応用」 】

 正教授になられた福嶋先生の講義です。


 小児の治療は点ではなく、面で治療する。
 子供が癇癪を起しているときは、母親も起している場合がある。母子での「気」の交流がなされている。母子共に治療が必要。
 グループになりお互い皮膚の柔らかい・硬いを診たのは人それぞれで面白かったです。



【 グループ実技 】

 ブログの記事は初伝と中伝の方に書いて頂きました。





〔初伝の方〕

 普段なかなか話す機会のない先生の指導と、感受性の強い方とのグループになり、久しぶりに親交を深める事ができ、また、自分とは違い、鍼の感受性が強いので、鍼はブスブス刺せばよいと云うものではないと云う事を思いしらされ有意義な稽古ができました。

〔中伝の方〕

 合宿2日目のグループ実技は、指導者1名に1〜2名の一般参加者、初伝、中伝が付き、1時間半枠という豪華さで行われました。

 参加者が多く座布団を並べるのにも一苦労。ですが、そこはいやしの道。誰も文句を言わず、率先して座布団を並べスペースを確保していきます。何十人と集まっても、わがままがでないのはすごいことだと感じます。

 真の礼から始まり、普段疑問に思って取り組んでいることや、課題を提示し、指導を受けます。

 生きたツボ、引き鍼、鍼の深さ、鍼管を使わない刺入法などなど・・・。
 さらに稽古では、相手の治療を見られるのも大きいと思います。普段の臨床では、ともすると己の我が先行し「こう刺さなければならない!」と視野狭窄を起こしているのを、この先生はこうするのか!とハッと気づかされたり、「僕だったらこうしますね」と違う方法もあるよと指摘を受けることができるのは大変大きなことです。

 普段はポヤ〜っと受けていることが多いですが、合宿実技ではいつになく熱くなってしまいました。(byブログ担当)
 これも年に1度の合宿効果でしょうか。
 来年も行われますので、皆さん是非参加しましょう!

【 座談会 あの〈気〉・なんの〈気〉・気になる〈気〉 】


 昼食をはさんで座談会となります。


 今年の座談会は「気」について先生方にお話していただきました。
 以下は何人かの方に頂いたレポートを編集した上で掲載致します。

<朽名会長 「沈黙のひびき」を聴く>
 ・静止のすがた カトリック神父 押田成人
 静止のすがたには2種類あり、自由や生命的動きを秘めている静止のすがたと、ただ形骸のような静止のすがたがある。前者には、竜安寺の石庭を縁側でじっと見ていたときとか、自分が惹かれた絵画の前でじっと見とれてみているときに生命的動きが秘められていることをかんじる。
 ・自然との出会いにより感じる「気」 染色家 志村ふくみ
 秋の陽の光の中紅葉しかかった木の葉の一枚一枚が丹精に染めあげられ、光が森中に満ちて、姿は見ることはできないが、草木の精がそこら中にいることを感じる。
 ・沈黙における感じる「気」 映画監督 フィリップ・グレーニング
 厳格な修道院に監督一人でカメラのみを持ち、半年間修道士と一緒に生活をしながら撮影。
 上映には、音楽やナレーションがつけておらず、全編を静寂が支配している。

 古語にいう「しじま」(黙)とはエネルギーが濃厚な密度を保持している状態をいい、「静止」には自由や生命的動を秘めているものと、そうでないものがある。そして何も語らない自然には気の力(エネルギー)があり、それを媒介として万物との深い出会いを学ぶことができる、といったお話でした。

<安田先生 「無」>
 患者の虚実や治療における補瀉ってなんなの?と、若い頃には補はどこから気を持ってくるのか、瀉は本当に気が体外に抜けているのかなど色々補瀉について考えていたそうです。今では体が勝手に良くしてくれるので考えなくなったとのことでした。

 これは長年の経験と鍛錬によるもので、これが「無」の境地に追いやり、考えて治療するのではなく、患者から発する「気」を感じ勝手に手が動くと云うものとおもう。私も早くこのような治療家になりたいとおもいます。

<福嶋先生 「小児鍼における母と子」>
 同調についてのお話でした。母親と子供のつながりは強く、親子で治療することが必要ではないか。母と子は本能的につながっている。
 子供が体調を崩しているときは、母親もなんらかのストレスなどを持っている場合がある。そのため、母親も一緒に治療したほうが良いと感じる。子育てにおいては母と子供はいつも一緒にいるため「気」が同調し、母親の悪い「気」を子供が感じ取るものと思われる。

 今の母親はマニュアル的であり子供との接触が足りないことがあるので、なるべくスキンタッチをして心地良さを共有してほしい。子供の治療を多くされている先生の貴重なお話です。

<船坂先生 武術における「気」>
 「剣術」と気についてのお話です。達人曰く、剣先から右の親指で感じるらしいです。山籠りすると気に敏感になる。下工は殺気を感じたら切り殺し、上工は殺気を感じたら相手の気を収めて思い止める器量をもっている。
 武道では「未前の気」が重要で、気のやり取り、コミュニケーションをしている。それは日常の中でも活用できるとのことでした。
 また同じく剣道をされている玉水先生のお話で、剣道八段の人と対戦した時に気の力かわからないが動けなくなって負けたそうです。

<藤田先生 火災においての人命救助時の「気」>
 命の危機に陥った時のお話です。藤田先生は以前に消防士をされていたそうで、マンション火災の時に前は見えず、ボンベの酸素も無くなりそうになってしまいました。その時に直感に導かれて九死に一生をえたそうです。普段は敏感でなくても、危機に直面すると人は感覚が敏感になるのではないかとのことです。

<大浦先生 「杉山真伝流」よりの説明>
 『杉山真伝流』の気に関する所を紹介していただきました。術者は気が機(きざ)すのがわからなくてはいけない。それはピリッと感じたり、まるで空気が変わるように感じる。それは経験を積まないとわからない。患者さんはわからないかもしれないが、邪気さえ抜けば体は良くなる。邪気を抜くには雀啄などで揺さぶって動きやすくしてからすると上手くいく。邪気を抜いたあとに正気をめぐらすことも大切。

 気が至ればその「気」をめぐらし、さらに広げることが大事である。「気の至るは釣を垂れるに魚の餌に食いつくが如し」この境涯に至るには経験と鍛錬が必要。などなど臨床に生かせる話をして下さいました。

<横田先生 総括>
 最後にまとめていただきました。鍼灸ほど気にうるさい分野はない。
 「気」とは生物が生きてゆくために獲得したもので、誰にでも持っているもの。

 やっていると色んな体験をするが、それにひっかかってはいけない。治療においては、考えては駄目で感じるものである。「無」になりただ患者を治したいと云う気持ちを持つだけ。
 原始感覚は全ての生き物が持っており、人間的な脳と動物的な脳の真ん中あたりで生きていくのが良い。鍼灸でも人を治したいという気持ちがあれば、その力が湧いてくる。心地良い気を送ればよくなる。勉強をたくさんしたら、あとは馬鹿になるように。と、聞いているとなんだか心地良くなるお話でした。

 このような治療家になるには、これからの経験と鍛錬が必要と感じました(一生だとおもうけど)。「気」の究極は「賓主回互」にあると思いました。

【 閉会の挨拶 ・ 記念撮影 】

まずは新田さんがブラジルへ、鈴木ヘザーさんがアメリカへ帰国されるという事で挨拶をしていただきました。

続いて前之園先生から閉会の挨拶です。
今回の合宿も勉強になった事、来年は戸中居亜命さんの生ライブを期待している事、近くに居ても遠くに居てもみな気はつながっている事、ブラジルで研修会を行う事などを話されました。



最後は全員で記念撮影をして解散となりました。

さてさて、今年の合宿も無事に終わりました。
改めて、いろいろな方の協力があって、会の行事が成り立っているんだと感じます。
運営する側だけではなく、参加して頂くということ自体、ありがたい「協力」であると思います。

来年も…楽しみであります。
よろしくお願い致します。
では!

ブログ担当:井上、豊田、海保、石水(まとめ)
カメラ担当:中川
(敬称略)
| 合宿研修会 | 21:00 | - | -
2014年9月合宿
(H26/9/24 全ての記事が揃いましたにじご担当の方ありがとうございました)

彼岸も近づき、暑さも早々と収まりつつありますが、まだまだ日差しは強く晴れ、ナイーブな頭皮を刺激します。
そんな中、今年も全国から本郷朝陽館さんに集い、合宿が開催されました。
朝陽館

懐かしいお顔もあり、初めてのお顔もあり、皆で集い直にお話できるということは、どんなに時代や文化が変わっても、貴重ですばらしいことです。
頭はクールにハートは熱く、今回も頑張ってまいります。

今年のブログも参加された幾人かの方に記事を寄稿手して頂きました。

9月14日(日)

12:30 受付

今年も恒例、イケメン、イケジョに受付をして頂きます。

いけめん いけじょ
テレ笑い〜あひょうパンダ

13:00 静坐

どんな場所でもまずは静坐です。

静坐

差し込む光がまぶしいです。

13:15 開会の挨拶

開会にあたって、会長の挨拶です。

会長

昔の先輩は休憩中も時間を惜しんで鍼の稽古をしていたそうです。

全国から人が集まり、お祭のようではあるが、怠り無く励んで欲しいとのお話でした。

13:20 大浦先生講演

合宿一番目は大浦先生による「打鍼術、員利鍼を用いた刺法の研究」のお話です。

講義は、まず打鍼術の代表的文献である『鍼道秘訣集』にある刺法の解説から始まりました。
刺法には、火曳之針(ひびきのはり)、勝曳之針(かちびきのはり)、負曳之針(まけびきのはり)、相引之針(あいびきのはり)、止針(とどめるはり)、胃快之針(いかいのはり)、散針(さんずるはり)、吐針(はかすはり)、瀉針(くだすはり)、車輪之法、があります。その中でも、基本となる刺法は、‐ ̄版型法↓∩螳之針、散針の3つです。

大浦先生実技1
‐ ̄版型砲蓮大実証の人の養生のための針であり、また傷寒で大熱(=体中に熱ある時)の針として、傷食(=飲食の不節制により胸脘痞悶・悪心嘔吐する状態)の時の針として用いられ、腹部の硬結や拘攣を目標に、邪気を打ち払って針を引く瀉法の針です。
これと反対に、∩螳之針は、虚労の証の者や老人の養生のために用いる針であり、また慢性病にも用いられ、腹部に深く陳旧化した硬結や拘攣に対し、邪気を曳くことと針を引くことと相引きに引く針で、「補法の針」「和らげる針」と称されます。相引きに引くとは、腹底に沈んでいる陳旧化した硬結は針に対し反応するのが遅く、刺入した針頭をゆっくりとしたリズムで叩いていると、次第に正気が集まり硬結が弛みはじめ振動に反応してきます。そうしたら押手を自然に浮かべ、また針を少し引いて叩き、邪気を浮かべてゆく方法です。
散ずる針は、浅く切皮のみを繰り返す今日の散鍼に通ずるもので、大風が浮雲を吹き払うように滞りなくサラサラと針を立て、その心持ちは心軽く重げなることなく針を立てることです。

次に、無分流の『針治書』から、腹の強み・弱みを見立てて、それに合った数ヵ所適宜に針を打つことと、針を打ち込む分量および邪気の真ん中に針が置かれた時の「当たり」について解説がありました。和歌にも、「針はただ、打つと思えば、力みあり、槌の重みに、通す心ぞ」、「針先の、邪気に当たれば、応えあり、小槌三つ四つ、打ちておくべし」とあります。

大浦先生実技2大浦先生実技3
実技では、スリオロシの金鍼を用い虚証タイプの人に火曳之針と相引之針、ステンレス鍼を用い実証タイプの人に散ずる針と勝曳之針が行われ、また、特殊な用い方として胃快之針と瀉針、養生のために用いる車輪の法の実演がありました。最後に、員利鍼を用いた志室・腰眼穴への刺法の実演がありました。員利鍼は、鍼尖より1.5僂曚匹僚蠅最も太く、鍼柄に近づくにしたがい、また細くなっています。それゆえ、鍼を刺入するときも、鍼を引くときも、ともに強い響きが伝わる仕組みになっています。また、押手の摘み口をゆるめて刺鍼転向しやすくし、四方八方に響きを伝えるのが特長となっています。これら打鍼法および員利鍼法は、毫鍼を用いても同様の効果を出すことは可能であり、私たちの日々の臨床にも大いに通じるものです。手の内を豊かにするためにも、こうした手法をヒントに学ぶことの意義を感じさせられました。

(市川[友])

14:35 准師範による講義(原田先生)

原田先生による『各々の工夫から学びあう・姿勢の気づく・守について』と題した対話形式で熱のこもった講義が行われました。

原田先生
まず、例会での倉田先生や船坂先生の講義内容を交えながら、横田先生について語られました。
横田先生は「ハラ・立ち方が違う、センター(中心軸)を持っている、意識が濃い」とのことでした。
原田先生はその技を学ぼうにも、その盗み方すら分からなく、追いつくには真似るしかないということ、いわゆる守破離の(守)に拘り努力を重ねられました。
他には、いやし手は場に入る時の心構えが大事として「構成力・静か力(やる気・熱)・鋭力・出発力・覇気・勢い」が絶対不可欠であること、患者さんは姿勢のよい先生に診ていただきたいと思っていること、あたかも自分が天井からヒモで吊られているような「吊りセンター」があると身体は楽に使えることなど、長年の臨床経験から多くのお話をされました。
実技では、バレーや気功の動きを通して、吊りセンターや身体の前後・円の意識を皆で学びました。
工夫としては「吊りセンターを使い、最小限の力で行うこと」のようです。
不思議なことに、初めは出来なかった動きが最後には出来そうになりました。
ある動きをマスターするには効果的な過程があるようです。
最後に松緊張や鍼法についての解説が行われました。

多くの講義内容でしたが、最も心に響いたのは「師匠はいつも弟子を心配して、ハートぴのこ:)で抱えている」という言葉でした。弟子も子供も持ったことのない者には見当もつかない心境で、教える側の苦労が伝わってきました。

そして、ある元スカッシュ全日本チャンピオンに言われたことを思い出しました。
「師匠への最高の恩返しは、師匠を超えることである」。

(木村[克])

15:50 横田先生による指導

今年も初伝・中伝を対象に指導をして頂きました。
まさに文書などでは伝わらない、実際の技術、雰囲気を学ぶことができます。
その感想をお二人に投稿して頂きました。

 峅E調冑先生の模範治療を見て」

先生模範1

[患者] 女性
[主訴] 空咳が出る 左背中痛 仙骨の痛み 前頭部もやもや等
[診察]
脈 左:下焦弱い 右:寸弱い 下焦実
腹診 右:腹直筋 左:外陵〜大巨 に反応あり

先生模範2

[治療]
右手:肺経孔最付近→ダン中に通る
左手:心包経ゲキ門付近→左の背中に通る
腹、背中、腰等の反応点に刺鍼
最後 ツナミ鍼 右足臨泣→両手、左足運動→胸に感じる(悪いところ)
患者楽になった。

先生模範3

[注意点]
・腹は最初にみぞおちに刺鍼せず、下から治療する
・切皮は第一打目を指と鍼柄の距離を狭くし、引きを大きくする。
・治療にきまりはない。どんな患者にも対応できるようになる。
・鍼を打つ時は呼吸と気合が大切。
[感想]
治療は(私)初伝が練習している「基本の型」を最初に行い、それから主訴・腹診・背候診から得た情報に従って治療をしているだけであった。(「基本の型)」をするだけで身体が改善してゆくなんて)
これからは、「基本の型」を行う時ただ漫然と行っているだけ出なく、もっと真剣に気を入れて患者に反応を聞きながら「基本の型」をしてゆこうと思います。又、今さらながら「基本の型」の習得の大切さを痛感させられました。
それと主訴・腹診により得た情報から治療するに当たり、四部録をもう一度読み直しをしようとおもいました。(「傷寒論真髄」は最後になるとおもいます。)

(海保)

◆崋造亘楾臀匹琉貳屬量楸ゆう★

​観風先生の模範実技を間近で見ることができました。
新人さんの中には、まったくの初めてという方もいますから、本当に貴重な時間となりました。

観風先生i1
最初は参加者が先生を前にして緊張してしまうことを危惧していましたが、そんな心配は無用でした。
たくさんの質問がとびかって、お答えになる先生がお疲れにならないか心配してしまうほど。

モデルさんの症状詳細や治療順序等はもう詳述されておりますから、割愛させていただきまして、先生の治療を拝見させていただいての感想をつづっていきます。

まず、一鍼で、こんなにも効果が出るものかと感嘆し、そして何が違うんだ〜?と自分のものと比較し、基本を軽んじていないか振り返ったり、以前とは違うところを見てる自分に気がついたり・・そんな考えが頭の中をグルグル行き交っていました。
手本中の手本である先生の治療を通して、自分の課題も明確になり、気づいたことを生かして今後も技を磨いていきたいです。

前半の盛り上がりの熱気を残しつつ、後半は初伝と中伝でグループを作り、実技の稽古をしました。
ここでも、観風先生がグループ毎に指導してくださりました。

(伊藤[里])

18:30 宴会

学びの後の宴会ビールが楽しみで…という噂もありますが、今年もステキなお食事とお酒​を沢山頂きましたゆう★

酒酒

もちろんカイペリーニャもあります。

宴会

皆さんお茶目です。

お食事を頂きながら、諸連絡がありました。

乙重中伝

​初伝終了試験の合格発表と証書授与です。
二人ともカメラ目腺ですねアンパンマン

勉強会案内
自主勉強会の報告など。

その後、今年も恒例の自己紹介が朽名会長の名司会で行われました。
本年は残念ながら会長をイジリ返す(・∀・)○ほどの人はいませんでしたが…来年に期待したいと思います!キラーン

9月15日(月)

東京といっても朝は静かで気持ちが良いです。
散歩をすると旅館の裏手には大きなクスノキがあります。

クスノキ
木肌は冷たいと思いきや、優しい温かみを感じます。
「本郷弓町のクス」とWikipediaにも掲載されているようですね。

睡眠
相部屋の皆様は昨晩遅くまで語り合っていたらしく、まだ夢の中…

6:00 気功(原田先生)

合宿2日め、秋の気配を感じさせる心地よい朝です。
原田先生の気功に参加しました。気功は初体験です。
まずは、本編に入る前の準備の型から入ります。
大広間の空気がゆっくりと動き始めました。
そして、昨日の予告通り「熊」の型に入ります。
熊が太い木を抱えて引き倒す様な感じで体を動かしていきます。
しばらく続けた後、ゆっくりと「静」に戻り、終了です。
1時間があっという間でした。
終わった後は、体にスーッと息が入っていくような気がしました。
途中で手の先に温かいほわっとした何かを感じる瞬間があり、あれは、何だったのだろうと不思議に感じています。

(吉田[幸])

8:50 講話(横田先生)

今回は「会に新しい風を」と題して、今後の協会のあるべき姿についてお話をして頂きました。

先生講話

時代も変われば人も変わります。
協会というものも時代に合わせた形に変わってゆく必要があります。
逆に変わってはいけないものもあると思います。
そういった点について、昔話を交えてお話下さいました。

年に一度の合宿では、全国から色々な方々が見えて、普段、お会いできない先輩や、同輩たちと親しく語ることが出来るチャンスでもある。
横田先生も70歳を迎えられ、色々と思う事もあるという事で、今回の講和となりました。

平成元年につくば研修所を作って、接心を20数年、続けられています。
先生が禅を始められたきっかけは、雪底老師にお会いしたことだったそうです。
「お前、何やっとるんだ?」と聞かれ、「鍼やってます」と答えたら、「鍼禅やれ」と言われて、今までそれ一筋にやってこられたそうです。
最初は無為塾というのをやっていらしたのが、それが解散して、観門会、いやしの道協会と続くわけですが、無為塾をやっていた頃とは時代も人も変わり、「新しい風」を吹き込もうと思ったのがこの講義の由来だそうです。
最初の頃は勉強に来た人7人くらいを2階に上げて勉強させていたのが、先生のご家族を隣町に引っ越して頂き、そのまま無為塾をやっていらしたそうです。
面倒見の良さに脱帽です。
師匠は選べ、と、座談会の中でも出てきましたが、理想の師匠ですね。
朝、5時に起きて坐禅して、月に1万円を出し合って生活していたそうで、自炊していたのですが、ガスの使い方が解らなかったり、うどんを茹でるのにかき回さないので棒状のうどんになってしまったり、しらたきの輪ゴムをはずさないまま煮て、食べる時に輪ゴムが出てきたり、何だこりゃ?と言う事もたくさんあったということです。

時代が次第に変わり、先生たちが苦労して勉強している古典を、インスタントに教えて貰いたがったり、段々と人と時代が変わってきたことを感じ、無為塾を52歳の時に閉じられたそうです。
無為塾を止めた後も、接心に来てくれた人を中心に観門会を立ち上げ、その時に勉強に来てくれていた方たちが、今の指導者です。
その後、いやしの道を立ち上げ、16年になるそうです。
様々な困難を乗り越えて、いやしの道があるわけです。
それでも、現在はインターネットなどの世界となり、今までの通念が通じなくなってきたことも多く、考えることも多くなり、会に新しい風を、と、思うようになられたとの事です。

(岡田[早])

9:45 指導者による講義(山野先生)

山野先生

「非特異的腰痛」とは、一言でいうと、腰痛の85%を占める ”いわゆる”腰痛 である。
(因みに、特異的腰痛とは、ヘルニア・カリエス等、器質的原因による腰痛のこと)

MRI画像や、FNSテスト、検査等での異常の有無とは別として、腰痛原因は”ストレス”である事が多い。
腰痛発症以前からの、仕事や家族関係の変化、趣味等にもヒントがあるので、問診内容にも要注意。

腰痛以外に、腰痛が原因と思われる、肩内旋・大腿筋膜張筋・大転子等に現れる症状を治療することで腹症も整い、結果として腰痛が緩和された症例に沿っての講義だった。

山野先生の鍼灸師と理学療法士として双方目線からの見解をお聞きして、検査数値や画像からの判断で、西洋と東洋のどちらの治療を先ず必要としているのかを、見謝らない事が、患者様にとって最善の治療を受けてただく為に重要であること、そして、鍼灸でのケアをする際に、緩急や補瀉、治療の順番などを間違わないように、脈診・舌診・腹診をしっかり確認し、その時々の変化や経過も見逃さない事が大切だと感じた。

(田原)

山野先生は東京接心会の方で、主に整形外科的疾患をキーワードにして漢方の症例などを分析するといった講義をして下さっていますが、今回はそういった症例を二つお話して下さいました。
一つ目は大柴胡湯証の方の腰痛。
二つ目は腰椎に器質的な問題があるにも関わらず、痛みが出たり出なかったりするという症例です。

片や邪毒にて腰が痛み、片やストレスで痛みが変化します。
この邪毒とストレスは、単純に同じものとは思いませんが、関連性がありそうですね。
今後の医学の発展に必要な課題かと思います。

より深くお話を聞きたい方は東京接心会までご参加下さい。

(石水)

11:00 グループ実技

今回は14グループに分かれての実技です。
時間が限られている中、組み合わせを見て、座布団を持ち、グループの場所を確保して実技をはじめます。

実技1実技2

毎回この時間は、直接指導者の先生をはじめ、観風先生や大浦先生、朽名先生からも指導を受けることができるので、とても有意義なものになります。

実技3実技4

私のグループは、指導者の方と中伝の方と初伝の私の3人で行うことになりました。
各自がその時の自分の課題を解決すべく、指導を受けます。

私は、昨日の観風先生の実技を見て、1本の鍼をしっかり響かせる事が出来るようになることを目標の一つに挙げて指導を受けました。
自分ではしっかり鍼をひねっているつもりでも、それは十分ではなく姿勢、両腕の力の抜き方、押手の圧や鍼の捻り方などなど・・・
さまざまなところに工夫が必要で、それがとても大切なことなのだと解り、教えていただいた通りに行うと、鍼のひびきがしっかり伝わってゆきます。
また、散鍼も熱をさばく散鍼、身体に挨拶をするための散鍼と、ここにもいろいろな工夫が大切なのだと教えていただきました。

また、中伝の方の課題の痛くない刺鍼方法(中伝の方になると、鍼管を使わない刺鍼方法を学ばれます)を見せていただきながら、自分が中伝になった時のことを思い浮かべながら、指導者の方のお話を伺っていました。(なれるのかしら・・・・?)

さらに今回はなんと観風先生が、カメラマンとなり、指導を受ける様子を熱くカメラに収めておられました。(写真の仕上がりが楽しみです)

そして時間はあっという間に過ぎてゆき、無情にも終了の声がかかりました。
もっと教わりたいという欲がでてしまいますが、とても贅沢な時間を過ごすことができました。

(牛尾)

13:00 座談会

座談会

二日目午後は、合宿研修会のメインイベントとも言える座談会です。今年は『からだを耕す −それぞれの<身・息・心>の調和法−』と題して8名の先生方のお話を聞かせていただきました。

座談朽名先生

まずは朽名会長による『大地に触れる』についてのお話です。「人」、「大」、「立」の象形文字の成り立ち、剣術の名人が残した奥義を現す言葉、世界各国の人々のたたずまいをおさめた写真を解説していただきながら、本テーマについての導入をお話いただきました。

座談原田先生

続いて原田先生から『体を耕すには』と題し、長年の実践に基ずいた具体的なポイントをお話いただきました。お話だけでなく、身体全体を使ったパフォーマンスまで示して頂き、原田先生の身体論への情熱が伺えました。

座談安田先生

次は安田先生のお話です。数年前に始められた弓道のお話や、断食後に起こった瞑眩現象についてお話いただきました。誰でもが体験できることではない、貴重なお話でした。

座談舩坂先生

そして舩坂先生は、過去に徒歩での日本一周や直新陰流の猛稽古などを全うされており、朽名会長から「身体をつかった荒行に関して、この人の右にでる人はいない」というお言葉がありました。それらによって培われたナンバ歩きについて実際に示していただきました。

座談福島先生

福嶋先生からは、ご自身が体調不良だったときの様々な体験談についてお話いただきました。患者さんから「先生は悩みが無さそうですね」と言われることがあるそうですがポイントは「悩みを手放すこと」だそうです。子供のころに白隠禅師の「軟酥の法」を実践されていたことには驚きです。

座談前之薗先生

前之園先生からは、話の視点を東洋から西洋に変え、スポーツの立場からの身体についてお話いただきました。東洋的行も、スポーツのトレーニングも、不思議と行き着くところは重なってくるようです。ハードルの為末選手のインタビューの引用も交え、ゾーン体験についても語っていただきました。

座談堀先生

私(堀)からは、エネルギー医学の観点による身体の捉え方、耕し方についてお話させていただきました。時間が押し気味ななか、エネルギー医学の原点である秘教(トランス・ヒマラヤ密教)にまで踏み込んでお話しましたが、いかがだったでしょうか?ご感想をいただけると嬉しいです。

座談大浦先生

大浦先生からは、杉山真伝流の立場からの身体観を資料とともにお話いただくとともに「手の体操」の実習をしていただきました。治療時、いつも万全の体勢で施術できるとは限りません。ベストの姿勢でなくとも効果的な手技を行えるような手をつくっておくことが大切です。

座談観風先生

最後に横田先生からまとめのお言葉をいただきました。今回のテーマは「身体を耕す」でしたが、あえて「耕す必要のない、大いなる生命がある」という観点を示して頂きました。観風先生ならではの本質的なコメントで、全員の話がまとまったような気が致します。

(堀)

14:30 閉会の挨拶・記念撮影・解散

海野先生

座談会の後、副会長・海野先生から閉会のお言葉を頂きました。

玉水先生
真打昇格ではありません。

今回の合宿では、研修と並行して石水先生と玉水先生が指導者試験を受けていたのですが、2名とも無事合格の旨が発表されました。おめでとうございます!

おつかれさま集合

最後に全員で記念撮影ピースをし、合宿研修会の募が降ろされました。

皆様、二日間お疲れ様でした。講師の先生方、充実したご指導を有難うございました。そして何より幹事の皆さま、仕事と家庭があるなか、半年も前から諸々の準備を重ねていただき、本当にお疲れ様でした。有難うございました

(堀)

人それぞれ歩いて来た道も違いますし、進む方向も全く同じではありませんが、その一時でも集い、語り合う中で、各々より良き道を見出すヒントが見つけられれば、喜ばしいと思います。

また、来年お会いしましょう〜。

写真:中川(由)、石水
まとめ及び文責:石水
(敬称略)
| 合宿研修会 | 00:00 | - | -
2014年9月合宿研修会のお知らせ
無事合宿研修会を終えることができました。
ご参加頂いた全ての先生方ありがとうございました。


今年も9月は合宿研修会を開催致します。
会場は昨年と同じ東京本郷の朝暘館本家さんです。
場所・日時は下記を御参照下さい。

!!!合宿開催により 9月の東京月例会(第三日曜)はお休み
鍼灸師のための傷寒論を学ぶ会もお休みリラックマ
となりますのでご注意下さい!!!


日程 9月14(日)13:00〜開始
15(月)15:00解散
・場所 朝暘館本家
東京都文京区本郷1−28−5
グーグルマップへのリンク

会場へのお問い合わせはご遠慮下さい。
参加費 会員 ¥20,000−
一般 ¥23,000−
1泊3食・講習会費全て込み(2日目の昼食代含む) 入金受付期間:2014年8月31日まで 1ヶ月前からキャンセル料が発生します


講演予定者
・横田観風先生
・大浦慈観先生
・原田修観先生
・山野鵬観先生
・座談会 テーマ『身体の使い方』

合宿研修会の募集は締め切られました。


合宿担当係:豊田アドレス
haritoyo★kzf.biglobe.ne.jp
04−2968−8030
(お手数ですが★を@に変えて送信してください。)

合宿担当係:豊田、林
| 合宿研修会 | 21:00 | - | -
第5回 合宿研修会
■一部作成中9/22■

いやしの道協会の合宿です。

今年も9月15日、16日の二日間、台風18号に負けることなく元気に開催となりました。
場所は伊勢原から東京に戻り、本郷は陽明館様にお世話になりました。

受け付けの部屋に入れば、昭和の香りが漂う、なんとも素敵な雰囲気があります。

受付

以下、ブログ記事の方も例年通り、参加された中の数名の方にお願い致しました。

【9月15日】

13:00〜 静坐

今年も全国からたくさんお集まり下さいました。

静坐前

会場がどこであっても、まずは静坐で心を落ち着かせます。
いつもより少々長い時間でしたが気がついたでしょうか。


13:20〜 開会の言葉、会長講演

はじめに会長のご挨拶から講演となります。

人が集まり、一晩でも寝食を共にして勉強する中で、いろいろな気付きや思いが生まれると思います。
そのどんな事でも自己変革の1ステップにして欲しいという会長の挨拶です。

会長

講演は、現在朽名会長が取り組んでいる心身症関係の内容で、症状も現れやすく、治療の目の付け所となる心胸部の診察法や治療論についてお話をして下さいました。

心身症では不安感などと共に動悸や胸苦しさというものを訴えることがあると思います。
こういった症状を漢方、東洋医学として見ると、上衝や心煩、胸脇苦満といったキーワードに置き換えることができます。
次に、そのキーワードがどういった湯液の証に当てはまるかを調べてゆくと(都合良く『傷寒論真髄』巻末に索引がありますが)、桂枝湯や小柴胡湯の他にも多くの証が見出だせると思います。
それらは何が異なるのか、証の眼目は何であるのか、目の前の患者さんに合うものはどれか、漢方家などの症例も参考にして詳しく見てゆく必要があります。
傷寒論を一章から読んでゆくという勉強も大事ですが、例えば「上衝」といった単語をキーとして傷寒論を解いてゆくことも大変良い勉強法であるということです。

さて、臨床にあたって、心煩や胸脇苦満はどのようなものであるのか正しく見分ける必要がありますが、これは書籍を参考にすることは元より、諸先輩に教えて頂き、観る目を養う必要があります。

ちなみにこの「観る目」は神田橋條治先生に言わせると(分析的にじっくりと見るのではなく、全体を直感的に)「瞬間で見ると早くて間違いがない」そうですが、朽名先生としては更に(人を看取るときのような姿勢で)「看る」ということが必要だとされます。
そのためには患者さんの言語化されない身体の表現を感じるとることができるか、そもそも自分自身が自らの身体の声を聞くことができるか、とても素直そうで難しいところです。

最後に、上記の具体的なお話として朽名会長自身の症例を発表して下さいました。
まさに看察を以って、患者さんに寄り添い、機が熟せば気持ちの落ち込みや不安感など解放してゆく、そういった印象を受けました。

例によって配布資料は半分ほど残っているようですので、続きは東京接心会でお話下さると思います。

(石水)


14:55〜 準師範による実技・講義

次は安田先生による講義で、「模式図を描こう」をテーマに進められました。

安田先生1

脈、腹診の講義を行い、そして組になって実際にモデルの模式図を記入していきました。
模式図を仕上げる為には、傷寒論などの専門用語を描くより前に、自分が感じたことを言葉にすることが大事だと教わりました。

安田先生2

絵画の描きかたで写実、抽象、とありますが見たまま、感じたことを描けて抽象画へと繋がる、ということも教わり広い視野から模式図をどう描くかについて学ばせてもらいました。

(岡田功司)


16:00〜 初伝・中伝指導

今までの合宿で観風先生の講義は、自由質問形式となっていたが、今回の観風先生の講義は、「響き」をテーマに行われた。

先生も、本会の治療は「気を操作する治療」とおっしゃっているとおり、「響き」は、それを実現していく上で欠かせない。
しかも、心地よい響きと、効果のある響き!
これを意識して、自分は治療していただろうか・・・(汗)

観風先生2

中伝に入ると、鍼管を使わず、捻鍼・直刺にて刺す稽古になっていくが、これは、鍼と相手との反応を感じる、まさに「響き」を感じるための稽古。
初伝の皆さん、早く中伝に上がってきてください。
どんどんと、楽しくなってきますよ!

最近、手元に変化を感じるようになったと考えていたが、先生から、「そんなものは、捨てる。皮膚の向こうに起こる反応を感じよ!」との言葉に、新たな課題を与えられたと感じた。
押手で感じるのか?針先に感じるのか?心で?体で?

来年の合宿までの課題として、工夫あるのみ!

(林)

今回の合宿では、『響き』をテーマにお話し頂きました。
響きには二種類あり、一つには心地よい響き。これが出来るかで患者さんにいい気持ちになってもらえるか、嫌がられるか決まってきます。
もう一つは、ここぞというときに劇的に変化させられるような効果のある響き。難しい病気にはガラッと変えるような響きが必要となります。
治療者は、上手くなってくると、響きが相手の身体にどういうふうに影響していくか、伝わって行くかがわかってきます。
ただし、ゾクッとするとか、ビリビリするとかの(自分の身体に入ってくるような)相手から来る情報は捨てて、相手の身体側の状態(できごと)をキャッチする事が大切です。
そうでないと自分が大病してしまいます。
響く層が何層かあって、生きたツボをとれば層まで刺入しなくても響きが得られ、ある層まで刺入すればこちらに響くとか、もう少し刺入すると違う方へ響くなどがあります。
お互いに感じ方を伝えながら練習していくことが大切です。
大事なのは、どれだけ観察出来るかと、響かせる工夫をすることです。

横田先生と初伝者で、モデル患者の手の陰経に鍼をしてどこまで響くかを比べました。
横田先生の鍼は手の先とお腹の方へ、初伝者の鍼は手の先へと響きました。
これは、押し過ぎているからで、相手の皮膚が押したら押し返すのを感じて、その人に合わせていくのだそうです。
その他色々な質問にお答え頂きながら、鍼管を使わずに痛くなく刺入する仕方なども見せて頂きました。

グループに分かれて、どこへ響くかお互いに言い合いながら鍼を行い、その後お灸を教えて頂き、それぞれ響きを意識しながらお灸を行いました。
お灸の響きは悪寒のような、ゾクゾクっとしたりザワザワーっとするようなものがあり、生きたツボにすると、熱いっとなった後にザワザワーっと遠くに響きます。
実際に横田先生にお灸をしてもらいザワザワーっを体験することができました。
横田先生に直接ご指導頂けて、各々に気付きのある貴重な時間だったと思います。

(坂井)


16:00〜 (同時進行)指導者の会

※同じ時間に指導者だけの勉強が行われました。

まずはかねてから念願の指導者同志による鍼の打ち合い稽古 三人一組のグループに分かれ、一人あたり約15分の治療。普段なかなか治療者同志、鍼を打ち合う機会があまりないだけに、得るものが大きい貴重な時間でした。○○さんの打ち方、何とも言えない柔らかさ、真似して取り入れてみたいなぁ!
後半は、指導法についての話し合い。普段どういう目的意識を持って指導の場に臨んでいるか、各自述べてもらい、それを皆で共有できれば等…う〜む、なるほど。有意義な時間でした。

(高橋妙観)


18:30〜 宴会

たっぷり学んだ後は、お楽しみ宴会にて親睦を深めます。

その前に、初伝終了や指導者合格、準師範になった方に対して証書の授与が行われました。

宴会1

また、今年は事前にアンケートとして集められた「いやしの起こるとき」を元にして、一人ひとり自己紹介をしました。

宴会2

踊りもありました(^^)

笑い有り、涙は有りませんが、意外な一面もあり、皆さんほんとにいろいろなご経験をされた後に、この場に居るんだな〜、ということをシミジミ感じました。
大変貴重な時間となりました。


【9月16日】

6:30〜 気功

こちらも恒例となりました、原田先生による気功の時間です。
今年はお試し太極拳として一時間弱身体を動かしました。

気功

お上手な方は見た目も美しいものです。
マネをしているだけでも、だんだんと気海丹田あたりが落ち着いて、しっかりしてゆく気がします。

(石水)

8:45〜 講話

観風先生1

疾医のハリを目指すために「四部録」の内容をどのように調和すれば良いのか?

疾医の道にいくには理屈を乗り越えて、感じるまま、実際のからだの状態に鍼が合うようにするにはどうしたらよいか?

四部録で一番手ごわいのは、「傷寒論真髄」
次の難点は、四部録読んで、ひとつひとつがばらばらで、一つにならない。
どうしたらひとつになるか。

後学者は、理屈から概念を掴もうとするので、「傷寒論」の湯液の方法論と「鍼道発秘」の鍼灸の方法論がまったくちがうので、ひとつにならない。
どうしたらいいか、それらを繋ぐ架け橋として霊枢経脈篇を研究し、「経絡流注」を講義していった。

学ぶ者は、勉強したものをどこかで整理、飛躍して行かないと疾医の道にいけない。
飛躍の仕方を示唆しているので、資料を参考にしてもらいたい。

資料から「傷寒論」、「経絡流注」、「鍼道発秘」、の理論を、それぞれを概念化させることで「万病一風論」としてひとつの体形にまとめることができる。


身体には毒と邪がある。毒からは必ず邪がでている。それが生きたツボとして現れるわけだ。


毒と邪の関係性が大切。その関係性がわからないと、繋がらない。
毒は体質(水毒、オ血、しこりになってるものなど)で、みんな持ってる。
毒があれば必ず邪は出てる

「傷寒論」で言ってる毒は毒性化がはっきりしているところ。
そうじゃないところは鎮静化してて、みんな持っていても、邪は出てるが弱いからことさら問題にしない。

芦原検校の「鍼道発秘」には、邪のあるところに一鍼をくだせと書いてあって、塊があったり、辛そうだな思うところに鍼をすれば、邪のあるところに鍼をしていることにつながる

そこから、一歩とびぬけて、患者さんがやってほしいと感じて、呼ばれてるところに鍼を持っていって鍼をする。

そうすることによって、我をとることにもつながる。

自分でうたなくてはとかここに鍼をうたなくてはでなくて、体がここにやってくれと望む場所に促されて鍼をすることで、自分の我がとれる。
道においては独り善がりにならないことが大事なことである。

ここで質疑応答があり、飛躍するためにも、理論をしっかり学ぶこと。
学んで体におぼえこませてから飛躍することがたいせつであると締めくくられました。

(深尾)

9:30〜 正教授による実技・講義

ハニカム二人
※現在作成中※


10:25〜 グループ実技

初伝の私は最近、急性症状の患者さんに、型通りの手順で行って悪化させてしまったことがあります。
今回のグループ実技で、患者役となって頂いた先生が急性症状で、「急性症状は型の逆」という、まさに今!のタイミングで、指導して頂きながら実践することができました。

治療後、患者役の先生:「左の頭が重かったのが、今は右の方が・・・」となりました。
指導の先生:「じゃあ、こんな時どうしますか?」
私:「右の方も取ります」

正解は?「ブー」です。
元々右もあったけど感じなかっただけであったか、身体が自然に治ろうとして痛みを感じるようになった、のだからこれ以上追いかけたら、ドーゼオーバーになってしまう。とのことです。

以前、治療後緩解→夜中に悪化(翌日一日痛い)→翌々日緩解という経過をたどった症例があり、それが誤治だったのか瞑眩だったのか?と考えていましたが、これはドーゼオーバーだったんだということを実感しました。

患者さんの慢性症状やお腹の硬結、辛い箇所を見ると、急性症状とは関係がなくても、ついつい「アレもコレも」と手を出してしまい、その結果、何が効いて、何が間違っていたかわからなくなっていることに気づきました。
これからは意識して、ムダな鍼数を減らし、ひとつひとつ丁寧な治療を心掛けたいと思います。


グループ実技中、観風先生から「何か質問はないか?」とお声かけ頂いたので、私は切皮痛について質問しました。
私は甘手なので押手に安定感がなく、切皮痛を出ないように打とうとすると押手の上下圧をグッと押しぎてしまい、軽くすると痛みが出る、の繰り返しで自分なりに練習しても、なかなかうまくいきませんでした。
観風先生から「上下圧だけでなく左右圧を変えて、自分の前で円を描くような形で持ってみな?ほら?痛くない」
ほんの数秒で、圧の方向、指の形、姿勢、いろいろなものが整って、魔法のように、無理なく痛みのない切皮に。
「そういうことだったのか!!」と目からウロコでした。

今までがいかに(できている)「つもり」治療だったかを反省し、普段一人でやっていたら絶対に気付かないことを、改めて気付かせて頂いた有意義なグループ実技でした。
何人かの方とも、グループ実技の感想をシェアさせて頂きましたが、それぞれに新たな気づきがあり、その話がまた自分の発見につながり、普段見えないものが見えた合宿となりました。

生きたツボのとらえ方、鍼の効かせ方、早さ。どれをとっても目の前で繰り広げられる先生方との歴然たる差。それに凹みながら、憧れながら、早く「つもり」治療から脱却し、日々精進していきたいと思います。

(三浦)

13:00〜 パネルディスカッション

今年のテーマは「いやしの起こるとき」でした。
まず司会の朽名先生から、人は何かと「深い出会い」をした時に、本質的ないやしを感じるのではないか。
それを日常的に表現する言葉が「元気をもらった」なのではないか。
ということで合宿参加者に「私のエネルギースポット」「元気をもらった○○」という事前アンケートを行った旨をご説明いただきました。
そこでおもむろにDJ朽名先生がラジカセのスイッチをポチッと押し、ユーミンの『やさしさに包まれたなら』が流れ、「♪ やーさしーさにー、つーつまーれたーならー、きっとー、目に映るー、すべてのことはー、メッセージー」という印象的なフレーズを聴いてからのパネルディスカッションの開幕となりました。

パネラーを務められたのは、
 安田先生/原田先生/海野先生/石井先生/石部先生/
 大浦先生/藤田先生/船坂先生/伊藤先生/乙重先生/村田先生/
 河原先生/三輪先生
という豪華な皆さまでした。

パネラーの皆さまの「いやしの起こる時、起こった時」「エネルギースポット」などいやしに繋がるお話を順番に
聞かせていただきました。
そして最後に観風先生にもお話していただきました。

・いやされた後が大事。
 前の自分とゴロッと変わったのか、そのままいい気持ちになっただけだったのかの違いは大きい。
 いやしの道協会で、「いやし手になる」ことを学んでいる我々にとっては、自分がいやされたことで、自分の存在が人をいやせるようにチェンジできるのが、本当のいやしである。

・「無になる」とはどういうことか。
 自分をなくして宇宙と一体になる。
 宇宙的なエネルギーの媒介みたいになる。
 つまりいつでもどこでもエネルギーを得られる状態。
 その人といるだけでとても良い気分になれる人っているものだが、そういう人になれるのが本当のいやし手。
 自分自身がエネルギースポットになる。

 その為にいやしの道協会では、学・術・道の「道」を大切にしている。
 「どう」しようか悩んで、「未知」の世界をがんばっていって下さい。

詳しい内容は機関誌に掲載される予定ですので、どうぞお楽しみに。

(中川)


14:30〜 反省会、解散

記念写真を撮り、終了となりました。

ご指導下さった先生方、遠いところお越しいただいた先生方、運営計画をして下さった先生方、誠にありがとうございました。
世のために働く良いいやし手が増えることを信じています。

(ブログまとめ:深尾、石水)
| 合宿研修会 | 09:27 | - | -
合宿研修会
NEW! 現在作成中 10/28 記事更新(これにて完了_m_) グッド

9月16日〜17日の2日間、早いもので4回目となる合宿研修会を伊勢原にて行ないました。
いつも会っている方や、数ヶ月、数年ぶりとなる方と会う事ができる貴重な場となります。



まず、企画運営をして下さった幹事の方々を始め、近場も遠路もお集まりいただいた方々に感謝の気持ちを捧げたいと思います。

今年もブログの方は、会員方々にご協力を頂いて書いて頂いた感想をアップしてまいります。

12:00〜 受付



今年もニュー天野屋さんでお世話になりますグッド



今年はイケメンも受付です。



合宿の注意事項などの説明をうけました

13:00〜 静坐〜会長挨拶



永富独嘯庵のお話
永富独嘯庵(江戸中期の医者。山脇東洋の門下であり、古方派の医師。西洋医学にも精通。)
著作『吐方考』『嚢語』『漫遊雑記』

北島雪山(江戸前期の書家、医師であり、陽明学者で唐様書道の基礎を開いた)

松尾芭蕉(江戸前中期の俳人。俳句を静寂の中の自然の美などより高度な精神世界を表現するものとした)

それぞれの書、俳諧と自分の治療とを比較すると冷や汗がタラタラ流れる
思いだったと自戒している
芸者という言葉は今もがあるが、芸とは当時は武芸者のことであった。
今風にいえばアーティストであるが、やはり一芸に秀でてこそ一流であり
朽名先生は、日ごろから「歌って踊れる鍼灸師」を標榜していらっしゃるが
アーティストとして、量としての座視をしたいとのことです。

13:20〜 会長講演



静坐に続いては会長による講演です。
題目は「『四部録』および機関誌『いやしの道』をつなげて読む」となります。

四部録を別な本と考えれば、万病一風論、傷寒論、鍼の流儀書、経絡流注について書かれたものに過ぎませんが、一人の病人、病態を中心に見ると、いのちというものを多方面から説いたものといえます。
そういった見方の手本として「心身症としての肝症」を例に話して下さいました。

何かしらの精神的なショックが関係する痛みには、通常の治療ではなかなか改善しないことが多いです。
鍼灸や湯液を使わない精神療法では、現在、朽名先生が研究中している和田東郭が有名であるようですが、肝症や肝気のうっ滞、胸脇苦満といったものがキーワードになるようです。

それらのキーワードを通して四部録を見ると何が分かってくるでしょうか?
柴胡剤、気の滞り、血室、眼病、子供の癇証、などなど。
漢方医の治験例や、朽名先生の自身経験からいろいろと話をして下さいました。



患者さんに現われる症状は、一見関係が無いようでも、湯液の証や、流注を考えると関連している部分が見えてきます。
また、逆に関連性を利用して治療をする事ができるという、東洋医学の応用力を再認識した講話でした。


(石水)

14:45〜 観風先生による初伝、中伝指導



初伝中伝履修者を対象に観風先生がご指導してくださりました。
柔道のかかり稽古のような総稽古というものだそうですが、参加者一人一人の質問に対し、観風先生が一つ一つお答え下さりました。
でもその前に、観風先生が皆の稽古の場をみていて「姿勢、呼吸のバランスがわるい」と指摘してくださりました。
姿勢が良過ぎても丹田に気が落ちない。息をふっと吐き、肩の力を抜くことが一番大事。鍼を打つ時になって腹に力をいれてはダメなどなど。





たくさんの質疑応答があったため、印象的な内容および個人的に大事だなと思ったことを抜粋します。

・ドーゼ過多にしない為には引き鍼が大事。
・慢性と急性の病を同時に治療するとドーゼ過多。
・津波鍼のコツ。上下の動き、鍼の方向を大切に。最初に小さく、だんだん大きく上下の振幅を出す。肘が動いてないといけない。
・敏感な人(治療者)。手に来る邪気は意識すると病気になる。大事にするのは、治療している患者側の邪気を感じること。
・何人か治療してしんどい人は自分で治そうとしている、自分のエネルギーでやっている。(鍼の刺激や患者の体の反応に)「おまかせ」すると疲れない。でも気合もエネルギーもないとできないので、何らかの鍛錬をするとよい。
・治療にメリハリをつけること。例えば膝痛が主訴であり、腹などにも問題がある患者に対しては、客気衝心をさけるため横腹に刺鍼するなど軽く全体に治療するが、あくまでも膝が主になるよう、治療の配分を考えること。

初中伝では似通った悩みを持つことも多く、他の方の質問であれ、おおいに参考となったことと思います。
(伊藤)



みんな姿勢を良くしようと、反り過ぎて下に気が落ちにくくなっている。反りすぎると心下部で痞えてしまってダメ。
下腹を力んでもダメ。

ついつい力んでしまうのはきちんと毎日座って工夫あるのみですね。

総稽古は一人一人それぞれ抱えてる課題を観風先生がひとつひとつヒントを出してくださります。
自分が抱えている課題だけでなく、段階の違う方の抱えてる課題のヒントまで聞けるので勉強になります。

鍼管なしの鍼の打ち方。治療時間が長くなってしまう。敏感過ぎて邪を受けてしまう。患者さんの響きを術者が感じられない。などなど

その度に工夫の仕方、意識の持ち様など、観風先生の指導が入ります。
順番に質問していったのですが、すぐ時間が過ぎてしまい、全員質問出来ないのが残念でした。
(乙重)

16:15〜 分科会

〔分科会1〕候背診 〜背部の診断のしかた〜(安田先生)



安田先生に、迷いの多い背部の診断のしかたを教えていただきました。
なぜ迷うのか。いやしの道のテキストには、候背診については「うつぶせになってもらい、まず背部全体を診す・・・」というくだりで、手順もさらっとしています。

候背診の手順や腹診で得られた情報を生かして、背部のどこに目をつけるのか・・・。
尾台榕堂の「方伎雑誌」から例をあげられ、心下痞→痞根を想像すること、上焦、下焦は背部、腰部のあたりに目をつけること、中焦の病はすべてに反応がでやすいなど教えていただきました。



最後、参加者同士二人1組になって、候背診の手順の確認とスジバリがあるかどうかや生きたツボの反応を
確かめあって講義が終わりました。

普段の治療や稽古も迷わずに鍼ができるようにしっかり生かしていきたいと思います。
(深尾)

〔分科会2〕肘(小児)・肩・足関節の整復法と臨床現場での簡単な活用法(松田先生)



今回松田先生による、鍼灸師が身近に出会う関節疾患に対する対処法を実演を兼ねて教えて下さいました。

・肘内障(俗に言う肘がはずれた)

2〜4歳の小児に多い。子供を引っ張ったり、持ちあげたときに肘の靭帯がずれたもの。
子供は痛がって手をぶらんと垂らしていることが多いそうです。
肘関節付近を把握し、母指を橈骨頭に当てる。前腕を回内、回外しつつ、母指で橈骨頭を軽く圧迫すればクリック音とともに簡単に治る場合が多いそうです。



・足関節捻挫

単に筋を伸ばしたという程度から、靭帯の断裂、骨折まで、様々。
骨折やひびの場合の鑑別法として、腫れ具合、内出血具合、圧痛、患部から離れた処を叩打して骨折部に痛みが響くかなどを示された。
足関節を牽引しながら距骨部を押し込む整復をすることによって、捻挫だけでなく足関節の可動域が低下している場合や、卒中等の回復や予防に応用できるという。

・リスフラン関節

この関節の可動域を広げることによって、高齢者の廃用性症候群、外反母趾、横軸性偏平足、足底筋膜炎などの改善に応用。
両手でリスフラン関節を揉みほぐす感じ。

・肩関節

肩関節痛の患者に、脱臼の整復法が役立つ場合があるそうです。
(海野)

〔分科会3〕身体運動と鍼灸治療 〜運動学的視点を臨床に活かす〜(山野先生)




姿勢や重心の位置及びに歩き方等をみれば、どこが痛んでいるかを判断するだけでなく、腹診の目安になる、ということを教わりました。
腹診をする場合にはベッドで寝てもらっていることが多いため、止まっている範囲でしか判断ができません。
しかし、動作を観察(望診)することによって、腹診をする前からどこに問題があるかの目安を付けることができ、ダイナミックな診方ができるということです。
(前田)

〔科会4〕小児鍼と生きたツボについて(福嶋先生)



昨年、うちの甥っ子が生まれ、熱をよく出している様子。
なんとかしてあげたいなー、と思っての参加です。

まずは、福嶋先生の道具紹介。
道具によって、ドーゼが変わります。多様な道具がありますが、ドーゼを考えなければなりません。

小児の身体は、まだ未成熟。
小児の身体の見方を教えていただきました。
お腹も打診が中心になります。
経絡がまだできあがっていないため、面でとらえる必要があります。探すポイントは、皮膚の変調。
参加者全員の皮膚を触る稽古をしましたが、本当にみんな違います。
皮膚からだけでも、いろいろな情報がつかめると実感しました。

実際に藤田先生を赤ちゃん(!)に見立て、練習です。
打診によって背中の皮膚に変調がありそうな場所を探すと、皮膚の過緊張しているところが見つかりました。
その場所をイチョウ鍼でさすってあげると、大人でもお腹にあったガスが移動しています。
子供の変化する速度は速い、足りないなと思う程度に行うことがポイントのようです。

ほかにも、母親への関わり方、治療ポイントの見つけ方を細かく教えていただきました。



難しく思っていた小児はりですが、福嶋先生のガイダンスだと、なんだかできそうな気がしてきました。

福嶋先生、ありがとうございました!さっそく、今度甥っ子の治療してみます!
(林)

18:30〜 宴会

勉強で熱くなった頭を更に熱くする、夜は皆さんお待ちかねの宴会です。
今年は(例年と比べれば)大人しい宴会になりました。

ガソリン乾杯お兄さんコーナー
和気あいあいと杯を交わします。
この時はまだ酔っていません。

カイピリーニャ紹介カイピリーニャー
ブラジルのカクテル、カイピリーニャも登場しました。
(石水)


17日 6:00〜 気功

こちらも恒例となった原田先生による気功教室です。
今回はいつもより長く、6時から7時半まで指導して頂きました。

呼吸法気功
初めの30分間は呼吸法。
そこからは站椿功(たんとうこう)、十五勢(じゅうごせい)、六字訣(ろくじけつ)などをして頂きました。

細かい事はチンプンカンプンですが、身体がすっきりする事は確実です!
(石水)

9:00〜 法話



観風先生の法話は「工夫(くふう)」という題で行われました。

いやしの道協会では、初伝・中伝が奥伝の先生に指導を受けますが、先生方により表現方法やニュアンスが違います。それに対してどれが正しいのかという質問があるそうです。
観風先生は「どれも正しい」と答えるそうです。



「我々の治療は答えがひとつしかないというんじゃなくて、答えはひとつもないというのが正しい。答えのない問題にいつも直面して、その場で答えを出していく作業が我々の治療なんですね。」

この言葉には頭をがつんとやられた気がしました。
治療とはひとつの最適解があり、それに近づけていくのが治療だと思っていました。
その後、実際に訪れた患者さんの例や、接心で受けた質問を例にだしてお話をされ、いよいよ我々鍼灸師の「工夫」とは何かという段になります。

「工夫とは、鍼をやって効かなかったときが工夫のしどころです。」
患者さんが来て鍼をしたのに効かなかった!
さてどうするのか。
まあいっかとぽかーんとするのは私ぐらいにしておいて、普通は「何故治らないんだ」と疑問を感じ、発憤しますね。
発憤が工夫をする第一の鍵だそうです。
次に自分のやったことの反省をするそうです。
反省もなくまあいっかとぽかーんとして安酒を飲んでるのは私ぐら(以下省略)
どうして効果がでないのか、どうやったら効果が出るのか、問題意識を持つのが大事だそうです。
「問題意識を持てない人は工夫ができないです。」
次に効果がありそうなことを実際に試します。
実際に試しもせず昼間からごろごろしてるのはわた(省略)

「自分で工夫していく事がないと、我々の技術の世界では上達しないと思います。」



自分で考え、自分で試し、試行錯誤し研鑽を重ねる。
「工夫」の一言には大変な重みがあるのですね。
観風先生の講話は、接心茶話として機関誌『いやしの道 九号』から連載されています。
講話以外にも臨床検討報告や機関誌でしか読めない貴重な情報が満載です。
まだ全巻そろえていない先生はいますぐ、いやしの道協会書籍販売の日本の医学社へお問い合わせを!
(豊田)

9:40〜 グループ実技





私の班は、初伝三人で、指導者は海野先生、高橋先生であった。
『鍼灸Osaka103号 腹診再考』に大浦慈観先生の腹診図が掲載されたのでそれを道標に実際に腹診をする稽古をした。

心下では何を観ずるべきか?
少腹では何を観ずるべきか?
臍傍では何を観ずるべきか?

日ごろの稽古では「何となく」で通してしまいそうな部分に焦点をあててジックリ「観擦」した。

ほかの部分との違うところは?
皮膚近くの浅い部分だけでなく、体の奥のほうの部分にも感覚を向ける。

実際に観ずる感覚が脈診、舌診、切経と合致するか、または矛盾していないかをチェックし、実際に鍼を打ち、それぞれどう変化したかを観ずる感覚が大切であり、こうしたスタンスで治療に当たるべきだと痛感させられた。
(興津)

12:30〜 パネルディスカッション

今年は「食について」をテーマになりました。
円座をくんで、禅宗、カトリックからはじまり、日本の戦中戦後史、世界ではどうなのか、
漫画のまで多岐にわたり食について、経験から語り合いました。







14:30〜 反省会、他



本年も無事に終了致しました。
新しい知識が得られた方、技が上達した方、今年も二日酔いに悩んだ方、もっと羽目を外したかった方など、いろいろな体験があったと思います。
そういった体験には良いも悪いもなく、全てが貴重な経験であると思いますので、今後一年に活かすと共に、来年またお会いできたら宜しいかと思います。

また来年〜

反省会はパネルディスカッションの
あと行われる予定でしたが、今回時間の都合で省略となりました


(ふかお、なんぶ、おきつ、いしみず)
| 合宿研修会 | 21:00 | - | -
合宿参加者の皆様へ 〜送迎バス乗り場ご案内〜
初日(16日)の送迎バスの乗り場をご案内いたします。

小田急線、伊勢原駅の改札口(一ヶ所のみ)を出て右手に向かい、階段を降ったところにあります。

第1便 12:00発
第2便 12:30発

よろしくお願い致します。

合宿担当 堀

| 合宿研修会 | 10:17 | - | -
合宿研修会についてのお知らせ
合宿担当より3点、お知らせです。

1.分科会について
皆様のご希望をまとめた結果、下記のように決めさせていただきました。

◆安田先生:「候背診 〜背部の診断のしかた〜」
深尾、岡田早苗、石水、中山、舩坂、豊田、海保、小倉、新田、中川、乙重、輿津(12名)

◆松田先生:「肘(小児)・肩・足関節の整復法と臨床現場での簡単な活用法」
倉田、越藤、養母、海野、南部、坂井、原田(8名)

◆山野先生:「身体運動と鍼灸治療 〜運動学的視点を臨床に活かす〜」
三浦、河原、前之園、高橋、長倉、前田、堀(8名)

◆福嶋先生:「小児鍼と生きたツボについて」
林、佐藤、大野、岡田功司、伊藤、小松、藤田(8名)

※横田先生、朽名先生、石部先生はフリーとさせていただきました。


2.ブログについて
合宿のブログ記事について 毎年大変お手数なのですが、合宿のブログ記事作成について、何人かの方にお手伝いをして頂きたいと考えています。 記事内容は概要やポイントなど簡潔なもので構いません。写真については、月例会ブログ担当の方で撮りますので不要です。 担当は、例年通り一つの題目に一人といった形で考えています(計11名ほど)。作業できる方がいたら合宿当日までにブログ担当までお声をかけて下さい。また、こちらからも声をかけさせて頂きます。

ブログ担当:深尾、興津、南部、石水


3.送迎バスの時間変更
初日(16日)の伊勢原駅からの送迎バスの発車時間ですが、第1便は<12:00発>、第2便は<12:20発>とお知らせいたしましたが、時間に余裕を持たせるため、第2便を<12:30発>に変更いたしました。
時刻通りに発車できるよう、時間に余裕を持ってお越しください。

以上、よろしくお願いいたします。

(合宿担当 堀)

〜 以下、合宿詳細の再掲 〜

◆日程 9/16(日)、9/17(月)

※根津七倉会館での9月月例会はお休みとなりますのでご注意下さい。

◆会場 ニュー天野屋(神奈川県伊勢原市西富岡1067)
http://www.new-amanoya.com/index.htm

◆交通案内
伊勢原駅からバスの送迎あり 
第1便 12:00
第2便 12:30
http://www.new-amanoya.com/access/access.htm

◆持ち物
筆記用具、鍼など

※入浴用バスタオル・歯ブラシのご用意あります。

◆タイムスケジュール
【16日】
12:00〜 受付開始
12:45〜13:20 広間集合、静坐、会長挨拶
13:20〜14:30 朽名会長による四部録についての講義
<休憩>
14:45〜16:00 観風先生による初伝・中伝指導(別室にて指導者の会)
<休憩>
16:15〜17:30 分科会(4グループ)
<休憩>
18:30〜 宴会、自由時間

【17日】
6:30〜7:30 原田先生による気功(希望者のみ)
7:30〜8:30 朝食
<休憩>
9:00〜9:30 横田先生による法話
<休憩>
9:40〜11:30 グループ実技
11:30〜12:30 昼食
12:30〜14:30 パネルディスカッション
14:30〜 反省会、副会長挨拶、記念写真撮影
15:30 駅までの送迎バス発車
| 合宿研修会 | 13:03 | - | -
合宿研修会に参加される皆様へ
合宿の二日目に予定しているパネルディスカッションは、「食」をテーマに行ないます。心身を養うのに毎日、欠かせないのが「食」です。

単に栄養を補給するのみならず、どのような食に快楽を感じるかは人それぞれであっても快楽の源のひとつであり、食事は家族や人さらには神とのつながりを深める場ともなります。

いかなる食べ物も元をたどれば、地球や太陽からの贈り物であり、地球環境とのつながりにも思いをやらないわけにはいきません。

自らのいのちを養うために他のいのちをいただくという営みの背後に見え隠れする「精神性」にあらためて目を向けるきっかけとなるようなパネルディスカッションとなることを願っています。

その際の資料として以下のようなアンケートを用意させて頂きました。

アンケート結果をまとめたものを合宿当日に配布し、参加者の自己紹介のアイテムとしても活用させて頂きたいと思っています。

あまり難しく考えずに気軽に(あるいは直感的に)御回答下さい。

締め切りは、9月11日(火)とし、下記メールアドレスへご返信お願いいたします。

rihho★hotmail.com
(★を@い変えてください)


<アンケート内容>

1、好きな食べもの(12字以内)

2、不得手な食べもの(12字以内)

3、記憶に残る食(記録的にうまかったもの、「いのち」を頂くことを実感した食事、ありがたかった食事、すごかった食べ物など、26字以内)

4、こだわり(菜食、自然食、絶食、食養生、家庭菜園、釣り、狩猟など。16字以内)

5、推薦の店(店名、料理のジャンル。18字以内)

※字数の若干の超過は、可とします。
(メッセージおよびアンケート内容の作成/朽名宗観)

合宿担当/堀 雅史

| 合宿研修会 | 17:10 | - | -
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