いやしの道協会ブログ

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3月 関西支部研修会

3月8日(日)に予定されていました、関西支部研修会は、

新型コロナウイルスの影響で、

会場の高槻現代劇場が3月15日(日)まで休館となりましたので、

中止になりました。

 

次回は、4月12日(日)に開催の予定となっております。

 

(文責:村田)

| ◇関西支部 | 13:22 | - | -
関西支部研修会
2月9日(日)高槻市民会館にて関西研修会が行われました。

京都は今冬初の綺麗な雪景色でしたが、高槻は澄み切った青空でした。



○講義「刺絡聞見録」井上泰観先生

治験聞見録、を説明して頂きました。



「大工をしている五十才すぎた男性が発背(背中に出来物できる病)を患い、命短いと心痛めているが、刺絡治療を二回して治った」との治験例。他に瘭疽(指先に出来物できる病)瘍・疔なども直せると記されています。
生活の様子や心持ちの記載より、昔も今も基本的な人の営みや悩みは変わらない、と思えて古典を身近に感じます。


どこをどうして刺絡したのか、書かれた内容から、あれこれ皆で考察しました。




○講義「傷寒論真髄」村田底観先生

364章四逆湯、371章白頭翁湯、374章小承気湯を解説して頂きました。




48章より先表後裏、32章より先急後緩の原則を比較。同じ下利でも、状態は様々違う。先ずどこを治療するか誤らないこと。
実熱か真寒仮熱か、熱を瀉してしまってよいものか、難しいが虚実をよく見極めるのが肝心。



(午前とお部屋が変わり、午後につづきました)



(フワフワした白い頭の様なタネが名前の由来、白頭翁の画)


本日の漢方は、小承気湯を試飲、拝見させて頂きました。






○実技 基本の型

基本の型を15分時間制限で行います。
気付けば知らず知らずのうちに、時間の感覚が付いてきます。





○実技 腹診と手足の切経の対応

腹と手足の対応は、いろんな反応が楽しく、時間があっという間に過ぎます。最後は組ごとに発表し合いました。




1組目




2組目





3組目






○丹田呼吸と身体づくり

今日のテーマは、頭を空にして身体に任せて坐ってみること。
私は、雑念を持たず頭は空にできましたが、時間いっぱい船を漕いでしまいました…。




○実技 相互治療と課題の発見

実践練習するのはとても勉強になります。そして、ゆっくり治療を受けられる貴重な時間。やっぱり、鍼の響きは気持ちいい!





○振り返りの会




体調良くても悪くても、朝から無理で昼からになってしまっても、今日も参加できた事で、各々ありがたい学びがあった事を報告し合い、研修会終了しました。遠方からの参加者さんは、早朝からのお出かけ、長い一日お疲れ様でした。


次回は、3月8日(日)高槻市民会館にて行われます。どうぞ奮ってご参加ください。
(文責:田原)
| ◇関西支部 | 21:54 | - | -
1月関西支部研修会
2020年1月12日(日)高槻市民会館和室にて研修会が行われました。


本年も関西支部をどうぞ宜しくお願い致します。



○腹診と手足の切経の対応


いつもは腹診と背候診の対応ですが、本日は腹診と手足の切経の対応を試してみることになりました。
その後、三組に分かれ発表しました。






一組目


水分に硬穴、右季肋部に熱と圧痛、左大巨に張りあり。切経すると合谷に生きたツボあったので鍼すると、水分穴に顕著な反応は無かったが、右季肋部の熱と圧痛、左大巨の張りがだいたい取れた。左陰陵泉と左漏谷の生きたツボに鍼すると水分穴の圧痛は半分位取れた。(全部とれるまでは至らなかった)

二組目




胸に熱あり、臍両端に筋張り、下腹がペコっと凹んで力無く虚。
心包経の生きたツボの反応が顕著に出ていた。そこに鍼して胸の熱が取れた。(患者二名共通) 他に足は腎経に生きたツボが出ていた。両足(特に左)が虚していた。(一番の反応は太渓)

三組目



臍周囲深いところに筋張り、右季肋部に熱感。心包経を切経するとお腹が鳴り、上昇していた熱が取れた。 左胃経が張っていて切経していると、また上昇してしまった。衝陽と足臨泣どちらも反応あったので(少々熱あり)、胃経と胆経間にツボを取り鍼すると、右季肋部の熱と上昇が取れ、足胃経前脛骨筋の張りも取れた。




腹診と手足の対応も背候診と同様に面白い反応が沢山あった。何時間でもみたくなる様な、とても興味深い観察でした。


○「傷寒論真髄」村田底観先生





355章瓜蒂散
356章茯苓甘草湯
359章乾姜黄蓮黄芩人参湯
を、解説して頂きました。

355章瓜蒂散
手足冷えてくるのが陰病風で厥陰病に見える様相だか、これは陽病。
この際の手足厥冷は虚ではなく、胸にある邪が時々動揺し、交感神経優位な為に起こっているもの。吐き気もまた、交感神経優位故に起こっている状態。
お腹空くのに食べられないのも、邪毒が胸にあるため起こり、消化器系に問題はない。

356章茯苓甘草湯

心下に水毒あり、それが消化器系や食道系にくるような、動悸あって発作性の吐き気や嘔吐する時によく効く。(生唾も多い感じ)
高木恒太郎先生の臨床報告資料にも、胃食道逆流などの消化器症状によく効くと記されている。

359章乾姜黄蓮黄芩人参湯


冷えのせいで下痢しているもの。ウイルス性胃腸炎と誤り、瓜蒂散等で腹中の毒を下す治療をしないよう注意する。
尾台榕堂 類聚方広義では「胃反」という病名で記されている症状。

多紀元堅の治験では、葛根湯などで発汗させたが治らず、虚して冷えているだけではなく胸の熱に注目した例あり。
浅田宗伯、吉益南涯、上山伸也、の資料では、小児に与えた例があり、胸の熱をしっかり取るが、激しく下す訳ではないという治験例資料を考察。


吐き下しの鍼灸治療については、「鍼道発秘」の「霍乱」参照。



乾姜黄蓮黄芩人参湯を持ってきて下さり、試飲させて頂きました。
これまで味わった最強レベルのエグ味でした。












○基本の型(15分制限)

タイムトライアルで稽古すると、時間の感覚がつきます。









○杉山真伝流臨床指南  玉水雲観先生

【治験例14、腰が冷え、腰痛す】p126.127より
「督近穴と骨近穴」に「八重霞術」

「水中に坐っているように腰が冷える患者さんが、夜に甚だしく耐えがたい腰痛を訴えられた」その際に行われ、腰痛立ちどころに止み、二度と起こらなくなったという治療例より。




「八重霞術」(気行→雀啄→推指管または爻ショ管)
先ず気行のやり方を教えて頂き、後に実技で実践。
見ているだけでも、気持ち良く気が巡るのが想像される。
腰から下腹部の冷えが温まり、瘀血の結ぼれが緩み、下腹部の血流かま回復してくる深さの目安は「二寸」という事だが、最初から二寸刺入する必要はないそう。
各人によって、響きの様子をよく感じるようにし、深さを変えて施術する。
直鍼にと目的の部位まで十分に刺入し、そこで暫く鍼を捻る。もし鍼先に何か触るものがある場合には鍼を少し引くようにして暫くまた捻り、ようやく触るものが緩み無くなれば、これが気の離れたことと理解してよい。
気の集まる状況:(鍼の穂先半分あたりまでが何となく渋る様になる」鍼先を押し込んだ場合には、ズンと響くくとになる。「鍼尖にスジがからまった場合」と「気が集まった場合」とは違うので、そのあたり手先に感じるものを感じるようにする。

先ず、細いスジ張りなど鍼するポイントを決めたら、次に目的の深さまで刺入する。雀啄は、最初は細かく、次第に大きく抜き刺しを繰り返し、少しの間休んでみたり、リズムを変えたり、微妙に鍼尖の方向を変えたりする。
補法の場合、鍼を当てたスジを啄み押す方向に重点おき、鍼口をしっかり締め、スジの周囲まで心地よい響きが広がってゆくよう雀啄する。
瀉法は、鍼尖を引く方に重点おき、押し手で鍼口開きぎみにして邪気を、漏らすように雀啄する。







座学と実技で教わった手技の感覚を、皆さん口々にああだこうだと、あっという間に時間が足りなくなってしまうほど、盛り上がりました。



○丹田呼吸と身体づくり

静寂の中、心地よい気が交錯し、広がるのを感じられます。




○相互治療と課題の発見

実践的な治療をお互いに行います。
鍼の刺激に強い人、弱い人、いろいろ。
自分の感覚で想像する以上に、人それぞれの感覚には幅広い違いがあること等を改めて発見。患者さんに治療する際にも、思い込んで分かったつもりにならず、素直に聞いて確認する事も重要だと思いました。















○振り返りの会


各々本日の学びについて感じた事や、今年の抱負などを一言づつ。皆さんで共有する事で、見えなかった部分にも気付く事ができます。



来月は、2月9日(日)高槻市民会館にて行われます。(午前と午後、館内の違う部屋になります。ご注意ください。) どうぞ奮ってご参加くださいませ。

(文責:田原)
| ◇関西支部 | 12:54 | - | -
12月関西支部研修会

12月8日高槻市民会館和室にて関西支部研修会がおこなわれました。

 

腹診と背候診の対応

それぞれの主訴を腹診、背候診で確認して行きます。

治療者の感覚と受け手の感覚とのズレと一致。腹と脊の対応。病位、病症のイメージ・・・

 

傷寒論真髄      村田底観先生

厥陰病 350・351・352・353・354章

350章 白虎湯  表熱は無く、中から蒸し出されてくる熱 ※169章 白虎加人参湯 大熱なく

滑脈、手足の冷え、熱を嫌がる、ノドが渇く、じたばた煩躁する。胸腹の灼熱感。便秘尿赤。 

351章 当帰四逆湯  普段から気血のめぐりが悪い人

 手足の冷えを訴える、脉が細く、腹が張って(ガス)痛む。腹直筋、腰背部の引き攣れ、頭痛など。

352章 当帰四逆加呉茱萸生姜湯  普段から腹が冷え、水毒がある。表位にも邪がある。寒疝

 昼夜の別なく悪寒する。手足が冷える。ヘソ周りの冷え。胸満、嘔吐、腹痛、手足の麻痺、頭痛

 ※参考資料 寺澤捷年『漢方腹診考』 背部痞根の硬縮と圧痛、鼠蹊部に硬結と圧痛がある。

353章 四逆湯  熱があり、太陽病に似ているが、下痢などがある。(真寒仮熱)

 ※91章 清穀下痢し、身疼痛する者、まさに急ぎ裏を救うべし。

354章 四逆湯  大汗もしくは大下痢して、厥冷する者

 

参考資料から抜粋

除中 厥陰病期の病態。長病みで死ぬ少し前に、ちょっと治るように見えること。中日和(なかびより) 〈村田先生から最近経験した除中の臨床例の話がありました〉

 『漢方の疝』と、『現代医学の疝痛』はイコールではない。

疝気の治法

 鍼道発秘―徹腹、章門、京門 / 引き攣り、痛み強き 環跳、腰眼、委中 / 心下強ばる 肩、項、両の手に引く

 杉山真伝流―【鍼】 天枢(雀啄)、大横(同)、章門(暁鍼)、関元(随鍼)、三陰交(気行)、大敦(甚だしい時に灸三壮)、豊隆(雀啄)、気海(同)、五枢(同)。※真伝流の雀啄は慎重に手技

   【灸】 陰交の傍ら各一寸(灸すること年壮に随う)。泉生足(足底側の第二指第二節の正中)も又た妙なり。

   【婦人疝不止の治法】 承山(少し血を取るべし)、委中(赤小豆の如く血を取ること、三度に及べば效あり)

刺絡聞見録 委中、股の付根(動脈の所に凝結するもの多し)、これを刺して血を取るべし。もしその凝結少なければ、動脈を挟みて両かたわらを刺して血を吸わしめよ。吸うときはその痛み即ち退散する。

寺沢捷年『漢方腹診考』 〜洛部の圧痛と筋緊張の所見は漢方でいう「疝気」という病態を指示する症候であり、とりわけ当帰四逆加呉茱萸生姜湯の確定に重要な所見である。

大塚敬節は当帰四逆加呉茱萸生姜湯の決定に鼠蹊部の索状の硬結と圧痛が重要な所見であることを見出した。

A洛部の圧痛と同時に背部の痞根の硬縮と圧痛が見られる。(両者は腰髄第一神経(L1に支配されている)

 

今月の漢方  『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』

村田先生はこの薬方を東京で処方されて飲んでいたという話などがありました。

 

昼食

 

チェックシート

それぞれの項目の点検をうけます。進化成長著しい人。足踏みしている人。

手ほどきからはじめている人。基本が疎かになって指摘を受ける人。など

 

刺絡聞見録    井上泰観先生

井上先生が本文を読み、内容と大意を話されながら、飄々と講義が進んでゆきます。

三輪東朔先生の話されたことを、門人の伊藤大助さんが筆記した。

およそ、事を成そうとするには、成そうとすることのあらましを詳しく知らなければ(必要な)知識をもてない。知識がなければ成す技術は拙い。術が拙ければ人は信用しない。人が信じなければ、その術を天下に広め、(刺絡の)説を行き渡らせ、(伝えた人に)術を行わせてゆくことなどできない。だから私は、東朔先生から聞いた刺絡の術の、成すべきあらましを巻頭に掲げて第一義とする。

 先生は言われた。「私はまず、刺絡が(世の中に広く)行われて行くのが、どうして正しいこと(義)なのかを示そう。それは、あなただけではなく、世を救う志のある人にも公にして、万民の病苦を救うことを旨とし、術を秘匿したり、高く売ろうと考えず、孔子のような(高潔な)人たちと志を共にし、求める人にはこれを教えて、万民に平安の世をもたらそう。』・・・・と篤い志が語られています。

考えとしては『気血のめぐりが滞ることで、悪血が生じ、病変となってゆく。その悪血を除くことで、真気を回復させることができる。その効はとても素晴らしもので、固く固まった病態や、卒中などの緊急時、湯液のおよばないところを、刺絡は突破できるのだ。多くの人をこの術で助けたい。』 ・・・と、熱く語っています。

『禁穴・動脈にこだわらず。毒の所在にしたがう。すべて上にあるは肩背および、それより上に取り、下にあれば委中および、それより下に取る。中なれば背骨について取り。手にあるは尺沢に取る。』

こころの在り方の徹底について、くりかえし述べられています。

 

本文の病の機序の説明は、うなずけるところと、いまの知識からは強引と思えるところが並んでいますが、刺絡への熱い思いと、揺るぎのない信頼が伝わってきます。

 

丹田呼吸と身体づくり

身体とこころをゆるめ。静かに坐って丹田で呼吸します。

 

相互治療と課題の発見

それぞれの主訴にしたがって治療をすすめますが、そのなかに課題がみつかります。

病態の把握。治療の組み立て。指導の先生の指摘によって、診るべき個所、治療の勘所、取るべき手技、姿勢等々。なるほどと目からウロコであったり、自分自身に凹むこともありますが、得るモノの大きい大切な時間です。

 

振返りの会 + 忘年会

今日の振り返りから、忘年会へ移行して、雑談もありながら、結構真剣な思いも行き交っていたようです。昔は皆、もっと能天気だった気がします。知らない間に頼もしく成長している人たちの姿がありました。

今年一年ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。

関西支部研修会 年明けは 1月12日(日)

東洋医学と養生の会は 1月26日(日)です。

(文責:小倉)

 

 

| ◇関西支部 | 13:13 | - | -
11月 関西支部研修会

11月10日(日)高槻市民会館和室にて関西支部研修会がおこなわれました。

今日はおだやかないいお天気です。お隣の野見神社は七五三で賑わっています。

 

腹診と背候診の対応

受け手が違えば、体もかわり、腹状も背候もかわります。

主訴を聞き、からだを診ます。受け手に確かめながら、治療へとすすみます。

病症の把握が正しいのか、治療の方針はあっているのか、指導者に確かめます。

上手くいかない時、簡単に聞いてしまいがちですが、自分で考えることも大事です。

入門講座実技(同時並行です)     玉水雲観先生

学生も、経験のある鍼灸師も「いやしの道」の基本の型、生きたツボ、痛みのない切皮等々を学びます。

玉水先生は風邪で少し辛そうです。そうした中での指導、ありがとうございます。

 

今月の漢方

通脈四逆湯  (甘草、乾姜、炮附子)

少陰病の極。裏寒外熱、清穀下痢、脈微欲絶者

がやがや集まって、どれがどのカケラなのか、味見をします。

 

『傷寒論真髄』 ※(入門講座受講者も受講)     村田底観先生

326章 

厥陰病とはどういうものか象徴的に書かれている。

厥陰病とは陰証の極で、病位は広義の裏位。腹部の虚寒が強く、気が上り胸を衝き心中疼熱する。体液が枯渇するので潤すため、消渇する。消化器系の機能が落ちているので、飢えて食を欲しない。かならず蛔虫を吐くわけではないが、食すれば嘔吐する。生命力が極めて衰弱していて、体液が枯渇しているので、誤って之を下せば、さらに体液を失って下痢が止まなくなり、生命の危機に陥る。

この後、参考資料による講義がつづきます。

参考資料の内容とボリュウムは半端ではなくて、先月は、扉に関根正二の「神の祈り」の絵があったり、今月は、道元の「植えてみよ 花のそだたぬ里もなし 心かようぞ 身はいやしけれ」が置かれています。 遊び心ですね。

資料作りで無理をしておられるのか、研修会、養生の会で時々咳をされています。身体をいたわっていただきたいと思います。

資料の「いやしの道しるべ」「傷寒論真髄」「杉山真伝流臨床指南」他の、三陰病についての記述を読みながら、抽象的なイメージが、具体的な像を結ぶように話がすすみます。

338章 烏梅圓

「臓厥」と「蛔厥」の2つのケースがある。

臓厥では、脈が絶え絶えで、手足の冷えがさらに進み、手足は無意識にばたばた動き、休むことがない。全身が冷えて重篤な状態である。

蛔厥では、病人は回虫を吐く。食臭をかぎつけて回虫が動き出すため、心煩して苦しむ時があるが、やがてまた止んで静かになる。臓が冷えているため、回虫が横隔膜を越えて上に登ってくる。

臓厥は重篤だが、蛔厥は烏梅圓で治療できる。

参考資料の現代医学では、感染性を持った回虫の卵が人体の小腸にいたると、幼虫となり、腸粘膜に侵入し、血管に入り、血流に乗って肺にいたる。気管を登り、嚥下されて小腸にもどり、そこで成虫となる。成虫は一日に最大24万個の卵を産む。

烏梅圓は回虫の症状がなくても、胸に差し込み痛のある者や、胃反の壊症や、慢性下痢にも用いる。厥陰病は寒熱錯雑しているので、茯苓四逆湯、呉茱萸湯の他はこの烏梅圓をつかって効をあげることが多い。浅田宗伯 『勿誤薬室方函口訣』

その他、治験例などの解説もありました。

 

昼食

 

基本の型(15分制限)・チェックシート

時間を気にして形だけになったり、感じを確かめるために手間取ってしまったり・・・

腹診の時間に掴めたことを確かめたり、稽古している人の体は自然に動いたり・・・

基本の型では、受け手の状態を的確に把握し、治療できる実質も求められます。

受け手の主訴を聞き、体の状態をイメ−ジし、診るべき重点のポイントを考えます。それを確かめ治療してゆきます。限られた時間では、普段の在り方が表れます。

指導の先生方の指摘が、胸に沁みます。

 

鍼の手技のレベルアップ方法』―『波を起こす』   乙重潭観先生

「こうしたことを広島でやろうと思ったきっかけは、石水さんがお母様の介護でとろみを混ぜてる時に感覚が変わるということを言われていたので、話を聞いて実際にやってみないのは勿体ないので、マドラーでとろみを使ってやってみようと思いました。

かき混ぜるものの大きさや容器の大きさを変えてみたら、どうだろうとかとろみを層にしたりとか色々遊びながら試してみました。

それまでも風呂では指や手を使ってやってみたりしたことはあったのですが、風呂では浴槽が大きすぎて結構感覚を最初に掴むの難しいんですよね。

それよりコップでマドラーなんかを使った方が鍼の手技の感覚により近い気がしたので、伝えやすいかと勉強会で使ってみました。そうしたら、その後の参加者の皆さんの手技が変わったので、これは伝わりやすくて良いなということです」

引き鍼をどう伝えるか

○波が伝わって行く原理 【人体は水の袋

○横田先生は「浴槽で波を起こす稽古」をいっておられます。

「浴槽」から「コップの水」へ(鍼の感覚に近く、伝えやすい)

              

『波を起こす』

コップの水での稽古   

,(前後の波)

細いステック ⇒ アイスクリームのステック ⇒ 大きいステック

 波を増幅させてゆく(同調させる) ⇔ (打ち消し合う周期)

水の動きを感じて合わせてみる(同調させる)ことが稽古の目的。   

この場合、波源は一つではないので、干渉が起きる。

,(上下の波)

先が丸い円になった金属のマドラーを使う。 波源は一つになる

◎水の動きを感じて合わせてみる。  

,容器の大きさを変えると、同調させる周期が変わる。

◎水の動きを感じて合わせてみる。

波長が変われば伝わる速さも変わる。

※ …垢で板垢和く伝わる(細かい波長を追い越して行く)

※◆/預里良汁悗惑箸遠くまで届く

※(考察中)縦波、横波、表面波について、人体と地震とは同じか?

4,水にを入れ(電解液)、そこに5円玉を入れる(電池を作る

金属のマドラーを使うと、細かい動きにした方が電気を感じやすい。

◎水の動きを感じて合わせてみる。

,コップの水を2層にする(とろみをつけた水の層、上に普通の水の層)

 冷やすと粘度が増し、一層よく判る

《人体の感じに近い》  そのコップで、鍼を上下させ層の違いを感じる

「本当は下敷きに静電気をおこして鍼をしてみたり、コイルの磁気なんかも試してみたりして持っていったのですが、60分ではやる暇がなかったですね」 乙重先生談

乙重先生は講義用の荷物をかかえて新幹線を降りる時、携帯を落とされました。 やきもきしましたが、無事、京都駅に届けられていました。

乙重先生、探索に尽力された竹ノ上さんご苦労様です。

 

相互治療と課題の発見

「この時間のために、からだの不調を温存してきました?!」

治療で楽になり、鍼の良さを感じる時間でもあります。

 

振り返りの会

「今日は調子の悪い指導者の先生を治療してあげられる時間がなくて・・・そうした時間をつくって、みんなが元気になれたらいいのに」といった声や、「姿勢では、重心の位置(右足加重、左足加重)や肘、手首の角度まで、気を付けながら治療してゆきたい」「考えてツボを選ぶくせがあり、すっと生きたツボが取れるようにしたい」

乙重先生の「波を起こす」講義は好評で、「少し掴めた気がする」「実技の感じが変わった」「実技に生かして行きたい」などの声が多くありました。浴槽の水をコップに移すこと。そして水の粘度に差をつけること。発想の飛躍と工夫はさすがだと思いました。

12月の研修会のあと、引き続き和室で、飲み物食べ物持ち寄りの忘年会を、2時間予定しています。一年の締めに、どうぞ御参加ください。

12月関西支部研修会は、12月8日(日)です。

『東洋医学と養生の会』は、11月24日(日)京都上賀茂「心耳庵」にて行います。12月はお休みです。

 

(文責:小倉)

 

| ◇関西支部 | 21:54 | - | -
10月関西支部研修会
10月13日日曜日、高槻市現代劇場の集会室にて、関西支部研修会が行われました。




◯腹診と背候診の対応



腹診に集中してみれると、細かな部分に気がいきます。同じ寒熱でも、この場合は腹から鍼する方が良いか、背からが良いか、様々比較しました。

◯入門講座 玉水先生



今月からの、新メンバーが増えました!


◯講義・傷寒論真髄 村田先生





318章〜四逆散方、319章〜猪苓湯方、320章〜大承気湯方、323章〜四逆湯方について解説して頂きました。


318章〜四逆酸方。
四逆散を臨床で使わなかった漢方家吉益東洞、上手く使えなかった漢方家有持桂里、使いこなした漢方家和田東郭・尾台榕堂・浅田宗伯、などの解説も。
胸脇苦満が中心まで及び、心下痞塞になるなど、胸に邪毒邪熱が存在している。
胸や腹が結実し流れ悪く邪熱鬱滞していることから、顔や手足まで熱が回らず貧血顔貌や下肢寒冷になる。
とにかく朝夕様子が違ったり、症状の出方も病態は随時変動する。
319章猪苓湯方。
本来陽明病に用いる薬方を少陰病で使う症例。
口渇、発熱あるが、下利や、小便不利或いは淋瀝などあり、津液亡失するが水ん飲みたがらない。腹内虚状と下焦の邪熱の混在。こういう場合、猪苓湯を与え下焦邪熱がとれると腹中の虚が残る。そくをケアするため四逆湯類を与えるとよい。

320章・321章・322章大承気湯方。
急ぎ之を下せシリーズ。
こちらも、少陰病の章で、陽病に用いる薬方を検討。
少陰病の人が、一時的に陽病のような症状になっていると考えると自然か。
記述にあるよう、喉と口の渇きだけで実際に下剤をかけるとは考えにくいが、不大便の状況が今後硬化し毒性増大するか、又はそれを予測できた時には使う、ということ。
このような状態をそのままに、グズグズしていたら体液枯渇し危篤状態になるので、急ぎ大承気湯を与え、後の変化をみるがよい、と。
なかなか鍼灸では見ないレベルの状態です。
323章・324章四逆湯方。
吐きたいけど吐けない、パターン。
手足冷えていても、胸に邪ある場合は実と考え、瓜蒂酸で吐かせるとよい。
しかし、手足冷え胸に毒ある症状は同じでも、寒冷の痰飲(水毒)腹中に陰寒甚だしい故に胸中に及んでいる虚気上逆の場合なので、とにかく急ぎ四逆湯で温めること。











(飲んで、見て、どれが何?じっくり観察させて頂きました。)

◯実技 基本の型




15分間で基本の型をし合います。
時間を測ると、回を重ねる毎に少しづつですが手が速くなります。
まずはスピード感覚を付け、その上で丁寧にできるように練習です。


◯講義・刺絡聞見録 井上先生






皆が古典に馴染めるようにと、今月より、「刺絡聞見録 」を解説して頂きました。
三輪東朔先生の論説・治験を伊藤大助先生が記述された刺絡解説書。(1817年江戸時代)
全ての疾病は血液の瘀濁より生じ、瘀濁の悪血を去れば、全ての病気は治る、湯液より万病に効果ある、と論じている。
血が出ることで患者さんに嫌がられる場合もあるが、そんなことに左右される治療家や、本ばかり見て怖がってる治療家は、本気度が足らず努力が足りない、と。
患者さんが治ったという事実を多く言われているのだから、やってみない手はない。何事も、慣れるか慣れないか、だけであり、恐怖する者は、ただ慣れていないだけである。

とは言え、怖い気持ちがありそれを払拭したいと思っていたとき、刺絡を極めた人に出会った。
湯液では治せないものを、刺絡で治していた三輪東朔先生と出会い、この本を書く事が出来た。
もし刺絡を怖がっている患者さんあれば、これを読んでもらえば良い、と。
とにかくこの本を、世の役に立つよう知らしめたい。

反例(この本の使い方)
・毒は一つであっても、出る症状は様々である。
・世の中には湯液を使う医が多く、医が刺絡を怖がる故、患者はこれを怖がる。全ての医は万病を治すあらゆる方法は知っておく方がよい。
・よくわかっていない人も、この本を見れば分かるよう、何より正しく伝えたい為、中身が煩雑になり細かくなるが、致し方ない。
・大変な病にかかっているとか、患者さんも周囲の人にわかってしまう事で不便もあるかもだが、他の治療と何も変わらず同じである。区別なく、治療するのみ。
・刺法など分かりにくい事あるかもだか、刺す場所など細かな記述をみれば、ある程度わかるはずだろう。
治したい心あれば、学べらるはず。中国の哲学者・菅子も言うように「死ぬ気でやれば、何でもやれるだろう」
・刺法など詳らかにしていないが、ふくべ(吸い玉様)を使う方法や、縛らずやる方法や縛る方法やら記述ある。ものによっての浅深については、先に決めることは出来ないが、経験により分かってくる事もあるだろう。 つづく…




◯講義・入門講座 玉水先生




参加者やる気満々で、玉水先生に、質問の嵐。隣で講義を聞いていても熱気が伝わってきます。


◯丹田呼吸と身体づくり





ただ静寂の中に坐るのもよし、治療の時を思い浮かべて、身体全体に気を満たすように呼吸してみたりするのもよし。各々、自分と統合のひととき。


◯実技・相互治療と課題の発見

ここでは、とにかく治すために何をするか。真剣に自由に治療します。








◯振り返りの会





本日の感想のメインは、広島から乙重先生が参加して下さった事と、新しいメンバーが増えた事でした。
指導者先生が増えると学べることが深く広くなって嬉しい、新メンバー入って下さると新鮮、今日は体調悪かったけど治療で治ったから元気になった、来るまで緊張するけど終わったら毎回来て良かったと思う、などなど、皆一言づつ話しました。

◯指導部 打ち合わせ





より良い関西支部にしていこうと、いくつかの議題が上がりました。忘年会の話題も。一年はあっという間です。

次回は11月10日第二日曜日
場所は同じく高槻現代劇場の集会室です。
奮ってご参加ください!

外に出たらすっかり暗くなっていました。会場隣の神社での秋祭り、舞台と炎が闇に浮かんでいました。






(文責:田原)
| ◇関西支部 | 11:43 | - | -
9月 関西支部

令和元年98日(日)大阪府高槻市現代劇場の集会室にて

関西支部研修会が行われました。

この日は35度を超える暑い一日でした。

 

 

腹診と背候診の対応 

 

ペアになり主訴を聞きながらお腹と背中の状態を比べていきます。

お腹をみて背中とどのように対応しているかみていきます。

ペアで確認した後、指導者の先生にポイントを教えていただきます。

 

 

 

『傷寒論真髄』村田先生

 

この日は村田先生が漢方薬を煎じて持参してくれたので

はじめに皆で試飲しました。生薬をかじって「これは苦い」

「シイタケっぽい味がする」など感想を言い合いながら

いただきました。たまたま他の人が持参した「ナツメ」も

一緒に漢方薬とともにいただきました。

 

 

 

今回の講義は少陰病の白通湯(314章)、白通加猪胆汁湯(315章)

真武湯(316章)、通脈四逆湯(317章)のお話でした。

 

白通湯証のメインは「下利」

陰証の下痢を主治する湯液の比較をすると

冷えて陽気がめぐらずに下痢をするのが白通湯証で、

それがより重篤になれば白通加猪胆汁湯証となる。

脱証で下利清穀するのが四逆湯証で、より重篤ならば通脈四逆湯証となる。

真武湯証は水毒が溜まって下痢をする。

 

真武湯の章では矢数道明先生の『漢方処方解説』を参照に

心臓疾患、メニエール、高(低)血圧、胃腸疾患、腎臓疾患、関節リュウマチ

湿疹、遺尿症など、様々な真武湯の応用について模式図を元に解説していただきました。

その他、浮腫の鍼灸治療の症例や西洋医学的な浮腫の考え方などのお話がありました。

 

 

基本の型・チェックシート

 

昼食の休憩をはさんだ後は、基本の型の稽古です。

15分の時間制限でペアになり基本の型をしていきます。

時間を計ってすると、集中力がより高まるような気がします。

 

 

 

『方伎雑誌』井上先生

 

お昼休憩を挟んで井上先生の『方伎雑誌』の時間です。

この日で第一巻が終わります。今回は「狂症」について。

ぶつぶつ言いながら立ち騒ぐ人を大承気湯で治す話が出てきました。

発狂している人に「病」ではなく「狐憑き」だということで

騒がしい読経を続けたところ自殺してしまったという話もありました。

「江戸時代にはこういうこともあったのかぁ」という会話から

現代でも同じようなことがあったという実話のエピソードが

参加者から淡々を語られ、静かな衝撃でした。

激しい症状でも大承気湯で良くなった症例から、現代にも通じるお話で

西洋医学で沢山の精神安定剤を服用して良くならない人も

漢方薬で良くなる可能性もあるということだと感じました。

 

 

入門講座 玉水先生

 

 

腹診、『傷寒論真髄』、『方伎雑誌』のそれぞれの講義の時間には

玉水先生による「いやしの道しるべ」入門講座が別途行われていました。

入門したての方、もしくはこれから入門を希望する方向けの講座です。

今回は「万病一風的治療の実際」のところをやりました。

講義とともに、実際にやってみてテキストに書いてあることと

照らし合わせながら進めていました。

時折笑い声も聞こえ和気あいあいとした雰囲気で行われていました。

 

 

 

丹田呼吸と身体づくり

照明を消して少し暗い中で座りました。

 

 

治療と課題の発見

 

実技の時間は、主訴を聞いて実際に治療をしていきます。

気持ちの良い鍼の響きについウトウトしてしまいます。

 

 

 

振り返りの会

 

入門したばかりの方や、今度入門される方など、新しい方が増えてきた

関西支部。新しい風が吹き、初心を思い出し新鮮な気持ちになります。

 

次回関西支部は同じく高槻市の現代劇場集会室にて10/13(日)に開催予定です。

 

(文責:竹ノ上)

| ◇関西支部 | 16:45 | - | -
8月 関西支部 研修会
8月18日日曜日、高槻芸術会館にある市民会館和室にて、関西支部研修会が行われました。








祝出版!横田観風先生の最新著書「鍼と禅」の販売会からスタートです!



○腹診と背侯診の対応



腹と背との比較だけで身体を診ると、普段あちこちに気が散って、結局曖昧になってしまっていることに気付きます。

○初伝入門講座実技



まだ参加は数回のメンバーですが、覚えが早くて素晴らしい。

○講義「傷寒論真髄」村田先生



310章猪膚湯

そんなに虚寒ない状態で、少し陰に傾いたくらいや、陰病から陽病へ転ずる時になる状態といわれる場合もある。
少陰病なので表証はないので、虚気上逆して喉など症状ある場所を直接治療する。

311章 甘草湯方
甘草一味だけ、という思い切った薬方。
平滑筋や皮膚粘膜に接触する事で効果ある薬方なので、喉痛の場合は喉などに当たる様にゆっくり少しづつ飲むのが良い。 矢数道明「漢方処方解説」治験例より考察。
甘草はアルドステロンに近い働きがあるため、満月様顔になることも稀にあるが、その場合五苓散を処方すると良いそう。
桔梗湯方
甘草湯で治らない、扁桃腺まで腫れて痛む場合の例、尾台榕堂「類聚方広義」参照。
312章 苦酒湯方
口内炎、舌炎、扁桃腺炎など、龍野一雄「新撰類聚方」尾台榕堂「類聚方広義」参照。
卵を殻ごと、酢と半夏を入れて沸騰させる、と、家で作れそうな薬方。
浅田宗伯はジフテリアに用いた様。口唇ヘルペス等にも良いかも。


313章 半夏散及湯方
桂枝が含まれるのつま、表証ある邪に入られたものに用いる。
本日の薬方は全て喉に痛みあるものなので、西洋医学的に見た上気道感染症(風邪)や、溶連菌かどうか見分け方を西洋医学書数冊より参照したもの、解説して頂きました。

○入門講座講義 玉水先生



質疑応答、声飛び交って盛り上がっています。


○基本の型・チェックシート








○総稽古








総稽古は、全員の見ている前で自分の課題を教わります。
勇気ある挑戦に場は緊張の空気にもなりますが、それぞれ正直な気持ちで意見交換し、リラックスして学べる時間でもありました。

○入門講座講義 玉水先生




○丹田呼吸と身体づくり

肩の力を抜き足腰落ち着いて坐れる、各々しっくりくる形を探してから始まりました。


○相互治療と課題の発見


とにかく治すことに注力。
そして、それぞれ今後の課題を見つけます。

○振り返りの会





来月は、9月8日日曜日、会場は同じく高槻市民会館にて行われます。

奮ってご参加ください。


(文責:田原)
〔関西支部研修会〕毎月第二日曜日 8月のみ第三日曜日             

9月8日(日)、10月13日(日)、11月10日(日)、12月8日(日)です

〔東洋医学と養生の会〕 毎月第四日曜日に 会場:心耳庵(京都 上賀茂) 又は、栖賢寺で開催する予定です。 

8月24、25日(和歌山県色川 合宿)、9月22日(日)、10月27日(日)、11月24日、12月(休み)

| ◇関西支部 | 21:49 | - | -
7月 関西支部研修会

714(日)高槻市民会館和室にて関西支部研修会が行われました。

お隣の神社では、これから結婚式です。

腹診と背候診の対応       村田先生、井上先生

腹診のあと、背中との対応を学びます。

それが実際の治療時に力となっているのを感じます。

目の付け所と治療ポイント。鍼をして体の変化を見ます。

稽古を重ねるにつれて、相手の体質、鍼への感受性、普段の状態などが解ってきます。

入門講座実技と講義      玉水雲観先生

学生さん(1年生と2年生)。真っ新なひとに「いやしの道」をどう伝えるか、

静かな熱意の交感が行き交います。

傷寒論真髄        村田底観先生

307章 桃花湯の具体的な例

小便不利は津液の亡失によっておこる。下痢やまず、膿血便は桃花湯が主治。

西洋医学病名では、赤痢、痔、潰瘍性大腸炎、自己免疫疾患(関節リュウマチ、エリテマトーデス、儀薪尿病)など

鑑別1 ‖臘(しぶり腹) 便通やおならで楽になる。

    ⊂腸(嘔吐をともなう) おへそ回りの痛み。

鑑別2 慢性下痢  159章 赤石脂禹餘湯 下痢やまず(下焦)。虚がひどいわけではない(太陽病)。

           316章 真武湯 腹をあたためれば楽になる。虚寒水毒、四肢沈重(少陰病)

用い方 熱が下がってから用いる。(尾台榕堂) 熱のある場合は桃花湯証ではない。

308章 下痢膿血便への刺法

【黄帝内経明堂】  腹哀、太白、下巨虚  :熱を減らす、下腹の熱を引く鍼

【同】慢性下痢には 会陽、四満、復溜、中都(ゆるんでダダもれの時) 

309章 呉茱萸湯  吐利、手足厥冷、煩躁(死にそうなほどの) 

頭痛がある(頭重、めまい)、嘔(げっぷ、しゃっくり)、胸満(胸焼け、不眠)、煩躁、心下痞鞕(食欲不振、胃不調)、発作前(首、肩の凝り)

鑑別1 胸満3種(奥田鳳作)

仝礦ヨ弌\垢蠑紊る 枳実 窪んで詰まった 8朴 丸く張った感じ(ガス)

鑑別2 腹中の寒冷(水毒)上へゆけば吐、下へ行けば下痢

‥任メイン 呉茱萸湯 下痢がメイン 四逆湯  

 

東洋医学のとらえる病態が、西洋医学の違った病名の中に横断して見られるのは、病の診方が変わります。

他章と突き合わせて、胸満や腹証の違いを鑑別するのは、情報が整理されて解りやすいです。

 

基本の型(15分制限)・チェックシート     

時間を切って基本の型を通してすると、今の自分の状態と課題がはっきり解ります。

 

『方伎雑誌』   井上泰観先生

47  鼓脹の婦人の妊娠、出産の治療2例

 鼓脹(腹部が腫大して腹皮に青筋があらわれ四肢の腫れない病証)

‖膕牡丹皮湯では→大病人 当帰芍薬散と虎杖煎で→小便快利、腹脹軟和、経血順利

大承気湯、当帰芍薬散、真武湯 証に随い兼用 → 腫脹大いに減ず → 産後では著効なし

48  方用に熟すれば、当惑することなし

たとえ、方意の解りかねる方であっても、自由に活用できる。

49  若き日の、往診デビューの話

僻地に生まれたことで、かえって、未熟なときに経験をたくさん積むことができて幸いだった。

50  寸白(真田虫)の症について

51  破傷風について

52  発狂の陽症は滝水に当たるのがよい。

 

井上先生の講義はたんたんと進んでゆくので、後で一人で疑問に悩むこともあります。でもそれも含めて、自分の頭で考えるための講義だと言えます。

 

丹田呼吸と身体づくり

部屋の照明をおとして静かな時間を持ちます。

それをどう感じるかは人それぞれです。どうだったでしょうか。

相互治療の課題の発見

(腹診と基本の型)で見つけた課題にトライしつつ、新たな稽古相手の治療をします。

振返りの会

今日の研修会でのその人の新しい発見など、それぞれの胸の内を知ることができます。自分の中でそうした言葉への共鳴や反響、反芻もあります。濃密な1日でした。先生方、皆さんありがとうございます。

 

〔関西支部研修会〕毎月第二日曜日 8月のみ第三日曜日             

8月18日(日)、9月8日(日)、10月13日(日)、11月10日(日)、12月8日(日)です

 

〔東洋医学と養生の会〕 毎月第四日曜日に 会場:心耳庵(京都 上賀茂) 又は、栖賢寺で開催する予定です。 

7月28日(日)、8月24、25日(和歌山県色川 合宿)、9月22日(日)、10月27日(日)、11月24日、12月(休み)

 

文責:小倉

| ◇関西支部 | 14:25 | - | -
6月 関西支部 研修会
6月9日日曜日、高槻芸術会館にて関西支部研修会が行われました。




○自己紹介

今日は初参加の方がお二人来て下さいましたので、一言づつ自己紹介。




○実技・腹診

(腹診背診を詳しく)


○実技・入門講座

(基本の型を稽古)



○初伝終了試験

筆記試験が行われました。





○実技・基本の型

(基本の型に忠実に)





○実技・治療と課題の発見

(とにかく治す事を考える)







○研修内容についての話し合い

(議題) ・腹診だけの実技稽古について
・基本の型の実技稽古について
・治療と課題発見の実技稽古について
・傷寒論真髄の講義について
・方伎雑誌の講義について
・いやしの道しるべ入門講座について
・丹田呼吸と身体づくりについて

今思うこと、困っていることなど意見を出しあい話し合う機会を頂きました。
最初の緊張感は直ぐに和らぎ、正直な意見が言える空気になり、ざっくばらんな話し合いの場となりました。
当日初参加のお二方も新鮮な意見や感想を出してくださいました。

それぞれ何の為の勉強なのか、何を身に付ける為に実技の時間を分けてタイムテーブルが組まれているのか、改めて一つ一つのスケジュールに対する理解も深まりました。

○講義・「方伎雑誌」井上先生



「四三〜四六」
現代では信じがたい、10代に満たない婚姻形態や、寿命も今より短い時代においての還暦以降の懐妊など、不思議に思える事例がたくさん出てきた。
書かれた時代でも驚いたからこそ、話題に取り上げて記したのだろうが…
時代変われば常識は変わる。その上人の身体は十人十色。目の前の人の身体を、自分のちっぽけな常識だけで考えず、あらゆる不思議はおこりえるのだと思って、起こっている事実に対応することが大切。

西洋医学から見た腎臓について、あくまで水(小便)の通り道であり、精に関係するて考えるのは間違いであると、東洋医学批判について触れている。
また、腎虚に使われる八味丸は、吉益東洞先生は利水の剤であるといわれていたと、補腎に使うは誤りだと言われていたそう。それは薬方は補うものではなく、攻めるものだという考えからだそうだか…
時代により、立場により、見え方は変わり、考えかた方も変わる。

○講義・いやしの道しるべ

質問など活気よく言葉が飛び交って、盛り上がっていました。




○振り返りの会

今日一日学んだこて、感じたこと気づいたことを皆一言づつ。


来月は、7月14日日曜日 10:00〜
場所は同じく高槻芸術会館にて行われます。奮ってご参加くださいませ。



(文責:田原)
| ◇関西支部 | 11:09 | - | -
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