いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

※当ホームページ、ブログに掲載する画像・文章の無断転載、転用はご遠慮ください。
1月 関西支部

114日(日)大阪府高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

昨年までは第3日曜日に行われることの多かった関西支部研修会ですが、

今年からは基本的に第2日曜日に行うことになりました。

 

10:00〜 自由稽古・四部録基礎講座・傷寒論真髄

各自で自主稽古の時間。

別のお部屋では基礎講座として『経絡流注講義』も行われています。

また今回から、930〜の30分で『傷寒論真髄』の素読も始まりました。

 

1100〜 腹診

主訴を聞き、鍼を打つならどこが良いか考えながらお腹の状態をみていきます。

触れる方も触れられる方も、勉強になる時間です。

 

 1210〜 『傷寒論真髄』154章〜163章まで(村田先生)

今回は「大黄黄連瀉心湯証」「附子瀉心湯証」「五苓散証」

「生姜瀉心湯証」「甘草瀉心湯証」「理中湯証」「赤石脂禹余糧湯証」

「旋覆花代赭石湯証」「桂枝人参湯証」でした。

模式図を見ながら、どういう状態なのかということを解説していただきました。

各証に共通する症状とその違いをみることで、同じような症状でも

目の付けどころのポイントがわかります。下痢の症状がある場合も

すごく虚しているのか、そこまで虚してはいないのか。

胸の痞え、上腹部、下腹部、どこがメインなのか、実際の臨床のお話を

はさみながら、治療のポイントを考えます。

 

1310〜 昼食

今日のメインは「玄米はとむぎ小豆粥」

出し巻き卵、ごぼ天、梅干し、漬物、白和えなど、持ち寄りの1品も並びます。

大きなお鍋を囲んで、皆でいただきます。

 

1400〜 基本の型・チェックシート

基本の型を指導者の先生にチェックしていただき、振り返りをします。

 

途中、漢方薬が煮詰まりすぎて、あわてて救出する場面も。

本日の漢方薬は「大建中湯」でした。

いつもは苦くて、「うぅ」という味多いのですが、

今日は美味しくてお代りしました。

 

1510〜 丹田呼吸と身体づくり

神妙な顔の人、ほほ笑む人、少し眠そうな人、それぞれの時間。

呼吸と身体と心をみつめます。

 

 

1540〜 治療と課題の発見

実際の臨床を想定して実践稽古。

受け手として感じること、見ていて気づくこと、それぞれの視点からの

指摘を受けて、自分では気づかない癖などを発見することが出来ました。

実践的な稽古が出来る場があることの有難みを改めて感じます。

 

1640〜 振り返りの会と新年会

忘年会もしたのに、関西支部はまた新年会か!

でも、忘年会の時の大量のお酒が余ってしまったのです。

飲んでしまわないともったいないので、致し方ありませんね。

なぜか新たなお酒も加わっていますが。。。おつまみとともに乾杯!

 

関西支部研修会予定

次回は2/11(第2日曜日)に予定しています!

 

(文責 竹ノ上)

| 関西支部 | 16:59 | - | -
12月 関西支部

12月17日(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

10時より、1Fでは石部先生による四部録基礎講座が行われ、2Fでは自主稽古が行われました。

 

 

 

研修が始まる前に皆で丹田呼吸法を行い集中力を高めます。

 

 

11時からは年末特別企画として参加者が企画を持ち寄って皆で一緒にやってみる、

題して「あなたも研修会を1コマプロデュース」が行われました。

 

一つ目の企画は「歩く姿を見てどこが悪いか感じ取ってみよう!」

歩いている後ろ姿を見ると右の背中が動いていない、つま先が内を向いている、

左肩が上がっている、お腹の力が弱そう、骨盤が捻じれている、皆さんそれぞれ着眼点が異なり面白かったです。

臨床の場でも触診する前に歩いてもらう事で鍼をするべき場所を探すヒントになるのではないかと思いました。

 

 

 

 

 

二つ目の企画は「肩こり、腰痛の手早い診断と治療法」

参加者の中に整骨院に勤務されている方がおられ、施術時間が20分と決まっているそうです。そこで指導者の先生方が限られた時間の中でどのように治療を組み立て施術していくかをお手本として見せていただき、それを参考に各自で実技稽古が行われました。

 

 

 

 

 

三つ目の企画は「手の痺れの診断・治療

手のしびれの治療をどのようにしたらよいか悩んでおられる参加者の方の企画です。指導者の先生が徒手検査やどのような所に目を付けるか、模範実技をしながら教えてくださいました。

 

 

 

 

 

四つ目の企画は「各自の抱えている問題(技術、患者さんとの接し方、養生等)を出してもらって皆で考える」

 

色々な症状を訴える患者さんのポイントを絞るのが難しい。

刺激量が難しい、同じ患者さんでも部位によって敏感な所があったり鈍感な所があったりする。

もっと患者さんとフランクに話したい。

内出血しないように気をつけるべき点を教えてほしい。

父親が腰のヘルニアなので鍼灸してあげたいがどのように治療したらよいか悩んでいる。

母指と示指の対立運動が出来ない人への鍼灸治療をどのようにするか。

皆に悩みを相談し話し合うことで解決のヒントになり、他の鍼灸師がどんな事で悩んでいるかを知ることも勉強になりました。

 

 

 

 

17時からは忘年会、石部先生が用意してくださったパスタ鍋を主食に各自持ち寄ったお酒やおつまみで賑やかに行われました。

今年読んで面白かった本の話、最近ハマったドラマ「男の操」の話、夫婦円満の秘訣について、酔っぱらって病院に運ばれた話、等々

 

 

 

今年最後の楽しい宴となりました!来年もよろしくお願いします!

(文責:山本)

| 関西支部 | 19:01 | - | -
11月 関西支部研修会

11月19日(日) 大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました

空は雲に満たされて、寒くなりました。今年も残すところ、あと一月です。


2階では、自由稽古 先生がたの治療がつづいています。


 

1階では、経絡流注講義の自由参加の講義です。


 

つづいて、入門講座   石部先生


 

背候診
2階では背候診の診かたです。
どこを、どのように診るのか、
脊柱。背骨の間隔の詰まり、凸凹、違った感覚のところ、気の通らないところ、
押えると痛むところ、角度、方向を変えてみる。
脊柱の骨際。夾脊穴。太い筋肉の内側の細いスジバリ。太い筋肉の外側のスジバリ。
力なく陥下しているところ。等々
背中のそれぞれの部位を押えながら、手に感覚をおぼえ込ませてゆきます。


傷寒論真髄   村田先生

太陽病(下)

条文と薬方からその患者の状態を知り、鍼灸の治療を考える講義です。

144章

婦人中風。小柴胡湯

来られている患者さんで、月経時に風邪を引いたら、月経がすぐに止まって、ここにあるように、悪寒と発熱がくるような方がおられました。胸脇部の熱を取る。膈兪から脾兪のあいだに変なところはないか、膈兪右側に出るひとが多い。頸の横のスジにも出ていることが多い。

145章

婦人傷寒の重いパターン。
風邪を引いたら、まだ月経の時ではないのに、来てしまった。昼間は普通だけれど、夜になると意識がおかしくなる人は、婦人科系に邪が入ってしまった。うわごとを言うからといって、胸に熱があると考え(吐かせたり)、便毒があると考え(下したり)、頸肩の(表位の熱を捌こう)としてはいけない。血毒があばれている。2つの図がありますが、肝(心下、胸脇部)と子宮(下腹)に血毒がありますが、血毒のある所を治療しましょうと言うことです。

精神症状が出ているので、頭の熱も取ってあげる。

 

146章

柴胡桂枝湯

頸肩に邪熱もあるけれど、胸の方にも症状が出ていて、どちらかというとメインは胸の方、いままで治療の順番が大事だといってきましたが、この場合は、両方一辺に治療しましょう、ということです。

柴胡桂枝湯は良く使われるようで、感染症のたぐいと、消化器系の症状、肝炎とか、胆石とか、胸脇部の裏側の腎炎とかネフローゼでも使われることが有るようです。

特徴的なのは神経症状、ノイロ−ゼ、ヒステリー、神経衰弱、癇症とか、また風邪がなかなか治り切らずに1か月2か月たってしまっているときにも使います。

風邪がなかなか治らない人には胸の辺りと、心下をよくしてあげるといいと思います。

147章

柴胡桂枝乾姜湯

身体の状態は、胸に心煩(熱)が有って、心下に寒(水毒)がある。模式図にはありませんが、虚のところから上に矢印、上衝があるとイメージすれば良いと思います。

首から上、頭に汗をかくのは、上衝(東洞)、胸が詰まっている(宗伯)といわれていますが、われわれが診る時は、胸を診つつ、気を降ろすような治療をすればいいと思います。

頭に汗をかく。大陥胸湯証。梔子豉湯証。茵蔯蒿湯証。

149章

もともとの体質があって、´↓になったりする。△諒楪砲呂気錣蕕覆ても痛いこと。かなり危ない状態。もともとあった毒と外から入った邪が胸で大暴れしている。鍼灸師の友人の患者さんで、お腹がこうした状態で2、3日後に心筋梗塞で亡くなられた方がいたと聞いています。になる人もいる。下痢などの水毒メインの人と、胸の熱がメインの人がいます。――胃腸の弱い患者さんに相談されて、忘年会の前に半夏瀉心湯を飲んでもらったら、お腹を壊さずにすんだことがあります。

152章

ここでは、悪寒せざる者ということで、裏の治療になっていますが、表証が残っている場合は、桂枝湯で表を治し、服用後、少し汗が出て、脈が沈に変われば、裏を攻める。

心下痞鞕満はミゾオチを押すと右か左の脇腹(脇下)に響く。腹診考に「この証(十棗湯)、多くは項背強急の証を兼ぬ。故に葛根湯とその腹証前後相い表裏す」とあるので、項背強急で肩コリがあるかもしれない、模式図の心下痞鞕満は胸にも広がって、脇腹のスジは胸の中も通っているとイメージします。この証では、熱の無い、水毒の引きつれが肩くびにあって、そこからくる頭痛。熱の無い頭痛に出会った時、思い出してください。

 

昼食

玄米・雑穀・南瓜のお粥に、竹ノ上さんの煮豆、それと卵焼きです。

シンプルで滋味のある味わい、美味しくいただきました。


 基本の型・チェックシート

普段おろそかになっている、その人の癖に気付き、良い所は伸ばして行く。

基本の型をその人のものとしてゆく。

 

『杉山真伝流臨床指南』  玉水先生

 

杉山真伝流皆伝の巻〕鍼法撮要

「気察 第七」を音読し、臨床でどの様に応用するのか?

『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』を参考にして「三刺」と「気至る」について検討しました

 

〇三刺について

「表層の陽邪をさばいて、まだ奥に邪が残っている時に深く刺して陰邪を出す。」ということは、臨床でよくされているようです。

「極めて深く之を刺し、以て穀気を下す。」これについては、

「骨にへばりついているような堅い固まりに気を至らせる。」ということではないか?「邪を抜いたあと、補いたいときは灸でやる。」等の意見が出ました。

 

〇「鍼刺の要は、至気を以て、有効の時と為す」

「気が至れば効果が出る。」といっている。では、気が至るとはどういうことか?

 

〇「気至る」とは?

(横田観風先生)
「気至る」っていうのは体の中の命の状態が変化した時。例えば熱があったのが熱がとれてきたとか、元気がなかったのが元気になったとかのこと。ひびきかたの方は、その前にひびいていますから、大筋から言えばひびきが先ですね。で、そうやっているうちに気が至る。ということです。ほとんど同時のこともあります。(「いやしの道」第5号)

 

(大浦慈観先生)

「気至る」(狭義)― 「得気」「気来る」「気聚る」「気を得る」「気機す」と同義。    

「気至る」(広義)― 「得気」した後に病所の気の状態が改善されるだけでなく、「気至りて効有り。効の信は、風が雲を吹き明らめるが若く、蒼天を見るが若し」と表現されるように、患者が病態から解放され身体全体の気血のめぐりが改善されたことを意味する表現。

 

(安田無観先生)

「得気」― 術者が感得する「ひびき」

「気至る」― 「ひびき」が邪毒のある所へ到達すること。(「いやしの道」第5号)

 

(― 横田先生、大浦先生、安田先生の捉え方の違いは、気至るの物差しの違いから来るように思います)

 

〇「気至る」を感得するためには?

・まず生きたツボに的確に鍼をあてること。

・力を抜くこと。

 『鍼灸求道録』より

  雪底老師に「鍼の極意はな、力を抜くことじゃ。患者が力を入れてもいかんが、打つ方が力を   入れたら患者も疲れるぞ」と云われた。

  体の力を抜くことは簡単にできるが、心のリキミを抜くことは容易にできるものではない。

・鈍感なツボには、適当な手技をおこなう。

・「気」を感得する訓練   『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』P89〜 

 

「気至る」について、先生方のくりだされるお話に毎回聞き入っています。

私が研究会に初めて参加したころは、感覚もさほどはっきりしていなかったと思います。治療の最後の引き鍼は、講義にあるように、ツボに的確に鍼を当てないと、うまく引けません。だんだん、感覚がはっきりしてくるように感じています。(小倉)

 

                 

今月の漢方 

桂枝加朮附湯+応鐘散料(別名芎黄散)

二つの組み合わせは、東洞先生のよく使われた処方ということです。

 

丹田呼吸と身体づくり

短い時間ですが、毎月どこかしら違って感じられ、坐るたびに新鮮です。


 

治療と課題の発見

基本の型でも、その人なりの課題があるわけですが、ここでは実戦的な臨床モードに入って時間が過ぎて行きます。

 

振り返りの会

今日の研修会のこと、最近気になっていること、研修会への提案、等

振り返り、気付き、反省、感謝、笑い



〔関西支部研修会〕 12月17日(第3日曜日)

研修会のあと、同じ部屋で忘年会を予定しています。鍋をします。飲み物、アテは各自持ち寄りです。どうぞ奮ってご参加ください。


 

2018年の予定(毎月第日曜日)となります。ご注意ください。 

1月14日(日)、2月11日(日)、3月11日(日)、4月8日(日)、5月13日(日)、6月10日(日)

7月8日(日)、8月12日(日)、9月本部合宿のため休み、

10月14日(日)、11月11日(日)、12月9日(日)

 

〔東洋医学と養生の会(京都自主研修会)〕  会場:心耳庵(京都 上賀茂) 

※参加希望、問い合わせの方は玉水までメールして下さい。

12月は休みです。   2018年も毎月第4日曜日(12月は休み)変わりません。 

 

(文責:小倉)
 

| 関西支部 | 18:08 | - | -
10月 関西支部研修会

1015日(日)大阪府高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

1000〜 自由稽古・四部録基礎講座

各自で自主稽古の時間。

別のお部屋では基礎講座として石部先生による『経絡流注講義』も行われています。

「経脈とは、半分真理であり、半分人為的創製物である、というのが正しいであろう」

との一文が印象的でした(石部先生談)

 

1100〜 腹診

「以前より手の感じが変わってきましたね」

「今日はここが固いですね」

稽古を繰り返しする中で、触れる方も触れられる方もお互いに気づくことがあります。

 

1100〜 入門講座「いやしの道しるべ」(石部先生)

新しく会に来られた方向けに「入門講座」を石部先生が別のお部屋でされています。

こちらは11001400までになります。昼食以降に全体の会と合流します。

 

1210〜 『傷寒論真髄』117章〜127章まで(村田先生)

深く考えずに読み進むところ、じっくり考えながら具体的にイメージしながら

読むべきところ、というように村田先生がポイントを押さえながら解説をしてくれます。

今回は「桂枝加桂湯証」「桂枝甘草竜骨牡蛎湯証」「抵当湯証」をメインに

模式図を見ながらどういう状態なのかということを「鍼灸治療をする時には」という

視点をふまえてお話してくれます。例えば、下腹膨満で同じような状態に見えても

小便自利か不利かで瘀血なのか水毒なのか目安をつけたり、寒熱で証が変わってきます。

それぞれの証のポイントとともに「こういう場合は肩甲間部にお灸をしてみると良い」等

臨床に役立つお話がたくさんあり勉強になります。

 

1310〜 昼食

今日のメインは「かぼちゃ入り玄米小豆粥」

お粥って美味しい!体が温まる優しい味のお粥でした。

時間をかけて作ったお鍋を、皆で分け合っていただくお昼は最高です。

 

1400〜 基本の型・チェックシート

基本の型を指導者の先生にチェックしていただき、振り返りをします。

 

1500〜 『鍼道発秘講義』(井上先生)

今日は余論の最後の部分と跋(井田信斎)の初めの部分を輪読しました。

葦原検校の先祖が有名な武将だったことや父が剣術家だったという出生が

「道」を志すバックボーンになっているのでは、というお話でした。

「葦原検校が悟得した世界は、まさに真理の世界で、時と空間を超越して、

永遠に変わらない」今、現在でも、同じ手の内を悟得すれば検校の真理の

世界と一体となって生きることが出来るというお話でした。

余論の最後にあった「大いなるもの」と「医者」と「患者」の関係に通じる

境地ですが、簡単なことでは辿りつけない世界に感じました。

 

1610〜 静坐

良い響きとともに始まる、心と身体を整える時間。

 

1640〜 治療と課題の発見

今回は参加者が少なかったので、指導者の先生とマンツーマンでペアに。

じっくり、それぞれの課題と向き合いました。

 

1740〜 振り返りの会

指導者の先生の実技を見るだけでなく、指導者の先生に鍼を受けてもらって

それぞれの課題を発見し、指導をしてくれるところがこの会の良いところでは

というお話が出ました。本当にありがたいことです。

 

本日の漢方薬は「澤瀉湯」でした!苦い味がしました。

 

★次回の関西支部研修会は11/19(第3日曜日)に予定しています!

 

(文責 竹ノ上)

| 関西支部 | 22:47 | - | -
8月 関西支部研修会 

820日(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

西日本は晴れ。かなりの暑さです。風が少しあるので、クーラーを入れるか迷うところです。

研修前の、いつもの治療風景のほかに、

石部先生が研修会前の勉強会を新たに作られました。一階の別室での講義です。

石部先生談 「まず『経絡流注講義』を四部録の基礎講座のはじめとして始めます。本文を輪読し、その行間を丁寧に見ていこうと考えています。スローペースであっても、じっくり理解していきたいと思っています。ゆくゆくは『傷寒論真髄』の輪読・解説を考えています」

 

1階 「いやしの道しるべ」手ほどき篇 67章   石部先生

 

2階 腹診  

和歌山の先生方は地域の催しなどでお休みです。乙重先生は東京で症例発表です。結婚準備で休まれる方もいて、少数での濃密な時間が過ぎてゆきます。

背診と腹診の関係を見ます。そして、治療後にそれがどう変わるのかを見ます。脈も見ます。

 

傷寒論真髄の講義       村田先生

104章 〜 112章  131

柴胡加芒硝湯、調胃承気湯、桃核承気湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、桂枝去芍薬加蜀漆竜骨牡蠣救逆湯、大陥胸丸

階の入門講座はクーラーが入ります。階はクーラーを入れずに明け放って風を入れます。風が通ると気持ちが良いですが、吹かないと頭が霞んできます。

「胸脇満して嘔し」は少陽、「日哺所潮熱」は陽明の特徴で、邪毒が少陽から陽明にまで及びつつある。「傷寒、嘔多ければ、陽明証ありといえども、これを攻むべからず」(204章)それゆえ、小柴胡湯をあたえて、その外証の一つである嘔吐を軽減させて後、柴胡加芒硝湯で攻める。「実際の患者の生命状態は、あるがままにあるだけで、因果の法則に従い、ただ連続的に変化してゆくだけであるから、人間の都合で、人体を区分した病位などとは全く無関係である」

邪が外より入ったとき、その人の便秘の状態によって症状が変わる。

便毒と瘀血では、影響をあたえる脳の部位や働きに違いがある。下るべき血は、毒性のあまりない血液では治癒にいたらない。小腹急結は「左腸骨窩の指頭による擦過痛」とされているが、これのみで小腹急結の有無を決定することは危険。桃核承気湯証は、実熱の場合のみ当てはまる。「急結は、急迫する気の衝逆である」というのは面白い、軽く手掌を下腹に当てると、内からビリビリした熱邪を感じ、同時に下腹の膨満した状態も感じるはずである。

胸の熱を取る、下焦の虚を取る(下腹充実)

ヤケドの後のケアに使う。ヤケドの周りの刺絡も効果的。目標、逆気して胸腹の動悸が激しく、精神に動揺がある。

甘逐が無いので手に入らない。結胸による項強は、葛根湯で発汗しても治らない。これは大陥胸丸で下せば、項部の緊張も緩解してしまう。鍼では、胸や肩背部を緩めると、項部が緩む。胸痛、痞根、章門を深く刺す。アゴを胸に付けると胸が痛む人→胸の治療(浅田宗伯)

 

昼食

素麺です。 副菜(薄焼卵、とろろ芋、ミョウガ、キュウリ、ニンジン、わさび)

とても美味しかったです。前日から用意していただいた玉水先生ありがとうございます。

 

今日の漢方は「桃核承気湯」です。

甘い香りが部屋中に漂っています。甘くて飲みやすく感じます。夏バテで下痢をしているのですが。

 

型稽古・チェックシート

姿勢を整えて丹田に気を落し、肩や腕、手から余分な力が抜けていると、感触が手によく伝わってきます。

 

杉山真伝流臨床指南        玉水先生

杉山真伝流免許皆伝之巻 鍼法撮要

2.沈機 心と身体の浮ついた働きを沈めること。

3.臨刺 刺鍼に臨んでまず行うべきこと。

4.執鍼 鍼を持つ手の有り様。

5.刺要 刺鍼の要点。

輪読します。そして現代語訳も読み進めます。先生方から色々な考えが出て、話合われました。

わたしにはうまく再現できないので、原文の抜粋のみに留めます。

漢文の読み下しには、独特の言葉の力があります。その調子と美しさについ魅せられますが、現代語にすると、また見方が変わります。

○沈密厚重なること至尊に対するするが如く、気充ちて神旺す・・専ら意を神精と一にし、気分は人声を聞くことなく、その精を収め、その神と一になり、志をして鍼に在らしめ・・やや、意を心に留めて失わず・・・

○刺の際に当たり、一にすべからく人品を高くすべし。二に須らくいにしえの法を師とすべし。三に須らく神志の穏やかなるを務べし。喜怒哀楽のうごく所、かたよらざるは無し。・・先ず(よくなでてもみ)気の来るを見、至りて鍼を入れる・・・

○持鍼の法は、これを執鍼という。執とは、浅深、留去、進退を謂うなり。・・これを執るは手に在り。然れども、手を主と為すべからざるなり。これを運ぶは指に在り。然れども、指は己の知らざるが如きを要す・・古人の曰く「持鍼の道は堅なる者を宝と為す」・・鍼は「機活の妙」無くば、知るべからざるなり。

○鍼刺の理は、なお文字を作る(書道)がごとく、刺に法有り、手に法有り、指に法有り。一法は一効を成す。これを「刺の妙」と謂うなり・・遅渋・俊疾なるも皆、相いかなわんと欲するなり・・要は「よろしき時」を得るに在るなり。

 

静座

静かに座り、心身を整えます。

あたらしく参加された方の話によると、「いやしの道では作務衣を着なければならない」とか「オカルトめいたグループではないか」といった、世評を耳にされたようです。

わたしの見るところでは、指導者の先生方が作務衣を着られることは多いのですが、それは、作務衣の横田先生から、直截に薫陶を受られた指導者の先生方の、自身の原点への想いと、横田先生への深い敬愛の表れであって、決してオカルトなどではありません。

 

治療と課題の発見

指導者と参加者が組になり、それぞれを治療し、治療を受けながら、その人の課題と点検をすすめます。

 

振り返りの会

初伝修了者名 小倉 順  

現在初伝には、力のある方々がおられます。これから、次々と修了者が出てこられることと思います。

関西支部研修会〕                    

9 本部合宿のため関西支部研修会はお休みです

1015日(第3日曜日)
1119日(第3日曜日)
1217日(第3日曜日)

 

〔東洋医学と養生の会(京都自主研修会)〕  会場:心耳庵(京都 上賀茂) 

参加希望、問い合わせの方は玉水先生にメールして下さい。

827日(第4日曜日)今回は助産師の方と合同の特別バージョンです。

924(第4日曜日)京都栖賢寺で開催の予定です。

 

文責:小倉

| 関西支部 | 17:36 | - | -
7月関西支部研修会

79日(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

今日は雲が低く垂れ込め、蒸し蒸しと雨の降りそうな天気です。

研修前の一ときを三々五々、自主稽古や気になるところの治療などで過ごします。

腹診

指導者の先生方は患者役となり、ビギナーの腹診を受けます。

ビギナーは順に先生方を腹診しては点検を受けます。

力の入り加減。冷え。熱。邪気の感じとその範囲。鎮静化している邪気の感じ。

腹中のガス。胃内停水。振水音。スジバリ。圧痛点。コリ。それらの深さ、固さ。

いままで分からなかった感じが、ふと掴めたりします。

かすかだった感じが、段々はっきりとしてきます。

「いやしの道しるべ」手ほどき篇

新しい方は愚楽庵で、石部先生の講義を受けました。

傷寒論真髄の講義       村田先生

71章 〜 103

五苓散のポイントは消渇と小便不利です。

葦原検校は小便不利に百会、肩井、項等といっていますが、鍼の技法書のなかでは独自の指摘となります。

多くの技法書では中脘、水分、気海、背の凝っている所、三陰交などを上げています。

水気の停滞する部位は横田先生の書かれているように、胃内だけではなく、下焦あり、脇腹あり、右あり、左ありとさまざまです。

水分の代謝に問題があるので浮腫んでいたりします。浮腫んでいるところに浅く鍼をして、その後温めたりします。

茯苓甘草湯証の人は、サウナなどで汗を出すと気持ち悪くなったりします。汗出ることによる水気の動揺による急迫症状といえます。

梔子甘草豉湯の虚煩は胸に熱はあるけれどエネルギーは不足している状態。「腹診考」では鬱証なる者多しといっています。頭の上に汗をかいたり、ものが食べられなかったりします。

梔子厚朴湯の臥起不安は不眠ともいえます。

梔子乾姜湯はあまり使われない薬方です。ノドのつかえがある時は胸の方でそれを取ります。

真武湯の真寒仮熱は、顔だけのぼせている場合と顔も青白い場合がある。小便不利であったり、逆に頻尿で尿漏れに苦しんでいたりします。

91章は脈をみて攻め方を変えることが書かれています。浮と沈では鍼でもやり方が変わります。清穀とは糞臭のしない下痢で非常に虚している状態です。

小柴胡湯の胸脇苦満は、東洞腹診では胸脇部の上に掌をのせ膨満感と熱を確認する。胸脇の下からの邪熱と水毒もともに感じたりします。

小建中湯。陽分と陰分に分けて、身体の状態をシンプルに見ている。良いと思います。前立腺肥大に処方されたりします。腹皮拘急とともに裏急も小建中湯の証で、裏急は腹底の拘攣はなはだしいこと、深く腹診して診ます。

大柴胡湯。この腹証の状態であれば、どんな病気にも使えます。しばしば便秘している。胸やけして、食欲は無い。舌は乾いて黄苔の可能性があります。

 

昼食

冷麦です。 副菜(卵焼き、ピーマンと油揚げの煮つけ、ミョウガ、生姜、トマト、梅干し2種)

色とりどりの具の旨みに、冷麦のやさしさが良く合います。とても美味しかったです。

前日から用意していただいた玉水先生ありがとうございます。

新鮮で甘いトマト、梅干しの差入れ、和歌山の先生ありがとうございます。

今日の漢方は「大柴胡湯」です。

型稽古・チェックシート

それぞれの課題に取り組みます。静かに濃密な時が流れてゆきます。

鍼道発秘講義        井上先生

今月も余論の続きからです。

「およそ鍼を用ゆる者は、まず我が心を定め、つぎに病人のこころをとるべし。」

こころとはなんですか?と質問が出ました。多くを知る指導者の先生方は、知識ではなく自らの言葉で話されました。井上先生の纏めに皆の期待が集まったのですが、纏めないまま次へと進んでいきました。(皆から突っ込みとブーイングの嵐が起きましたが、井上先生らしいと一同笑ってしまいました。自ら考え続けて下さい、という事でしょう)

講義中に、初学者の疑問に指導者の先生方が「邪気をどう感じるか」を話されました。

具体的な技術論で話される先生。

「現象をきまりきった言葉で括ろうとしないで、自分の言葉で掴む努力をする」

「固定観念をはずし、求めごころを捨て、鏡になる」

「自分を守らないで柔らかい状態を保つ。センサーをフラットに開いて、患者さんの身体に触れると悲しみが伝わってきたりする」

「邪気ではないが、弱々しく感じられるところに次々灸をしていって、なんとか公演の当日動けるようなった」

「患者さんを見て、目が停まる所、目が吸い寄せられる部位がある」

興味深い話を聞くことができました。

(大浦慈観先生の「腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療」を参考にして下さい。)

『生命から発する気は、その根元において「こころ」と密接に関連している。「こころ」の状態が、生命からそのまま波動となって外に放射される。』 鍼道発秘講義

 

実践稽古・フィードバック

 

実技の間に、烈しく雨が降り出し、稲光と落雷が次々続きました。実技の終わるころ、雷はどこかへ去りました。雷鳴の続くあいだ、こころの中では何かが帯電してゆくようでした。

 

感想会

反省会には抵抗を感じられる方もおられます。自らの欠点や失敗に注意が向いて視野が狭くなりがちで、可能性や気づき、シェアリングとはまた違ったものに成りやすくなるということで、これからは感想会となります。

来月から初学者のための経絡流注講義の勉強会が、研修会の始まる前の10時ごろから希望者で始まります。講師は石部先生です。

研修で「こころ」について討議がありました。テレビで見たティク・ナット・ハン師の話を思っていました。人はどんな心の中に暮らしているのかという話です。怒りや憎しみの中に暮すと、毒を吸い込むことになる。そうした集合意識のなかで暮らすのは人にとって良くない。サンガの大切な意味は慈しみの集合意識のなかで人が暮らせることにあると。研修会にはそうした意味もあると感じます。

 

〔関西支部研修会〕                    

   

8月20日(第3日曜日)
9月 ※本部合宿のため関西支部研修会お休みです
10月15日(第3日曜日)
11月19日(第3日曜日)
12月17日(第3日曜日)

〔東洋医学と養生の会(京都自主研修会)〕  会場:心耳庵(京都 上賀茂) 

※参加希望、問い合わせの方は玉水先生にメールして下さい。

7月23日(第4日曜日)、

 

文責:小倉

| 関西支部 | 17:44 | - | -
6月関西支部研修会

618日(日)大阪府高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

自主稽古

各自で自主稽古。諸先輩方の治療を見学する事もできるので勉強になります。

 

 

腹診の稽古

いやしの道の治療で重要になる腹診。胸の熱、お腹の冷え、スジバリなど念入りに診ていきます。

 

 

『傷寒論真髄』の講義 村田先生

47章〜71

「傷寒論真髄」は漢方用語が多く、最初鍼灸師には読みづらい本だと思いますが邪毒の変化の様子を記した模式図が多く載っているので体内の邪毒の動きをイメージするのに役立ちます。

村田先生がこの薬方は現代医学でいうこういう症状に適応するという解説をしてくださるので初学者でも理解しやすいです。

例えば起則頭眩には茯苓桂枝白朮甘草湯が効くと記載されていますが起則頭眩とは起きると眩暈がする事で、現代医学でいうメニエール病や立ちくらみの症状のときにこの漢方が出されるそうです。

 

 

入門講座 石部先生

入会されて間もない方は会場すぐ近くにある石部先生の治療院で入門講座を受けられました。

 

昼食

村田先生が持ってきてくださった玄米粥とおかず。素朴でやさしい味でとてもおいしかったです。こういう料理を食べると普段自分がいかに乱れた食生活をしているか考えさせられます()

 

 

 型稽古

基本の型通り出来ているか指導者の先生がチェックしてくださいます。

 

『鍼道発秘講義』の講義 井上先生

余論について講義してくださいました

『真気の虚に乗じて邪気侵入する。邪気入れば、これを排除せんとして、生命体は一斉にそこに気血を集中させるが故に、気盛んとなる。従って一鍼を下すことは、邪気去れば真気復し、逆に真気めぐれば、邪気逃げるというはたらきをしている。従って「瀉は補、補は瀉」と言うこともできる。』という文を読んだ所で参加者の皆さんは臨床では補瀉はどのようにしていますか?という話になりました。

「治療の目の付けどころは邪のある所、実際鍼を下すと補も瀉も同時にやってるように思う。」

「痛い所に刺してもあまり改善しない患者に自分が邪を感じるところの邪気を抜くようにして治療すると楽になったと言われた。」

「基本鍼は瀉、後で弱ってる所に灸で補う」

「響くように。いい感じに。瀉とか補は考えない」

人それぞれ色んなイメージを持って治療しているのだなと非常に参考になりました。

 

静坐

静かに座ります。呼吸に意識を留め、座学で使った頭を落ち着かせ静かな気持ちで実技稽古に臨みます。

 

実践稽古

患者役の主訴を聞いて、より実践に近い形での稽古をします。

〔関西支部研修会〕                    
7月9日(第2日曜日)
8月20日(第3日曜日)
9月 ※本部合宿のため関西支部研修会はお休みです

10月15日(第3日曜日)
11月19日(第3日曜日)
12月17日(第3日曜日) 

〔東洋医学と養生の会(京都自主研修会)〕 

会場: 心耳庵  (京都 上賀茂) 

6月25日(第4日曜日) 

 

文責 山本

 

| 関西支部 | 17:25 | - | -
5月 関西支部研修会

5月21(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

先月の横田先生の講習から1月たちました。

いつもの芥川会館とはどこか空気が違うようです。

講師の先生方の雰囲気も心なしか変わって感じられます。

新しい参加者が増えたということももちろんあるのですが。

 

 

腹診

 

それぞれの腹診図を照らし合わせて、何が診れて、何が診れなかったのか点検します。

そして、治療をした後に腹診がどう変化したかを、また確認します。

 

 

 

新しい参加者 「いやしの道しるべ」 手ほどき篇 講義     石部先生

 

いやしの道しるべの内容を、石部先生自身のことばで噛みくだき裏付ける講義をされたようです。

 

 

 

 

傷寒論真髄       村田先生

29章 〜 46章

1年間で傷寒論真髄を一浚いする予定ということで、かなりのスピードで進んでゆきます。

それぞれの章のポイントと臨床に際して、現代医学ではどんな病名の患者さんに処方されているのか、たとえば、甘草乾姜湯は夜尿症に使われたりするといったことから、具体的に子供の姿が見えてきます。老人の夜間頻尿はどうなのか、といったところに話がとんだり、鍼灸でそれぞれの先生がどういったアプローチをするのかが話し合われたりします。

章の解説だけでなく、村田先生からは質問も飛んできます。たとえば、模式図の項目のなかではずせない重要なものはどれかといったものです。お浚いをしていないと答えられなかったりします。また、模式図には書かれていないけれど、小柴胡湯証では耳鳴りのする場合もあるといったこと、インポテンツもあるといったこと、メカニズムを考えるとそれはあっても不思議ではありません。

大青竜湯がインフルエンザ、急性肺炎、急性腎炎にも処方されるといったことで、「大青竜湯証は太陽病の極である」ことの理解がすすみます。今回も予定していた章まではたどりつけなかったようです。村田先生の研鑽の恵を今日も受けました。

 

昼食

 

今日は小豆がゆ、梅干し、沢庵、青菜です。

いままで昼食は簡素だけれどボリュウムたっぷり(味でも勝負)といったところがありました。

今日は簡素でボリュウムも控え目です。梅干し、沢庵、青菜のうまみが強く感じられました。

新しく参加された方は少し遠慮気味でしたが、後半お腹は持ちましたか?

 

今日の漢方は「五苓散」です。

 

杉山真伝流臨床指南     玉水先生 

基本となる「鍼方十八術」

第1術、雀啄術

・雀啄術は真伝流の最も基本的な術である。それに旋捻を加えれば、あらゆる病態に応用がきくと言って過言ではない。

・初心者のうちは、刺手の指に力みがあり微妙に「渋る」感覚を見逃しがちである。心は無心に、肩、肘、手首はリラックスした状態で、手の重さだけを鍼尖に上手く乗せるようにし自然に鍼が入ってゆくようにすると、微妙な鍼下の気の抵抗を知ることができる。

・気のやりとり。補法にも瀉法にもなる。

第2術、随鍼術

   ・虚弱の人に多く施す術である。

・患者の呼吸を見定めて、呼気時に鍼を差し入れ、吸気時に鍼を留める様にして、だんだん目的の部分まで鍼尖を至らせる。

・鍼尖が部分まで至った後、しばらく鍼を留めて病者の呼吸をうかがい、漸くにして呼吸に随って七八十呼吸ほども鍼を捻る。(ゆっくりと久しく捻ることが重要である。  ゆっくりと焦らず鍼下の感触が変化するのを待つのである、)

・鍼を引き去る時は・・・・・・・・を待って鍼を抜き去り、鍼痕を速やかに閉じるのである。(・・・・・・にはどんな言葉が入るでしょうか?)

・手技を荒くしない、気を長くもつこと、術者の呼吸と姿勢もゆったりと充実していること。

 

大浦先生の「腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療」とともに読み進めました。

「鍼下の気」が分からない初学者でも、視野を広く持って患者さんの様子を良く観ていれば、鍼のひびきが患者の身体に及ぼしている状況を窺い知ることができます。(玉水先生)

 

 

型稽古・チェックシート

実践稽古・フィードバック

初めての参加者の方は「いやしの道しるべ」で学んだことを稽古してみていかがだったでしょうか?

それぞれに指導者がついての稽古です。

 

 

 

反省会

 

今月は初参加の方がおおく来られました。部屋が一階と二階に分かれたこともあって、いつもの関西支部の和気あいあいといった感じよりも、新しい方の緊張と硬さがより感じられました。

おたがいの気配をどこか感じ合える距離での研修であれば、もっとリラックスしてもらえたのかもしれないと思いました。

ずっと続けていっていただければと願っています。

 

 

〔関西支部研修会〕                    

6月18日(第3日曜日)
7月9日(第2日曜日)
8月20日(第3日曜日)
9月 ※本部合宿のため関西支部研修会はお休みです

10月15日(第3日曜日)
11月19日(第3日曜日)
12月17日(第3日曜日)

 

〔東洋医学と養生の会(京都自主研修会)〕 

会場: 心耳庵  (京都 上賀茂) 

5月28日(第4日曜日)

 

文責:小倉

| 関西支部 | 20:18 | - | -
4月 関西支部研修会

4月23日(日)、高槻市の芥川東部会館にて、

関西支部特別研修会が開催されました。

 

参加者は合計21名。

西は鹿児島、福岡、広島から、東は東京から、

初参加の学生も集まりました。

 

11:00〜11:30 オリエンテーション

「稽古の手前」と称して、「ふれる」ということに改めて立ち返ってみようとしました。

二人組になって座り、相手の背に手でふれる。

ふれられている方はどう感じるか。

 

それから一方が床に寝て、もう一方がお腹に手でふれる。

「ただ、ふれてください、診断しようとしない!」

 

背中にふれてもらった時は温かかったのに、

お腹に触れてもらった時は手を温かく感じないのはなぜだろう、等々、

様々な気づきがあります。

 

一つ一つの気づき、なぜだろうという疑問をそのまま流してしまわずに、

掘り下げていくこと、稽古とはそのことの果てしない連続なのだ、

とも言えるでしょう。

 

「お腹にふれて、相手の温かさを感じてみて下さい」

「そのままの手で、今度は相手のやわらかさを感じてみて下さい」

そして

「そのままの手で、今度は相手の重さを感じてみてください」

ここで場がシーンと静まり返りました。

 

お腹の上から置いている手で、手の下の相手の身体の重みを感じるなんて、

常識ではありえない。

それを何とか感じ取ろうとするとき、

非日常的な集中が、日常性の裂け目から流れ出した、と言うと大げさでしょうか。

でも、一回一回の稽古も、この集中の深さで行いたい、と願います。

 

11:30〜13:00 グループ稽古

6人の指導者の元に、6つのグループが稽古を行いました。

初顔合わせの相手との間で、言い換えれば異質な他者と出会うことで、

普段と違う緊張感の中で、新しい気づきの得られる稽古ができたのではないでしょうか。

 

13:00〜14:00 昼休憩

峯先生が持ってきてくださった和歌山の鹿肉で、

石部先生がカレーを作ってくださいました。

どんな食材でも、必ず調った味に仕上げる石部先生の腕前には本当に驚嘆するばかりです。

休憩時間中、交流も見られたようです。

 

14:00〜17:00 横田先生による実技、稽古、お話し

横田先生がご到着になり、いよいよ今回の研修会のメインイベントです。

「まず腰痛の人、手を挙げてください」

というわけで、まず急性腰痛と慢性腰痛を分けるところから始まりました。

 

 

急性ならば1回目の治療は腰にチョンチョンとやって、

運動鍼で手に引いて終わり。

残った所があれば、そこだけ瞬間鍼でスプッと刺す。

この治療を3回やって治らなければ、慢性腰痛の治療に移る。

 

 

慢性腰痛の治療は、お腹の状態も診る。

痛む場所、痛む動きで目のつけどころは違う。

 

 

お話ししながら、瞬く間に二人の腰痛を治し、

「やり方はみせたから、同じように治療してみな」

というわけで、腰痛の方をグループに分かれて治療していきます。

 

各グループが腰痛を取りきれずに四苦八苦していると、

「貸してみな」

というわけで、横田先生が鍼をしていきます。

ことごとく、たちどころに主訴が消えていく。

 

こんなシンプルな治療で良いのだ、

と瞠目された方も多かったと思います。

 

一番のポイントとなる所を見つけ出し、そこに的確に鍼を置く。

ただそれだけのことが、出来るか出来ないかで、

こんなにも治療に差ができるのだと、

私は正直、へこみもしました。

 

それから『傷寒論』についてのお話しがありました。

「慢性疾患では腹診をする。それは腹部の邪毒が慢性疾患と深く関連しているからだ。

腹部の邪毒と慢性症状との関係を学ぶためには、『傷寒論』の教えが大事なんだ。

だから皆さん、『傷寒論真髄』をよく勉強して欲しい!」

 

そしてお灸を使って、生きたツボが取れているか検証する、

という実験も行いました。

お灸をしてみて、遠くまで響くツボが、生きたツボだと。

 

これも実際にやってみて、

自分の取ったツボにお灸をしたときと、

横田先生の取ってくださったツボにお灸をしたときと、

お灸をしているのは同じ自分なのに、

相手の感じ方が全く違う。

必死に横田先生の取ったツボの感じを指先でなぞって感じ取ろうとします。

そしてそれを指におぼえこませようとします。

 

ああ、この感覚のツボは普段、取っていないぞ、という事実に気づかされます。

 

「効かなかったらさっさとそのやり方は捨てること」

「みんな捨てられないから上達しない」

横田先生の言葉が胸に刺さります。

 

このやり方でうまく行ったことがあるから、

これでいいのだ、と止まってしまったら、

もう上達はない。

そのやり方でうまく行かないとき、そのやり方を捨てることができるかどうか。

 

横田先生がお話ししてくださったことは、

いつも、何年も前から、おっしゃっておられることがほとんど。

でも何年も前には、それほど胸に刺さらず、

何気なく聞き流していたことが多かったのだと、

ようやく今になって思い当ります。

 

17:00〜19:00 懇親会

交流の場を持つことができました。

 

乙重先生の指導者認定証の授与がありました。

 

次回、関西支部研修会は、5月21日(日)、芥川東部会館にて、

開催予定です。

 

 

(文責:村田)

 

 

 

 


 

 

 

 

| 関西支部 | 01:03 | - | -
3月関西支部研修会

3月12(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

講義「傷寒論真髄」(村田先生)

 

傷寒論の条文のほとんどに発病後にどのような経過を経て現在に至ったのかが記されています。これらを学び様々な変転のパターンを知っておくことは生命状態をとらえるにあたって重要な指針となります。

 

首肩背中の上のほうに邪熱があってお腹に暴れている毒があるというときにどういう治療を組み立てるのか

 

表位である首肩背中の症状と裏位であるお腹の症状とどちらが緊急性が高いのか低いのかいろんなパターンがあるがその時に役に立つのが「先表後裏」「先急後緩」という考え方

 

先表後裏とは先に「表」を治療しその後に「裏」を治療すると言う原則である。相対的に陽位から治療を始め、その後に陰位を治療する。陽病を治療する際には、これに従うことが基本となる。

 

先急後緩とは先に「急」を治療し、その後に「緩」を治療するという原則である。「急」とは急性という意味でもあり、また急いで治療を施さなければならないという意味でもある。「緩」とは慢性化した病症、あるいは体内の沈静化している毒などと理解すればよい。古い病症より、新しい病症から治療するという意味でもある。

 

例えば糖尿病を基礎疾患として持ってる人が寝違えを訴えて来院した時などは寝違えの治療を優先する、寝違えが良くなってから糖尿病の治療をする。

風邪のひきはじめだけと腰痛を主訴として来られた患者さんにがっつりと腰痛治療をして後で風邪を悪化させたことがある

そういう時は風邪の治療をしっかりして腰の治療は軽めにする。

 

腹診の実技稽古

 

 

 

皆で腹診の稽古、患者役として触れられるのも勉強になります。強すぎず弱すぎず、丁度良い触診を心がけます。

いやしの道協会では腹診を重視していますのでみっちり稽古します。

 

昼食

 

石部先生が作って下さった「粕汁うどん」。

酒粕の効果なのか顔が熱くなって来たって人もちらほら。コショウをかけるとパスタっぽくなってこれまた美味しかったです。

 

 

石部先生ごちそうさまでした。

 

 

鍼道発秘講義」(井上先生)

 

鍼道発秘講義の余論を解説して下さいました。

『全ての病症は内なる臓腑の虚から始まる。腹は生あるの本。』

いやしの道協会ではお腹の毒をみて治療するので腹診は大切である。お腹が元気になれば色んな病気は治るといっても良いくらいである。

手足に気をひいたり、比較的安全な横腹を刺した後に臓腑を傷らぬように浅く、軽く刺すべし。

邪が実して病症盛んなる所は気を遠くに引いたり、左右逆方向の虚するところに集めて陰陽調和をはかる。

 

『真理は論理や学説の上ではなく、生命と鍼との微妙なかかわり合いの中にだけ存在している』

色んな書物を読んでも結局は自分が鍼をしなければ何の経験にもならないし確固たるものができない。色んな経験をする中で、本には載っていない色んな事を身につけていくようにすること、修行して、勉強もして、人の体も触って、自分の生身の体で覚えていくことをしっかりとやることが大切である。

 

坐禅

 

心を落ち着けて坐ります。坐る事で五感が磨かれ集中力が高まります。

 

型稽古

いやしの道の基本の型を指導者の先生に受けていただき、型通り正確に出来ているかチェックしていただきます。

実践稽古

実際の臨床だと思い、その時の患者役の訴えを聞き、型にとらわれずに治療していく稽古をします。

 

今月の漢方薬 

白虎加人参湯

効能:のどの渇きとほてりのあるもの

 

 

 

文責:山本

 

 

 

 

| 関西支部 | 21:45 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< January 2018 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE