いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

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6月関西支部研修会

618日(日)大阪府高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

自主稽古

各自で自主稽古。諸先輩方の治療を見学する事もできるので勉強になります。

 

 

腹診の稽古

いやしの道の治療で重要になる腹診。胸の熱、お腹の冷え、スジバリなど念入りに診ていきます。

 

 

『傷寒論真髄』の講義 村田先生

47章〜71

「傷寒論真髄」は漢方用語が多く、最初鍼灸師には読みづらい本だと思いますが邪毒の変化の様子を記した模式図が多く載っているので体内の邪毒の動きをイメージするのに役立ちます。

村田先生がこの薬方は現代医学でいうこういう症状に適応するという解説をしてくださるので初学者でも理解しやすいです。

例えば起則頭眩には茯苓桂枝白朮甘草湯が効くと記載されていますが起則頭眩とは起きると眩暈がする事で、現代医学でいうメニエール病や立ちくらみの症状のときにこの漢方が出されるそうです。

 

 

入門講座 石部先生

入会されて間もない方は会場すぐ近くにある石部先生の治療院で入門講座を受けられました。

 

昼食

村田先生が持ってきてくださった玄米粥とおかず。素朴でやさしい味でとてもおいしかったです。こういう料理を食べると普段自分がいかに乱れた食生活をしているか考えさせられます()

 

 

 型稽古

基本の型通り出来ているか指導者の先生がチェックしてくださいます。

 

『鍼道発秘講義』の講義 井上先生

余論について講義してくださいました

『真気の虚に乗じて邪気侵入する。邪気入れば、これを排除せんとして、生命体は一斉にそこに気血を集中させるが故に、気盛んとなる。従って一鍼を下すことは、邪気去れば真気復し、逆に真気めぐれば、邪気逃げるというはたらきをしている。従って「瀉は補、補は瀉」と言うこともできる。』という文を読んだ所で参加者の皆さんは臨床では補瀉はどのようにしていますか?という話になりました。

「治療の目の付けどころは邪のある所、実際鍼を下すと補も瀉も同時にやってるように思う。」

「痛い所に刺してもあまり改善しない患者に自分が邪を感じるところの邪気を抜くようにして治療すると楽になったと言われた。」

「基本鍼は瀉、後で弱ってる所に灸で補う」

「響くように。いい感じに。瀉とか補は考えない」

人それぞれ色んなイメージを持って治療しているのだなと非常に参考になりました。

 

静坐

静かに座ります。呼吸に意識を留め、座学で使った頭を落ち着かせ静かな気持ちで実技稽古に臨みます。

 

実践稽古

患者役の主訴を聞いて、より実践に近い形での稽古をします。

〔関西支部研修会〕                    
7月9日(第2日曜日)
8月20日(第3日曜日)
9月 ※本部合宿のため関西支部研修会はお休みです

10月15日(第3日曜日)
11月19日(第3日曜日)
12月17日(第3日曜日) 

〔東洋医学と養生の会(京都自主研修会)〕 

会場: 心耳庵  (京都 上賀茂) 

6月25日(第4日曜日) 

 

文責 山本

 

| 関西支部 | 17:25 | - | -
5月 関西支部研修会

5月21(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

先月の横田先生の講習から1月たちました。

いつもの芥川会館とはどこか空気が違うようです。

講師の先生方の雰囲気も心なしか変わって感じられます。

新しい参加者が増えたということももちろんあるのですが。

 

 

腹診

 

それぞれの腹診図を照らし合わせて、何が診れて、何が診れなかったのか点検します。

そして、治療をした後に腹診がどう変化したかを、また確認します。

 

 

 

新しい参加者 「いやしの道しるべ」 手ほどき篇 講義     石部先生

 

いやしの道しるべの内容を、石部先生自身のことばで噛みくだき裏付ける講義をされたようです。

 

 

 

 

傷寒論真髄       村田先生

29章 〜 46章

1年間で傷寒論真髄を一浚いする予定ということで、かなりのスピードで進んでゆきます。

それぞれの章のポイントと臨床に際して、現代医学ではどんな病名の患者さんに処方されているのか、たとえば、甘草乾姜湯は夜尿症に使われたりするといったことから、具体的に子供の姿が見えてきます。老人の夜間頻尿はどうなのか、といったところに話がとんだり、鍼灸でそれぞれの先生がどういったアプローチをするのかが話し合われたりします。

章の解説だけでなく、村田先生からは質問も飛んできます。たとえば、模式図の項目のなかではずせない重要なものはどれかといったものです。お浚いをしていないと答えられなかったりします。また、模式図には書かれていないけれど、小柴胡湯証では耳鳴りのする場合もあるといったこと、インポテンツもあるといったこと、メカニズムを考えるとそれはあっても不思議ではありません。

大青竜湯がインフルエンザ、急性肺炎、急性腎炎にも処方されるといったことで、「大青竜湯証は太陽病の極である」ことの理解がすすみます。今回も予定していた章まではたどりつけなかったようです。村田先生の研鑽の恵を今日も受けました。

 

昼食

 

今日は小豆がゆ、梅干し、沢庵、青菜です。

いままで昼食は簡素だけれどボリュウムたっぷり(味でも勝負)といったところがありました。

今日は簡素でボリュウムも控え目です。梅干し、沢庵、青菜のうまみが強く感じられました。

新しく参加された方は少し遠慮気味でしたが、後半お腹は持ちましたか?

 

今日の漢方は「五苓散」です。

 

杉山真伝流臨床指南     玉水先生 

基本となる「鍼方十八術」

第1術、雀啄術

・雀啄術は真伝流の最も基本的な術である。それに旋捻を加えれば、あらゆる病態に応用がきくと言って過言ではない。

・初心者のうちは、刺手の指に力みがあり微妙に「渋る」感覚を見逃しがちである。心は無心に、肩、肘、手首はリラックスした状態で、手の重さだけを鍼尖に上手く乗せるようにし自然に鍼が入ってゆくようにすると、微妙な鍼下の気の抵抗を知ることができる。

・気のやりとり。補法にも瀉法にもなる。

第2術、随鍼術

   ・虚弱の人に多く施す術である。

・患者の呼吸を見定めて、呼気時に鍼を差し入れ、吸気時に鍼を留める様にして、だんだん目的の部分まで鍼尖を至らせる。

・鍼尖が部分まで至った後、しばらく鍼を留めて病者の呼吸をうかがい、漸くにして呼吸に随って七八十呼吸ほども鍼を捻る。(ゆっくりと久しく捻ることが重要である。  ゆっくりと焦らず鍼下の感触が変化するのを待つのである、)

・鍼を引き去る時は・・・・・・・・を待って鍼を抜き去り、鍼痕を速やかに閉じるのである。(・・・・・・にはどんな言葉が入るでしょうか?)

・手技を荒くしない、気を長くもつこと、術者の呼吸と姿勢もゆったりと充実していること。

 

大浦先生の「腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療」とともに読み進めました。

「鍼下の気」が分からない初学者でも、視野を広く持って患者さんの様子を良く観ていれば、鍼のひびきが患者の身体に及ぼしている状況を窺い知ることができます。(玉水先生)

 

 

型稽古・チェックシート

実践稽古・フィードバック

初めての参加者の方は「いやしの道しるべ」で学んだことを稽古してみていかがだったでしょうか?

それぞれに指導者がついての稽古です。

 

 

 

反省会

 

今月は初参加の方がおおく来られました。部屋が一階と二階に分かれたこともあって、いつもの関西支部の和気あいあいといった感じよりも、新しい方の緊張と硬さがより感じられました。

おたがいの気配をどこか感じ合える距離での研修であれば、もっとリラックスしてもらえたのかもしれないと思いました。

ずっと続けていっていただければと願っています。

 

 

〔関西支部研修会〕                    

6月18日(第3日曜日)
7月9日(第2日曜日)
8月20日(第3日曜日)
9月 ※本部合宿のため関西支部研修会はお休みです

10月15日(第3日曜日)
11月19日(第3日曜日)
12月17日(第3日曜日)

 

〔東洋医学と養生の会(京都自主研修会)〕 

会場: 心耳庵  (京都 上賀茂) 

5月28日(第4日曜日)

 

文責:小倉

| 関西支部 | 20:18 | - | -
4月 関西支部研修会

4月23日(日)、高槻市の芥川東部会館にて、

関西支部特別研修会が開催されました。

 

参加者は合計21名。

西は鹿児島、福岡、広島から、東は東京から、

初参加の学生も集まりました。

 

11:00〜11:30 オリエンテーション

「稽古の手前」と称して、「ふれる」ということに改めて立ち返ってみようとしました。

二人組になって座り、相手の背に手でふれる。

ふれられている方はどう感じるか。

 

それから一方が床に寝て、もう一方がお腹に手でふれる。

「ただ、ふれてください、診断しようとしない!」

 

背中にふれてもらった時は温かかったのに、

お腹に触れてもらった時は手を温かく感じないのはなぜだろう、等々、

様々な気づきがあります。

 

一つ一つの気づき、なぜだろうという疑問をそのまま流してしまわずに、

掘り下げていくこと、稽古とはそのことの果てしない連続なのだ、

とも言えるでしょう。

 

「お腹にふれて、相手の温かさを感じてみて下さい」

「そのままの手で、今度は相手のやわらかさを感じてみて下さい」

そして

「そのままの手で、今度は相手の重さを感じてみてください」

ここで場がシーンと静まり返りました。

 

お腹の上から置いている手で、手の下の相手の身体の重みを感じるなんて、

常識ではありえない。

それを何とか感じ取ろうとするとき、

非日常的な集中が、日常性の裂け目から流れ出した、と言うと大げさでしょうか。

でも、一回一回の稽古も、この集中の深さで行いたい、と願います。

 

11:30〜13:00 グループ稽古

6人の指導者の元に、6つのグループが稽古を行いました。

初顔合わせの相手との間で、言い換えれば異質な他者と出会うことで、

普段と違う緊張感の中で、新しい気づきの得られる稽古ができたのではないでしょうか。

 

13:00〜14:00 昼休憩

峯先生が持ってきてくださった和歌山の鹿肉で、

石部先生がカレーを作ってくださいました。

どんな食材でも、必ず調った味に仕上げる石部先生の腕前には本当に驚嘆するばかりです。

休憩時間中、交流も見られたようです。

 

14:00〜17:00 横田先生による実技、稽古、お話し

横田先生がご到着になり、いよいよ今回の研修会のメインイベントです。

「まず腰痛の人、手を挙げてください」

というわけで、まず急性腰痛と慢性腰痛を分けるところから始まりました。

 

 

急性ならば1回目の治療は腰にチョンチョンとやって、

運動鍼で手に引いて終わり。

残った所があれば、そこだけ瞬間鍼でスプッと刺す。

この治療を3回やって治らなければ、慢性腰痛の治療に移る。

 

 

慢性腰痛の治療は、お腹の状態も診る。

痛む場所、痛む動きで目のつけどころは違う。

 

 

お話ししながら、瞬く間に二人の腰痛を治し、

「やり方はみせたから、同じように治療してみな」

というわけで、腰痛の方をグループに分かれて治療していきます。

 

各グループが腰痛を取りきれずに四苦八苦していると、

「貸してみな」

というわけで、横田先生が鍼をしていきます。

ことごとく、たちどころに主訴が消えていく。

 

こんなシンプルな治療で良いのだ、

と瞠目された方も多かったと思います。

 

一番のポイントとなる所を見つけ出し、そこに的確に鍼を置く。

ただそれだけのことが、出来るか出来ないかで、

こんなにも治療に差ができるのだと、

私は正直、へこみもしました。

 

それから『傷寒論』についてのお話しがありました。

「慢性疾患では腹診をする。それは腹部の邪毒が慢性疾患と深く関連しているからだ。

腹部の邪毒と慢性症状との関係を学ぶためには、『傷寒論』の教えが大事なんだ。

だから皆さん、『傷寒論真髄』をよく勉強して欲しい!」

 

そしてお灸を使って、生きたツボが取れているか検証する、

という実験も行いました。

お灸をしてみて、遠くまで響くツボが、生きたツボだと。

 

これも実際にやってみて、

自分の取ったツボにお灸をしたときと、

横田先生の取ってくださったツボにお灸をしたときと、

お灸をしているのは同じ自分なのに、

相手の感じ方が全く違う。

必死に横田先生の取ったツボの感じを指先でなぞって感じ取ろうとします。

そしてそれを指におぼえこませようとします。

 

ああ、この感覚のツボは普段、取っていないぞ、という事実に気づかされます。

 

「効かなかったらさっさとそのやり方は捨てること」

「みんな捨てられないから上達しない」

横田先生の言葉が胸に刺さります。

 

このやり方でうまく行ったことがあるから、

これでいいのだ、と止まってしまったら、

もう上達はない。

そのやり方でうまく行かないとき、そのやり方を捨てることができるかどうか。

 

横田先生がお話ししてくださったことは、

いつも、何年も前から、おっしゃっておられることがほとんど。

でも何年も前には、それほど胸に刺さらず、

何気なく聞き流していたことが多かったのだと、

ようやく今になって思い当ります。

 

17:00〜19:00 懇親会

交流の場を持つことができました。

 

乙重先生の指導者認定証の授与がありました。

 

次回、関西支部研修会は、5月21日(日)、芥川東部会館にて、

開催予定です。

 

 

(文責:村田)

 

 

 

 


 

 

 

 

| 関西支部 | 01:03 | - | -
3月関西支部研修会

3月12(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

講義「傷寒論真髄」(村田先生)

 

傷寒論の条文のほとんどに発病後にどのような経過を経て現在に至ったのかが記されています。これらを学び様々な変転のパターンを知っておくことは生命状態をとらえるにあたって重要な指針となります。

 

首肩背中の上のほうに邪熱があってお腹に暴れている毒があるというときにどういう治療を組み立てるのか

 

表位である首肩背中の症状と裏位であるお腹の症状とどちらが緊急性が高いのか低いのかいろんなパターンがあるがその時に役に立つのが「先表後裏」「先急後緩」という考え方

 

先表後裏とは先に「表」を治療しその後に「裏」を治療すると言う原則である。相対的に陽位から治療を始め、その後に陰位を治療する。陽病を治療する際には、これに従うことが基本となる。

 

先急後緩とは先に「急」を治療し、その後に「緩」を治療するという原則である。「急」とは急性という意味でもあり、また急いで治療を施さなければならないという意味でもある。「緩」とは慢性化した病症、あるいは体内の沈静化している毒などと理解すればよい。古い病症より、新しい病症から治療するという意味でもある。

 

例えば糖尿病を基礎疾患として持ってる人が寝違えを訴えて来院した時などは寝違えの治療を優先する、寝違えが良くなってから糖尿病の治療をする。

風邪のひきはじめだけと腰痛を主訴として来られた患者さんにがっつりと腰痛治療をして後で風邪を悪化させたことがある

そういう時は風邪の治療をしっかりして腰の治療は軽めにする。

 

腹診の実技稽古

 

 

 

皆で腹診の稽古、患者役として触れられるのも勉強になります。強すぎず弱すぎず、丁度良い触診を心がけます。

いやしの道協会では腹診を重視していますのでみっちり稽古します。

 

昼食

 

石部先生が作って下さった「粕汁うどん」。

酒粕の効果なのか顔が熱くなって来たって人もちらほら。コショウをかけるとパスタっぽくなってこれまた美味しかったです。

 

 

石部先生ごちそうさまでした。

 

 

鍼道発秘講義」(井上先生)

 

鍼道発秘講義の余論を解説して下さいました。

『全ての病症は内なる臓腑の虚から始まる。腹は生あるの本。』

いやしの道協会ではお腹の毒をみて治療するので腹診は大切である。お腹が元気になれば色んな病気は治るといっても良いくらいである。

手足に気をひいたり、比較的安全な横腹を刺した後に臓腑を傷らぬように浅く、軽く刺すべし。

邪が実して病症盛んなる所は気を遠くに引いたり、左右逆方向の虚するところに集めて陰陽調和をはかる。

 

『真理は論理や学説の上ではなく、生命と鍼との微妙なかかわり合いの中にだけ存在している』

色んな書物を読んでも結局は自分が鍼をしなければ何の経験にもならないし確固たるものができない。色んな経験をする中で、本には載っていない色んな事を身につけていくようにすること、修行して、勉強もして、人の体も触って、自分の生身の体で覚えていくことをしっかりとやることが大切である。

 

坐禅

 

心を落ち着けて坐ります。坐る事で五感が磨かれ集中力が高まります。

 

型稽古

いやしの道の基本の型を指導者の先生に受けていただき、型通り正確に出来ているかチェックしていただきます。

実践稽古

実際の臨床だと思い、その時の患者役の訴えを聞き、型にとらわれずに治療していく稽古をします。

 

今月の漢方薬 

白虎加人参湯

効能:のどの渇きとほてりのあるもの

 

 

 

文責:山本

 

 

 

 

| 関西支部 | 21:45 | - | -
2月関西支部研修会

2月(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

始まるまでの治療と稽古

 

今月は、東京から前之園空観先生をお招きしての特別バージョンです。

「工夫」を工夫する

治療と座禅が一致していますか?

 みなさんいつもやっているように、座禅の姿勢をしてみてください。

 その姿勢で鍼をしてみてください。どうですか。

 ―鍼をする時、灸をする時と座禅は、実際には結びついていないことが多い―

1. 上虚下実のイメージ

 たとえば 「治療時の私自身のチェックポイント」をあげれば

  ・お腹というより、腹回りに内から圧迫感が出るように(前だけでなく背面も)

  ・肩甲骨を引きつける

  ・基底面から重心を出さない

  ・床を感じる

  ・肩を上げないようにして、手の力を抜く

  これは私の主観なので、そのまま文字通りしても他の人は決して同じにならないでしょう。

それではリラックスして、手を真上にあげて、

あげたまま棒になって、

壁にもたれてみてください。

そのままの姿勢で・・・

倒れないようどこを意識しましたか?

どこが痛くなりましたか?

ぼくもやってみます。

ぼくの場合意識するのは座禅と同じようなところです。

あまり痛くなりません。

 

2. 身体で覚える。

 

  ・技術とは

   身体操作の高い再現性 = 身体が覚えた = 無意識にスムーズに運動できる。

  ・無意識の運動とは、小脳で記憶すること →(運動指令のモデルを作る)

 

  ・(運動指令のモデルを作る) 

   ○やみくもにやるだけではダメ!

    「大脳から発せられた命令」を行いながら、

    その運動の結果は小脳にフィードバックされ、

    その情報をもとに「小脳が最適な動きを調整」していく。

   ○運動指令のモデルを作るための材料

    運動イメージ → 客観イメージ(外的イメージ)

             → 筋感覚イメージ(内的イメージ)。

    外と内のイメージが、ごちゃごちゃになってしまわないように。

    ごっちゃになっていると人の話が分からない(誤解する)。

   ○技術の習得は外的イメージの模倣から始めるが、(たとえばイチローの真似)

    (イチローの動作には意味がある)

    技術レベルが上がっていくと、運動イメージが徐々に内的イメージへ移行していく。

 

道具を使ってボールを投げる

手、腕の使い方

人それぞれのやり方

それぞれの特長

こんどは遠くへ投げてみる

条件が変わればやり方も変わるか

対応のきくやり方は
 

3. コツをつかむ

 コツとは勘。 感じること。 ⇒ 主観

 ◎主体的に外界と関わることで、物事が感覚を通して意識(知覚)として感じられる。

 

 ●勘は作られた環境下では発達しにくい。トレーニングとしてプログラム化されたり、

  計画性をもって習得させられたりすることは、教えられたことしか上手くならない。

 

 ○応用のきく「コツ」とは (求めてもそれがいつ来るかは分からない)

  運動レベルが上がれば、運動イメージも変わってくる。壁をのり越える時のイメージの変化。

  転移 → 新しい運動に対して、他の似た運動のイメージを利用する。(運動類縁性)

  鍼をすることにつながる。

 

4. いやしの道の修行の中で

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 △修譴鬟侫ードバックする。(自分で課題をもって楽しんでやる)

 熟達する前にあきらめてしまわない。(一定のレベル以上にいかないとコツは掴めない)

 ―間違えて進まないために、指導者の「点検」を受ける。―

 悪い癖がついたときには、もう一度意識化して、やるしかない。

 

  ○無になる(頭を切る)

   技術に関しては、大脳から小脳へ移行させることは大事

   ただ、最初からはできない。最初は意識して繰り返す。

   内的イメージに注意すると、リラックスのレベルが上がる。

   鍼を動かすために自分はどう動くか。(外的イメージから内的イメージへそして無になる)

  ○感覚を磨く。

   鍼はアクションとリアクションを同時に起こしていることが難しい。

こんどは向き合って

支え合ってください

乙重くん、腰を入れすぎ

相手を壁にしてしまわない

相手の体重を感じてください

押しながら引いている

 

壁を相手にしている時と

身体の使い方、意識する答えが変わる
 

結論 正しい型を無意識でできるようになるまでやる! それしかない!

   (「どのようにやるか」というのがミソ)

 

昼食 今月は特別にしし鍋です。

和歌山の山中を走っていたイノシシの肉と水菜、白菜、 ネギ、うどんです。

峯さん石部先生ありがとうございます。

たくさんのうどんを投入するも完食。

とてもあたたまりました。
 

今月の漢方  (柴胡桂枝乾姜湯)

おいしいという人、まずいという人

柴胡、桂枝、乾姜、栝楼根、黄芩、牡蠣、甘草

胸脇満、微結、小便不利、渇して嘔せず、ただ頭汗出で、往来寒熱、心煩する者

小柴胡湯よりも虚状が激しく、胃中に寒があり、渇や胸腹の動がある。

 

 

 

 

 

 

 

前之園先生のお灸の実技

観風先生の治療されたあとの灸は

そのじゃまをしないように

先生のスピードに合わせるように

患者さんに満足してもらえるように

手早く的確に(その工夫をお聞きしました)

通常は6ヶ所に2壮

響くようにされているとのことです

参加者すべてにお灸をしていただきました。

流れるような手技でとても気持ちのいいお灸です。
 

各自の質問と点検 

質問の仕方、自分の経験の中から具体的に。

 

S「治療にいつの間にか時間がかかってしまう。」

問題点をはっきりさせる。いろんなことをごっちゃに考えない。

診断に時間がかかるのか、技術に問題があるのか。

S「治療していて楽しくないのも関係していると思います。」

 

SK「気がわからない」

気がわからないと言うよりも、あなたの場合は、まず気が通せていない。

分かる人に、やってみて通ったかどうか聞いてみる。

 

気の感覚はべつに特別のものだとは思っていません。

気の判る人に鍼をして聞いてみる、その積み重ねの中で感覚をおぼえていく。

順を踏んでゆけば、人は判るように自然となっている。と思っています。

指導者にしても自分は途上にあって、何合目あたりと自覚している。

それは頂上、上のレベルを見て知っているからです。

押手の力をぬいて相手にもたれる感じ

相手が許してくれるところまで

 

生きたツボを感じられない

あなたは、実際はいくつもツボが取れていて、その違いも感じている。

その感覚を覚えておく
湧いてくる速さ量その深さに合わせる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私もいやしの道に入って何年かは、生きたツボがわからないと言い続けましたが、今振り返ると、分からないことにばかり目を向けるのではなくて、ここまでしか分からない、という中の分かっている感覚に目を向けて、それを捨てずに育てていっていれば、もっと早くうまくなったのではないかと思っています。(ただ、やれることはたくさんあって、それで時間を短縮できるとはいっても、どうしてもかかってしまう時間というのはあります。そして、やり続けていれば時間が解決してくれることもあります。諦めなければ開く感覚というのもあります。)

 

反省会

「いまさらながら基本をやらなければならないと思いました」

「今日は判っていないと思っていたことが整理できて、これから、判っていないことは判るように、判っていることはそれをもっと伸ばすように、課題がはっきり見えました」

「自分の腹診の姿勢について今日はすこし掴めたのでよかったです」

「午前中の講義で内的イメージ、外的イメージとありましたが、いままであまり考えたことが無かった。それとお灸をいっぱい見せていただいて、参考になりました」

「指摘された姿勢に気をつけて、気が判るかはわかりませんがやってみます」

「いつも感じることですが、前之園先生は教えるのがうまいな・・・自分も人への伝え方をもっと考えて行かなけれいけないと思いました」

「前之園先生も入ったころ悩んだという話があって、私もはじめ補瀉がわからず半年、補瀉だけを学びに茨城まで通ってたんですが、判るようになってきて色んなことが見えてきたので、悩んでいることは決して無駄にならないと、皆さんに自信を持っていえる」

「生きたツボにもそれぞれ違いがあって。響き方もちがうし、そこまではっきりさせてなかった。これから考えてゆきたい」

「アクション、リアクションを同時にするところに難しさがあるというのは、本当にそうだとおもいます。今日いただいたアドバイスを参考にして頑張っていきます」

「問題がはっきりするまで追求するのを見て、愛情というと違うかもしれませんが、とても親切だなと思いました」

 

課題をはっきりさせるのが成長への近道だと思います。悩んでいるときは幾つかの要素が重なっているのに一つの答えを出そうとして苦しんでいることが多いので、ひとつひとつ解決していけば糸が解けるようにポーンと抜ける時がきます。まっすぐ頂上をめざすという芯のところは大切だから、絶対曲げないで、解決方法はいろいろと模索して、答えが一つだけだと思ってしまわない。今日は一つでもなにか持って帰ってもらって、この後また会った時、成長した姿をみせてもらえればうれしいです。

 

既成のワクにとらわれずに、問題を一から考えて解決していくこと。そして、その技術や姿勢が無意識に身に付くまで繰り返すこと。  

なかなか簡単にはできないことですが、多くのヒントをいただきました。ありがとうございました。

 

関西支部研修会は、3月12日(第2日曜日)。

4月は横田先生をお迎えしての研修会です。4月23日(第4日曜日)。いずれも高槻市芥川東部会館です。

東洋医学と養生の会は、2月26日は心耳庵。3月26日は栖賢寺の予定です。

 

(文責:小倉)

| 関西支部 | 19:06 | - | -
1月 関西支部

 

115日(日)大阪府高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました

 

10:00 指導者稽古(見学可)/初伝者自主稽古

11:00傷寒論真髄の講義(村田先生)

鍼灸師が傷寒論を読む目的は模式図を見ることで身体のどんな所にどんな毒があるとどの様な症状がでるかを具体的にイメージできるようにすること

また傷寒論を読むことで時間的な患者の体の状態の変化を学ぶこともできる

 

『「傷寒論真髄」は傷寒論を万病一風の立場から解説したものである。その特徴は日本古法漢方の祖、吉益東洞が提唱した万病一毒の立場から薬方を検討したことである。』

『病因に拘らず、ただ証に随い、毒薬を投じ、服後の状態を観察した結果、治癒するときには必ず瞑眩現象が起こり、体内の病毒が、体外に排出される事実を体験、悟得した。これにより東洞は万病一毒説を提唱した。』―傷寒論真髄より―

 

理論だけでは人は治らない、理屈ばかり考えずに、どこに毒があるか体に出ている反応点を探す腹診などの触診技術を高めることが大切

 

12:10 腹診(2グループに分け、5分で腹診、3分で腹診図記入、を3回)

皆の腹診図を見比べることでこんな所に目をつけるのか、という気付きがあり勉強になります。

 

13:20 昼食(石部先生)

この日は大雪で暖房を最大にしても部屋が暖まらないほどの寒さでした。そんな中、石部先生の作ってくださったカレーうどん鍋!身体の芯から暖まりました!

 

 

14:00 杉山真伝流臨床指南の講義(玉水先生)

杉山真伝流臨床指南p182『教える側と悟る側の心構えについての前書き』を皆で読み合わせました。

 

『物事の真理を伝えるにあたって、それを正しく伝えられるかは教える側の力量にあり、それをしっかりと受け取れるかは悟る側の力量と姿勢による。師が真理の一角を挙げて語れば、弟子は師がまだ語らぬ三方の角を語り返す』―杉山真伝流臨床指南より―

 

「なかなかそんな段階にいけないなあ…」と参加者の中から嘆きの声が聞こえてきました。

 

自分自身振り返っても、周りには一生懸命指導して下さる先生がたくさんいるのに、いただいたアドバイスをしっかり自分のものに出来ているのか。というとまだまだ出来ていない気がします。

この一文を読んで、もっと積極的な姿勢で研修に臨まなくては、と身が引き締まりました。

 

 

15:10 坐禅

落ち着いた気持ちで実技稽古が出来るように30分の坐禅を組みました。

 

 

15:50 稽古(25分で診断・治療、25分でフィードバック)

初学者同士で互いに治療をします。診断にとまどっているとすぐに時間が来てしまいます。限られた時間の中で治療する事の難しさを痛感します。

 

 

16:50基本の型の稽古25分)

指導者の先生に型稽古をつけてもらいます。治療中の姿勢や生きたツボが取れているか等をチェックしてもらいます。

 

今月の漢方薬

村田先生が作って下さっています。今月は「五苓散」でした。

(効能)

どが渇いて尿量が少なく、吐き気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う諸症、水瀉性下痢などに効果有り

 

次回の関西支部研修会は2月12日()に大阪府高槻市芥川東部会館で

開催予定です。

ご参加お待ちしています。

(文責:山本)

 

| 関西支部 | 17:25 | - | -
12月 関西支部

1218(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

10:00 指導者稽古(見学可)

 

11:00 いやしの道しるべ』の講義(乙重先生)

 

いやしの道しるべ8章の症例集を読みながら講義して下さいました。

 

鍼灸治療によって気の異常を整えることで身体の働きを正常に復させ、その結果生体に本来備わっている毒の排出力が高まり瞑眩(めんげん)が促される

瞑眩とは物質である毒が出ること

例えば発汗、嘔吐、下痢、小便、湿疹、目やに、涙、鼻水、鼻血、痰、ゲップ、放屁、経血など

鍼灸治療によって痛い所が移動することがあるがそれは邪気の移動であり瞑眩とは違うが説明しとかないといけない

何も説明しないとあそこの治療院行ったら別の場所が痛くなったという不信感につながる

「治療すると邪が動き別の滞っている所で止まりそこが痛くなる事があるがそれはその都度治療すれば問題ありません」

とか

「第一のボスを倒すと元々いた第二のボスが出てくる」というような説明をすることもある

 

後半は問診の稽古をしました。

1人の患者役の人に皆で色々な質問をしてその患者がどのような経緯を経て今の病位にあるのかを理解する練習です。

指導者の先生がどのような質問をするのかを聞くだけでも勉強になりました。

 

 

12:10 腹診の稽古(2グループに分け、5分で腹診、2分で腹診図記入、を3回繰り返し、交替)

 

患者役の人数名に寝てもらって順番に腹診をしていき腹診図に記入。

後から皆でその腹診図を見比べます。似通ったものから全然違うものまで様々。

皆が似た腹診図になるのが理想的ですが中々そうはいきません。

指導者の先生が「ここが冷たい」と言われた所を改めて触ってみると「んー、そう言われれば冷たく感じる様な…」

微妙な感覚をキャッチするのが初学者には難しいですが、それも稽古です。

 

 

 

13:20 昼食

石部先生の作ってくださったスープスパゲッティ。美味でした。

しかし写真を撮り忘れてました。すいません。

 

14:00 『鍼道発秘講義』の講義(井上先生)

鍼道発秘講義43章「要穴(手にては)」の講義をしてくださいました。

 

つぼが病気を治すのではなくツボを利用して病気をなおすのである

治療効果を得るには少しの刺激でも効果の出る生きたつぼに事をなす

生きたつぼとは体表面において際立った異常を現わしているツボ

ビリビリした痛い感覚

熱い所冷たい所

ザラついた所

ヌルヌル油っぽい所

凹んだ所、膨らんだ所

他の場所とは何か違うところを探す

 

 

15:10 坐禅

 

 

15:50 稽古(25分診断・治療、25分フィードバック、10分チェックシート)

初学者同士が治療をし合い、それを指導者の先生にみていただいて最後アドバイスをいただきました。

初学者にはチェックシートがあり、その時みてくださった先生が今後の課題や治療の感想をチェックシートに記入してくださります。複数の指導者が初学者の情報を共有してくださるのでありがたいです。

 

 

 

     17:00ミーティング

    来年のスケジュールなどを話し合いました。

 

  

   当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

   村田先生が漢方薬を作って下さいました。

   普段漢方を飲みなれていない者からすれば貴重な体験です。

   皆渋い顔をしながら飲んでいました。

 

17:30 忘年会(持ち寄り)

参加できるメンバーでお酒おつまみを持ち寄り忘年会をしました。

メインディッシュは昼のスープスパゲッティのスープで作ったリゾット。これも石部先生が料理して下さいました。

皆一瞬で完食。これまた美味でした。

お酒もすすみ、仕事の話、家族の話、地元の話など色んな話題で盛り上がりました。

 

 

 

 

 

   今年一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 

 

2017年1〜3月までの関西支部研修会の日程

1月15日(日)

2月12日(日)

3月12日(日)

大阪高槻市芥川東部会館にて開催予定です。

是非ご参加ください、お待ちしています。

 

文責 山本

| 関西支部 | 19:01 | - | -
11月 関西支部

1120(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

研修会の始まる前。

治療を受ける者。 稽古をする者。

横田先生の額は 「本来未病」 です。

 

1. 「いやしの道しるべ 第7章 万病一風的治療の実際」  村田底観先生

それぞれの臨床体験と照らし合わせながら、読みすすめて行きます。

ひとたび臨床に臨めば、基本の型が適切な患者ばかりではない。

初伝は守の段階ではあるが、ある程度の型の応用方法を知っておく必要がある。

 

型の応用では、原則に元づいた先後(治療の順序)を知っておくことが重要である。

ー横田先生の解説の引用ー

「東洞先生の治療を調べてみると、ほとんど合方というのがない。−中略ー

それは『傷寒論』の先表後裏、先急後緩という治療法則を熟知していたからだ。

たとえ複雑な状態でも、どこをどの様に攻めていったらどのように変化してゆくかが予知できる。

ある部分をアタックし、その毒を除けば生命状態がゴロッと変わり、証も変化する。

そうすれば、今度はその証に随って又新しい薬方を処方する。これが随証療法だ。」

 

先表後裏

ー実際の治療の中で、表をどう読み取るか

・・子供の全身に出た熱で上体へ目がゆき、下にあった膀胱炎の邪熱を見落とした例

・・これも表である。邪のあるところに目をつける。

 

先急後緩

「新しい病証から治して行く」

「邪毒が暴れている所は変化しやすく、鎮静化している所は変化しにくい」

 

先補後瀉

陰病はまず陽に復させる。

ー熱を出す力も無い患者にお灸をした。その後熱が出た。

  熱の出る可能性を話しておくべきだった。−

 

基本の型の逆の先後(陽病の治療)           基本の型の先後

(⓪ 手の引き鍼)

 ‘                               ー蠅琉き鍼

◆$肩                             ◆ゞ司

 背腰                              足の引き鍼

ぁゞ司◆                            ぁ’惺

ァー蠅琉き鍼、あるいは足の引き鍼           ァ$肩

                                     Α‘

                        

―上実下虚とは具体的にはどのような症状かー

不眠、テンカン、嘔吐、頭痛、耳鳴り、のぼせ、めまい、足が冷える、等々

 

○治療の仕上げの引き鍼では、邪が残らないように抜き取るか、邪の逃げ道をつくっておく。

○病歴を聞く際、「症状が最初に現われてきたのはいつからか?」 と 

 「さらに悪化してきたのはいつからか?」 

 を分けて確認すれば、毒性化増大したタイミングを知ることができる。

○診断では陰病と陽病の判別が大事。

○治療後の三日の確認。

○生命に合わせる鍼に向かって、初学者は考えて考えて考え抜く。

 一足飛びには行かない。 そしていつしか無心にいたる。

 

2. 腹診の実習

それぞれ腹診して描いた腹診図を、後で皆の図と照らし合わせます。

初学者は自分の見落としやすいポイントが解ります。

 

昼食

「ちくわ、ネギ、えのきの饂飩」です。石部先生いつも典座ありがとうございます。

残さずいただきます。細麺もうまい!!!

 

3. 『杉山真伝流臨床指南』を読む   玉水雲観先

○『杉山真伝流臨床指南』から何を学ぶか?

 1. 真伝流の手技による気の操作を学ぶ。

 2. 治験例を読み、真伝流の手技による万病一風的治療の応用を学ぶ。

 3. 杉山真伝流免許皆伝の極意を学ぶ。

 

○鍼は「気を操作する道具である」

  鍼治療とは、気のやりとりである。

 

○「杉山真伝流」から、我々は具体的に何を、今日に通じる宝物として学んでいくべきであろうか?

  島浦和田一は「中乃巻序」の冒頭にて、厳しく誡める。

 「鍼の術とは駿なるものだ。ひとたび施すときには、則ち生きるべき人をも害するものとなる。

 その表裏反覆は、ほんのわずかな違いにある。

 ゆえに、鍼術を行う者は 心して掛からねばならないし、

 鍼術を授ける師は誡めなくてはならない」と。

 その「わずかな違い」とはなにか?――「気を察する」か否かであるという。

 

○『素問』『霊枢』には随所に「気至る」という言葉が出てくる。

そして、気が至らなければ刺鍼の効果は無いとしている。

 

○「気至る」「得気」「鍼響」「ひびき」とは?

 横田先生 「気至る」っていうのは、体の中の命の状態が変化した時。

 例えば熱があったのが熱がとれてきたとか、元気がなかったのが元気になったとかのこと。

 ひびきの方は、その前にひびいていますから、大筋から言えばひびきが先ですね。

 で、そうやっているうちに気が至る。ということです。ほとんど同時のこともあります。

 

 大浦先生 「得気」― 鍼の刺入により、鍼下に自然に気が集まり鍼尖がしぶること。

               「気来る」「気聚る」「気を得る」「気機す」と同義。

 「気至る」(広義)― 「得気」した後に病所の気の状態が改善されるだけでなく、「気至りて效有り。

        效の信は、風が雲を吹き明らめるが若く、蒼天を見るが若し」と表現されるように、

        患者が病態から解放され身体全体の気血のめぐりが改善されたことを意味する表現。

 「気至る」(狭義)―「得気」と同義。

 

 安田先生 「ひびき」― 刺鍼によって生体に生じる反応。

                被術者や術者が感じようが、感じまいが起るときには起る。単なる現象。

 「鍼響」― 被術者が感じる「ひびき」

 「得気」― 術者が感得する「ひびき」

 「気至る」― 「ひびき」が邪毒のある所へ到達すること。

 

○「気至る」が分かるようになるためには?

 ・「手が敏感かどうかは、手にある気を感受するセンサーが開いたかどうかによる。

  これはあせって求めて得られるものではない。

  道元禅師が、機が熟せば悟りは向こうからやってくるのだから、

  唯だ求道的生き方を続けることこそ重要と云われた如く、

  いやしの道を熱心に続けてゆくうちに、いつのまにか、

  ひとりでにセンサーが開くから何も心配はいらない。」(横田先生)

 

 ・『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』

   P86 《気を感得するために》 を参考にし、訓練を続ける。

 

4. 座禅、 実践稽古とフィードバック、 型稽古

 

反省会

中味の濃い一日でした。それぞれの 感想、反省、抱負、気づき、感謝 などなど・・・

指導者はこの後、ミーティングを持ちました。

 

12月の研修会は12月18日です。

研修会のあと、各自持ち寄りの忘年会を行います。

是非ご参加ください。お待ちしています。

 

文責:小倉

| 関西支部 | 21:56 | - | -
10月 関西支部研修会

10月16日(日)11時より大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

『いやしの道しるべ』の6章の講義(村田先生)

 

いやしの道しるべ第六章 「基本の型を学ぶ」の講義をして下さいました。

 

基本の型を稽古する目的とは何か?

 

生きたつぼを取れるようにする

補瀉の技術を身につける

すじばりをみつける触診力をつける

冷たいところ熱いところ毒のありかをみつけ頭の中で患者の体がどうなっているのかイメージ図を描けるようにする

 

茶道やお琴などの日本の伝統的な道の世界では技は目で見て盗むものという考えがあり、

研修でも先輩の型を見る時に、目で見て盗むという意識を持って稽古をしてみて下さい、というアドバイスもいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

『鍼道発秘講義』の42章の講義(井上先生)

 

いやしの道のテキストの一つである鍼道発秘講義の中から今回は「42.肝症」の講義をしてくださいました。

肝症とは東洋医学では肝気(怒りやすく、眠られず性急なもの)のある病のことと考えます。

西洋医学でいうヒステリー、ヒポコンデリーなどの心身症のことです。

 

肝症の説明の後、鍼灸による具体的な治療法の解説をして下さいました。

 

 

 

 

 

臨床相談会(乙重先生)

 

普段の臨床で困っていることや相談したいことを発表して会員の皆で解決法を考えようという時間です。

今回は乙重先生が小児の患者さんについて相談をされました。

 

ベテランの会員や女性の会員もいるので色んな立場からの活発な質問、意見、アドバイスが出ました。

 

普段臨床での悩みを相談できる場が無い鍼灸師にとっては有意義な時間だと思います。

 

 

 

 

 

坐禅

関西支部では久々に坐禅をしました。(15分間)

初めて坐禅をする参加者もいるのでまず最初に指導者の先生が座禅中の姿勢、呼吸、目線などについて教えて下さいました。

 

 

 

実技実戦形式(25分×2人)

今回から実技稽古に制限時間を決めて行いました。

制限時間があることによってメリハリのある稽古が出来たと思います。

 

 

課題稽古

参加者それぞれの課題を指導者の先生に見ていただきました。

 

 

 

 

 

17時半 反省会(今月はお茶のみ)

 

次回の関西支部研修会は11月20日開催予定です。ご参加お待ちしています。

 

 

文責:山本

| 関西支部 | 15:52 | - | -
8月 関西支部研修会

 

8月21日(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

『いやしの道しるべ』経絡流注講義     玉水先生

 

○経絡流注は半分真理、半分人為的創製物。

○体幹は「ブラックボックス」

 手足では流注に沿って伝わっていくが、体幹への鍼の響きは流注とは無関係に伝導していく。 

 ●手足は流注にそって「生きたツボ」を探す。

 ●体幹部は腹診によって探す。異常所見のある部位が邪毒の所在であり、治療すべき部位。

 

○三陽経の特性(P85) ――臨床に使える。

大腸脈 最も陽気盛んであるため、発熱、腫痛などの炎症性疾患が特徴となる。

小腸脈 陽気中等度にして、発熱などを伴っても軽く、疼痛の激烈なことが特徴である。

三焦脈 陽気少なく、熱的傾向は全く弱く、耳鳴りなどの気の異常によってもたらされる諸症状が特徴である。

 

○次の症状を訴えてきた患者に対して、どの経脈を選択するか?

・腰が痛む  ・肩が凝る  ・頭が痛む

色々な症例が出て、経脈の選択の違いも話合われました。

どう問診して、鑑別するのか、どこから治療するか、特効穴は使うのか、などなど、

とても参考になります。

 

「ブラックボックス」の意味は二つあるのでは・・・村田先生

¥の響きが流注とは無関係に伝導していく。

中で何が起こっているのか? 「臓器と毒」 

   西洋医学と東洋医学をゆるく繋ぎあわせて考えてみる。

 

○実技 

反った時左腰が痛む。 膀胱経・崑崙からの引き針運動鍼。

 

鍼道発秘講義 41.脚気     井上先生

 

・「脚気」とは東洋医学では脚の病気という意である。

・浮腫や冷えの有無によって、乾脚気、湿脚気、寒湿脚気、湿痰脚気などに分けられる。

 

◎脚気の原因は

 「下焦が虚し、精力減退して、足に気めぐらず、特に女性は足に古血流れ、滞りて起こる

 と理解できる。《第0段階》

 これに加えて外邪に内攻され、足に至ってはじめて、脚気という病証が出現する。《第3段階〜》

 

井「膝の悪い女の人に瘀血が関係していると感じますか?」  A「感じます」 B「そうですね」

井「膝の悪いのは女の人の方が多いですかね?」  ―― 同意の雰囲気

 

◎脚気衝心を防ぐため、腹部の状態を最初に正常に戻すことが特に重要である。

 章門、京門、環跳を深く刺すべし。

井「脚気の患者さんが来たとき、足からすぐにはやらないということです。

  みなさんお腹からやりますか? ぼくは軽く内関に引いてからやったりします。」 

 

◎腹部の状態を正常に戻した後で、足の陽経から実する邪気を、漏らし散じる

 又、足の三陽を多く刺すべし。 

 血絡有らば、三稜鍼にて血を出すべし。

 

○治療がうまくいくと、邪は侵入してきたルートを逆行していくので、最後に表位を散じ、

 手に引いておくことも必要である。

 

実技1

膝内側の痛みを、外側の陽経で取る。

普段は陽経を使ってあまり結果がでないというM先生、

今回はかなりの効果がありました。

 

実技2

老人の足への血流が、鼠径靭帯の硬化により阻害されて、

膝痛、歩行力低下をきたしている場合。

鼠径靭帯への手技で、弾力が回復し、血流が改善される。

手技の実演。

普段の治療で鼠径靭帯に鍼をすることがある。という方が数名おられました。

 

臨床相談会           村田先生

臨床相談会 項目案 として

 

1.相談したいことは何ですか

2.どんな患者さんですか

3.来院のきっかけは何ですか

4.現病歴はどのようなものですか

5.脈・舌・胸腹・背はどんな感じですか

6.それ以外に問診で分かったことは何ですか

7.患者本人が取り組んでいることはありますか

8.治療のポイントは何だと考えましたか

9.他に気になったことはありますか

10.治療してみてどのように変化していきましたか

11.治療の結果についてどのように考えていますか

 

村田先生のケース 「不妊治療はなにがポイントなんでしょうか」

細部の微妙なニュアンスを伴ったエピソードが多数入った、豊かな情報量です。

 

根掘り葉掘りでなく、引くときは引き、ここまで患者さんから話を聞ける治療家は、

そう多くないのではと思いました。ぼくにはとてもできません。

 

週1回三か月の継続で、「妊娠はもうあきらめようと思います」

と治療は終わりました。

強い不安感をかかえた敏感で不安定な患者さん。

漢方薬局との問題も絡んでいました。

 

それぞれ先生方の体験談も出ましたが、話が収斂しないまま時間となり、

豊富な情報があってなお、謎が残りました。

 

 

 

《聞水たいむ》

「ペットボトル ABCD どこの水でしょうか?」

 ボルビック(仏) B 奥大和の水(奈良) C 大山の水(鳥取) D 上賀茂神社の水(京都)

 

実技

各自それぞれの課題に集中し、熱心に取り組みました。

(自分の実技に集中するあまり、写真を撮り忘れました。ごめんなさい)

再現にご協力いただきました。ありがとうございます。

 

反省会

オリンピックの話題はまるで出ず。治療のこと。

和歌山の棚田の持ち主はみな年寄って、

棚田の耕作は壮年(若年寄)のグループが請け負っている話や、

A機平郵知能)がガンの徴候を察知する話など、

笑えないけれど笑ってしまう話が次々と続きました。

 

関西支部研修会 9月は本部合宿のためお休みです。 次回は10月16日です。

東洋医学と養生の会(京都自主研修会)は 8月28日、9月25日、10月23日です。

ふるってご参加ください。

 

文責:小倉

 

 

| 関西支部 | 11:53 | - | -
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