いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

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4月 東京接心会

恐らく、いやしの道協会としては平成最後の行事となるであろう東京接心会が27日に駒込・勝林寺さんで行われました。

 

 

 

1、実技稽古

 

参加者が指導者のもと、各自の課題を稽古します。

いやしの道協会の『基本の型』に忠実に稽古しながらも、型で解らないところ、あるいはより深く理解するために指導者の先生方の経験則からくる臨床的な技もご教授いただきました。

 

 

中伝の方は一般の方の治療も行います。

 

 

 

2、講義

 

続いては講義……の前にちょっとおやつタイム

 

 

では、気をとりなおして。

今回は『女性と漢方』というプリントを使い、朽名先生に講義をしていただきました。

婦人科疾患に関する講義を行うのは、難産の鍼を鍼をこれまでやってきたので、その流れとのことです。

今回の講義のキーワードは、

『熱入血室』と『陽病の実証タイプの冷え性』です。

 

 

 

傷寒論真髄や機関誌『いやしの道』に関する理解が深まってゆきます。

 

3、坐禅

 

本堂に移動して坐禅を行います。

 

 

あれ……、2人だけ💧。

実はブログ筆者が本堂へ移動中に勝林寺さんのワンちゃんと戯れていたため、全員でビシッと坐っている写真を撮るタイミングを逃してしまったのです…。申し訳ございません💦。

(伊藤先生、中川先生、撮影にご協力ありがとうございました。)

 

しかし、坐禅そのものはしっかりと坐りました。

風が少々強く、外で物音が聞こえたりもしましたが、それもまた味がある。

静謐な空間での坐禅は格別です。

 

 

坐禅のあとは白隠禅師坐禅和讃を皆で唱えて本日の東京接心会は終了です。

 

 

 

生憎、月はあまり出ていませんでしたが、とても良い夜でした。

本日も素晴らしい学びをありがとうございました。

 

次回の東京接心会は5月25日の17:30からになります。

令和の時代もよろしくお願いいたします。

 

(文責:松本)

 

 

 

| 東京接心 | 22:35 | - | -
3月 東京接心会

暖かくなり桜の開花が宣言された東京ですが、一転して冷え込んだ3月23日(土)勝林寺さんで東京接心会が行われました。


    甕に椿が綺麗にあしらわれています。



    【実技】


    【講義】

山野先生による講義は野口三千三『原初生命体としての人間』〜「第四章 原初生命体の動き」です。

山野先生が大事な部分を抜き出して下さりその内容についてどう解釈するか、それぞれの先生方に経験談など交えてお話しを振られます。

    我々も参加型講義


最後に坐禅をさせて頂き、今月は般若心経を唱えました。

私は久しぶりの参加でしたが東京接心会では少人数でしっかり実技指導や講義をして頂けるためとても勉強になりますので是非皆さまご参加下さい。


    夜の椿も綺麗!

  帰り際、暗い中撮影しているとご住職が

  スマホでライティングして下さりパチリ。

  ありがとうございます!


  (文責:福永)

| 東京接心 | 23:08 | - | -
2月 東京接心会

 

 日中は小春日和でしたが、夜になって二月らしい寒さが戻ってきました。

今日も勝林寺さんの広間をお借りして接心会が行われました。

 

いつもオモテナシの心を感じる一角。

 

 

 

●実技

いつもたくさんの一般の方にモデルになっていただいています。

必要に応じて指導者からの直接指導があります。

 

 

●講義 朽名宗観先生

 

 

昨年12月の鍼道発秘講義「難産の鍼」の続編

 

鍼道発秘講義より「難産の鍼」

もし産すること遅く難産と為らば、子安の鍼を用ゆべし。

痞根、章門、京門を深く刺すべし。

又、腎兪、大腸兪、陰陵泉、三陰交に引くべし。合谷に強く刺すべし。

後産下りざるには、巨闕、大横、水道を刺すべし。又、徹腹を深く刺して、下りる事妙なり。

 

安胎の鍼は陰分の気を補って陽分を寫す。

この場合は逆で 陰陵泉、三陰交というのは陰分を引いていく瀉法の鍼。イメージとしては、壺があって壺の底に穴をあける

ような感じ。合谷は補法で上から圧迫していくような感じだそう。

後産、つまり悪露や胎盤が下りていかないような場合、出産したことで腹が虚している。巨闕、大横、水道、徹腹を

補う。徹腹、腎兪、大腸兪を緩めておくと、出産しやすい。

 

妊娠中の母親の心持ちに問題がある場合、子供に「愛着障害」などが起きる可能性がある。

「反応性愛着障害」についての説明があった。

 

 

 

 

●坐禅

 今回は編集者が早退のため写真がございません。

 坐禅は「いやしの道」の基本である「座る」ことの練習にもなります。

 最初は苦手な方が多いですが、数をこなすことで身に付きますので、

 初学者は気後れせず、参加されると良いかと思います。

 

お寺の出口で見送ってくれました♡

 

毎月第四土曜日17時30分より駒込もしくは巣鴨から徒歩15分 勝林寺さんにて

行われています。どうぞお越しください。

 

(文責・伊藤)

 

| 東京接心 | 21:25 | - | -
1月 東京接心会

随分日が伸びました。

明るいうちに勝林寺さんにつきました。

床の間はお正月の蓬莱山飾りで、裏千家のお茶の先生が説明してくださいました。

ひとつひとつ縁起の良い意味があり、1年の幸せを願いをこめ丁寧に飾られているのに感動しました。

 

 

 

 

実技

それぞれの課題を指導者の先生方におしえて頂きました。

患者さんの治療も行いました。

 

講義

山野先生の「原初生命体としての人間」野口三千三著 岩波書店より、第4章「原初生命体の動き」です。

逆立ちをする時、出来ない人は手伝ってもらう。その時二人の関係は、どちらが主役であるということはなく共通の何かを求めるための違った役割を受け持つ仲間なのである。量的強い力で補助するのではなく、皮膚という全身の脳が、相手の皮膚という全身の脳に、直接温かく触れて協力することは、すべてのことに発展していく全人間的な重大問題であること。発生学的に脳は皮膚と同じ外胚葉から分化している。皮膚はすべての感覚受容器(視・聴・嗅・味・触)で、脳は受容・伝送・処理・反応の全ての働きと考えられる。触覚の中にはまだはかり知れない多くの何かが含まれひそんでいる。触覚の奥深い未知の能力には、敬虔・畏怖の念をもって向かい合うべきもの。それらをふまえ触れることが、鍼灸師としてどれほど重要なことであること。

私はこの触れることはいやしの道でいう調身・調息・調心でもって触れていくことと共通していると思われました。

 

座禅

 

 

最後に般若心経を皆で唱和し終わりました。

 

(文責 酒井)

| 東京接心 | 21:40 | - | -
12月東京接心会

例年よりは余り寒くない為か「年末」という気が未だしない12月22日、駒込・巣鴨の勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

 

【実技】17:30〜19:00

 

勝林寺のご住職よりおはぎの差し入れをいただきました!

 

【講義】19:15〜20:35


〉誕について(最終回)
横田観風先生の「古方漢方を学ぶ会・講義録」『いやしの道機関誌 第5号』を4回にわたり講義していただいてきましたが、今日は最後に残っていた「心臓性喘息」を解説していただきました。
針砂湯(少陽病・虚証)、茯苓杏仁甘草湯(少陽病・虚実間証)木防已湯(少陽病・実証)の別についても学びました。

 

鍼道発秘(難産の鍼)
妊婦に横臥してもらい、術者は妊婦の背部に位置し、京門、志室付近を外から内へと深く指を刺し入れ、固いスジバリを見つけ、一鍼を下す。妊婦には腹部ではなく、横腹、腰背部に施術して腹内の気を引く。
このスジバリは腎に接し、腎気の巡りに関わるので、妊娠腎を起こしたり、出産時の骨盤の開きなどにも影響を及ぼし、これを緩めることは重要である。

 

↑妊婦さんへの治療を行う際の体勢

 

「後産下りざるには」
胎盤の排出、すなわち悪露の排出を促すには、分娩後に虚した腹部を補う必要がある。
それが、巨闕、大横、水道、徹腹への刺法である。

 

※不妊症の治療や妊娠中の治療は「難産の鍼」とは逆(三陰交を補い、合谷を瀉す)を行う。


尾台榕堂『方伎雑誌』から印象深い治験例を紹介していただきました。
妊娠6か月で死産したが、逆子だったため足から出て、途中で首がちぎれて体内に残ってしまったものを桃核承気湯で下すことができたという例です。

「腹を按撫するに首がゴロゴロと游移遷転して、あたかも水中に西瓜を浮かめたるが如し。」
「その夜一宿して、桃核承気湯三貼用いければ、翌朝、快利して首はたちまち出でぬ。」

 

また、松田邦夫『症例による漢方治療の実際』から不妊症治療についての症例を二例学びました。
・不妊症に当帰芍薬散料(妻)、八味地黄丸(夫)
・呉茱萸湯で妊娠成功

 

 

【坐禅】20:50〜21:30

 

 

最後は白隠禅師坐禅和讃を皆で唱和しました。


来月の東京接心会は、1月26日土曜日17:30〜となります。
月例会よりも少人数(10〜15名)ですので、疑問や、困りごとなどを気軽に相談できます!
是非一度参加してみてください。

参加をご希望の方は【いやしの道協会HP:行事案内】
(http://iyashinomichikyokai.com/event.html)
のページをご覧ください。

 

(文責:中川)

| 東京接心 | 10:58 | - | -
11月 東京接心会

立冬を過ぎ、冬の気配が感じられる11月24日(土)駒込・勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

 

 

 

 

[実技]

一般の患者さんへの治療と初伝者は諸先輩方による指導です。

 

 

 

 

[講義]

山野 鵬観先生による「原初生命としての人間」の講義です。

 

 

野口 三千三先生の「体操は自分でやるマッサージ、マッサージは人にやってもらう体操」という言葉から、マッサージの部分を鍼灸に置き換えて考えてみようから始まり、違う角度から操体法の橋本 敬三先生の「運動系と植物系との相関の領域こそ、東西医学の融合地点ではないでしょうか。」の解説で、運動系とは整形外科で、植物系とは内科(内臓系)のことであり、それぞれを繋ぐものが経絡である。

体を動かして治るのなら苦労はしないが、ある動かし方をしたら内臓系も反応して体が良くなる。別々の先生だが、ひとつは体操、もうひとつは操体法という方法で、ほぼ同じ時代に身体を研究していったそうです。

 

野口 三千三先生の「何かそこにある「もの」が主体ではなく、「こと」が主体であり存在である。」から。

「もの」とは物質(身体など)、「こと」とは関係及びその変化(状態の変化)であり、我々、鍼灸は寒熱などを補瀉し「こと」を変化させて治療していき、野口体操や操体法は「もの」から変化させて治療していく。

 

今回は「もの」からのアプローチで実際に膝の痛みのある患者さんに実践していただきました。

 

 

 

 

 

 

 

[坐禅]

本堂に移動しての坐禅です。

 

 

 

坐禅後は白隠禅師坐禅和讃を唱和しました。

 

来月も勝林寺さんにて、12月22日(土)17:30から行われます。

どうぞご参加ください。

 

(文責・中野)

| 東京接心 | 17:34 | - | -
10月東京接心会

日が落ちるのが早くなってきた10月27日(土)

駒込の萬年山 勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

 

勝林寺さんの本堂に安置されている仏様です。

平安時代9世紀のもので(後ろにいらっしゃるのが平安時代の仏様です)

先日まで修復に行かれていましたが、この度戻ってこられました。

とてもきれいなお優しいお顔立ちでいやされます。合掌

 

1・実技

 

本日懐かしい方がお見えになりました。

 

鈴木ヘザーさんです。

相変わらずのパワフルさです。

 

伊藤先生の熱血指導!

 

ヘザーさんは毎年、海外で日本の鍼を学びたい方々と来日されています。

今回はイスラエルの方々と一緒です。

 

2・講義:朽名先生

◎喘息の治療(3月、4月、6月の続きです。)

・妊娠、出産、生理などの時に、瘀血が原因でおこる喘息は体質改善的に瘀血の治療もやる。

その時に使う桂枝茯苓丸は、局所的に実した邪熱を持っている人、子宮内膜症など局所の邪熱がある。

当帰芍薬散は陰証タイプに用いる。

・寒気がして、発熱し、痰がでないで、冷や汗を流して苦しむ発作の時は、麻黄湯に半夏と生姜を加えて用いる。

麻黄湯の正証は、頭痛、発熱、悪寒、無汗。同じ太陽病でも自汗があるものは桂枝湯。

・悪寒はないが、時に発熱があり、喘鳴がはげしく、汗を出しながら苦しむ発作の時は、麻杏甘石湯。

実証で少陽病。胸の中に熱があり、水毒もある。首肩にも熱があり肩もこる。

・くしゃみ、鼻汁、あくびなどから始まる喘息には小青竜湯。

小青竜湯は太陽病だが胃腸症状がある。腹に水があり、胸に熱がある典型的な痰症の体。胸にある邪熱を追いかけてお腹の水毒から水があがってくる。混ざってできるのが痰。水毒より毒性化が増したもので、それが咳の原因。

お腹が冷えていて、外側が熱を持っている場合、少陽病でも針砂湯、柴朴湯などは熱と冷えが同時にある。

陽病だがお腹が冷えている、それを陰証と間違えない。治療は似ているが微妙な強弱の付け方が、変ってくる。

陰証はお腹を温める、少陽病(柴朴湯)は、お腹は冷えているが、胸の熱を抜く方にウエイトをかける。

お腹が冷えていたらみんな陰証をすると間違える。

麻黄附子細辛湯は、表層に熱があるがお腹が冷えている。お腹の冷えが強いので少陰病の薬方になる。

温めることを重点的に行う。その見分け方が大切。

・発作をとめるには、はりと灸。喘息穴へ米粒大のモグサで、五十壮から二百層ぐらいすえる。お灸のコツはぐっと押すと

スジバリがあって、ぐっと応える場所にお灸する。ここの点だけにお灸するので、効かせる為にはたくさんすえる。

・喘急咳嗽 疾喘甚だしき者を治すの法  腋窩中心の極泉穴から・・・治穴

・痰飲、喘急を発すれば臥するを得ざるを治するの法・・

七兪を各開くこと寸半の左右二穴(膈兪)、九愈の左右へ開くこと寸半の二穴(肝愈)・・・」

鍼道発秘の痰症の治療にも似ている。「気喘上逆して死せんとするものを治する法」壇中に五壮。天突に三壮。

ここで天突の鍼の実演

 

ここにもスジがでます。先程の極泉穴からの治穴

・老人性喘息、病気がこじれて内攻して、薬の副作用もあって、喘息に移行したのではないか。

動悸と息切れが強く、体力がやや衰えている時には、当帰建中湯に膠飴を加えたものを用いる。

診断のポイントは、貧血、冷え性、腹部軟弱、下腹部痛。

・稀いタンをしきりにだし、息切れがして、顔面や手足に浮腫をあらわすようなときには苓甘姜味辛夏仁湯。

少陽病、小青竜湯証で胃腸の弱い者、及び表証のない者に用いる。診断のポイントは、冷えの症候、薄い鼻水、痰、くしゃみ、

胃内停水。熱はどこかにある、陰証の様に冷えてはいない、基礎代謝は落ちていない人に用いる。

高齢者の喘息に頻用される他の薬方は、八味地黄丸、真武湯、補中益気湯、麦門冬湯

 

3・坐禅

本堂に移動して坐禅です。

体調不良にもかかわらずご指導いただいた住職に感謝です。

 

坐禅の後は、白隠禅師坐禅和讃を読みます。

 

          ↑

  この本をお借りして読みます。来月は般若心経です。

 

来月は、11月24日(土)17:30より勝林寺さんにて

皆様のご参加をお待ちしております。

文責:牛尾

| 東京接心 | 10:19 | - | -
9月東京接心会

この夏、猛威を振るった暑さもひとまず落ち着き、少しずつ秋らしくなってきた9月の終わり、駒込・勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

 

陽が落ちるのもすっかり早くなってきました。

 

あっ、勝林寺さんの看板猫(?)発見❗。

しかし、既に禅定に入られているようで、いくら呼びかけても振り向いてもらえませんでした(T-T)。

 

勝林寺さんに着くと、実技稽古の前に朽名先生が中川先生を治療されています!。

今の自分ではまだ、指導者の先生方が何を狙ってそこに一鍼を下しているのか、理解が追いつきませんが、それでも目によく焼き付けておかねば。

 

 

[実技]

 

 

朽名先生、熱血指導中!。

 

 

伊藤先生、中川先生、治療中も笑顔が素敵です!!。

 

 

山野先生は秘密道具を使って、初伝の方に姿勢の指導。

だいぶ丹田に力が入るようになったようです。

秘密道具の詳細については……、月例会で山野先生に直接聞いてください!。

 

 

[朽名先生講義]

 

普段の東京接心会では、実技稽古の後に十分な時間を取って講義が行われるのですが、本日はある理由があって時間がおしています。(その理由は後程明らかに…。)

 

わずか10分程の短い講義でしたが、それでも濃密な内容になるのが指導者の先生方の凄いところ!。

 

 

玉城康四郎先生の『生命とは何か』(法蔵館)の中から「風とは何か」について講義していただきました。

 

朽名先生曰く、

 

「万病一風的治療を行うのだから、風とは何かについて考える必要がある。」

 

とのこと。

 

……なるほど。自分では全然そこに考えが至りませんでしたが、言われてみればごもっともです。

 

時間が無いので、要点だけを端的に説明していただいたのですが、『生命とは何か』の一節に、

 

 

『さて、ここで風というが、それはいったいどういう意味なのであろうか。もう少しリアルに理解したいために、別の資料を調べてみよう。

 

 ブッダは悟りを開く前に、さまざまな苦行を試みたことはよく知られている。その苦行の一つに、「息をとめてしまう」というのがある。無息禅といわれるものである。この無息禅にいくつかの段階がある。まず、口と鼻からの息をとめる。すると耳の穴から、風が極端な音をたてて出る。ちょうど鍛冶工が鞴[ふいご]を動かすような音である、という。つぎに、口と鼻だけではなく耳の穴もとめてしまう。すると、ものすごい風が、あたかも鋭利な刀で頭をくだくように、頭のなかをかき乱す。さらにひどくなると、屠牛者が鋭利な牛刀で腹を切り開くように、風が腹のなかを切り開く。もっとひどくなると、二人の怪力のものが、片方ずつの腕をとって火のなかで焼くように、風が体のなかで高温度の熱をおこす、という。

 

 このような、ブッダの悟り以前の苦行を見ると、風というのは体のなかのすみずみまで吹きとおっているものであることがわかる。このことは、後に考察するように、重要な注目点であることを留意しておきたい。』

 

 

…と、あります。このことから、風とは『気』とも言い換えられるのではないかと。

また、

 

 

『もう一つの例を考えてみよう。それは『倶舎論』に示されている宇宙の創成から壊滅に至る、成・住・壊・空の四劫説である。成劫は、宇宙が成立し始めてから完了するまで、いいかえれば、天体が現れて衆生が生じ終わるまでである。』

 

 

という一説からは、

 

「空というのは、宇宙が一回消滅した、ということであるが、空といっても全て無くなるわけではない。次の宇宙が生じる時に一陣の風が吹く。前の宇宙が残していった風のカルマ、それは皆さんの呼吸の中にある。」

 

…ということでした。そして…、

 

「…というワケで坐禅の時間です!。」

 

HERE WE GO 🎶。

 

 

[坐禅]

 

本堂へ移動して坐禅の時間となります。

 

 

 お月様が綺麗です。

 

 

実は、今回の東京接心会は特別版となっています。

 

題して、「調身・調息・調心」といういやしの道の基礎にかえる、です。

 

先日のいやしの道協会の合宿の座談会でも触れられましたが、かつて横田観風先生に弟子入りするためには、茨城県石岡市(旧 八郷町)のつくば研修所で行われている泊まりがけの接心会に参加すれことが必須でした。

 

そこでは、休憩をはさみつつ2時間みっちりと坐禅を組むのです。

 

本日はそれに倣い、東京接心会でも2時間の坐禅を行います。(それで講義の時間もおしていたのです!。)

 

まさに、いやしの道の原点❗……と、言えるのではないでしょうか?。

(本日のブログ当番は初伝なので、あまり責任持って断言出来ないのです💧。)

 

 

 

 

(心なしか、参加人数がいつもより少ないような……。)

皆さん、高い志を持って参加されています❗。

 

坐禅終了後、帰宅準備をしている際に、改めていやしの道に於いて坐ることの重要性、また長く坐ってこそ見えてくるものもある、といった話題で盛り上がりました。

 

 

最後は、勝林寺さんのご住職と綺麗なお月さまに見送られて帰路につきました。

 

 

 

 

本日も良い学びの場をありがとうございました。

 

(文責:松本)

 

| 東京接心 | 23:30 | - | -
8月東京接心会




少し日差しは和らいだとはいえ、残暑もまたまた厳しい8月の終わり、
本日も、駒込、勝林寺さんにて東京接心会が行われました。
暑いせいか、今年は夏の花、百日紅が見事に咲いています。
にゃんこたちは涼しいところをよく知っています。





いつも手入れの行き届いた勝林寺さん門前.
玄関横の甕にはメダカがたくさん泳いでいました。



実技

一般のモデルさんも混じって、いつもにぎやかです。
初伝の方には指導者がつきます。




今日のひとこと 朽名先生が読んでくれました。有名なあれです(笑)




山野先生講義





先月、台風の影響で接心会が中止になったため、今月、山野鵬観先生による、
野口三千三先生の「原初生命体としての人間(野口体操の理論)」の講義が行われました。
山野先生が名言(●の部分)と思われた文章を引用、解説しつつ要所要所、朽名先生視点で
コメントが入り進行しました。

冒頭、山野先生から喘息のある五十肩の患者に難渋しているとのこと。
●胸郭式呼吸能力を高めることにとって胸郭を拡大・縮小させるための筋力の力を増す
ことは大切なことではあるが、それより以上に大切なことは、拡大・縮小についての
内部抵抗をできるだけ少なくすることである。そのためには、抵抗の原因となる胸郭の
拡大・縮小に関係する諸筋肉の不必要な持続的緊張の傾向をなくすための練習によって
、胸郭に豊かな弾性をもたせることが、先決問題であろう。
山野先生が難渋する理由は上記にあり、喘息のため呼吸補助筋が持続的に緊張状態である
が、肩甲骨を動かす前鋸筋、斜角筋、小胸筋もまた呼吸補助筋であるため、治りにくい。
(また、治療のポイントにもなる。)

調身、調息、調心というが、まずは体が整って、心が整う。順番を間違えてはいけない。(朽名先生)

野口先生は吐くことに重きを置き、息を吐いたら吸えるのだが、じつは人間は吸息中枢が優位。とくに体が弱っている人は吸気が大事であるそう。
吸うが大事か、吐くが大事か、諸説ある。円環しているのでどっちとも言えないが、
朽名先生によるとブッタは「入出息念定(にっしつそくねんじょう)」(入る息、出る息に心を集中していく禅定、簡単に言えば調息)が悟りへの道であると思ったのだそう。また
「大安般守意経」には「吸う」ことに重きをおいた記述がある。

●「衆人は喉で、哲人は背骨で、真人は踵で呼吸する」
気が下りていると、足底から息が入ってくる感覚があるそうで名人と言われる人からは
よく聞かれる。
●「息が長いー長息―長生。息―意気―粋。息するものー息ものー生きもの。息の内―いのち。」体の状態に応じた息の仕方しかできない。呼吸の状態が変わることは身体の状態も変わること。上手に鍼をすると、患者さんが腹式呼吸になっている。
山野先生は鍼灸師としては、ここに「胃気」を入れたいそう。
●「呼吸は意識の世界から無意識の世界への唯一の回路(手がかり)であるゆえんである。」
どんな行法においても呼吸というものが出てくる。
●「吸息は集合であり準備であり、貯蓄である。それが終わって息が保たれている間(保息)は結合し、集中統一され方向づけられる。呼息は解放し、行動し、完成する。」
実は息を保っている時が大切だそう。観風先生は鍼をされている時は息を吐く。でも丹田を充実させている時は保息の状態でないと出来ない。
朽名先生によると、この保息と呼気の間(「息」の4構造の図参照)がとても力が充実した
状態。息を吐いたり吸ったりしながら、パンチを繰り出して参加者全員で、力の入り具合を
確認。そして吐くから吸う間を間息といいエネルギーがなくなり死んでる状態。隙ができる。
剣道などではだいたい竹刀を入れられてしまう。上級者ほど息つぎを見せないのだそう。
表現するときは息を吐いている時で吐ききった時は力がない状態。いやしの道のアタック
する鍼をするときは、やはり吐きながらが良いとのこと。



「いやしの道」では肚を作れというが、どんな腹がよいのか?ひさご腹がよいのか?シックスパックのような腹が良いのか?座禅をするにはどういう呼吸がよいのか?(実は決まっていない)白黒つけられる話ではないのだが理解を深めるヒントになる。

山野先生の臨床経験によると、高齢者には胸式呼吸を勧めるとのことです。
腹式が良いのか?胸式がよいのか?必ずしもどちらがよいとは言えない。妊産婦は腹が詰まっているので胸式しかできないし、体は呼吸を色々使い分けられるように出来ている。
たとえば、怠い、眠いような時に気分をはっきりさせ、気分を引き締めようとする際は
胸式呼吸の方が効果的。

余談で山野先生の「臨床あるある」で、ヨガやピラティス、○○体操などの習い事や健康法が治療効果を相殺しているケースがままある。ほんとは腹式呼吸の方がよいのに、
ピラティス(胸式呼吸)をしていたり、治療で教えた体操を習ったことでアレンジして違う事をしていたり、ヨガや○○体操で逆に体を壊していたり。

●横隔膜の抵抗緊張力が弱いときは、それを補償するために喉頭部(頸)の筋肉を緊張させることによって喉にふたをし喉に栓を詰め、息の出るのを無理矢理に止めて体腔内圧を高めようとする働きが起きてしまう。・・・以前、山野先生が講義されたマッスルインバランス、交差症候群の状態をよく表現しているのだそう。上衝している時の姿勢である。

最後に呼吸法の練習のため?の運動を皆で実践。その場ゆすり(踵を軽く上下しながら、波が寄せるように体をゆする)。朽名先生が上手すぎて怖いくらいでした(笑)。




ここには書けないような(裏話も含め)、貴重な話がきけました。(知りたい人は接心会に
来てください。)
野口三千三先生の本を題材に、「いやしの道」で大切にされている「調身、調息、調心」について、
朽名・山野両先生の膨大な知識からコメントが入り、大変深く学べる講義でした。

来月は実技のあと、二時間続けて座禅を行うとのことです。


座禅




いつもご住職が丁寧にご指導くださります。感謝。。

(文責・伊藤)

 

 

 

 

| 東京接心 | 04:17 | - | -
6月 東京接心会

6月23日、梅雨空の中、勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

 

◯実技17:30〜

朽名先生、山野先生、伊藤先生に指導して頂き、稽古です。

一般の方にも治療しています。

 

◯講義19:20〜

朽名先生による喘息の治療の講義です。

横田観風先生の「古方漢方を学ぶ会・講義録」『いやしの道機関誌 第5号』を解説して頂きます。

子どもの喘息が終わって、今回は気管支喘息。

 

「一般的には発作の時がきまっていて、夜半から明け方にかけておきやすく、精神状態が緊張しているときにはおきないもの。

発作をおこす原因は様々あり、ひどい心配事や、肉体的疲労、気圧、光、熱、寒冷などの物理的変化、煙、何かのにおい、花粉、潮風に吹かれたり、ある場所にいくと反射的に必ず発作がおきるというもの、かぜをひくと発作をおこすもの、妊娠、出産、メンスの時におきる内分泌型、また消化不良や食べ過ぎが原因でおきるものもあります。・・」(『漢方養生談』より抜粋)

喘息の毒は、典型が鍼道発秘でいう痰症にあたる。

風邪などを引いたときにすぐに治らずに表位の邪が内攻して胸の中に入り、お腹に冷え、水毒がある人は、胸の中の邪熱を冷やそうと水毒が胸の中に入り、邪熱と結びついて痰という毒に変化する。そういったことを繰り返すうちに痰という毒を常に持った体質となる。痰症の人に何かの気の変動がおこった時に鎮静化している毒がゆさぶられて発作をおこす。

治療としては二種類あって、一つは状態を鎮めるということ。もう一つはからだの中の毒を出すということ。

観風先生によると、普通は基本的に状態を収める治療をしているが、瞑眩現象として毒が出ていくことがある。その治療によって、熱が出たとか、よく小便が出たとか、ある場合やなくて収まる場合もあり、激しい症状は出ないのが普通だが、一回目で瞑眩が起きる人もいれば、二か月・三か月と治療をしていてある日突然瞑眩が起こるということもある。身体の方がだんだん活性化されて、毒を出そうとする力が出てくるからだと思うと言われています。

『漢方養生談』によると、喘息という病気は、1)ある特定のものに過敏症である。2)多分に神経的のものである。3)気管以外の全身症状、たとえば鼻とか婦人科疾患とか体の他の所に表れている症状に目を向けてそれを治さなくてはいけない。4)食生活を改めなくてはならない。

喘息をおこす人に使う漢方として、小建中湯が出てきます。

小建中湯は、『漢方常用処方解説』には、「桂枝加芍薬等に膠飴を加えた薬方でさらに虚証向き。病位は太陰病で、脾虚あるいは気血不足するものの腹痛(虚労・裏急)に用いる。あるいは胃腸の弱い虚弱児の体質改善など特に小児には応用範囲が広い。脈は浮濇、あるいは沈でやや弦。舌は淡白色、薄或は無苔のことが多い。」とあります。

観風先生の解説には、胸腺リンパ体質といって小さい頃からよくカゼをひいたり病気になるタイプの太れないで顔が青白い人の体質改善によく使っている。腹直筋が攣急している人が多く、心下のスジバリに伴って、腹直筋が棒のようになっている。スジバリはお腹でしか確かめられないが、肋骨の中を通って胸の中に行っているはずで、気管や肺、肝臓に影響を及ぼしている。傷寒論によると心下の痞は下焦の虚による。鍼する時は心下にいきなり刺さないで下焦に一・二本しっかり打つとそれだけで半分緩むとあります。

その他、喘息に使うものとして、大柴胡湯、大承気湯、葛根湯、甘草乾姜湯、半夏厚朴湯、麻杏甘石湯の特徴などを学びました。

喘息の講義はまた次回に続きます。

 

たs

 

 

◯坐禅20:50〜

本堂に移動して坐ります。

最後に、白隠禅師坐禅和讃を唱和しました。

帰りには、雨が上がってきれいな月が出ていました。

 

次回は、7月28日土曜日17:30〜です。

どうぞご参加ください。

 

(文責:坂井)

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