いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

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3月 笠間研修会

3月笠間研修会中止のお知らせ

 

誠に残念ながら新型コロナウィルス感染拡大の世情を鑑み、今月の笠間研修会を開催しない事となりました。

 

万が一、感染者が出た場合、多方面への影響の大きさを考えると中止が最善の選択ということです。

 

(文責:松本)

 

| 八郷接心 | 07:57 | - | -
1月 笠間研修会

皆様、明けましておめでとうございます。

本年も笠間研修会をよろしくお願いいたします。

 

小春日和の1月4日〜5日にかけて、新年最初の笠間研修会が行われました。

 

 

1、座禅

研修所に到着すると、荷物を置いて早速座禅に移ります。

夜の座禅は3炷になります。

2、傷寒論真髄 講義

いやしの道の根幹、傷寒論真髄の講義です。

今回は機関誌『いやしの道 14号』を使って指導者の先生方が講義をしてくださいました。

質疑応答では白熱し過ぎて予定時間を30分オーバーするほどでした。

3、茶礼

研修所のオーナーさんから鮟鱇の差し入れがあり、それをたっぷりの野菜と煮た鮟鱇鍋をいただきます。

皆さんから差し入れられた美味しいお酒と一緒にいただき、楽しい時間を過ごしました。

 

2日目

 

1、開静・掃除

開静は朝5時です。研修会の中で一番辛いのがここかもしれません(笑)。

晩に雪が降ったようで、離れの禅堂に向かい掃除です。

2、朝課

『禅宗日課聖典』というお経を使い朝課(読経)をしてゆきます。

初伝でも自前の『禅宗日課聖典』を持っている人が増えてきましたね。

3、粥座

昨日の鍋の残りを使った雑炊をいただきました。

滋味深い味わいで体に染み渡ります。

七味をパラっと振りかけて食べると体も温まり最高ですね。

4、座禅

朝の座禅はカーテンを開いた状態で行いました。

これだけでだいぶ寒くなってきますね💧。

先輩方は昔、冬の接心で窓を開けて座禅をしていたそうです。

体調、崩さなかったんでしょうか…💧。

2本目の座禅を終えての経行。

雪の山中を歩くのは気持ちよいですね。

5、作務・治療

これから作務の時間ですが、皆さん総出で焚火を起こしています。

さてさて何が起こるやら…。

今回は作務のチームと外来の患者さんの治療チームに分かれます。

 

作務チームは禅堂の大掃除!

掃除・畳の移動・蛍光灯の掃除、やること満載です。

治療チームは高橋先生と藤田先生が担当されました。前回も来てくださったオーナーさんのお知り合いの方2名になります。

6、斉座

作務を終えてもどってくるとマグロのカマが網でバーベキューされています。

何でもオーナーさんからの差し入れだそうです。

昨日の鮟鱇に続き更なる差し入れ、本当にありがとうございます。

斉座は素麺とマグロのカマ。

なかなか見ない取り合わせです(笑)。

治療に来られた患者さんから栄養ドリンクの差し入れをいただきました。

ありがとうございます!

まだまだ研修会は続くので、これで気合を入れなおします!!

これから横田観風先生宅に移動し、ミニミニ接心会が行われます。

 

ミニミニ接心会

 

ここから広島支部の乙重先生も合流されました。

明けましておめでとうございます。

 

1、座禅

昂る気持ちを落ち着かせます。

2、講話(言志録)

 今年からは佐藤一斎先生の『言志録』を読んでゆきます。ちなみにこの『言志録』を復刊させた方は観風先生の大学の大先輩にあたるそうです😲。

八郷で読んでいた『菜根譚』もそうですが、一度読んだくらいでどうこうなるという類の本ではないですね。これからも人生の節目節目で読んでいくことになりそうです。

3、実技

掛け軸を前に、初伝から其々の課題と向き合いながらの稽古となります。

 

 

4、茶礼・反省会

観風先生の奥様からお雑煮をいただきました。

出汁がしっかりしていて、野菜の旨みが味わえるお料理です。

彩りも華やかで、修行は一時中断(笑)し、お正月気分に浸りました。

 その後、観風先生にお茶をたてていただきました。

観風先生は鍼・禅・茶・書に通じられているので、八郷時代から様々な体験をさせていただいております。

しかしその都度、自分が如何に日本の伝統文化に無関心でいたか思い知らされます。

茶や書にまで手を出す余裕は今の自分にはありませんが、鍼と禅を通していやしの学術道に邁進していこうと改めて思いました。

次回の笠間研修会は2月1日〜2日にかけて行われます。

皆様のご参加をお待ちしております。

 

(文責:松本、中野、坂田)

 

| 八郷接心 | 09:35 | - | -
12月 笠間研修会

長雨から解放され、久しぶりの晴れを堪能した11月30日〜12月1日にかけて、第2回笠間研修会が行われました。

 

しかし、いつもの場所・いつもの時間に集合したのですが、辺りはすっかり暗くなっており、更に肌を刺すような寒さが冬の訪れを感じさせます。

でも三日月は綺麗でしたね。

下弦の月というやつでしょうか?

 

1、坐禅

洗心館に着くと19時半を過ぎていました。

版木をセットして早速坐禅開始です。

夜の坐禅は時間の都合で3本となりました。

12月の山奥の寒さが嫌でも気合いを掻き立てます。

 

2、茶礼

今後の笠間研修会の展望について、話が進みます。

他には観風先生の過去の治療について、四部録についての話にも花が咲きました。

 

ちなみに、今回のお酒は熱燗にしたのですが、寒い時には最高ですね🍶

日の粥座の準備をする、自称『典座舎弟』の中野先生。典座番長、藤田先生の後継者になれるでしょうか⁉

 

2日目

 

1、起床・掃除

久喜さん合流。朝3時半起きで来てくださったそうです😲。

お世話になる洗心館の掃除開始です。

2、朝課

朝はまず朝課から。

八郷から変わらぬ伝統です。

3、坐禅

朝の坐禅は4本坐ります。

2本目終了の時点で経行がてら、坐禅堂へ移動しました。

冬の板の間は寒い😱。

気合いを入れなければ乗りきれません💧。

4、粥座

暖かいお粥をいただきます。

体に染みわたる…。

中野先生、大変美味しい粥座でした❗

ようやく体が温まってきました。

食べ終わり、食器を片づけていると何やら隣で物音が……。

典座番長、緊急出動❗

これは斉座が楽しみです❗❗

5、傷寒論真髄 輪読

いやしの道の根幹、傷寒論真髄の勉強です。

今回は十三章、桂枝湯を読みました。

質疑応答では、子供への漢方薬の処方や、背候診、悪寒悪風の違いなど、多方面からの質問が指導者の先生方へと飛びます!

6、作務

作務の時間になる頃には、日が出てきてだいぶ暖かくなってきました。

山の天気は1日の中でも変動が大きいですね。

亥年最後の作務ではイノシシが掘った穴をスコップで埋めました。心の凹凸も平らにならせたらいいですね。

7、斉座

天気が最高に良いため、外で斉座にしようということになりました。

朝の凍える様な寒さとは打ってかわり、作務で疲れた体に心地良い冷気です。

おまけに、雲一つ無い日本晴れ、吾國山と見事な紅葉に囲まれ、藤田先生がご自分の畑で育てた蕎麦の実を使った手打ち蕎麦、オーナーさんから果物の差し入れまでいただきました。それを道友と談笑しながら食す。

………修行に来ている筈なのですが、こんな贅沢をしてよいのでしょうか?(笑)

8、治療・実技

今回はオーナーさんのお知り合い2名に来ていただきました。

治療担当は高橋先生と舩阪先生です。(治療風景は患者様のプライバシーのため、写真撮影をしておりません。)

 

その後初伝・指導者で組み、実技稽古が行われました。

今回はお灸の稽古をしている方が多く、艾の良い匂いがしていましたね。(実技稽古の写真が無いのは単なる撮り忘れです💦。申し訳ございません。)

9、反省会

今回の反省と、これからについて皆さんから一言ずついただきました。

連絡係としては、会計の準備が不十分でした。申し訳ございません💦。

 

次回は、年明け4日と5日の2日間にかけて行われます。

新しい年に修行を始めてみたい方、参加をお待ちしております。

いやしの神様からお年玉的なサプライズがあるかも…。

 

(文責:松本、坂田)

| 八郷接心 | 17:35 | - | -
笠間研修会(新)

●基本方針

横田観風先生が続けて来られた鍼禅の精神にならい、いやしの道の良き担い手となるよう自未得度先渡也(自ら未だ渡らざる先に他を渡す)の心構えで後進の指導・自己研鑽の場とする。

 

本研修会は2019年8月まで茨城県石岡市で行われていた鍼禅の集い(旧称 八郷接心)に参加していた有志が上記の基本方針に基づいて新たに立ち上げた研修会になります。

 

初めての会場、内容も皆で手探りの状態ですが良き学びの場となるよう努めてまいりますので、これからよろしくお願いいたします。

 

 

●初日

10月とは思えない記録的な暑さの中、記念すべき第1回、笠間研修会が行われました。

 

今回、お世話になる施設です。

かなり急な坂道を車で登ってきて、到着…と思いきや階段が…。

さっそく修行の雰囲気が出てきました(笑)。

 

 

1、作務

まずはお世話になる施設の大掃除から始めます。

なかなかに手強そうな汚れと埃が…💧。

2、薬石(夕飯)

何と今回、藤田先生が自家製のパンを持ってきてくださいました!

さすが、笠間研修会の典座番長!……もとい、典座頭!

見事な薬石(夕飯)でした。

3、坐禅

坐禅堂もあるのですが、大掃除をしなければまだ使えない状態なので、寝泊まりをする本館で3本坐りました。

つくば研修所とはまた違った雰囲気ですが、山奥ですので虫の音と風の音と犬の鳴き声以外何も聞こえず、集中して坐れます。

(これまでの八郷接心では夕飯は無かったため、適度な空腹で坐れましたが…。あんな美味しい夕飯の後だと睡魔が…💧。気合いが試されました😼。)

4、茶礼

今回のプログラムについて、今後の活動について、そしてこの会の基本方針をどうするかについて話し合います。

先輩方が八郷接心→鍼禅の集い→笠間研修会と続いてきた中で大切にしてきた思いを伺うことが出来、身が引き締まる思いでした。

 

●2日目

2日目は昨日の暑さとうって変わって肌寒い雨となりました。

5、起床・掃除

6、朝課

つくば研修所で行っていたのと同じお経を唱えました。

新しい環境に全く戸惑いが無いと言えば嘘になりますが、これまでやってきたことと同じ事をしっかりすることで少しずつリズムが掴めてきました。

7、坐禅

朝の坐禅は4本の予定でしたが、お世話になる施設をしっかり掃除せねば!という気合が入り過ぎて時間がおしたため、3本となりました。

2本目が終わった時点で経行(きんひん)で施設周辺を歩きましたが、改めて良いところだなぁ…と思いました。

ちなみに今回は版木を室内に吊るしたため音が凄かったです。

8、粥坐(朝食)

粥坐は藤田先生が見事なお粥を作ってくださいましたが…、申し訳ございません💦。

写真を撮り忘れてしまいました。

味はとても美味しかったです!

 

9、傷寒論真髄 輪読会

いやしの道協会の学術道のうち、学の根幹となる『傷寒論真髄』を輪読してゆきます。

まずは『桂枝湯』から。

初伝組もフォローアップ講座での素読の成果が出せた!!…のではないかと思います。

次回からは機関誌いやしの道14号の『鍼灸師のため『傷寒論』を学ぶ会・講義録
・桂枝湯(一)(二)』を読み、更に理解を深めていく予定です。

10、作務

坐禅堂の畳を片付けて大掃除が始まります。

「フゥ…。いい仕事が出来た。」

「見よ。あれがいやしの星だ☆」

(冗談です。本当はつくば研修所を探しています。)

藤田先生特製の梅ジュースとミカンで休憩です。

大掃除再開です。

舞い散る埃も何のその。ラストスパートをかけます。

11、斉坐(昼食)

引っ越し蕎麦ならぬ、引っ越し素麺になりましたね(笑)。

作務で働いた後なので特に美味しく感じます!

12、実技

合宿所のオーナーと、お知り合いの女性、計2名が患者さんとなってくださり治療が行われました。

(患者さんのプライバシーの関係で写真は割愛させていただきます。)

指導者の中から高橋先生と藤田先生が治療にあたり、初伝組は見学に回りました。

 

その横では中伝の木村先生が石水先生に治療をされていました。

(その後、初伝組も実技稽古をしましたが、写真はありません💦)

13、反省会・茶礼

今回の研修会を振り返り反省会です。

皆さん、各自の課題は見えたでしょうか?

次回までにしっかりと勉強or坐禅ですね。

 

ちなみに今後の活動ですが、オーナーさんのご厚意により、年明けも1月から使用可能になりました❗

ありがとうございます❗❗

 

最後にオーナーさんにお願いして集合写真を撮っていただきました。

 

 

来月、11月は諸事情によりお休みとなります。

次回は11月30日から12月1日の月跨ぎの形での開催となります。

 

(文責:松本)

| 八郷接心 | 08:50 | - | -
3月 八郷接心

2月28日・3月1日 八郷

春間近とはいえまだ肌寒い八郷。

今月で、いやしの道協会としての最後の接心です。

 

さっそく坐禅。

 
独坐大雄峰の心持ちで坐ってやろうなどと考えたりしてしまったり。
 

茶礼。

八郷接心の始まりの話から、観風先生の若い頃のお話に、
おおっぴらに書くのは差し障るお話ばかりなのが残念です。

 

茶礼や休憩時間では、参加者同士で様々な情報交換などをします。

花粉症の耳ツボ。

 


早朝。
読経。

あれこれ考えながらではダメ。大声を出して、息を付くのを忘れるぐらい、死ぬ気で。

坐禅。4本


経行。

寒さがだいぶマシになっています。

粥坐。

 


作務。
今月は主に枯枝と落ち葉集め。


焚火が温かいです。

何も言わなくても、それぞれがそれぞれの仕事を息を併せながら進めて行きます。

 

講話。

 

『薬病相治』《碧巌録》第八七則

やくびょうあいちす

薬病相治す。尽く大地是れ薬。いずれか是れ自己。

雲門文偃禅師が大勢の修行者を前にして、華厳経の逸話から引用して、仏法のギリギリを言った。

 

華厳経の逸話とは、

文殊菩薩が善財童子に「薬にならないものを採ってきなさい」と言った。善財童子はあらゆるものを調べてみたが薬にならないもののは無かったので、何も持たずに文殊菩薩の所に帰った。

今度は「薬になるものを採ってきなさい」と文殊菩薩が言うので、善財童子はそばに生えていた一本の草を採って文殊に手渡した。

文殊菩薩はそれを受け取り、それを大勢の修行者に「この一本は薬であるが、これは又よく人を殺しもすれば、よく活かしもするぞ」と説法した。

この場合の毒や薬は、実際の毒や薬ではなく、

悟りに導く喝や痛棒などが薬であり、妄想・煩悩が毒である。

 

仏教では薬や病、自分や他人など、相対的に分かれる前の世界を問題にする。

相対的な世界は心で判断する世界。では心を生じさせた大元は何か。

悩み多き人生。七転八倒するその時にも、如何に早く安心できるか。

治って欲しいとはいえ。治っても治らなくても安心。治らなくてもどこかで自他ともに安心できるのが鍼禅。

 

「尽く大地是れ薬」とは宇宙のあらゆるもの、あらゆる事象が全てのものが薬になる。

それは何を目指して、日々を工夫しながら積み重ね、もがいて来たこと次第で、全てのことが薬になる。

 

(万作・椿)

 

斎坐。

 

夜に重曹につけたするめが、こんな風に。

いい味を出していました。

 

休憩時間。

休憩時間も刺絡の練習を。観風先生に見本を見せて頂きました。鍼の向きや角度、刺さずに刺す。観風先生がご自身で一から工夫して培った技術の極意を見せて頂く訳ですが、各自が工夫していかなければいくら見せていても、何も見ていないことになってしまうのだろうなぁと思います。

 
 

模範実技。

一週間前から左腕の痺れ。親指。人差し指。肺経

肝臓の裏辺りと左側首付根辺りに湿疹。

湿疹は5年前から時々。

バッグやリュックで痺れが強くなる。酒は毎日飲む。飲むと痒くなる。

 

首がおかしい時は、首の督脈上、真ん中のスジを探す。悪い方を夾脊、横から押す。

缺盆付近の圧痛。痺れのある指間穴に対して長めに鍼を留める。

 

皮膚病は胸郭内部の熱。肝臓も胸郭内。

我の無い治療。相手が教えてくれる様に自然に。

 

グループ稽古。
所狭しと稽古に励みます。


手に力が入っている。指が力んでいると、治療していて肩が凝る。

同じ様なところを何度も刺すのは迷い鍼。

 

反省会。

 

今月で長らく続いたいやしの道協会行事としての接心は終わりです。

また来月から新体制の役職での接心は、おちこぼれ塾として鍼禅研修の集いが始まります。

| 八郷接心 | 01:29 | - | -
2月八郷接心
1月31日〜2月1日
八郷
今月も寒いですが、雪も降られずにすみました。
 
さっそく坐禅。
 
 茶礼。今月は寒いのにも関わらず沢山の人が来られました。
 
四月からは接心はいやしの道協会の活動ではなくなります。
今後のことを話し合いました。
 
 


読経。

坐禅。先月は真っ暗の中坐り始めましたが、今月は少し明るくなるのが早い様です。
寒い中坐っていると、太陽の暖かさがありがたいです。
 
粥坐。
 
休憩時間に四月からの役職や典座決めをします。

直日、木魚、版木、ブログ、連絡、会計などなど常連の参加者が務めます。
 
作務。今月は十二月に引き続き、植え替え。
 
枝切り、落ち葉集めです。
 

講話「石橋略彴」
 
意味は石橋と丸木橋。
 
ある修行僧がはるばる趙州禅師の所にやってきて「有名な趙州の石橋を見てみたいと、長い間願っていましたが、只の丸木橋があるだけではないですか」と、趙州禅師を丸木橋に例えて批判した。
趙州はやんわりと「お前さんは丸木橋だけを見て、本当の石橋を見ていない」と答えた。
僧は「石橋とはどの様なものか?」と尋ねてきた。
趙州禅師は「驢も渡すし、馬も渡すぞ」と答えた。
ロバや馬ばかりではなく、お前さん自身も渡しているぞという。
禅では警策で叩いてみたり、指を立ててみたりもするが、趙州禅師はやんわりとした答えをする。ロバや馬は悟れずもがいている僧や、悩み苦しむ世の人のこと。
「自未得度先度他」という言葉がある。
自分が絶対的安心を得て悟っていなくても、先ず一切の生きとし生けるものを悩み苦しむ、此岸から、彼岸へと渡そうという心を発することである。
 
鍼禅の世界でも同じ。
一本の鍼をもって、悩み苦しむ患者に対し、どの様な心で接するか。
 
病の軽い重いがあり、病でも健康でもない世界がある。
治ると治らないがあり、治すのでも、治さないのでもない世界がある。
 
只、若いうちは苦労して必死に「何とかして治してやるぞ!!」という積み重ねが必要。陰陽虚実寒熱の概念。経絡、補瀉、病名、治法などの概念。それが本当に正しいものなのか、自分で点検して、工夫していかなければいけない。
場の作り方であったり、人間関係の作り方もそうだ。
 
そのうちにああしてやろうとかこうしてやろうとかでなく、宇宙そのまんま。
「近所にいるだけで安心だ」と言ってもらえる様になる。
それはそれだけの積み重ねが大事。
 <椿と木蓮>

斎坐。
手打ち蕎麦。美味しく頂きました。
 
休憩。
さっそく、四月に向けてそれぞれの係りの引継ぎなどがありました。
読経の係り。三拝の仕方を観風先生から指導を受けます。
立ち方、座り方。呼吸に合わせて流れるように。上体がぶれないように。
やってみるとものすごく難しいです。


稽古。

耳が二ヶ月ほど前からツバを飲み込んだりするとポコポコいう。
左右ともなったが、現在は右のみ。
脈は右関が強
1.右手に。
2.右耳周囲。左もついでに。
3.左手に。
4.お腹。右胸脇下を中心に。
5.左足に。
耳管がうまく開いていない。
 
 
反省会。コップが割れて少なくなっている。
鍼をしている時は油断をしない。鍼をしていない時でも油断をしないように。丁寧に。
 

 
| 八郷接心 | 20:29 | - | -
1月八郷接心
1月3日4日
あけましておめでとうございます。

お正月でも接心はいつも通り行われます。

坐禅。

茶礼。

お屠蘇と酒の肴がいっぱいです。

新年早々、新しい参加者が来られました。

接心にむけての意気込みを。
そして、それぞれが新年の抱負を述べて行きます。
引っ越し。開業。などなど

朝。読経

坐禅。
まだ夜明け前、本当に寒い中坐るのですが。
坐禅中は気合が入っているせいか、不思議と寒くなかったりします。
気合を入れないと寒くて仕方ないので、坐禅は寒い時の方がおすすめです。

この時期の暗い所から、段々と明るくなっていく中坐っているのも中々良いもにです。

経行。
木々がさっぱりとしていて、気持ちが引き締まります。

粥坐
七日にはちょっと早いですが、七草粥を頂きました。
坐禅で冷えた体がお粥で温まります。


講話

「牛羊無角」『碧巌録』第五五則
兎馬に角あり。牛羊に角なし。
世間の常識では逆だがはたしてどういう意味か。

お葬式で弔いをしていた師の道吾に弟子の漸源が死者を入れた棺を叩いて、
「生きているのか、しんでいるのか」と問うた。
道吾は「生きているとも言うまい。死んでいるとも言うまい。」と答えた。
漸源は「どうして答えてくれないのか」と更に突っ込む。
道吾「言うまい。言うまい。」
漸源「答えてくれないなら、和尚を打ち据えます。」と詰め寄る。
道吾はそれでも「打つのは勝手だが、言うまい。言うまい。」と答えた。
師の慈悲深い教えにも気付かず師を打ち据えてしまった。

(とても長いお話なので、漸源がその後どうなったかは、来年の「いやしの道誌」を買って読んでください。)

生と死とは何かを考える鍼灸師にとって避けては通れない問題。
常識では死者であるから棺に入っているはずなのに、
道吾和尚が生きているとも死んでいるとも言わなかったのがなぜか分かれば、
牛や羊には角がないという矛盾した言葉の意味も分かる。
認識出来る世界は空であり、無である。
ここでこうして湯気が上がっているのもそうだけれど、
言葉では語れない世界があって全ては成り立っている。
それが分かる為に、坐禅する。

生も死も認識の世界。
生きても死んでも、その裏に変わらずに働いている世界がある。
その世界は言えないし、言わない。悟って分かるしかない。

鍼の世界でも、瀉だとか補だとかは勝手に決めた、決め事の世界。
命はあるようにあるだけ。
治ったとか、病気になったりとか、治らなかったりとか。
それはどういうことなのかを、それぞれがよく考えないといけない。
(椿・蝋梅)

斎坐。
うどんと煮物を美味しくいただきます。


書初め。
お正月の接心は毎年、作務の代わりに書初めを行います。
まず。線や円を書く。線と言っても、これはただ線を書く練習ではなく、世界をぐるっとめぐって来た円相の一部分です。円は円相。石臼を引くように書きます。

腕や肩で書いてはダメ。腹で書く。力を入れて書いてはダメ。気合を入れる。鍼と同じです。
それぞれ決めてきた言葉を書いて行きます。

太極拳の様に、腕じゃなくて脚で書く。
観風先生が書いたものと比べると下手さがよく分かります。

でも書いている途中に下手だなぁとか、筆が割れたとか、どう書くんだったけとか、思い悩んでいる様ではダメ。



実技稽古。
 
風邪の治療。二例。
比較しながら。
咳では喉に見るべきポイントが三箇所ある。
喉のどこが痛むかで、最初のうちは手足の経絡を選ぶのも違って来ます。胃経なのか、腎経なのか。
1.冬至に無理をして風邪をひいた。主訴は咳と痰。
お腹は冷えている。
喉や胸部の痛む部位を探してそこに打つ。血管があるので丁寧に刺す。
喉の治療と手足に引くので治療の大半は終了。後のお腹や背部の治療はおまけ。

2.年末に風邪をひいた。主訴は咳。
痰はない。喉の炎症が主。一例目よりも軽い。
喉の治療。後のお腹や背部の治療はおまけ。
いつもの様に組みに分かれて稽古します。

中伝や初伝よりも指導者の方が多いので、みっちりと教えていただけます。

反省会。
お粥がのりになってしまった。
典坐助手が典坐の足を引っ張ってしまった。
正座で足が痺れて立てずに迷惑をかけてしまった。
などなど。
色々な反省があります。
自分は反省すべき点は沢山あるのにしゃべるのを忘れてしまいます。
坐禅中の電気を消すタイミングに手間取ってしまったりとか、ブログの写真を取り忘れた所が沢山あるとか、写真をどう取るのかが難しいとか。嗚呼。

※接心に参加される方は車の手配等ありますので、出来るだけ2週間前にお知らせ頂けると助かります。

〈文責 ・乙重〉
| 八郷接心 | 23:02 | - | -
東京接心会
白い息を吐きながら駒込駅から会場の勝林寺さんへ向かいます。
12月27日。今年最後の東京接心会。
冷たい空気の中で、ぐっと気持ちが引き締まります。

今日の掛け軸。

講義機ゝ猝樟萓
季節に相応しく、「冷え性」についての講義をして頂きました。
冷え性のチェック・リストを頂き、自分でチェックしてみると…
思っている以上に「冷え性」に近い、
又は「冷え性」になるような生活をしている自分に気づきます。
冷え性についての症例で、女性が多いのは、
女性は男性に比べて筋肉量が少なく、代謝量が少ない事、
内部性器(子宮や卵巣)に血液が集まると、
皮膚に回る血液量が減り、冷症になりやすいという理由があるそうです。

多くの原因不明の不妊症が、「冷え性」が原因で有る事も多く、
冷え性を治すことによって、妊娠した患者さんも多いとの事。
たかが「冷え性」ではありません。

今月の「鍼灸師のための『傷寒論』を学ぶ会でも取り上げられた、
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」の症例を挙げられ、
パソコンの連続使用は指を冷やし、冷え性に繋がるというお話をされました。
機関誌「いやしの道」の編集長でいらっしゃる朽名先生は、
身体を呈して会に貢献なさっているという事です。
ありがとうございます。お身体、大事になさって下さい。

漢方薬の服用以外にも、生活習慣を見直す事、
食事であるとか、服装であるとか、入浴方法であるとか、運動して代謝を高めるとか、
色々な方法で、冷え性は改善することが出来ます。
『食べて治す・防ぐ医学辞典(中村丁次著)講談社MOOK』という本から、
身体を温める食べ物、冷やす食べ物を教えて頂きました。
患者さんに食事指導をする時に、一冊あると便利です。

服装は、上は薄く、下は厚くが原則です。
冬には腹巻など利用すると、更に良いそうです。
靴下の重ね履きなどお勧めです。

よく処方される漢方薬の絵を見ると、
寒そうな青色(冷え、水毒など)でいっぱいで、
見るだけで寒くなってしまいました。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯、苓姜朮甘湯、
真武湯、補中益気湯、十全大補湯、桃核承気湯、当帰芍薬散などです。
食べ物でも生活習慣でも身体を冷やす要素は沢山あります。
患者さんに指導する前に自分が気を付けなければ、と、思った事でした。

実技 
今日も沢山の患者さんが来て下さいました。
ありがとうございます。

講義供ゝ猝樟萓


心下逆満と苓桂朮甘湯についての講義をして頂きました。
心下についえての証はたくさんありますが、
心下逆満というのは、寝て貰うと、心下部が膨れているような感じだそうです。
「心下に上逆と脹滿の感じがあるもの」と、傷寒論真髄には載っています。
そして、それを治する薬方の一つとして「苓桂朮甘湯」が挙げられています。

「苓桂朮甘湯」はめまいによく使う薬の一つです。
沢瀉湯と並んで、先月、傷寒論講義で取り上げられた「五苓散」類の薬方で、
いずれも、水毒がらみの薬方です。
『方極』には、「心下悸し、上衝し、立てば則ち頭眩し、小便不利する者を治す」とあります。
この症状を治す同じような性質を持った薬方として、
「真武湯」「沢瀉湯」「五苓散」が挙げられていました。
その中でも「真武湯」は、冷えの度合いが強い場合に用いるのだそうです。

薬方の解説として、主訴は、
眩暈、身体動揺感、息切れと心悸亢進、上衝、頭痛、神経質(ノイローゼ)等
とありました。上衝がありますから、精神科疾患も当然あります。
心下逆満は、下から上へ充塞感が衝き上げるもの、とあり、
胸脇苦満とは、その方向が異なっています。
苓桂朮甘湯は合方も多く、
四物湯と合方して「連珠飲」と名付け、武田薬品から「ルビーナ」という名称で
更年期障害の薬品として販売されているそうです。
呉茱萸、牡蠣、李根皮と合方して「定悸飲」
鍼砂(砂鉄)、牡蠣、人参と合方して「鍼砂湯」等々

刺法については、
『鍼道発秘』より
・水腫 ・小弁・小児雀目 ・耳の病を参考にすると良いとの事。
いずれも、水毒がらみです。
使う経穴は
肝経症状:めまいが主症状…風池、肝兪、肩井、曲泉
三焦経症状:耳鳴り、難聴、耳閉感を伴うめまい…耳門、天柱、内関、外関
腎経症状:血圧の異常、自律神経失調および心因性の不定愁訴を伴うめまい…
天柱、大杼、肺兪、腎兪、復溜、曲池
(木下晴都著『鍼灸治療学』(医道の日本社)を一冊持っていると便利だそうです)

古典から眩暈の症例と、眼疾の症例を読みました。興味深かったです。

坐禅
今日も副住職さんのご指導の下、
カンとした空気の中、坐りました。


これで、今年の東京接心会は終了です。
今年も朽名先生、山野先生には大変お世話になりました。
ありがとうございます。
また来年もよろしくお願いいたします。
来年も元気な顔でお会いできますように。
   (文責:岡田)






 
| 八郷接心 | 23:59 | - | -
12月八郷接心
12月6日、7日八郷接心

※残念なお知らせが、来年4月から新体制に合わせて八郷接心は、いやしの道協会の活動でなくなります。
その為、後3回で終了します。


寒さが厳しくなってきた八郷です。

寒い中、さっそく坐禅


茶礼

近況報告
ひさしぶりの参加者が2名おられます。
半年、1年振りに来てもお互い久しぶりの感じがしません。
八郷の安心感のなせる業なのか。




まだ暗い中から読経が始まります。

この時期は坐禅をしていても寒くて震えそうです。
冬は警策で叩かれる時の痛みが増します。
叩かれるうちに温まってくるのが不思議です。

経行。寒さの為に、歩くというよりほとんど走っています。
この日は氷点下まで下がったようです。


粥坐。準備をする最中もみんなでずっとお経を唱えています。
最初は全く覚えてなかったので、戸惑ったものです。

作務前の休憩

ちょっとした時間にも治療しあったりします。

かと思えば作務が始まる前から火を起こして温まったり。冬は特にたき火が楽しいです。
今回は植木の植え替えをします。

今回は何本も植え替えるので穴も何個も掘ります。根っこはかなり深いので、かなり深く穴を掘るの重労働です。

今回は甘酒。生姜が効いていて温まります。



講話「一生受用不尽」《無門関》三則

一生かかっても使いきることができないということ。
 
倶胝和尚は問答を仕掛けられたら決まって一本指を立てた。
ある時、倶胝和尚の処にいた童子が、外からやってきた客に「ここの和尚はどの様に仏の肝要を説いているのか」と尋ねられ、指を一本立てて見せた。これを聞きつけた和尚は、童子の指を切断してしまった。
童子が号泣して走って逃げようとした時、和尚が呼び止め、指を一本立てた。童子はその途端開悟した。
倶ていは臨終を迎えた時、「天竜和尚の処で一指頭の禅というものを得たが、一生をかかってもそれを使いきることが出来ない」と言って息を引き取った。
 
もちろん、童子も和尚も指先ぐらいで悟った訳ではない。 坐禅をしたり、様々な体験をして、指先はきっかけに過ぎない。

鍼の世界に置き換えると
「一鍼一生受用不尽」

一本の鍼の中に一身を込め、一鍼乾坤を貫くということが分かるまで、苦労した。
鍼を通して我々は生きている。
鍼の中にすべての真理が詰まっていて、時空を超える。
鍼と自分が一心同体みたいな感じになって生きられたら
一生どころではなく、何生しても使い切ることはできない。


生活は生活
自分は自分
ではなく、いつでもどこでも鍼と関係があるように生きる。

一瞬一瞬を生きながら。
草刈や作務の様な関係ない様なことでも関係ある。
草刈も刈ろう刈ろうとすると疲れる。機械を草の所に持っていくと勝手に刈れる。
鍼も治そう治そう、打とう打とうとしたら疲れる。
体が必要としていて、治そうとしているところに、鍼を置いていけば、体が勝手に治るから疲れない。
それだと鍼を打たれてる人も気持ちよくて治る。

一本の鍼を一生かけても使いきることが出来ない。




斎坐。

八郷の大根も入って、とてもおいしく頂きました。

実技稽古
寒いので下の階にて。

主訴:左腹部鈍痛。食後2、3時間後、特に痛くなる。
三週間ほど前から。おそらくストレスが原因。口が苦い。大便黒くて硬い。
油もの、肉、沢山食べると良くない。食欲不振。
吐き気はない。

たべてすぐの痛みではないから、十二指腸潰瘍の辺りの炎症ではないか。
左腹部の痛みを訴えているけれど、右の腹の方が悪い。
左腹部はガスによる痛みで放散しているだけ。

手にひいて腹と背中から治療。


分かれての稽古。接心参加者はほとんど指導者になりました。指導者でないのは中伝2人、初伝1人のみ。
それだけに内容の濃い指導を受けれます。

反省会。

ひとり小さな部屋で、鍼をひねっているのを一生続けるのかと嫌になったりはしないか?
でも、一人の人を治療すれば、その家族、ひいては様々な人が助かる。
世界に広がっていくことを思いながら、日々を過ごしなさい。


※来年1月の接心はいつも通り、第一の土日の3日、4日です。お間違えのない様にお願いします。
雪の場合には中止となります。
また、参加者は筆禅道をするので、何か一句準備しておいて下さい。


(文責:乙重)

 
| 八郷接心 | 21:25 | - | -
11月八郷接心
11月1日、2日
ひさしぶりの晴れた接心です。


茶話

いやしの道は海を越えています。
カナダから遥々ひさしぶりの参加者が。
カナダのサーモン
ではなくて
カナダとの文化の違いを色々お聞きしました。

新指導者からの意気込みも聞けました。 

寝る前に時間を惜しんで稽古です。


2日目
日の出前から読経が始まります。

坐禅。



霧の中の経行。

粥坐。


2か月ぶりの作務

休憩。

秋の恵み。芋。

講和。『独坐大雄峰』
《碧巌録》第二六則の本則
大雄峰にどっかりと坐っている。独立独尊の境涯のこと。《禅林句集》

ただ、坐しているだけなのか。大雄峰に坐すとはどんなことなのか。
人はいつ死ぬかわからないが、大きな世界で生きれるかどうか。
どんなことが起きても、日々是好日と、安心して一生を生きれるかどうか。

居坐布団三十年  座布団に居ること三十年
常只行道以一鍼  常に只、道を行ずるに一鍼を以てす
不知如何治不治  知らず、治すや治せざるやの如何を
観風一鍼貫乾坤  風を観て一鍼乾坤を貫く
(観風先生開業30周年記念の漢詩)

鍼は患者さんの体に刺しているのか。

命とは
病気とは
健康とは
治しているのか
治していないのか
鍼は宇宙を貫いている

宇宙のど真ん中に宇宙一杯の自分がいるのだ。




斎坐。

ヤーコンに薩摩芋。八郷の恵みをさっそく戴きます。


実技稽古。
主訴。疲れやすさ。食欲不振。やる気低下。
股関節の痛み


引き鍼、腹、背、頸、股関節、津波鍼。運動鍼の順に治療。
最後に引き鍼をしながらの運動鍼。観風先生も一緒になって屈伸運動。


歩きながらの引き鍼。

一本の鍼でどのように変わるかが問題。どこに打つかではない。
治療後、脈、腹は変わり。びっこをひきながら歩かれていたのがまっすぐ歩ける様になるから不思議です。

反省会。

また来月お会いしましょう。
| 八郷接心 | 23:33 | - | -
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