いやしの道協会ブログ

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4月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第150回 平成30年4月21

             講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(9)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(淋病・消渇・赤白濁)・端座流

『十四管術』より(細指管・気拍管術)

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」よりこの書を

譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため病名や穴名を漢字に

変えて編纂し直したものです。

本日の淋病・消渇・赤白濁はともに下の尿に関する病です。淋という病に今回は淋菌だ

で起きる病ではなく小便が⓵窮迫(我慢できず出てしまう)短(少ししかでない)

(しばしばの意味で何回もトイレに行く)そ臓塀个砲い)ツ法癖尿に痛む残尿

感があり、結石で尿道に炎症が関係していることもある。)尿の病証について問題とし

ている。「初期は湿熱が結聚して膀胱に流注して起こることが多い。」とあるのは、

色々な病態が考えられるが腎臓で尿酸やコレステロールが集まって結石となったものが

尿管を傷つけて炎症が起き、血が混じって、赤い尿となったり、初期ではないが糖尿病性

の腎症になり腎臓の糸球体がボロボロになり、蛋白尿や糖尿など腎の機能低下が起こって

くる。また腎炎が進んでネフローゼ症候群になって蛋白尿になっているのも湿熱が腎臓

から膀胱にまで影響しているという概念に入れているかもしれない。長く癒えなかったり

、老人・虚弱な人は内臓(特に胃腸)下垂したり、腎も下垂し腎の機能低下から(慢性

腎炎等による)尿の出の悪起こる。治療は熱のものは(膀胱炎・尿路結石による炎症が

起きているものは)冷まし。渋るようなものは膀胱にたまった尿が出にくい(尿道を圧迫

するまた尿道そのものの海綿体力なく出にくい前立腺肥大)年配者は腹直筋も細く力が

なくなっているのでお腹を元気にしてやることで尿の出をよくする。陥なるもの(内臓が

下がっているもの)内臓が上がるように臍の周りに鍼をして灸を多層するとお腹が動く音

と共に上がってくる。虚なるものは補的に補う。鍼で元気にしてお灸で温めると夜のトイレ

回数も減じ、一回の尿量も多くなる。次に淋を5に分け説明している。気淋・石淋・血淋・

膏淋・労淋 中医学漢方薬が主流で漢方での説明をしているので鍼灸ではどのように

治療するか読みかえていく。「湧泉」「三陰交」「関元」「石門」「腎兪」

治療としたら局所に炎症があったら(膀胱炎など)熱を瀉法的に寫し、足の陰経(脾経、

腎経)を補的に鍼をし、陰器をまとう肝経から瀉血をしてよし。背中側の腰部や仙骨部を

鍼・灸で緩め、三方向から治療を考えてやる。石門、関元を使っているが他では気海や

中極など最も反応の出ているところを治す。老人の虚して起きているものには真伝流の

「髄鍼術」で気を集めて元気にしてやりお灸を多層してやる。石淋は筋肉の問題ではない

で鍼をしても痛みがぶり返してしまう。

消渇とは喉が渇く病。多飲・多食・多尿の症状を特徴とする病証をさす。上消・中消・

下消に病機・症状・病状の進行段階の相違にもとずき分けているが糖尿病をさしている。

治療は滋陰(じいん)潤燥(じゅんそう)降火(こうか)を主とする。糖尿も遺伝性の

ものもありそういう糖尿病は食べ過ぎとは違い虚証に属する。実証を考える場合、

遺伝的因子もあるが膵臓の周り、上腹部に熱を持つ。進行していってしまうと熱っぽさが

目立たなくなるが、胃から十二指腸あたりの上腹部が盛り上がり熱感とがでる。また脾兪

のあたりに盛り上がりが出来る。熱感を取り除こうと水が飲みたくなる。血液に糖が溢れ

るので多飲になる。「人中」「脾兪」「中脘」「足三里」「腎兪」(人中の穴だけ効果が?)

糖尿病の人に治療をすると血糖値が下がることは事実で低血糖を引き起こさないように

注意。また飲食のコントロールはほとんどの患者さんが難しい人が多い。しかし全身的に

問題がでてくるので例えば、筋肉が硬く皮膚がかさかさ。腰痛もあるし、血管もボロボロ

になり従って目の網膜や、腎の糸球体もボロボロになり、足の神経痛も起き症状が多発す

るので鍼灸が有効である。

赤白濁(小便の濁る病)

尿をのむ民間療法があった。今は聞かない。炎症があると尿は濁る。(腎炎や膀胱炎など

の感染症)尿で作られていた蓮見ワクチンがあったと会場の看護師さんからお話しが

あった。尿が濁るときは下脘、章門、気海  下脘の寫(水分ねらいであったか?)

をつかっている。スポーツを過激にして血尿になる。筋肉断裂して血が混じる。

章門がこの本は多く使っている。章門の向かう方向で治し方が違う?課題。

端座流

傷寒の針 すて骨と一の骨との間を1寸5分ずつ去って深さ1寸5分2寸ばかりたつ。

頸をなぞり一番初めの骨を捨てるがゼロ番とはいわないからほかにもくびの骨はある。

咳の出初めや喉や気管の入り口ぐらいの時に使う。2、3日ぐらいの時に効く。

胸虫の針(じりじりつきあがってくるような逆流性食道炎のような症状)

上脘に3本、膝頭から3つ伏せ下膝蓋骨 指3本内外(陰陵線、陽陵泉)を内のひら

より外のひらへ皮膚を突き抜けない。(鍼先が大切)要は下方向に強烈に引き下ろし

ている。大浦先生は鳩尾の際に直接2センチぐらい刺鍼すると手にじゃーと熱感が来

るのでゆっくり引き抜く。胃下垂の人は特に胃内低水もあり噴門部がゆるんでいるので

逆流性食道炎になりやすい。

胸虫の引き鍼

足の大指の折り目の内の平の折り目止まりに、少し立つるなり。脾経 通うすと効果 

脾経は胸まで行っているので。

「十四管術」より細指管術、気拍管術

細指管術は「表之巻第三」に13件、「中之巻第二」に7件、「中之巻第三」に40件と

色々の症に使用されています。例 風の引き始め、汗もかけず感染を開いてやる。

面積の広く浅さい層に。気拍術 浅い層に鍼を置きまわりを管で叩く広くゆるみ柔ら

かく振動伝わる広がり振動に乗って緩む。

30年4月22日 西東京市の公民館において、ヒューマンワールド主催の「腹診の見方と

真伝流の刺鍼」の説明と実技が行われました。鹿児島、新潟、房総、我孫子、大宮と

遠方より、熱心でした。 次回は5月19日です。(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 19:01 | - | -
3月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第149回 平成30年3月17

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(8)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(腰痛・脚気・黄疸)

『十四管術』より(扣管・暁管術)

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」よりこの書を

譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため病名や穴名を漢字に

変えて編纂し直したものです。

 

江戸時代後期のもの紙で作られたはりこの経穴人形の大小2体。大浦先生の持ち物で

杉山神社の会館に展示する前に披露してくれました。特徴は寸法の記入が書かれている。

5色で色分けして経が引かれている。森ノ宮の医療学園のミュージアムに「砭寿軒」が

作らせた銅人形明堂図は天井に達する大きな図で等身大に作らせている。穴の場所を

見てはっきりさせるためでありまた五色を使って経絡線を描いている。

1腰痛 原因 ―鼎なをもつ 陰欲過多 4世鮟个、冷たい水を浴びる。腎を破る。

 委中、(刺血)、腎兪、足三里、章門、絶骨

会場からの話しで、陰欲過多の患者さんが来院した。40代立ち上がれず車椅子で来た。

腎虚の極のような話だった。昔から腰痛の時は委中から刺血して血流を促している。

記載の穴で腰痛が即治りそうもないので考えると、章門もあるので腎兪はもっと脇を

含めた広い範囲を考えている。膀胱経のルート上を引き下ろしたり委中より刺血して

循環を良くしたり、胃経の腰痛であれば足三里を使い胃経関連、胆経上の腰痛あったら

絶骨に響かせる。理解しやすいがもう少し内容を表記したい。

膀胱経に出る腰痛は解りやすく脊柱起立筋全体が突っ張って仙骨部あたりまで攣る。

更に梨状筋の方まで攣り座骨神経痛のように大腿後側膀胱経ライン上が引き攣れ痛みが

出てく場合は腎兪・大腸兪を含め腰部分の膀胱系のルート上の治療をし、委中も代表的

穴として使う。脇腹に来る腰痛は下部腰椎から大殿筋を通うり、胆経のルート上に引き

つる。下部腰椎3・4・5番あたりから来ている場合そのルート上の大殿筋も突っ張りから

風市も使い絶骨も代表的穴として使う絶骨の使い方が会場で意見が出た。

上部腰椎から攣る場合は脇腹の方に行って喘息を起こす人、また同時に腸腰筋の深い

ところから骨盤の中を通うり股関節の方に行き大腿前側にまわり大腿四頭筋・縫工筋が

痛んでいる。大腿神経が通っているので。大腰筋の外側あたりをしっかり刺鍼で効果

あり。大腿神経痛を起こしているような痛み方をしている場合はそのように刺鍼して

足三里に引き鍼で効果的。また腰痛と便秘が関連しているので注意。お腹の痛み便秘が

長く続くと更にガスが張り腸も重く動かず腰の負担が起き腰痛となる。便通を良くして

やることが大事。湾曲した腰痛、脊椎の際に鍼をして、戻りやすいので灸を2−3する

と安定。ストレス腰痛とは?と会場から質問があった。全体に軽めに治療して

リラックスさせ腰も治療をしてやる。大浦先生の症例も聞く。大いに参考になった。

治療をしていると糸口が分かってくる。

2脚気  足が腫れたり痛んだり足全般の病のことを脚気とこの場合は言っている。

簡潔に言うと脾経、腎経が弱いそこに風寒暑湿に侵され脚気という病は起こる。大事な

ことは脚気衝心と言われているが、足の病を治していくと足の邪が胸に移動していき

苦しくなり急に動悸がして場合によっては死に至ることがあるので注意。

使う穴は陰陵泉・陽陵泉・足三里・公孫・絶骨・風市・承山・三陰交・

脚気には乾脚気と湿脚気があり乾脚気は足が痛い病気でも 血が不足していて筋肉に

熱を持ちオーバーヒートして痛みをなす。 湿脚気は冷えや水毒があり浮腫みで痛み

萎えている。病気の原因が違うは湿と冷えや瘀血、食滞、も関係する。元々脚気は

心臓や肺が弱く呼吸疾患を持っていて胸に邪気を抱えている人、不眠症の人、

自己免疫疾患を持っている人で気を付ける。

リウマチの人は邪気が強いので、治療で患部は楽になるが足の場合は必ず上に移動する。

心窩部の痞えている人はみぞおちが苦しく、胸が苦しく、喉が詰り、耳なりや頭痛がする。

手に引き鍼をしたり季肋部を緩めたりすると良い。

腎経をつかっていないが?と会場から。

座骨神経痛(腎経)梨状筋の真ん中の座骨神経が出てくるところが攣る。ゆるめと緩解

する。腎経の方に来る座骨神経痛下腿三頭筋の内縁の方に来て太谿あたりまで突っ張っ

ている時は梨状筋の付け根の脇あたりに硬結が出来て梨状筋でも正中近くを長く患って

いると梨状筋も痩せてしまい、仙骨の付け根あたりに硬結が残り、内股の方にでて

下腿の内側が痺れて痛む人がいる。灸を下腿にする。末端の痺れ痛みになる。

足の痛みはお腹や腰も治療をしないと治りにくい。水分代謝が悪く、お腹が冷えても

足の方まで来てしまう。運動で痛めたことと質が違い長年不調を訴え、患った上で痛み

来ているのでお腹に瘀血や冷えて水毒が流れていくこともあるが、風邪で外邪に入ら

れると内攻したものは残っている。邪気を含んだ邪気は悪さをする。下へ邪気が行くと

じんじんした痛みあり。

黄疸 黄になる病

脾胃に湿熱して散ぜず故に・黄疸は大浦先生の資料「鍼灸重宝記」を参考にしてください。

端座流は,たかいのはり。△いなのいたみのはり。

手技は十四管術の』管  暁管術

実技は1時間

次回は4月21日です。

(市川友理)

 

| 杉山真伝流勉強会 | 02:04 | - | -
2月杉山真伝流の勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第148回 平成30217

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(7)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(頭痛・心痛・眩暈)

『十四管術』より(推指管術・巧指管術)

頭痛で来院する患者さんは身近に多く検証したい病症の一つ。鎮痛剤常用は薬によって

感じないようにしているだけで、瘀血や水滞など異常があるはずである。鍼が入らない

ほど硬いひとが多く、治療は揺さぶる手技を使い、手によく引くことを勧める

頭痛にも原因があると書いてある。

虚証の人が風寒の気にあたり風邪になり頭痛を起こす。髪など洗い乾かさずそのまま寝

ると冷えて頭痛になる。肥えている人の頭痛は「気虚痰湿なり」ということは、頸肩が

慢性的にこわばり湿痰が留まり頭の方に血液が巡らず頭痛になり。痩せている人は

「血虚痰火なり」ということで、胃腸が弱く体の血液を作る成分を腸で吸収できず栄養

が不十分な血液しか巡らず血を作る力が弱く全身の筋肉を栄養することができない。

疲れるとラジエターの水がなくなるように熱を持って頭痛となる。

頭風なり(慢性的に頭痛し発作が反復して起こる。)真頭痛は激しい痛みを伴うもので

脳腫瘍などである。(急性症状で嘔吐したりする、鍼をしても一時的のことなので重症

ある)鍼で治らないもの。治療対象は、片頭痛や一般的な頭痛の治療である。

百会、列缺、前頂、合谷、曲池、肩井、印堂オーソドックスな刺鍼。

前頭部痛・・胃の調子悪い、心下部の調整に前頭部の散鍼、眉当たり刺絡や散鍼が良い

真伝流の感冒風邪、頭痛身熱の穴参考に、風池、風府の穴、目回りの攅竹に邪気を散らし

手に引き鍼。前頭部は合谷へ。側頭は三焦経へ、後頭部小腸経。

心痛(胸痛)天突、(下に向かい)、鳩尾(上に向かい)、章門、(内に)中脘(直刺)

不容鍼の刺入方向と邪気を集めて抜く説明。 逆流性食道炎や胃下垂の人は、胃内停水や

ガスがあり噴門部に締まりがないので、少し食べ過ぎても食べてすぐ横になっても、

じりじりと胸やけしてくる。噴門部の改善が大事でお腹側と背中側の膈兪、肝兪を緩める

と食道や胃の血流が良くなり効果がある。鍼に熱気を感じるので、深いところのびりびり

とする邪を鍼に集め少し上部に鍼を上げ、再び邪気を集め抜く。天突も気を集め上に引き

抜く。両面からの治療を施さないとなかなか改善しない。両手足冷え肘や膝まで冷え上が

ると真心痛(狭心症、心筋梗塞を起こして)死んでしまうといっている。大浦先生の

心臓壊死状態と心臓仮眠状態の患者さんのお話しは驚くが、根気良い治療は、相当重症の

病気を改善して、びっくりさせられる。

眩暈(めまい)百会(血取るまたは灸)、承山(下に気を下げる)、足三里、人中

(気付け)章門(いない停水右の熱取る)、めまいの治療基本的に胃内停水があること

が多い。耳に通じる側頸部がつり、リンパのながれが悪くめまいが起きている。

肝臓に熱を持っている人は右側の頸肩が固まり胸脇苦満のある人。肝の熱が上がり

側頸部より内耳に行く。病態により、上記穴の他、足臨泣や懸鍾、肝経の太衝、手は

三焦経に引く。

端座流の読み下し

[塢孫發犬燭觧。足のひの鍼の穴(勇泉)より四つぶせ下)を、深さ3寸ばかり

立てて鍼口に灸を三つするなり。それにても治せずばまた鍼をたてて三つするなり。

日腫。鼻の先より上へ五寸にばかり、刃針にて割り針に立つるなり。

血出つれば吉し。出でねば死す。

 

推指管術・巧指管術 鍼実技

 

次回3月17日です。

(市川友理)

 

| 杉山真伝流勉強会 | 01:57 | - | -
1月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第147回 平成30120

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(6)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(労瘵・咳逆)

『十四管術』より(竜頭管術・撥指管術)

]瘵(ろうさい)1・ 伝染性の慢性消耗疾患で肺結核に類するもの。

2・また肺結核に限らず慢性病で消耗してしまった虚損の重症のものをいう。

何故、労瘵になってしまうかというと、咳をして寒邪が入り病弱にもかかわらず不養生をし

たり房事を重ねたり、飲食の不摂生をして余計こじれ慢性的に咳き込み労瘵になる。

状態、身体の状態は痩せて、髪は抜け、寝汗をかき身体の栄養分も抜けて虚状が高まり

悪い夢を見て精がもれたり、尿が白く濁ったり、せき込んで心窩部が硬く、下腹に塊が

出来たりして慢性的に弱って行く。

結果、労瘵(ろうさい)は直ぐに良くなるものでないので、栄養補給をして食べられるよう

にする。咳がひどいので咳を鎮め、免疫力を高め長い養生をしていくことが大事である。

治療 百会 お腹が完全に虚して咳をして気が上逆しているので、気を発散させる。刺絡。

上脘、下脘 せき込むと心窩部が硬くなるので、胃腸を元気にする。

肓膏 肩甲骨の下に刺す。肺結核に良く使われたのが四華穴に灸。

結核というと大正、昭和の初め九州の普賢岳近くの半島に病院を建て鍼灸学校を造り宿舎

を造り鍼灸師を育て、たくさんの患者さんの背中に灸をして結核を治していた

宇和川義瑞先生がいました。結核菌が脊椎に入り脊椎カリエスを患い、患者さんが

コルセットで体を固定して国内外各所より来院し、船で患者さんが集まり愛野町を作って

いた。治って帰るときはコルセットが不要となり、部屋に山積みコルセットの写真は驚き

でした。愛野町を見下ろす小高い丘に渋くスマートに立つ宇和川義瑞先生の墓地は地域の

人々をじっと見守もっていた。

咳逆(がいぎゃく)1・咳嗽(がいそう)喘息のように気が上逆する。

           2・噦(えつ)ひゃくり。

1・咳嗽(がいそう病気した後不養生して胃は弱り冷えて起こる。

2・噦(えつ)ひゃっくり 横隔膜の痙攣で胃が冷えると横隔膜あたりが緊張してきて

  おこる。

大浦先生の病院勤務頃の話、風邪から肺炎になり、点滴等で肺炎は良くなり落ち着いて

いたが、昼も夜もひゃっくりが止まらない患者さんに、看護師さんに秘訣を問われ

治療した。細菌感染はおさまっていたが身体は冷えきり少陽病の患者さんで、

中には邪熱がこもり肝あたりだけ熱感があり、熱を散じ肋骨球から鍼をいれ背の膈兪

肝兪の背中側から熱を引き肩甲患部を軽く緩め一回で止まった。普通は胃が冷え横隔膜

周辺の過緊張からなる。足の穴を使い筋緊張を緩める例も話された。

結果呼吸器疾患には背中の灸が良い。

端座流の読み下し。喉痺の針(咽頭炎・喉頭炎)血とる。口こもりたる針

言葉が発せられないときの針)積上りたるとき。

手技の紹介 『十四管術』より(竜頭管術・撥指管術)

1月21はりきゅうサミット2018に大浦慈観先生、(杉山真伝流の手技を披露しながら

実技の講演に、鳥海春樹先生、船水隆広先生と共に参加しました。三人の先生の熱が

伝わる講演でした。

次回は2月17日

(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 23:22 | - | -
12月杉山真伝流勉強会

  

杉山真伝流』勉強会 第146回 平成291216

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(5)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(秘闕・咳嗽・痰飲))

『八八重の術』より(八重風術・八重雲術)

杉山真伝流の巻物が発見され、江戸時代前半の杉山真伝流という鍼の手術の研究や

治験例等を学び、またその時代や影響し合った他の流派の比較検討をしながら

学んできました。

既に今月5回目になりますが杉山和一の原点に戻り『杉山流三部書』の「療治大概書」

撰鍼三要集」「医学節用集」の三部から成るうちの「療治大概書」を学び杉山真伝流や

江戸後期の葦原英俊著「鍼道発秘」との比較検討をしています。両国本所一ツ目で

杉山流の三部書は鍼治学問所のテキストとして盲人の弟子たちに暗唱させた書であり

基礎を学び、杉山和一邸宅の今の神田周辺の学問所では、二代目三島安一、

三代目島浦和田一が杉山真伝流を教え管鍼術の技法を教え「免許皆伝」が許されて行った。

今回の「療治大概書」は元になる原典があり、1640年に砭寿軒圭庵が著した「鍼灸大和文」

である。杉山和一が京都在住(1650−60年)の折、砭寿軒圭庵より書を譲られている。

江戸にもどり学問所を開校するにあたり、句読点もない変体仮名から病名や穴名を変え

編纂しなおしたものが『療治大概書』である。

10月から病証篇に入りました。大浦慈観先生の臨床経験を交え解りやすい講義です。

12月は“觀襦癖愴襦法´咳嗽 a皸 め

他、端座当流の読み下し∞、咽干る、胸虫、積に用ゆる針。

⊇の血の道、不食に用ゆる針。

I,竜佑泙蠅燭觧。だG鬚凌法

3時間のところ1時間は実技に充てて行きます。

次回は平成30年1月20日 (土曜日)午後5時

(市川友理)

 

| 杉山真伝流勉強会 | 14:42 | - | -
11月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第145回 平成291118

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(4)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(痢病・嘔吐・泄瀉・霍乱)

『八八重の術』より(八重雌雄・八重すて術)

前月説明のように『療治大概書』では各病証について、大まかな説明と使用穴について

書かれています。今日の病証の痢病・嘔吐・泄瀉・霍乱の4症は似たような病証で、

考え方や寒熱の判別と刺法をどうしたらよいかであるという説明からはいりました。

痢病 『湿熱なり、赤きは血、白きは気、赤き白き交わり出るは脾胃和かず、飲食、

腸胃の間に滞り脾を傷る故に痢病をなす』本病の病因の分類大便の性状による分類

また病状の軽重度で分ける。下痢をしているので脾胃の虚状があり、お腹中に水滞、

腸管内の食滞がベースにあるところに、冷えや悪いものを食べ病原菌が入り炎症をおこし

下痢となる。大浦先生は痛み強く引き攣れて痛みある時は天枢を使い緩める。

潰瘍性で熱あるときは邪熱をさばき落ち着いてからお灸も含めて立て直す。

三里の使い方は下痢させたいときと、補的に使いたい時の手技に注意。

嘔吐 吐くと良い時でも胃が虚していると吐けない。胃を元気つける。

大浦先生の昔の経験話の中脘、足三里の話は驚くが面白い。鳩尾、噴門部を緩めて

吐かせる。

泄瀉 脾胃が弱くいるのに食物過ぎ、風寒暑湿の気にあたり泄瀉する。

使う穴の章門の使い方で議論があった。良く使う人と、脾の募穴であるが使っていない人。

霍乱 O157のようなウイルス性、細菌性なので速く吐かせ速く下痢させて、

または血を採る。(効果は?僅かの血でどうか?足に毒解毒狙い?)お腹に熱のある時は一気に動かすと

足の方に毒が流れ、浮腫や瘀血の色の足になるので注意。

端座流当流針書の解説は「けつのいでたる時の針」「膈咽ひる、胸虫、積に用ゆる針」

杉山真伝流の手技は「八重雌雄術」「八重すて術」

八重雌雄術は天人地の三段階に久捻術と竜頭管術を施す複合術です。

八重すて術は気嗶術を基本に扣管術を加えて穏やかな瀉法の複合術です。

次回12月16日午後 5時〜8時

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 21:37 | - | -
10月 杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第144回 平成291021

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(3)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(中風・傷寒・瘧)

『八八重の術』より(八重隷術・八重垣術)

今日から【病症篇】に入ります。
今回のテーマは中風・傷寒・瘧。それぞれについて、読解と説明がありました。

この『療治大概書』では、各病症について、大まかな説明と使用穴について

書かれています。中風を例にとると、中風では、状態を4つに分け、

偏枯・風痱・風懿・風痺としています。中国の医書では理論立てて各項目を

説明するところですが、「偏枯といって、痛みなく、半身手足の萎えるものである」

と説明しているのみです。日本人は物事を単純化して理解することに長けているため、

こうした文章になったとのこと。国民性の違いがよく現れていますね。

治療穴は、いわゆる中風七穴を使用していたようです。

さて、この中風七穴。患側と逆に鍼をせよ、とあります。つまり健側に行うようなのです。

固く動かなくなった患側ではなく、自由に動く健側に鍼をする意味は、何なのでしょう?

反対側に脊髄反射で効果があるかもしれないという見方と、患側をしっかりと刺激した方が

いいのではないかという意見とがあり、大浦先生と脳卒中の治療経験がある聴講生との

会話は、学生の方にも、リアルな勉強になったのではないでしょうか。

『端座流当流鍼書』の解読は、「小児おこりの鍼」「傷寒の鍼」「気付け鍼」を行いました。

杉山真伝流のデモンストレーションでは、八重隷術と八重垣術について行いました。

 


八重隷術は、了鍼術→内調管を行う術です。久しく留め、久しく捻る補法となります。
八重垣術は、刺鍼転向を行う四傍天人地術を、簡単にしたもの。簡単にしたとはいえ、

上下左右に八九息と長い時間を旋撚や雀啄を行います。

☆日程のお知らせ
次回は11月18日(土)です。

会場入館の時間:16時半からです。

(林 弘観)

| 杉山真伝流勉強会 | 20:50 | - | -
9月杉山真伝流勉強会

 

『杉山真伝流』勉強会 第118回 平成27815

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(2回)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』『八八重の術』より(八重霞術・八重王術)


「禁穴」「深く刺してはいけない穴」「尺寸を定めること」

「髪際を定めること」「大椎を定めること」「鍼灸をしては行けない日」

「血支日のこと」「十二支人神有ところの事(灸を忌む)」

「十二時の事(灸を忌む)」「四季の人神の事(灸を忌む)」

「長病日の事(灸をせざる日なり)」「男女忌む日の事(灸を忌む)」

「病人医師に会う吉日の事」について、解読と説明がありました。
禁鍼穴・禁灸穴については、誤りをおこしやすい場所であるから、

行ってはいけない穴、注意すべき穴であると聞いていました。

けれども、ここに記載されている玉枕や承筋などといった穴は、

今ではよく用いられる経穴も並んでいます。これは、どういったわけ

なのでしょうか?古人の言うとおり、使ってはいけない穴なのでしょうか?
大浦先生の話では、吉田流では、特に効果が出しやすい穴であるが扱いに注意が必要だ

として考えていたとのこと。同じように考えると禁鍼穴・禁灸穴も違った姿として

見えてきます。「鍼灸をしては行けない日」「血支日のこと」

「十二支人神有ところの事(灸を忌む)」「十二時の事(灸を忌む)」

「四季の人神の事(灸を忌む)」「長病日の事(灸をせざる日なり)」

「男女忌む日の事(灸を忌む)」「病人医師に会う吉日の事」については、

暦が当時の人が大きく生活の中に密接に影響を与えていたかが分かります。

文中では、和歌によって覚えられるようになっています。暦によって、

生活が規定されている当時としては、覚えることが必須だったのでしょう。

『端座流当流鍼書』の解読は、「白血、長血、淋病、下腹に用いる鍼」

「積聚の鍼」「寝汗留め鍼」「積聚高じたる時」を行いました。

杉山真伝流のデモンストレーションでは、「八八重術」より八重霞手術の法と

八重王手術の法について行いました。


八重とは、複数の手技を重ねて用いることを示唆しています。
八重霞手術の法は、々鯆藹→推指管または穀堤術→交しょ管を行う方法です。

これを八度おこないました。
八重王手術の法は、気拍術+雀啄、つぎに細指術のあと撥指管をする術です。

これも八度行うとあります。

☆日程のお知らせ
10月からは、通常通りの第3土曜日にもどります。
次回は10月21日(土)です。

(林 弘観)

| 杉山真伝流勉強会 | 19:24 | - | -
8月 杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会第142回 8月26日
   講師:大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(1)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(補瀉・押手・撚り)、玉立術・25術まとめ

今回から、杉山和一著とされる『杉山流三部書』をテーマに講義がスタートします。

そこで、大浦先生による『杉山流三部書』の成り立ちについて、説明がありました。


『杉山流三部書』は、「療治大概書」「撰鍼三要集」「医学節用集」の三部からなります。
この三部は、杉山和一が書いたものとされていますが、実際には「療治大概書」は

元になる原典(鍼灸大和文)が有り、「医学節用集」は和一の死後、二代目総検校となった

三浦安一によって、和一の講義録として編集して作られたものです。残りの「撰鍼三要集」

には和一の書いた序文と跋文があり、和一自身が書いたものということが分かります。
大浦先生の説明によると、三代目総検校 島浦検校が、これら三冊を『初巻三部之書』として

各地の出張稽古場に配布し、「奥之書」(=杉山真伝流)は「真伝」と呼ばれ、島浦和田一

家邸宅の杉山真伝流鍼治御用学問所のみにて、指南伝授されるようになったとのこと。
当時の盲人達の学習法は、ひたすら暗唱させることなので、本を丸々、頭の中に入れること

だったそうです。当時の勉強に対するひたむきさと努力がしのばれます。

今日は、まず「療治大概書」から。
補瀉、押手、撚り、四季の針、男女の立て様の事、折鍼、鍼をした後の痛むときの対処法、

鍼をしてはいけない人について、解読と説明がありました。
「療治大概書」の元となった砭寿軒圭庵著『鍼灸大和文』は、素問・霊枢・難経をもとに書かれ、

エッセンスを上手にまとめています。また、当時は鉄鍼のため、刺入した際に、

中で折れてしまうことがありました。そこでの対処法も書かれています。現在は

ステンレス製が主流ですが、当時はよくある事故だったようです。

『端座流当流鍼書』の解読は、「産後の血の滞りの鍼」「淋病、消渴の鍼」
どちらも、へその下の穴を、三寸ばかりと深く、また複数穴用いたようです。

杉山真伝流のデモンストレーションでは、「二十五術」より玉立術と、

二十五術について総まとめを行いました。
玉立術は、刺入した鍼と押手の周りを、刺手の示指・中指・薬指に加え、

母指とつまむような形で叩き、振動を加える「副刺激法」です。

臨床例は少なく、あまり使われなかった術なのかもしれません。

(林 弘観)
☆日程変更のお知らせ
9月は、会場の都合で下記の通り、日程が変更

  第4土曜日 9月23日 17時です。

| 杉山真伝流勉強会 | 22:53 | - | -
7月杉山真伝流勉強会

 

◆◆◆シリーズ:田中知新流と杉山真伝流(27)◆◆◆

        講師:大浦慈観先生

今回のテーマ「五蘊抄」南(健忘・狂気・打撲・金瘡)、夜寒術・天地交術

 今回で田中知新流は最終回。

テーマは「健忘・狂気・打撲・金瘡」をまとめて行いました。

「健忘」は、百会に灸とあります。大浦先生も、頭がボーっとしてしまった

年配の女性に、百会に灸をして気付けをすることができた経験があるそうです。

百会は、灸を受けると身体の芯から下に響く感覚があるので、それが功を

奏するのでしょうか。頭部への灸ということで、ハゲに灸する注意点へと

話はころがっていきます。円形脱毛症には、灸がいいようですね。

大浦先生からは、円形脱毛症への鍼の仕方も教えていただきました。

「狂気」には、大椎、身柱とあり、『鍼針抜垂伍行三術秘要集』には、

「灸」とあります。精神科疾患を抱えた方は、胸中にかなりの熱を持っている

のが特徴です。大浦先生は、刺絡を選択するそうです。私は深谷灸法にある、

自律神経の調整として上位胸椎の圧痛点に灸とあるので、灸もありえると

考えますが、どうでしょう。

「下気」は、気を降ろす鍼のこと。印堂、三里とあります。

ここで『鍼灸秘伝』にはありませんが、『鍼針抜垂伍行三術秘要集』には

「へひる」と注釈が入っています。「へひる」とはオナラのこと。

昔はオナラを下気と言うことがあり、本を写した人が内容を考えずに

注釈を入れてしまったようです。注釈がかえって、難しくして

しまっている例です。先生も、古い文献を読むときに悩まされるとのこと。

注釈も入り、いろいろな人の考えたかが混じった文章を、どこに真実が

あるのかを考えながら読み解いていく作業は、とても大変な事だと思います。

「落高打身腫痛」には、懸鐘、大椎、陽陵泉とあり、さらに「愛洲鍼」

となっています。真偽は分かりませんが、剣術にある愛洲陰流の愛洲氏が

用いた鍼のことを指しているようです。身動きができなくなっている人に、

動けるようにすることを目的とした鍼なので、かなり強刺激だったのでは

ないかと解説がありました。これは、ちょっと受けたくないですね・・・

『端座流当流鍼書』からは、「おこりの鍼」「吐逆をとむる鍼」「血止め鍼」

について読解をすすめました。

杉山真伝流のデモンストレーションは、「二十五術」より後楽術・散秘術ですが、

説明のみとしました。かわりに、体調を崩している受講生をモデルにして

先生の施術を見せていただくこととなりました。本日の昼食後、

急に心窩部が固くなり、呼吸も苦しくなってしまったとのこと。

現在は、まだ心窩部あたりがおかしいという主訴となっています。脈は左が弱く、

舌は大きな問題が見られない。お腹を触ると冷えて、左の腹直筋が大きく

タテにつっています。また、お腹の左側に鼓音があり、ガスが溜まっているのが

分かります。息ができないので、横隔膜も硬くなっているはずです。


大浦先生は、最初に左側の足三里からしっかりと気を通しました。

これだけで、かなりお腹をゆるまります。腹直筋の残ったところに

鍼をポンポンとし、中脘から固くなった横隔膜に響かせて、さらに

お腹を温めていきます。背中は練習の時間に受講生に施術してもらう

ことで終了としました。たった、これだけの手順で簡単なようですが、

身体のイメージと、それを鍼でどのような効果を出していくのかを、

しっかりと表現するのがとても大事なことです。
そこに、何のために、どんな鍼をするのか考えなくてはいけないと、

教えていただきました。


次回は8月26日(土)です。

☆日程変更のお知らせ
8月・9月は、会場の都合で下記の通り、日程が変更となります。
8月26日(土)
9月23日(土)

林 弘観
 

| 杉山真伝流勉強会 | 21:20 | - | -
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