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杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第168回 令和元年10月19日(土)

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(27)◆◆◆

今回のテーマ:「撰鍼三要集」(井栄兪経合を論す)18術より随鍼術

前書き「療治大概書」を編纂後「類経図翼」に強い感銘を受けた杉山和一は自らの序文と

跋文を加えて、「撰鍼三要集」を著した。1682928日、杉山流鍼治学問所が正式に

開校すると、「療治大概書」と「撰鍼三要集」の2冊がテキストとして暗誦された。

  今回のテーマは井栄兪経合を論す、です。

経に曰くは霊枢の九鍼十二原篇をいう。この篇は九鍼の特徴や使い方と十二原の原穴の

大事を主に言っている。霊枢の九鍼十二原篇は鍼をする人にとって重視している篇であり

霊枢は別名「鍼経」と言われた。素問は生理、病理の東洋医学を述べているが、霊枢は

鍼の刺し方や鍼に関することを述べているので鍼経という別名がある。それが霊枢に変

わっていった。また管鍼篇とうものがあり鍼の使法について書かれている。

九鍼十二原篇と管鍼篇は鍼に関する大切な篇なので後日別に読んでみましょうと。

黄帝が五臓六腑の気の出てくるところの場所を教えてくださいといっている。岐伯という

お医者さんが答えている、五臓には五兪あり、5つの臓の経絡に対して5つの大事な兪穴が

あるから5x5の25兪穴ある。六腑には6つの兪穴がある。6本の経なので6x6の

36の兪穴がある。経脈は十二本、絡脈は十五本ある。それぞれ12経に絡穴が絡脈と

言っている。12本なので12絡穴があり他に任脈と督脈奇経だけれどもそれぞれ関連

する任脈ならば、任脈のその周りの腎経や胃経など関連し連絡している絡穴がある。

例えば任脈だったら鳩尾が絡穴で督脈は長強が絡穴になっている。当然督脈は背骨の後ろ

側を通うり隣の膀胱経に関係しているということを言いたいのでしょうか。任脈の任ずる

とは陰経を束ねている意味があるし、督脈はそれぞれの陽経を背中側を通うっている陽経

を監督して束ねて大事な脈でそれぞれ鳩尾、長強に絡穴というのがある。これで14本で

そして脇腹の方に昇って行っている大包穴から脇の方に連絡している絡穴がありこれで15

の絡脈がある。全てで二十七の脈気がある。27の気が巡っているところは、手は手首に

足は足首に絡穴はある。

―个觸蠅魄罩⇔れる所を栄(けい)C蹐綾蠅鰕銑す圓所を経テる所を合これ27気

行くところ皆五兪にあり。そのやまいの主ることに於いてある人が質問してた。

杉山和一がいうに、難経に基づいて言いましょう。

^罅心下が苦しくなるを主る。 胸脇苦満肝の病で胃の方まで影響し食欲なくなる。

胸脇苦満のみならず、肝経の病に 生殖器の病に大敦の多灸や刺血に効果ある。

栄・体中に熱があるを主る。 例、呼吸器疾患で苦しい魚菜際より刺血する。

Q繊β里重く節々が痛むを主る。浮腫みで脾の病、消化系が弱り水分吸収が出来ない。

水分を巡らせない。筋肉が浮腫むと節々の腱も浮腫み関節も動き悪くなる兪穴は手首足首

近くにある。灸。全部の兪穴に当てはまるかは疑問であるが、脾経の太白に灸は下痢が止

まったりする。

し弌τ坦梓熱を主る。咳が出て風邪長引くに肺経の経渠にあたる。他の経絡では如何に

ス隋上逆気し胸喉実し大小便がもれることを主る。腎の病足の陰経冷えに陰谷。

脾経の陰陵泉でも良い気がする。気が逆している時はで喉の詰まりなどあるので、下腹から

足まで冷え虚している足の陰経冷えているので鍼は足の陰経に通うるように鍼をして、

また灸を使う。これ五臓六腑井栄兪経合の主るところの病なり。

会場より大浦先生の臨床上は上記に対してどうなのかと質問があり

上記に追記をしながら記してみました。さらに説明あり。

言えることはこの鍼のお経は代表的なことを挙げて後は類推して使うようにとある。

今日の手技は 随鍼術 

  

まだ途中ですが続きは次回会場でお渡しします。

次回は1116日 第三土曜日

市川友理

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9月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第167回 令和元年9月28日(土)

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(26)◆◆◆

今回のテーマ:「撰鍼三要集」(補寫迎髄を論ず◆法■隠現僂茲蠖啄術

前書き「療治大概書」を編纂後「類経図翼」に強い感銘を受けた杉山和一は自らの序文

と跋文を加えて、「撰鍼三要集」を著した。1682928日、杉山流鍼治学問所が正式

に開校すると、「療治大概書」と「撰鍼三要集」の2冊がテキストとして暗誦された。

講義に入る前に大浦慈観先生より杉山和一検校の木座像が発見されたお知らせです。

漢方の臨床第66巻第9号 目でみる漢方史料館(373)貞享二年生前の作が写真入りで

紹介された。長年探していた杉山和一検校の生前作の木座像です。検校が没する9年前の

貞享2年(1685)5月18日に制作されその後106年を経て、寛政3年(1791)

修復されそれ以来228年後の今日に至った物であることが判明した杉山検校の座像である。

 

前回の補瀉迎髄の続きです。大きく杉山和一はこのように思ったという講義があり、次に

難経の本意は補瀉呼吸を用いるべきと言っているのかそうでないのかというお弟子さんの

質問になりそれに対して杉山和一が答えている。その気隨となし補となす也と。今日は続

きで、別に人が質問した。鍼は瀉ばかりで補はないのではないか、どのようなものが補法

というべきか。杉山和一が答えている。本当に補がないというわけではない。しかし内経

の根結篇に、瘦せて虚弱体質で病の勢いも衰えている、例えば結核が長引き慢性化して体

が虚しているものには鍼は刺してはいけない。素問の宝命全形論では人には虚実がある。

五虚〔細い皮寒い5ぞないぽ利前後グ食入らざるものには鍼は良くない。5実

には〔盛ん皮熱するJ脹るものぢ臂便通じざるものグ媼営蠅泙蕕彩椶發呂辰り

見えないは遠慮せず鍼をする。誤解しないでほしいことは、素問霊枢の一番元の書かれた

頃は紀元前200年頃で鍼は太いので強刺激になる。そういう鍼は弱っている人にしない方

がよい。霊枢の五閲五便篇血気有余、肌肉堅緻(しまっている)人は鍼をする。

素問奇病論篇気血が不足するものは損なってはいけない。体がやせ細っている人には鑱石

(メスのような)物で切開等をすると血が少なく気も漏れ不調になるのでいけない。

霊枢の脈度篇盛んな実症には瀉して虚しているものには薬で補いなさい。

霊枢の邪気臓腑病形篇諸々の不足しているものは、陰も陽も体型の気も不足している。

鍼もってなからしめ整えるには甘薬(補法の薬)でする。鍼は瀉があって補なしの引用文

である。入江豊明先生が常にいうは気血の往来、経絡の流れや貫く流れをみて、陰を補い

陽を鍼すべし。陰は血や津液、陽は気、陰にあたる臓腑がしっかりしていたら、経絡の気

も循環するが、病気の時は臓腑まで侵されて失調していたら、経絡の循環もスムースに流

れない。例えば肺が侵されて外邪が入り気管支炎や肺炎になっていたら、肺の経絡上にも

気血が循環していることにならないで肺に炎症して熱がこもり経絡の循環もよくないまた

、冷たいものや脂もの飲食して胃が弱ってしまい食を受け付けず弱ってしまうと臓腑も冷

えて経絡上の胃経や脾経が冷えてしまう。従って臓腑を把握して整えることによって経絡

の陽気の方も配属せしめてやる。陰が平らかなれば陽は穏やかになっている。陰陽の不調

和が起こっているのが病気であるなら陰を平らかなれば陽も戻ると同じだろうか。例えば

血液も津液も足りて潤っていたら、身体のエネルギーも順応して正常に機能する。反対

津液や血の陰が不足するとエネルギーばかりがあばれ、上部ばかりが熱くなり、頭痛や

眩暈をしてしまい、津液が働いていたら身体も冷まされて順調に働く。陰を補い陽を配す

べし。その陰陽を調和させて血気が整いその片寄ること無く、平らかにしておこうと平ら

かなることが補瀉だ。

栄衛のきそん、からだの羸瘦、精気が尽きると言っていることは不足の状態をいっている。

鍼を用いて調補しようと欲して、返って元気を傷ぶる。これを瀉あって補なしと言って

いる。ここまで入江先生が言っている。杉山和一が先生は至れり尽くせり言ってくれて

いる。と感想を述べている。素問霊枢に書かれている解説です。また私が案ずるに霊枢経

九鍼十二原篇のこと)(杉山和一は九鍼十二原篇を重視していた)虚実の要九鍼もっと

妙なり(九鍼十二原は補法も含めて鍼を持って治す。)身体が虚している時は実する、

とは気口(橈骨動脈の寸口のこと)脈をみて虚している時は鍼で補いなさい。まさに

鍼をする大義十二原篇に存しています。特に補法が上手にできるかどうかが大事。瀉は

やりすい鍼は刺すだけで瀉となる。補は難しい。弱い人は邪を追い出す力がなく、

こもっているのでそこに気血を集め元気を付けて自然に邪が出て行ってくれるようにする。

お腹冷えしくしく痛むときそこに鍼をして気血を集め温まるようにしてやるとぴりぴりと

邪気が漏れてくる。追い出す力を付けてやる。補法を上手にすることは鍼をする人の見せ

どころである。病が経絡に留まり改善しない、或は気が経絡に流れているはずが臓腑に集

まって経絡に流れていないそういう時、鍼は有効に働きますよ。故に先生はこれを補法だ

とした。まことに補法がないということではない。例えばお腹と手足の経絡の関係で言って

いることが殆ですが、胃が冷え食滞の時もそうであるが気が滞り、渦巻き気が上下に流れな

い時、足三里から補い胃に元気を付けて経絡上に行ったり来たりして気を動かし徐々に

ほどけ臓腑と経絡とのながれが一体となってし、胃腸が働き毒を排泄するようになる。

食滞は腸の方に行き便通に、便秘として滞っていた塊が動きだしたり下腹部の冷えで瘀血

があるとき陰経を補っていると下血をして解消されて下に行き、邪気は上に行き頭がぼん

やりしたり、詰まりせき込んだりするのでそれをさばいてやる。

実技は雀啄術、・・杉山検校の口伝、まず直鍼にて目的の部位まで十分に刺入し、そこで

暫く鍼を捻る。もし鍼先に何か障る者がある場合には鍼を少し引くようにして暫くまた捻り

ようやく障る者が緩み無くなれば、これが気の離れたことと理解してよい。

チョクチョクと連続鳥の啄む心持にてとあるがその対象となるところに応じて〇撫の方向

、角度∋間リズムい燭錣澂ゾ絏蕊ξ賄世旅夫Э爾記┛き鍼補瀉と真伝流の

島浦検校の解説は極めて懇切丁寧である。最も基本的な術であらゆる病態に応用が効く。

次回10月19日第三土曜日

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 04:06 | - | -
8月杉山真伝流勉強会

講義日程の変更のお知らせ

9月の講義は第4土曜日9月28日です。

 

『杉山真伝流』勉強会 第166回 令和元年8月17日(土)

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(25)◆◆◆

今回のテーマ:「撰鍼三要集」(補寫迎髄を論ず)、21術のまとめ

前書き「療治大概書」を編纂後「類経図翼」に強い感銘を受けた杉山和一は自らの序文

と跋文を加えて、「撰鍼三要集」を著した。1682928日、杉山流鍼治学問所が正式

に開校すると、「療治大概書」と「撰鍼三要集」の2冊がテキストとして暗誦された。

私杉山和一は黄帝内経を全体的に考えてみるに、内径の何を引用しているかというと

内径を読んでみるに非常に幽玄微妙で奥深く本当の意味を理解しにくいものである。

先ずは霊枢第一編である。(霊枢九鍼十二原篇の引用文)鍼で虚実に対しての要点は

九鍼の操作が最も妙である。補瀉の時の瀉に於いて鍼を持って切皮をして刺入して何

かをしてパンと放つように鍼を出す。そうすると陽(皮膚の表面)を開いて鍼を抜き

去ると邪気は自然に洩れる。鍼を抜くとき穴をしっかり押さえながら鍼を抜いて、

しかり閉じれば血も出ず気散ずることもなく中に気血も漏れることない。(内温と言

い十八術はここよりきている。・・・鍼をよく捻り気血を集め温め鍼を抜くとき押手で

親指と人差し指を交互に穴にふたをする。)補法である。九鍼十二原の為に内温術は生

まれた。補法は意(こころ )をのったりゆったりする。気血を巡らし軽く押し蚊やあぶ

がそっととまるがように、抜くときは気を漏らさないように弓つるを引くようにぱっと閉

じる。また曰くは霊枢の五乱篇のことでゆっくり入れて、ゆっくり抜く補法をいっている。

世の中に今他の説に補瀉を論じている。鍼を呼の時左回転してひねり、抜く方に鍼を抜い

て閉じないこれを瀉という。呼吸の吸に右に捻り入れる方に力点を入れ、鍼を抜いたあと

鍼穴を閉じるは補法。捻転補寫は明代いろいろの説があった。誠に一里あるが用いても用

いなくても良い。なぜかといえば難経に補寫の法は呼吸に従い鍼を入れる、出すのみに

あらずと言っている。鍼を熟知しているものは左(押し手)を信じて運鍼するが、鍼の

未熟者は右(刺し手)だけに気を取られ刺手だけで操作する。鍼を刺すときにあたり押手

で鍼するところを柔捻し、爪で皮膚を押して切皮痛を和らげ、はじいて気を集め動脈が脈

打つようになる。鍼を経絡の流れに従うように鍼を刺し、鍼を押して中側に入れるこれが

補法。刺入して得気して鍼を動かして気を引っ張るようにするは瀉法という。それでも気

得れられない時男は外、女は内に。(解釈はいくつかあるが、陽は外、陰は内にする。

気を得なければ男性は浅めに、女性は深め

にまた捻りを加えたり。このようにしても得気しないときは死んでしまうよ。

入江豊明先生は左右の補瀉を左半身を瀉そうとするとき親指を内の方に引く方に。右半身

は時計回しに引く捻転の補寫を言っている。お弟子さん(杉山和一のお弟子さん)問う。

難経の本位は補瀉呼吸を用いるべきではないとするのですか。あるいはそうではないので

すか。私、杉山和一がいいました。呼吸を用いないということではない。何故なら素問の

真邪論を案ずるに、吸うとき切皮も鍼刺入もして気を得て(瀉法)、静かに留め邪を散ら

ばらないようにする。息を吸ったとき鍼を転じて(捻って)気の得気がでてきたのをもって

効果が出てきたと判断して、息を呼した時鍼を抜くと、体表面に気がのびていくので鍼を

抜き邪気を漏らす瀉法。これは呼吸の補瀉でしょう。真邪論に言っていますよ。難経では

呼吸出内の鍼のみにあらずと言っているのは、それは必ずしも補瀉を否定しているんじゃ

ないですよ。捻りの補瀉も言っています。(補寫は…鸛淙簽蹇平啄)開闔補寫 

G嬰省簽蹇´じ撞枴簽軼ある。)必ずしも呼吸補寫だけではないと難経ではいっている。

必ずという字が一番大事です。いかんとなれば呼のとき入れ、吸のとき出すは補。吸う時

鍼刺入して、呼の時鍼をだすは瀉となするに 呼吸補瀉のみでない。呼吸補瀉だけを

もって終わりだと言っていないのが内経の真意だ。

かつ楊氏(楊玄操さんで難経註解の著者)虞氏(虞庶さんで難経註の著者)注釈家でそう

いう人が補瀉呼吸法を論じている。難経は呼吸補瀉を否定しているわけではない。

呼吸も考えた方が良いよ。ゆえに経に曰く(九鍼十二原)気の流れに逆らいそれを滞ど

こうる気をうばうならどうして気が虚していかないことがあろうか。実している状態な

らば気の流れに逆らいあまっている気を奪うようにすれば、実している気が少なくなって

いかないことはない。追いかけてこれを救うは実なきを得ん。虚している時は反対に少な

くなっている気を追い求めてあつめてたすけて、どうして気が実してきて戻ってこないと

いうことがあろうか。必ずなりますよ。と言っている。九鍼十二原の補法瀉法の有名な

言葉が書かれている。三陰三陽を論ずるに、手の三陰のごときは臓より手に走り。

手の三陽は手より頭に走り、足の三陰は足より腹に走り、足の三陽は頭より足に走る。

その気に流れに逆らを迎となし之を寫となす。その気を従うっを髄となし補となす。

流注の補寫を言っている。流注に従い補法瀉法をすればよい。

実技は二十一術のおさらいで全ての術を一つ一つ実演した。

大浦先生の打診の槌や鍼を実際に見て手にとらせてもらう。

次回9月28日第四土曜日

(市川友理)

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6月 杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第163回 令和元年6月15日(土)

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(23)◆◆◆

今回のテーマ:「撰鍼三要集」(序文)、環隄術

前書き

「療治大概書」を編纂後「類経図翼」に強い感銘を受けた杉山和一は自らの序文と跋文

を加えて、「撰鍼三要集」を著した。1682928日、杉山流鍼治学問所が正式開校

すると、「療治大概書」と「撰鍼三要集」の2冊がテキストとして暗誦された。

大浦先生の説明を加えさせていただくことで、幅広く知っていただきたい。

「撰鍼三要集」(序文)

私は愚か者ではありますが、鍼を志してから大部の日数が過ぎました。自分は物の見方

が狭かったが、京都の入江先生のお弟子さんの末席で入江豊明先生の内経の講義の、

このようにしなさい、あのようにしなさいという命を聞くことができた。入江先生は軒岐

(黄帝軒岐と医聖岐伯)二人の医学問答形式で編纂された「黄帝内経」これを大元として

講義をしていた。常に学ぶべきものは内経だと。鍼法においていろいろとなえる人が多い

が、大事なことは補寫要穴にすぎない。日本人は、臨床の大切なことを単純化して要点を

役立つように核心的なところを単純化して教えようとする。もう少しいうと、虚実を分別

し補寫を用い五兪穴を大事なものとする。要穴(募穴や絡穴や郄穴・・)を主として勉強

せよ。また余力あるときは、経穴をそらんじよ。ここにおいて鍼の道おわる。

臨機応変その場や情勢の変化に応じて物事をうまく処理する。医とは意を尽くすことだ。

私は入江先生の幽玄で奥深い言葉を慕い書を作る。その大意(大まかなことを)を述べ

ました。これが「撰鍼三要集」であり、書いた理由は門人初学者の為に発した。すべての

物事に対しその働きの円熟している立派な人にとっては余計なことであろうが。

後漢の和帝の時(89105年)の太医丞に任官した、郭玉という医者が残した医は意なり

(医術は患者さんのために心を尽くし治すものだ)ととなえた。円機の士必ずもって贅

(ぜい)となさん。円機の士とはすべての物事に対し、その働きの円熟している人のこと

を言い、郭玉さんは師匠が程高(ていこう)と更なる師匠涪翁(ふうおう)仙人のような人

がいて、鍼術と、脈診を継ぎ貧富の差無く治療をして効果を上げ和帝にも高く評価された。

涪翁(ふうおう)さんは世間に出ることを嫌い村の人の治療はするが官僚になることを嫌い

仙人の様な生活をしていた。程高さんは涪翁さんを慕い師弟関係にあった。郭玉さんは程高

さんと師弟関係をとった。郭玉さんは自分の欲の意はなかったが当時の帝に認められ師匠の

ような生き方とは違い官僚になったが、貧乏人が来ると上手く治せるのに貴族が来て治そう

とすると上手くいかない。「ばてい」という王様が変だと思い自分の家来を貧しそうな恰好

で治療に行かせるとある程度うまくいったが質問された。医術は患者さんの為に心を尽くし

治すものだ。このように治療したいと思っても威張った人も、治療しても養生をしない人も

私にお金をけちり、辛い時だけ来て言うとうりに治そうしない人も、私が一生懸命でも心の

通じないと人は治せない。と皇帝に言い、「医は意なり」といった。

題に曰く、内経の宝命全形論の^綮佞凌世髻弊鎖澄砲魄堕蠅気擦襦 ⊃箸鰺椶

(養生の大切さを知る。)4訴薬毒薬を知り(毒をもって毒を制す)は漢方だ。

トリカブトや石や水銀やなども微量使い病邪を出すこともある。毒薬の真理を知ることが

大事だ。い悗鸚个了箸なを知るべき(鍼の使い分け)ヂ∞イ侶豕い鯲匹診察できなく

てはいけない。五つの法則をともに知って上手に使い分けする。

私が思うに黄帝と岐伯の問答霊枢の玉版篇の、岐伯さんが鍼についていっていることは

重要なことだ。鍼は生きている人を殺すこともあるし死人を蘇みかえらすことはできない。

怖いものだ。これに対してそのようにならないようにしよう。確かにそうですよ。

岐伯よく生きている人を殺し死んだ人を生き返せないですよ。皇帝言うに之を聞くことは

不人(不仁)なりと。それ医は仁術というがそうではないではないか。

願がわくはその鍼道を聞き、人に対して鍼をするときは人を殺したりしないようにしたい。

使い方を聞きたい。岐伯いうに皇帝の言うことは明道なり。(素晴らしい)必ずそうなる

でしょう。刀剣で人を殺すこともできるし、刀にも殺人刀、活人刀があり

酒も飲めば酔うし、お酒にも薬になる酒と毒になる酒もある。そういうものなので物の道

には慎重に使い方を極めなさい。だから内経は奥深いか。

これに対して誤解してしまった話です。

唐医家の王(おうとう)さん「外台秘要方」40巻を編纂した人(編纂者であり鍼医で

はない。)宝命論にいうところを持ち出し、王さんは深意を失い、鍼治療に強い不信を

いだいており鍼を取らなかった。「鍼法は古来、奥深いもので、今の人には理解できず、

・・もし鍼法をそのまま収録すれば生命を脅かすこともあろうから、灸法だけを採用擦る」

鍼治療にかかわる記述のほとんどを削除するか灸治療に改変した。和一先生はそれを間違

いですよといっている。「外台秘要方」はたくさん読まれていたので唐時代は灸ばかりで

あった。遣唐使は唐の時代であったので弘法大師も灸であった。元や明の時代竇漢卿

(とうかんけい)さんが盛んに鍼の学校を造り鍼師を育成した。室町まで民間でも灸法で

戦国時代後半になり、軍医が「気つけ鍼」馬医と軍事面から鍼の復活がしてきた。

江戸時代に鍼灸が盛んになるが(王さん)がそんなことをいったので、鍼を取らなく

なった。どうしてそれが道理のあることなのか!と反論している。

独り危険は鍼だけではない。全て灸でも漢方薬でも使い方をまちがえれば人を害する同じ

ことだ。内経に鍼のみ人を殺すというは、実に深意があってそのようにいっているのだ。

宝命論に言っているのは鍼をするときは、身の危険もあることなので、深い滝つぼを

歩く時のように慎重に、また手に虎を握るがごとく大胆さと慎重さが必要となる。

神は衆物に営む(心の中に雑念をいれるな。)(生きるか死ぬかの心持ちで治療せよ。)

王冰さん唐の時代宝応年間(762763)に太僕冷に任ぜられた。当時行われていた

「素問」8巻が不備であるとして、先師家蔵の「秘本」を加え、2479編に再編纂し

自ら注釈をほどこした。また、当時「九巻」と呼ばれていた古典医書を初めて「霊枢」

の名で呼んだ。素問は1から9巻であるが、実は8巻だったが1巻王氷の叔父さんの

持っていた運気論がそれにあたるのではないかと9巻」目に付け加えられた。江戸時代、

あれは本物でないと批判された。天空の動きと人体の相関関係にあるが天の運気とつなげて

いるのは前漢終わり頃や後漢の初めころの時代に運気論のようなものはなかった。後世の

哲学からみちびきだしたものなのと認識している。王冰を改ざんしたと批判しても、王冰が

編纂して今日我々はお陰様で学ばせてもらっている。霊枢という言葉も彼のお蔭であり

古い昔は、九巻また鍼経といわれていた。王冰さんの宝命全形論の注釈していたところの

技の巧なひとのやることなので妄りにこれを使ってはならない。王冰さんの工功なのだ

医統(古今医統という書名)(明代の医家、徐春甫が1556年に編纂。に曰く扁鵲曰く 

疾が腠理にあるときは螱炳なり。(火で温めた金属や石で温補して治す)疾血脈にある

ときは鍼石で治す。疾が胃や腸にあるときは酒につけた薬酒。鍼灸薬を兼ね備えて

医療は成り立つ。続きは次回です。

              

実技は21術最後の環提術 (巡らすし安らかにする術)中に力がつくと、

目的部位まで1寸5分入れるよく捻る、

円鍼のような感じもあるが中まで入れて浅い層へ。

次回は7月20日です。

(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 21:23 | - | -
5月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第163回 令和元年5月18日(土)

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(22)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(基礎概念 房蟒僂蓮気饆術・気傟術

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」より

この書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため

病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。

・五臓六腑の事・(肝・心・脾・肺・腎)(胆・胃・小腸・大腸・三焦・膀胱)

・五行の事・・(木・火・土・金・水)

・五臓主りの事・・(五臓・五行・五腑・五竅・五主・五支)

・陰陽の事・・天は陽(太陽)―地は陰(月) 明るいと処は陽―暗い処は陰

       男は陽―女は陰     気(気体)は陽―血(液体)は陰

       五臓は陰―六腑は陽   首は陽―足は陰

       背は陽―腹は陰     左は陽―右は陰

       手の甲は陽―掌は陰   

・栄衛の事  栄は脈中を行きー衛は脈外を行く 栄は血―衛は気なり

・七情の事  喜・怒・憂・思・悲・驚・恐・なり。

 

・六淫の事   風・寒・暑・湿・燥・火なり

・春夏秋冬の病

 冬・寒気に強く中れば春必ず温病(傷寒)を病む。ウイルス感染、細菌

   中風(神経症状)

 春・風に中れば夏必ず飧泄す。(腹の下ること)

 夏・暑気に中れば、秋に必ず痎瘧す。(おこり)

 秋・湿に中れば、冬必ず欬嗽を病む(スバフキのこと、(咳をする)

―これらは皆、外より入る病なり。

会場内会話

骨と腎臓・・ビタミンDは腎臓で活性化する従って腎が弱るとDが活性化しない

ためカルシュウムを吸収できないため、丈夫な骨が出来ない。

 

腎の髪  はげ男性上気して熱で焼けてなくなる。男性ホルモン優位だと毛根が

委縮して髪が生えない。毛根は女性ホルモンが維持している。女性も更年期以降

抜け毛に悩むひとが多くなるが、それは女性ホルモンの弱いことによる。

今回で療治之大概は終了です。次回より「選鍼三要集」に入ります。

次回6月15日 第三土曜日

(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 08:08 | - | -
4月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第162回 平成31420

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(21)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(小児門)手術は、盛炎術・雌雄孳術

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」より

この書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため

病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。

小児の嘔吐、嘔は「からえずく」物は出ない

 吐はものを出す。冷えて蠕動運動の力ないと、ガスが張ったりして「げぼっ」

と吐いてしまう。胃を破るとここではあるので、上脘、中脘に治療。(多分軽く

鍼だろう)お乳をのませた後一般的には姿勢を起こし、げっぷを出してから

横にすると良いと会場から経験を話された。

小児の泄瀉 さらさらと下る。(冷えて、物が消化不良を起こしそのまま出て

しまう)普通下痢は寒熱があり冷えて下痢してしまうものと病原菌によって熱に

よって下痢するものがある。泄瀉というと冷えの方になる。関元、気海。(灸)

夜啼客忤(やていきゃくご)(夜泣きと何かに驚いて泣く)

夜啼 脾の寒と心の熱による

ヾ蘓Ю椎鬚お腹が冷えて食べたがらず腹痛してうずくまり泣く

熱の時は手も顔も熱っぽく乾燥して火を見ていやがり泣く。

本文は小児身体が熱し、胸中ざわざわして、腹熱く汗し身を反り口や舌に口内炎

が痛んで乳をのむことが出来ず夜泣きする。章門(鍼をしている)別資料では

中脘の横並びの穴を用いたり百会、なども使っている。赤ちゃんは臍回りを

温めて、蠕動運動をよくし軽くこするぐらいでよい。見方としたらお腹が冷えて

ガスが張って胸の中に熱気が強く横隔膜の動きが悪くなると気持ちも動揺しやすく

気が突きあがりやすくなる。足の方の冷えもあるだろうから、単に心包経に引く

と良いとか散鍼すればよいでなく足の方を温める。

客忤 外からの大きな音や、見知らぬ怖いものに驚きひきつけを起こしひっくり

かえる。心が微弱で外邪に客気しびっくりする。隠白、大都、(下の方に熱を

引き下げている)間使。(心包経)胸から頭の方に気が突き上げているので

気を引く。お腹は巨闕、中脘、鳩尾、肩井細い鍼で雀啄をしている。天枢、合谷、

百会、内庭に灸をしている。昔は小児の死亡が多く助けなければの気迫を感じる。

痘瘡

小児に痘瘡がでるときどういう徴候があるか。(顎)が赤く瞼の赤く、あくびし、

くしゃみ驚いたり、耳の付け根や指の先が氷のようにつめたい。赤ちゃんを

見ると発疹が見える。頭や顔から始まる。ウイリスが入ると一週間ぐらいの

潜伏期があり発熱高熱頭痛腰痛して発疹が出てくる。3日から4日で一時高熱が

解熱する。そのあと全身に発疹が出る。紀元前よりあり感染力が強かった。

600年頃日本ははいってきた。

幕末に日本でも蘭学者が種痘をはじめ痘瘡は減り始めた、

どのように経過するかというとバラ疹が全身に出てもっと大きくなり、盛り上がり

水泡が出来て嚢胞になり渇いて。瘡蓋になりボロボロおちる。瘢痕化する。

ここまでくると平常になれる。結局亡くなるひとは敗血症になって亡くなる。

詳細に説明有。

  

盛炎術(三焦不調にて食欲化せず。宿食にて腹痛し癖魂あり他)

  雌雄孳術

傷寒、太陽の症にて、発汗せざる者は天部に用いたるは、立ちどころに発汗す。他。

次回5月18日第三土曜日

(市川友理)

 

 

| 杉山真伝流勉強会 | 22:37 | - | -
3月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第161回 平成31316

           講師 大浦慈観先生

   4月20日第三土曜日より第33期開講

◆日時:毎月第3土曜日。PM5:00〜8時

◆場所:(上野)七倉会館2階 (台東区池之端2−5−47七倉神社境内)

    地下鉄千代田線・根津南口下車、徒歩2分

    JR上野駅・公園口下車→徒歩15分

◆会費:3000円(但し、5回前納の場合は10000円)

◆主催:日本古医道研究所/共催いやしの道協会

 

  ◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(20)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(小児門◆房蟒僂蓮去邪術・経束術

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」よりこの書を

譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため病名や穴名を漢字に

変えて編纂し直したものです。

ゝ浙檀(急に起きるひきつけ)

発病が急で高熱を発す。東洋医学の病名は症状によって名付けられて、ひきつけを起こす

ものを全部「驚風」という言い方をする。原因はウイルス感染の流行性脳膜炎や脳炎や

食中毒、精神的ショック、原因はそれぞれである。「風」とつくものは神経症状である。

歯をくいしばり、高熱、よだれ、痙攣、口の中熱、顔赤く、大小便は逆に詰まる。原因は

風、痰熱。肝(神経に関係あるものをいう)の臓に属し熱症でもあるので陽症なり。

治療は百会、人中、印堂(これらは気付け鍼)中衝、大敦、太衝、合谷(引き鍼や、瀉血)

∨驚風(慢性の小児の虚寒のひきつけ。)

顔は白、青色で心身だるく眠たがる、ゆっくりしたひきつけ、腹部は陥凹し、呼吸は小さく

緩やか。原因は脾胃の気不足、病後に吐逆や腹下り、手足冷え、鼻息は熱し、手足搐(筋肉

痙攣する)睡眠中にも黒眼をあける。大便希薄、小便閉尿。激しい時は痰を生じ、

ぜこぜこする痰だけでなく毒性化した痰が上って行って頭に入り「中風」になったり意識

障害を起こしたりのものを痰と言い、また風を生じ治り難い陰症である。脾胃の虚は治し

にくい。栄養障害からひきつけを起こしたり風邪にしても脳に入ったりしてしまう。そこで

脾経を使っている。隠白、商丘、身柱、(子供にちりげの灸をするところ)百会、お腹虚し

て上に突き上げているので)上星、(脳を冷ます)人中、大敦、脾兪。(お腹の改善に灸)

3疳(子供の消化器症状)

乳母(おじと言いもらい乳)を与える人が食事をきちんと取らず甘いものを取り過ぎ、熱さ

寒さも調整なく、喜び、怒り、お酒をたくさん飲み、脾胃を破り、その後子に乳を与える。

結果飲んだ乳を吐き、下痢、渋り、小児は栄養不良や慢性の消化不良により、面黄、肌痩、

毛髪の焦枯(チリチリ)、腹大で青筋みる、精神衰弱などをあらわす病症。大本は脾虚

栄養をとれていない。乳を与える母親は気を付ける。

清明、(攅竹、)章門、九兪、七兪、十一兪、上脘、中脘。消化器系を使う。

癖疾(腹の脇にあるかたまりなり)根本的には脾胃の虚の病である。

癖とは脇の方に塊の意味で江戸以前はこれを「がわら」または「かたかい」といっていた。

原因として母親の不養生が原因で子供の食物が滞こうり、大小便が滞り巡り悪くそれが脇に

塊として出てくる。特に循環が悪くなると血や水分がだぶつきむくむ。胸に痰がたまったり

する。慢性化すると少食で脾臓が弱る。固まりは皮膚より内腹膜より外にできる。

ぶよぶよのものできる。(浮腫み) 章門、上脘、中脘。

およそ小児は大椎より脊柱を押し探ると血筋(細絡)がありこれが癖の根だといっている。

五臓の根焼きといい脊際の圧痛の強い処に灸をして五臓六腑を治そうとしていた。銅銭三文

を置き穴の中に灸七壮で癖の根を焼く(毒血の細絡を焼いていく)。

  

手技ゝ郤拿僉”分に刺入してしばらく鍼を転じ、気の離れるを得たら押手口を開き

右手の管で四方を押す

経束術 先ず刺入すること1寸5分、その鍼を皮部へ引き去る時これを転じ引くこと

1またその鍼を転じ元の処に至らしめること数十度暫くしてその鍼を退き去る。

  

次回は4月20日 第三土曜日

(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 17:25 | - | -
2月杉山真伝流勉強会

 

   『杉山真伝流』勉強会 第160回 平成31216

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(19)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(小児門 房蟒僂蓮八津波術・八重霧術

 

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」より

この書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため

病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。

小児門 (小児科疾患)

乳幼児の病気の判断は今も昔も困難であり、重症なのか軽症なのか予後はどう

なのかと編み出されていた。赤ちゃんには両親の方で何が問題なのか、顔色や

泣き声、咳やくしゃみ、身体の表面に出ている様子をみて判別し、医者に見せる

なりしなければならない。先ずは顔の色で判断している。どの程度妥当性が

あるか全部納得いくかわからないが。

ヾ梁,論帖粉里録牲仂評。夜泣き疳の虫など青筋立て騒いだり、ひきつけ)

⊃澗,論屐紛擦貿気あると赤)gB,浪(消化不良を起こすと血色悪く赤味

なく黄色)で拌,惑髻文撞朶鐚栖気鮖っていると身体も冷えやすく白っぽい)

 タ嫗,蝋(瘀血)のように大雑把に分別し、尚且つ生れつき強いか弱いか

考える。会場の皆様の子供さんがどうであったかの質問には返答なしでしたが、

大浦先生の子供さんは夜泣きぐらいだった。

〇融莊舂筺∩躾販笋─中指熱、これらは傷寒(今はインフルエンザや流行性の

感染症)足は冷えるが呼吸器疾患が起きて胸中熱しすると手は熱し(心包経)

鼻が冷えると瘡や麻疹、耳冷えるは風熱の症(外感病)。

 上記は難しいのですが、昔観察していて診得たのでしょうか。

上熱下冷えは食破る。冷えて食が合わずしていると消化系が不調となる

C忘検⊇右の中指冷えと出物がある。(腫物が出来ていると指が冷たくなる。

血流が悪く冷えて、出てくるのだろうか。)

次は顔色のことが出てくる。赤色は風熱、青色は驚風(ひきつけ、チアノーゼ)

黄色は癇癪(消化系の衰え)白色は虚冷。黒は腎破れ死症。

 

小児3歳からは男の児は左、女の児は右の人指の筋を見る「虎口三関之図」

〇悗虜本の筋を風関といいその筋に出ている時は軽い

二つ目を気関といいその筋に出ている時は重い。

三つ目を命関といいその筋に出ているときは治り難い。

病の進行に従って明らかに見えるのでしょうか。

また色でも診ている。紫色は熱(悪熱。)赤は傷寒。青は驚(チアノーゼ。)

白きは疳。黒きは中悪(急に胸や腹が刺すように痛み、赤ちゃんが死にそうに

顔も爪もどす黒く)。黄は脾胃の病(消化系の病)紋の色で診ようとした。

手の指紋の図は8通うり記載されているがまじないの世界のようだ。

明代の中国の文献から日本に伝わり教科書に載った。しかし皆が信用していたか

というと『杉山真伝流』「中之巻第三」より◆診脉(類経の文章)に小児三歳の

内は診察するにも決まった形もなく「虎口三関之紋」も参考にはするが全く信用

するというわけにはいかない。赤ちゃんの声、顔色、皮膚、動静、泣きかた、

大少便、こもごも比べ合わせて判断しよう。四歳の後は一本の指を経渠、太淵穴に

指をあてて左右手の脉の大・小、浮・沈を診て大雑把にみて判断する参考に。

脈を全面的に信用してはならない。小児科の医師は虎口三関之紋は指の色を診ても

脈は診ていない。手の陽明の浮絡なので臓腑の気を伺うことはできない黄帝内経

にも虎口三関之紋は書いてない。

小児死にそうな時このように診ましょうという。目に表れる赤筋が貫いている、

大泉門が盛り上がる、(脳圧が高い水頭症・髄膜炎になり脳がパンパンに

なっている)。反対に陥没している(例えば栄養失調・水不足、赤ちゃんは

水分代謝が大きいので注意)。爪の甲(瘀血・チアノーゼ)黒。鼻の渇き、気管の

異常しわがれ声、脇腹の青筋を出し消化器の詰まり冷え)、舌をだし(筋力が無く

なっている)、歯をかみ(引き付け)、そらめずかいし、痙攣をおこしたりして泣く

こともできなくなると、危ない状態であるがそこまで面倒を見ないことはない

だろうが、これらのことが死症である。

黒目動かない、(直視したまま目が動かない脳の症状に来ている)ときは夜に死す。

顔青く唇黒きは昼死す(チアノーゼの状態)。泣いて笑わないのは痛み。笑って

泣かないのは驚風(笑っているようだが引きつけている)。あかちゃんは生まれた

ばかりは気血共に不足し、陰陽も整わず、臓腑も充実していない、骨も不完全。

変蒸(成長していく過程のもの(知恵熱)後、生まれて三十二日に一回発熱する。

吐逆があり、お乳を飲まず、汗するが身体の血脈の状態が育ち、整う過程であり、

自然に自分の力で生きていける状態が備わってくる。

治療せず良い。576日(約1年半)で人の形になってくる。

会場から今も赤ちゃんの1歳半検診があるとのことです。小児の病の主原因は胎毒

(母体の熱毒、)乳児のある種の病の発生は母体の熱毒による。妊娠中の食事の

とり方、(甘いもの脂もの辛いものなどや過食、お母さんの生活の不摂生、

怒りや悲しみ、思い込み等の感情の不安、働き過ぎるなどが五臓の脾に影響して

毒が結す。または食に破られる。

別に梅毒のご両親で母子感染して赤ちゃんに移ることも胎毒と言っている。

歩きが遅い髪遅い立つこと遅い、歩き出し遅い言葉が遅い(邪気心にあり)、

歯が遅いと発育のことで気血不足と言っている。子育ては、基本「はいはい」が

大切で基準は個々違い早ければよいとも限らずむずかしい。

子供に鍼をする法則があり霊枢に・・毫鍼で浅く刺し、疾く鍼を発す。

(チョンとするぐらい)日に2回ぐらい。「千金方」には新生児は7日以上満

1歳以下は7壮を過ぎず炷は雀屎大のごとく。(小さめ)。

伝に曰くは後日再び関係するとき掲載したい。

手技は八津波術(斜刺で振るわせつつ刺入)・八重霧術(横刺で地に向け5本刺)

次回は3月16日第三土曜日)です。

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 21:47 | - | -
1月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第159回 平成31119

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(18)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(産前産後)手術は、行啄術・黒雲術

 

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」

よりこの書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストと

するため病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。

今回は「産前産後」を学びました。

産前は難産にならないように、妊産婦さん―鼎い發里鮖たない、

高い処の物を取らず、J△鯲てない。難産にならない決まり事。

赤ちゃんが、逆産は足を出す。横産は手を出す。挫産は肘を出す。

(別のところでは尻を出すとある)(会場で実際に体験された人は赤ちゃん

がお尻から出てきたとのこと)これらは皆力を出す故なりとある。

(力とは重いものを持ったり怒ったり、また実際逆産は下腹部の冷えにより、

赤ちゃんが寒く居心地悪く頭を上に動かしていってしまうと大浦先生の

説明があつた。従って妊娠中は下腹部を暖めてあげることが大切である。

赤ちゃんが足や手をだしたら当時は、手足に鍼で1、2分の深さに

3つ、4つ刺し塩をその上に塗ると軽々と引き入り、子供は痛いので返り

生まれる。(頭から生まれる)他の文献でも江戸時代はそうしていたようで

あるが。逆産の時は三陰交と至陰の灸が本当に効果がある。大浦先生も9ヶ月

の妊婦さんに最初7壮至陰に灸をしたが全く反応せず、20壮焼き切ったら

動き出したので更に20壮焼き切った。患者さんは島根に戻り病院で検査の

結果、逆子が戻り普通にお産ができた。あきらめず逆子の時は意念をもって

多壮灸を続け、7ヶ月過ぎると帝王切開になることが多いようですが、

是非灸でサポートしたい。

又産後も「フルチ」が滞うり瞑眩等が起きないよう3日も横にしなかった。

昔は大変だったと思った翌日、テレビでベテランの助産婦さんのサポートを

受けお産をする妊婦さんを見た。今も昔も一人一人全く違うドラマが待って

いて本当に命懸けの事柄には変わりなく、私たちの鍼灸が、産前産後もっと

利用して行けたら良いがと思います。産後は子育てが忙しく大事にして

いない人が多いです。今丁度、2回の帝王切開で出産してから巡りが悪く

全然違う自分になってしまって辛いと来院した女性がいます。

出産は病気でないとよく聞きますが、産前産後の鍼灸は大切です。

手技の練習は「行啄手術」「黒雲の手術」

2件とも少し深めに問題あるを治す。

 

次回は2月16日(毎月第3土曜日です。案内覧はまもなく訂正されます)

市川友理

 

| 杉山真伝流勉強会 | 00:54 | - | -
12月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第157回 平成301215日(第3土曜日)

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(16)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(婦人門月水)手術は、糠鍼術・敃摧術

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」

よりこの書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストと

するため病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。31期も引き

続き「療治大概書」を学びます。

婦人門月水

女子は14歳で月経が始まり、男子は16歳で精子を射精するようになる。

男女も陰陽和合して生ずる。生理が生じ整っていたら万病を生ずること

はない。万病が生ぜずして陰陽和合したら子を宿すことができる。

(女性は生理が始まるとホルモンが働き始めて定期的に下腹部が充実し

てくると余分な血を出し代謝が盛んに行われて下腹部が充実している

ことが普通。)女性の病の多くは血虚が関係しているのではないか。

気が虚すとホルモンの働きもなくなり定期的に生理もなくなり無月経にな

ることもある。どういう病気が考えられるかというと〃邨个早く来るは

血減って熱(?)がある月経が遅く痛みがあるは血が減って冷えている。

N未多いの未少ない。ぢ世辰討海覆なる。グ譽月に2,3回来る。

これらは皆月経が整っていない。ν茲修Δ把砲爐箸血が実して、気が

とどこうる来た後痛むは気も血も虚している状態┐靴个蕕来ていなく

腹の横原に塊があるのは出るべく血が結ぼれ、(腹内の痞塊をさし腫れたり

痛んだりする。)癥瘕となる。(ちょう)癥瘀血の塊で固定して移動なし。

(か)は集まったり散ったりいっていの場所にないものガスをいう

ちょうかは腹の癪積なり。崩洩は血が多く出る病(不正出血)帯下とは

少しずつダラダラ出る(子宮内の何かの感染によるおりものと、少しずつず

ーと出血するものと2種類ある。

こどもが出来ないは、気血(冷えて巡り悪い)共に虚している。現在は

半分ぐらい男性に問題ありといわれている。文明病。太った人は痰

(コレステロール)多く贅肉が子宮を塞ぐ。痩せた人は血虚であるが火多く

子宮が乾いて血なし。(ラジエターの水なしでオーバーヒート状態)

月経の早い遅いは血虚をベースにして熱がある時早まる、冷えが強いとき遅

くなる。痛む。経行の時怒り過ぎると止まってしまう。月経中風邪ひくと夜

うわごとを言うようになったり内攻して肝臓から子宮や卵巣に熱がはいって

しまう。

会場からはご自分の患者さんの、生理の止まって2年間の患者さんの治療と

問題点や生理が毎月あるものと知らなかったという24歳の無月経の患者さん

治療等ありましたが、食事やホルモン剤の乱用がきになった。

治療は血が結ぼれたようなときは下腹部に鍼灸をして下肢に引く。合谷・

三陰交をよく使っている。他「杉山真伝流」中之巻第二より73、経閉無子

 74、赤白帯下の治療法や「中之巻第三」より(治験例22・血積)

(治験例30月水下ること甚だしくて

卒倒)など治このなかにも、生理の時怒りが過ぎると生理が止まる、

風邪を引かない、太り過ぎない。

子を授かるにも代々話伝えたことも今は希薄になっているようにおもえる。

現在杉山真伝流の手技を教えていただいた後は約1時間は実技にしています。

次回は新年1月19日(第3土曜日)

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 23:41 | - | -
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