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6月 杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第163回 令和元年6月15日(土)

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(23)◆◆◆

今回のテーマ:「撰鍼三要集」(序文)、環隄術

前書き

「療治大概書」を編纂後「類経図翼」に強い感銘を受けた杉山和一は自らの序文と跋文

を加えて、「撰鍼三要集」を著した。1682928日、杉山流鍼治学問所が正式開校

すると、「療治大概書」と「撰鍼三要集」の2冊がテキストとして暗誦された。

大浦先生の説明を加えさせていただくことで、幅広く知っていただきたい。

「撰鍼三要集」(序文)

私は愚か者ではありますが、鍼を志してから大部の日数が過ぎました。自分は物の見方

が狭かったが、京都の入江先生のお弟子さんの末席で入江豊明先生の内経の講義の、

このようにしなさい、あのようにしなさいという命を聞くことができた。入江先生は軒岐

(黄帝軒岐と医聖岐伯)二人の医学問答形式で編纂された「黄帝内経」これを大元として

講義をしていた。常に学ぶべきものは内経だと。鍼法においていろいろとなえる人が多い

が、大事なことは補寫要穴にすぎない。日本人は、臨床の大切なことを単純化して要点を

役立つように核心的なところを単純化して教えようとする。もう少しいうと、虚実を分別

し補寫を用い五兪穴を大事なものとする。要穴(募穴や絡穴や郄穴・・)を主として勉強

せよ。また余力あるときは、経穴をそらんじよ。ここにおいて鍼の道おわる。

臨機応変その場や情勢の変化に応じて物事をうまく処理する。医とは意を尽くすことだ。

私は入江先生の幽玄で奥深い言葉を慕い書を作る。その大意(大まかなことを)を述べ

ました。これが「撰鍼三要集」であり、書いた理由は門人初学者の為に発した。すべての

物事に対しその働きの円熟している立派な人にとっては余計なことであろうが。

後漢の和帝の時(89105年)の太医丞に任官した、郭玉という医者が残した医は意なり

(医術は患者さんのために心を尽くし治すものだ)ととなえた。円機の士必ずもって贅

(ぜい)となさん。円機の士とはすべての物事に対し、その働きの円熟している人のこと

を言い、郭玉さんは師匠が程高(ていこう)と更なる師匠涪翁(ふうおう)仙人のような人

がいて、鍼術と、脈診を継ぎ貧富の差無く治療をして効果を上げ和帝にも高く評価された。

涪翁(ふうおう)さんは世間に出ることを嫌い村の人の治療はするが官僚になることを嫌い

仙人の様な生活をしていた。程高さんは涪翁さんを慕い師弟関係にあった。郭玉さんは程高

さんと師弟関係をとった。郭玉さんは自分の欲の意はなかったが当時の帝に認められ師匠の

ような生き方とは違い官僚になったが、貧乏人が来ると上手く治せるのに貴族が来て治そう

とすると上手くいかない。「ばてい」という王様が変だと思い自分の家来を貧しそうな恰好

で治療に行かせるとある程度うまくいったが質問された。医術は患者さんの為に心を尽くし

治すものだ。このように治療したいと思っても威張った人も、治療しても養生をしない人も

私にお金をけちり、辛い時だけ来て言うとうりに治そうしない人も、私が一生懸命でも心の

通じないと人は治せない。と皇帝に言い、「医は意なり」といった。

題に曰く、内経の宝命全形論の^綮佞凌世髻弊鎖澄砲魄堕蠅気擦襦 ⊃箸鰺椶

(養生の大切さを知る。)4訴薬毒薬を知り(毒をもって毒を制す)は漢方だ。

トリカブトや石や水銀やなども微量使い病邪を出すこともある。毒薬の真理を知ることが

大事だ。い悗鸚个了箸なを知るべき(鍼の使い分け)ヂ∞イ侶豕い鯲匹診察できなく

てはいけない。五つの法則をともに知って上手に使い分けする。

私が思うに黄帝と岐伯の問答霊枢の玉版篇の、岐伯さんが鍼についていっていることは

重要なことだ。鍼は生きている人を殺すこともあるし死人を蘇みかえらすことはできない。

怖いものだ。これに対してそのようにならないようにしよう。確かにそうですよ。

岐伯よく生きている人を殺し死んだ人を生き返せないですよ。皇帝言うに之を聞くことは

不人(不仁)なりと。それ医は仁術というがそうではないではないか。

願がわくはその鍼道を聞き、人に対して鍼をするときは人を殺したりしないようにしたい。

使い方を聞きたい。岐伯いうに皇帝の言うことは明道なり。(素晴らしい)必ずそうなる

でしょう。刀剣で人を殺すこともできるし、刀にも殺人刀、活人刀があり

酒も飲めば酔うし、お酒にも薬になる酒と毒になる酒もある。そういうものなので物の道

には慎重に使い方を極めなさい。だから内経は奥深いか。

これに対して誤解してしまった話です。

唐医家の王(おうとう)さん「外台秘要方」40巻を編纂した人(編纂者であり鍼医で

はない。)宝命論にいうところを持ち出し、王さんは深意を失い、鍼治療に強い不信を

いだいており鍼を取らなかった。「鍼法は古来、奥深いもので、今の人には理解できず、

・・もし鍼法をそのまま収録すれば生命を脅かすこともあろうから、灸法だけを採用擦る」

鍼治療にかかわる記述のほとんどを削除するか灸治療に改変した。和一先生はそれを間違

いですよといっている。「外台秘要方」はたくさん読まれていたので唐時代は灸ばかりで

あった。遣唐使は唐の時代であったので弘法大師も灸であった。元や明の時代竇漢卿

(とうかんけい)さんが盛んに鍼の学校を造り鍼師を育成した。室町まで民間でも灸法で

戦国時代後半になり、軍医が「気つけ鍼」馬医と軍事面から鍼の復活がしてきた。

江戸時代に鍼灸が盛んになるが(王さん)がそんなことをいったので、鍼を取らなく

なった。どうしてそれが道理のあることなのか!と反論している。

独り危険は鍼だけではない。全て灸でも漢方薬でも使い方をまちがえれば人を害する同じ

ことだ。内経に鍼のみ人を殺すというは、実に深意があってそのようにいっているのだ。

宝命論に言っているのは鍼をするときは、身の危険もあることなので、深い滝つぼを

歩く時のように慎重に、また手に虎を握るがごとく大胆さと慎重さが必要となる。

神は衆物に営む(心の中に雑念をいれるな。)(生きるか死ぬかの心持ちで治療せよ。)

王冰さん唐の時代宝応年間(762763)に太僕冷に任ぜられた。当時行われていた

「素問」8巻が不備であるとして、先師家蔵の「秘本」を加え、2479編に再編纂し

自ら注釈をほどこした。また、当時「九巻」と呼ばれていた古典医書を初めて「霊枢」

の名で呼んだ。素問は1から9巻であるが、実は8巻だったが1巻王氷の叔父さんの

持っていた運気論がそれにあたるのではないかと9巻」目に付け加えられた。江戸時代、

あれは本物でないと批判された。天空の動きと人体の相関関係にあるが天の運気とつなげて

いるのは前漢終わり頃や後漢の初めころの時代に運気論のようなものはなかった。後世の

哲学からみちびきだしたものなのと認識している。王冰を改ざんしたと批判しても、王冰が

編纂して今日我々はお陰様で学ばせてもらっている。霊枢という言葉も彼のお蔭であり

古い昔は、九巻また鍼経といわれていた。王冰さんの宝命全形論の注釈していたところの

技の巧なひとのやることなので妄りにこれを使ってはならない。王冰さんの工功なのだ

医統(古今医統という書名)(明代の医家、徐春甫が1556年に編纂。に曰く扁鵲曰く 

疾が腠理にあるときは螱炳なり。(火で温めた金属や石で温補して治す)疾血脈にある

ときは鍼石で治す。疾が胃や腸にあるときは酒につけた薬酒。鍼灸薬を兼ね備えて

医療は成り立つ。続きは次回です。

              

実技は21術最後の環提術 (巡らすし安らかにする術)中に力がつくと、

目的部位まで1寸5分入れるよく捻る、

円鍼のような感じもあるが中まで入れて浅い層へ。

次回は7月20日です。

(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 21:23 | - | -
5月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第163回 令和元年5月18日(土)

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(22)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(基礎概念 房蟒僂蓮気饆術・気傟術

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」より

この書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため

病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。

・五臓六腑の事・(肝・心・脾・肺・腎)(胆・胃・小腸・大腸・三焦・膀胱)

・五行の事・・(木・火・土・金・水)

・五臓主りの事・・(五臓・五行・五腑・五竅・五主・五支)

・陰陽の事・・天は陽(太陽)―地は陰(月) 明るいと処は陽―暗い処は陰

       男は陽―女は陰     気(気体)は陽―血(液体)は陰

       五臓は陰―六腑は陽   首は陽―足は陰

       背は陽―腹は陰     左は陽―右は陰

       手の甲は陽―掌は陰   

・栄衛の事  栄は脈中を行きー衛は脈外を行く 栄は血―衛は気なり

・七情の事  喜・怒・憂・思・悲・驚・恐・なり。

 

・六淫の事   風・寒・暑・湿・燥・火なり

・春夏秋冬の病

 冬・寒気に強く中れば春必ず温病(傷寒)を病む。ウイルス感染、細菌

   中風(神経症状)

 春・風に中れば夏必ず飧泄す。(腹の下ること)

 夏・暑気に中れば、秋に必ず痎瘧す。(おこり)

 秋・湿に中れば、冬必ず欬嗽を病む(スバフキのこと、(咳をする)

―これらは皆、外より入る病なり。

会場内会話

骨と腎臓・・ビタミンDは腎臓で活性化する従って腎が弱るとDが活性化しない

ためカルシュウムを吸収できないため、丈夫な骨が出来ない。

 

腎の髪  はげ男性上気して熱で焼けてなくなる。男性ホルモン優位だと毛根が

委縮して髪が生えない。毛根は女性ホルモンが維持している。女性も更年期以降

抜け毛に悩むひとが多くなるが、それは女性ホルモンの弱いことによる。

今回で療治之大概は終了です。次回より「選鍼三要集」に入ります。

次回6月15日 第三土曜日

(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 08:08 | - | -
4月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第162回 平成31420

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(21)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(小児門)手術は、盛炎術・雌雄孳術

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」より

この書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため

病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。

小児の嘔吐、嘔は「からえずく」物は出ない

 吐はものを出す。冷えて蠕動運動の力ないと、ガスが張ったりして「げぼっ」

と吐いてしまう。胃を破るとここではあるので、上脘、中脘に治療。(多分軽く

鍼だろう)お乳をのませた後一般的には姿勢を起こし、げっぷを出してから

横にすると良いと会場から経験を話された。

小児の泄瀉 さらさらと下る。(冷えて、物が消化不良を起こしそのまま出て

しまう)普通下痢は寒熱があり冷えて下痢してしまうものと病原菌によって熱に

よって下痢するものがある。泄瀉というと冷えの方になる。関元、気海。(灸)

夜啼客忤(やていきゃくご)(夜泣きと何かに驚いて泣く)

夜啼 脾の寒と心の熱による

ヾ蘓Ю椎鬚お腹が冷えて食べたがらず腹痛してうずくまり泣く

熱の時は手も顔も熱っぽく乾燥して火を見ていやがり泣く。

本文は小児身体が熱し、胸中ざわざわして、腹熱く汗し身を反り口や舌に口内炎

が痛んで乳をのむことが出来ず夜泣きする。章門(鍼をしている)別資料では

中脘の横並びの穴を用いたり百会、なども使っている。赤ちゃんは臍回りを

温めて、蠕動運動をよくし軽くこするぐらいでよい。見方としたらお腹が冷えて

ガスが張って胸の中に熱気が強く横隔膜の動きが悪くなると気持ちも動揺しやすく

気が突きあがりやすくなる。足の方の冷えもあるだろうから、単に心包経に引く

と良いとか散鍼すればよいでなく足の方を温める。

客忤 外からの大きな音や、見知らぬ怖いものに驚きひきつけを起こしひっくり

かえる。心が微弱で外邪に客気しびっくりする。隠白、大都、(下の方に熱を

引き下げている)間使。(心包経)胸から頭の方に気が突き上げているので

気を引く。お腹は巨闕、中脘、鳩尾、肩井細い鍼で雀啄をしている。天枢、合谷、

百会、内庭に灸をしている。昔は小児の死亡が多く助けなければの気迫を感じる。

痘瘡

小児に痘瘡がでるときどういう徴候があるか。(顎)が赤く瞼の赤く、あくびし、

くしゃみ驚いたり、耳の付け根や指の先が氷のようにつめたい。赤ちゃんを

見ると発疹が見える。頭や顔から始まる。ウイリスが入ると一週間ぐらいの

潜伏期があり発熱高熱頭痛腰痛して発疹が出てくる。3日から4日で一時高熱が

解熱する。そのあと全身に発疹が出る。紀元前よりあり感染力が強かった。

600年頃日本ははいってきた。

幕末に日本でも蘭学者が種痘をはじめ痘瘡は減り始めた、

どのように経過するかというとバラ疹が全身に出てもっと大きくなり、盛り上がり

水泡が出来て嚢胞になり渇いて。瘡蓋になりボロボロおちる。瘢痕化する。

ここまでくると平常になれる。結局亡くなるひとは敗血症になって亡くなる。

詳細に説明有。

  

盛炎術(三焦不調にて食欲化せず。宿食にて腹痛し癖魂あり他)

  雌雄孳術

傷寒、太陽の症にて、発汗せざる者は天部に用いたるは、立ちどころに発汗す。他。

次回5月18日第三土曜日

(市川友理)

 

 

| 杉山真伝流勉強会 | 22:37 | - | -
3月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第161回 平成31316

           講師 大浦慈観先生

   4月20日第三土曜日より第33期開講

◆日時:毎月第3土曜日。PM5:00〜8時

◆場所:(上野)七倉会館2階 (台東区池之端2−5−47七倉神社境内)

    地下鉄千代田線・根津南口下車、徒歩2分

    JR上野駅・公園口下車→徒歩15分

◆会費:3000円(但し、5回前納の場合は10000円)

◆主催:日本古医道研究所/共催いやしの道協会

 

  ◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(20)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(小児門◆房蟒僂蓮去邪術・経束術

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」よりこの書を

譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため病名や穴名を漢字に

変えて編纂し直したものです。

ゝ浙檀(急に起きるひきつけ)

発病が急で高熱を発す。東洋医学の病名は症状によって名付けられて、ひきつけを起こす

ものを全部「驚風」という言い方をする。原因はウイルス感染の流行性脳膜炎や脳炎や

食中毒、精神的ショック、原因はそれぞれである。「風」とつくものは神経症状である。

歯をくいしばり、高熱、よだれ、痙攣、口の中熱、顔赤く、大小便は逆に詰まる。原因は

風、痰熱。肝(神経に関係あるものをいう)の臓に属し熱症でもあるので陽症なり。

治療は百会、人中、印堂(これらは気付け鍼)中衝、大敦、太衝、合谷(引き鍼や、瀉血)

∨驚風(慢性の小児の虚寒のひきつけ。)

顔は白、青色で心身だるく眠たがる、ゆっくりしたひきつけ、腹部は陥凹し、呼吸は小さく

緩やか。原因は脾胃の気不足、病後に吐逆や腹下り、手足冷え、鼻息は熱し、手足搐(筋肉

痙攣する)睡眠中にも黒眼をあける。大便希薄、小便閉尿。激しい時は痰を生じ、

ぜこぜこする痰だけでなく毒性化した痰が上って行って頭に入り「中風」になったり意識

障害を起こしたりのものを痰と言い、また風を生じ治り難い陰症である。脾胃の虚は治し

にくい。栄養障害からひきつけを起こしたり風邪にしても脳に入ったりしてしまう。そこで

脾経を使っている。隠白、商丘、身柱、(子供にちりげの灸をするところ)百会、お腹虚し

て上に突き上げているので)上星、(脳を冷ます)人中、大敦、脾兪。(お腹の改善に灸)

3疳(子供の消化器症状)

乳母(おじと言いもらい乳)を与える人が食事をきちんと取らず甘いものを取り過ぎ、熱さ

寒さも調整なく、喜び、怒り、お酒をたくさん飲み、脾胃を破り、その後子に乳を与える。

結果飲んだ乳を吐き、下痢、渋り、小児は栄養不良や慢性の消化不良により、面黄、肌痩、

毛髪の焦枯(チリチリ)、腹大で青筋みる、精神衰弱などをあらわす病症。大本は脾虚

栄養をとれていない。乳を与える母親は気を付ける。

清明、(攅竹、)章門、九兪、七兪、十一兪、上脘、中脘。消化器系を使う。

癖疾(腹の脇にあるかたまりなり)根本的には脾胃の虚の病である。

癖とは脇の方に塊の意味で江戸以前はこれを「がわら」または「かたかい」といっていた。

原因として母親の不養生が原因で子供の食物が滞こうり、大小便が滞り巡り悪くそれが脇に

塊として出てくる。特に循環が悪くなると血や水分がだぶつきむくむ。胸に痰がたまったり

する。慢性化すると少食で脾臓が弱る。固まりは皮膚より内腹膜より外にできる。

ぶよぶよのものできる。(浮腫み) 章門、上脘、中脘。

およそ小児は大椎より脊柱を押し探ると血筋(細絡)がありこれが癖の根だといっている。

五臓の根焼きといい脊際の圧痛の強い処に灸をして五臓六腑を治そうとしていた。銅銭三文

を置き穴の中に灸七壮で癖の根を焼く(毒血の細絡を焼いていく)。

  

手技ゝ郤拿僉”分に刺入してしばらく鍼を転じ、気の離れるを得たら押手口を開き

右手の管で四方を押す

経束術 先ず刺入すること1寸5分、その鍼を皮部へ引き去る時これを転じ引くこと

1またその鍼を転じ元の処に至らしめること数十度暫くしてその鍼を退き去る。

  

次回は4月20日 第三土曜日

(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 17:25 | - | -
2月杉山真伝流勉強会

 

   『杉山真伝流』勉強会 第160回 平成31216

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(19)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(小児門 房蟒僂蓮八津波術・八重霧術

 

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」より

この書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため

病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。

小児門 (小児科疾患)

乳幼児の病気の判断は今も昔も困難であり、重症なのか軽症なのか予後はどう

なのかと編み出されていた。赤ちゃんには両親の方で何が問題なのか、顔色や

泣き声、咳やくしゃみ、身体の表面に出ている様子をみて判別し、医者に見せる

なりしなければならない。先ずは顔の色で判断している。どの程度妥当性が

あるか全部納得いくかわからないが。

ヾ梁,論帖粉里録牲仂評。夜泣き疳の虫など青筋立て騒いだり、ひきつけ)

⊃澗,論屐紛擦貿気あると赤)gB,浪(消化不良を起こすと血色悪く赤味

なく黄色)で拌,惑髻文撞朶鐚栖気鮖っていると身体も冷えやすく白っぽい)

 タ嫗,蝋(瘀血)のように大雑把に分別し、尚且つ生れつき強いか弱いか

考える。会場の皆様の子供さんがどうであったかの質問には返答なしでしたが、

大浦先生の子供さんは夜泣きぐらいだった。

〇融莊舂筺∩躾販笋─中指熱、これらは傷寒(今はインフルエンザや流行性の

感染症)足は冷えるが呼吸器疾患が起きて胸中熱しすると手は熱し(心包経)

鼻が冷えると瘡や麻疹、耳冷えるは風熱の症(外感病)。

 上記は難しいのですが、昔観察していて診得たのでしょうか。

上熱下冷えは食破る。冷えて食が合わずしていると消化系が不調となる

C忘検⊇右の中指冷えと出物がある。(腫物が出来ていると指が冷たくなる。

血流が悪く冷えて、出てくるのだろうか。)

次は顔色のことが出てくる。赤色は風熱、青色は驚風(ひきつけ、チアノーゼ)

黄色は癇癪(消化系の衰え)白色は虚冷。黒は腎破れ死症。

 

小児3歳からは男の児は左、女の児は右の人指の筋を見る「虎口三関之図」

〇悗虜本の筋を風関といいその筋に出ている時は軽い

二つ目を気関といいその筋に出ている時は重い。

三つ目を命関といいその筋に出ているときは治り難い。

病の進行に従って明らかに見えるのでしょうか。

また色でも診ている。紫色は熱(悪熱。)赤は傷寒。青は驚(チアノーゼ。)

白きは疳。黒きは中悪(急に胸や腹が刺すように痛み、赤ちゃんが死にそうに

顔も爪もどす黒く)。黄は脾胃の病(消化系の病)紋の色で診ようとした。

手の指紋の図は8通うり記載されているがまじないの世界のようだ。

明代の中国の文献から日本に伝わり教科書に載った。しかし皆が信用していたか

というと『杉山真伝流』「中之巻第三」より◆診脉(類経の文章)に小児三歳の

内は診察するにも決まった形もなく「虎口三関之紋」も参考にはするが全く信用

するというわけにはいかない。赤ちゃんの声、顔色、皮膚、動静、泣きかた、

大少便、こもごも比べ合わせて判断しよう。四歳の後は一本の指を経渠、太淵穴に

指をあてて左右手の脉の大・小、浮・沈を診て大雑把にみて判断する参考に。

脈を全面的に信用してはならない。小児科の医師は虎口三関之紋は指の色を診ても

脈は診ていない。手の陽明の浮絡なので臓腑の気を伺うことはできない黄帝内経

にも虎口三関之紋は書いてない。

小児死にそうな時このように診ましょうという。目に表れる赤筋が貫いている、

大泉門が盛り上がる、(脳圧が高い水頭症・髄膜炎になり脳がパンパンに

なっている)。反対に陥没している(例えば栄養失調・水不足、赤ちゃんは

水分代謝が大きいので注意)。爪の甲(瘀血・チアノーゼ)黒。鼻の渇き、気管の

異常しわがれ声、脇腹の青筋を出し消化器の詰まり冷え)、舌をだし(筋力が無く

なっている)、歯をかみ(引き付け)、そらめずかいし、痙攣をおこしたりして泣く

こともできなくなると、危ない状態であるがそこまで面倒を見ないことはない

だろうが、これらのことが死症である。

黒目動かない、(直視したまま目が動かない脳の症状に来ている)ときは夜に死す。

顔青く唇黒きは昼死す(チアノーゼの状態)。泣いて笑わないのは痛み。笑って

泣かないのは驚風(笑っているようだが引きつけている)。あかちゃんは生まれた

ばかりは気血共に不足し、陰陽も整わず、臓腑も充実していない、骨も不完全。

変蒸(成長していく過程のもの(知恵熱)後、生まれて三十二日に一回発熱する。

吐逆があり、お乳を飲まず、汗するが身体の血脈の状態が育ち、整う過程であり、

自然に自分の力で生きていける状態が備わってくる。

治療せず良い。576日(約1年半)で人の形になってくる。

会場から今も赤ちゃんの1歳半検診があるとのことです。小児の病の主原因は胎毒

(母体の熱毒、)乳児のある種の病の発生は母体の熱毒による。妊娠中の食事の

とり方、(甘いもの脂もの辛いものなどや過食、お母さんの生活の不摂生、

怒りや悲しみ、思い込み等の感情の不安、働き過ぎるなどが五臓の脾に影響して

毒が結す。または食に破られる。

別に梅毒のご両親で母子感染して赤ちゃんに移ることも胎毒と言っている。

歩きが遅い髪遅い立つこと遅い、歩き出し遅い言葉が遅い(邪気心にあり)、

歯が遅いと発育のことで気血不足と言っている。子育ては、基本「はいはい」が

大切で基準は個々違い早ければよいとも限らずむずかしい。

子供に鍼をする法則があり霊枢に・・毫鍼で浅く刺し、疾く鍼を発す。

(チョンとするぐらい)日に2回ぐらい。「千金方」には新生児は7日以上満

1歳以下は7壮を過ぎず炷は雀屎大のごとく。(小さめ)。

伝に曰くは後日再び関係するとき掲載したい。

手技は八津波術(斜刺で振るわせつつ刺入)・八重霧術(横刺で地に向け5本刺)

次回は3月16日第三土曜日)です。

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 21:47 | - | -
1月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第159回 平成31119

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(18)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(産前産後)手術は、行啄術・黒雲術

 

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」

よりこの書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストと

するため病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。

今回は「産前産後」を学びました。

産前は難産にならないように、妊産婦さん―鼎い發里鮖たない、

高い処の物を取らず、J△鯲てない。難産にならない決まり事。

赤ちゃんが、逆産は足を出す。横産は手を出す。挫産は肘を出す。

(別のところでは尻を出すとある)(会場で実際に体験された人は赤ちゃん

がお尻から出てきたとのこと)これらは皆力を出す故なりとある。

(力とは重いものを持ったり怒ったり、また実際逆産は下腹部の冷えにより、

赤ちゃんが寒く居心地悪く頭を上に動かしていってしまうと大浦先生の

説明があつた。従って妊娠中は下腹部を暖めてあげることが大切である。

赤ちゃんが足や手をだしたら当時は、手足に鍼で1、2分の深さに

3つ、4つ刺し塩をその上に塗ると軽々と引き入り、子供は痛いので返り

生まれる。(頭から生まれる)他の文献でも江戸時代はそうしていたようで

あるが。逆産の時は三陰交と至陰の灸が本当に効果がある。大浦先生も9ヶ月

の妊婦さんに最初7壮至陰に灸をしたが全く反応せず、20壮焼き切ったら

動き出したので更に20壮焼き切った。患者さんは島根に戻り病院で検査の

結果、逆子が戻り普通にお産ができた。あきらめず逆子の時は意念をもって

多壮灸を続け、7ヶ月過ぎると帝王切開になることが多いようですが、

是非灸でサポートしたい。

又産後も「フルチ」が滞うり瞑眩等が起きないよう3日も横にしなかった。

昔は大変だったと思った翌日、テレビでベテランの助産婦さんのサポートを

受けお産をする妊婦さんを見た。今も昔も一人一人全く違うドラマが待って

いて本当に命懸けの事柄には変わりなく、私たちの鍼灸が、産前産後もっと

利用して行けたら良いがと思います。産後は子育てが忙しく大事にして

いない人が多いです。今丁度、2回の帝王切開で出産してから巡りが悪く

全然違う自分になってしまって辛いと来院した女性がいます。

出産は病気でないとよく聞きますが、産前産後の鍼灸は大切です。

手技の練習は「行啄手術」「黒雲の手術」

2件とも少し深めに問題あるを治す。

 

次回は2月16日(毎月第3土曜日です。案内覧はまもなく訂正されます)

市川友理

 

| 杉山真伝流勉強会 | 00:54 | - | -
12月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第157回 平成301215日(第3土曜日)

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(16)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(婦人門月水)手術は、糠鍼術・敃摧術

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」

よりこの書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストと

するため病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。31期も引き

続き「療治大概書」を学びます。

婦人門月水

女子は14歳で月経が始まり、男子は16歳で精子を射精するようになる。

男女も陰陽和合して生ずる。生理が生じ整っていたら万病を生ずること

はない。万病が生ぜずして陰陽和合したら子を宿すことができる。

(女性は生理が始まるとホルモンが働き始めて定期的に下腹部が充実し

てくると余分な血を出し代謝が盛んに行われて下腹部が充実している

ことが普通。)女性の病の多くは血虚が関係しているのではないか。

気が虚すとホルモンの働きもなくなり定期的に生理もなくなり無月経にな

ることもある。どういう病気が考えられるかというと〃邨个早く来るは

血減って熱(?)がある月経が遅く痛みがあるは血が減って冷えている。

N未多いの未少ない。ぢ世辰討海覆なる。グ譽月に2,3回来る。

これらは皆月経が整っていない。ν茲修Δ把砲爐箸血が実して、気が

とどこうる来た後痛むは気も血も虚している状態┐靴个蕕来ていなく

腹の横原に塊があるのは出るべく血が結ぼれ、(腹内の痞塊をさし腫れたり

痛んだりする。)癥瘕となる。(ちょう)癥瘀血の塊で固定して移動なし。

(か)は集まったり散ったりいっていの場所にないものガスをいう

ちょうかは腹の癪積なり。崩洩は血が多く出る病(不正出血)帯下とは

少しずつダラダラ出る(子宮内の何かの感染によるおりものと、少しずつず

ーと出血するものと2種類ある。

こどもが出来ないは、気血(冷えて巡り悪い)共に虚している。現在は

半分ぐらい男性に問題ありといわれている。文明病。太った人は痰

(コレステロール)多く贅肉が子宮を塞ぐ。痩せた人は血虚であるが火多く

子宮が乾いて血なし。(ラジエターの水なしでオーバーヒート状態)

月経の早い遅いは血虚をベースにして熱がある時早まる、冷えが強いとき遅

くなる。痛む。経行の時怒り過ぎると止まってしまう。月経中風邪ひくと夜

うわごとを言うようになったり内攻して肝臓から子宮や卵巣に熱がはいって

しまう。

会場からはご自分の患者さんの、生理の止まって2年間の患者さんの治療と

問題点や生理が毎月あるものと知らなかったという24歳の無月経の患者さん

治療等ありましたが、食事やホルモン剤の乱用がきになった。

治療は血が結ぼれたようなときは下腹部に鍼灸をして下肢に引く。合谷・

三陰交をよく使っている。他「杉山真伝流」中之巻第二より73、経閉無子

 74、赤白帯下の治療法や「中之巻第三」より(治験例22・血積)

(治験例30月水下ること甚だしくて

卒倒)など治このなかにも、生理の時怒りが過ぎると生理が止まる、

風邪を引かない、太り過ぎない。

子を授かるにも代々話伝えたことも今は希薄になっているようにおもえる。

現在杉山真伝流の手技を教えていただいた後は約1時間は実技にしています。

次回は新年1月19日(第3土曜日)

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 23:41 | - | -
10月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第156回 平成301020

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(15)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(諸虫門・口中門)

『二十一手術』より(筋血術・勇鍼術)

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」よりこの書を

譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため病名や穴名を漢字に

変えて編纂し直したものです。31期も引き続き「療治大概書」を学びます。

本日のテーマは虫の話と口の中の病です。

諸虫は胃や腸の湿熱に生ずる。「外台秘要方」には(唐代中期)虫に九色(九種類)

あり人の臓腑を食うとある。今の人は全く見たことも聞いたこともない虫の世界ですが、

大浦先生は横田観風先生の助手当時、患者さんのお腹の塊を治療された横田先生に翌日

たくさんの回虫が下ったと患者さんから報告があったとのこと。

”虫(王様のよう)だけでどんな虫かわかりません。長さ四寸 「諸病源候論」では

四分 どの本をもとにして訳しているか?蚘虫(かいちゅう)長さ一尺程。(?)

長虫ともいう。蚘虫(かいちゅう)が人体に寄生して発症する。別に心中病とか蛟蛕

(こうかい)ともいう。生冷甘肥あぶら、不潔な野菜や果物を雑食しておきる。回虫が

十二指腸から胆管に入ると胆道蛔虫症と言って黄疸を起こす。「外台」には蚘虫が心を

貫けば人を殺すとある。大浦先生が中国に行っていたときは病院内でこの病の会話が

されていたとのことと教科書にも掲載されていたとか。蛔虫が癪となって動いて腹痛が

起きる。G鮹(寸白ともいう)(サナダ虫のこと)長さ四五尺(原文は長さ1寸に

して色白く、形小偏。人の精気を損し、腰脚疼へなへなとなる。この虫が生長なるとき人

を死なせる。多くは感染した牛肉や豚肉を生で食し感染する。症状は腹痛・復脹・泄瀉・

白色節片を瀉出する。) 東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生は過去サナダ虫を

お腹に飼っていたとかおっしゃっていたことを思い出しました。て虫ただれた杏の様

デ拊蚕のようΠ瀉、蛙のようЪ綯遏うりざねのよう、別にはウリのへたとか中子

ともある。人を多睡(眠らせる)させる╂崔生肉のよう。腸鳴る蟯虫これは腎虫病

ともいう。小児に多く夜間肛門が痒く睡眠に影響する。心にまで行ってしまう虫もいる。

糸のような虫と言うが時には人を死なせることもある。

具体的に虫をどう下したらよいか穴が書いてありますがすべてお腹の穴を言っている。

(章門、不溶、中脘、天突胸につかえている時下ろす、巨闕心窩部の使えに神闕に灸、

大横大腸狙い、大赫キン腫れるによい上行結腸、横行結腸、下降結腸に心窩部の詰まりに。

江戸時代の鍼灸重宝記をみると虫は下におろすべきだという考えに足の穴が書かれている。

口中門 脾胃の司るところ唇も同じ。々≡には天突、委中、合谷、少商8血取る)

風邪が勝時は唇が神経に侵されてように震え動く。冷えが勝るときは唇がめくれる。

熱があるとき唇は裂けてしまう。気鬱するときの鬱はうつ病の鬱ではないが脾の方に邪熱

と気が治りきらず瘡が(できもの)生ずる。邪熱だけでなく水毒、瘀血も関連して腫れて

ただれてくる。それでは、舌は心の司るところなり。(心の萎えと言われる)何故心と

関係するか。舌は毛細血管が豊富で血流導体とすぐに現れるところで胸に熱気が籠り内熱

があると場合には「いちご舌」のように舌の乳頭が赤くなる。

心臓病を患っている人は循環が悪くなりうっ血して舌の色が青紫色になる。

これが風寒に中るときは言語不利になる。重舌(小舌)心脾に湿熱があり風邪に感染して

邪気が経に沿って上昇して、舌に結し舌下の血脈が腫れあがり小さい舌の様になり紅や紫色

になり蓮花のようになる。症状は潮熱(夕方熱が出る)頭痛項強し嚥下困難、言語の不明

よだれを流す。長引くと潰瘍がつぶれて腐乱する。中国では三稜鍼で金津・玉液の2穴

出血させて治している。日本では江戸時代咽の治療に長い三陵鍼で喉をつく治療があった。

(扁桃腺の腫れ)の治療江戸時代の尾台榕堂さんは得意としていた。

歯は骨の余り腎の司るところ也。精気が強いときは健固。衰えると歯は虫歯になったり

抜けたり折れたりして透く。昔子沢山のお母さんの歯がボロボロだった。

腎が骨と関係あるとは?経験的に東洋医学では腎は骨を司るというが、

骨ってなぜで硬くなる?]大浦先生が読まれて本からなるほどと思うところを説明を

してくれた。骨のところのコラーゲン繊維の中にカルシウムとリンを過度に飽和状態に

させることで結晶を生じる。これらの結晶が骨にその硬さと非圧縮性をあたえることで

骨として沈着してくる。この結晶はビタミンD、カルシウム、リン、腎臓からでる

コルチゾールの濃度により、溶液から骨が結晶化したり骨が溶解したりする。カルシウム

やリンの濃度をコントロールしているのが腎臓である。腎臓から出てくるホルモンなどを

コントロールしている。骨と腎は同じエネルギーを共有している]といことがはっきり

認識できましたね。

歯痛は(歯茎の痛み)胃の腑が盛んな時。虫食い痛むときは大腸胃腑の中に湿熱がある

とき。昔は歯磨きがなかったので口の中の病は多かった。

咽が腫れて痛むときは瘡を生じ咽がはれて喋れないときは熱痰火なり虫食い痛むときは

大腸胃腑の中に湿熱があるとき。喉がふさがり(細菌やウイルス感染で)話しにくい

ときは風熱痰火也。治せないと死すとあるが、食べられなくなると漢方薬も飲めず死ぬ

ことになるので。

治療穴 

痺には天突、委中、合谷、少商 喉痛 天突、耳門、8熱 頬車そ点紂‥畦

セ、両頬痛 人中、合谷上の歯痛 頬車、合谷、大迎Р爾了痛  頬車、陽谿

虫食い歯  頬車、列缺、犢鼻、耳の根(翳風)

今日の真伝流の手技は『二十一手術』より(筋血術・勇鍼術)

筋血術 抜鍼後鍼痕をたたいて邪を抜いて楽にする。

雲井術 鍼先を5から9ミリ円に回しながら刺入中間層は直に刺入目的部位近くまで鍼尖

を進め残り5ミリは0,5ミリほど進めたら2本の管先で叩く。筋の麻痺や攣れに。

次回は11月17日

 (市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 17:30 | - | -
9月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第155回 平成30年9月22

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(14)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(喘急・翻胃)

『二十一手術』より(塊催術・勇鍼術)

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折

「砭寿軒」よりこの書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くに

あたりテキストとするため病名や穴名を漢字に変えて編纂し直し

たものです。31期も引き続き「療治大概書」を学びます。

お知らせ 1010日NHKBSプレミアム水曜日夜8時の

「偉人たちの健康診断」という番組に五代将軍綱吉の健康に治療

をした杉山和一の鍼をする手と道具だけですが大浦慈観先生が撮影

に収録されましたご覧ください。杉山和一をテレビで取り上げて

くださり喜んでいます。綱吉に関しては、生類憐みの令の犬公方と

かお犬さまといわれそこばかり印象に残っていますが、江戸前期

は関ケ原の影響が残り辻斬りがあり喧嘩が多く乱れていましたが、

文化政策も取り入れ人道主義的な立場でいろいろな政策があり世の

中の乱暴さもなくなり文化発展が大きく広がり栄えて行きました。

喘急

大浦先生の患者さんの例があった。元来喘息もちの患者さん尿量少

なく、夏でも汗をかきにくい、エアコンを嫌い掛けずに熱中症に

なった。体内に水分がたまってしまう。発作が起きやすくなる。

汗を掛けるように肩甲幹部に散鍼をして汗を出す。お腹には胃内

停水があり水毒が上って行って痰になり、発作の前兆である。

心窩部や季肋部が硬くなるので和らげお灸をして、胃や臍回りを

温め水毒をさばけるようにする。気管の炎症部位は胸部の散鍼、

天突から邪を抜き取り背部から胸中の邪熱を抜く。喘息になる時は、

季節の変わり目や冷え・精神的ストレス・気圧の変化などで発症

する。会場に喘息の方がいました。今年は気温が高く急に9月は冷え

て台風も多く身体で気象状況を周りに知らせるほど。また別の人は

柴朴湯で治した。 風邪は葛根湯で治すが、それが治しきれず長引

いて中に熱がこもった時、小柴胡湯で胸中の熱を取る。精神科の

先生も柴胡朴湯を使う。精神疾患の患者さんで表面はひんやりして

いても胸に熱がこもっている場合があり、柴胡系で胸中を楽に

させている朴は詰まりを取る。梅核気に使う。天突、合谷、

(喉の気を引く)三里(消化系を元気にまた上逆を引き下ろす)

章門(お腹に向けて消化系統を助けている)巨闕(心窩部・季肋部

方さを緩めている)上脘、中脘は単純に刺すのでなく刺鍼転向を

しながらお腹の広い範囲を緩める。養生的に三里や腹部のお灸も

したい。

杉山真伝流の中之巻第三(治験例4、喘急)長期にあちこちの医者

の治療を受けたが治らず呼吸の急迫がひどく一旦は断ったが、本人

の強い希望の為治療を引き受けた40代の患者さんの例である。

”池・風府より肩、背糠鍼を(急迫がとまる)手の十指間に

久捻(気に巡り良く)足の十指間にも久捻(血の巡りよく)五指の

井穴から血を取る。足も同じ。⇒眛浮腫平常喘急癒え上気せず。

その日は百会から少し血を取る。陽経の三里に大熱の補陰経の

復溜に小熱の補と交信に海火の補。L斉行き診ると上逆益々癒え、

食事益々よく、気分は平生。ぃ検9日後四華穴14壮、肺兪、い譆

魄戸も同じ養生に左記穴に7日間お灸し大いに効果あり。

“作が起きている時◆〕遒礎紊い浸M楡犬了の灸の方法と

段階の治療が解る。そのほか真伝流臨床指南の(治験例7小児喘息

参照してください。命門に7壮7日間と臍中に7壮7日間のお灸で

治療して治している例です。翻胃(膈の事)消化不良で吐く病

吞酸 すっぱい水が胃から喉元まで上がり再び下がる。ストレスで

胃を犯す。膈噎 呑みこむ時咽がふさがる感じ。胃癌、食道癌、

食道狭窄、食道痙攣治療は^瀋欧瞭きをよくする。詰まりをとる。

中脘から邪熱をとる。三里は気を下げる食べた物を下げる。それで

だめなら天突を使う。端座流では天突から長鍼をしていた。今のよう

に薬や捕食できない昔は食べられないことは死であるとだったので

何とか食べられるように考えられた。太白、肺兪の穴をつかっている。

「二十一術」より

塊催術(3)硬結を催くことを目的とした術である。

勇鍼術(4)浅い部位から深い部位まで幅広い層にわたって

邪熱、瘀血、水毒とともに気の結ぼれがあった場合に浅層、

中間層、深層へと刺鍼転向し大きめな雀啄を施す術。

次回は10月20日です。

(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 20:39 | - | -
8月杉山真伝流勉強会

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(1 )◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(遺精・上気・腹痛)

『二十一手術』より(八重柴術・八雲術)

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折

「砭寿軒」よりこの書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開く

にあたりテキストとするため病名や穴名を漢字に変えて編纂し

直したものです。31期も引き続き「療治大概書」を学びます。

      次回は922日第4土曜日

遺精 精液が洩れることをいい、原因も含めていろいろな要素

が絡み何種類かの呼び方もある。変なことを想像して遺精する

ことを夢精と言い、日中洩れるものを滑精と言い締まりがなく

なっている時に起こる。原因は

/瓦反佞交流しない。心は胸の中、腎は下腹にあり精神症状

とも関係があり、頭暈(頭くらくら)や心悸(どきどき)・

神経疲労(ストレス)を起こし妄想をして訳の分からないこと

を考えてしまうが、腎が力なくそれを抑えることができない。

高齢で精神的に落ちこみ栄養が十分にとれなく不足すると、

お腹に力が入らず腰が曲がり悪いことばかり思い不安定になり

身体の陰陽のバランスが崩れてしまい起きる。虚証のひとつの

タイプ。∩蟆俤盛は活発になってしまう。相火は生命からで

たアクセルのようなもので腎水はブレーキのようなものである

腎陽、生命を保とうとするものだけが独り歩きして腎水が不足

で陰茎が勃起しやすく、口渇き舌赤く頭がくらくらしめまい

起こし耳鳴り、腰のだるさ 相火が盛んに燃え上がる、

(活発になる)気が狂うこともある。(動物で繁殖専門の動物

の短命の一歩手前のはなし。)

腎気不固は固まらず緩んでしまう。年齢を増した人の腎虚が

ひどくなった状態。精液洩れやすく、顔色白く神経疲労、頭が

ぐらぐらして腰がだるい脈は沈弱の虚寒の症状である。大浦

先生の病院勤務の時の高齢者のおじいちゃんのおむつに尿に

精液の洩れをみた話がありましたがコントロールが取れなく

なった時の様子である。ぜ焦が下にそそぐは口が苦く

(胃液が上がってくる。)小便は赤く舌の苔は黄色くねばねば

している。脾胃の症状「邪気陰分にありは」外邪でなく

ストレスのようなものと。陽はエネルギー陰は血液や津液の

液体的なものと、陽は頭部や体表面、陰分はお腹中の中の深い

ところを言っている。腎と関係があることは想像できる単純に

腎虚ということでなくいろいろな要素が絡んできている。魂は

(魄は感覚的なもの)血液と関係あり血液が不足すると正常な

働きが出来なくなり夢遊病者のような動きをする。

腎兪、気海 虚寒の下腹に気が充実できるように灸も含めて。

大浦先生の対応は患者さんは自分で病状は言ってこないが状態

が分かると鍼と灸で下腹の虚寒を除き充実させる手技をして

治療をしている。上気 下半身が冷えると気があがる。気が

痞える3か所は/眼殄堯胸の中で痞える苦しくなる。

9△ら頭へいき頭がくらくらする。足三里、三陰交、百会、

風市(虚寒で引き攣れているものをゆるめる)

気がのぼせている時足三里はすぐ気が下がる。下半身の冷え

に対して三陰交補の鍼やお灸。気を散ずる、頭がうっ血して

ぶかぶかしているので血を取る大浦先生の案はもう少し手っ取

り早く気海や関元にお灸をしたら良い

では冷えの強いときは手に引いてからする。

腹痛

^澆鮹羶瓦箸靴疹緤部の痛み上脘・中脘・梁門・巨闕 

⊂腸を中心としたお臍回りに天枢 2縞部の痛みに石門。

オーソドックスな穴を使っている。腹痛の原因を鑑別すること

が一番大切である。それに伴い例えば中脘を刺すときどういう

目的で改善を計るか考えて工夫をすることが大切である。

原因には…砲澆増すことも、劣ることもないは冷えであり。

ずっと痛いものは冷え。△砲錣にいたみ、にわかに止むは熱

である(炎症のもの)。D砲鵑撚爾蝓下った後痛みが減じる

ものは食積。便が通じたり、吐くものが吐いたら良くなるもの

をいう。つ砲爐箸海蹐替わらず一所が痛むは死血。瘀血の

うっ滞があり痛む。ゾ便が通じず痛むは湿痰」なり。

腸から水分吸収が出来ていない。腸の働きが悪いというより

寒癪(冷えた塊の為)κ筋が引き攣れ脇の下鳴るは痰なり。

脇腹が攣れて痛む。腹痛み、或は止み、面が白く、唇赤いは

虫なり。┐腹を押さえて痛み止まるものは虚、張って硬い

ものは実。腹痛治療の経験を聞く。実痛の時はお腹に鍼はし

ない。腸閉塞の時足三里蠕動運動が始まり痛みが増幅するの

で危険。腹痛している背部の硬いところ(私は痞根で3人の

経験があります。 ̄悗播櫃譴討い紳臘欧んの手術間もない人。

胆炎の七転八倒の人救急車を依頼しても聞き入れてくれ

なかったので往診。9痛だと二つ折れで来院、大量の宿便

の為に腸閉塞の患者さん)1本一定の深さまで素早く刺入。

硬い痞根を緩めた。激しい手技は使った記憶はないが、

無心に気を集中してゆるめった。短時間でパタッと閉塞が開

いて起き上がるので周りの人が驚く。

次回は922日第4土曜日

(市川友理)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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