いやしの道協会ブログ

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12月杉山真伝流勉強会

  

杉山真伝流』勉強会 第146回 平成291216

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(5)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(秘闕・咳嗽・痰飲))

『八八重の術』より(八重風術・八重雲術)

杉山真伝流の巻物が発見され、江戸時代前半の杉山真伝流という鍼の手術の研究や

治験例等を学び、またその時代や影響し合った他の流派の比較検討をしながら

学んできました。

既に今月5回目になりますが杉山和一の原点に戻り『杉山流三部書』の「療治大概書」

撰鍼三要集」「医学節用集」の三部から成るうちの「療治大概書」を学び杉山真伝流や

江戸後期の葦原英俊著「鍼道発秘」との比較検討をしています。両国本所一ツ目で

杉山流の三部書は鍼治学問所のテキストとして盲人の弟子たちに暗唱させた書であり

基礎を学び、杉山和一邸宅の今の神田周辺の学問所では、二代目三島安一、

三代目島浦和田一が杉山真伝流を教え管鍼術の技法を教え「免許皆伝」が許されて行った。

今回の「療治大概書」は元になる原典があり、1640年に砭寿軒圭庵が著した「鍼灸大和文」

である。杉山和一が京都在住(1650−60年)の折、砭寿軒圭庵より書を譲られている。

江戸にもどり学問所を開校するにあたり、句読点もない変体仮名から病名や穴名を変え

編纂しなおしたものが『療治大概書』である。

10月から病証篇に入りました。大浦慈観先生の臨床経験を交え解りやすい講義です。

12月は“觀襦癖愴襦法´咳嗽 a皸 め

他、端座当流の読み下し∞、咽干る、胸虫、積に用ゆる針。

⊇の血の道、不食に用ゆる針。

I,竜佑泙蠅燭觧。だG鬚凌法

3時間のところ1時間は実技に充てて行きます。

次回は平成30年1月20日 (土曜日)午後5時

(市川友理)

 

| 杉山真伝流勉強会 | 14:42 | - | -
11月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第145回 平成291118

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(4)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(痢病・嘔吐・泄瀉・霍乱)

『八八重の術』より(八重雌雄・八重すて術)

前月説明のように『療治大概書』では各病証について、大まかな説明と使用穴について

書かれています。今日の病証の痢病・嘔吐・泄瀉・霍乱の4症は似たような病証で、

考え方や寒熱の判別と刺法をどうしたらよいかであるという説明からはいりました。

痢病 『湿熱なり、赤きは血、白きは気、赤き白き交わり出るは脾胃和かず、飲食、

腸胃の間に滞り脾を傷る故に痢病をなす』本病の病因の分類大便の性状による分類

また病状の軽重度で分ける。下痢をしているので脾胃の虚状があり、お腹中に水滞、

腸管内の食滞がベースにあるところに、冷えや悪いものを食べ病原菌が入り炎症をおこし

下痢となる。大浦先生は痛み強く引き攣れて痛みある時は天枢を使い緩める。

潰瘍性で熱あるときは邪熱をさばき落ち着いてからお灸も含めて立て直す。

三里の使い方は下痢させたいときと、補的に使いたい時の手技に注意。

嘔吐 吐くと良い時でも胃が虚していると吐けない。胃を元気つける。

大浦先生の昔の経験話の中脘、足三里の話は驚くが面白い。鳩尾、噴門部を緩めて

吐かせる。

泄瀉 脾胃が弱くいるのに食物過ぎ、風寒暑湿の気にあたり泄瀉する。

使う穴の章門の使い方で議論があった。良く使う人と、脾の募穴であるが使っていない人。

霍乱 O157のようなウイルス性、細菌性なので速く吐かせ速く下痢させて、

または血を採る。(効果は?僅かの血でどうか?足に毒解毒狙い?)お腹に熱のある時は一気に動かすと

足の方に毒が流れ、浮腫や瘀血の色の足になるので注意。

端座流当流針書の解説は「けつのいでたる時の針」「膈咽ひる、胸虫、積に用ゆる針」

杉山真伝流の手技は「八重雌雄術」「八重すて術」

八重雌雄術は天人地の三段階に久捻術と竜頭管術を施す複合術です。

八重すて術は気嗶術を基本に扣管術を加えて穏やかな瀉法の複合術です。

次回12月16日午後 5時〜8時

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 21:37 | - | -
10月 杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第144回 平成291021

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(3)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(中風・傷寒・瘧)

『八八重の術』より(八重隷術・八重垣術)

今日から【病症篇】に入ります。
今回のテーマは中風・傷寒・瘧。それぞれについて、読解と説明がありました。

この『療治大概書』では、各病症について、大まかな説明と使用穴について

書かれています。中風を例にとると、中風では、状態を4つに分け、

偏枯・風痱・風懿・風痺としています。中国の医書では理論立てて各項目を

説明するところですが、「偏枯といって、痛みなく、半身手足の萎えるものである」

と説明しているのみです。日本人は物事を単純化して理解することに長けているため、

こうした文章になったとのこと。国民性の違いがよく現れていますね。

治療穴は、いわゆる中風七穴を使用していたようです。

さて、この中風七穴。患側と逆に鍼をせよ、とあります。つまり健側に行うようなのです。

固く動かなくなった患側ではなく、自由に動く健側に鍼をする意味は、何なのでしょう?

反対側に脊髄反射で効果があるかもしれないという見方と、患側をしっかりと刺激した方が

いいのではないかという意見とがあり、大浦先生と脳卒中の治療経験がある聴講生との

会話は、学生の方にも、リアルな勉強になったのではないでしょうか。

『端座流当流鍼書』の解読は、「小児おこりの鍼」「傷寒の鍼」「気付け鍼」を行いました。

杉山真伝流のデモンストレーションでは、八重隷術と八重垣術について行いました。

 


八重隷術は、了鍼術→内調管を行う術です。久しく留め、久しく捻る補法となります。
八重垣術は、刺鍼転向を行う四傍天人地術を、簡単にしたもの。簡単にしたとはいえ、

上下左右に八九息と長い時間を旋撚や雀啄を行います。

☆日程のお知らせ
次回は11月18日(土)です。

会場入館の時間:16時半からです。

(林 弘観)

| 杉山真伝流勉強会 | 20:50 | - | -
9月杉山真伝流勉強会

 

『杉山真伝流』勉強会 第118回 平成27815

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(2回)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』『八八重の術』より(八重霞術・八重王術)


「禁穴」「深く刺してはいけない穴」「尺寸を定めること」

「髪際を定めること」「大椎を定めること」「鍼灸をしては行けない日」

「血支日のこと」「十二支人神有ところの事(灸を忌む)」

「十二時の事(灸を忌む)」「四季の人神の事(灸を忌む)」

「長病日の事(灸をせざる日なり)」「男女忌む日の事(灸を忌む)」

「病人医師に会う吉日の事」について、解読と説明がありました。
禁鍼穴・禁灸穴については、誤りをおこしやすい場所であるから、

行ってはいけない穴、注意すべき穴であると聞いていました。

けれども、ここに記載されている玉枕や承筋などといった穴は、

今ではよく用いられる経穴も並んでいます。これは、どういったわけ

なのでしょうか?古人の言うとおり、使ってはいけない穴なのでしょうか?
大浦先生の話では、吉田流では、特に効果が出しやすい穴であるが扱いに注意が必要だ

として考えていたとのこと。同じように考えると禁鍼穴・禁灸穴も違った姿として

見えてきます。「鍼灸をしては行けない日」「血支日のこと」

「十二支人神有ところの事(灸を忌む)」「十二時の事(灸を忌む)」

「四季の人神の事(灸を忌む)」「長病日の事(灸をせざる日なり)」

「男女忌む日の事(灸を忌む)」「病人医師に会う吉日の事」については、

暦が当時の人が大きく生活の中に密接に影響を与えていたかが分かります。

文中では、和歌によって覚えられるようになっています。暦によって、

生活が規定されている当時としては、覚えることが必須だったのでしょう。

『端座流当流鍼書』の解読は、「白血、長血、淋病、下腹に用いる鍼」

「積聚の鍼」「寝汗留め鍼」「積聚高じたる時」を行いました。

杉山真伝流のデモンストレーションでは、「八八重術」より八重霞手術の法と

八重王手術の法について行いました。


八重とは、複数の手技を重ねて用いることを示唆しています。
八重霞手術の法は、々鯆藹→推指管または穀堤術→交しょ管を行う方法です。

これを八度おこないました。
八重王手術の法は、気拍術+雀啄、つぎに細指術のあと撥指管をする術です。

これも八度行うとあります。

☆日程のお知らせ
10月からは、通常通りの第3土曜日にもどります。
次回は10月21日(土)です。

(林 弘観)

| 杉山真伝流勉強会 | 19:24 | - | -
8月 杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会第142回 8月26日
   講師:大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(1)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(補瀉・押手・撚り)、玉立術・25術まとめ

今回から、杉山和一著とされる『杉山流三部書』をテーマに講義がスタートします。

そこで、大浦先生による『杉山流三部書』の成り立ちについて、説明がありました。


『杉山流三部書』は、「療治大概書」「撰鍼三要集」「医学節用集」の三部からなります。
この三部は、杉山和一が書いたものとされていますが、実際には「療治大概書」は

元になる原典(鍼灸大和文)が有り、「医学節用集」は和一の死後、二代目総検校となった

三浦安一によって、和一の講義録として編集して作られたものです。残りの「撰鍼三要集」

には和一の書いた序文と跋文があり、和一自身が書いたものということが分かります。
大浦先生の説明によると、三代目総検校 島浦検校が、これら三冊を『初巻三部之書』として

各地の出張稽古場に配布し、「奥之書」(=杉山真伝流)は「真伝」と呼ばれ、島浦和田一

家邸宅の杉山真伝流鍼治御用学問所のみにて、指南伝授されるようになったとのこと。
当時の盲人達の学習法は、ひたすら暗唱させることなので、本を丸々、頭の中に入れること

だったそうです。当時の勉強に対するひたむきさと努力がしのばれます。

今日は、まず「療治大概書」から。
補瀉、押手、撚り、四季の針、男女の立て様の事、折鍼、鍼をした後の痛むときの対処法、

鍼をしてはいけない人について、解読と説明がありました。
「療治大概書」の元となった砭寿軒圭庵著『鍼灸大和文』は、素問・霊枢・難経をもとに書かれ、

エッセンスを上手にまとめています。また、当時は鉄鍼のため、刺入した際に、

中で折れてしまうことがありました。そこでの対処法も書かれています。現在は

ステンレス製が主流ですが、当時はよくある事故だったようです。

『端座流当流鍼書』の解読は、「産後の血の滞りの鍼」「淋病、消渴の鍼」
どちらも、へその下の穴を、三寸ばかりと深く、また複数穴用いたようです。

杉山真伝流のデモンストレーションでは、「二十五術」より玉立術と、

二十五術について総まとめを行いました。
玉立術は、刺入した鍼と押手の周りを、刺手の示指・中指・薬指に加え、

母指とつまむような形で叩き、振動を加える「副刺激法」です。

臨床例は少なく、あまり使われなかった術なのかもしれません。

(林 弘観)
☆日程変更のお知らせ
9月は、会場の都合で下記の通り、日程が変更

  第4土曜日 9月23日 17時です。

| 杉山真伝流勉強会 | 22:53 | - | -
7月杉山真伝流勉強会

 

◆◆◆シリーズ:田中知新流と杉山真伝流(27)◆◆◆

        講師:大浦慈観先生

今回のテーマ「五蘊抄」南(健忘・狂気・打撲・金瘡)、夜寒術・天地交術

 今回で田中知新流は最終回。

テーマは「健忘・狂気・打撲・金瘡」をまとめて行いました。

「健忘」は、百会に灸とあります。大浦先生も、頭がボーっとしてしまった

年配の女性に、百会に灸をして気付けをすることができた経験があるそうです。

百会は、灸を受けると身体の芯から下に響く感覚があるので、それが功を

奏するのでしょうか。頭部への灸ということで、ハゲに灸する注意点へと

話はころがっていきます。円形脱毛症には、灸がいいようですね。

大浦先生からは、円形脱毛症への鍼の仕方も教えていただきました。

「狂気」には、大椎、身柱とあり、『鍼針抜垂伍行三術秘要集』には、

「灸」とあります。精神科疾患を抱えた方は、胸中にかなりの熱を持っている

のが特徴です。大浦先生は、刺絡を選択するそうです。私は深谷灸法にある、

自律神経の調整として上位胸椎の圧痛点に灸とあるので、灸もありえると

考えますが、どうでしょう。

「下気」は、気を降ろす鍼のこと。印堂、三里とあります。

ここで『鍼灸秘伝』にはありませんが、『鍼針抜垂伍行三術秘要集』には

「へひる」と注釈が入っています。「へひる」とはオナラのこと。

昔はオナラを下気と言うことがあり、本を写した人が内容を考えずに

注釈を入れてしまったようです。注釈がかえって、難しくして

しまっている例です。先生も、古い文献を読むときに悩まされるとのこと。

注釈も入り、いろいろな人の考えたかが混じった文章を、どこに真実が

あるのかを考えながら読み解いていく作業は、とても大変な事だと思います。

「落高打身腫痛」には、懸鐘、大椎、陽陵泉とあり、さらに「愛洲鍼」

となっています。真偽は分かりませんが、剣術にある愛洲陰流の愛洲氏が

用いた鍼のことを指しているようです。身動きができなくなっている人に、

動けるようにすることを目的とした鍼なので、かなり強刺激だったのでは

ないかと解説がありました。これは、ちょっと受けたくないですね・・・

『端座流当流鍼書』からは、「おこりの鍼」「吐逆をとむる鍼」「血止め鍼」

について読解をすすめました。

杉山真伝流のデモンストレーションは、「二十五術」より後楽術・散秘術ですが、

説明のみとしました。かわりに、体調を崩している受講生をモデルにして

先生の施術を見せていただくこととなりました。本日の昼食後、

急に心窩部が固くなり、呼吸も苦しくなってしまったとのこと。

現在は、まだ心窩部あたりがおかしいという主訴となっています。脈は左が弱く、

舌は大きな問題が見られない。お腹を触ると冷えて、左の腹直筋が大きく

タテにつっています。また、お腹の左側に鼓音があり、ガスが溜まっているのが

分かります。息ができないので、横隔膜も硬くなっているはずです。


大浦先生は、最初に左側の足三里からしっかりと気を通しました。

これだけで、かなりお腹をゆるまります。腹直筋の残ったところに

鍼をポンポンとし、中脘から固くなった横隔膜に響かせて、さらに

お腹を温めていきます。背中は練習の時間に受講生に施術してもらう

ことで終了としました。たった、これだけの手順で簡単なようですが、

身体のイメージと、それを鍼でどのような効果を出していくのかを、

しっかりと表現するのがとても大事なことです。
そこに、何のために、どんな鍼をするのか考えなくてはいけないと、

教えていただきました。


次回は8月26日(土)です。

☆日程変更のお知らせ
8月・9月は、会場の都合で下記の通り、日程が変更となります。
8月26日(土)
9月23日(土)

林 弘観
 

| 杉山真伝流勉強会 | 21:20 | - | -
6月杉山真伝流勉強会

◆◆◆シリーズ:田中知新流と杉山真伝流(26)◆◆◆

      講師:大浦慈観先生

今回のテーマ:「五蘊抄」南(疝気)、後楽術・散秘術

今回のテーマは、「疝気」です。

疝気は、今は使わなくなっている言葉ですが、「胆石疝痛発作」など激しい、

周期性の痛みとして残っています。疝気は、いろいろな意味があり、

名称も説も一定したものは無いようです。腹痛だけでなく、鼠径ヘルニア、

陰嚢ヘルニア、さらには梅毒によるリンパ節腫瘍なども含みます。

大浦先生の体験談として、寒い冬の夜、寝ていると突然の腹痛に

襲われたそうです。そのときは、小便も大便も出ず、下から寒さとともに

痛みが突き上がってきて、お腹が引きつり丸くなるしかなかったとのこと。

これも疝気の類いなのでしょう。

田中知新流での疝気の治法は、天枢・大横・関元・章門といった腹部を

中心としたもの。また三陰交・大敦・五枢といった下肢を中心としたものが

書かれています。疝気は、腹部の虚寒や引きつりをいかに改善していくのかが

主眼になります。大浦先生によると、大敦は、痛みを取りたいなら刺絡をして

みたり、温めたいなら点灸をするなど、狙いに合わせて工夫していたようです。

鼠径ヘルニアは、鍼灸院に来ることは少ないが、来ないわけでもないようでも

ないようです。では、われわれ鍼灸師は、どう考えながら施術をしていったら

よいのでしょうか。大浦先生からのアドバイスは、冷えて内臓下垂の状態に

なっていると考えて治療をしていけばよいとのこと。しっかりとお腹や

背部兪穴を補い、灸をすることで、内臓を温め元気づけることが大事だそうです。
「ただ鍼と灸をすればいいと考えたら治らないよ」と仰っていました。

『端座流当流鍼書』からは、「大便結し、古血、りん病、はしり痔」

「口かわき、胸の痛み」「水腫、脹満」「頓死に、高きところより降り

または馬にふまれ死したる人の生死が見らる鍼」について読解をすすめました。

杉山真伝流のデモンストレーションは、「二十五術」より後楽術・散秘術

を行いました。後楽術は、天人地の三段階ごとに刺入する方法を捻ったり、

雀啄、随鍼と変えていく術です。刺し方がいろいろと書いてありますが、

硬い筋層や中の状態によって、変えたものと思われます。
散秘術は、上・右斜め上・左斜め上に向かって刺鍼転向をして久しく捻り、

さらに下・右斜め下・左斜め下に刺鍼転向して抜き差しする術です。

やさしく捻る術と、固いものを突き崩す術を組み合わせています。

盲目の施術者が、一つの経穴を使って、いくつもの効果を出そうと

試みた手技だったのでしょう。

 


次回は7月15日(土)です。

☆日程変更のお知らせ
8月・9月は、会場の都合で下記の通り、日程が変更となります。
8月26日(土)
9月23日(土)

(林 弘観)

| 杉山真伝流勉強会 | 00:51 | - | -
5月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第139回 平成29年5月20日
              講師 大浦慈観先生
◆◆◆シリーズ:田中知新流と杉山真伝流(24)◆◆◆

今回のテーマ:「五蘊抄」南部(腰痛)、二十五術 風発術・骨明術


久ぶりの受講生の方々のために上記テーマを学んでいますが、
基本は杉山真伝流を理解しようとやっている。杉山流の前後の江戸期は
たくさんの流派が活躍していました。歴史的に知るだけでなく病証に
どんな穴を使って、我々の臨床にどう生かせているか見てきた。
現在田中知新流と杉山真伝流「「五蘊抄」東部が終わり南部をしています。
1690年以降には日本の鍼灸の核のようなものができ、使う鍼も太目の鍼の
刺入の工夫から管を使い痛みをなくし、穴を正しく抑え、管での手技も使い
細目の鍼に変わり治療スタイルも変わってきた。田中知新流は末端穴の
使い方を工夫していることが読める。手足の要穴を使って効果を出す工夫
をする。局所を避けているそれは使う鍼にもよる。


(鉄鍼か銀鍼5番以上と想像する)(杉山和一は3番か5番)と察する。
実は「五蘊抄」は穴のみである。それをどんな使い方で効かすか考えること。
要するに深読みが大事であるとの大浦先生の説明ですが、実際大浦先生の
臨床経験も参考に、たくさんの臨床の治験例の深読みで楽しい講義が
続いている。私は臨床家ですので大変感謝です。

今月は腰痛の五パターンです。1腰辺腫痛(腰の辺が腫れて痛いので慢性
ではなくぎっくり腰だろう)使用穴は、崑崙、委中、通里、章門の四穴あり、
大浦先生は崑崙が好み。大浦先生がX先生から聞いたという、上の方の
痛みに末端穴、腰の方だったら委中。頸と手首、足首は関連する。
頭痛は井穴の末端を用い、末端には末端という方法論。末端穴2穴で
治すのは難しい。腫れて痛んでいるので委中は血を採っている可能性がある。
通里は痛みを止めるためか・手に引き落ち着かせるためだろ精神的な緩和に
。章門、腰痛の人は腹直筋が棒状に突っ張っている。これを緩めないと
腰痛も取れない。先生は章門より大巨を使って腹直筋を緩めることが多い
ようです。鍼の太目、長めの時は章門からの方が良いかもとのこと。


2腰痛して腹鳴る。太溪(腎経)、太衝(肝経)、三陰交(脾経)、
大腸兪、胃兪灸30壮、神闕灸100壮。ガスと冷えが原因。田中知新はお腹を
改善し腎肝脾経どちらでもいいが下腹冷えは腎経、お腹全体には脾経、
脇腹が痛いは肝経。腰痛と腹痛と同時のことがある。便秘の場合は便秘を
解消しないと腰痛が止まない。腰痛のひとは腹痛を起こしている人多い。
冷えでも便秘でもお腹が張っているときは足の経は冷え切って血は巡って
いない。「気が臓腑に逆している」と和一は言っている。
臓腑と経絡間の気血が留守状態で経として末端まで行っていない。

そこで足の要穴からまずは患部に通じさせて引く。
大腸兪、胃兪30壮、神闕に灸100壮、お腹と連動してくる。
3腰痛して甚だしく、小便渋り、并びに婦人の腰痛にも尤も妙。胞膏。
婦人の腰痛やこしけや産後の腰痛、男性は尿路結石、前立腺肥大あって
小便が渋り腰痛。
先生は次髎穴の細い穴の刺入が得意で良く使う様です。胞膏穴は股関節に
向かいきょろきょろした硬い筋を横刺か斜刺するが骨盤内の冷えやあるいは
瘀血を解消する。 
4老人の腰痛  命門(灸3壮)腎兪(20壮)。
老人の腰痛は下腹部が虚し冷えていることから起こるので、針で腰の強張り
を緩めるだけでなく、灸を中心にして下腹部をあたため深いところの筋層を
緩めることが大事。
主は腎兪。老人は腎機能が弱ってきていので、夜に横になってから尿がたまり
夜何度もトイレに行く。


(市川友理)

 

| 杉山真伝流勉強会 | 20:20 | - | -
5月杉山真伝流勉強会

杉山和一記念館落成一周年記念

「管鍼法発祥の地、江の島バスツアー」のご案内

◆案内と解説:大浦慈観

◆日 時:6月18日(日曜日)

◆集 合:JR両国駅国技館出口「ちゃんこ霧島」前、朝7時45分。

◆出 発:8時、時間厳守(KM交通バス)。

◆内 容:杉山検校墓参、辺津宮にて祈祷、福石・中津宮・奥津宮の

各史跡を見学、岩本楼にて昼食。

◆参加費:10,000円。(定員:48名。)

◆申込み:大浦慈観(☎:028-321-7893

メール:robounokusa@mbk.ocn.ne.jp )

     鹿濱秋信 (☎:090-2458-3532 )

主催:公益財団法人 杉山検校遺徳顕彰会

 

杉山和一の墓

 

  弁財天石像         

| 杉山真伝流勉強会 | 02:04 | - | -
4月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第138回 平成29415

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:田中知新流と杉山真伝流(24)◆◆◆

 

今回のテーマ:「五蘊抄」南部(霍乱)、早瀉術・遠竜術

新しく参加者も増えたので、田中知新流を通じて鍼灸を

どう学んでいくのか講義がありました。

田中知新流の流儀書には、病症と使用する経穴名しか書かれていません

そのため、ただ読んでいるだけではつまらなく、勉強にならない。

では、どう読んでいくのか?

それは、書かれている経穴を使って動向かを出すのかを考えることが大事。

ただ、そこに鍼を置くだけでは効果が出ない。そこに書かれている病症は、

どんな身体の状態なのか、どんなアプローチの仕方があるのかを考えてみよう。

今回のテーマ「霍乱」には、さらに「湿霍乱」と「乾霍乱」に分けられている。

「湿霍乱」は、いわゆる「霍乱」と同じもので、嘔吐して下痢をするもの。

もともと腹中に寒があり、生もの、冷たいもの、腐ったものを食べたり飲んだり

して起こる。今で言うコレラや細菌性胃腸炎に見られる。「乾霍乱」は、

吐きたいのに吐けず、下痢をしそうなのに下痢をしない状態をさす。

どちらの病状の方が重たいのだろう。身体は不都合なものは排除しようと、

吐いたり、下したりする。吐けない、下せない状態は、病原菌が身体に

入ってきても出せない、かなりの虚証とみることができる。

こうした際は、灸をしたりして出す力をつけてから瀉法を行うなど、

2段構えの方法も考える必要が出てくる。

こうした身体の中で何が起きているのかを考えることができれば

霍乱以外の病症であっても、応用が利くようになる。

 

『端座流当流鍼書』からは、「脚気、頭痛、血の道、虫食い歯」

「諸病振るいつきたるに用ゆる鍼」「頭痛に用ゆる鍼」

について読解をすすめました。

杉山真伝流のデモンストレーションは、

「二十五術」より早瀉術・遠竜術を行いました。

早瀉術は、いわゆる速刺速抜の術。熱に対する瀉法として

用いられることが多いですが、真伝流では難産や産後の帯下など

婦人科の病症において、合谷を補って、三陰交に早瀉術を用いていました。

臨床応用として、早瀉術の名はよく見られます。

遠竜術は、三本の針を並べて立て、それぞれに術を施していきます。

こちらは臨床応用としては1例しか文献に見られません。

臨床では、あまり用いられなかったものなのかも知れません。

次回は520()です。

林弘観

| 杉山真伝流勉強会 | 07:57 | - | -
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