いやしの道協会ブログ

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11月 東洋医学と養生の会

11月11日(日)京都上賀茂 心耳庵にて「東洋医学と養生の会」が行われました。

今日は秋晴れのいいお天気です。

養生の話       村田先生

これから、貝原益軒「楽訓」を読んでゆくのですが、

その前にプリントが1枚。 

「鍼道発秘」の「心を得ること」とは何か?を、

皆で、あらためて考えてみました。一つの答えだけがあるわけではありません。
それぞれの心に、その問いがあらためて投げかけられました。
その後、「楽訓」を読み進めて行きます。
「あめつちの恵みをうけて、生きとし生ける諸々きはまりなき内に、人ばかり貴き物なし、
如何となれば、人は萬物の霊なればなり。」
と始まります。儒学者らしいことばです。日本人の死生観と合っているのでしょうか、
違っているのでしょうか、現代の私たちの死生観も問われます。
「あはれみの心を本として行ひ出せる諸々の善を、すべて仁と云う。」
あわれみの心とは何か? 仏教の慈悲とは? 仁とは?
わかっているようで、わからない言葉たちです。
それぞれに思ったことを話し合います。その中の素適なことばが心に残ります。
でもそれは、まだ自分の言葉にはなっていない、とも思います。
気功・ヨーガ     玉水先生
今日は患者さんも、村田先生も風邪ぎみなので室内でおこないます。
まずゆっくり足首を回して、ほぐして行きます。
ゆっくり回していると、体の遠くに響く感じがあったりします。味わいます。
足の裏を押して行きます。凝っているところ、押えると痛む所、響く所があります。
ほぐして行きます。足の表側も押してゆきます。
呼吸と座禅
ゆったり呼吸して、丹田を意識します。丹田で呼吸します。
治療・実技
今日の村田先生は風邪気味で咳がでています。
皆で治療してゆきます。
今日の参加者は、患者さん1名、鍼灸師5名、学生2名です。
治療は同じ患者さんであっても、その都度違ってきます。
稽古を積んでいても、伸びる時、伸びない時、があります。
ことばにできること、できないことがあります。
振返りの会
それぞれの想い、反省点、気付いたことなどをシェアします。
今日も1日、良い時間をもつことができました。ありがとうございます。
東洋医学と養生の会は、12月はお休みです。
次回は、1月27日(第4日曜日)となります。
関西支部研修会は11月25日(日)
東京から堀雅観先生をお招きしての特別講習会です。
会場は、京都南青少年センターでおこないます。
自分の鍼灸の手の内について、ブラシュアップの良い機会になると思います。
どうぞ、奮ってご参加下さい!!!
連絡は玉水先生までお願いします。
(文責:小倉)
追記
手を撮ることで、手と心と場を乱しました。申し訳ありません。
固くなる前の集中した柔らかい手がこちらです。振返りの会の雰囲気はこちらです。
 
| 東洋医学と養生の会 | 09:04 | - | -
11月湘南研修会

小春日和の11月8日、平塚市民センターにて

湘南研修会が行われました。

1・基本動作

 

・調和息

曲げる、伸ばす、落とす、これを繰り返します。

続いて腹式呼吸、逆腹式呼吸。次は手を合わせ、気の操作。

さらに、鍼を持って練習です。

 

2・総稽古

ー臍覆郎孤┐猟砲漾(内側)

筆者がモデルです。

今年の7月から左膝の内側の痛みがあり、

緩解と増悪を繰り返してきました。

整形外科的には問題がなく、加齢によるものとの回答。

歳のせいと言われるものです。

治療院にもこのような症状の方は来られると思いますが

それではどの様に治療するのが良いのでしょうか?

経過を聞きながら、現在の膝の状態を把握します。

膝のどこが痛むのか、どのような動きで痛みが出るのか、

半月板、側副靱帯などの損傷はないかを調べ、

どこに問題があるのかを細かく探していきます。

仰臥位で膝を曲げて一鍼、うつ伏せで一鍼、

最後は円皮鍼を一つ貼って終了です。

そうすると痛みがとれ膝の屈曲も楽です。すごい!

 

⊆臍覆蓮途中覚醒と腰痛です。

風邪気味とのことで、葛根湯を内服されて来たそうです。

脈診:浮、細、右関緊

腹:暖かい、下腹部力ない、首から胸にかけて熱、両胸脇部やや膨満。

胸の熱の原因は?

ここで痰症と肝症の違いを説明していただきました。

(冷えと熱の違いがあること、鍼の仕方にも違いがあります。復習が大切です。)

治療は、先表後裏。

熱のある後頭部の散鍼、背中も散鍼

(*肝症の治療は、肩背を多く刺す)肩甲間部の圧痛点に鍼。

腰は、痛みのある所が腸骨稜であったため、

うつ伏せではなくお祈りの姿勢で鍼をします。

     ↓

足に引き鍼、しかし脈は整わずさらに手に引き鍼。

 

指導の先生方も、相互治療です。

 

*お待ちかね、おやつタイム。

今日のおやつは和です。もうひと頑張りしましょう。

 

3・講義「切脈一葦」 木村先生

P454.5行目から

本文:傷寒の毒、少陽に轉じ、陽明に轉じ、或は停食気滞。・・・・

意訳:傷寒の毒が少陽に転じ、陽明に転じ、或は停食気滞。

或は痰飲撰疝積。或は瘀血蚘蟲等の諸々の病毒が、

心腹に結聚する者を病毒という。

此の病毒が脈道を塞ぐ時は実證であっても、虚脈を見わす。

或は結促代、及び七死の脈を見わす事もある。これを仮虚の脈という。

此の病毒が陽気を閉じ込めて、表に達する事ができない時は、

実脈であっても、手足が厥冷し、或は風を悪み、寒を怯れる等の

證を見わす事がある。これを仮虚の證という。

此の病毒が陽気を閉じ込めて、脈道を塞ぐ時は、

脈と證が倶に、虚脈證を見わす事がある。これを仮虚の證という。

此の三脈證は、内に必ず苦満・拘孿・実満・急痛等の実證がある。

これを真実仮虚という。

これは切脈と寫形を以て決断する所である。

治療法は當に陽病のそれに従う。

寫形とは・・・

 

4・傷寒論真髄 海野先生

393章 大病差後、労復者、枳実梔子湯主之。

梔子豉湯証にして胸満する者を治す。

大病をした後回復したが、疲労などでまた病気になった。

これはベースに虚があり、身体が治っていなかったことから

邪に入られ自分の弱い所に邪が入った。

 

〇胸満:胸満には数種類あり(凸凹円)、

腹診すると実していて、胸中に毒があり、満している。(長沙腹診考)

胸満には、枳実、呉茱萸、厚朴の胸満がある。

・呉茱萸の胸満

呉茱萸湯の胸満ー腹中に強い虚寒があり、胃内停水もある。

下焦の虚より上衝が起こり、それが胸を衝いて胸満が、

消化器に影響し嘔が、頭を衝いて頭痛が起こる。

ポイントは冷え、死にそうなほどの頭痛、嘔吐。

下焦が虚して、お腹が冷えて、水毒がたまって、心下が引きつっている。

◎鍼灸治療におけるポイントと鍼道発秘 大寒、霍乱の手法。

陰病の頭痛と陽病の頭痛の治療法の違いは→

陽病:両の手に引く、百会、刺絡

陰病:首の横(三焦携帯)響くところ、首の横、背の七、九、深くめぐらす。

吐かせた方がいいのか?吐き気を止めた方がいいのか?→

毒を出すための嘔吐ではない。冷えていて消化機能が落ち、

上逆することで吐き気がある。この時は止める。

・枳実の胸満  

枳実梔子湯:普段から胸中に気の結ぼれがある。

(梔子豉湯証よりも強い気の結ぼれ)が虚気上衝により胸を突き

激しい心中懊悩と胸満が現れる。

下焦に虚、胸中に熱(心中懊悩、胸満)。

鍼灸治療におけるポイントと鍼道発秘 放心

虚:(気海を久しく留め、陰陵泉に引く)

胸中の邪熱:痞根(側臥位)、章門の辺を深く刺して(瀉法で熱を引く)

手足に引く(実熱を引く) 

肩、背中、項を軽く刺す。(浅く、多く熱を取る。)   

・厚朴の胸満

半夏厚朴湯:胸部から心下にかけて結滞した水毒がガスを発生し、

胸満や咽中炙臠、胸中痺(塞がり、痛み)、

肩甲間部のこりや痛みがある。

鍼灸治療におけるポイントと鍼道発秘 痰症

胸部から心下の水毒・ガスに対して寒の治療

肩、背をゆるめ、七、九、十一を深く刺して気を巡らし手足に強く引く

横腹を深く刺して留める。ー水毒体質で痰症の場合の治療法(寒の手法)。

*痰動じた物に対する刺法は?痰+邪 毒性化が増大したものはどうするのか?

→まず、痰症が原因とわかるか?

過去の症状、体質から毒が飛んで出ている症状なのか見極めることが大切。

熱、冷え、邪がどうなっているのか、傷寒論から考えていく。 

☆次回は、12月13日(木曜日)13時30分より平塚市民センターにて

今年最後の湘南研修会となります。どうぞ皆様ご参加くださいませ。

 

文責:牛尾

| ◇湘南研修会 | 09:54 | - | -
10月 東京月例会

少し前まですっきりしない天気が続いていましたが、本日は秋らしい晴天に恵まれました。先月は合宿だったため、二ヶ月ぶりに月例会が行われました。

 

1.静坐   坐禅、正座で呼吸、姿勢、心を整えます。



 


 

2.講話  三輪 圓観先生


 

 

 

患者さんとどのように関わるか。

 

それは、施術者の考え方によっても違いますし、患者さんの症状によっても異なります。これが正解不正解というものはありません。


今回、先生ご自身が経験している症例を元に、グループディスカッション形式で話し合いながら、各グループが発表する形で、講話が進んでいきました。




輪になってお互いの意見を出し合っていきます。

 

 

 

もし自分だったらどうするか。

 

 

 

サポートする時にどんな情報を知りたいか。

 

 

 

その情報を知った中でどう関わるか。

 

 

 

 

時には患者さんのご家族に重点を置くことも必要、必ずしも深く関わることが良いわけではない等、様々な観点から意見があり各自新たな気づきがあったと思います。

その中から何を選択するかは、施術者と患者さんの関係の中から選ばれるものですが、その中で、我々が現状で何ができるかを明確にすることも重要だと感じました。




 

3.症例検討会  森 勝先生







元気に外出できる様になった肩凝りの治療
               
【はじめに】
運動が嫌いで歩く事が苦手であった患者が、主訴の肩凝りが改善し元気に外出できる様になった症例。
【患者】五十三才 女性 身長 百六十五儖漫‐し痩せ型。
【個人歴】貿易会社に勤務していた。結婚(いつかは不明)後二児をもうけ、現在は主婦業の傍ら書道を教えている。紹介され来院した。
【初診日】平成三十年五月十五日
【主訴】特に最近悪化した訳では無いが、慢性的に特に右側の頚や肩が重く頚が動かし辛い。(頚の可動域は診察していない)
【現病歴】十代の頃から頚や肩が重く感じていた。頚が動かし辛い。
【随伴症状】喉に突っかかる感じが有り声がかすれて出し辛い。(診察の結果異状は無く病名は無い。発症時期不明)・側彎症(胸椎六番から九番までが右側に捻じれている)・胃下垂・下肢静脈瘤・足の冷え。
【既往歴】三月頃に食後や歩行時に動悸が出た。(心電図に少し乱れが有ったが病名は無かった、初診時動悸の訴えは無し。三月以前及び三月以降初診までの動悸の有無は問診せず)・中学三年に虫垂炎を手術。
【家族歴】父に不整脈が有った。
【診察所見】脈診/全体に柔かく細弱。右≻左。不整脈無し。舌診/大きさ色は普通・薄白苔と歯痕・静脈怒張無し。腹診/心下痞硬・小腹満・臍周辺冷たい・季肋部細絡有り・側腹部硬い・腹部の広範囲にガス。胸脇苦満無し。その他/頸椎前彎減少、細いスジが督脈の傍らに有る。胸椎一番から六番位までの傍側に細絡が有る。胸椎六番から九番位まで右側に捻じれ。問診/食欲普通・小便近い・大便普通・睡眠普通・閉経・足部冷たい・梅核気・精神症状無し。体質改善の為に(体質改善の内容・目的は問診せず)医師からサフラン、柴胡加竜骨牡蛎湯を処方してもらっている(現在の患者の状態に合っていないと考えた)。毎日水を二ℓ飲んでいる。(体に良いからとアドバイスされた為)。
【腹診図】

【診断】脈が細く弱い、舌に歯痕が有る、腹部の広範囲にガスが有る臍周辺の冷たさ等から、水毒により身体全体の気血の巡りが悪くなって肩こりが生じていると判断。陰症で虚証であると考えた。
【治療方針】初診は肩こりの局所を中心に項・肩のスジバリを弛める様に治療(局所に熱を持たせない様に少し早めに抜鍼。腹部には施術せず)。二診から四診までは咳の治療(腹部を補って温め表位の熱を取る)、五診以降は体質改善の治療(腹部を補い温め表位のスジバリを弛め体全体が温まる様にする)。寸六―三番ステンレス鍼使用。
【経過】
 第一診(平成三十年五月十五日)右手の肺経に引き、項・肩のスジバリを弛める様に刺鍼。大椎近辺の細絡に刺絡を加えた。左足部に津波鍼。
 第二診(五月二十二日)十六日は動悸(この時の動悸と以後起こる動悸は、三月に起こった動悸と関係が有ると考えた)がしてお腹が張り、おならがよく出た。二十日から咳が出て風邪と診断された。今日は少し喉がイガイガしているが肩こりは無い。五日間肩こりを感じ無かったがこんな事は十数年ぶりである。下腹部の張りが少し減った(気血の巡りが改善されおならが出た為と考えた)と本人が言う。私の触診では腹部の状態は初診時と余り変化無い。喉や項背は前回無かった熱が有る。脈は前回と同じだが右関上が一番強く少し浮。右心包経に引き、臍周辺は補い温め、心下は少し深く刺し補う。刺鍼後腹鳴。喉・項背は熱を瀉す。動悸予防の為左心包経に引き、左足部に津波鍼。
 第三診(五月二十八日)咳が少し出て喉がイガイガしている、風邪は改善している。肩こりが殆ど無く体調がとても良い。肌が白くなり眼が少し開く様になった。(気血の巡りが改善された為と考えた、眼の症状は訴えてい無かった)指圧に行かなくて済む様になった。体調が良くなり昨日三時間位歩いた。今朝少し動悸。治療は二診と同様。臍周辺に灸を加えた。心下は前回より柔らかい。                                 
第四診(六月五日)咳はほんの少し。肩こりがどんどん辛くなる事が無くなった、こんな事は今まで無かった。お菓子を控えてから体が軽い。海藻を食べ始め体が良くなる感じがする(体を冷やさない為食事指導)。運動が嫌いで歩く事が苦手だったが元気に歩ける様になった。前回の治療に頚椎の督脈の傍側に有る細いスジバリの刺鍼を加えた。
第五診(六月十一日)咳は治った。今まで外出する事が辛かった(外出が辛い事は初診時聞き取れ無かった)が外出できる様になり、階段を上り辛く感じていたが楽に上れる様になった。ライブを三時間半観てよく歩いたが平気だった。肩こりは今日少し感じるが大分楽である。
 第九診(七月十七日)昨日少し動悸が出た。実家に帰省し母の世話をしたが、以前の様に母と話をしていてもイライラし無くなった(普段の生活で病的にイライラする事は無い)。動いても疲れ難くなった。足の冷えは改善した。
 第十三診(八月十四日)動悸がした日が一日だけ有った。肩こりがどんどん辛くなり、下降線を辿ってゆく事が無い。喉の突っかかる感じが改善している。
 第十四診(八月二十一日)以前より汗をかく様になった(他人と比べて汗をかき難いと本人が言う)、小便が近いのは治った。
【考察】
 肩こりは改善したが、症状の有る局所と全身の関係、診断は陰症で虚症としたがその状態から何故肩こりが起こるのか等を余り考えなかったので今後は一歩前に進んだ考え方が出来る様にしたい。
目立った瞑眩は起き無かったが、以前よりも汗をかく様になったと言う事は汗の形で毒を排出する事が出来る様になったと推察した。
運動が嫌いで歩く事が苦手な患者が元気に外出し、長い時間・距離を歩く事が出来る様になった事は治療によって気血の巡りが改善された為と考えた。母と話してもイライラしなくなったと言う事だが、これも巡りが良くなり精神状態が改善されたと考えた。症例資料で読んだ事は有ったが自身の症例では余り無かったので良い経験となった。



 

4.実技タイム




各自、指導者の先生と課題を確認します。




今回もとても活気のあるものになりました。

 

 


来月は18日14:00から開催されます。

よろしくお願い致します。

 

(文責・尾崎)

| ◇東京月例会 | 07:09 | - | -
10月 福岡の勉強会

10月 福岡の勉強会

 

---(今日の内容とメモ)-------------------

1、静座法

2、肝炎の治療について 養母

・肝炎発生のメカニズム

・肝炎の灸法 


3、古典読解 通玄指要賦 河原

◇治法の実際について 

・行間―膝腫腰疼

・尺澤―肘疼筋緊

・二間―目昏不見

これら経穴が適応する場合はどういった腹は脈証になっているのか考えてみましょう。

 

4、実技稽古

 

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次回は11月11日です。

 

文責:河原燈観

| ◇福岡の勉強会 | 22:47 | - | -
10月東京接心会

日が落ちるのが早くなってきた10月27日(土)

駒込の萬年山 勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

 

勝林寺さんの本堂に安置されている仏様です。

平安時代9世紀のもので(後ろにいらっしゃるのが平安時代の仏様です)

先日まで修復に行かれていましたが、この度戻ってこられました。

とてもきれいなお優しいお顔立ちでいやされます。合掌

 

1・実技

 

本日懐かしい方がお見えになりました。

 

鈴木ヘザーさんです。

相変わらずのパワフルさです。

 

伊藤先生の熱血指導!

 

ヘザーさんは毎年、海外で日本の鍼を学びたい方々と来日されています。

今回はイスラエルの方々と一緒です。

 

2・講義:朽名先生

◎喘息の治療(3月、4月、6月の続きです。)

・妊娠、出産、生理などの時に、瘀血が原因でおこる喘息は体質改善的に瘀血の治療もやる。

その時に使う桂枝茯苓丸は、局所的に実した邪熱を持っている人、子宮内膜症など局所の邪熱がある。

当帰芍薬散は陰証タイプに用いる。

・寒気がして、発熱し、痰がでないで、冷や汗を流して苦しむ発作の時は、麻黄湯に半夏と生姜を加えて用いる。

麻黄湯の正証は、頭痛、発熱、悪寒、無汗。同じ太陽病でも自汗があるものは桂枝湯。

・悪寒はないが、時に発熱があり、喘鳴がはげしく、汗を出しながら苦しむ発作の時は、麻杏甘石湯。

実証で少陽病。胸の中に熱があり、水毒もある。首肩にも熱があり肩もこる。

・くしゃみ、鼻汁、あくびなどから始まる喘息には小青竜湯。

小青竜湯は太陽病だが胃腸症状がある。腹に水があり、胸に熱がある典型的な痰症の体。胸にある邪熱を追いかけてお腹の水毒から水があがってくる。混ざってできるのが痰。水毒より毒性化が増したもので、それが咳の原因。

お腹が冷えていて、外側が熱を持っている場合、少陽病でも針砂湯、柴朴湯などは熱と冷えが同時にある。

陽病だがお腹が冷えている、それを陰証と間違えない。治療は似ているが微妙な強弱の付け方が、変ってくる。

陰証はお腹を温める、少陽病(柴朴湯)は、お腹は冷えているが、胸の熱を抜く方にウエイトをかける。

お腹が冷えていたらみんな陰証をすると間違える。

麻黄附子細辛湯は、表層に熱があるがお腹が冷えている。お腹の冷えが強いので少陰病の薬方になる。

温めることを重点的に行う。その見分け方が大切。

・発作をとめるには、はりと灸。喘息穴へ米粒大のモグサで、五十壮から二百層ぐらいすえる。お灸のコツはぐっと押すと

スジバリがあって、ぐっと応える場所にお灸する。ここの点だけにお灸するので、効かせる為にはたくさんすえる。

・喘急咳嗽 疾喘甚だしき者を治すの法  腋窩中心の極泉穴から・・・治穴

・痰飲、喘急を発すれば臥するを得ざるを治するの法・・

七兪を各開くこと寸半の左右二穴(膈兪)、九愈の左右へ開くこと寸半の二穴(肝愈)・・・」

鍼道発秘の痰症の治療にも似ている。「気喘上逆して死せんとするものを治する法」壇中に五壮。天突に三壮。

ここで天突の鍼の実演

 

ここにもスジがでます。先程の極泉穴からの治穴

・老人性喘息、病気がこじれて内攻して、薬の副作用もあって、喘息に移行したのではないか。

動悸と息切れが強く、体力がやや衰えている時には、当帰建中湯に膠飴を加えたものを用いる。

診断のポイントは、貧血、冷え性、腹部軟弱、下腹部痛。

・稀いタンをしきりにだし、息切れがして、顔面や手足に浮腫をあらわすようなときには苓甘姜味辛夏仁湯。

少陽病、小青竜湯証で胃腸の弱い者、及び表証のない者に用いる。診断のポイントは、冷えの症候、薄い鼻水、痰、くしゃみ、

胃内停水。熱はどこかにある、陰証の様に冷えてはいない、基礎代謝は落ちていない人に用いる。

高齢者の喘息に頻用される他の薬方は、八味地黄丸、真武湯、補中益気湯、麦門冬湯

 

3・坐禅

本堂に移動して坐禅です。

体調不良にもかかわらずご指導いただいた住職に感謝です。

 

坐禅の後は、白隠禅師坐禅和讃を読みます。

 

          ↑

  この本をお借りして読みます。来月は般若心経です。

 

来月は、11月24日(土)17:30より勝林寺さんにて

皆様のご参加をお待ちしております。

文責:牛尾

| 東京接心 | 10:19 | - | -
10月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第156回 平成301020

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(15)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(諸虫門・口中門)

『二十一手術』より(筋血術・勇鍼術)

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」よりこの書を

譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため病名や穴名を漢字に

変えて編纂し直したものです。31期も引き続き「療治大概書」を学びます。

本日のテーマは虫の話と口の中の病です。

諸虫は胃や腸の湿熱に生ずる。「外台秘要方」には(唐代中期)虫に九色(九種類)

あり人の臓腑を食うとある。今の人は全く見たことも聞いたこともない虫の世界ですが、

大浦先生は横田観風先生の助手当時、患者さんのお腹の塊を治療された横田先生に翌日

たくさんの回虫が下ったと患者さんから報告があったとのこと。

”虫(王様のよう)だけでどんな虫かわかりません。長さ四寸 「諸病源候論」では

四分 どの本をもとにして訳しているか?蚘虫(かいちゅう)長さ一尺程。(?)

長虫ともいう。蚘虫(かいちゅう)が人体に寄生して発症する。別に心中病とか蛟蛕

(こうかい)ともいう。生冷甘肥あぶら、不潔な野菜や果物を雑食しておきる。回虫が

十二指腸から胆管に入ると胆道蛔虫症と言って黄疸を起こす。「外台」には蚘虫が心を

貫けば人を殺すとある。大浦先生が中国に行っていたときは病院内でこの病の会話が

されていたとのことと教科書にも掲載されていたとか。蛔虫が癪となって動いて腹痛が

起きる。G鮹(寸白ともいう)(サナダ虫のこと)長さ四五尺(原文は長さ1寸に

して色白く、形小偏。人の精気を損し、腰脚疼へなへなとなる。この虫が生長なるとき人

を死なせる。多くは感染した牛肉や豚肉を生で食し感染する。症状は腹痛・復脹・泄瀉・

白色節片を瀉出する。) 東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生は過去サナダ虫を

お腹に飼っていたとかおっしゃっていたことを思い出しました。て虫ただれた杏の様

デ拊蚕のようΠ瀉、蛙のようЪ綯遏うりざねのよう、別にはウリのへたとか中子

ともある。人を多睡(眠らせる)させる╂崔生肉のよう。腸鳴る蟯虫これは腎虫病

ともいう。小児に多く夜間肛門が痒く睡眠に影響する。心にまで行ってしまう虫もいる。

糸のような虫と言うが時には人を死なせることもある。

具体的に虫をどう下したらよいか穴が書いてありますがすべてお腹の穴を言っている。

(章門、不溶、中脘、天突胸につかえている時下ろす、巨闕心窩部の使えに神闕に灸、

大横大腸狙い、大赫キン腫れるによい上行結腸、横行結腸、下降結腸に心窩部の詰まりに。

江戸時代の鍼灸重宝記をみると虫は下におろすべきだという考えに足の穴が書かれている。

口中門 脾胃の司るところ唇も同じ。々≡には天突、委中、合谷、少商8血取る)

風邪が勝時は唇が神経に侵されてように震え動く。冷えが勝るときは唇がめくれる。

熱があるとき唇は裂けてしまう。気鬱するときの鬱はうつ病の鬱ではないが脾の方に邪熱

と気が治りきらず瘡が(できもの)生ずる。邪熱だけでなく水毒、瘀血も関連して腫れて

ただれてくる。それでは、舌は心の司るところなり。(心の萎えと言われる)何故心と

関係するか。舌は毛細血管が豊富で血流導体とすぐに現れるところで胸に熱気が籠り内熱

があると場合には「いちご舌」のように舌の乳頭が赤くなる。

心臓病を患っている人は循環が悪くなりうっ血して舌の色が青紫色になる。

これが風寒に中るときは言語不利になる。重舌(小舌)心脾に湿熱があり風邪に感染して

邪気が経に沿って上昇して、舌に結し舌下の血脈が腫れあがり小さい舌の様になり紅や紫色

になり蓮花のようになる。症状は潮熱(夕方熱が出る)頭痛項強し嚥下困難、言語の不明

よだれを流す。長引くと潰瘍がつぶれて腐乱する。中国では三稜鍼で金津・玉液の2穴

出血させて治している。日本では江戸時代咽の治療に長い三陵鍼で喉をつく治療があった。

(扁桃腺の腫れ)の治療江戸時代の尾台榕堂さんは得意としていた。

歯は骨の余り腎の司るところ也。精気が強いときは健固。衰えると歯は虫歯になったり

抜けたり折れたりして透く。昔子沢山のお母さんの歯がボロボロだった。

腎が骨と関係あるとは?経験的に東洋医学では腎は骨を司るというが、

骨ってなぜで硬くなる?]大浦先生が読まれて本からなるほどと思うところを説明を

してくれた。骨のところのコラーゲン繊維の中にカルシウムとリンを過度に飽和状態に

させることで結晶を生じる。これらの結晶が骨にその硬さと非圧縮性をあたえることで

骨として沈着してくる。この結晶はビタミンD、カルシウム、リン、腎臓からでる

コルチゾールの濃度により、溶液から骨が結晶化したり骨が溶解したりする。カルシウム

やリンの濃度をコントロールしているのが腎臓である。腎臓から出てくるホルモンなどを

コントロールしている。骨と腎は同じエネルギーを共有している]といことがはっきり

認識できましたね。

歯痛は(歯茎の痛み)胃の腑が盛んな時。虫食い痛むときは大腸胃腑の中に湿熱がある

とき。昔は歯磨きがなかったので口の中の病は多かった。

咽が腫れて痛むときは瘡を生じ咽がはれて喋れないときは熱痰火なり虫食い痛むときは

大腸胃腑の中に湿熱があるとき。喉がふさがり(細菌やウイルス感染で)話しにくい

ときは風熱痰火也。治せないと死すとあるが、食べられなくなると漢方薬も飲めず死ぬ

ことになるので。

治療穴 

痺には天突、委中、合谷、少商 喉痛 天突、耳門、8熱 頬車そ点紂‥畦

セ、両頬痛 人中、合谷上の歯痛 頬車、合谷、大迎Р爾了痛  頬車、陽谿

虫食い歯  頬車、列缺、犢鼻、耳の根(翳風)

今日の真伝流の手技は『二十一手術』より(筋血術・勇鍼術)

筋血術 抜鍼後鍼痕をたたいて邪を抜いて楽にする。

雲井術 鍼先を5から9ミリ円に回しながら刺入中間層は直に刺入目的部位近くまで鍼尖

を進め残り5ミリは0,5ミリほど進めたら2本の管先で叩く。筋の麻痺や攣れに。

次回は11月17日

 (市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 17:30 | - | -
10月 東洋医学と養生の会

10/21(日)京都市左京区にある洛北禅房 栖賢寺にて

東洋医学と養生の会が行われました。

 

この日は気持ち良い秋晴れのお天気。

山の澄んだ空気とお寺の落ち着いた雰囲気に

清々しい気持ちになります。

 

 

【座禅の時間】

まずはご住職のお話。

座禅をする時の心構えや座り方なども丁寧にご説明いただけますので

初めて座禅をされる方も安心です。

「只、座る」ということの心の在り方を教えていただきました。

お話の後は回廊を渡って観音堂へ向かいます。

 

観音堂の中は撮影出来ませんでしたが

それぞれのスタイルで30分ほど座りました。

ただ、座る、何もジャッジをしない時間。

聞こえるままに感じるままに、自分を解き放つ時間でした。

座禅をした後は少しピリっと、でも穏やかな気持ちになりました。

 

【作務の時間】

草むしりなど。

苔の中の小さなキノコや珍しい木の実の発見などを

楽しみながら、お庭のお手入れをしました。

 

 

 

【昼食の時間】

今回はお寺の近くの「五右衛門かまどごはんの会」に

昼食をお願いしました。

 

野草を使った菜食のごはん。

具沢山のお味噌汁付きで、体にも優しく美味しいご飯でした。

 

お昼の後は、お庭を眺めながら休憩。

ぼーっと眺める時間も癒されます。

 

 

【養生の座学の時間】

今回は小倉重成先生の『無病息災の食べ方』から

病の基本原因について考えました。

人格、環境、生活の3つが病の基本原因となり

生活は「姿勢、呼吸、食べ方、鍛練」の不適正に起因するとのお話でした。

 

 

【気功の時間】

お寺のお庭でする気功は、いつも以上に気持ち良いです。

リラックスしながら気を感じる時間です。

 

 

【鍼灸治療の時間】

鍼灸治療を受けたことがないという方にも体験をしていただきました。

鍼灸学校の学生の方など、希望者は見学も出来ます。

 

今回は一般4名、学生2名、鍼灸師7名の計13名の参加でした。

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

 

最後に

 

栖賢寺は台風21号の影響で境内の大木が多数倒れ

建物に多くの被害が出ました。

座禅をした観音堂や回廊の屋根にはブルーシートが貼ってありました。

無檀家の禅寺である栖賢寺がまた元の美しい姿に戻る為に

現在お志のある皆様のご寄進をお願いしています。

URL https://www.seikenji.org/

 

ゆうちょ銀行:00960-8-311306

宗教法人 栖賢寺 シユウ)セイケンジ

店名:099(ゼロキュウキュウ)店

当座:0311306

 

次回の東洋医学と養生の会は、11/11(日)に心耳庵にて開催予定です。

通常は第4日曜日ですが、次回は第2日曜日になっています。

お間違えないようお願い致します。

 

 

(文責 竹ノ上)

| 東洋医学と養生の会 | 11:26 | - | -
10月 初伝フォローアップ講座

初伝フォローアップ講座 第6回目が 10月21日(日)七倉会館に於いて 行われました。
(毎月第三日曜日10時〜12時)
第一期は「万病一風的治療に活かす西洋医学」をテーマに開講しています。

 

1.静坐
車座になり 5分ほど 静かにすわりました。

 

2.傷寒論真髄の素読
万病一風的治療を学ぶうえで基礎となる 傷寒論真髄。
太陽病(上)十五章 桂枝湯 を素読し 解説していただきました。

「できるだけ和訓を見ずに漢文を読むように」とアドバイスをいただきます。
声を出して読むことにより、少しずつ、表現に慣れていきます。

 

3.万病一風的治療に生かす西洋医学
今月は 三輪圓観せんせいに「“フツウの主訴”に隠れた重篤疾患の鑑別方法」をご講義いただきました。
(参考図書『いやしの道13号』 PP65〜74「鍼灸師の出会う重篤疾患」)

 

まず、2012年9月に三輪せんせいが
いやしの道会員27名を対象に実施された、アンケート調査について。

“フツウの主訴”で鍼灸院に来院された方のうち、
・疑いと診断が一致していた疾患
・病院の診断とは一致しなかったものの疑いを持った疾患
・見逃した疾患
について、疾患名と解説をしていただきました。

 

アンケート調査に基づきリストアップされた疾患は、実際に鍼灸院に来院されたもの。
つまり、今後も十二分に来院の可能性があるということです。
重篤な疾患を病院に確実に送ることが重要、と、鑑別の重要性をお話いただきました。

 

かかりつけ医として長年地域の方々を診ていらしたご高齢の医師は、
その患者様の姿をみただけで、疾患を言い当てた場合があったそうです。
それまでの経験により培われた直感というものが顕著に表れた一例ですが、
わたくしたち鍼灸師の問題として、研修の場が非常に少ないため、
病気を実際に知る機会が少なく、「病気を知らない」という現状をご指摘いただきました。

 

その後、鍼灸院でよく遭遇するであろう<頭痛><腰痛><全身倦怠感>について、解説していただきました。

 

病気に関する知識をもつこと、問診の重要性、からぶりを恐れず病院受診を勧めること(病院に送ったが、受診の結果が重篤な疾患では無かったとしても、病院側は経済的に潤うし、患者様は重篤な疾患ではないとわかり安心する)、等、学ぶ機会となりました。

 

 

次回から第二期がはじまります。
11月18日(日)10:00〜 石井道観せんせいの「万病一風論的治療の臨床応用」講座、奮ってご参加ください。


(文責 小池)

| 初伝フォローアップ講座 | 23:00 | - | -
関西支部研修会
10月14日日曜日
高槻 市の生涯学習センターにて、関西支部研修会が行われました。
この数日急に寒さが増しました。写真を撮り忘れて残念ですが、今日はとても気持ち良い秋晴れです。

○自由稽古

それぞれが今の課題に向き合って、お互いに治療しあったり、指導者の先生に教えて頂いたり、ここから研修の一日が始まります。






○腹診・背候診

今日は、まず背中を良く観察して探り、図にして→お腹の状態を想像して図にしてみました。想像するのは、思った以上に難しく、いくつか当たり、ほとんどハズレ、でした。
当てものゲームではありませんが、逆から考えることで、普段はお腹を見て背中を見て、それで精一杯ですが、腹診と背部の様子は同時に想像することが必要なのだ、と改めて思いました。




○講義
傷寒論真髄 村田先生


237章 抵當証、238章239章 大承気湯を解説して頂きました。


237章 抵當証
しばしば忘れっぽい陽明症の人は、必ず元々腹部に瘀血がある、と。
そのココロは、沈静化していれば静かにしている瘀血に邪が入り、暴れて頭に突き上がり、忘れっぽいのである。
大便硬いが出るのに苦労はない。そして、色は必ず黒い場合はコレにて下すべし。
〈瘀血の鑑別〉
邪が入る前の瘀血は下腹硬く冷たい。
邪が入り暴れると熱を帯びる。
陽明症の場合、象徴的に胃家実を含む為、瘀血の有無を大便の通りやすさと色の黒さよりみる。
また、太陽症の場合は小便自利なら瘀血、不利なら水毒と考える。

238章 大承気湯
心中懊憹、虚実の鑑別。
腹中に燥屎あって邪を発し、腹堅満あったり脈も実の場合、大承気湯。
この場合は、攻めて下せば胸もスッキリする。
心中懊憹といえば梔子し湯だか、こちらは腹も脈も虚の、虚煩の場合。
もし、更に冷えも虚も強ければ、人参湯や四逆湯を用いる。

239章 大承気湯
臍周りが痛く、一定の時間置いて煩燥発作ある場合。その他、日哺潮熱、黄苔、手足がしっとり濡れてくる等の場合も実証で、大承気湯を用いる。



○初伝入門講座
「東洋医学と養生の会」に参加されている学生さんがご入会されました。
一対一でのレクチャーは、時々楽しい笑い声も起こりながら…教わる方も教える先生も真剣です。


○基本の型


型通り、基本に忠実に稽古する時間です。



○T先生がお手製甘酒を朝から仕込んで持って来てくださいました。
身体と心にあったかくて優しい甘味が沁みました。



○講義
鍼道発秘講義 井上先生
380頁 四章 諸考察、を解説して頂きました。

「なぜ、鍼灸の分野においては、今まで瞑眩が問題にされなかったか」
瞑眩を普段からどのように気をつけているかや、経験談など話しあった。
「瞑眩と誤治」
汗吐下和した後に、病状が明らかに回復しているか否か。
気も毒も移動するものであり、陰陽変転するもの。よく傷寒論など湯液に関する文献を学ぶこと。
「西洋医学への一つの示唆」
水毒は寒であり、体の邪熱を追って水毒が熱を冷やしに集まるが、水毒他、瘀血や気の異常も西洋医学の検査では発見できない。
「瞑眩を起こす様に治療すぶきなのか」
わざわざ起こす必要はない。
大切なのは、治療の後、患者の状態がどの様に変化するかを、徹底して観察することである。
瞑眩が起こるのを目指すのではなく、毒が排出されるよう治療する。
「鍼薬一如」
瞑眩は湯液や鍼灸のみに起こるのではない。温泉、断食、食養、整体、その他多くの手段によっても起こる。
病気を治すのは命そのものであり、あらゆる手段は、その手伝いをしているだけ。故に、手段や道具を使いこなせる事が重要である。
「瞑眩の本体」
毒を排出されれば、同じ症状は起こらない。毒が動けば気が動く。
「心身一如」
単に肉体的苦痛を取り除くだけでなく、患者との対話を深め、同時に何らかの精神的導きにより、こころの平安を取り戻せる方法を工夫すべき…
これが本当に難しい。いかに受け入れる態勢を作るか、患者様の心が安らぐため、各々の治療家の個性に合わせて工夫が必要。
「安心感」
汗吐下和の一時の苦しみあれど、命にとっと悪いものを体外に出す、有り難い働きであり、体自身が治すために起きることに無駄な事は無い。



○引き続き、この時間も隣卓では、入門講座が行われました。




○丹田呼吸と身体づくり

いろいろな想いは浮かびますが、出来るだけ頭の中を空にして座ります。座り方はそれぞれです。






○治療の課題の発見
基本の型が音楽の基礎だとしたら、ここではジャズのようにと。
肩の力を抜いて、自由な気持ちで目の前のカラダに向き合います。







振り返りの会

今日一日を振り返って一言。
一人でも学ばなければいけないのだけれど…一人では難しく、やはり此処に来ないと、と言うようなコメントが、口々から出ました。
鍼灸師としては皆個人での活動になりますが、経験したこと、悩んだこと、それらを正直に言葉に出せること、先輩先生方に素直に尋ねられること、などなど、かけがえの無い場所があることの幸せを、改めて心同じくした一日でした。


○来月11月は日程が変更になります。お間違えないようご注意くださいませ。

日時→11月25日第4日曜、10:00〜18:00
場所→京都市南青少年活動センター

http://www.f-machi.jp/searches/detail/656
(文責: 田原 )
| ◇関西支部 | 13:34 | - | -
10月湘南研修会

10月12日(木)

曇り空のですが、平塚は少し晴れ間もみえ穏やかです。

平塚市民会館にて湘南研修会が開かれました。

今日は、講義からはじまりました。

1・切脈一葦 木村先生

P452 6行目より

脈證と合せず、或いは證と證と合わせざる者は、其真なる者を主とし、其假なる者を客とすべし。・・・

意訳:脈と證とが合わず、或は證と證とが合わない者は、その真なる者を主として、その仮の者を客とする。

證を主として、脈を客をする時は、證を取って、脈を捨てる。

脈を主として、證を客とする時は、脈を取って、證を捨てる。又

證と證の合わない者は、主證を取って、客證を捨てる。

病毒がある者には、仮虚あり。病毒がない者には、仮実がある。これ脈と證とが合わない者を診察する時の例である。

病毒がある者で、実證にして、虚脈を見わす時は、仮虚の證である。

病毒がある者で、虚脈を見わし、虚證を見わしているけれども、形気が勃勃として、実病の情がある者は、仮虚の脈證である。

病毒がない者で、虚證にして実脈を見わす時は、仮実の脈である。

病毒がない者で、虚脈にして実證を見わす時は、仮実の證である。

病毒がない者で、実脈を見わし、実證を見わすと雖も、形気沈沈として例えば煩熱して、脈が微弱であるように、

実證に虚脈を見わす者は、病毒に痞塞されている時は、證を取って脈を捨てる。

精気が虚脱している時は、脈を取って證を捨てる。

下痢をして脈が洪滑のような場合は、虚證であるのに、実脈を見わしている者である。

病毒に痞塞されている時は、脈を取って證を捨てる。精気が虚脱している時は、證を取って脈を捨てる。

これが脈證取捨の法則である。蓋し病毒の有無は瀉形を以て(全体的に)診察すべし。

質:仮というのはとりあえず実ですよ、虚ですよという事で良いのか?

答:病毒があって本当は実を現すのにそれが毒で塞がれて出てこないがために虚脈を出している場合には、脈が仮ですということ。

降圧剤、アレルギーの薬など内服している時は、薬で抑え込まれて表面に出てこないことが多いので、このように診ていかないといけない。

西洋薬の内服やその他で脈と証があわないことが臨床では多いのですが、この時代にもがんなどで塞がれて

実ではあるがそれがでてこないなどというようなことがあったのでしょう。

2・傷寒論真髄 海野先生

前回の続きより 388章四逆湯、389章通脈四逆湯、390章通脈四逆加猪胆汁湯

応用『漢方古方要方解説』『類聚方広義』から各湯液の解説

四逆湯(漢方古方要方解説)

・発汗して後、自汗出て、虚熱あり、腹筋孿急するも之を按ずるに軟弱、その脈虚なる証。

・手足厥冷し、自汗出て、胸内苦悶あり、或は痛み、或いは乾嘔し、其の脈細なる証。

・慢性胃腸カタル等にして、久しきを経るも治せず、脈弱にして四肢厥冷を発する証。

四逆湯(類聚方広義)

四逆湯は、厥を救うの主方也。然れども傷寒熱結の裏に在る者、中風卒倒し、痰延沸湧する者、霍乱未だ吐下せずして、

内に猶毒在る者、老人の食鬱(鬱症の一種、気機不利により食滞して消化しないためにおこる)、及び諸々の卒病、閉塞して

開かざる者の如きは、たとえ全身厥冷し、冷汗、脈微なるも能くその症を審らかにし、白虎、瀉心、承気、紫円、備急、走馬の

類を以って、その結を解し、その閉を通じる時は、則厥冷治せずして自ずから復さん。若し誤り認めて脱症と為し、にわかに

四逆、真武を用いるは、猶経を救わんとして足を引くが如し。〜

鍼道発秘

痢病、泄瀉「是は天枢、気海、中脘を刺すべし、重くして渋るものは、痞根、陰陵泉をとる。」

霍乱   「はやく吐きはやく下るを佳とす。痞根、章門、足に引くべし。・・・」

このふたつの違いはなんであるのか?あえてふたつに分けてるのはどうしてなのか?

痢病、泄瀉の方は、下痢がとまらないものを止めるように治療をするが、

霍乱の方は出す、吐かせる治療をする。下痢を促進して出させる。

初期の場合の霍乱は、毒がまだ出きってないからそれを上からも下からも出させるように治療する。

痢病、泄瀉は、下痢が止まらなくてお腹が痛み、弱っていく。重くして渋る急はく様の疼痛、もう出るものがないのに

腸が出そうとしているひっ迫した状態、それを止めるのが痺根(もしかしたらうつぶせの深鍼)、陰陵泉。

霍乱の場合は、同じく痞根を使うがこの場合は、横向き又はあおむけのお腹の深ばりではないか、そして章門、

足に引く(手足の引きばり)と鍼の仕方の違いを説明していただきました。

3・実技 

主訴:後頚部に何の前触れもなく発汗する.

脈:右>左

  右:寸関浮  左:尺が弱い

腹:胸に熱、下腹部に冷え、両鼠径部附近の圧痛、右胸脇少し張りあり

背:胸骨4から7まで圧痛あり、胸骨3番辺りに冷え、胸骨12番の辺りにもピンポイントで冷えがある

さて、どの様に治療するのが良いでしょうか?

主訴をふまえ、邪毒はどこにあるのか?治療のポイントはどこなのか考えます。

横で先生方が治療されていました。

☆湘南研修会は、傷寒論の勉強はもとより、治療の勉強が細かくできます。

日頃疑問に思っている事、治療のあれこれなど質問でき、丁寧にご指導いただけるとても有り難い研修会です。

しかしながら、平塚市民会館で行えるのはあと2回となっておりますので

皆さま奮ってご参加くださいませ。

次回は、11月8日(木)13時30分からです。

文責:牛尾

| ◇湘南研修会 | 15:42 | - | -
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