いやしの道協会ブログ

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3月 東京月例会



3月17日(日)七倉会館にて東京月例会が行われました。
まずは恒例の静座から。


本日の講話は安田無観先生です。いやしの道では、学・術・道(どう)が大事とされています。安田先生自身は道が足りないと思われているそうで、今回は道(どう)にちなんで道(みち)についてのお話をしてくださいました。題して「ボウルダーへの道」。いやしの道のワークショップを行うためにアメリカまで行き、時差ボケを少しでも治してからワークショップをしたいということで、初日はアメリカサンフランシスコに入り、観光をしながらボウルダーへ向かったということでした。途中の観光地の写真を見せていただきながら話をきいたのですが、さすがアメリカ!広大な上に絶景!見えなかった方は安田先生に直接見せていただいてください。

さて、だいぶアメリカ横断の話は割愛しましたが、 ワークショップは3日間に渡り現地の鍼灸師たちにいやしの道しるべを講義し、基本の型、鍼の持ち方から稽古用紙の書き方まで徹底して教えたそうです。稽古用紙を普段の練習から使うのが上達の近道なんですね。3日目は安田先生が一人ひとりに治療を行ったそうです。教えたアメリカの鍼灸師の一人から、いやしの道のやり方で患者さんを治療したら、効果がよくでたという感想がきたようですよ。初めは簡単そうですが、やっていくほど難しい。筆者も実感しています。安田先生からは四部録を読む。繰り返し読む。何度も読む。ということでした。

頑張ります。



臨床検討会

シャルコー・マリー・トゥース病(指定難病⒑)
        市川友理(指導教授 大浦慈観先生)
【初診】平成二九年七月七日
【患者】女性・五七歳。身長一七〇僉B僚渡燦洵圈
【主訴】手足の痺れ。手足が思うように動かない。全身痛。
【現病歴】
一五年前に階段から落ちて右腰を打っている。これを機会に、腰痛、頚椎の痛みが気になり、整形、カイロ、整体と点々と歩いたが良くならず、益々自由に動けなくなり、歩きにくくなっている。介護をしてくれる友人に家事援助を頼んで過ごしている。
食欲はあるが、手が不自由でお箸を使えなく、雑な嚙み方をしている。過去、整形外科の診断は「脊柱管狭窄症」「頚椎症」。車の運転をするが、むち打ちの経験はない。目、鼻、口の感覚も違和感がある。
初診日、治療院の裏の駐車場から、友人に抱えられ転げ込むように入ってきた。体が異様に大きく、顔は赤黒く、目が大きく、息が上がっていた。予約時に「腰痛」と連絡をいただいたが、何か違う感じがした。糖尿病(血糖値一〇〇、食事制限でコントロール中)の他に病気はないと言うが、これほど不自由な状態で精密検査をしていないのなら、するべきだと勧めた。
【既往歴】
小学生のころよりよく転んだ。原因は承咾覆里と思っていた。腰痛は中学生頃からあり、原因は記憶がない。三〇歳頃、炬燵を持ち上げようとぎっくり腰になり、一か月位で良くなったが、腰痛はずっと気になっていた。
【生活歴】二三歳で親に急き立てられ、何にも分からないまま結婚をした。子供二人を育てながら、姑、小姑に奴隷のように扱われ、ご主人の助けもなく、強いストレスを感じながら毎日を過ごしてきた。子供の大学が終了と共に、ご主人とは別居をしている。現在は実家に戻ったものの、親も高齢となり、兄は結婚をしておらず、一方、別居中のご主人は引きこもり状態で、患者さんがご主人の会社の役員をしているため、両方の家を行ったり来たりしている。  
【初診時の総合所見】
・脈診…左右共に浮、数。
・舌診…舌色は紅。全体に黄苔がおおい、舌裏は色悪く、舌下静脈は怒張。
・腹診…頭、顔、頸の強い熱感。胸中の熱と心頰。胸脇苦満。胃に硬結。右腹直筋の拘攣。右胆経の拘攣。左鼠径部の硬結。両下肢は細く強い冷え。右手は鷲手。右足底は大きなアーチ。
・背診…上部一杯に尋状性乾癬が重なり合う。頸の拘攣。右肩関節が盛り上がり肩甲間部の拘攣。右脊柱起立筋の拘攣。腰部臀部の硬結。右膝裏の筋張り。右踝周囲の強張りと浮腫。
【治療方針】患者さんは「全身の痛み」を訴えたが、右の頸から右踝まで右の節々に痛みがあるので、お灸を有効に使い治療をする。舌苔の状態から、消化器系の異常もあると判断し整える。  
先ずは全身の精密検査をして貰う。
【治療】
・一回目/陰経と陽経の手に引き鍼。頭と顔に沢山の散鍼。さらに合谷に引き鍼。頸から胸も散鍼。「楽になった」という。右腹直筋に細指術と更には爻ショ管術と雀啄術で緩め、季肋部に多く散鍼、期門に細指術に雀啄術。中脘に細指術に屋漏術。鍼をしたところには透熱灸(半米粒大二壮ずつ)。左下の側臥位で頸、肩、腰、臀部、下肢の拘攣を緩めた。右手の神門より上に半米粒大の透熱灸。左右の内踝周辺を棒灸で暖めた。起きて後頚部に雀啄術。左手の中渚に引き鍼。
・二回目/一週間後、近くの病院の総合検査結果を持ってきた。血液のヘマトクリット値が高めだけで、医師の判断は「健康体」のサインがあった。説明不足だったと反省。浦和・大宮方面の整形外科のある病院へ行き、自分の歩き方や不自由さを説明して、リュウマチや腫瘍マーカーの数値、膠原病その他を判断してもらい、レントゲンで本当に「脊柱管狭窄症」なのか、リハビリで治るものなのか、全身的に調べましょうとアドバイス。治療は前回同様。さらに左右の、手の十指間穴に刺し、足の八関穴に透熱灸。下半身を温めて欲しいが、もつれて歩けないので靴下は使えない。その後一週間、腰の痛みがほとんどなく楽になっている。付き添いはなく、自分の運転で来る。


(三回目以降省略)


・翌年十月九日、三八回目/「シャルコー・マリー・トウース病」という結果がでた。遺伝子異常による末梢神経疾患の総称である。特徴は、大腿部を大きく挙げて足尖は垂れて足底が大きなアーチの為不安定で、大きな鶏がゆっくり歩くイメージの「鶏歩」。
病名が判明したことで、患者さんの心がシャンとした。子供さんの結婚が十二月に決まり、正装をして出たいということで、十一月二二日、駐車場まで一緒に歩いてみたが、両手で長い杖を突き揺らぐことなく、一歩一歩ゆっくり歩いた。辛い時はいつでも来るが、近くでの体操に通い、娘さんが妊娠したので面倒を見る覚悟で準備しているという。患者さんを紹介した人に尋ねたところ、患者さんのお兄さんも同じ「鶏歩」だったという。
【考察】
シャルコー・マリー・トゥース病は、普通、左右対称に症状が出るというのに、この患者さんの場合はストレスのため、右に強く出たのだとおもう。
紹介状を書いて病院に依頼したが、その理由の一つはリハビリが必要だと思い、当院ではやりきれない部分を感じたからだ。また、患者さんはお姑さんに文句を言われ、時間を自由にできなく、ちょっとのチャンスを利用しながらこれまで治療を続けて来て、しかも本当の病態を見極めて行くこともできず、料金にしても、治療にしてもひどい目にあっている。長期に渡る苦しみから解放されてほしいと思い、本当の病名を知るのを怖がってもいたが、それを確認してから治療したいと思った。
病院からの検査結果は自分の勉強にもなった。患者さんにも説明してあげて理解してもらえた。しかし病院に丸投げの気持ちはなく、むしろ結果は鍼で治すしかないだろうことも想像しながら、「何病」とこだわることなく、そのままの病体を診て触診して治療をして行く。
私は一五分や、三〇分の治療でできる患者さんはあまりいない。殆んど、長期間あちこち治療院を周り治してもらえず、しかも遠方より、家族の協力を得て来ている方が多い。大体一回目に劇的に良くなって帰ってもらう。初めはできるだけ軽めにするのが理想だが、上記の理由で、瞑眩の説明もするが、はっきりした変化を患者さんに感じてもらっている。
私自身が病気で辛い思いをしてきた。ここが痛いときは他の部位にも影響し、どこにどうなるかが分かる。自分の病気の経験も今は有難い先生のように思う。長時間相談に乗る時間はないが、気になることはちょっとの間にアドバイスする。私は誰にも親切ではない。でもつなぎ目にお茶を一杯一緒にいただき、夜仕事帰りの遅い患者さんには、スープや茶わん蒸しを一緒にいただきながら、雑談もする。
生徒さんを見ていて早く覚えて欲しいのは、どこに鍼をするかという病態の診方である。私は横田先生に直接教えていただく機会は誰よりも少ないが、何時もお腹を探るとき、先生に手ほどきしていただいた時のことを思い出している。正しく探り、丁寧に見落とししないように診ることである。

病名関係なく患者の身体の状態を見極め治療をするのがいやしの道のやり方ですね。患者さんに病院へ行き精密検査を受けるよう促すのも鍼灸師としての大事な責任ですが、やはり見極めが難しくどのような説明をすれば納得してもらえるのかと考えさせられました。とても貴重な症例報告でした。


実技

3月は入門講座がお休みのため、また参加者も多く、部屋いっぱいに広がって練習しました。日頃の疑問や課題を解決しステップアップを目指します。


帰りの上野恩賜公園では早咲きの桜が開花していました。まもなくソメイヨシノが一斉に咲き始めますね🌸

文責:溝口(春)

| ◇東京月例会 | 20:00 | - | -
3月初伝フォローアップ講座

だいぶ暖かくはなってきたものの、日陰に入るとまだまだ寒い17日、根津・七倉会館でフォローアップ講座が行われました。

 

本日は12名と大盛況です

 

1、指導者講義

 

 

今月は朽名宗観会長による

 

風邪の治療を通して『傷寒論』三陰三陽病の特徴を学ぶ】

 

になります。

 

冒頭、朽名先生から、

 

「僕らの世代の常識が、今の若い世代の常識になっていない。そこから始めたい。」

 

とのこと。よろしくお願いします

 

 

まず日本漢方と中医学は世界では、

 

『KAMPO MEDICINE』

『TCM(Traditional Chinese Medicine)』

 

として異なるシステムだと認識されている。

源流はもちろん中国にあるが、それを日本人が編纂していく中で決定的な影響を与えたのが吉益東洞であるとのこと。

 

 

そこから、

 

・『古方派』と『後世方派』の違い

 

(鍼灸師の方なら『医療概論』の授業で何となく聞いたことがあるのではないでしょうか?)

 

・KAMPO MEDICINEの『方証相対』と、TCMの『弁証論治』の違い

 

などをご説明いただきました。それを踏まえたうえで本日の本題に入ってゆきます。

 

 

そもそもいやしの道では、創始者の横田観風先生が、傷寒論を治療に活かしたいと考えていたそうです。

 

 

機関誌17号の観風先生の講義録にも、

 

「いやしの道の『万病一風』的な治療は、『傷寒論』が分からないと絶対分からない。」

 

と書かれていましたね。

 

 

そして、傷寒論は元々外感病に対応するためのもので、日本漢方では風邪を治す時は傷寒論で対応するため、風邪の治療を学ぶことは傷寒論の理解のためにはとても良いそうです。

 

(因みに傷寒論を万病に使える様に読み直したのが吉益東洞だともおっしゃっていました。)

 

 

そこから風邪の症例集が書かれたプリントを使い、体の中の病の様子・生命の有り様を捉える稽古を行いました。

 

 

(詳しくお見せすることは出来ませんが、いやしの道では傷寒論の条文を上の写真の様に模式図にして理解を深めていきます。)

 

 

今回の症例集のプリントは使用された漢方薬の名前が(   )になっていて、そこに何が入るかを考えていきます。

 

(   )の中に入る漢方薬は、同時に配られた資料プリントの中に書いてあるということなのですが、見事に当たらない😢。

 

患者さんの病態把握について、目の付け所がまだまだ甘いようです……。

 

 

 

2、傷寒論真髄素読

 

風邪の治療の勉強に熱が入ってしまいましたが、当然素読も行います

 

本日は24章です。

 

 

鍼灸師には馴染みの無い用語ばかりで読みにくい傷寒論ですが、この24章は経穴や刺鍼についても書かれているので少しホッとします(笑)。

 

 

 

【お知らせ その1】

 

来月から新年度のフォローアップ講座が始まります。

 

前期は堀雅観先生による、

 

「万病一風論的治療に活かす西洋医学」

 

となります。

 

タイトルは今年の前期と同じですが、新年度は参加者がより実際の臨床で役立てられるように、内容を絞って、濃く深く掘り下げてゆく内容になるとのことです。

今年、受講された方も更にレベルアップを図れる内容になるそうなので是非ご参加ください

 

【お知らせ その2】

 

 同じく来月から、『四部録』自主研修会が新設されます

 

時間はフォローアップ講座後の12:45〜13:30で、四部録のいずれかを取り上げて指導者の先生方が担当してくださいます。

 

会費は1000円、参加資格はいやしの道協会の会員なら誰でも大丈夫です。

(※入門講座の方は5回講座を受講し、正式に入門してからになります。)

 

4〜7月は池内昆観先生が『鍼道発秘講義』を担当してくださいます。

 

ご不明な点は、連絡先を明記の上、

info.iyashi@gmail.com

までお願いします。

 

初伝の方は朝から、

フォローアップ〜四部録研修会〜月例会

と鍼灸漬けの1日になります(笑)。

 

是非参加しましょう

 

 

次回のフォローアップ講座は4月21日(日)の10:00〜になります。

次回もよろしくお願いします。

 

(文責:松本)

 

| 初伝フォローアップ講座 | 19:00 | - | -
3月 関西支部研修会

平成31310日(日)大阪府高槻市民会館の集会室にて

関西支部研修会が行われました。

 

 

腹診の時間 

 

ペアになり主訴を聞きながらお腹の状態をみていきます。

 

『傷寒論真髄』村田先生

 

今回から太陰病証にはいりました。参加されて日が浅い人もいらっしゃるので

まずは、傷寒論の概要の説明から。陽病とは、陰病とは、、、、

 

太陰病は陰病の中でも陰証の初めなので、弱っているが

まだ甚だしく衰えてはいないので、陽病に似た症状が現われる。

太陰病の症状には次のものがある。

「腹満(虚満)・腹痛・不食・嘔吐・下痢・脈沈遅・脈沈弱・手足の温感・腰脚冷痛」

 

症状のひとつに下痢があるが

陰証の場合、飲食物が喉を通らなくても下痢がますます甚だしくなる。

一方陽証の場合は、飲食多ければ下痢多く、少なければ下痢も少ない。

三陰病は皆下痢をするのが特徴だが、喉の渇き度合いにより三陰病を鑑別する。

太陰病→少陰病→厥陰病と病が重くなるに従い、喉の渇きも激しくなる。

太陰病では、自利するも口渇しないが、危篤に近い厥陰病では、自利して消渇する。

 

実際に臨床で陰病で下痢をしていた人の治療話などを盛り込みながら

わかりやすく講義をしていただきました。

 

 

基本の型・チェックシート

 

昼食の休憩をはさんだ後は、基本の型の稽古です。

会に入門されたばかりの人も一緒に型の稽古をします。

 

 

『方伎雑誌』井上先生

 

今回で3回目となる方伎雑誌です。

論だけの医者にならず、学術道に励むように。

本は何でもかんでも読めば良いとういものではなく、良い本を何度も

文外の意もくみながら読むように。

「人人、利欲・名声の念を慎み、伎術を啄磨して、天職に供すべし」

「病人、元と無事、庸医、之を殺す。天下、元と無事、庸相、之を乱る」

背筋がシャキッとするようなお言葉の数々です。

 

玉水先生による「いやしの道しるべ」入門講座

同じ時間、隣では新しく入会された人に入門講座が行われていました。

今回は鍼道発秘のところをやりました。

学生さん2名が参加されましたが、生きたツボについて、

傷寒論と鍼道発秘をどのようにつなげて考えるかなど、

時折笑い声も聞こえ、和気あいあいとした雰囲気で行われていました。

 

丹田呼吸と身体づくり

 

今回は照明を消して少し暗い中で座りました。

いつもより厳粛な雰囲気となりましたが、コクリコクリと揺れている人も?

 

治療と課題の発見

 

実技の時間は、課題に取り組むうちにあっという間に過ぎてしまいます。

 

 

振り返りの会

最近時間がなくて出来ていなかった振り返りの会。

他の人が感じたことを聞く時間もやはり必要だなと思いました。

 

 

次回関西支部は場所詳細は未定ですが

4/14(日)に京都で開催予定です。

 

(文責:竹ノ上)

| ◇関西支部 | 20:09 | - | -
湘南研合宿 最終回 in 軽井沢

※追記しました。

 

20年間続けられてきた湘南研修会が今月で終了となりました。

いつもと趣向を変えて、今回はなんと軽井沢にて合宿となりました!

 

今年は雪が少ないそう。関東も春の陽気でしたが、軽井沢も暖かくてビックリです。

↑ハルニレテラス、トンボの湯他

 

そして、今回の合宿地は・・・じゃーん!!

 

「星野や」さんです!!たぶん「いやしの道」史上一番豪華な合宿ですね(笑)

 

伝統とモダンが融合した建物、内装。どこの施設もすばらしい。

「ここに住みたい」と連呼している人、多数。。

 

すっかりくつろぎましたが、もちろん講義も行われました。

 

●「傷寒論真髄」講義 海野流観先生

 

 

偶然にもファイナルに相応しく最終章の397章「竹葉石膏湯」

 

397章 傷寒解後、虚るい、少気、気逆欲吐者、竹葉石膏湯主之。

 

風邪をひいて肺炎になって熱が内にこもって、葛根湯、麻黄湯、

竹葉石膏湯と順繰り使用する。

 

「陰陽易」「差後労復」とあり、治る前に過労や不摂生、房事過多などで再発。

竹葉石膏湯は表面に熱がなく、内に熱がこもり、虚状がある状態。

代表的なものとして老人の誤嚥性肺炎や子供の肺炎などに使用。

 

薬味がよく似た麦門湯、竹葉石膏湯、白虎加人参湯を比較する。

麦門湯は半夏が主体、竹葉、白虎加・・は石膏系

 

竹葉石膏湯のポイントとしては胸中に熱がこもっている、外出てこない。

口喝、だるい、眠い、元気が出ない、小便の色が赤い、脈は数。

 

こういう患者をどうやって治療していくか?

参考になるのは鍼道発秘の「大熱」「胸痛」。

奥にウィルスがいて、接触鍼程度では取れないだろう。

「胸痛」の場合は、胸に深く鍼を打てないから、横から深く刺鍼する。

背部からしっかり刺絡するのも良い。

 

その後、喘息と普通の風邪の治療は違うなど、具体的なアプローチに

話はおよび、大変有意義な時間となったのは言うまでもありません。

 

 

 

 

そして20年間先頭にたって会を引っ張ってくださった海野先生に、この場を

借りて感謝申し上げます👏

 

 

あっという間の滞在でしたが、本当にすごい体験をさせていただきました。

軽井沢に癒されて、皆、笑顔での解散となりました。

 

 

食事に添えられた「20周年おめでとう」のお祝いの水引。

 

「星野や」さんの前で記念撮影。

 

(文責・伊藤)

 

 

 

 

 

 

 

 

| ◇湘南研修会 | 21:15 | - | -
2月初伝フォローアップ講座

今月もフォローアップ講座が行われました。

 

先月に比べ暖かい日も増えてきました。皆さん花粉症は大丈夫でしょうか?

 

 

さて、今月の講座は前之園先生の「基本の型のキホンのキ」です。

 

 

 

 

 

開始前から体の使い方について話が弾む皆さん

 

 

静坐

 

 

 

 

傷寒論素読

 

 

今回は23章です。順番に輪読しながら内容を確認しました。

 

 

 

 

講座「基本の型のキホンキ」

 

 

我々が稽古をする際に、いやしの道の基本の型に準じて行なっています。

 

 

 

 

「皆さんは基本の型によって何を学んでいますか?」

 

 

 

 

その様な質問に始まり、参加者各自の考えを述べた後講義が始まりました。

 

 

型にはまることで見えること、普段稽古で行なっていることを深く考えてみると、一つ一つの動作に意味があり、それが現在の自分にとって新しい気づきや学びを得ることができることを学びました。

 

 

 

今回も講座の内容がとても深く、その場で実際に体験しないと伝わらない内容のため、写真から想像して頂けたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は3月17日 朽名先生の「風邪の治療を通して『傷寒論』三陰三陽病の特徴を学ぶ」です。

ふるってご参加ください。

 

 

文責  尾

| 初伝フォローアップ講座 | 18:12 | - | -
2月東洋医学と養生の会
2月24日(日)よく晴れた小春日和に、東洋医学と養生の会が行われました。
今回の会場は、東寺南門から真っ直ぐ南へ進んだ、京都南青少年センターでした。


○自由稽古

可愛いらしい影が…


○講義「経絡流注講義」玉水先生



第3章 足の陽明胃経
(4)精神症状について
胃脈の気虚と気実では、それぞれ脳に対してどのような影響を及ぼすか。
また、それぞれが脳から誘起されて起こる精神症状はどのようなものか。
虚と実では違いがあるが、共通するのは、双方何かと思い悩むこと、とある。

手首以外に首の人迎穴の脈で比較する方法を試してみられて患者さんに、首を絞められている様で苦しい、と言われた等の奮闘記が書かれているのを拝見すると、観風先生も一つ一つ経験から身につけて来られ、今に至るのだと改めて思い知らされます。
次回は、第4章足の太陰脾経〜。

○総稽古










一人一人の課題から、気づかなかった疑問も共有できる総稽古は、一粒で三度美味しい(グリコ)

○講義「楽訓」(貝原益軒)村田先生



「楽(楽しみ)」について。
楽しみとは何なのか。
浅い楽しみ、深い楽しみ、本来の楽しみ、他なる楽しみ、虚しき楽しみ、明るい楽しみ、暗い楽しみ、、、
儒学では重要だとされていない楽しみについて、
「人と共に楽むは、天のよろこび給う理にして、誠の楽しみなり」と、楽しみにも善と悪、嘘と誠があり、学びや善行より得る楽しみは気も養う、と。
また、楽しむのは自然なこと、人だけでなく、鳥獣草木にもあり、草木生い茂る様子は楽しんでいる姿とも書かれている。

○「活元運動」玉水先生








周りを気にせず、意思でなくカラダの動きたいように動く。
自分の中から湧き上がる欲求のままに身体を揺り動かすことによって、カラダの滞りやコリを改善する、動く瞑想法とも言われる野口整体の養生法の一つ。



本日の参加は鍼灸師5名、可愛い助手さん1名でした。 次回は少し期間が空きまして、5月26日(日)に行われます。場所はまだ未定です。
関西支部メンバー以外でご参加希望の方は、一度お問い合わせくださいませ。
(文責:田原)
| 東洋医学と養生の会 | 13:17 | - | -
2月杉山真伝流勉強会

 

   『杉山真伝流』勉強会 第160回 平成31216

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(19)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(小児門 房蟒僂蓮八津波術・八重霧術

 

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」より

この書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため

病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。

小児門 (小児科疾患)

乳幼児の病気の判断は今も昔も困難であり、重症なのか軽症なのか予後はどう

なのかと編み出されていた。赤ちゃんには両親の方で何が問題なのか、顔色や

泣き声、咳やくしゃみ、身体の表面に出ている様子をみて判別し、医者に見せる

なりしなければならない。先ずは顔の色で判断している。どの程度妥当性が

あるか全部納得いくかわからないが。

ヾ梁,論帖粉里録牲仂評。夜泣き疳の虫など青筋立て騒いだり、ひきつけ)

⊃澗,論屐紛擦貿気あると赤)gB,浪(消化不良を起こすと血色悪く赤味

なく黄色)で拌,惑髻文撞朶鐚栖気鮖っていると身体も冷えやすく白っぽい)

 タ嫗,蝋(瘀血)のように大雑把に分別し、尚且つ生れつき強いか弱いか

考える。会場の皆様の子供さんがどうであったかの質問には返答なしでしたが、

大浦先生の子供さんは夜泣きぐらいだった。

〇融莊舂筺∩躾販笋─中指熱、これらは傷寒(今はインフルエンザや流行性の

感染症)足は冷えるが呼吸器疾患が起きて胸中熱しすると手は熱し(心包経)

鼻が冷えると瘡や麻疹、耳冷えるは風熱の症(外感病)。

 上記は難しいのですが、昔観察していて診得たのでしょうか。

上熱下冷えは食破る。冷えて食が合わずしていると消化系が不調となる

C忘検⊇右の中指冷えと出物がある。(腫物が出来ていると指が冷たくなる。

血流が悪く冷えて、出てくるのだろうか。)

次は顔色のことが出てくる。赤色は風熱、青色は驚風(ひきつけ、チアノーゼ)

黄色は癇癪(消化系の衰え)白色は虚冷。黒は腎破れ死症。

 

小児3歳からは男の児は左、女の児は右の人指の筋を見る「虎口三関之図」

〇悗虜本の筋を風関といいその筋に出ている時は軽い

二つ目を気関といいその筋に出ている時は重い。

三つ目を命関といいその筋に出ているときは治り難い。

病の進行に従って明らかに見えるのでしょうか。

また色でも診ている。紫色は熱(悪熱。)赤は傷寒。青は驚(チアノーゼ。)

白きは疳。黒きは中悪(急に胸や腹が刺すように痛み、赤ちゃんが死にそうに

顔も爪もどす黒く)。黄は脾胃の病(消化系の病)紋の色で診ようとした。

手の指紋の図は8通うり記載されているがまじないの世界のようだ。

明代の中国の文献から日本に伝わり教科書に載った。しかし皆が信用していたか

というと『杉山真伝流』「中之巻第三」より◆診脉(類経の文章)に小児三歳の

内は診察するにも決まった形もなく「虎口三関之紋」も参考にはするが全く信用

するというわけにはいかない。赤ちゃんの声、顔色、皮膚、動静、泣きかた、

大少便、こもごも比べ合わせて判断しよう。四歳の後は一本の指を経渠、太淵穴に

指をあてて左右手の脉の大・小、浮・沈を診て大雑把にみて判断する参考に。

脈を全面的に信用してはならない。小児科の医師は虎口三関之紋は指の色を診ても

脈は診ていない。手の陽明の浮絡なので臓腑の気を伺うことはできない黄帝内経

にも虎口三関之紋は書いてない。

小児死にそうな時このように診ましょうという。目に表れる赤筋が貫いている、

大泉門が盛り上がる、(脳圧が高い水頭症・髄膜炎になり脳がパンパンに

なっている)。反対に陥没している(例えば栄養失調・水不足、赤ちゃんは

水分代謝が大きいので注意)。爪の甲(瘀血・チアノーゼ)黒。鼻の渇き、気管の

異常しわがれ声、脇腹の青筋を出し消化器の詰まり冷え)、舌をだし(筋力が無く

なっている)、歯をかみ(引き付け)、そらめずかいし、痙攣をおこしたりして泣く

こともできなくなると、危ない状態であるがそこまで面倒を見ないことはない

だろうが、これらのことが死症である。

黒目動かない、(直視したまま目が動かない脳の症状に来ている)ときは夜に死す。

顔青く唇黒きは昼死す(チアノーゼの状態)。泣いて笑わないのは痛み。笑って

泣かないのは驚風(笑っているようだが引きつけている)。あかちゃんは生まれた

ばかりは気血共に不足し、陰陽も整わず、臓腑も充実していない、骨も不完全。

変蒸(成長していく過程のもの(知恵熱)後、生まれて三十二日に一回発熱する。

吐逆があり、お乳を飲まず、汗するが身体の血脈の状態が育ち、整う過程であり、

自然に自分の力で生きていける状態が備わってくる。

治療せず良い。576日(約1年半)で人の形になってくる。

会場から今も赤ちゃんの1歳半検診があるとのことです。小児の病の主原因は胎毒

(母体の熱毒、)乳児のある種の病の発生は母体の熱毒による。妊娠中の食事の

とり方、(甘いもの脂もの辛いものなどや過食、お母さんの生活の不摂生、

怒りや悲しみ、思い込み等の感情の不安、働き過ぎるなどが五臓の脾に影響して

毒が結す。または食に破られる。

別に梅毒のご両親で母子感染して赤ちゃんに移ることも胎毒と言っている。

歩きが遅い髪遅い立つこと遅い、歩き出し遅い言葉が遅い(邪気心にあり)、

歯が遅いと発育のことで気血不足と言っている。子育ては、基本「はいはい」が

大切で基準は個々違い早ければよいとも限らずむずかしい。

子供に鍼をする法則があり霊枢に・・毫鍼で浅く刺し、疾く鍼を発す。

(チョンとするぐらい)日に2回ぐらい。「千金方」には新生児は7日以上満

1歳以下は7壮を過ぎず炷は雀屎大のごとく。(小さめ)。

伝に曰くは後日再び関係するとき掲載したい。

手技は八津波術(斜刺で振るわせつつ刺入)・八重霧術(横刺で地に向け5本刺)

次回は3月16日第三土曜日)です。

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 21:47 | - | -
2月月例会

今日も良いお天気です

根津の七倉会館で月例会が行われました。

 

・静坐

坐禅、正坐で呼吸、姿勢、心を整えます。

 

・症例検討会 藤田峰観先生

耳鳴りの治療                                                                            

【患者】 女性  六七歳 

【初診】平成三〇年一二月一八日

【主訴】耳鳴り

【現病歴】今年の八月二八日、乗用車で青信号の交差点を右に曲がろうと進入したところ、直進してきた信号無視の乗用車に右中央部を衝突された。事故の衝撃で運転席と助手席のエアバッグが開いた。顔に当たったかは不明。自車は大破し、廃車となった。特に身体に外傷はなく、頸部にも異常は感じられなかったが、大事故だったため念のため救急車で病院搬送となった。搬送中の救急車の中で左耳が聞こえていない事に気付いた。

翌日になっても左耳が聞こえなかったので、近くの耳鼻科を受診。検査で異常が見られなかったので、精神安定剤、ビタミン剤、胃薬を処方され服薬で様子を見ることになったが、二回くらいしか服用しなかった。一カ月くらいして聴力は戻ったが、激しい耳鳴りが起きるようになった。耳鳴りは常時ガンガンやギ―ギーしていてまるで工事しているような音で、特に子供の高い声が響いて聞き取れない。(学童保育の仕事をしており、支障をきたしている。)また、水洗トイレの音が耳障という。

初めから通院している耳鼻科の診断では耳に異常は見られないので、診療機械のそろっている某総合病院を紹介され、受診(発症から約一カ月半後)。やはり検査に異常は見られないので、心療内科を紹介されるも納得がいかず、耳鼻科専門の大学病院を紹介され、受診(発症から約二カ月後)するも同じく、検査に異常はないとのことで、音響療法を進められたが、遠いので通院困難なため断る。鍼灸治療を希望し、来院となった。なお、事故の対応は、保険会社が親身になって対応していて、問題はないとのことである。事故直後食欲はなかったが一週間くらいで戻った。睡眠に影響はでなかった。ただし、交差点では今も緊張して運転しているとのことである。なお、夫と二人暮らしである。

【既往歴】虫垂炎(一〇代)、寒冷蕁麻疹(十数年前で左下腹部に痕あり)、高血圧症(上百六十)服薬なし。

【現症】ガンガン、ギーギーと大きな音はしているというが私との会話は落ち着いて普通に話せる。めまいはないという。睡眠もよく眠れているという。耳や頭・頸部に痛みなどはないという。胸に弱い邪熱があり、心窩部に固まりがあり、左横腹に強いスジ張りがある。左頸部、肩から肩甲間部に強い張りがある。腰や手足に痛みはないという。学童保育の仕事で子供とのコミュニケーションが取れないことのへのいらだちを感じた。仕事を積極的に責任をもって行っているようであり、事故や現状を理路整然と説明した。体質的には陽証に感じた

 心下痞(訂正)→心下痞硬

 

 【診断】

  子供達とのコミュニケーションがとれないこと、事故への恐怖を引きずっていることから、事故の物理的衝撃と、精神面での影響いらだちなど胸の邪気や心窩部の痞え、頸部、肩の張りをおこし、耳の器官にリンパ液等の水分が影響し耳鳴りを起こしているものと判断した。

【治療方針】

 胸の邪気をさばき、横腹のスジをゆるめ、肩、頸部の張りをゆるめリンパの流れをよくする。耳の周囲、頸部等の瘀血も処理をする。また、精神の影響を配慮し、よく話を聞き同調し気分をリラックスできるように対応する。

【治療経過】

第一診、十二月一八日 左心包経、三焦経に刺鍼、胸に散鍼、右横腹、左横腹刺鍼。耳周囲の刺鍼。頸部肩、背部の刺鍼。項に刺絡。

第二診、十二月二一日 強い耳鳴りは変わらず。頸部、耳周囲、肩の刺鍼で楽になり、頭痛、頸部の周囲が張っていたことにあらためて気付いたという。耳門、聴宮、聴会(深く)刺鍼。側臥位で寝ていて左腰が痛いことに気付いたという。

第三診、十二月二五日 強い耳鳴りのガンガン、キーンというのは無くなったが、しかしセミの声のような耳鳴りが静かになると聞こえるという。子供たちの高い声が聞き取れるようになった。水洗トイレの水の音が気にならなくなった。腰の状態も良い。左耳の横、竅陰穴付近に痛みを感じるという。百会、同部を刺絡。

第四診、一二月二八日 頭痛はなくなった。耳鳴りはジーッ、キーンという感じ。

第五診、一月八日 キーンという高い耳鳴りは無くなったが、ジーッと低い音がでている。疲れると項に痛むことがある。

第九診、二月五日 少し気が沈んで元気がない。耳鳴りの治療も少し諦めの感じなので、あらためて治療について説明し、少しずつ良くなってきているので励ます。

第十診、二月一二日 明るい顔で治療室に入ってきた。治療に前向きになっており、灸点の確認と、高血圧の灸点を教える。耳鳴りは初診時に比べ六割。頭痛は時々でるので二割、頸部等の張りは三割程度に減少したとのこと。

 

【考察】交通事故が原因の難聴と耳鳴りで、めまいがない。まず考えられるのは、鼓膜の破損を考えた。後日調べたら、外リンパ瘻も考えられるが耳鼻科でそのようなことは言われていないので、心理面と衝撃による水液、気のめぐりの影響からとして鍼灸治療をしていくこととした。また、事故後四カ月経過しているが左側の頸部と肩の張りにおどろき、これを緩めれば何とかなるのではないかという見込みから治療を開始した。また、治療は経穴にとらわれず反応点に重きをおいて治療するよう心掛けた。

特に印象に残ったのは聴会穴で、二診目にこんなに深く入れて大丈夫だろうか?というほど吸い込まれるように二センチ以上入ったと思われる。手ごたえを感じたが、この穴だけでなく全体として耳の周りが良くなったと思っている。また、竅陰穴付近に痛みを訴えており、細絡は見られなかったが、凹んでいていやな感じだったので、百会とともに刺絡をしたら、かなりの量の瘀血が出て痛みがなくなった。

現在胸の邪気は三割程度に減少した。項の張りも部分的にはまだまだ強く残っており、これらに対応しながら治療を進めている。

初診から二カ月弱で少し治療が停滞し、患者さんも交通事故の保険で治療を続けてよいものか迷いが出てきた。患者さんと話していて、耳鼻科で進められた心療内科、及び大学病院で勧められた音響療法をきちんと理解していなかったようで、自律神経の異常や考えられる耳鳴りの原因を説明した。患者さん自身から、事故の相手のことをうずうず考えず、自分でも努力しながら前向きに治療に取り組みたいと話してくださった。 

耳鳴りは『経絡流注講義』では三焦経の是動病、小腸経の所生病にある。また、病症にはないが胆経も耳を通っている。さらに『鍼道発秘講義』に耳の病として出ている。また、『万病一風論の提唱』の中に「万病一風論における心身相関」の項目があり、この症例に大変参考になった。

 

 

第九診後に丁寧に説明したことで、患者さんが治療の意味を理解し納得してご自身が前向きに治療に取り組むよう、気持ちを切りかえられたというお話がとても印象的でした。

朽名先生からは「聴会穴は耳の疾患に有効な穴ですが、無理に刺すと内出血をおこすことがあるので、初学者は気を付けましょう!」とアドバイスもいただきました。

 

・実技タイム

 ペアになって、稽古開始です。

 

 

 

 

 

 

 

 




・連絡事項

来月月例会時に季刊誌ができる予定です。金額は3,500円くらいになる予定です。25部くらい用意する予定です。

すぐに売り切れてしまうと思いますので、皆様お早めにお求めください

 

 

4月から新期初伝フォローアップ講座が始まります。

 

 (文責・溝口)

 

| ◇東京月例会 | 23:59 | - | -
2月関西支部研修会

2月10日(日)

高槻市現代劇場の和室にて関西支部研修会が行われました。

寒さの中に春の気配が感じられます。

 

自由稽古

学生の方が2名、3回の参加を経て入会されました。

今日の自由稽古は、風邪とノドの痛みの被験者を稽古台に、

ノドや胸などの診かたを学んでいるところです。

学生さん達の真剣な眼差しに、私たちの背筋も伸びます。

     ※   ※   ※

その横の仕切られた空間では、初伝終了実技試験が行われています。

静かな張りつめた緊張感が伝わってきます。

 

腹診

腹診を続けていると、ある時、これはこうかな・・・と感じられる時が訪れます。

それとはまた逆に、できていると思っていたことが、実はできていなかったと気付くこともあります。

心身の雑音が減り、力が抜けるに従って、世界が広がるように感じます。

 

方伎雑誌(10〜18)   井上先生

【10】 東洞先生診腹の法

・病人の診察をうける姿勢

・術者の姿勢

・胸の診かた 何を診るか

  (胸膈の脹満・陥下、虚里の動の亢静、痰の昇降する響き)

・腹の診かた 何を診るか

心下 (気痞、鞭満、痛否、悸動、水飲の滞留等、按じて肩背・腹部への攣及)

季肋、脇下 (鞭軟、凝結、攣痛、水毒の滞留等)

臍上 (腎間の動の静躁) 臍の左右 (微結、凝滞、蓄水、拘攣)

少腹 (血塊、拘急、攣引、水毒による麻痺・膨脹)

【11】 水腫の小便閉

・膀胱の満急する者 (カテイテルを使う) ※満急しない者には使わない。

・満急せざる者 (的(適)症の利尿剤を使う)

・利尿剤にて通ぜぬ者 (腹証を詳らかにして、大黄牡丹皮湯、桃核承気湯、大黄甘遂湯、大承気湯を撰用すべし) 腹証を精診すること、治療の要道なり。

【12】 腹証の診かた

・手指に余り力を入れるべからず。(羸弱人は腹内動揺)

・心を用い、穏やかに伺い取るべし。(肩背・手足・腰股に患があれば、しっかりと診る)

【13】 12か所を診る  病人の診察時の姿勢の大事

・胸膈・心下・大腹・小腹 × 左・右・中 = 12か所

これ簡略のようなれども、診候に熟す時は、疾の所在が明らかに知るるなり。

・必ず病者を平生に仰臥させて診すべし。これ肝要なり。

【14】 名人芸の限界と医術の受け伝え

・「規矩の都」と呼ばれた三稜鍼の名人は、年を取り、自分一人で出来る治療には限りがあると嘆いた。

・私も医術に長く従事し、いささか得たところもあった。弟子たちは修練と造詣を深めて、私の得た物を受け継いで伝えて行って欲しい。

【15】 病に吊り合った薬剤と服数が大事

【16】 「医経」「経方」共に研究・通習すべし

【17】 【18】 古典の話。『井観医言』『橘黄医談』に詳述している

尾台榕堂先生は幕末と明治を生きた方です。

文中の「カテイテル」という言葉に驚きました。西洋医学にも目配りされた方のようです。

いつもは、講義のなかで議論があったり、寄道の話題が出たりして、簡単に進むわけではないのですが、前回は(関西支部的には)不思議なほどスムーズに(議論や寄道もさほどなく)講義が進みすぎたという印象がありました。

今日は、村田先生から問い掛けが多く出され、議論や寄道もあり、いつもにもどって講義は活性化?されました。

立ち止まってみんなで話している中で、文章はくっきり立ち上がって、ことばの向こう側が見えてくるように思えます。患者の受診時の姿勢についての異論、刺絡する部位や「腎間の動」などの議論がありました。

 

いやしの道しるべ   玉水先生

少し離れて、いやしの道の手ほどきの講義が行われています。和やかな雰囲気と笑い声、そして真剣さが伝わってきます。

 

昼食休憩

炊事設備の無い部屋なので、お弁当の方、外へ出る方など、それぞれです。

 

基本の型・チェックシート

基本の型、そして各自のチェックシートの課題に取り組みます。

3組に分かれ、それぞれに指導者の先生が付きます。

 

傷寒論真髄     村田先生

263章、266章、267章

少陽病に入りました。1年で1回りする予定は無理でしたが・・・それでも、それなりに来ました。

今日1日で、少陽病は通過です。

263章

口苦、咽乾、目眩は、軽微であっても、下から波及したもの。太陽病では無くなっている。

胸脇苦満、往来寒熱、舌白苔と言った主症状が出ていないか確かめる。

266章

小柴胡湯証 胸脇苦満は胸肋部に熱感をともなう。症状が重くなるにつれ、下へ範囲が広がる。胸脇背部にも症状が出る。

267章

壊病 16章参照。「その脈証を(心に)観て、いずれの逆を犯せるかを知り、証に随って之を治す」

《観風先生》

『観るとは、こころの鏡にただ無心に写し取ること』

『何らかの東洋的な「行」を修する必要がある』

『頭の中の腹診図に書き込め → この人の体でなにが起こっているかイメージする → 臨床力』

横田先生の言葉にいつも帰ってゆきます。

 

丹田呼吸と身体づくり

鈴(りん)の音が響きます。井上先生の音色は少し控えめですが、過不足なく、澄んだいい音です。

音は空間を浄化し鎮めてゆきます。 静かに坐ります。

 

治療と課題の発見

私自身の課題に集中していて、このコーナーの写真を撮り忘れました。

ほぼ、終わりに近いころの風景です。緊張の中に、笑いが入る関西支部的風景です。

濃密な追究の後に、緊張から解放される一とき。

 

振返りの会

タイトな時間割がダダ押しで、部屋の退出時間が迫り、

振返りの会は各自の心の中で、それぞれ行われることとなりました。 

それぞれの声を聴きたかったのですが、それはまた次回に・・・

濃密な1日の余韻を味わいながら三々五々帰路につきます。

 

次回の関西支部研修会は 3月10日(日) です。

高槻市現代劇場 3階 304号室 お隣の部屋となります。

 

[関西支部研修会]毎月第2日曜日 ※ 8月のみ第3日曜日

4月14日、5月12日、6月9日、7月14日、8月18日、9月8日、10月13日、11月10日、12月8日

 

[東洋医学と養生の会]毎月第4日曜日

会場:心耳庵(京都 上賀茂)または栖賢寺で開催予定です。

2月24日、3月(休み)、4月(休み)、5月26日、6月23日、7月28日、8月25日、9月22日、10月27日、11月24日、12月(休み)

参加希望、問い合わせは玉水先生までメールをして下さい。

 

(文責:小倉)

| ◇関西支部 | 09:00 | - | -
1月 東京接心会

随分日が伸びました。

明るいうちに勝林寺さんにつきました。

床の間はお正月の蓬莱山飾りで、裏千家のお茶の先生が説明してくださいました。

ひとつひとつ縁起の良い意味があり、1年の幸せを願いをこめ丁寧に飾られているのに感動しました。

 

 

 

 

実技

それぞれの課題を指導者の先生方におしえて頂きました。

患者さんの治療も行いました。

 

講義

山野先生の「原初生命体としての人間」野口三千三著 岩波書店より、第4章「原初生命体の動き」です。

逆立ちをする時、出来ない人は手伝ってもらう。その時二人の関係は、どちらが主役であるということはなく共通の何かを求めるための違った役割を受け持つ仲間なのである。量的強い力で補助するのではなく、皮膚という全身の脳が、相手の皮膚という全身の脳に、直接温かく触れて協力することは、すべてのことに発展していく全人間的な重大問題であること。発生学的に脳は皮膚と同じ外胚葉から分化している。皮膚はすべての感覚受容器(視・聴・嗅・味・触)で、脳は受容・伝送・処理・反応の全ての働きと考えられる。触覚の中にはまだはかり知れない多くの何かが含まれひそんでいる。触覚の奥深い未知の能力には、敬虔・畏怖の念をもって向かい合うべきもの。それらをふまえ触れることが、鍼灸師としてどれほど重要なことであること。

私はこの触れることはいやしの道でいう調身・調息・調心でもって触れていくことと共通していると思われました。

 

座禅

 

 

最後に般若心経を皆で唱和し終わりました。

 

(文責 酒井)

| 東京接心 | 21:40 | - | -
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