いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

※当ホームページ、ブログに掲載する画像・文章の無断転載、転用はご遠慮ください。
4月 笠間研修会

4月笠間研修会中止のお知らせ

 

誠に残念ながら新型コロナウィルス感染拡大の世情を鑑み、4月の笠間研修会も開催しない事となりました。

 

再開に向けてその間、「各自、慎独の良い修行と受けとめていただければありがたい」とのお言葉を観風先生からいただきました。

 

高橋妙観 拝

| 笠間研修会 | 20:25 | - | -
2020年3月 東京月例会

本日3月15日(日)に予定しておりました東京月例会とフォローアップ講座は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために延期となりました。

会員には事前に連絡しました通り、
「参加者の健康だけではなく、臨床的に重篤化の可能性が高いとされる高齢者や
複数の慢性疾患を持った患者と接触する頻度の高い立場にあることなどを考慮し、
医療従事者として万全を期すため」
という、いやしの道協会の方針に従う形となります。

来月以降、みなさまと元気にお会いできることを楽しみにしています。
この度のウイルス禍の早期の終息を心からお祈りしつつ。

文責:三輪圓観

| ◇東京月例会 | 21:09 | - | -
3月 福岡の勉強会

3月15日(日)に予定されていました、福岡の勉強会は、

新型コロナウイルスの影響で中止になりました。

 

次回は、4月19日(日)を予定しています。

 

| ◇福岡の勉強会 | 18:09 | - | -
2月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第172回 令和2年215

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(31)◆◆◆

今回のテーマ:『撰鍼三要集』(肺経〜脾経)、『十八術』より 四傍天人地術

ここでは代田文誌著の「鍼灸治療学」参考にしながら穴名とどんな時に使用していたか

検証していきます。穴の効果を再確認して、臨床にひらめき効果を出せたらと思います。

手の太陰肺経 

肺経で大事な穴は中府、尺沢、孔最、経渠、魚際

中府(肺の募穴)肺結核、喘息、呼吸を楽にするときで呼吸器疾患に使う。

また、肩甲関節、リウマチ、五十肩で上肢の挙状上不能の時、背側の天宗、臑兪の

両面からの治療で可動域を広げられる。

尺沢(肺経の合穴)合は「逆気して泄する」 肺浸潤・肺結核の肺疾患に効く。

また喘息、気管支炎、咽頭炎を治する。咽の痛み、咳に頻発に多壮灸で寫する。尺沢は

合で「逆気して泄する」ところで昔から尺沢と委中は瀉血治療によく使われていた。

石坂宗哲は尺沢から瀉血して吐血、喘息、肘痛をなおした。

荻野元凱も尺沢から瀉血して鼻病、眼病、脳病を治した。

孔最(郄穴血気の深く集まるところを謂う)痔疾患で肛門すべてに効く。肺疾患、拇指

麻痺。児童の頸部リンパ腺脹や扁桃腺肥大に著効がある。

列缺 扁桃腺炎、咽喉痛、拇指痛・拇指麻痺を治する。大胸筋の圧痛、頸項の強張りとる。

経渠 扁桃腺や気管支炎での発熱に使う

魚際 ばね指に使う 鍼だけでなく灸をする。拇指痛を治する名穴。腱鞘炎に。

手の陽明大腸経

二間 PIP関節の内側横紋端を沢田流の二間とし、灸をしてものもらいに効く。

大浦先生は眼疾患全般に和髎の灸をするとのこと。耳の浅側頭動脈の後ろ。

合谷 眼疾患を主る、動脈硬化、血圧亢進、頭痛、脳溢血など頭部充血を引き下げる。

(拇指の腱鞘炎には必須穴。一般の合谷は疔、癰の名穴。蓄膿症にも効く。

温溜 歯の痛い時使う。特に下歯痛。頬腫や歯根膜炎、口内炎に多壮灸。

手三里 癤(せつ)、疔癰の妙穴。化膿しないものにては2030壮数で消散すること

多く化膿しているものでも早く化膿して治る。灸のポイント灸をして・最初熱いものは熱く

なくなるまで。最初熱くないものは熱くなるまでいくつも炷える。疔癰は小腸経の養老と

一緒に炷えるほうがよい。但し直径3儖幣紊令は外科的手当てを受けて方が良い。

中風、半身不随、橈骨神経麻痺、顔面神経麻痺、脳溢血、脳充血、下腹冷えで上ったのを

引き下げる大切な穴。o灸で反射的貧血を起こしたとき。しかしこの件は?⓸蓄膿症、

肥厚性鼻炎、瘰癧、また癌腫などの腫症に。(但し癌に対する効果は絶対的ではない。)

曲池 皮膚病を主る。化膿予防、眼瞼炎、リュウマチ、中風、半身不随必須穴、

臑 上腕神経痛、麻痺、上肢上がらずに。

肩髃 皮膚病を主る。きわめて表層の皮膚病に効く。肩甲関節、リウマチ、関節炎

五十肩、三角筋リュウマチC翩、半身不随

迎香 上歯痛に鍼で効果ある。顔面麻痺、臭覚麻痺、三叉神経痛、蓄膿症、肥厚性鼻炎

大迎 下歯痛、歯根膜炎、に鍼。顔面神経麻痺、三叉神経痛に効く。

下関 歯痛、歯根膜炎を治す。顔面神経麻痺、三叉神経痛、下顎関節炎で口が空かない。

頭維 片頭痛に効く。眼疾患で羞明流涙するものに鍼で効果

欠盆 肺尖部に中っているので深刺しすると自然気胸を起こすので注意。鍼灸はしないが

診断と指圧に日常必須の穴である。

不容 嘔吐胸脇苦満、心悸亢進、胃痙攣、肋間神経痛、胃酸過多症に効く。胆石症の時

右不容、及び上方2横指の上不容に著効ある。「鍼灸説約」に案ずるに、隔膜の拘急を

緩うす。鍼1寸5分、留める事20呼吸。

梁門 中脘を助けて胃の諸病に効く。胃炎、胃下垂症、胃アトニー、胃痙攣、胃潰瘍、消化

不良、胃部膨満感、黄疸胆石症にも効果ある。「参考」中脘・胃兪・脾兪・と共に必須穴

である。またこれらの穴に鍼灸をして効果ない時、梁門を加えて著しく効果をえる。胃癌

は難治であるが、対症療法としては効果ある。胃酸過多は上脘、巨闕の方が効く。腹部に

ある門の字の穴は皆大切である。門は入る所にしてまた出る処である。とは病症が現れる

処であってまた治療の要点でもある。

滑肉門 腎臓炎、腎孟炎、消化不良、胃下垂症、十二指腸潰瘍などを治す。「内径」によ

骨は腎に属し肉は脾に属す。沢田流は骨と肉との門であって、腎と脾に関する。故に人

と脾の病を治するに大切な穴で、また曰く、天の寒気が風門より膈、肝、脾、腎にいる時

骨肉門にあらわれる。風邪の内臓に入ったものを取るに最も良い穴である。実際滑肉門

あたりの腹直筋の緊張と圧痛が現れる。「註証発微」の説、人身における天、臍以上の病

の現れる処であり治療点で沢田流に於いては重要な穴の一つである。

天枢 大腸の病を主る。下痢、便秘、赤痢、腸チフス、腸炎、また腎炎、腎盂炎等に効く。

(参考)「鍼灸説約」に曰く不容より此の穴に至って皆腹痛の諸病を治する。腹痛3種あり。

鍼刺2・3分で治する者あり、6・7分で治する者あり、寸余にして治する者あり。病が浅い

ところに深ければ痛楚を益し、病深く鍼すること浅ければ邪益々旺す。逆治しないよう。

天枢以上を天とし、天枢以下を地し、天気と地気と交錯する枢要の処と沢田先生は解さ

れた。天の寒気と地の寒気とが天枢の部に於いて相搏つものを傷寒というと仰しゃった。

大巨 大腸の病を主る。下痢、便秘、腸炎、腸結核、また腎臓炎、腎臓結核、腎盂炎など

腎疾患に必須。なおまた、子宮内膜炎、附属器炎、帯下、不妊症、月経不調、などの婦人

科疾患、膀胱炎、淋疾、など下腹の病気、下肢の疾患のすべて、特に座骨神経痛、

リュウマチに大切な穴である。

梁丘 腹痛・特に胃痙攣の頓挫に特効を有する。また、下痢止めの名灸穴(但し腸結核の

下痢止めは崑崙の方が良く効く。膝関節炎・膝関節リウマチなどの膝痛に効く。

足三里 諸種の慢性病及び消化器疾患。胃痙攣・胃炎・胃アトニー・胃下垂症・などの

胃疾患より神経衰弱、ヒステリー・神経症・中風・半身不随・脚気・座骨神経痛・腓骨

神経痛・小児麻痺の神経疾患・肥厚性鼻炎・蓄膿症などの鼻疾患、その他慢性病の一切

に効く。沢田先生、殆どの患者さんに用いたが胃酸過多症には使わない方が良いと。

古来脚気八処の灸の一つとして用い養生保健、長寿の灸穴としても有名である。

上巨虚 大腸の病を主る。腸炎・下痢・便秘などに効く。又鼻閉塞・脚気・半身不随・

腓骨神経痛・胃腸の熱を鍼で取る。肺尖浸潤・肺結核にも効く。大腸の病の反応の現れ

る大巨の圧痛も緩解する。大腸兪・大巨・上巨虚の3穴は密接な関係がある。

解谿 足関節炎・リウマチ・足関節捻挫に効く。特に上眼下垂の病は胃経に属し効く。

内庭 食傷の名穴、足背水腫、第2趾の麻痺、上歯痛に効く。沢田先生は裏内庭に熱く

なるまで幾壮でも灸すると食傷が即座に治り妙穴としていた。

手技は十八術より四傍天人地術

   

次回は3月21日です。

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 19:32 | - | -
3月 笠間研修会

3月笠間研修会中止のお知らせ

 

誠に残念ながら新型コロナウィルス感染拡大の世情を鑑み、今月の笠間研修会を開催しない事となりました。

 

万が一、感染者が出た場合、多方面への影響の大きさを考えると中止が最善の選択ということです。

 

(文責:松本)

 

| 八郷接心 | 07:57 | - | -
3月 関西支部研修会

3月8日(日)に予定されていました、関西支部研修会は、

新型コロナウイルスの影響で、

会場の高槻現代劇場が3月15日(日)まで休館となりましたので、

中止になりました。

 

次回は、4月12日(日)に開催の予定となっております。

 

(文責:村田)

| ◇関西支部 | 13:22 | - | -
2月 東洋医学と養生の会

2/23(日)京都の上賀茂にある「心耳庵」にて

東洋医学と養生の会が行われました。

 

 

 

経絡流注講義(玉水先生)

 

一般の人が来られる前に鍼灸師の希望者が集まり

経絡流注講義の勉強会をしました。

この日は「足の少陰腎経」の病症の続きと治法をやりました。

「寒厥」と「熱厥」のお話や「腎脈の病症はほとんど腎虚によるもので

湯液的にみれば、陰病の病症である」というお話がありました。

 

 

 

東洋医学と養生について(村田先生)

 

初めて参加の方がおられたので、まずは自己紹介から。

この会に来られたキッカケや東洋医学に対する思いなどを

伺いました。

 

 

本日のテーマは「毒だし」について。

吉益東洞、三輪東朔、尾台榕堂、小倉重成、東城百合子

各先生方の紹介と時代による考え方の違い、「毒出し」と

「食」についてのお話がありました。

「断食」「玄米菜食」について。

「精」をつけるのは「食」であり、毒の元になるのも「食」。

ハーブティーのお店を経営している方、助産師さん、

ヨガやマクロビを実践してきた方、それぞれ参加者の方の

「食べ物」「食べ方」に対する疑問について様々な議論がありました。

瘀血の毒だし「桃核承気湯」の試飲もありました。

 

最後に「こんにゃく湿布」の実践。

 

こんにゃくを鍋でぐつぐつ。

温めたこんにゃくをタオルで包み。

 

肝臓と腎臓を温めます。

うたた寝の時間。何とも気持良さそうな時間です。

 

 

 

体を動かす時間 自分で出来るリンパのケア(田原先生)

 

この日のテーマは「毒だし」でしたが、リンパの流れをよくして

老廃物の排出を促すのも「毒だし」のひとつです。

セルフケアとして出来るリンパケアを教えていただきます。

 

まずは準備体操から。

体がほぐれてきたところで順番にリンパを流していきます。

さする圧は柔らかく、豆腐がつぶれないくらいの圧で。

硬いところは流れの悪いところ。

やわらかく、やさしく自分の体に触れていきます。

 

鎖骨周り、耳周り、脇の下、鼠径部、膝の裏。

リンパ節のあるところに、向かって体に触れていきます。

手のひらから脇の下へ肩の周りもほぐしながら。

肋骨から腰、殿部から鼠径部へ。

 

足の裏も指圧して、指も一本ずつ広げます。

かかとから膝に向かって、膝から太ももに向かって。

体全体をほぐしながら、触れていきます。

 

最後に、時間のない人は足上げの体操だけでも

効果がありますよ、という紹介もあり。

盛りだくさんのリンパの時間でした。

 

 

 

鍼灸体験の時間

 

鍼が初めての方も、普段から受けている方も

それぞれ鍼灸体験していただきました。

 

振り返り

 

「自分では気づかなかった自分の体について、発見の一日でした」

「知らなかった鍼灸という新しい世界を体験出来た一日でした」

 

嬉しい感想ありがとうございます。

お子さん連れでも気軽に参加出来て、皆で養生について考え、実践する会。

貴重な会だなぁとつくづく思います。

 

そして本日も子供たちは元気に遊びました。

次回は3/22(日)に開催予定です。

 

(文責:竹ノ上)

 

| 東洋医学と養生の会 | 16:05 | - | -
2月東京接心会

少し風が強いですが、気持ちよく晴れている土曜日。

東京接心会が行なわれました。

写真は旧本堂です。私が参加させて頂く様になった十年位前は写真の

本堂で坐禅をさせて頂きました。懐かしい( ^ω^)・・・。

 

実技

 

今日は朽名先生と山野先生に御指導頂きました。

私も入門時から両先生に指導を頂いておりますが、学校で習った

事と臨床の現場では技が違うので、入門したての頃は憶える事に

必死でしたが楽しく稽古させて頂いた事を記憶しています。

 

講義 女性と漢方 

 

荒木正胤 先生 『漢方養生談』より

 

漢方では、古くから婦人の三十六疾といって、男性にはみられない病気

があって、『血のやまい』とか『血の道』とかいっていました。

幕末にでた古方医学の大成者尾台榕堂先生は、その名著の中で、「婦人が

故なくして、寒けがしたり、体がカッと熱くなったりして、頭痛、目まい

みずおちのところがつかえて、嘔きけ、胸わる、体がだるく、あるいはシ

ビレたり、なんとなく気がふさいで人に対することをにくみ、あるいはし

きりにあくびがでたりするものを俗に血の道といっているが、柴胡桂枝湯

を与えるのがよい。」といっています。

 

荒木先生の解説と、横田先生の解説を交えて朽名先生に女性の血の道症、更

年期障害に使用する湯液の解説をして頂きました。

 

坐禅

 

私個人は、「どうしたら、上手く坐れるか」をテーマに坐らせて頂きました。

曹洞宗の板橋興宗禅師が以前NHK『こころの時代』で語っておられましたが

「わしは六十年坐禅をしている事になっているが、今でもいろいろ(坐禅中)

沸いてきます」なかなか上手く坐るのは難しいのだなと感じます(^▽^)

 

次回3月は第3土曜日21日に行われます。奮ってご参加下さい。

 

文責 森

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 東京接心 | 17:05 | - | -
2月 東京月例会

2月16日、根津の七倉会館で東京月例会が行われました。

1.静座

静座または坐禅。「身息心の調和」言うは易し行うは難し。


2.講話 原田修観先生

原田先生から皆さんに伝えたいことをお話ししていただきました。

〇去年の暮れに経験した酷いギックリ腰から考えたこと
 ・20数年ぶりの激しい腰痛で、腰痛や痛みで苦しむ患者さんの気持ちが良く分かった
 ・陰から陽に復すことの大切さ
 ・陰証の痛みは激しい

〇激しい眩暈、鼻水発作
 ・まさに「小青竜湯証」になって「お腹の冷え」が温まった瞬間の感覚

〇万病一風論の大切さ
 ・『万病一風論の提唱』はいやしの道協会で学んで行く上で基礎、土台となるものである
 ・「道」が一番大切

〇観風先生が到達した「いやしの道」の世界を考察する
 ・病の経験
 ・坐禅→悟り→仏教について勉強(聞→思→修)
 ・慈悲心、仏性、菩薩心
 ・施無畏

原田先生は、日々経験される様々なことの一つ一つを掘り下げて考えられ、治療のヒント、ご自身の栄養にされているのだと感じました。

又、最後に前之園先生が、
「坐禅をするだけでは『禅をやっている』ということにはならない。『いやしの道協会』では、特別『禅』にこだわらない立場をとっており、皆さんの日々が道場になり日々が坐禅になるように、何をしていても『道』につながるようにという心が大切と思う」
「自分の分かるところから観風先生の世界とつながることができたら良いのでは」とおっしゃいました。

非常に大切なお話だと思います。原田先生、ありがとうございました。


3.症例検討
「変形性膝関節症と多愁訴を持つ患者の症例」坂井敏恵先生

 

今回も、通常の形式での症例検討ではなく、「聞いている皆さん自身が、この患者さんをどう診るか」ということを明確に意識するべく、【はじめに】から【治療方針】までを読んで、参加者全員が稽古用紙を記入することから始まりました。


【はじめに】右膝に変形性膝関節症があり、動作時に激痛が出る患者。胃の不調を主訴に治療をした後、膝の調子が良くなったと言われ、腹部の状態の変化が下肢の動きに影響したのだろうかと思った。その後、膝痛が大分良くなったが、歩きすぎや階段等の使いすぎで痛みが出た後、胃の不調に関係なく、膝痛が出ている。又、多愁訴が出て、なかなか安定しない。今後の治療へアドバイスをお伺いしたい。

【患者】、【初診日】、【主訴】、【その他の症状】、【現病歴】、【既往歴】、【個人歴】、【診察所見】:省略

【診断】胸中の邪熱はわからなかったが、背に汗をかいたり、舌の赤さ、季肋部の圧痛等から、胸に邪熱がある少陽病タイプと考えた。慢性的な水毒や食滞により左腹部に拘攣があり気血の瘀滞がある。夫の病気に対する不安と、消化器に負担をかけて、腹部の拘攣が強くなり、心下部にも痞えが出ている。
【治療方針】左腹部の拘攣を緩め、肩甲間部のスジバリを緩め、心下部の痞えを取り、消化機能を助ける。

【治療・経過】:省略

【考察】患者が「調子が良い」と言うのを、膝痛がないのかと思っていたら、痛みがあっても、歩き出すと痛みなく歩けたり、激痛が治まれば痛くないと言っていたので、痛みの具合を把握できていなかった。年末からお正月にかけては膝痛もなく、ずれたような時に出る激痛も少なかったが、孫の送迎がなくゆっくりできたのが、精神的、物理的に良かったのかもしれない。お参り後、痛みが出てからは、歩くたびに膝が痛いと言う。歩き方は、股関節を少し外旋して立ち、膝は伸展しきれず、右足を引きずるようにしている。左腹部の拘攣が強くなると、その引き攣れが足の動作へ影響して、痛みの緩和動作の調整がしにくくなり、膝痛に関与するのかと思った。又、消化器への負担からも脾経の流注である膝に症状が出ているのかとも思う。その後の経過では、胃の調子が良くても腹部の拘攣が強いこともあり、ストレス等が関係しているかもしれないが、拘攣が膝痛に関与するのは一端で、それ以外の膝痛に関連するポイントにうまくアプローチできていないのだと思う。膝関節の変形の状態も進行しているかもしれない。痛みが強くても筋力が落ちないようにと、孫の送迎以外にも坂道を使っていた為、痛みが減るまでなるべく歩かないようにお願いした。また、運動療法(座位で膝の間に挟んだクッションを締めつける。)をしたら、膝内側と鼠径部の下に痛みが出たので中止した。今までも運動療法をすると悪化してしまう。痛みを誘発せずに、下半身の筋力をつける運動を見つけたい。
性格は活動的で、夢中になり興奮しやすい為、何か動揺するようなことがあると、下腹が虚していて、気が上りやすく上に症状が出やすいのだと思う。首を痛めたり、転倒により、首や後頭部に瘀血があると思われ、本等を読む姿勢でも凝りやすく頭重等出てくるので、長時間しないように、姿勢も気をつけてもらっている。それとは別に、便秘気味で頭重等の症状が出る時は、陽明病のように上衝するのかと思う。普段は便がたまっている感じはうけず、それに対する治療ができなかった。


熱なのか冷えなのか、お腹や他の部分の所見で見逃しているところはないのか、お腹の状態と膝の状態の関連性、治療の妥当性などについて検討しました。
一回一回の治療だけではなく、初回、次回、その次、、、と進めていくにつれ、確信を持って治療に当たって行けるかどうかは、「仮説」&「検証」が大切だと感じました。

自分のところにこの患者さんが来たらどうするか…と本気でイメージして症例検討に参加することで、「ふーん。そういう症例があったのか。」と聞いて終わってしまうより断然沢山の学びがあると感じます。

 

又、前之園先生から、「臨床で壁にぶつかった時は、指導者の先生にどんどん質問して下さい。」との有難いお言葉がありました。
質問のベースになる準備、整理をするということが大切ですが、どんどん質問していきましょう!


4.実技稽古

中伝同士、初伝同士が組み稽古を行いました。
この時間に技術的なことはもちろん、臨床で困っていることなどの質問、相談に乗って頂くこともできます。


(文責:中川)

| ◇東京月例会 | 14:45 | - | -
2月 初伝フォローアップ講座

 月例会の日に雨が降るのは久しぶりな16日の日曜日、根津・七倉会館で初伝フォローアップ講座が行われました。

 シトシト雨が降っている公園☂。

このあと、かなり本降りになりました…💧。

 

1、静座

 

  まずは心を落ち着けて、座っていきます。

 

2、傷寒論真髄素読

 

 

 

 今回は34章を素読しました。表裏双解など漢方独自の言葉の意味や、解説の文から、体内においてどのような形で主訴を引き起こしているのかイメージできるようにする事が大切だと教えて頂きました。

 

3、講義

 

 本日は堀雅観先生による『刺絡の基礎知識と実技』です。

 

最初に、座学で概要や道具、手順などを説明していただいたのち、実際の方法を見せていただきました。

 

 

 

 

 その後ペアになって、お互いの身体の状態に合わせて実技を行いました。どこをポイントとしてみるとより効果が期待できるか、手順を確認しながら操作や注意点など手ほどきして頂きながら行いました。

 

 

 

 

 普段先生が使用されているカッピングを使用した方法も行いました。

 

 

 来月は朽名宗観先生の、風邪の治療を通して『傷寒論』三陰三陽病の特徴を学ぶです。

 

よろしくお願い致します。

 

(文責:尾)

 

 

| 初伝フォローアップ講座 | 18:00 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< March 2020 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE