いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

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1月 関西支部

114日(日)大阪府高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

昨年までは第3日曜日に行われることの多かった関西支部研修会ですが、

今年からは基本的に第2日曜日に行うことになりました。

 

10:00〜 自由稽古・四部録基礎講座・傷寒論真髄

各自で自主稽古の時間。

別のお部屋では基礎講座として『経絡流注講義』も行われています。

また今回から、930〜の30分で『傷寒論真髄』の素読も始まりました。

 

1100〜 腹診

主訴を聞き、鍼を打つならどこが良いか考えながらお腹の状態をみていきます。

触れる方も触れられる方も、勉強になる時間です。

 

 1210〜 『傷寒論真髄』154章〜163章まで(村田先生)

今回は「大黄黄連瀉心湯証」「附子瀉心湯証」「五苓散証」

「生姜瀉心湯証」「甘草瀉心湯証」「理中湯証」「赤石脂禹余糧湯証」

「旋覆花代赭石湯証」「桂枝人参湯証」でした。

模式図を見ながら、どういう状態なのかということを解説していただきました。

各証に共通する症状とその違いをみることで、同じような症状でも

目の付けどころのポイントがわかります。下痢の症状がある場合も

すごく虚しているのか、そこまで虚してはいないのか。

胸の痞え、上腹部、下腹部、どこがメインなのか、実際の臨床のお話を

はさみながら、治療のポイントを考えます。

 

1310〜 昼食

今日のメインは「玄米はとむぎ小豆粥」

出し巻き卵、ごぼ天、梅干し、漬物、白和えなど、持ち寄りの1品も並びます。

大きなお鍋を囲んで、皆でいただきます。

 

1400〜 基本の型・チェックシート

基本の型を指導者の先生にチェックしていただき、振り返りをします。

 

途中、漢方薬が煮詰まりすぎて、あわてて救出する場面も。

本日の漢方薬は「大建中湯」でした。

いつもは苦くて、「うぅ」という味多いのですが、

今日は美味しくてお代りしました。

 

1510〜 丹田呼吸と身体づくり

神妙な顔の人、ほほ笑む人、少し眠そうな人、それぞれの時間。

呼吸と身体と心をみつめます。

 

 

1540〜 治療と課題の発見

実際の臨床を想定して実践稽古。

受け手として感じること、見ていて気づくこと、それぞれの視点からの

指摘を受けて、自分では気づかない癖などを発見することが出来ました。

実践的な稽古が出来る場があることの有難みを改めて感じます。

 

1640〜 振り返りの会と新年会

忘年会もしたのに、関西支部はまた新年会か!

でも、忘年会の時の大量のお酒が余ってしまったのです。

飲んでしまわないともったいないので、致し方ありませんね。

なぜか新たなお酒も加わっていますが。。。おつまみとともに乾杯!

 

関西支部研修会予定

次回は2/11(第2日曜日)に予定しています!

 

(文責 竹ノ上)

| 関西支部 | 16:59 | - | -
1月 福岡の勉強会

1月 福岡の勉強会

 

 

---(今日の内容とメモ)-------------------

1、静座法

2、しもやえについて 養母

・しもやけ発生のメカニズム

・しもやけの薬方

・しもやけの灸法


3、古典読解 標幽賦

具体的な臨床に関する条文に入りました。

例えば「頭風頭痛 刺申脈與金門」などと書かれてあります。

「ふーん、まぁそれはそれで効くだろうね」で済ませずに、

どうしてそれが賦にするほど重要なのか、どうやって効かせていたのか。

その辺をじっくり考えてみました。

 

4、実技稽古

 

 

 

------------------------------

 

 

文責:河原燈観

| 九州の勉強会 | 16:29 | - | -
12月杉山真伝流勉強会

  

杉山真伝流』勉強会 第146回 平成291216

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(5)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(秘闕・咳嗽・痰飲))

『八八重の術』より(八重風術・八重雲術)

杉山真伝流の巻物が発見され、江戸時代前半の杉山真伝流という鍼の手術の研究や

治験例等を学び、またその時代や影響し合った他の流派の比較検討をしながら

学んできました。

既に今月5回目になりますが杉山和一の原点に戻り『杉山流三部書』の「療治大概書」

撰鍼三要集」「医学節用集」の三部から成るうちの「療治大概書」を学び杉山真伝流や

江戸後期の葦原英俊著「鍼道発秘」との比較検討をしています。両国本所一ツ目で

杉山流の三部書は鍼治学問所のテキストとして盲人の弟子たちに暗唱させた書であり

基礎を学び、杉山和一邸宅の今の神田周辺の学問所では、二代目三島安一、

三代目島浦和田一が杉山真伝流を教え管鍼術の技法を教え「免許皆伝」が許されて行った。

今回の「療治大概書」は元になる原典があり、1640年に砭寿軒圭庵が著した「鍼灸大和文」

である。杉山和一が京都在住(1650−60年)の折、砭寿軒圭庵より書を譲られている。

江戸にもどり学問所を開校するにあたり、句読点もない変体仮名から病名や穴名を変え

編纂しなおしたものが『療治大概書』である。

10月から病証篇に入りました。大浦慈観先生の臨床経験を交え解りやすい講義です。

12月は“觀襦癖愴襦法´咳嗽 a皸 め

他、端座当流の読み下し∞、咽干る、胸虫、積に用ゆる針。

⊇の血の道、不食に用ゆる針。

I,竜佑泙蠅燭觧。だG鬚凌法

3時間のところ1時間は実技に充てて行きます。

次回は平成30年1月20日 (土曜日)午後5時

(市川友理)

 

| 杉山真伝流勉強会 | 14:42 | - | -
12月 関西支部

12月17日(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

10時より、1Fでは石部先生による四部録基礎講座が行われ、2Fでは自主稽古が行われました。

 

 

 

研修が始まる前に皆で丹田呼吸法を行い集中力を高めます。

 

 

11時からは年末特別企画として参加者が企画を持ち寄って皆で一緒にやってみる、

題して「あなたも研修会を1コマプロデュース」が行われました。

 

一つ目の企画は「歩く姿を見てどこが悪いか感じ取ってみよう!」

歩いている後ろ姿を見ると右の背中が動いていない、つま先が内を向いている、

左肩が上がっている、お腹の力が弱そう、骨盤が捻じれている、皆さんそれぞれ着眼点が異なり面白かったです。

臨床の場でも触診する前に歩いてもらう事で鍼をするべき場所を探すヒントになるのではないかと思いました。

 

 

 

 

 

二つ目の企画は「肩こり、腰痛の手早い診断と治療法」

参加者の中に整骨院に勤務されている方がおられ、施術時間が20分と決まっているそうです。そこで指導者の先生方が限られた時間の中でどのように治療を組み立て施術していくかをお手本として見せていただき、それを参考に各自で実技稽古が行われました。

 

 

 

 

 

三つ目の企画は「手の痺れの診断・治療

手のしびれの治療をどのようにしたらよいか悩んでおられる参加者の方の企画です。指導者の先生が徒手検査やどのような所に目を付けるか、模範実技をしながら教えてくださいました。

 

 

 

 

 

四つ目の企画は「各自の抱えている問題(技術、患者さんとの接し方、養生等)を出してもらって皆で考える」

 

色々な症状を訴える患者さんのポイントを絞るのが難しい。

刺激量が難しい、同じ患者さんでも部位によって敏感な所があったり鈍感な所があったりする。

もっと患者さんとフランクに話したい。

内出血しないように気をつけるべき点を教えてほしい。

父親が腰のヘルニアなので鍼灸してあげたいがどのように治療したらよいか悩んでいる。

母指と示指の対立運動が出来ない人への鍼灸治療をどのようにするか。

皆に悩みを相談し話し合うことで解決のヒントになり、他の鍼灸師がどんな事で悩んでいるかを知ることも勉強になりました。

 

 

 

 

17時からは忘年会、石部先生が用意してくださったパスタ鍋を主食に各自持ち寄ったお酒やおつまみで賑やかに行われました。

今年読んで面白かった本の話、最近ハマったドラマ「男の操」の話、夫婦円満の秘訣について、酔っぱらって病院に運ばれた話、等々

 

 

 

今年最後の楽しい宴となりました!来年もよろしくお願いします!

(文責:山本)

| 関西支部 | 19:01 | - | -
12月フォローアップ講座

12月フォローアップ講座

 

寒い中にも、空の青さがきれいな12月17日

七倉会館にてフォローアップ講座が開かれました。

お魚を捕るのが上手な、根津神社のサギ

 

1・傷寒論素読

 

1回目からの復習もかねて、傷寒論の1,2,3章 

12,13,14章 15,16章と読んでいきます。

16章となると、なかなか難しいです。

何回も繰り返し読みましょう。

 

次回は、20,21,22章です。予習しておきましょう。

 

2・二人組で鍼を持たず、15分で基本の型を通し稽古です。

 

腹診している右手だけではなく、左手にも意識をしましょう。

 

3.今日のテーマは散鍼です。

 

いやしの道しるべを読み、散鍼の目的を確認します。

 

技の練習は、

ゆっくり、大きく、正確に!!

 

安田先生の模範実技です。

 

散鍼にはいろいろなやり方がありますが、

ここでは、両手でやる方法を学びます。

 

組に分かれて練習です。速くやるのは難しいですね。

 

 

あっという間に本日の稽古は終了です。

 

次回は、1月21日午前10時より

テーマは、生きた穴です。

 

皆さま今年1年ありがとうございました。

来年もしっかり稽古しましょう。

良いお年を

 

文責:牛尾

| フォローアップ講座 | 09:45 | - | -
12月東京接心会

師走も半ばに入り、慌ただしい時期になってきた12月16日土曜日、

今月は一週早く東京接心会が行われました。

 

(巣鴨/駒込 勝林寺さんにて)

 

○実技

治療希望の一般の方に治療させて頂いたり、組になって稽古して指導して頂いたりしています。

不調がある時に治療を受けられるのもいい稽古になっています。

 

 

 

○講義 『鍼道発秘講義』朽名宗観先生

「二九、万病」について、朽名先生に解説して頂きました。

「いずれの所にても、痛む所有らば、是れを押し、其の痛む上下を、刺すべし。又、筋痛むにも、員利鍼にて、痛む周りを、刺しては抜き、又、刺しては抜き、度々する時は、その気漏れ散じて、則ち癒ゆるなり。」

 この手法は、痛む所に邪気や熱がある炎症性の痛みに使うことができる。員利鍼を使っているので、痛みの領域を限定して、走行する経絡、関係の深い経絡の上や下に鍼をくだし、凝り結んだ気をほぐす。遠くに鍼を下す場合は、気を引くのが目的となる。

 毫鍼の場合は、痛む所への鍼が不可かといえば、そうではなく、遠くに引いたのち、痛みの局所に軽く鍼することも可能である。

 又、炎症性以外の痛みとして血行障害性疼痛、神経障害性疼痛での治療、アロデニアの患者さんにてい鍼を使った治療や漢方薬ではどのようなものか、日本漢方と中医学での「虚実」に対する解釈の違い等を、お話し頂きました。

 三輪先生からはアロデニアの患者の治療に空中鍼や刺絡で治療をされ効果を得たお話し等も伺えました。

 

○講義 山野鵬観先生

東京接心会での山野先生の講義は最終回となりました。

東洋医学で見る身体の病態、風寒熱虚実を、姿勢のくずれとして外の形と併せて考えることを山野先生はテーマとして来られました。

今回も色々な資料から、考え方のヒントやつながりをお話し頂きました。

上位運動ニューロン障害の痙性はどこから始まるか。

陽明は陽経の王といわれるのはどうしてか。

上位交差症候群、下位交差症候群の人の四肢はどうなっているのか。

山野先生が提示してくださった色々な手掛かりをもとに考えていかなければと思いました。

また山野先生がまとめた物を書いてくださるのを期待して待ちながら。。

 

山野先生、東京接心会でのご指導、ありがとうございました。

またお越しいただける時を是非是非お待ちしています。

 

○坐禅

静寂の中で座ります。

坐禅も最初の頃は身体がきつかったのですが、だんだんと身体も変わってきます。

まだ足はしびれてしまいますが、、。

 

 

来月の東京接心会は、1月27日土曜日17:30〜となります。

初めての方もどうぞお気軽にご参加ください。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

(文責:坂井)

 

| 東京接心 | 18:12 | - | -
12月湘南研修会
12月14日木曜日平塚市民センターにて、今年最後の湘南研修会が行われました。


○調和息






昼下がり、柔らかな陽の光が差し込む中で息を整えます。

気の操作、エアー鍼で試します。
一年の締めくくりですので、メンバー紹介風に、パチリ。


















○総稽古

今日は原田先生の技を拝見。
そして、よい治療をする為に、自分のカラダをより良く使えるよう、力を抜く方法を伝授して頂きました。



○組稽古


二人一組でじっくり教わりながら、苦手を克服。





○今日のおやつ
なんとなくクリスマス☆






○講義「切脈一葦」木村先生



死生について論ずる時は、病の重篤なものについて論ずるものである。
また、脈をもって生死をみる時は、胃の気の有無をもって決断することが常識である。
軽い陽脈陰脈であれば死生を論ずることはない。
重い陽脈陰脈であってもら胃の気があれば死脈ではない。
重い病であっても、脈が重い状態でなければ、死を考えなくともよく、重い病で脈も共に重い状態であれば、死を考える必要がある。

余談として、、、
ロウソクの火が、消える前に盛んに炎が燃えるように、命の火も、死を迎える前には盛んに燃えることある。そういう時には元気な脈になるが、それを胃の気ある脈と勘違いしないよう要注意。




○講義「傷寒論真髄」海野先生



373章 下利、欲飲水者、以有熱故也、白頭翁湯主之。
374章 下利、譫語者、有燥屎也、宜小承気湯。


(※この二つの章は厥陰病の頁にあるが陽明病です。下利の事例としてここに載っているのです。)

373章は、腹中、特に腸管内に熱がある下利で熱利。
374章は、胃実で邪熱あるが、熱ある場所が腸管の内か外か不明の下利。
熱あれば燥して大便難と考えてしまうところだか、下利も有り得る。 また、同じ下利でも、同じ陽明病でも、原因が腸の中にあるのか外にあるのかで状態は違い、薬方が違う。

燥屎無ければ、小承気湯 燥屎有れば、大承気湯


この章では、燥屎あって小承気湯となっており、明らかにおかしい為に「修正されるべきであろう」と書かれています。



小承気湯と大承気湯の違いについて、概念としての燥屎であれ燥屎の有無について等、沢山意見を出し合い議論して盛り上がり、あっと言う間に時間となりました。
従って、次回に引き続きます。

○忘年会

平塚駅前にある「七海」秋田美人の女将さんのいるお店にて。
今年一年の感謝を込めて、きりたんぽ鍋でカンパーイ!


○次回は、
新年1月11日木曜日、17:15〜
平塚市民センターにて行われます。

来年度も湘南研修会をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
新年も皆様のご参加お待ちしております。




| 湘南研修会 | 16:54 | - | -
12月 福岡の勉強会

12月 福岡の勉強会

 

---(今日の内容とメモ)-------------------

1、静座法

2、疲労​について 養母

・疲労発生のメカニズム

・疲労の薬方

・疲労の灸法


3、古典読解 標幽賦

基本的には『素問』『霊枢』『難經』からの陰陽が多い。

そこから何を切り取り、張り付けるか。

その編集具合で、作者の個性が現れるようです。

大分読み進んだので、あと2,3回で読み終わるでしょう。

どんどん行きます。

 

4、実技稽古

一年の疲れを取る稽古という名の、治療大会になってしまいました。

 

------------------------------

 

それでは皆様よいお年をお迎えください。

 

文責:河原燈観

| 九州の勉強会 | 12:41 | - | -
12月東京月例会

 

 寒さも厳しさを増してきた師走の第三日曜日、

 東京、根津の七倉会館にて月例会が開催されました。

 

 ●静座

 

 

 

 ●講話

 

 本日は山野鵬観先生による講話です。

 

 

 

 実技中心の講義

 

 

本日の講義は実技中心で行われました。

「いやしの道」では鍼をする姿勢を大切にしますが、「ゆったりと構えるにはどうしたら良いか?」

その構えの問題について一助となるようにと、山野先生がご指導下さりました。

 

まずは模範実技にて。

二人組でモデルが腹這い(パピーポジションという。アザラシやオットセイの子供の意だそう。)になります。

(写真を参照に)

肩甲骨の動きを出す(ほぐす)ために左右の肩を交互に動かす。かなり広範囲に動くことがわかるはず。

 

 次に四つん這いになり、胸を落として肩甲骨を

寄せる。肘の向きを変えてお尻の方を向かせる。腰も肩に寄ってくる。術者は肩の動きにテンションをかけたりする。

さらに応用で術者はモデルの胸椎七番に触れて肩甲骨間部が高くなるように促す。胸椎の軽いズレなら修復することも可能とのこと。

 

この後、鍼の刺鍼の構え(両腕と胸で円を作る、中指を意識)をする。やりにくい人は肩凝りがある。

 

実際に二人組になって鍼を置いてみる。気が至った感覚を覚えていくと良い。

上腕、前腕には余り力は入っておらず、肩甲骨の所で浮いて止まっている感じにする。自由に手首を動かせるように。

 

具体的なエクササイズもあり大変分かりやすい講義だったと思います。あとは各自、鍛錬あるのみです。

 

 

 

●臨床発表

 

 

「坐位・前屈での刺鍼が奏功した足の痛み・痺れについて」

中川由紀先生による発表です。

患者は以前より体調管理とうつ症状予防のために通われていた40歳女性。

一週間前に映画に行き坐り心地の良くない椅子にて鑑賞し、二日前より急に左足に痛みと痺れが出現。歩行時に左足に

荷重できないほど。また臥位の横向き、くの字の姿勢で増悪。痛みは足の何処とは言いにくく凡そ膝から足関節外側および

後面とのこと。

診察所見は眠剤を使用することもあるが現在はよく眠れている。

<脈状>やや緊、左尺沈が強い。遅数は平。

<舌状>青味強く先端やや紅、歯痕あり湿潤。全体に白い苔。

<月経>順調。生理痛なし。

<腹状>ガスでパンパンに張る。季肋部は湿って軽い押圧でも嫌がる。上腹部、臍両側に冷え。両天枢周囲に硬結。右回盲部に邪熱と硬結。気海付近に少し虚状あり。

 

 検査所見は、訴えのある個所には圧痛なし。SLR80度にて痛みあり。パトリックテスト、床より40センチで止まる。右は問題なし。左側屈、右回旋にて左側に痛みあり。L2L3間、L5S1間の腰椎棘間に圧痛。左腰部に緊張と邪熱。左腸骨稜に沿ったところと関元兪、小腸兪に硬結と圧痛あり。

診断は悪い姿勢で長時間座ったことにより腰部、仙腸関節部が凝って硬くなり、腹部の水毒により気血の巡りが悪くなったことから坐骨神経の走行上に生じた。

治療方針は先急後緩にて、左側の痛みと痺れの治療を行う。腰部、仙腸関節部の後に腹中の状態を整えることにより気血を巡らせ水毒を軽減させる。

治療内容は脚気衝心予防のため心包経へ引き針後、背中、腰部、仙腸関節部の散鍼、切皮程度の刺鍼、左関元兪、小腸兪の

単刺。崑崙に引き鍼。季肋部、右回盲部を散じ両天枢、気海に灸。胆経・侠谿に引き針。SLR、パトリックテストの

改善はあるが、左側に痛み残る。座位にて深い前傾姿勢となってもらうと三焦兪、腎兪に硬結があり、硬いスジに当てるように刺鍼と雀啄。この後、テスト正常、痛みが消失し、普通に歩ける。

二診、初診以降痛み痺れはなく快調だったが、頚肩部の不快感が強くなった。これら慢性症状の治療を行ったが、念のため座位での左患部の治療も行ったとのこと。以後、左足の症状は再発せず。

 

考察 海野先生の真似をして坐位にてポイントを探すことは、今回のように坐骨神経痛のデルマトームと離れた治療部位を見つけるのに有用であった。治療直後に症状が改善していることから、腹状に対する治療は不要だったか?治療後に頚肩部の不快感が増大してしまい、予防のために頚肩部を緩め手によく引くなどが必要だった。

 

先生方のコメント

  • 引き鍼を三回やっているがなぜか?→腰の治療した後は崑崙と言うように一つづつ処理した。
  • 三焦兪の刺鍼で中川先生は何をしようとしたのか?→足の方に気血を巡らすイメージ。
  • カイロの先生が診れば一目瞭然だが仙腸関節障害と反射痛(三焦兪辺り)が出ている。とても上手に治療している。
  • 考察にて初診の腹部の水毒の治療は必要なかったのでは?と言っているが必要。
  • 腰痛は、浅い部位が障害されている時は腰部、深い部位が障害されている時は足などに出る。坐位にて深い前傾姿勢を取らせることで深い悪い部位を表層に出しやすくする。触診でポイントを探しやすくなり、深鍼で下まで響かせる。仙腸関節椎間関節 腸骨稜のトリガーポイントなどで治しやすいが、治りにくい場合はそれより上に出ていることがある。三焦兪の辺りは筋膜が癒着しているかもしれない。
  • 中殿筋、環跳なども目の付け所。
  • 腹の大棗のスジに刺鍼して膝を立てて腰をひねることで水毒へのアプローチをする。
  • 脚気衝心とあるが、これは足に邪毒がある場合であり、今回の症例は当てはまらない。

 

 

●全体稽古

 

 入会者が増えて恐ろしく手狭になってきました。暖房いらずの室内の様子。

 

●おまけ

 

例会終了後、今年も盛大に忘年会が開かれました!

芸の披露あり、治療あり、プレゼント交換あり、なんでもありの楽しいひと時となりました。

載せられない写真が多数(;^_^A(笑)

 

 

 本日、講義担当の山野先生が故郷にお帰りになるとのことで、

 記念品の贈呈となりました。そのうちネット販売されるかも(笑)

 PTでもある山野先生は、私たちとは、また違った着眼点でいやしの道協会を盛り上げて下さりました。

 長らくご指導いただき、本当に感謝ばかりです。

 

 さてさて、皆さま、どんな一年でしたでしょうか?

 来年も有意義な一年となりますよう精進してまいりましょう。

 では、よいお年を!

 

 (文責・伊藤)

| 例会 | 00:05 | - | -
11月 東洋医学と養生の会

11月26日(日)、京都の心耳庵にて「東洋医学と養生の会」が開催されました。

鍼灸師6名、一般参加6名(うち1名は幼児)

 

1)『養生訓』(巻・第五)輪読

「上気」を鎮める方法として、髪をくしけずる、ということが挙げられていました。

一般参加の女性から、朝起きたときに顔がむくんでいても、髪の毛を念入りに櫛でとくと、むくみが引いていることがある、

という話が出ました。

 

坊主頭の人も、上に上がった気を散じる目的で、櫛を使うのはどうでしょう。

小児鍼につながるものがあると感じました。

 

著者の貝原益軒は、寝る姿勢として横向きを推奨。

上向きに寝ると、「おそわれる」から、というのが理由。

特に手を胸の上に置いて寝ると、「おそわれる」のだと。

これはおそらく、胸がつまって、悪夢を見たり、うなされたりする、ということではないかと考えました。

 

現代の人は、手軽な健康法としてストレッチを行いますが、

『養生訓』や『養生物語』など江戸時代の文献を見ると、

「伸ばす」ことよりも、「手でなでさする」ことが中心だったことが分かります。

どちらが気持ちがいいか、どちらが身体の調子がいいか、比較してみるといいかもしれません。

 

 

2) 気功

寒かったので、山には行かず、室内で行いました。

 

スワイショウ。

ずいぶん硬い動きの方がちらほら。

心がリラックスできていないことと、動きが硬いことと、表裏一体の現象のような気がします。

 

両手を身体の周りに振り回す動き。

子どもも一緒になってお母さんの周りを走り回っていました。

 

 

3) 治療

一般参加の方の治療をさせていただきました。

治療後、普段気を付けるべき点について患者さんに尋ねられてしどろもどろ。

普段自分が養生を心掛けていないと、患者に聞かれても自信を持って答えることができないと気づかされます。

「患者さんと一緒にどうしていけばいいか考えるという姿勢が大事なんや」と先輩のアドバイス。

 

 

12月は「東洋医学と養生の会」はお休み。

次回は、1月28日(日)の開催予定です。

皆さま良いお年を。

 

(文責:村田)

 

| 東洋医学と養生の会 | 09:31 | - | -
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