いやしの道協会ブログ

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11月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第157回 平成301117

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(16)◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(眼目・耳病)手術は、とうひ手術・浅深術

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」より

この書を譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため

病名や穴名を漢字に変えて編纂し直したものです。31期も引き続き

「療治大概書」を学びます。

眼目

両眼があるのは、天に太陽や月があるように人間の身体にも左右の目があり、

目は萬の物を見る物で一身体の要のようである。

目の病には72種類の眼病があると言われ、大浦先生の資料には内症24名、

外症48名症状や発症の仕方でいろいろの名前を付けた一覧が記されていて、

東洋医学的には同じ目の病でもどう発症してどう変化していくか詳細に仕分け

分類しているので読んでいると様子が分かる「療治の大概書」には72種あり

で内容の説明はない。しかし、おおよそ大事なことだけしるしますとある。

黒目は肝臓を司る。内眥(目頭)は心、まぶたは脾、白眼は肺、ひとみは腎、

と目を五臓配当している。臨床的に意味は?大体において目の病は色体表では

肝との関わりがあると言っている。まぶたは脾というがまぶたが痙攣するとき

は水毒がたまりむくんでいる時になる。またまぶただけでなく、身体がぴくぴく

するときは水毒のなせるわざである。東洋医学用語で「筋掦肉じゅん」

(きんてきにくじゅん)眼瞼痙攣こういう時、漢方は利水剤を使う。茯苓

(神経性の痙攣に効果)を使うと良い。また鍼灸では水分穴と気海穴をセット

使い小腸の動きをよくすると顔のむくみやまぶたの腫れがとれる。

目の内側の毛細血管が切れて赤くなる‥心 高齢化すると目が衰える・・腎と

いっているが 関連付けて大体つかむと良い。三陰交・風門・手足三里・百会・

肩井・肝兪 が記されているが、目の周辺部の穴を使うと良い。

真伝流の「中之巻第三」の治験例21.雀目。神庭穴に三稜鍼で血を取り、

何と鍼痏に塩を塗る。(痛みで涙を作らせて血管を拡張させて毒素をだす。

その後足三里の多壮灸、全身的にしっかりさせる目的か。)治験例26

目赤まぶた痛。 島浦和田一さんは足三里の灸をよく使っている。

この治験例では足三里の多壮灸だけでなおしている。

治験例28目出泣、痛痒、眼中有赤昹に、攅竹、絲竹空は鍼管を使う術にて

風池は啄術、目の奥に向かいひねりながら入れひねりながら邪を抜く治療。

耳の病

耳は腎の主ところ。腎虚すると聞えにくく、耳鳴りする。左の耳聞えないは胆経

の上の方に熱を持ち気が上昇する。右耳は色欲相火動くなり、と上に気が上昇して

頭がおかしくなるSEX過多、右腎命門で右といっているかも。気が変動するとき

大体下へ行かず気は上昇する。失敗例で胆経上の突っ張りがひどい人に風池に置鍼

して,気のとうりを良くしようと単純に考えに陽陵泉に置鍼して寝てもらっていたら

、頭がガンガンしたと言われ抜鍼後休んでかえってもらった。下に引こうと思っても

風池の強いところに気は行ってしまうので注意。腎経に風熱あるとき両耳腫れ痛む。

太目の女性で腎臓が悪い人が実習という緊張の中大汗を描いた後冷房で冷えて

急性腎炎になってしまった。耳鳴りになり季肋部の熱を取って腎の熱は取れたが上の

症状は残ったが3回目で治る。耳聞えぬ、聴会、迎香、足三里。耳鳴るは頬車、迎香、

百会。耳痛むは耳門、間使(別の本は肝兪)、章門、頬車、風池。老人施難聴は気虚

なので気が虚しているか(気が巡っていないので血流をよくするが、実熱から炎症を

起こしている場合は熱を散ずる。良く見分けて治療する。

手技の練習は儖ひ術(とうひじゅつ)と浅深術

 11月24日25日日本鍼灸学会に於いて大浦先生の発表がありました。

 「杉山流と江戸期鍼灸流派の毫鍼について」

  次回は12月15日です。 (市川友理)

| - | 18:47 | - | -
11月 東京接心会

立冬を過ぎ、冬の気配が感じられる11月24日(土)駒込・勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

 

 

 

 

[実技]

一般の患者さんへの治療と初伝者は諸先輩方による指導です。

 

 

 

 

[講義]

山野 鵬観先生による「原初生命としての人間」の講義です。

 

 

野口 三千三先生の「体操は自分でやるマッサージ、マッサージは人にやってもらう体操」という言葉から、マッサージの部分を鍼灸に置き換えて考えてみようから始まり、違う角度から操体法の橋本 敬三先生の「運動系と植物系との相関の領域こそ、東西医学の融合地点ではないでしょうか。」の解説で、運動系とは整形外科で、植物系とは内科(内臓系)のことであり、それぞれを繋ぐものが経絡である。

体を動かして治るのなら苦労はしないが、ある動かし方をしたら内臓系も反応して体が良くなる。別々の先生だが、ひとつは体操、もうひとつは操体法という方法で、ほぼ同じ時代に身体を研究していったそうです。

 

野口 三千三先生の「何かそこにある「もの」が主体ではなく、「こと」が主体であり存在である。」から。

「もの」とは物質(身体など)、「こと」とは関係及びその変化(状態の変化)であり、我々、鍼灸は寒熱などを補瀉し「こと」を変化させて治療していき、野口体操や操体法は「もの」から変化させて治療していく。

 

今回は「もの」からのアプローチで実際に膝の痛みのある患者さんに実践していただきました。

 

 

 

 

 

 

 

[坐禅]

本堂に移動しての坐禅です。

 

 

 

坐禅後は白隠禅師坐禅和讃を唱和しました。

 

来月も勝林寺さんにて、12月24日(土)17:30から行われます。

どうぞご参加ください。

 

(文責・中野)

| 東京接心 | 17:34 | - | -
11月関西支部研修会
11月25日、日差しの暖かい日曜日、京都で関西支部研修会が行われました。


最近、会場の空き状況が厳しい為、毎回場所が変わりますが、今月は京都市南青少年センターです。
研修会場から、東寺の塔が望めました。



(横田観風先生の書を会場の床の間に掛け、会が始まります)

今月は、いやしの道協会副会長・協会正教授の堀 雅観先生による特別講座が行われました。

◯万病一風的治療に活かす西洋医学
鍼灸学校時代から筑波大理療科教員養成施設で講師も務められ、これまで西洋医学的な研究を重ねてこられた掘先生の視点から、 腰痛と下肢症状の総論を講義して下さいました。

万病一風的治療に活かすべく、知っておくべき西洋医学的ポイントを教わりました。
東洋的治療では主に手を使います。それで分かる事は何より大事ですが、別の指針として検査も大切。
同じテストでも、身体が変われば違うとか、する人が変われば違うのではいけません。検査するからには、正しく行うことが重要です。
見ると行うとでは大違いで、上手な検査をするにはだいぶ練習が必要です。

そして、鍼灸院に来られる患者さんが、どのような時に西洋医学を優先させるべきか、具体的な見極めポイントも教わりました。









◯昼食
手作り大豆を使った手作り味噌玉の差し入れで、美味しいお味噌汁をみんなで頂きました。やはりお汁物は身体が温まります〜


◯手の内(総稽古)
先ずは手の内。鍼を持つ手は考えなくても動くよう、日々鍛錬。
堀先生考案、鍼の練習方法のレクチャーを受けました。
そして、総稽古。
各々の課題を伝え、ご指導頂きます。
総稽古はいつも、自分以外の方の課題から、目から鱗の学びがあります。











◯境涯といやし・心の浄化ワーク

鍼道発秘余論より
〜葦原検校〜
仏にも 神にも人は成るものを など徒に持つ 心なるらむ
迷いにし 心一つね開くれば 知恵も情けも 有明の月
為せば成る 成さねば成らぬ 成るものを 成らぬは己が為さぬなりけり


この言葉の意味を噛み砕いて考えることからワークは始まりました。
偏った思想や宗教感ではなく、引き寄せの法制や、宇宙の法則、秘教や密教、波動などにも及ぶ興味深いお話を聴きながら、皆がそれぞれの想いを感じている空気でした。
治療者は日頃から、本来の自分として生き、自分自身を浄化させること…云々。
自分を取り巻く環境は誰のせいでも無い。自分の中に起こる気持ちも人のせいでは無い。誤魔化さずに認めて前に進む。
湧き上がる感情をありのまま共有させて頂き、言い訳せず素直になろうと、カラダで感じるひとときでした。

いろいろなお話を伺い、未熟な自分の小手先ではなく、大いなるもの・宇宙からエネルギーを頂き、鍼や身体を心から信じて治療が出来そう…
その気になるのだけは得意な私は、そんな気までしています。



◯感想・感謝の時間
一人一人、今日一日の感想と、堀先生への御礼をお伝えしました。
朝早くからお出掛け下さり、本当にありがとうございました。




あ??いつの間に?関西支部の研修会に福岡の河原燈観先生が飛び入りご参加!

午前中からの研修会も、短く感じる内容の濃い一日でした。
名残を惜しみつつ、打ち上げで乾杯し、お店を出たら東寺の美しいライトアップがド迫力でした。




次回は、今年最後の研修会です。

12月9日(日) 10時〜18時
高槻現代劇場の文化ホール3階
第1和室 にて行われます。
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/bunka/theater/facility/culture/japanese.html 〒569-0077  大阪府高槻市野見町2-33

(文責:田原)
| ◇関西支部 | 14:01 | - | -
11月 月例会

あいにくの曇りですが、根津の七倉会館にて月例会が行われました。

 

1.静坐

坐禅、姿勢を整え、呼吸を整え、心を整えます。

 

 

2.講話

 石井 道観 先生

「万病一風論的治療の整形外科的疾患の応用」

 

 

症例を通して、どの様に整形外科的疾患に万病一風論的治療を応用するかの話がありました。

 

症例

「患者、50歳男性

主訴:左肩甲骨内側縁の鈍痛、左上肢の鈍痛

現病歴:2〜3日前に上をみながらクーラーの掃除を3時間した後から、主訴の症状が現れひどくなってきた。今のところ日常生活に大きな支障はないが、痛みが出ている部分には20年前からコリがあり今回と同じような事を繰り返していた。

所見:平脈、舌微薄苔

 腹診:下焦がやや柔らかい程度で特記すべきことはない。

 二便は正常、食欲あり、睡眠は毎日7時間ほど熟睡できている。

 ジャクソンテスト陽性、スパーリングテスト陽性

鍼灸院受診前に整形外科にて頚椎症性神経根症の診断を受けた。

既往歴:中学生のころに器械体操をしていてその練習中に高鉄棒から落下して頸椎捻挫をしたことがある。」

 

「このような患者が来院したときに何をイメージするか。

何をさらに聞くべきか。」

 

質疑応答があり以下のことをさらに聞き出しました。

 

「ジャクソンテスト、スパーリングテストでは頸から上肢にかけて痛みがでる。

今はじっといていても痛い。

痛みで夜、目が覚めることはない。

筋力低下なし。

皮膚感覚に低下はないが、左の母指と示指に違和感がある。

上を向くと痛みは強くなるがそれ以外に楽な姿勢はない。

自覚で熱感はない。

右利き。

仕事は接客業の会社員。」

 

このような患者は鍼灸院によくきますが、患者のイメージをつかめるかが大切です。イメージがつかめたら治療方針が定まって、その方針に従って治療を行うことができます。

 

参加者に患者のイメージ図を描いてもらい質疑応答が続きます。

 

患者のイメージ図というのは毒や邪が描いてあります。そこが原因となるので、邪毒がわかれば治療方針が立ちます。

 

万病一風論的治療では目に見えない身体に悪影響を及ぼす働きを邪といい、

目に見える実態で身体に悪影響を及ぼす働きを毒といいます。

 

この患者は頚椎症性神経根症という西洋医学的診断を受けています。第6頸椎か第7頸椎あたりで何かしらの影響を受けている可能性があります。

普段は神経が影響をうけるものがあったとしても、第0段階では身体の方が症状を出るのを抑えているので、症状は出ません。いわゆる鎮静化した毒の状態でいられます。しかし、身体に負担をかけることをしたので鎮静化した毒を刺激してしまって毒が騒ぎ出してしまった。その毒からでた邪が神経を刺激してしまって今回のような症状が出てしまったと考えられます。

 

整形外科的疾患でも万病一風論的にみると邪毒があるという考えを持つことが大事です。普段は鎮静化した毒があって、それが刺激されて毒が騒ぎ出してそこに炎症がおきて邪が発生して症状がでます。そのように考えれば邪毒に対する治療を行うことができます。整形外科的な鍼灸でも一見やることは一緒ですが、万病一風論的な考え方をすると、このように身体をイメージすることができます。腰椎のヘルニアでも、坐骨神経痛でも同じです。整形外科的疾患も万病一風論的に治療ができます。

 

純粋な整形外科的疾患ならこれでいいですが、純粋にこういう状態の患者は少なく、実際に診断してみると胸に心煩や心下痞硬があることもあります。もともと頸部に古傷があって今回のように上を向いて作業して悪化したのではなくて、過度なストレスが加わって今回のような症状が出た場合は純粋な整形外科的疾患としてみるのではなく、心煩や心下痞硬から今回の症状でているというイメージを持たないと治療は失敗します。

 

腹診にも所見があり、心下痞硬があり、胸にザワツキがあっても、今回の症例のように上を向いてから上肢が痛いという症状がでた転機を考えれば、どちらを優先して処置しればよいかという判断はついてきます。

 

むかし頸椎捻挫をしてその後遺症で瘀血が残っています。その瘀血を毒ととらえることができます。また、椎間孔も狭くなっていることも考えられます。目に見える実態というのを毒と広い意味で考えるのであれば、椎間孔が狭くなっているのも毒ととらえることもできます。

 

きっちりした答えはありません。100%正解の治療はありません。

正解かどうは治療をやってみてその患者がよくなったら正解、よくならなかったら不正解です。その時、どのようにしたらよかったのだろうと、その答えを考えられるようにするには自分の中で患者のイメージを持っていないとできません。患者の状態がこうだからこうしようしようとします。もしそれでダメだったら、患者の状態のとらえ方が間違っていたのか、こうすべきだったところを間違った方法でおこなったのかをつかんでいないと次のステップに行けません。

イメージをしっかりと持つことが大事です。

 

症状がでている原因となるイメージを描ければ治療方針が立ちます。治療方針が立てば治療ができます。治療というのはシンプルにやれればやれるだけ効果があります。

 

 

3.症例検討会

 中川 由紀 先生

「帯状疱疹、帯状疱疹後痺れ&痒み体験記」                    

 

 

【はじめに】鍼灸師であるならば、帯状疱疹の患者様や、帯状疱疹後神経痛の患者様に接することは多々あることだと思われる。そんな時何かの役に立つこともあるかもしれないので、私自身が経験した帯状疱疹について、病の経過や治療内容を報告する。

【患者】女性、四十四歳。鍼灸師。

【主訴】帯状疱疹(左顔面部)。帯状疱疹後の痺れ、痒み

【主訴以外の症状】左側頸部(リンパ節)が腫れて痛い。

【現病歴】

 8月中旬 飲み会が多かった。

 8月末  背中、首に筋肉痛的な痛みが有った。

 9月1日 のどが痛い。

 9月2日 歩き回って汗をかき、冷房で冷える。夜飲み会。

 9月4日以降は【経過・治療】参照

【既往歴】入院・手術なし。水疱瘡は4、5歳に罹患。

【増悪・軽快因子】

痛み:何をしていてもずっと痛い。ロキソニンを飲むと二0分後〜三時間程度は和らぐ。入浴時も少し和らぐ。

痺れ:刺絡すると改善。ある時期からは刺絡すると悪化し灸すると改善。入浴時改善。

痒み:布団に入るとかゆみ増大。歩いて五分位経つと増大。一度掻くと増大。入浴時改善。

【診察所見】(9月6日時点)

〈脈状〉やや弦。寸関尺は記憶なし。浮沈は中。左右差なし。

〈舌状〉見ていない。

〈腹状〉腹部:上脘、中脘固い。下焦冷え、軟弱。

 ※痛みが強い時はどうしても所見を取る気力が出ない。


【診断】帯状疱疹。体力の虚がベースにあり、三叉神経第一枝、表皮に炎症が起こった。越婢加朮湯証。

【治療方針・治療内容】西洋薬でウイルスの増殖を抑え、先急後緩で悪血を出す。休養を取る。痛みが強い時は消炎鎮痛剤で抑える。

【経過・治療】

9月4日 頭部の一点(「五処」辺り)がピリピリすることに気づく。継続して同じ所がピリピリするというのは初めて。

9月5日 ピリピリが更に増して少し痛い。

  (略)

10月5日 痺れ、痒みなし。

10月9日 目の奥が痛いような気がする時が二、三回あった。天柱、風池辺りに響くまで雀啄し、攅竹、糸竹空にお灸したら軽快。

 

【考察】帯状疱疹発症について考えてみると、9月1日頃、のどが痛く、風邪をひきそうな予感があった。その時邪に入られ、その前後飲食の不摂生があったため水毒増大し、虚証となり、免疫力が低下し、元々あった水痘ウイルスの毒性が増大したと考える。帯状疱疹の場合、一刻も早くウイルスの増殖を抑える薬を服用した方が予後が良いことは知っていたが、最初は痛みがそれ程無かった為、「せっかくの機会だし、鍼灸治療を行って様子を観察したい」と、皮膚科受診のタイミングが遅れてしまった。しかし、「合宿(9月16日)までには腫れを何とかしたい」との思いから積極的に刺絡を行ったことが、後の神経痛予防につながったと考える。また、痺れ、痒みを体験したことで、その辛さを身をもって実感できたことは良い経験だった。そして、痺れの治療に関して、悪血を出すことが効果的な場合と、修復を助けるために正気の虚を補うことが効果的な場合があるということがわかった。

 

 

4.実技

今月は初伝と中伝が組んで稽古しました。

  • 5.連絡事項

    来月は月例会の後、忘年会を行います。

    参加をご希望の方でお申し込みがまだの方はお早めに幹事の小池さんまでお願いいたします。

 

   文責:野田

| ◇東京月例会 | 21:52 | - | -
11月 初伝フォローアップ講座

日中の気温も下がり、秋冬の訪れを感じる様になってきた18日、根津・七倉会館で初伝フォローアップ講座が行われました。

 

今月から第二期に入り、指導者の先生方に月替わりで講義をしていただきます。

 

ちなみに、今月の初伝フォローアップ講座は初伝・中伝合わせて11名、指導者4名、計15名と大盛況でした。

 

1、静坐

 

まずは5分程の静坐で気を落ち着けます。

 

2、傷寒論真髄の素読

 

本日は『太陽病(上) 16章』を読みました。

 

石井先生によると、この章では『壊病』がポイントとのことです。

 

また、

 

「流れを俯瞰する。」

「正証で来る患者さんはいない。」

 

とも。

 

傷寒論真髄を通して患者さんの生命の状態が頭の中でイメージ出来るようになれば、治療の方針は決まるということでした。

 

しっかり復習しないといけませんね❗。

 

 

3、「万病一風論的治療の臨床応用」講座

 

本日の講義は、石井道観先生による「万病一風論的治療の臨床応用」です。

 

石井先生が用意してくださった資料と、いやしの道しるべを教材に講義が進んでゆきます。

 

万病一風論的治療には三つの治療原則があります。

 

,泙、初診の患者さんが来院された際に、急性か慢性かによって、『先急後緩』が必要かを判断するということ。

 

(※「急」とは、急性(発症から間もない)という意味でもあり、また急を要する(急いで治療を施さなくてはいけない)という意味でもある。……『いやしの道しるべ』より抜粋)

 

(※損傷を起こして間もないときは、患部に気血が集まり、身体全体がそこを修復するために働いている。その生命の働きを阻害しないように、他の部位に治療を加えて治癒力を分散させない方がよい。……『いやしの道しるべ』より抜粋)

 

⇒柯造任△譴弌先表後裏

 

陽病とは、元気があって病気と戦える状況のことです。

 

この時は、いやしの道で言うところの『病の6段階』のどのステージなのか?。太陽病、少陽病、陽明病のいずれかに当てはまるのか?。そしてその原因は?。

 

を踏まえて、相対的に陽位から治療を始め、その後に陰位を治療するということだそうです。

 

1病であれば『先補後瀉

 

陰病とは、元気が衰えて病気と戦えない状況のことです。

 

この時は、太陰病、少陰病、厥陰病のいずれかに当てはまるのかを踏まえて、陰を補い、生命エネルギーの充実を図るということです。

 

治療が功を奏し、陽病に復し、積極的な症状が現れてきたら△稜,治療をすればよいということです。

 

この三つをキチンと踏まえることが大切だということです。

 

 

他にも、鍼灸院には慢性病の患者さんが多く来院されますが、所謂体質としての問題なのか、『所生病的是動病』としと症状が発現しているのかが問題になります。

 

皆さん、この『所生病的是動病』の理解に苦しんでいる様でした。(私もです💦。)

 

最後に症例をあげていただいて、問診や診断とイメージ、治療方針の実戦練習を行いました。

 

また、実際に石井先生が治療された患者さんの例を出して、治療はシンプルな方が効くという実例も示していただきました。

 

「フォローアップになってるかな?。」

と、石井先生。

 

なってます❗。滅茶苦茶なってます💦。

 

実戦的な内容でとてもタメになりました❗❗。

 

来月は原田修観先生による『万病一風論の提唱』「第七章、求道的側面」について の講義と、問診力と触診力の稽古を行います。

皆様、振るってご参加ください。

 

(文責:松本)

| 初伝フォローアップ講座 | 13:30 | - | -
11月 東洋医学と養生の会

11月11日(日)京都上賀茂 心耳庵にて「東洋医学と養生の会」が行われました。

今日は秋晴れのいいお天気です。

養生の話       村田先生

これから、貝原益軒「楽訓」を読んでゆくのですが、

その前にプリントが1枚。 

「鍼道発秘」の「心を得ること」とは何か?を、

皆で、あらためて考えてみました。一つの答えだけがあるわけではありません。
それぞれの心に、その問いがあらためて投げかけられました。
その後、「楽訓」を読み進めて行きます。
「あめつちの恵みをうけて、生きとし生ける諸々きはまりなき内に、人ばかり貴き物なし、
如何となれば、人は萬物の霊なればなり。」
と始まります。儒学者らしいことばです。日本人の死生観と合っているのでしょうか、
違っているのでしょうか、現代の私たちの死生観も問われます。
「あはれみの心を本として行ひ出せる諸々の善を、すべて仁と云う。」
あわれみの心とは何か? 仏教の慈悲とは? 仁とは?
わかっているようで、わからない言葉たちです。
それぞれに思ったことを話し合います。その中の素適なことばが心に残ります。
でもそれは、まだ自分の言葉にはなっていない、とも思います。
気功・ヨーガ     玉水先生
今日は患者さんも、村田先生も風邪ぎみなので室内でおこないます。
まずゆっくり足首を回して、ほぐして行きます。
ゆっくり回していると、体の遠くに響く感じがあったりします。味わいます。
足の裏を押して行きます。凝っているところ、押えると痛む所、響く所があります。
ほぐして行きます。足の表側も押してゆきます。
呼吸と座禅
ゆったり呼吸して、丹田を意識します。丹田で呼吸します。
治療・実技
今日の村田先生は風邪気味で咳がでています。
皆で治療してゆきます。
今日の参加者は、患者さん1名、鍼灸師5名、学生2名です。
治療は同じ患者さんであっても、その都度違ってきます。
稽古を積んでいても、伸びる時、伸びない時、があります。
ことばにできること、できないことがあります。
振返りの会
それぞれの想い、反省点、気付いたことなどをシェアします。
今日も1日、良い時間をもつことができました。ありがとうございます。
東洋医学と養生の会は、12月はお休みです。
次回は、1月27日(第4日曜日)となります。
関西支部研修会は11月25日(日)
東京から堀雅観先生をお招きしての特別講習会です。
会場は、京都南青少年センターでおこないます。
自分の鍼灸の手の内について、ブラシュアップの良い機会になると思います。
どうぞ、奮ってご参加下さい!!!
連絡は玉水先生までお願いします。
(文責:小倉)
追記
手を撮ることで、手と心と場を乱しました。申し訳ありません。
固くなる前の集中した柔らかい手がこちらです。振返りの会の雰囲気はこちらです。
 
| 東洋医学と養生の会 | 09:04 | - | -
11月湘南研修会

小春日和の11月8日、平塚市民センターにて

湘南研修会が行われました。

1・基本動作

 

・調和息

曲げる、伸ばす、落とす、これを繰り返します。

続いて腹式呼吸、逆腹式呼吸。次は手を合わせ、気の操作。

さらに、鍼を持って練習です。

 

2・総稽古

ー臍覆郎孤┐猟砲漾(内側)

筆者がモデルです。

今年の7月から左膝の内側の痛みがあり、

緩解と増悪を繰り返してきました。

整形外科的には問題がなく、加齢によるものとの回答。

歳のせいと言われるものです。

治療院にもこのような症状の方は来られると思いますが

それではどの様に治療するのが良いのでしょうか?

経過を聞きながら、現在の膝の状態を把握します。

膝のどこが痛むのか、どのような動きで痛みが出るのか、

半月板、側副靱帯などの損傷はないかを調べ、

どこに問題があるのかを細かく探していきます。

仰臥位で膝を曲げて一鍼、うつ伏せで一鍼、

最後は円皮鍼を一つ貼って終了です。

そうすると痛みがとれ膝の屈曲も楽です。すごい!

 

⊆臍覆蓮途中覚醒と腰痛です。

風邪気味とのことで、葛根湯を内服されて来たそうです。

脈診:浮、細、右関緊

腹:暖かい、下腹部力ない、首から胸にかけて熱、両胸脇部やや膨満。

胸の熱の原因は?

ここで痰症と肝症の違いを説明していただきました。

(冷えと熱の違いがあること、鍼の仕方にも違いがあります。復習が大切です。)

治療は、先表後裏。

熱のある後頭部の散鍼、背中も散鍼

(*肝症の治療は、肩背を多く刺す)肩甲間部の圧痛点に鍼。

腰は、痛みのある所が腸骨稜であったため、

うつ伏せではなくお祈りの姿勢で鍼をします。

     ↓

足に引き鍼、しかし脈は整わずさらに手に引き鍼。

 

指導の先生方も、相互治療です。

 

*お待ちかね、おやつタイム。

今日のおやつは和です。もうひと頑張りしましょう。

 

3・講義「切脈一葦」 木村先生

P454.5行目から

本文:傷寒の毒、少陽に轉じ、陽明に轉じ、或は停食気滞。・・・・

意訳:傷寒の毒が少陽に転じ、陽明に転じ、或は停食気滞。

或は痰飲撰疝積。或は瘀血蚘蟲等の諸々の病毒が、

心腹に結聚する者を病毒という。

此の病毒が脈道を塞ぐ時は実證であっても、虚脈を見わす。

或は結促代、及び七死の脈を見わす事もある。これを仮虚の脈という。

此の病毒が陽気を閉じ込めて、表に達する事ができない時は、

実脈であっても、手足が厥冷し、或は風を悪み、寒を怯れる等の

證を見わす事がある。これを仮虚の證という。

此の病毒が陽気を閉じ込めて、脈道を塞ぐ時は、

脈と證が倶に、虚脈證を見わす事がある。これを仮虚の證という。

此の三脈證は、内に必ず苦満・拘孿・実満・急痛等の実證がある。

これを真実仮虚という。

これは切脈と寫形を以て決断する所である。

治療法は當に陽病のそれに従う。

寫形とは・・・

 

4・傷寒論真髄 海野先生

393章 大病差後、労復者、枳実梔子湯主之。

梔子豉湯証にして胸満する者を治す。

大病をした後回復したが、疲労などでまた病気になった。

これはベースに虚があり、身体が治っていなかったことから

邪に入られ自分の弱い所に邪が入った。

 

〇胸満:胸満には数種類あり(凸凹円)、

腹診すると実していて、胸中に毒があり、満している。(長沙腹診考)

胸満には、枳実、呉茱萸、厚朴の胸満がある。

・呉茱萸の胸満

呉茱萸湯の胸満ー腹中に強い虚寒があり、胃内停水もある。

下焦の虚より上衝が起こり、それが胸を衝いて胸満が、

消化器に影響し嘔が、頭を衝いて頭痛が起こる。

ポイントは冷え、死にそうなほどの頭痛、嘔吐。

下焦が虚して、お腹が冷えて、水毒がたまって、心下が引きつっている。

◎鍼灸治療におけるポイントと鍼道発秘 大寒、霍乱の手法。

陰病の頭痛と陽病の頭痛の治療法の違いは→

陽病:両の手に引く、百会、刺絡

陰病:首の横(三焦携帯)響くところ、首の横、背の七、九、深くめぐらす。

吐かせた方がいいのか?吐き気を止めた方がいいのか?→

毒を出すための嘔吐ではない。冷えていて消化機能が落ち、

上逆することで吐き気がある。この時は止める。

・枳実の胸満  

枳実梔子湯:普段から胸中に気の結ぼれがある。

(梔子豉湯証よりも強い気の結ぼれ)が虚気上衝により胸を突き

激しい心中懊悩と胸満が現れる。

下焦に虚、胸中に熱(心中懊悩、胸満)。

鍼灸治療におけるポイントと鍼道発秘 放心

虚:(気海を久しく留め、陰陵泉に引く)

胸中の邪熱:痞根(側臥位)、章門の辺を深く刺して(瀉法で熱を引く)

手足に引く(実熱を引く) 

肩、背中、項を軽く刺す。(浅く、多く熱を取る。)   

・厚朴の胸満

半夏厚朴湯:胸部から心下にかけて結滞した水毒がガスを発生し、

胸満や咽中炙臠、胸中痺(塞がり、痛み)、

肩甲間部のこりや痛みがある。

鍼灸治療におけるポイントと鍼道発秘 痰症

胸部から心下の水毒・ガスに対して寒の治療

肩、背をゆるめ、七、九、十一を深く刺して気を巡らし手足に強く引く

横腹を深く刺して留める。ー水毒体質で痰症の場合の治療法(寒の手法)。

*痰動じた物に対する刺法は?痰+邪 毒性化が増大したものはどうするのか?

→まず、痰症が原因とわかるか?

過去の症状、体質から毒が飛んで出ている症状なのか見極めることが大切。

熱、冷え、邪がどうなっているのか、傷寒論から考えていく。 

☆次回は、12月13日(木曜日)13時30分より平塚市民センターにて

今年最後の湘南研修会となります。どうぞ皆様ご参加くださいませ。

 

文責:牛尾

| ◇湘南研修会 | 09:54 | - | -
10月 東京月例会

少し前まですっきりしない天気が続いていましたが、本日は秋らしい晴天に恵まれました。先月は合宿だったため、二ヶ月ぶりに月例会が行われました。

 

1.静坐   坐禅、正座で呼吸、姿勢、心を整えます。



 


 

2.講話  三輪 圓観先生


 

 

 

患者さんとどのように関わるか。

 

それは、施術者の考え方によっても違いますし、患者さんの症状によっても異なります。これが正解不正解というものはありません。


今回、先生ご自身が経験している症例を元に、グループディスカッション形式で話し合いながら、各グループが発表する形で、講話が進んでいきました。




輪になってお互いの意見を出し合っていきます。

 

 

 

もし自分だったらどうするか。

 

 

 

サポートする時にどんな情報を知りたいか。

 

 

 

その情報を知った中でどう関わるか。

 

 

 

 

時には患者さんのご家族に重点を置くことも必要、必ずしも深く関わることが良いわけではない等、様々な観点から意見があり各自新たな気づきがあったと思います。

その中から何を選択するかは、施術者と患者さんの関係の中から選ばれるものですが、その中で、我々が現状で何ができるかを明確にすることも重要だと感じました。




 

3.症例検討会  森 勝先生







元気に外出できる様になった肩凝りの治療
               
【はじめに】
運動が嫌いで歩く事が苦手であった患者が、主訴の肩凝りが改善し元気に外出できる様になった症例。
【患者】五十三才 女性 身長 百六十五儖漫‐し痩せ型。
【個人歴】貿易会社に勤務していた。結婚(いつかは不明)後二児をもうけ、現在は主婦業の傍ら書道を教えている。紹介され来院した。
【初診日】平成三十年五月十五日
【主訴】特に最近悪化した訳では無いが、慢性的に特に右側の頚や肩が重く頚が動かし辛い。(頚の可動域は診察していない)
【現病歴】十代の頃から頚や肩が重く感じていた。頚が動かし辛い。
【随伴症状】喉に突っかかる感じが有り声がかすれて出し辛い。(診察の結果異状は無く病名は無い。発症時期不明)・側彎症(胸椎六番から九番までが右側に捻じれている)・胃下垂・下肢静脈瘤・足の冷え。
【既往歴】三月頃に食後や歩行時に動悸が出た。(心電図に少し乱れが有ったが病名は無かった、初診時動悸の訴えは無し。三月以前及び三月以降初診までの動悸の有無は問診せず)・中学三年に虫垂炎を手術。
【家族歴】父に不整脈が有った。
【診察所見】脈診/全体に柔かく細弱。右≻左。不整脈無し。舌診/大きさ色は普通・薄白苔と歯痕・静脈怒張無し。腹診/心下痞硬・小腹満・臍周辺冷たい・季肋部細絡有り・側腹部硬い・腹部の広範囲にガス。胸脇苦満無し。その他/頸椎前彎減少、細いスジが督脈の傍らに有る。胸椎一番から六番位までの傍側に細絡が有る。胸椎六番から九番位まで右側に捻じれ。問診/食欲普通・小便近い・大便普通・睡眠普通・閉経・足部冷たい・梅核気・精神症状無し。体質改善の為に(体質改善の内容・目的は問診せず)医師からサフラン、柴胡加竜骨牡蛎湯を処方してもらっている(現在の患者の状態に合っていないと考えた)。毎日水を二ℓ飲んでいる。(体に良いからとアドバイスされた為)。
【腹診図】

【診断】脈が細く弱い、舌に歯痕が有る、腹部の広範囲にガスが有る臍周辺の冷たさ等から、水毒により身体全体の気血の巡りが悪くなって肩こりが生じていると判断。陰症で虚証であると考えた。
【治療方針】初診は肩こりの局所を中心に項・肩のスジバリを弛める様に治療(局所に熱を持たせない様に少し早めに抜鍼。腹部には施術せず)。二診から四診までは咳の治療(腹部を補って温め表位の熱を取る)、五診以降は体質改善の治療(腹部を補い温め表位のスジバリを弛め体全体が温まる様にする)。寸六―三番ステンレス鍼使用。
【経過】
 第一診(平成三十年五月十五日)右手の肺経に引き、項・肩のスジバリを弛める様に刺鍼。大椎近辺の細絡に刺絡を加えた。左足部に津波鍼。
 第二診(五月二十二日)十六日は動悸(この時の動悸と以後起こる動悸は、三月に起こった動悸と関係が有ると考えた)がしてお腹が張り、おならがよく出た。二十日から咳が出て風邪と診断された。今日は少し喉がイガイガしているが肩こりは無い。五日間肩こりを感じ無かったがこんな事は十数年ぶりである。下腹部の張りが少し減った(気血の巡りが改善されおならが出た為と考えた)と本人が言う。私の触診では腹部の状態は初診時と余り変化無い。喉や項背は前回無かった熱が有る。脈は前回と同じだが右関上が一番強く少し浮。右心包経に引き、臍周辺は補い温め、心下は少し深く刺し補う。刺鍼後腹鳴。喉・項背は熱を瀉す。動悸予防の為左心包経に引き、左足部に津波鍼。
 第三診(五月二十八日)咳が少し出て喉がイガイガしている、風邪は改善している。肩こりが殆ど無く体調がとても良い。肌が白くなり眼が少し開く様になった。(気血の巡りが改善された為と考えた、眼の症状は訴えてい無かった)指圧に行かなくて済む様になった。体調が良くなり昨日三時間位歩いた。今朝少し動悸。治療は二診と同様。臍周辺に灸を加えた。心下は前回より柔らかい。                                 
第四診(六月五日)咳はほんの少し。肩こりがどんどん辛くなる事が無くなった、こんな事は今まで無かった。お菓子を控えてから体が軽い。海藻を食べ始め体が良くなる感じがする(体を冷やさない為食事指導)。運動が嫌いで歩く事が苦手だったが元気に歩ける様になった。前回の治療に頚椎の督脈の傍側に有る細いスジバリの刺鍼を加えた。
第五診(六月十一日)咳は治った。今まで外出する事が辛かった(外出が辛い事は初診時聞き取れ無かった)が外出できる様になり、階段を上り辛く感じていたが楽に上れる様になった。ライブを三時間半観てよく歩いたが平気だった。肩こりは今日少し感じるが大分楽である。
 第九診(七月十七日)昨日少し動悸が出た。実家に帰省し母の世話をしたが、以前の様に母と話をしていてもイライラし無くなった(普段の生活で病的にイライラする事は無い)。動いても疲れ難くなった。足の冷えは改善した。
 第十三診(八月十四日)動悸がした日が一日だけ有った。肩こりがどんどん辛くなり、下降線を辿ってゆく事が無い。喉の突っかかる感じが改善している。
 第十四診(八月二十一日)以前より汗をかく様になった(他人と比べて汗をかき難いと本人が言う)、小便が近いのは治った。
【考察】
 肩こりは改善したが、症状の有る局所と全身の関係、診断は陰症で虚症としたがその状態から何故肩こりが起こるのか等を余り考えなかったので今後は一歩前に進んだ考え方が出来る様にしたい。
目立った瞑眩は起き無かったが、以前よりも汗をかく様になったと言う事は汗の形で毒を排出する事が出来る様になったと推察した。
運動が嫌いで歩く事が苦手な患者が元気に外出し、長い時間・距離を歩く事が出来る様になった事は治療によって気血の巡りが改善された為と考えた。母と話してもイライラしなくなったと言う事だが、これも巡りが良くなり精神状態が改善されたと考えた。症例資料で読んだ事は有ったが自身の症例では余り無かったので良い経験となった。



 

4.実技タイム




各自、指導者の先生と課題を確認します。




今回もとても活気のあるものになりました。

 

 


来月は18日14:00から開催されます。

よろしくお願い致します。

 

(文責・尾崎)

| ◇東京月例会 | 07:09 | - | -
10月 福岡の勉強会

10月 福岡の勉強会

 

---(今日の内容とメモ)-------------------

1、静座法

2、肝炎の治療について 養母

・肝炎発生のメカニズム

・肝炎の灸法 


3、古典読解 通玄指要賦 河原

◇治法の実際について 

・行間―膝腫腰疼

・尺澤―肘疼筋緊

・二間―目昏不見

これら経穴が適応する場合はどういった腹は脈証になっているのか考えてみましょう。

 

4、実技稽古

 

------------------------------

次回は11月11日です。

 

文責:河原燈観

| ◇福岡の勉強会 | 22:47 | - | -
10月東京接心会

日が落ちるのが早くなってきた10月27日(土)

駒込の萬年山 勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

 

勝林寺さんの本堂に安置されている仏様です。

平安時代9世紀のもので(後ろにいらっしゃるのが平安時代の仏様です)

先日まで修復に行かれていましたが、この度戻ってこられました。

とてもきれいなお優しいお顔立ちでいやされます。合掌

 

1・実技

 

本日懐かしい方がお見えになりました。

 

鈴木ヘザーさんです。

相変わらずのパワフルさです。

 

伊藤先生の熱血指導!

 

ヘザーさんは毎年、海外で日本の鍼を学びたい方々と来日されています。

今回はイスラエルの方々と一緒です。

 

2・講義:朽名先生

◎喘息の治療(3月、4月、6月の続きです。)

・妊娠、出産、生理などの時に、瘀血が原因でおこる喘息は体質改善的に瘀血の治療もやる。

その時に使う桂枝茯苓丸は、局所的に実した邪熱を持っている人、子宮内膜症など局所の邪熱がある。

当帰芍薬散は陰証タイプに用いる。

・寒気がして、発熱し、痰がでないで、冷や汗を流して苦しむ発作の時は、麻黄湯に半夏と生姜を加えて用いる。

麻黄湯の正証は、頭痛、発熱、悪寒、無汗。同じ太陽病でも自汗があるものは桂枝湯。

・悪寒はないが、時に発熱があり、喘鳴がはげしく、汗を出しながら苦しむ発作の時は、麻杏甘石湯。

実証で少陽病。胸の中に熱があり、水毒もある。首肩にも熱があり肩もこる。

・くしゃみ、鼻汁、あくびなどから始まる喘息には小青竜湯。

小青竜湯は太陽病だが胃腸症状がある。腹に水があり、胸に熱がある典型的な痰症の体。胸にある邪熱を追いかけてお腹の水毒から水があがってくる。混ざってできるのが痰。水毒より毒性化が増したもので、それが咳の原因。

お腹が冷えていて、外側が熱を持っている場合、少陽病でも針砂湯、柴朴湯などは熱と冷えが同時にある。

陽病だがお腹が冷えている、それを陰証と間違えない。治療は似ているが微妙な強弱の付け方が、変ってくる。

陰証はお腹を温める、少陽病(柴朴湯)は、お腹は冷えているが、胸の熱を抜く方にウエイトをかける。

お腹が冷えていたらみんな陰証をすると間違える。

麻黄附子細辛湯は、表層に熱があるがお腹が冷えている。お腹の冷えが強いので少陰病の薬方になる。

温めることを重点的に行う。その見分け方が大切。

・発作をとめるには、はりと灸。喘息穴へ米粒大のモグサで、五十壮から二百層ぐらいすえる。お灸のコツはぐっと押すと

スジバリがあって、ぐっと応える場所にお灸する。ここの点だけにお灸するので、効かせる為にはたくさんすえる。

・喘急咳嗽 疾喘甚だしき者を治すの法  腋窩中心の極泉穴から・・・治穴

・痰飲、喘急を発すれば臥するを得ざるを治するの法・・

七兪を各開くこと寸半の左右二穴(膈兪)、九愈の左右へ開くこと寸半の二穴(肝愈)・・・」

鍼道発秘の痰症の治療にも似ている。「気喘上逆して死せんとするものを治する法」壇中に五壮。天突に三壮。

ここで天突の鍼の実演

 

ここにもスジがでます。先程の極泉穴からの治穴

・老人性喘息、病気がこじれて内攻して、薬の副作用もあって、喘息に移行したのではないか。

動悸と息切れが強く、体力がやや衰えている時には、当帰建中湯に膠飴を加えたものを用いる。

診断のポイントは、貧血、冷え性、腹部軟弱、下腹部痛。

・稀いタンをしきりにだし、息切れがして、顔面や手足に浮腫をあらわすようなときには苓甘姜味辛夏仁湯。

少陽病、小青竜湯証で胃腸の弱い者、及び表証のない者に用いる。診断のポイントは、冷えの症候、薄い鼻水、痰、くしゃみ、

胃内停水。熱はどこかにある、陰証の様に冷えてはいない、基礎代謝は落ちていない人に用いる。

高齢者の喘息に頻用される他の薬方は、八味地黄丸、真武湯、補中益気湯、麦門冬湯

 

3・坐禅

本堂に移動して坐禅です。

体調不良にもかかわらずご指導いただいた住職に感謝です。

 

坐禅の後は、白隠禅師坐禅和讃を読みます。

 

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  この本をお借りして読みます。来月は般若心経です。

 

来月は、11月24日(土)17:30より勝林寺さんにて

皆様のご参加をお待ちしております。

文責:牛尾

| 東京接心 | 10:19 | - | -
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