いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

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12月 笠間研修会

長雨から解放され、久しぶりの晴れを堪能した11月30日〜12月1日にかけて、第2回笠間研修会が行われました。

 

しかし、いつもの場所・いつもの時間に集合したのですが、辺りはすっかり暗くなっており、更に肌を刺すような寒さが冬の訪れを感じさせます。

でも三日月は綺麗でしたね。

下弦の月というやつでしょうか?

 

1、坐禅

洗心館に着くと19時半を過ぎていました。

版木をセットして早速坐禅開始です。

夜の坐禅は時間の都合で3本となりました。

12月の山奥の寒さが嫌でも気合いを掻き立てます。

 

2、茶礼

今後の笠間研修会の展望について、話が進みます。

他には観風先生の過去の治療について、四部録についての話にも花が咲きました。

 

ちなみに、今回のお酒は熱燗にしたのですが、寒い時には最高ですね🍶

日の粥座の準備をする、自称『典座舎弟』の中野先生。典座番長、藤田先生の後継者になれるでしょうか⁉

 

2日目

 

1、起床・掃除

久喜さん合流。朝3時半起きで来てくださったそうです😲。

お世話になる洗心館の掃除開始です。

2、朝課

朝はまず朝課から。

八郷から変わらぬ伝統です。

3、坐禅

朝の坐禅は4本坐ります。

2本目終了の時点で経行がてら、坐禅堂へ移動しました。

冬の板の間は寒い😱。

気合いを入れなければ乗りきれません💧。

4、粥座

暖かいお粥をいただきます。

体に染みわたる…。

中野先生、大変美味しい粥座でした❗

ようやく体が温まってきました。

食べ終わり、食器を片づけていると何やら隣で物音が……。

典座番長、緊急出動❗

これは斉座が楽しみです❗❗

5、傷寒論真髄 輪読

いやしの道の根幹、傷寒論真髄の勉強です。

今回は十三章、桂枝湯を読みました。

質疑応答では、子供への漢方薬の処方や、背候診、悪寒悪風の違いなど、多方面からの質問が指導者の先生方へと飛びます!

6、作務

作務の時間になる頃には、日が出てきてだいぶ暖かくなってきました。

山の天気は1日の中でも変動が大きいですね。

亥年最後の作務ではイノシシが掘った穴をスコップで埋めました。心の凹凸も平らにならせたらいいですね。

7、斉座

天気が最高に良いため、外で斉座にしようということになりました。

朝の凍える様な寒さとは打ってかわり、作務で疲れた体に心地良い冷気です。

おまけに、雲一つ無い日本晴れ、吾國山と見事な紅葉に囲まれ、藤田先生がご自分の畑で育てた蕎麦の実を使った手打ち蕎麦、オーナーさんから果物の差し入れまでいただきました。それを道友と談笑しながら食す。

………修行に来ている筈なのですが、こんな贅沢をしてよいのでしょうか?(笑)

8、治療・実技

今回はオーナーさんのお知り合い2名に来ていただきました。

治療担当は高橋先生と舩阪先生です。(治療風景は患者様のプライバシーのため、写真撮影をしておりません。)

 

その後初伝・指導者で組み、実技稽古が行われました。

今回はお灸の稽古をしている方が多く、艾の良い匂いがしていましたね。(実技稽古の写真が無いのは単なる撮り忘れです💦。申し訳ございません。)

9、反省会

今回の反省と、これからについて皆さんから一言ずついただきました。

連絡係としては、会計の準備が不十分でした。申し訳ございません💦。

 

次回は、年明け4日と5日の2日間にかけて行われます。

新しい年に修行を始めてみたい方、参加をお待ちしております。

いやしの神様からお年玉的なサプライズがあるかも…。

 

(文責:松本、坂田)

| 八郷接心 | 17:35 | - | -
11月 東京月例会
立冬を過ぎ寒さが忍び寄る11月17日、根津の七倉会館で東京月例会が行われました。

1.静座
月例会の最初は皆一同静座をします。つい考え事をしてしまい、いつのまにか呼吸が浅くなっていることに気づきます。

2.講話
「症例検討について感じること」前之園空観先生

本日の講話は前之園先生の経験した症例を元に身体のイメージ図と治療方針を各々考えました。
治療の決めては患者の全体像を捉えどこに治療のポイントを置くのかが要になると思います。それには基本の型を身につけて、瞬時に頭の中で患者のイメージ図を描き、判断する力が必要だと感じました。指導者の先生方の邪の見つけ方が三者三様である所も興味深い点でした。
また、症例検討会でよく耳にしていた‘’軽めに治療する‘’の意味は、大きく毒が揺さぶられることのないように、ということでした。確かに、単に浅く刺せばいいと安易に考えてしまいがちです。一つ一つの言葉を取っても勉強になることばかりでした。

3.症例検討
「左下肢痛の改善後に脳出血を起こした症例」森 勝先生

森先生の症例発表は痛みから歩行困難となった患者の患部の邪を捉え、邪熱を取ることで歩行が改善したという一例でした。
鍼道発秘の脚気の治療を参考に、と言うことでしたがなるほど、こういう所で使えるのか、と目から鱗が落ちました。四部録を臨床に活かしてこそ勉強する意味があると染々感じました。

4.実技稽古
各々の課題をクリアすべく指導者の下、相対練習を行いました。

5.終わりに
今回、野田先生が中伝に昇進されました。おめでとうございます(^^)

(文責:溝口)
| ◇東京月例会 | 18:15 | - | -
11月 東京接心会

今月も巣鴨の勝林寺さんで東京接心会が行われました。

あいにくの雨模様でしたが雨露に濡れてライトアップされた紅葉の朱がとても綺麗でした。




【実技】17:30~19:00



今月は少人数でしたのでいつもよりゆったりとした実技の時間でした。


【講義】女性と漢方(3) 19:15~20:35

朽名先生による女性と漢方の講義でした。

漢方養生談の資料を用いてお話し下さいました。

月経困難症の症例からタイプ別にどのような漢方を使うのか、模式図を参照しこの患者さんはどういった状態なのかを分かりやすく講義して頂き理解が深まります。

虚実寒熱をきちんと診ることの大切さと難しさを感じました。


勝林寺さんよりレモングラスとミントのお茶にマドレーヌの差し入れを頂きました。

ご馳走様です。


【坐禅】20:50~21:30



東京接心会は大変充実した時間を過ごせますので是非ご参加下さい。



(文責)福永


| 東京接心 | 12:24 | - | -
11月 福岡の勉強会

11月 福岡の勉強会

 

今月から本格的に初学者向けの講座が増えました。

初歩的なところからやりますので、これから学びたいというかたには良い機会です。

 

---(今日の内容とメモ)---------

 

1、静坐法

ボーっと座ってても仕方がない、ということで

今月からテーマをひとつづつ。

 

2、古方選読

『方伎雑誌』から治験例を抜粋。

 

4、鍼道発秘講義

初学者向けに『鍼道発秘』を紹介

補瀉について

 

 

3、傷寒論講義

前回は傷寒・中風の違い、太陽病について述べました。

今月は桂枝湯証と針について。

次回も続きます。

 

4、実技稽古

基本の型

切皮について

 

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*資料は用意していますので、初めての方でも安心です。

 

次回は12月15日です。 (文責:燈観)

| ◇福岡の勉強会 | 16:34 | - | -
11月 東洋医学と養生の会

11/24(日)京都上賀茂にある心耳庵にて

東洋医学と養生の会が行われました。

紅葉シーズン真っ盛りで、赤と黄色に色づく

木々が目を楽しませてくれます。

 

 

経絡流注講義(玉水先生)

 

一般の人が来られる前に鍼灸師の希望者が集まり

経絡流注講義の勉強会です。

この日は「足の太陽膀胱経」をやりました。

この経では頭から背中、足先までさまざまな病証が

見られます。「膀胱経」といっても膀胱だけでなく

身体内のすべての臓腑と関連する「足の太陽経」と

広くとらえるようにとのお話でした。

 

 

東洋医学と養生について(村田先生)

 

今日は初めての方々がいらしたので自己紹介から。

「自分にあったセルフケアを見つけたい」

「東洋医学に興味がある」

初めて参加の方々の目的は様々。

生後3カ月の赤ちゃんと一緒に参加された方もいて

小さな存在に場が和みます。

 

皆で一緒に養生について学び体験する会の始まりです。

 

 

今年最後の講義は「養生とは何か」という

まとめのような養生の考え方のお話でした。

私たちは、人間関係や自然環境、社会の構造など

あらゆることに影響を受けながら暮らしています。

心身ともに健やかであるためには、養生というのは

身体的なアプローチだけでなく、心や言葉、

その背景にある私たちを取り巻く環境も含めて

様々な要因について考える必要があるのでは。

 

村田先生が考える「養生の見取り図」というのを元に

「養生とはなにか」掘り下げたお話をしていただきました。

 

自分でできるリンパのケア(田原先生)

 

養生の会では初登場のリンパのケアの時間。

体の緊張をほぐしてリンパを流しやすいように

まずはストレッチから。

呼吸を意識しながら首、肩、腕、体幹、股関節、足と順番に。

これだけで、かなり体がほぐれてポカポカしてきました。

 

 

次はリンパを流していきます。

リンパの働き、リンパ節がどこにあるか、

どういうイメージで触れていくかなど説明を受けながら

順番に体に触れていきます。

耳、首、鎖骨付近、腋の下、側腹部、腹部、鼠径部、

膝、足と、全身くまなく痛気持ち良いくらいの圧で

リンパを流していきます。

 

はあ〜気持ち良い。

このまま昼寝したい気分です。

すっかり気持よく体が軽くなったところで

自分でできるリンパのケアの時間はおしまいです。

 

鍼灸体験の時間

 

「ちょっと怖いなあ」

初めて鍼を体験される方々も。

鍼灸は全然怖くないですよ。

そういうキッカケにこの場がなればと思います。

 

 

振り返り

 

「リンパマッサージは西洋が起源のケアだが

体を動かし、自分の体に触れて味わう感覚は

東洋が起源のヨガや気功と変わらない感覚だった」

 

「体に触れるというケアの根源に東洋も西洋もない」

という感想がありました。

 

「わざわざ遠くから来た甲斐があった」

「自分の体のことに気付くキッカケになり身も心も軽くなった」

などなど、うれしい感想をいただき

明るい表情で皆さん帰られました。

 

 

来月の養生の会はお休みです。

次回は、年明け1/26(日)に開催予定です。

 

帰りに寄った植物園のライトアップもキレイでした。

 

 

(文責:竹ノ上)

 

| 東洋医学と養生の会 | 16:27 | - | -
11月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第169回 令和元年1116

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(28)◆◆◆

今回のテーマ:『撰鍼三要集』(虚実を論ず、謬鍼を論ず)

『十八術』より(乱鍼術)

第三 虚実を論ず  黄帝内経ではこのように言っています。

「素問」玉機真蔵論  五虚五実を述べている。

天界には寒暑あり人界にも虚と実がある。五虚・五実あるというと弟子が問う。杉山和一

が素問の中の説明をする。五虚とは〔細皮寒5ぁ文撞曄望ないぽ利前後

(大小便もれ)グ食入らずの栄養不良の虚状に鍼をしない。五実とは/瓦房戮鮗ける

と脈盛肺に受けると皮熱gに受けると腹張りた佞房けると前後通ぜず(大小便

不通)ゴ里房けると悶瞀する(胸苦しい)このような時鍼を遠ざけない。(鍼をし

なさい。)しかし誤解をしないこと前の「補瀉を論ずる」処でも虚の状態に鍼を刺しては

いけないかといと、そうではないといっていた。当時鍼は普通の鍼でも太さ2ミリ位、金

でも痛く、補いにくく瀉に行き易い虚には気をつけよということである。どういう要穴に

して、虚実わきまえて鍼を用いたらどんな病も治らないことはない。

第四 繆鍼を論ずる(誤った鍼のやり方を論ず)

杉山和一考えるに、江戸時代前期のこと、鍼を業としている人経絡を知らない。当時、

臓腑経絡説は入ってきていたが、一般の鍼の医者はまだ何々にはここに鍼をせよという

けっぽう図をテキストとして鍼をしている人が殆の時代で、経絡を考えて鍼をしていな

かった。或は鍼を用いる時は薬をきらい(使かわいない)、或は学者さんは天地の道理

を知っていても、人にどう天の理地の理を移し出しどのように使うかはか知らない。

或は鍼を刺すとき皮膚の表面に浅く刺すだけで、それが唯一のやり方という。或は経絡

の道理を知らず、すべての病は腹にありとお腹だけに鍼をし、経絡を使うことを嫌う。

愚か者はこの理屈をたっとび安易にみだりに行うものが多い。杉山和一は常にその弊害

をうれう。医の大本は内経にあり鍼経九巻霊枢である。鍼の道に於いて鍼を用いて薬を

用いないとは聞いたことがない。ただ陰陽五行だけを言って体のことを読み解くこと

く経絡を考えないで治療をすることは聞いたことがない。浅鍼だけで深鍼をしないと

いうことを聞いたことがない。腹のみに鍼をして四肢に鍼をしないということを聞いた

ことがない。鍼だけで薬を使わずとも上手にできる。など、医の道は人を生かす道であ

る。なんて愚かなこと甚だしきことか。痛烈な批判に取れる。

〃侏蹐鮹里蕕困柾を打っている、悪い処のみに打って簡単に治ると思っている。

虚証の人には甘薬を用いて元気を補うに用いた方が良いと。天地の道理を解釈して講釈

するがそれを人に当てはめれば臓腑経絡の理屈をもちいて、道理に合うような医術に

なっていないとの批判。浅い鍼ばかりで深い鍼をしない、昔打診術は浅鍼であった。

すりおろしの鍼と言われるが打診術は2ミリの金鍼の松葉型だった。切皮しても鍼は

入っても2ミリ〜3ミリで深くは入らない。浅鍼だけで治せるとはおかしいと言って

いる。お腹に鍼をして手足にはしないとしていた人もいる。お腹に原因があるはそれで

よいでしょうがお腹だけで解決できるものではない。江戸前期は打診術の流派と論争し

ていた。当時このようなことがメジャーであり、真伝流のように古典を学んだエリート

派だったのかと会場より感想。捻り鍼の流派雲海士流、扁鵲流は少数穴で経絡は意識

せずにしていた。百か条の文章とそれを単純化したけっぽう図で治療をしていた。

五法\鎖静一(鍼をするに相手が動揺しているようであれば先に落ち着かせるべきで

ある⇒楡犬瞭察倣で治す以前の飲食や習慣的注意がある)L物の性能を知るわの

大小を知る(寒熱虚実を考えて)ヂ∞サし譴凌巴任鬚垢襦(どの臓腑に問題があり

どの経を使うか考えて)(素問、宝命全経論)五個のこれを熟知したうえでやりなさい。

天道を理解していたら明らかで頭が良いことであるが実際に人に適応できないと何を

持って治すことができるか。人は地の方から生じ命それを天に受けている。

天と地の気が合して命が出て暖かい気を受けて人は生きながらえて行く。天に陰陽あり

人には十二節あり十二経絡である。従い経絡を解らないと人の身に照らして天地を用い

ての生態や病理を解釈することはできない。全ての病は経絡に受ける。これ経絡を知ら

ずして病を治すことはできない。浅鍼の術は虚老の人に最も良い方法である。入江先生

医を行い虚の人には鍼を用いないと序文や補寫論でもいっているが、薬で補法をして

いた。実症の病熱症の病は浅鍼を用いることはあるがそれは変気の術(素問移精変気論)

である。昔はまじないでも治ったが今はそうはいかない内容が変気論にある。

今でも打撲、咽炎症の時浅い鍼で散らしたり引き鍼をしたりで表面の気を散らし散じ

変気の術を使うが主として使うものではない。それで今私は浅鍼を用いないのではない

が浅鍼だけでは治らない、深い病には浅鍼だけが唯一としてしまうことには反対だ。

 腹のみに刺し手四肢に刺さないこの説は井の中の蛙の取るに足りない小さな説だ。

内経を見るに腹だけに鍼ということはない。古人は井、栄、兪、経、合を主としていた。

入江先生の言うところは、鍼の最も妙なところは四肢にある。病は五臓に行きついてし

まうが、五臓の元の経は四肢に満ちている。身体全体の父母の臓器は心と肺で(「素問」

刺禁論)また楊上善の説も参考に。心と肺は膈上(胸)にあり気血をつかさどっている

ので体にとっては一番大切である。井栄兪経合が大事であり五臓を整えよという。鍼の道

腹に留まってしまうなら灸も腹だけするのですかに対して、手足にも鍼も灸もしている。

但し腹だけではないよと言いつつも私もお腹は大事で常に行っている。(心肺は胸の中

なので、手の経使い、肩甲間部からもする。)

い△訖佑質問をしている。病は樹木のようである。枝葉は四肢にあり大本は腹にある。

大本を切って枝葉が盛んになるということは聞いたことがない。病の根の腹をすれば枝葉

末節の病はなくなるのでお腹をする。これに対して杉山和一曰く入江先生は確かにもっぱら

腹をして大本の本を切り標の四肢もしたらどんな病も癒えないことはないと樹木を例え明解

に言っている。鍼だけでは補法なしというけれど、大本の根を切ってその枝葉も切れば大病

は治りが早い。和一曰く、愚医はその標本の理を知らず、四肢を本とし腹を標とするもあり

(四肢だけする流派が昔あった)その逆もあった。ひとつの理屈にこだわるは良い治療には

ならないのでは。私も別に腹が大事だとおもっているからお腹も手足もする。

つまりまとめると

臨機応変にどう使うかが問題で腹に根があり、五臓につく毒の、水毒や食滞、便秘、水滞、

瘀血が原因の頭痛であり、手足の病になっているのはお腹に原因があればお腹に治療すれ

良く、整形外科疾患のような頸、腰の腰椎が問題があり手足に及んでいたら、そちらの方

から治療すれば良く、たとえば捻挫して足の痛い時お腹しても仕方ない足をする。また眼精

疲労にお腹を一生懸命しても目は楽にならない、背景にお腹があるときは臨機応変に使える

ようにすることがいいだろうと。

次回は1221日です。

市川友理

| 杉山真伝流勉強会 | 03:52 | - | -
11月 関西支部研修会

11月10日(日)高槻市民会館和室にて関西支部研修会がおこなわれました。

今日はおだやかないいお天気です。お隣の野見神社は七五三で賑わっています。

 

腹診と背候診の対応

受け手が違えば、体もかわり、腹状も背候もかわります。

主訴を聞き、からだを診ます。受け手に確かめながら、治療へとすすみます。

病症の把握が正しいのか、治療の方針はあっているのか、指導者に確かめます。

上手くいかない時、簡単に聞いてしまいがちですが、自分で考えることも大事です。

入門講座実技(同時並行です)     玉水雲観先生

学生も、経験のある鍼灸師も「いやしの道」の基本の型、生きたツボ、痛みのない切皮等々を学びます。

玉水先生は風邪で少し辛そうです。そうした中での指導、ありがとうございます。

 

今月の漢方

通脈四逆湯  (甘草、乾姜、炮附子)

少陰病の極。裏寒外熱、清穀下痢、脈微欲絶者

がやがや集まって、どれがどのカケラなのか、味見をします。

 

『傷寒論真髄』 ※(入門講座受講者も受講)     村田底観先生

326章 

厥陰病とはどういうものか象徴的に書かれている。

厥陰病とは陰証の極で、病位は広義の裏位。腹部の虚寒が強く、気が上り胸を衝き心中疼熱する。体液が枯渇するので潤すため、消渇する。消化器系の機能が落ちているので、飢えて食を欲しない。かならず蛔虫を吐くわけではないが、食すれば嘔吐する。生命力が極めて衰弱していて、体液が枯渇しているので、誤って之を下せば、さらに体液を失って下痢が止まなくなり、生命の危機に陥る。

この後、参考資料による講義がつづきます。

参考資料の内容とボリュウムは半端ではなくて、先月は、扉に関根正二の「神の祈り」の絵があったり、今月は、道元の「植えてみよ 花のそだたぬ里もなし 心かようぞ 身はいやしけれ」が置かれています。 遊び心ですね。

資料作りで無理をしておられるのか、研修会、養生の会で時々咳をされています。身体をいたわっていただきたいと思います。

資料の「いやしの道しるべ」「傷寒論真髄」「杉山真伝流臨床指南」他の、三陰病についての記述を読みながら、抽象的なイメージが、具体的な像を結ぶように話がすすみます。

338章 烏梅圓

「臓厥」と「蛔厥」の2つのケースがある。

臓厥では、脈が絶え絶えで、手足の冷えがさらに進み、手足は無意識にばたばた動き、休むことがない。全身が冷えて重篤な状態である。

蛔厥では、病人は回虫を吐く。食臭をかぎつけて回虫が動き出すため、心煩して苦しむ時があるが、やがてまた止んで静かになる。臓が冷えているため、回虫が横隔膜を越えて上に登ってくる。

臓厥は重篤だが、蛔厥は烏梅圓で治療できる。

参考資料の現代医学では、感染性を持った回虫の卵が人体の小腸にいたると、幼虫となり、腸粘膜に侵入し、血管に入り、血流に乗って肺にいたる。気管を登り、嚥下されて小腸にもどり、そこで成虫となる。成虫は一日に最大24万個の卵を産む。

烏梅圓は回虫の症状がなくても、胸に差し込み痛のある者や、胃反の壊症や、慢性下痢にも用いる。厥陰病は寒熱錯雑しているので、茯苓四逆湯、呉茱萸湯の他はこの烏梅圓をつかって効をあげることが多い。浅田宗伯 『勿誤薬室方函口訣』

その他、治験例などの解説もありました。

 

昼食

 

基本の型(15分制限)・チェックシート

時間を気にして形だけになったり、感じを確かめるために手間取ってしまったり・・・

腹診の時間に掴めたことを確かめたり、稽古している人の体は自然に動いたり・・・

基本の型では、受け手の状態を的確に把握し、治療できる実質も求められます。

受け手の主訴を聞き、体の状態をイメ−ジし、診るべき重点のポイントを考えます。それを確かめ治療してゆきます。限られた時間では、普段の在り方が表れます。

指導の先生方の指摘が、胸に沁みます。

 

鍼の手技のレベルアップ方法』―『波を起こす』   乙重潭観先生

「こうしたことを広島でやろうと思ったきっかけは、石水さんがお母様の介護でとろみを混ぜてる時に感覚が変わるということを言われていたので、話を聞いて実際にやってみないのは勿体ないので、マドラーでとろみを使ってやってみようと思いました。

かき混ぜるものの大きさや容器の大きさを変えてみたら、どうだろうとかとろみを層にしたりとか色々遊びながら試してみました。

それまでも風呂では指や手を使ってやってみたりしたことはあったのですが、風呂では浴槽が大きすぎて結構感覚を最初に掴むの難しいんですよね。

それよりコップでマドラーなんかを使った方が鍼の手技の感覚により近い気がしたので、伝えやすいかと勉強会で使ってみました。そうしたら、その後の参加者の皆さんの手技が変わったので、これは伝わりやすくて良いなということです」

引き鍼をどう伝えるか

○波が伝わって行く原理 【人体は水の袋

○横田先生は「浴槽で波を起こす稽古」をいっておられます。

「浴槽」から「コップの水」へ(鍼の感覚に近く、伝えやすい)

              

『波を起こす』

コップの水での稽古   

,(前後の波)

細いステック ⇒ アイスクリームのステック ⇒ 大きいステック

 波を増幅させてゆく(同調させる) ⇔ (打ち消し合う周期)

水の動きを感じて合わせてみる(同調させる)ことが稽古の目的。   

この場合、波源は一つではないので、干渉が起きる。

,(上下の波)

先が丸い円になった金属のマドラーを使う。 波源は一つになる

◎水の動きを感じて合わせてみる。  

,容器の大きさを変えると、同調させる周期が変わる。

◎水の動きを感じて合わせてみる。

波長が変われば伝わる速さも変わる。

※ …垢で板垢和く伝わる(細かい波長を追い越して行く)

※◆/預里良汁悗惑箸遠くまで届く

※(考察中)縦波、横波、表面波について、人体と地震とは同じか?

4,水にを入れ(電解液)、そこに5円玉を入れる(電池を作る

金属のマドラーを使うと、細かい動きにした方が電気を感じやすい。

◎水の動きを感じて合わせてみる。

,コップの水を2層にする(とろみをつけた水の層、上に普通の水の層)

 冷やすと粘度が増し、一層よく判る

《人体の感じに近い》  そのコップで、鍼を上下させ層の違いを感じる

「本当は下敷きに静電気をおこして鍼をしてみたり、コイルの磁気なんかも試してみたりして持っていったのですが、60分ではやる暇がなかったですね」 乙重先生談

乙重先生は講義用の荷物をかかえて新幹線を降りる時、携帯を落とされました。 やきもきしましたが、無事、京都駅に届けられていました。

乙重先生、探索に尽力された竹ノ上さんご苦労様です。

 

相互治療と課題の発見

「この時間のために、からだの不調を温存してきました?!」

治療で楽になり、鍼の良さを感じる時間でもあります。

 

振り返りの会

「今日は調子の悪い指導者の先生を治療してあげられる時間がなくて・・・そうした時間をつくって、みんなが元気になれたらいいのに」といった声や、「姿勢では、重心の位置(右足加重、左足加重)や肘、手首の角度まで、気を付けながら治療してゆきたい」「考えてツボを選ぶくせがあり、すっと生きたツボが取れるようにしたい」

乙重先生の「波を起こす」講義は好評で、「少し掴めた気がする」「実技の感じが変わった」「実技に生かして行きたい」などの声が多くありました。浴槽の水をコップに移すこと。そして水の粘度に差をつけること。発想の飛躍と工夫はさすがだと思いました。

12月の研修会のあと、引き続き和室で、飲み物食べ物持ち寄りの忘年会を、2時間予定しています。一年の締めに、どうぞ御参加ください。

12月関西支部研修会は、12月8日(日)です。

『東洋医学と養生の会』は、11月24日(日)京都上賀茂「心耳庵」にて行います。12月はお休みです。

 

(文責:小倉)

 

| ◇関西支部 | 21:54 | - | -
11月 初伝フォローアップ講座

17日、根津・七倉会館で初伝フォローアップ講座がおこなわれました。

 

1、静座

  五分程、心を落ち着けるように座っていきます。

 

 

2、傷寒論真髄素読

 前回の続きとなる29章の途中、調胃承気湯証の説明から順番に素読を行いました。普段あまり聞きなれない語句の意味を確認するなど積極的に質問があがりました。

 

3、講義

 

 本日は指導者の石井道観先生による『万病一風的治療の臨床応用』です。

 初診患者を対応する際、順序立ててどのように考えるか。邪毒がどの様な状態で体をつくっているかをイメージしながら陰証、陽証のどの段階なのかを症例を交えながら講義して頂きました。

 それぞれの証の特徴、治療原則、現在の邪毒の状態をしっかり理解することが重要だと改めて感じました。原因やその後の経過によって病の6段階の考え方も変わってきますが、体の状態をイメージできればやることは同じとのことでした。

 

 

 

次回は、12月15日10時より、原田修観先生による講義になります。

 

皆様、奮ってご参加ください。

 

(文責:尾)

| 初伝フォローアップ講座 | 18:00 | - | -
10月 福岡の勉強会

10月 福岡の勉強会

 

今月から本格的に初学者向けの講座が増えました。

初歩的なところからやりますので、これから学びたいというかたには良い機会です。

 

---(今日の内容とメモ)---------

 

1、静坐法

ボーっと座ってても仕方がない。

来月から秘訣を、というかをテーマをひとつづつ与えます。

全体像をお話しました。

 

2、古方選読

尾台榕堂先生の『方伎雑誌』からの抜粋。

 

4、鍼道発秘講義

初学者向けに『鍼道発秘』を紹介していく時間です。

オフィスワーカーが泣いて喜ぶ、〇〇の鍼をやりました。

 

3、傷寒論講義

今月から『傷寒論講義』を皆で読んでいきます。

自力で読み進めて行けるよう、読み方を習得してもらうことが目的です。

これから勉強してみたいという方はまだ間に合いますのでどうぞ。

 

4、実技稽古

基本の型

 

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次回は11月24日です。 (文責:燈観)

| ◇福岡の勉強会 | 17:20 | - | -
杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第168回 令和元年10月19日(土)

           講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(27)◆◆◆

今回のテーマ:「撰鍼三要集」(井栄兪経合を論す)18術より随鍼術

前書き「療治大概書」を編纂後「類経図翼」に強い感銘を受けた杉山和一は自らの序文と

跋文を加えて、「撰鍼三要集」を著した。1682928日、杉山流鍼治学問所が正式に

開校すると、「療治大概書」と「撰鍼三要集」の2冊がテキストとして暗誦された。

  今回のテーマは井栄兪経合を論す、です。

経に曰くは霊枢の九鍼十二原篇をいう。この篇は九鍼の特徴や使い方と十二原の原穴の

大事を主に言っている。霊枢の九鍼十二原篇は鍼をする人にとって重視している篇であり

霊枢は別名「鍼経」と言われた。素問は生理、病理の東洋医学を述べているが、霊枢は

鍼の刺し方や鍼に関することを述べているので鍼経という別名がある。それが霊枢に変

わっていった。また管鍼篇とうものがあり鍼の使法について書かれている。

九鍼十二原篇と管鍼篇は鍼に関する大切な篇なので後日別に読んでみましょうと。

黄帝が五臓六腑の気の出てくるところの場所を教えてくださいといっている。岐伯という

お医者さんが答えている、五臓には五兪あり、5つの臓の経絡に対して5つの大事な兪穴が

あるから5x5の25兪穴ある。六腑には6つの兪穴がある。6本の経なので6x6の

36の兪穴がある。経脈は十二本、絡脈は十五本ある。それぞれ12経に絡穴が絡脈と

言っている。12本なので12絡穴があり他に任脈と督脈奇経だけれどもそれぞれ関連

する任脈ならば、任脈のその周りの腎経や胃経など関連し連絡している絡穴がある。

例えば任脈だったら鳩尾が絡穴で督脈は長強が絡穴になっている。当然督脈は背骨の後ろ

側を通うり隣の膀胱経に関係しているということを言いたいのでしょうか。任脈の任ずる

とは陰経を束ねている意味があるし、督脈はそれぞれの陽経を背中側を通うっている陽経

を監督して束ねて大事な脈でそれぞれ鳩尾、長強に絡穴というのがある。これで14本で

そして脇腹の方に昇って行っている大包穴から脇の方に連絡している絡穴がありこれで15

の絡脈がある。全てで二十七の脈気がある。27の気が巡っているところは、手は手首に

足は足首に絡穴はある。

―个觸蠅魄罩⇔れる所を栄(けい)C蹐綾蠅鰕銑す圓所を経テる所を合これ27気

行くところ皆五兪にあり。そのやまいの主ることに於いてある人が質問してた。

杉山和一がいうに、難経に基づいて言いましょう。

^罅心下が苦しくなるを主る。 胸脇苦満肝の病で胃の方まで影響し食欲なくなる。

胸脇苦満のみならず、肝経の病に 生殖器の病に大敦の多灸や刺血に効果ある。

栄・体中に熱があるを主る。 例、呼吸器疾患で苦しい魚菜際より刺血する。

Q繊β里重く節々が痛むを主る。浮腫みで脾の病、消化系が弱り水分吸収が出来ない。

水分を巡らせない。筋肉が浮腫むと節々の腱も浮腫み関節も動き悪くなる兪穴は手首足首

近くにある。灸。全部の兪穴に当てはまるかは疑問であるが、脾経の太白に灸は下痢が止

まったりする。

し弌τ坦梓熱を主る。咳が出て風邪長引くに肺経の経渠にあたる。他の経絡では如何に

ス隋上逆気し胸喉実し大小便がもれることを主る。腎の病足の陰経冷えに陰谷。

脾経の陰陵泉でも良い気がする。気が逆している時はで喉の詰まりなどあるので、下腹から

足まで冷え虚している足の陰経冷えているので鍼は足の陰経に通うるように鍼をして、

また灸を使う。これ五臓六腑井栄兪経合の主るところの病なり。

会場より大浦先生の臨床上は上記に対してどうなのかと質問があり

上記に追記をしながら記してみました。さらに説明あり。

言えることはこの鍼のお経は代表的なことを挙げて後は類推して使うようにとある。

今日の手技は 随鍼術 

  

まだ途中ですが続きは次回会場でお渡しします。

次回は1116日 第三土曜日

市川友理

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