いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

※当ホームページ、ブログに掲載する画像・文章の無断転載、転用はご遠慮ください。
5月 東洋医学と養生の会

5月28日(日)、京都の心耳庵にて、東洋医学と養生の会が開催されました。

 

参加者)鍼灸師6名。一般2名。

 

13:30〜 貝原益軒『養生訓』(第四巻)輪読

 

 飲食に関する具体的な養生法が書かれています。

 ・根菜はできるだけ細かく切って調理するか、二回火を入れて柔らかくして食べるべし。

  (胃でやる消化の一部分をできるだけ調理場で済ませておこう、ということでしょう。)

 ・肉体労働でくたびれた時は、食事を摂るとすぐ眠くなってしまうから、疲労から少し回復してから食事を摂るべし。

  (貝原益軒は、食後すぐに横になると胃に負担がかかると警告しています。)

 ・怒っている状態で食事を摂らないこと。

  (ちなみにある北米先住民の教えによれば、怒りながら調理するのは、「毒を盛っているのと同じ」だそうです。)

 ・新鮮なもの、出来立てを食べること。

  (たしかに冷蔵庫の残り物を片付けるために、古くなったものばかり食べ続けていたときは、体調が悪かったです。)

 ・梨は蒸して食べ、干し柿はあぶって食べ、甘柿は熱湯をかけて食べるべし。

  (貝原益軒は何でも温めて飲食することを薦めています。今夏はぜひ梨を蒸して食べてみましょう。)

 

14:30〜 大田神社の裏山にて気功

 

 

 二か月前の栖賢寺での養生の会では、足元がおぼつかなかった方が、スッスッと山道を登っていかれるのでびっくり。

 毎日散歩し、食事にも気を付け、鍼灸治療にも毎週通って、どんどん身体が良くなってきているようです。

 

 大地から息を吸い上げ、体中に満たし、丹田に納める。

 呼吸という、人間の身体の中でも自然の営みの方により近いことが、

 意識が介在しすぎて、自然にできなくなっていることに気づかされます。

 (「息が上手く吸えないんです」という患者さんが結構おられます。)

 

16:00〜 治療・稽古

 

 

 一般の方が稽古台になって下さいます。

 

 

 治療で主訴がなかなか取れず、手詰まりになってしまう局面もあります。

 臨床では一人でなんとかするか、深追いするのをあきらめて治療を打ち切るか、しなければなりませんが、

 「東洋医学と養生の会」では、その場にいる他の鍼灸師の視点から、膠着した局面を突破する一手の提案があり、

 実際にそれを試みて、主訴が取れるという体験をすることがあります。

 

 自力で必死にやって、それでも上手くいかずに「困る」というのが第一条件。

 今の自分の中にある力で、(他者のサポートを少しだけ受けつつも)その困った局面を突破できると体験するのが第二条件。

 

 この二つが学びが成立するための重要な要件ではないかと考えるようになりました。

 

17:30〜 反省会

 

 

次回は6月25日(日)に開催予定です。

 

(文責:村田)

 

 

| 東洋医学と養生の会 | 09:06 | - | -
5月 関西支部研修会

5月21(日)大阪高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

先月の横田先生の講習から1月たちました。

いつもの芥川会館とはどこか空気が違うようです。

講師の先生方の雰囲気も心なしか変わって感じられます。

新しい参加者が増えたということももちろんあるのですが。

 

 

腹診

 

それぞれの腹診図を照らし合わせて、何が診れて、何が診れなかったのか点検します。

そして、治療をした後に腹診がどう変化したかを、また確認します。

 

 

 

新しい参加者 「いやしの道しるべ」 手ほどき篇 講義     石部先生

 

いやしの道しるべの内容を、石部先生自身のことばで噛みくだき裏付ける講義をされたようです。

 

 

 

 

傷寒論真髄       村田先生

29章 〜 46章

1年間で傷寒論真髄を一浚いする予定ということで、かなりのスピードで進んでゆきます。

それぞれの章のポイントと臨床に際して、現代医学ではどんな病名の患者さんに処方されているのか、たとえば、甘草乾姜湯は夜尿症に使われたりするといったことから、具体的に子供の姿が見えてきます。老人の夜間頻尿はどうなのか、といったところに話がとんだり、鍼灸でそれぞれの先生がどういったアプローチをするのかが話し合われたりします。

章の解説だけでなく、村田先生からは質問も飛んできます。たとえば、模式図の項目のなかではずせない重要なものはどれかといったものです。お浚いをしていないと答えられなかったりします。また、模式図には書かれていないけれど、小柴胡湯証では耳鳴りのする場合もあるといったこと、インポテンツもあるといったこと、メカニズムを考えるとそれはあっても不思議ではありません。

大青竜湯がインフルエンザ、急性肺炎、急性腎炎にも処方されるといったことで、「大青竜湯証は太陽病の極である」ことの理解がすすみます。今回も予定していた章まではたどりつけなかったようです。村田先生の研鑽の恵を今日も受けました。

 

昼食

 

今日は小豆がゆ、梅干し、沢庵、青菜です。

いままで昼食は簡素だけれどボリュウムたっぷり(味でも勝負)といったところがありました。

今日は簡素でボリュウムも控え目です。梅干し、沢庵、青菜のうまみが強く感じられました。

新しく参加された方は少し遠慮気味でしたが、後半お腹は持ちましたか?

 

今日の漢方は「五苓散」です。

 

杉山真伝流臨床指南     玉水先生 

基本となる「鍼方十八術」

第1術、雀啄術

・雀啄術は真伝流の最も基本的な術である。それに旋捻を加えれば、あらゆる病態に応用がきくと言って過言ではない。

・初心者のうちは、刺手の指に力みがあり微妙に「渋る」感覚を見逃しがちである。心は無心に、肩、肘、手首はリラックスした状態で、手の重さだけを鍼尖に上手く乗せるようにし自然に鍼が入ってゆくようにすると、微妙な鍼下の気の抵抗を知ることができる。

・気のやりとり。補法にも瀉法にもなる。

第2術、随鍼術

   ・虚弱の人に多く施す術である。

・患者の呼吸を見定めて、呼気時に鍼を差し入れ、吸気時に鍼を留める様にして、だんだん目的の部分まで鍼尖を至らせる。

・鍼尖が部分まで至った後、しばらく鍼を留めて病者の呼吸をうかがい、漸くにして呼吸に随って七八十呼吸ほども鍼を捻る。(ゆっくりと久しく捻ることが重要である。  ゆっくりと焦らず鍼下の感触が変化するのを待つのである、)

・鍼を引き去る時は・・・・・・・・を待って鍼を抜き去り、鍼痕を速やかに閉じるのである。(・・・・・・にはどんな言葉が入るでしょうか?)

・手技を荒くしない、気を長くもつこと、術者の呼吸と姿勢もゆったりと充実していること。

 

大浦先生の「腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療」とともに読み進めました。

「鍼下の気」が分からない初学者でも、視野を広く持って患者さんの様子を良く観ていれば、鍼のひびきが患者の身体に及ぼしている状況を窺い知ることができます。(玉水先生)

 

 

型稽古・チェックシート

実践稽古・フィードバック

初めての参加者の方は「いやしの道しるべ」で学んだことを稽古してみていかがだったでしょうか?

それぞれに指導者がついての稽古です。

 

 

 

反省会

 

今月は初参加の方がおおく来られました。部屋が一階と二階に分かれたこともあって、いつもの関西支部の和気あいあいといった感じよりも、新しい方の緊張と硬さがより感じられました。

おたがいの気配をどこか感じ合える距離での研修であれば、もっとリラックスしてもらえたのかもしれないと思いました。

ずっと続けていっていただければと願っています。

 

 

〔関西支部研修会〕                    

6月18日(第3日曜日)
7月9日(第2日曜日)
8月20日(第3日曜日)
9月 ※本部合宿のため関西支部研修会はお休みです

10月15日(第3日曜日)
11月19日(第3日曜日)
12月17日(第3日曜日)

 

〔東洋医学と養生の会(京都自主研修会)〕 

会場: 心耳庵  (京都 上賀茂) 

5月28日(第4日曜日)

 

文責:小倉

| 関西支部 | 20:18 | - | -
5月フォローアップ講座

5月21日 10時より七倉会館にてフォローアップ講座が開催されました。

良く晴れてとても気持ちの良い日です。

東大では、五月祭が行われていて、朝からたくさんの人が訪れていました。

私たちも、しっかり鍛錬しましょう。

 

今日もおひとり、新たな参加者と共に稽古です。

 

 

二人一組で、鍼管を使い、基本の型を稽古します。

はじめて参加された方も心配いりません。

指導者の先生や、ベテランの方などとペアになり、

テキストを見ながら稽古していきます。

 

順番を考えながらも、

肚を大切に、姿勢は美しく。

次は交代して同じように稽古します。

 

第3期2回目の今日のテーマは、背候診です。

 

説明の後は、先生が実際にやってみせてくれます。

モデルの先生の背中と腰はどうでしょうか?

 

モデルの先生の腰に鍼を打ちます。

 

その後は、再度二人一組で、

今度は実際に鍼をしながら稽古していきます。

 

 

先生に質問できるのは当たり前ですが、

それ以外にも、自分でできないと思うところをやってみせてもらったり

姿勢を直してもらったり(気づかぬうちに姿勢が悪くなっていくのです)

いたれりつくせいの講座です。

 

次回は6月18日の10時から、テーマは、散鍼です。(3回目なので・・・)

初伝入門コースを修了された方、

いやしの道会員の方

参加をおまちしております。

 

文責:牛尾

| フォローアップ講座 | 09:11 | - | -
5月東京月例会
1.静坐
坐禅、正座で丹田に気を充実させるべく、細く長ーく息を吐きます。
一度坐ったら、顔がかゆかろうが、足が痛かろうが決して動いてはいけません。 
  
  
2.講話  朽名宗観先生
「Stand by me」

朽名先生の講話は、映画「Stand by me」の主題歌が流れて始まりました。あの歌詞はじっくり読むととても深いのですね…。
患者さんが切迫した状況になってきた時、「Stand by me」と言われることは治療家としてとてもありがたいことです。

 岼多粥瞥遒礎紊)」の原点
文学作品の一節を解説していただき「感覚で感じ取るコミュニケーション」、「ここにいていいという安全保障感」について学びました。鍼灸師の行う「望聞問切」の「望」「聞」「切」は感覚で感じ取るコミュニケーションです。増永静人先生は、全身につながっている手の平で、全身につながっている患部に触れる東洋医学は、患者〜術者間のより深い出会い「生命共感」が生じ、それが治癒のスイッチになると言われたそうです。
  
  
⇔彎欧両譴如岼多粥瞥遒礎紊)」を引き出す
一般的に他人とのコミュニケーションが取り辛い、統合失調症、認知症、うつ傾向の患者さんと、朽名先生がどうやって関係を築いていったかという体験からお話しくださいました。
とても自分だったら対応できそうもないと思う状況が多々ありましたが、感覚で感じ取るコミュニケーションや、相手を尊重し不安にさせないということなどは、実はどの患者さんに対しても必要なことだと思いました。
  
  
3・症例検討会 福嶋青観先生
「乳幼児のアトピー性皮膚炎」
激しい症状にどの位で改善できるか読めなかったが、意外とあっさり症状が治まったのは、ひとえに子どもの生命力の強さであると改めて感心した症例。

 【患者】生後六か月、男児。ほぼ標準体重、身長。母乳のみ。色白ぽっちゃり。好奇心旺盛でよく動く。父母にアトピーの既往歴なし。
 【主訴】アトピー性皮膚炎。顔をきれいにしたい。
 【随伴症状】生後二ヶ月位から、症状が出始め、三か月になると、ほぼ全身が赤く、ひどい所(関節周り、顔、背中)は皮がめくれ上がり、ぐじゅぐじゅしてきた為皮膚科を受診。アトピー性皮膚炎と診断され、保湿剤とステロイドを全身に塗布。身体の症状はおさまったが、顔だけは全く効果が無い。
 【他に気になる症状】母乳を飲ませるとすぐ、ゆるいうんちがじゃーと出るためちょこちょこ飲ませている。
 【所見】顔は耳まで正常な皮膚が殆ど無い。青みがかった赤黒さで、皮膚はめくれ上がり、ジュクジュクしており、そこから目と口だけが出ている状態。耳の後ろは乾いて鱗っぽい。髪の毛の中の地肌は、多少乾燥気味だが症状は出ていない。体は肘の内側、背中(肩甲間部から肝兪あたり)が赤くなっている程度(熱邪あり)。腹診:腹部全般的にガスが多く、張っている。頭部の熱感が強い。頭頂部、耳周り胆経、肩甲骨辺縁の皮膚の緊張が強い(瀉法を施すべき「面」に出た反応。又、これまで、症状の出ている境界線近くに反応が出ている場合が多く、この部位には顕著に見られた)

 【診断】皮膚が薄く敏感であるという素因はあるものの、環境要因等、大きなものは見えてこず(離乳食はまだ始まっていない、動物は飼っていない)、一方で症状の激しいところを診て「胎毒」の存在が考えられるのではないか?身体は一生懸命、排毒しようとしていたが、薬で抑え込まれた為、邪気が全て顔面部に集中したのではないか?
又、付随する症状として、体重は順調に増えている為、栄養の吸収に問題はないが、大腸の働きが弱く、ガスが多くなって腹部を圧迫し、一度におっぱいをたくさん飲めず、又、水分の再吸収が悪い為、うんちが緩くなっているものと考えられる。飲ませて、すぐにうんちが出るのは、おっぱいは全身運動で腹圧がかかる為、その刺激で腸と膀胱が刺激されると思われる。

 【治療方針】邪気を瀉し、ガスを動かす。
 【治療及び経過】第一診(H28.5)大師流小児はりにて、百会あたり、耳上部胆経あたり、天柱・風池あたりは、強めの刺激(邪気を瀉するイメージ)。手三里(引き鍼―上腹部のガスを動かし、心下部をラクにするイメージ)、肩甲骨辺縁は、少し弱めの刺激。足三里あたりはごく弱い刺激(腸全体のガスを下げ、良く動くイメージ)。空振りも入れつつ、施術時間三分位。
・第二診(前回治療から二日後)前回施術後、夜に鼻くそを見つけ、引っ張りだすと乾いた塊に続いて、粘性の塊がずるっと大量に出てきた。顔全体、青みが抜けて、赤味が強い。前回、全体的に多かったガスが上腹部のみとなっており、右下腹が少し力が足りない。施術内容は、一診とほぼ同じだが、全体の刺激量は、三分の二位。施術後、大きいオナラがブーっと出た。
・第三診(三日後)夜、顔を掻かずにぐっすり寝た。症状のジュクジュク度合いが三分の一程度に減っている。鍼後、大きなオナラが二回とゲップも二回出して、ケラケラと笑う。
・第四診(四日後)お腹のガスが減り、すらっとスマートに見える。
・第五診(三日後) かゆみが減り、ステロイドを塗る量が減った。症状の面積が面から点になり、境目がはっきりしてきた。又、ウンチが形になりだして、日に二回位になってきた。皮膚の水分量が減り、身体がしまってきた。鍼後、やはりオナラがブーっと出る。
・第八診(七日後) ステロイドは、夜寝る前にチョンチョンと点状で乗せるだけ(肘、頬、背中)・保湿剤も軽くスプレーするのみ。かゆみも殆どなくなっている。顔の症状としては、頬の真ん中のみ荒れた感じでジュクジュクはしていない。
・第十診(四日後) ステロイドは、使っていない。保湿剤のスプレーのみ、お風呂上りに使う。見た目に全く症状は出ていない。
  
   
 【考察】胎毒に関し、『鍼道発秘講義』三十四章・痘疹ご参照。
生後まもなくは、母体からのホルモンの影響で皮脂量が多いが、それが切れると皮脂量は極端に少なくなる。そのタイミングで、母乳の影響か、風邪を引いたかで、沈静していた胎毒が動き出し、陽気盛んであるが故に上に上りやすく、生命力が旺盛な為に毒を排出しようとするが、薬に抑えこまれた為、顔にのみ、激しい症状が出たものと思われる。
あっさりと症状が治まった為、病気のメカニズム第三段階で、毒性は増大していないと考えたが、是非、議論頂きたい。
又、日を詰めての来院は重要な所である。尚、乳幼児は、大人より水分量が多い為、ジュクジュクしやすく、見た目にショッキングなことが多い。
患児の母は、街を歩く度に、知らない人々から「可哀そう。」と声をかけられ、その度、責められている気分になっていたと言う。
母親の心持ちが子どもへの影響が大きい事も含め、母親に対するケアも重要と考える。
  
〇朽名先生より〇
これが毒性化増大しているのか、所生病的是動病なのかという問題のヒントになることが『いやしの道』15号傷寒論を学ぶ会「葛根湯」に載っている。横田先生は皮膚病に二種類あるとおっしゃっており、所生病的是動病もあるし、中から出てくる場合も、両方あると。この場合だと肩甲間部に反応が出ているが、ここへの刺激がひょっとすると胸郭内部、胃の近辺など外位、裏位の毒を動かすのに役に立ったのではないか。表位にある毒が動いただけなら葛根湯証でよいが、小柴胡湯証のような状態だったのなら胸郭の中の毒を考える必要があるし、小建中湯証のようだったらお腹の冷えもあり毒もあると考える必要がある。その毒が出て行ったから消化器系が整ってきたのではないか。そのあたりを確認できるとよいのではないか。
  
  
乳幼児への治療経験が豊富な福嶋先生でも内心ショックを受けてしまう程の状態で来院した赤ちゃんが、1か月余りで見た目の症状が全くなくなったという劇的な症例で、とても印象深く、勉強になりました。
  
4・実技稽古
今月は中伝、初伝 混合組での稽古です。
基本の型をしっかり身に着けたい方には、午前中に「フォローアップ講座」もあります。
  
5・連絡事項
・中伝になられた小池さん、田原さんに初伝終了認定証が授与されました。
おめでとうございます!  
  
  
  
  
  
(文責:中川)
| 例会 | 21:55 | - | -
5月 湘南研修会
5月11日木曜日、湘南研修会が行われました。
今月より、場所は平塚市民センター3階です。



○調和息

心鎮めて呼吸を整え、気を整えていきます。




腹式呼吸、逆腹式呼吸、お腹の動きを確認するのに、軽いものを乗せて意識を集中させます。



気を集中して引き鍼の練習です。



○総稽古



最近は気候か不安定で、いろんな不調出てきたりしますが、先生方の治療を自分の身体で実感できて、タイミング良い不調です。
いろんな患者さまの話や自身の体験談など、話題も広がります。


○組稽古

組に分かれてじっくりゆっくり。




☆今日のおやつ☆

飛騨高山のお土産や、和洋折衷の頂き物など…盛り沢山でした^ ^


○講義 「切脈一葦」 木村先生



邪正一源の続きを解説して頂きました。


脈は胃中の陽気の流行にして、平和なる時は陰陽の名ある事なし。因て之を平脈と云。……の項

脈とは、胃の中の陽気の流れであり、無病の時の脈に陰陽の名前が付く事はなく、無病の時の脈のことを平脈という。
陰気の人、陽気の人、人はそれぞれ稟賦(生まれつき)の傾向あり、それに応じた脈がある。
それぞれの人の無病の時の平脈を基準にして、それより有余な場合を陽脈、それより不足な場合を陰脈と名付ける。
例えば脈が、微沈、微弱など、軽い陰脈を表す脈であっても、その人に病が無く陰気の人であれば、それは平脈であり、少し沈、少し弱であって、陰脈ではない、と考えるそうなのでありました。


○講義「傷寒論真髄」 海野先生



355章 病人、手足厥冷、脈作緊者、邪結在胸中、心中満而煩、飢餓不食者、病在胸中、当須吐之、宜瓜蒂散。
を、解説して頂きました。

手足厥冷には様々なパターンがあるので間違わないように、白虎湯の厥、当帰四逆湯の手足厥冷、当帰四逆加呉茱萸生姜湯の手足厥寒と嘔吐、四逆湯の厥逆、四逆湯の厥冷などから、見分け方。

また、胸中に邪が結ぼれた原因についても、166章・13章・324章より様々なパターンの比較。

『鍼道発秘』(霍乱)より、数ある吐き気の原因や、自律神経のいずれに作用させたいのか、によって鍼の打ち方や打つ場所の違いなど。
特に病は無いが胸中に邪毒あり、吐き気するが吐けない人、がコレを飲めば吐く事が出来て楽になる、という薬方という事です。

次回は、356章 茯苓甘草湯を解説して頂きます。

○次回は…
6月8日木曜日

場所:平塚市民センター3階

時間:13:00〜17:00

どうぞご参加くださいませ。
| 湘南研修会 | 13:50 | - | -
5月杉山真伝流勉強会

杉山和一記念館落成一周年記念

「管鍼法発祥の地、江の島バスツアー」のご案内

◆案内と解説:大浦慈観

◆日 時:6月18日(日曜日)

◆集 合:JR両国駅国技館出口「ちゃんこ霧島」前、朝7時45分。

◆出 発:8時、時間厳守(KM交通バス)。

◆内 容:杉山検校墓参、辺津宮にて祈祷、福石・中津宮・奥津宮の

各史跡を見学、岩本楼にて昼食。

◆参加費:10,000円。(定員:48名。)

◆申込み:大浦慈観(☎:028-321-7893

メール:robounokusa@mbk.ocn.ne.jp )

     鹿濱秋信 (☎:090-2458-3532 )

主催:公益財団法人 杉山検校遺徳顕彰会

 

杉山和一の墓

 

  弁財天石像         

| 杉山真伝流勉強会 | 02:04 | - | -
4月 関西支部研修会

4月23日(日)、高槻市の芥川東部会館にて、

関西支部特別研修会が開催されました。

 

参加者は合計21名。

西は鹿児島、福岡、広島から、東は東京から、

初参加の学生も集まりました。

 

11:00〜11:30 オリエンテーション

「稽古の手前」と称して、「ふれる」ということに改めて立ち返ってみようとしました。

二人組になって座り、相手の背に手でふれる。

ふれられている方はどう感じるか。

 

それから一方が床に寝て、もう一方がお腹に手でふれる。

「ただ、ふれてください、診断しようとしない!」

 

背中にふれてもらった時は温かかったのに、

お腹に触れてもらった時は手を温かく感じないのはなぜだろう、等々、

様々な気づきがあります。

 

一つ一つの気づき、なぜだろうという疑問をそのまま流してしまわずに、

掘り下げていくこと、稽古とはそのことの果てしない連続なのだ、

とも言えるでしょう。

 

「お腹にふれて、相手の温かさを感じてみて下さい」

「そのままの手で、今度は相手のやわらかさを感じてみて下さい」

そして

「そのままの手で、今度は相手の重さを感じてみてください」

ここで場がシーンと静まり返りました。

 

お腹の上から置いている手で、手の下の相手の身体の重みを感じるなんて、

常識ではありえない。

それを何とか感じ取ろうとするとき、

非日常的な集中が、日常性の裂け目から流れ出した、と言うと大げさでしょうか。

でも、一回一回の稽古も、この集中の深さで行いたい、と願います。

 

11:30〜13:00 グループ稽古

6人の指導者の元に、6つのグループが稽古を行いました。

初顔合わせの相手との間で、言い換えれば異質な他者と出会うことで、

普段と違う緊張感の中で、新しい気づきの得られる稽古ができたのではないでしょうか。

 

13:00〜14:00 昼休憩

峯先生が持ってきてくださった和歌山の鹿肉で、

石部先生がカレーを作ってくださいました。

どんな食材でも、必ず調った味に仕上げる石部先生の腕前には本当に驚嘆するばかりです。

休憩時間中、交流も見られたようです。

 

14:00〜17:00 横田先生による実技、稽古、お話し

横田先生がご到着になり、いよいよ今回の研修会のメインイベントです。

「まず腰痛の人、手を挙げてください」

というわけで、まず急性腰痛と慢性腰痛を分けるところから始まりました。

 

 

急性ならば1回目の治療は腰にチョンチョンとやって、

運動鍼で手に引いて終わり。

残った所があれば、そこだけ瞬間鍼でスプッと刺す。

この治療を3回やって治らなければ、慢性腰痛の治療に移る。

 

 

慢性腰痛の治療は、お腹の状態も診る。

痛む場所、痛む動きで目のつけどころは違う。

 

 

お話ししながら、瞬く間に二人の腰痛を治し、

「やり方はみせたから、同じように治療してみな」

というわけで、腰痛の方をグループに分かれて治療していきます。

 

各グループが腰痛を取りきれずに四苦八苦していると、

「貸してみな」

というわけで、横田先生が鍼をしていきます。

ことごとく、たちどころに主訴が消えていく。

 

こんなシンプルな治療で良いのだ、

と瞠目された方も多かったと思います。

 

一番のポイントとなる所を見つけ出し、そこに的確に鍼を置く。

ただそれだけのことが、出来るか出来ないかで、

こんなにも治療に差ができるのだと、

私は正直、へこみもしました。

 

それから『傷寒論』についてのお話しがありました。

「慢性疾患では腹診をする。それは腹部の邪毒が慢性疾患と深く関連しているからだ。

腹部の邪毒と慢性症状との関係を学ぶためには、『傷寒論』の教えが大事なんだ。

だから皆さん、『傷寒論真髄』をよく勉強して欲しい!」

 

そしてお灸を使って、生きたツボが取れているか検証する、

という実験も行いました。

お灸をしてみて、遠くまで響くツボが、生きたツボだと。

 

これも実際にやってみて、

自分の取ったツボにお灸をしたときと、

横田先生の取ってくださったツボにお灸をしたときと、

お灸をしているのは同じ自分なのに、

相手の感じ方が全く違う。

必死に横田先生の取ったツボの感じを指先でなぞって感じ取ろうとします。

そしてそれを指におぼえこませようとします。

 

ああ、この感覚のツボは普段、取っていないぞ、という事実に気づかされます。

 

「効かなかったらさっさとそのやり方は捨てること」

「みんな捨てられないから上達しない」

横田先生の言葉が胸に刺さります。

 

このやり方でうまく行ったことがあるから、

これでいいのだ、と止まってしまったら、

もう上達はない。

そのやり方でうまく行かないとき、そのやり方を捨てることができるかどうか。

 

横田先生がお話ししてくださったことは、

いつも、何年も前から、おっしゃっておられることがほとんど。

でも何年も前には、それほど胸に刺さらず、

何気なく聞き流していたことが多かったのだと、

ようやく今になって思い当ります。

 

17:00〜19:00 懇親会

交流の場を持つことができました。

 

乙重先生の指導者認定証の授与がありました。

 

次回、関西支部研修会は、5月21日(日)、芥川東部会館にて、

開催予定です。

 

 

(文責:村田)

 

 

 

 


 

 

 

 

| 関西支部 | 01:03 | - | -
4月東京接心会

4月22日の第四土曜日、定例通り駒込・勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

今月も新人さんが四名いらして大所帯になってきました。

 

たぶん「芍薬」の花。お寺は春を迎えて花盛り、大きな甕の水だまりには無数のオタマジャクシが・・・。

 

【実技】

 

最近来られるようになった方を含めて6名の新人さんがいるため

今日は中伝者と新人さんがペアを組んで実技の稽古です。

朽名先生が見回ってフォローをする形で進められました。

教えることも勉強だなっと、難しさを痛感。。

 

 

 

【講義】

 

本日は朽名先生による「瘧疾(おこり)」の講義です。

 

=蠎澄覆こり)は邪気が其の所を去らず故に営衛の流れを止む。

必ず時を以て大熱大寒を為す。

7豕ざき人は毎日起こる。弱き人は一日おき間、或は二日、三日間(おき)に起こる。

づ恵譟大椎、合谷、陽陵泉を、員利鍼にて強く刺すべし。

ド寛颪茲蝓∋偉拍にて少しく血を漏らすに宜し。痞根を深く刺すべし。

瘧疾の鍼是を用いる時は、寒気(さむけ)の起こらぬ半時ばかり前に、先ず熱き粥の湯を

飲ませ、多く衣を覆いて鍼を用ゆ。

尤も、陽陵泉を刺して稲妻の如きものを、四、五度巡らして、是を緩むる時は、

必ず寒さ無くして、熱を為す。則ち癒ゆるなり。是を療治する時には

早からず遅からず寒気来たらぬ前に程よく施すべし。

其の効速やかなり。

 

上記、鍼道発秘講義の条文を朽名先生が解説してくださります。

 已蠎澄廚亮抖い箸蓮▲泪薀螢原虫の感染。昔は実体がわからなかったから「邪気」。

今は「毒」とも言える。

◆Αβ臟大寒を為す は一種の往来寒熱(少陽病の熱型)

ド寛颪茲蝓ΑΔ蓮岾茲麗」と似た刺法。陽気の回復が目的。

瘧疾の治療はタイミングが重要。内に陰気が盛んになると寒気が起きるので、

その一時間前に粥と衣で身体を温めて鍼治療する。

→明治期の治験例(山田業広、業精「井見集附録」)を参考に理解を深めた。

内に向かっていた気を外に引っ張り出し陽気を回復。

 

本日は初学者も多いため、復習も兼ねて時折参加者に朽名先生が質問をする形で講義が

進行しました。

少陽病の熱型は往来寒熱、では、太陽病、陽明病は?

この経穴に刺して何をしようとしているのか?など。

条文を覚えてしまえばいいかもしれないが、病のイメージがわかれば、

自然に手が動く。そこを目指している。

 

講義を進める上で補足としてマラリアについての詳細な説明あり。

マラリアはハマダラ蚊の唾液に含まれるマラリア原虫が人の血を吸う時に

人に感染して起きる病気。赤血球の破壊を繰り返し発熱が起こる。

人→蚊→人の感染経路。

初感染の場合、発熱は必発と言ってよい。

熱帯熱マラリア、四日熱マラリア、三日熱、卵形、など種類があり

潜伏期間がまちまち。

典型例では、潜伏期間の後、悪寒発熱と共に熱発作で発症。

歯の根が合わないほどガタガタ震えていくら毛布をかけても治まらない。

震え開始より数時間で高熱に達し、激しい頭痛や嘔吐の症状が出たりする。

寝巻がびしょびしょになるほど、大汗をかき体温は急速に低下して

気分爽快、治ったかもと感じる。熱発作の間隔は種類により違う。

マラリアを疑わないと風邪やインフルエンザと誤診されることも。

 

少陽病と言えば往来寒熱よりは胸肋苦満が代表的な症状。

そこで胸肋苦満についての説明あり。

胸肋苦満の診られる「外位」の境について、横隔膜もしくは、肝も含めた

肋骨の境など意見あり。(観風先生は後者を支持されています。)

胸郭の下や心下を押して硬いので、それを「胸肋苦満」と間違える人がいる。

そこが冷えていれば内側に水毒などがあり、そのため腹部の筋肉群が攣って

いる状態だから違う。

大事なのは「胸肋苦満」には必ず熱感がある。邪熱がある。

他にもヾ擬圓亮覚症状胸脇部を按圧して抵抗痛を調べる

5肋下を按圧して抵抗痛を調べるし臻漾頚項部の緊張を調べる。

ジ甲間部の背候診Χ始読瑤房蠅鯏てて邪毒の存在を調べる

(「胸脇苦満について」いやしの道6号 安田無観先生より)

などで診断を手助けする。

柴胡証を調べると症状に「頑固な肩背の凝り」が高確率でみられるので

診断の一考に加えられるであろうとのこと。

 

今回も情報量が多く、朽名先生がお話しした内容すべてを、

ここに書き残すことが出来ませんでした。

ですから、興味を持たれた方は接心会にお越しくださいね。

 

 

 

参加者増加!嬉しいことに、広い堂内にギッチリ感があり。

 

【坐禅】

今日は坐禅の未経験者が多く、勝林寺のご住職が坐り方を丁寧にご指導下さりました。

膝の組み方、手の置き方、半眼であること、意識の持ち方、、、

普段なんとなくやっている事を改めて確認する良い機会でした。

本日は特別に参加者全員、警策を体験させていただきました。

そして最後にお経を読んで終了!

いつも遅くまでお付き合い下さるご住職には感謝ばかりです。

 

来月は5/27(土)五時半より東京接心会開催予定です。(会場はたぶん同じく駒込・勝林寺)

ふるってご参加ください。

 

(文責・伊藤)

 

 

 

 

| 東京接心 | 02:15 | - | -
4月 東京月例会

講話 大浦慈観 先生

 

日々是れ工夫鍼の道

 

 

昨年の9月合宿、12月例会、同じテーマで御話頂いておりますが

今回は12月の続きを御話頂きました。

 

本当に納得の行く鍼が自分自身、行なえているのか?と疑問に思っ

た。それを点検する為にいくつものチェック項目を挙げてみた。

皆さんも自分で色々自分の鍼を点検して頂ければ、技術が向上する

事でしょう。

 

今日、皆様にお聞きするんですが、普段背部の「生きたツボ」をど

の様に取っていますか?

 

何人かに質問して出た回答

 

凹んでいる所を取る・熱い所・お腹の状態に対して背中を診る・解

剖学的に脊椎を診て取る・筋の硬さ・脊椎の硬さ。

 

皆さんそれぞれ自分の得意な診察の仕方ですが、私自身どうしてこ

の様な疑問を持ったかと言うと、普段臨床では硬い所を調べて「生

きたツボ」を取る傾向が有るんですが、色々な鍼灸の流派の方と交

流しているとそれぞれ自分とは違ったツボの取り方をしています。

私は腹部の五臓の反応が背中にも出ていると思って、診察していま

すが経絡を中心に診ている方は虚を中心に診ているので、陥下した

所を探しているのです。伝統鍼灸をされている方は一般的に虚を診

ている事が多いですが、ではその虚とは何を言っているのでしょう

か?私が診ているのとは何が違うのか?

 

実際はそれ程違っていない様に感じています。虚している所凹んで

いる所を取っても表面の奥は硬くなっているんです。証を立てるの

にこだわっておられる方々は、証に当てはめて身体を診ようとする

のでこの様な違いが出て来てしまうのでしょう。

 

次に・・・。

 

治療効果に影響を及ぼす原因は何が考えられますか?

 

皆さんに聞いてみましょう、どうですか?何か有りませんか?

 

皆さんの回答

 

患者さん側の原因として・・・。

 

治療を受ける時間帯・治療頻度・日常生活の不摂生・治療者に対す

る信頼度等が考えられる。

 

治療者側の原因として・・・。

 

治療者の体調・熟練度・診断力・技術力・説明の仕方、話し方・精

神状態・人間的な成長、等が有るのではないか。

 

人間的成長が治療効果を左右すると言う事は、とても重要です。

 

僕も昔思いましたけれど、横田先生の助手をして帰った後凄く治療

が上手く行くんですよね、「あれ何なんだろう?」と思っていたけ

れどその効果は一週間位で落ちて来てしまうんですよね。

横田先生の所へ行くと言うと何かこうシャキッとするじゃないです

か(笑)それも有るかも知れないけれど、先生の姿勢何か見てて自

分なりに気付かされる所が有るんですよね。

でもそれで鍼が上手くなっているとは思えなかったけれども、効果

は上がっているのは何でなのかと不思議に思っていましたね。

 

それで、横田先生から離れた後も本当に治療効果を出せる様にする

にはどうすれば良いのかと言う事を随分考えました。先生の影響だ

けで上手くなった様に思っている自分に気付きました。人間的な成

長って言うのは、非常に大きな原因の一つだと言うのが有って、臨

床の現場では常に自分自身を問われますからね、治療をして効果が

出てこちら側も有る面では成長させて貰える。

 

鍼の道と言う題で御話頂きましたが、大浦先生の人間的成長・工夫

試行錯誤の過程をとても温かく御話頂き、聴衆の心に響いたと筆者

は確信致します。大浦先生誠に有り難う御座いました。

 

 

症例報告  池内 毘観 先生

 

「月経不順の一例」です。

 

 治療の結果を出そうとするあまり、あれこれ手数が多くなり、そ

れが反って治療効果を妨げている事がしばしばある。今回は本症例

を通じて治療の先後の重要性を再認識したので報告させていただく。

 

患者】三二歳 女性  身長一五二僉‖僚纏鞍圈“稜箘

【初診日】二〇十六年九月十二日

【主訴】生理不順 食欲不振

【その他の症状】

易疲労 肩こり 目の乾き 手足腰の冷え

 

現病歴】初潮より生理が不順。一〇年前、就職してから、生理が三

ヶ月に一回くらいの割合でしか起こらなくなり、五年前に仕事のス

トレスで体調を崩しそれから、生理が起こらなくなった。

【既往歴】二年前より、朝に胃液が上がってくる感じがあり、慢性

胃炎 逆流性食道炎と内科で診断される。

過去の服用薬】

ルトラール クロミッド ネキシウム ガスモチン

【診察所見】

脈:寸・関・尺 全体的に沈で無力。

舌質:淡紅舌 歯根あり。腹診:左腹直筋の緊張。左右ともに筋張り

が観察される。特に左は臍傍の張りに加え拍動あり。右臍傍の緊張は

左程ではないが、少腹まで冷えが目立つ。左鼠径部に圧痛。心下に拍

動が観察される。TH十〜十二辺りまで、局所的に湿疹がある。下肢

の冷え(右>

睡眠:良好 仕事がハードで、体力にも自信がないので、七時間は寝

るようにしている。(熟睡感あり)。仰向けに寝ると、TH十〜十二

辺りが当たって痛みを感じることがある。二便:大便:二日一回 唇

と指先の色が悪い(黒くくすんでいる)食欲不振、少しでも食べ過ぎ

ると下痢をする。

【診断と治療方針】

 腹部の冷え、脉と舌の状態、その他、積極的な症状がないことから

太陰病(陰証)がベースにあると診断。本来の気の不足に加え、腹部

の沈静化した水毒、血毒が気の流れを阻み、女子胞を栄養する事がで

きず、無月経状態に至ったと考えた。先ずに陽に復す事を目的として

治療を開始する。

 

【考察】 ̄△陽に傾くにつれ、毒の排出力が高まることにより、腹

部の瘀血と水毒が排出された。第六診の出血の時に観察された、めま

いが、十二月末の出血の時に観察されなかったのは、六診目の出血に

より、毒の量が減少したためと考えられる。

⇒曚防し、消化器機能の働きを取り戻すことにより、必要な栄養分

摂取され、脂肪を蓄えることにより、性ホルモンの基となる、コレス

テロールが備わり、女子胞の機能を取り戻したと考えられる。

 

 

実技 

 

最近は、入門講座から多くの方が入会して下さり筆者が初伝の頃は一

時的に参加者が少なくなっていた頃が有りましたが、大分初伝の方が

増え稽古が活気付いて来ました。少人数でミッチリ稽古をする事も良

いですが、大人数で血気盛んに!?稽古をするのもまた良く技術が身

付くものです。

 

文責 森 勝

 

 

| 例会 | 22:54 | - | -
4月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第138回 平成29415

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:田中知新流と杉山真伝流(24)◆◆◆

 

今回のテーマ:「五蘊抄」南部(霍乱)、早瀉術・遠竜術

新しく参加者も増えたので、田中知新流を通じて鍼灸を

どう学んでいくのか講義がありました。

田中知新流の流儀書には、病症と使用する経穴名しか書かれていません

そのため、ただ読んでいるだけではつまらなく、勉強にならない。

では、どう読んでいくのか?

それは、書かれている経穴を使って動向かを出すのかを考えることが大事。

ただ、そこに鍼を置くだけでは効果が出ない。そこに書かれている病症は、

どんな身体の状態なのか、どんなアプローチの仕方があるのかを考えてみよう。

今回のテーマ「霍乱」には、さらに「湿霍乱」と「乾霍乱」に分けられている。

「湿霍乱」は、いわゆる「霍乱」と同じもので、嘔吐して下痢をするもの。

もともと腹中に寒があり、生もの、冷たいもの、腐ったものを食べたり飲んだり

して起こる。今で言うコレラや細菌性胃腸炎に見られる。「乾霍乱」は、

吐きたいのに吐けず、下痢をしそうなのに下痢をしない状態をさす。

どちらの病状の方が重たいのだろう。身体は不都合なものは排除しようと、

吐いたり、下したりする。吐けない、下せない状態は、病原菌が身体に

入ってきても出せない、かなりの虚証とみることができる。

こうした際は、灸をしたりして出す力をつけてから瀉法を行うなど、

2段構えの方法も考える必要が出てくる。

こうした身体の中で何が起きているのかを考えることができれば

霍乱以外の病症であっても、応用が利くようになる。

 

『端座流当流鍼書』からは、「脚気、頭痛、血の道、虫食い歯」

「諸病振るいつきたるに用ゆる鍼」「頭痛に用ゆる鍼」

について読解をすすめました。

杉山真伝流のデモンストレーションは、

「二十五術」より早瀉術・遠竜術を行いました。

早瀉術は、いわゆる速刺速抜の術。熱に対する瀉法として

用いられることが多いですが、真伝流では難産や産後の帯下など

婦人科の病症において、合谷を補って、三陰交に早瀉術を用いていました。

臨床応用として、早瀉術の名はよく見られます。

遠竜術は、三本の針を並べて立て、それぞれに術を施していきます。

こちらは臨床応用としては1例しか文献に見られません。

臨床では、あまり用いられなかったものなのかも知れません。

次回は520()です。

林弘観

| 杉山真伝流勉強会 | 07:57 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE