いやしの道協会ブログ

いやしの道協会の最新情報をお届けします。

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7月 関西支部

このたびの大雨により被害を受けられた皆様には

心からお見舞い申し上げます。

 

78日(日)大阪府高槻市芥川東部会館にて

関西支部研修会が行われました。

昨日まで降り続いた雨により会場の高槻市でも

広い範囲で避難指示が出ていましたが

研修会が始まる時間には雨は上がり晴れ間が見られました。

 

 

1000〜 自由稽古・経絡流注講義

各自で自主稽古の時間。

別のお部屋では基礎講座として石部先生による

『経絡流注講義』も行われています。

今回は「手の陽明大腸経」のところでした。

 

1100〜 基本の型・チェックシート

基本の型を指導者の先生方にチェックしてもらいながら

それぞれの課題に向き合います。

客観的にみてもらうことで、自分の癖に改めて気づきます。

 

 

1210〜 『傷寒論真髄』221章〜223章まで(村田先生)

今回のメインは「梔子鼓湯証」でした。

陽明胃実の証が盛んで勢いが強いために、上行発動して

同時に少陽位と太陽位に影響した三陽合病のお話でした。

「白虎湯」を与えてその変化をみるのが良い方法ですが

誤治をした場合の3つのケースを順番にみていきました。

一つ目は麻黄湯類で表位だけを攻めた場合に

ますます裏熱が激しくなってしまった場合。

二つ目は焼鍼で発汗させようとして火逆となり

腹中の邪熱盛んとなってしまった場合。

三つ目は大承気湯などで攻下した場合。

さらに大承気湯で攻下した場合に考えられる変転の代表的な例として

「梔子鼓湯証」「白虎加人参湯証」「猪苓湯証」のお話がありました。

 

 

1310〜 昼食

今日のメインは「玄米小豆粥」

お粥の上に、持ち寄りの一品を順番に回しながら上に乗せていただきます。

 

1430〜 鈴木先生による講座・実技

今回は浜松から鈴木斉観先生が来てくださり

特別講座をしていただきました。

 

まずは「漢方薬を煎じてみよう」ということで

葛根湯を煎じました。

 

葛根湯を煎じる間に「いわゆるカゼの漢方薬総まとめ」

としてカゼの際に典型的な病態の漢方薬を11種類

解説していただきました。

基本的には自分も家族も体の不調は鍼灸と漢方で治してきた

という先生の体験談をまじえながら、インフルエンザだから

麻黄湯とは限らない。治療する時点でどういう状態になっている

かが大事というお話などを伺いました。

証と病態がしっかり頭に入っていること、実際に試してみて

経験を積むこと。漢方薬の奥深さと面白さを先生のお話から

感じることが出来ました。

お話の後は、鈴木先生が一般の人向けに行っている

「気功ストレッチ」の体験、気を感じる体験などもしました。

 

少林一指禅行の馬歩

 

実の凝りと虚の凝りの違いを感じる

 

1850〜 振り返りの会

円座になり、今日の感想などを鈴木先生に一言ずつ。

盛りだくさんの内容で、時間をオーバーしてお帰りのギリギリの

時間まで講義をしてくださった鈴木先生、ありがとうございました。

お土産の「うなぎパイ」も美味しかったです!

 

 

 

関西支部研修会予定

8/12(第2日曜日)に予定しています

 

(文責:竹ノ上)

| ◇関西支部 | 14:48 | - | -
6月 東京接心会

6月23日、梅雨空の中、勝林寺さんにて東京接心会が行われました。

 

◯実技17:30〜

朽名先生、山野先生、伊藤先生に指導して頂き、稽古です。

一般の方にも治療しています。

 

◯講義19:20〜

朽名先生による喘息の治療の講義です。

横田観風先生の「古方漢方を学ぶ会・講義録」『いやしの道機関誌 第5号』を解説して頂きます。

子どもの喘息が終わって、今回は気管支喘息。

 

「一般的には発作の時がきまっていて、夜半から明け方にかけておきやすく、精神状態が緊張しているときにはおきないもの。

発作をおこす原因は様々あり、ひどい心配事や、肉体的疲労、気圧、光、熱、寒冷などの物理的変化、煙、何かのにおい、花粉、潮風に吹かれたり、ある場所にいくと反射的に必ず発作がおきるというもの、かぜをひくと発作をおこすもの、妊娠、出産、メンスの時におきる内分泌型、また消化不良や食べ過ぎが原因でおきるものもあります。・・」(『漢方養生談』より抜粋)

喘息の毒は、典型が鍼道発秘でいう痰症にあたる。

風邪などを引いたときにすぐに治らずに表位の邪が内攻して胸の中に入り、お腹に冷え、水毒がある人は、胸の中の邪熱を冷やそうと水毒が胸の中に入り、邪熱と結びついて痰という毒に変化する。そういったことを繰り返すうちに痰という毒を常に持った体質となる。痰症の人に何かの気の変動がおこった時に鎮静化している毒がゆさぶられて発作をおこす。

治療としては二種類あって、一つは状態を鎮めるということ。もう一つはからだの中の毒を出すということ。

観風先生によると、普通は基本的に状態を収める治療をしているが、瞑眩現象として毒が出ていくことがある。その治療によって、熱が出たとか、よく小便が出たとか、ある場合やなくて収まる場合もあり、激しい症状は出ないのが普通だが、一回目で瞑眩が起きる人もいれば、二か月・三か月と治療をしていてある日突然瞑眩が起こるということもある。身体の方がだんだん活性化されて、毒を出そうとする力が出てくるからだと思うと言われています。

『漢方養生談』によると、喘息という病気は、1)ある特定のものに過敏症である。2)多分に神経的のものである。3)気管以外の全身症状、たとえば鼻とか婦人科疾患とか体の他の所に表れている症状に目を向けてそれを治さなくてはいけない。4)食生活を改めなくてはならない。

喘息をおこす人に使う漢方として、小建中湯が出てきます。

小建中湯は、『漢方常用処方解説』には、「桂枝加芍薬等に膠飴を加えた薬方でさらに虚証向き。病位は太陰病で、脾虚あるいは気血不足するものの腹痛(虚労・裏急)に用いる。あるいは胃腸の弱い虚弱児の体質改善など特に小児には応用範囲が広い。脈は浮濇、あるいは沈でやや弦。舌は淡白色、薄或は無苔のことが多い。」とあります。

観風先生の解説には、胸腺リンパ体質といって小さい頃からよくカゼをひいたり病気になるタイプの太れないで顔が青白い人の体質改善によく使っている。腹直筋が攣急している人が多く、心下のスジバリに伴って、腹直筋が棒のようになっている。スジバリはお腹でしか確かめられないが、肋骨の中を通って胸の中に行っているはずで、気管や肺、肝臓に影響を及ぼしている。傷寒論によると心下の痞は下焦の虚による。鍼する時は心下にいきなり刺さないで下焦に一・二本しっかり打つとそれだけで半分緩むとあります。

その他、喘息に使うものとして、大柴胡湯、大承気湯、葛根湯、甘草乾姜湯、半夏厚朴湯、麻杏甘石湯の特徴などを学びました。

喘息の講義はまた次回に続きます。

 

たs

 

 

◯坐禅20:50〜

本堂に移動して坐ります。

最後に、白隠禅師坐禅和讃を唱和しました。

帰りには、雨が上がってきれいな月が出ていました。

 

次回は、7月28日土曜日17:30〜です。

どうぞご参加ください。

 

(文責:坂井)

| 東京接心 | 17:32 | - | -
6月杉山真伝流勉強会

『杉山真伝流』勉強会 第152回 平成30616

              講師 大浦慈観先生

◆◆◆シリーズ:『杉山流三部書』から(11 )◆◆◆

今回のテーマ:『療治大概書』(自汗・癲癇・吐血)

『十四管術』より(通谷管・爻ショ管)

現在学んでいる「療治大概書」は杉山和一検校が京都在住の折「砭寿軒」よりこの書を

譲られ江戸に戻り鍼灸教育の塾を開くにあたりテキストとするため病名や穴名を漢字に

変えて編纂し直したものです。31期も引き続き「療治大概書」を学びます。

           重要なお知らせ

  9月の真伝流の勉強会は第4土曜日9月22日になります。

自汗は何もせずにダラダラと汗がでること。盗汗は寝汗のこと。汗の5液は、汗―心 

涙―肝 鼻水―肺 涎―脾  唾―腎 。心の液は汗。何故汗かくかというと心熱する

とき汗をかく(胸の中の熱)胸中に熱があると背中や頭、頸あたりにも汗がでる。自汗

とは陽虚に属すとあるが、陽気は身体を温める気であり、陽虚とは身体を温める気が

不足している寒がりの人をいう。また陽は体表面という意味合いがあり(衛気)ここでは

体表面の腠理のことを言っている。腠理が開きっぱなしでだらだらと汗が出てしまう。

汗線の機能が低下している。

盗汗は(寝汗のこと)身体を冷やして滋養する津液の意味で「体をさます気」陰虚に属す。

陽の体表面に対して陰は臓腑のことを言っている。体の中の津液が不足すると熱気を冷ま

すことができない。(胃腸が弱いので水分吸収が出来ない為)脾腎の働きが低下すると

上部の方ばかり熱くなる。水分吸収が出来なく粘膜や皮膚がカサカサし、舌も赤い。

…撤嬋埖 ∝腎の虚 (脾腎の機能低下)

何故寝ていて汗になるか?昼間動いている時は巡るが、夜間寝てじっとしていると巡らず

淀み、滞り、下は冷え上が熱くなって汗となる。実証タイプは身体全体で汗をかく。

虚証が強くなると胸や頸から上に片寄り局所に偏る。陽虚の人の治療を会場より聞く。

早寝・太陽を浴びる日向ぼっこをする・乾布まさつ・温冷浴・腠理を鍛える

痩せている人でいつもしっとり水っぽい人もいる。常に調子が悪く弱い。汗腺の締まり悪く

筋肉つっぱり痛みが出る。風に当たると不調になるので、肝兪、腎兪、章門(別本)に治療

をして水分代謝を良くする。盗汗は脾腎の虚があるので中脘(脾を立て治し水分吸収を促す

更年期のホットフラッシュはホルモン系のものである。

癲癇 屈地(くつち)かきのこと。急に地面に倒れる。癲 は心の血液不足が脳に良い血が

巡らず失調を起こす。状態は急に高揚して騒ぎ倒れたりする(躁状態)。脳の一部に傷ある

精神的に興奮したり、ストレスがかかり疲れたりすると脳波の異常が起きて発作的に倒

れる興奮しやすいので日常生活に注意したい。

精神疾患者の治療  鳩尾、人中、間使、肝兪、上察天突

陽癇・遺伝以外に問題点があるか、風邪の邪が入り発しているものは内は六腑、外は

皮膚脈は浮で治りやすい。陰癇・ストレスやショックを受けた時や体力消耗をしたとき、

体内の邪気が突き上げると脈は沈で内は五臓・骨髄にあり治りにくい。

治療“作起きている時、頭部の邪気を散ずる。熱気を瀉す気付けに人中に鍼 23嵋

詰まりを取る。ぜ蠡に強く引く。頭だけを考えず臓腑を整える(中脘・気海・関元)

ヰ堯肩を緩め遠くに引く。(肝兪、腎兪)精神疾患 大椎、心中、筋縮 灸も効果あり。

吐血 積熱(内臓に積もった邪熱)

^澆箚痢憤瀋掾腓箚隆發覆鼻法´肺や気管(喀血)治療には臓腑を整える。

端座流

々の痛みの鍼、咳気喘息唾悪しきに胸の痛みに用ゆる針C翩、頭風、首痛み首寝違がえり。

「十四管術」より通谷管術、(振動を鍼下に伝える)爻ショ管術(和かな刺激でより深く広く

強張りを緩められる。)

次回は7月21日です。梅雨らしくない猛暑の折、水分補給に気を付けましょう。

(市川友理)

| 杉山真伝流勉強会 | 09:36 | - | -
6月 東洋医学と養生の会

6月24日(日)上賀茂、村田邸にて、6月の東洋医学と養生の会が開かれました。

 

傷寒論の素読     小倉

あらたに参加された鍼灸師の方に、鍼灸師が傷寒論を学ぶことの意味について、

玉水先生の話を交えながら、素読と書写をおこないました。

傷寒論が各自の中を通過する一助になればと思います。

 

貝原益軒「養生訓」     村田先生

梅雨晴れの日差しの下、夏の養生の項から。

【夏の養生】

夏は肌膚大いに開き、外邪入りやすし。涼風に久しくあたるべからず。

また夏は伏陰とて、飲食の消化する事おそし。多く飲食すべからず。

温なる物を食ひて、脾胃をあたたむべし。

冷水を飲むべからず。すべての生冷の物をいむ。


 

 

養生は心が基となります。

【心の養生】

1)養生の術はまず心気を養ふべし。心を和にし、気を平らかにし、

いかりと慾とをおさへ、うれひ思ひをすくなくし、心をくるしめず、

気をそこなわず、ただ心気を養う要道なり。

 

2)人ただ心の内の楽を求めて、飲食などの外の養をかろくすべし。
 

3)心は身の主なり。しづかにして安からしむべし。

身は心のやつこなり。うごかして労せしむべし。

 

4)飲食の欲、好色の欲、睡臥の欲、あるいは怒、悲、憂をもって身をせむ。

これらは皆我身の内よりおこりて、身をせむる欲なれば、内敵なり。

 

5)内敵に勝つには、心つよくして、忍の字を用ゆべし。忍はこらゆるなり。

心つよくこらえて、ほしいままにすべからず。

 

6)外敵に勝つには、畏の字を用て早くふせぐべし。風寒、もっとも恐るべし。

 

9)気は一身体の内にあまねく行わたるべし。胸の中一所にあつむべからず。

いかり、かなしみ、うれひ、思ひあれば、胸中一所に気とどこほりてあつまる。

七情の過ぎて滞るは病の生ずる基なり。

 

10)心は楽しむべし、苦しむべからず。身は労すべし、やすめ過ごすべからず。

およそ、わが身を愛し過ごすべからず。

美味をくい過ごし、芳醞を飲み過ごし、色をこのみ、

身を安逸にして、おこたり臥す事を好む。

皆これわが身を愛し過ごすゆえに、かへつてわが身の害となる。

 

11)12)〈中国の隠棲の読書人たちのような、清貧高雅の生活のすすめ〉

 

13)心をしづかにしてさはがしくせず、ゆるやかにしてせまらず、

気を和にしてあらくせず、言をすくなくして声を高くせず、高くわらはず、

つねに心をよろこばしめて、みだりにいからず、悲をすくなくし、

かへらざる事をくやまず、過ちあらば、ひとたびはわが身をせめて二度悔いず、

ただ天命をやすんじてうれへず、これ心気をやしなふ道なり。

 

14)万(よろず)の事、皆わがちからをはかるべし。

ちからの及ばざるを、しゐて、其のわざをなせば、気へりて病を生ず。

分外をつとむべからず。〈自分のちからを知る〉

 

16)およその事、十分よからんことを求むれば、わが心のわずらひとなりて楽なし。

禍(わざわい)もこれよりおこる。

又、人の我に十分よからん事を求めて、人のたらざるをいかりとがむれば、

心のわずらひとなる。〈100パーセントを求めない〉

 

一般参加の、子育てや家事、仕事と、忙しく毎日を送っている方たちの、

生活者の実感と説得力ある養生訓への感想を、聞くことができました。

 

  


参加者の子供たちを引受けていただいている

村田伸子さん、いつもありがとうございます。

今日の子たちは4人、プラス村田家2人。

お母さんと一緒だった赤ちゃん1人でした

 

気功と座禅     玉水先生

身体とこころをゆるめて、気のとおりを良くし、丹田に気をおさめて、

静かに深く息をしてゆきます。

 

おとなたちの世界のそばに、こどもたちの世界がひろがっています。

ふだんお母さんにいわれつづけているのでしょうか、お母さんそっくりの口まねで、

じぶんよりも小さいこどもをさとす声がきこえてきたりします。

二つの世界はつながって、往き来します。

 

 

実技 (一般参加者の治療)

 

一般参加の方が増えてきました。そして鍼灸師もまた増えました。

指導者がそばにいて、初学者のいやしの道の治療がすすめられます。

目の付け所、治療のポイント、姿勢、ことばかけ、など、

そうした時間が初学者のなかに沁みてゆきます。

幽かだった感覚は、ある時はっきりしたものとなり、

少しずつ自信や世界が広がって行きます。

そこでは、うまく行かなかったこともまた糧となります。

 

一般参加者の信頼によって、鍼灸師が育てられています。ありがとうございます。

 

反省会

 

それぞれの治療風景をそばで感じ合っているなかで、

それぞれが何を感じ考えたのか、言葉の中にたがいに感じるものがあります。

 

次回 東洋医学と養生の会は

7月22日(第4日曜日) 栖賢寺でおこないます。

午前中開始、作務もあります。観音堂での座禅はまた格別です。

どうぞ、ふるってご参加ください。

 

(文責:小倉)

 

| 東洋医学と養生の会 | 12:22 | - | -
6月 福岡の勉強会

6月 福岡の勉強会

 

---(今日の内容とメモ)-------------------

1、静座法

2、白内障の治療について 養母

・白内障発生のメカニズム

・白内障の灸法 

・鍼灸が有効なケースの見分け方


3、古典読解 通玄指要賦 河原

◇治法の実際について 

甲乙経などを参考にしながら位置と取穴法を再確認します。

・癇・癲・狂―後溪

・瘧、寒熱―間使

・胸満血膨―期門

・胃翻心痛―労宮

・七疝之偏墜―大敦

 

4、実技稽古

 

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文責:河原燈観

| ◇福岡の勉強会 | 17:23 | - | -
6月 東京月例会

1.静坐
坐禅、正座で呼吸、姿勢、心を整えます。

 

2.講話  池内 毘観先生
「鍉鍼による私の気の感得方法」

 

 

池内先生は、以前は現代医学的な鍼灸を実践されていたそうですが、目に見える臓器や組織を対象にした鍼灸では色々な検査ができ、手術もできるお医者さんにはかなわないのではないか…と思うところがあり、目に見えない「気」を感得し、扱えるようになりたいという思いを強く持つようになって、いやしの道協会にいらっしゃったそうです。

皆さんも実技の時間などで、「邪気がわかるようになりたい」とか「響きがわかるようになりたい」とか「気」に関するところに興味が集まっているように思うと池内先生はおっしゃいます。
そして、いやしの道協会では、「気」を感得できるようになるよう、実技のチェックシートにも色々な項目があります。
・気がいたることを感得できるか
・鍼先から気が体の隅々まで広がるか
・鍼先から気が外へ広がるか
・鍼先から気が無限に広がるか
など

 

観風先生の著書『万病一風論の提唱』には「気」についてどう書いてあるかと言うと、「気」とは「目に見えない働き」とあります。
真気:臓器、血管、神経、組織などの諸器官を正常に機能させるはたらき
邪気:臓器、血管、神経、組織などの諸器官を異常に機能させるはたらき

そして、池内先生は、いやしの道の機関誌(17号)にも書いておられる通り、東日本大震災の後にボランティアで一日に二十人ほどの治療を「鍉鍼のみ」で治療した経験が、気の存在を確固たるものとして肚落ちさせるきっかけとなったそうです。

体内に刺入することなく、ツボをギュウギュウ押すわけでもない、侵害刺激ではない「鍉鍼」での治療で効果が出ていることについて自分自身で確認するために、一人二役(治療者と患者)を演じ、鍉鍼でセルフケアをしてみることにしてみたのだそうです。

そのためにまず、鍉鍼の出来上がりイメージをスケッチした図を持って、御徒町の金物屋さんに赴き、金の鍉鍼、銀の鍉鍼を格安で準備されたとか。

 

 

セルフケアの具体例
下腹部の関元あたりのペコペコに虚したところに金の鍉鍼を当てておく
(治療者として)冷え→温まってくる
(患者として)頭の熱が取れ涼しくなってくる、翌日の疲れが全然違う

 

鍉鍼でのセルフケアの実演

 

画家のピカソを例にされ、毫鍼を扱えてこその鍉鍼だ。というお話が印象深かったです。
又、逆に、普段毫鍼を扱う際も、物理刺激としてでなく、気を扱っているという意識を強く持つ必要があるのだなと思いました。

 

 

3・症例検討会 木村 克彦先生
「高齢不妊治療」

 

【はじめに】平成29年2月より肩こり腰痛で治療していた患者さんの不妊治療症例です。未だ妊娠にはいたっていません。
初めての不妊治療であることや患者さんが高齢で時間がかかるとさらに妊娠が難しくなることから、今後の治療に関して皆様のご意見、ご助言を頂きたく発表いたします。

 

【患者】44歳 身長161cm 体重 49kg 色白細身 事務職
【初診】平成29年11月12日
【主訴】不妊
【現病歴】
平成26年5月 結婚。
平成27年5月 婦人科通院始める(排卵誘発剤使用)。タイミング法は行わず、人工授精を二か月行う。その後体外受精を六回行う。採卵するが空胞が多く、移植にはいたらず。移植一回のみ。
平成28年12月 漢方専門医院受診。その後、月一回定期的に通院。臍下硬さが顕著とのことで当帰四逆湯・折衝湯・八味地黄湯服薬を始める。
平成29年2月 婦人科変更(排卵誘発剤使用)。体外受精を六回行う。卵胞は採取できるが分割が悪く移植までいたらないことが多かった。移植は二回。
平成30年1月 婦人科変更。血液検査の結果、甲状腺機能が数値は正常範囲内だが、高めのため服薬をはじめる。
平成30年4月 当帰芍薬散に変方。舌下動脈怒張は減り、生理痛は楽になっている。*漢方薬服用前と比較して

【既往歴】子宮筋腫
【随伴症状】肩こり、腰重
【その他】月経周期 不順、長めのことが多い。

【診察所見】脈:沈弱 右〉左 
舌:薄白苔 歯痕ややあり 舌先紅  
腹診:胸 熱あり 左季肋部・季肋下硬い 左右下焦奥冷え 下焦虚冷え 腰殿仙骨 硬い(右〉左) 
足先冷
小便 一日に五、六回(黄色) 
大便 一日に一、二回(軟便)

【診断】下焦の寒による女子胞の機能低下。

【治療方針】よい卵子が採取できるようように卵巣機能を高めることや着床しやすいように子宮機能を高めることを目的に下焦の冷えを取り気血のめぐりをよくする。
【治療】下腹部 三、四か所補法。冷えなどの反応が強い部位に深めに刺鍼時間を長めにする。
左下焦の気血のめぐりを促進するために、左季肋部と季肋下を緩める。バネ式提鍼使用。 
下焦への気血のめぐりを促進目的に両仙骨腰部を緩める。 三陰交・補。 合谷・寫。

【治療経過】寸六一番使用 バネ式提針使用
初診 11月12日 
第二診 11月23日 下焦中央硬さあり。 *右下焦邪あり。 左下焦冷えなし。 仕事ストレス増える。 11月18日採卵。
第三診 12月16日 *下焦右圧痛あり。 *左腹直筋硬さあり。 左腹直筋刺鍼部位追加。前日採卵。
第四五六診 左下焦冷えなし。
第七診 1月26日 *右下焦圧痛あり。 *左下焦冷えなし。 1月17日採卵。
第八診 2月3日  月経五日目。 下焦中央と左の冷え。 下焦右圧痛あり。 *病院を変える。
第九診 2月10日 排卵直前。 *下焦中央及び右奥硬と圧痛。
第一〇診 2月17日 排卵なし。 下焦中央冷えあり。 *下焦左右圧痛あり。 右奥硬さあり。*右腹奥スジを緩めるような手技追加(スジにあてるか反応のある深さで微雀琢)。 
第一一診 3月10日 排卵なし。 *下焦中央虚あり。*下焦左右に邪あり。 *年度末の為、仕事によるストレスが増える。帰宅時間が遅くなる。
第一二診 3月17日 月経二日目 下焦中央冷えがいつもより少ない。*月経周期を意識(『機関誌第十五号』五四一ページ越籐先生症例参考に*古血排出意識(杉山真伝流「推指菅術」使用)
第一三診 4月8日 下焦中央右冷え *下焦右奥圧痛あり。 3月31日排卵後4月2日子宮内膜の厚さが足りなかった為移植はせず。

【考察】今回は長年の生活様式(ストレスの多い仕事・長時間の椅子での座位など)や体質によって下焦が虚して、卵巣や子宮の機能低下しているものと推測される。虚しているために、寒や邪、ストレスの影響をうけやすいという悪循環に陥っていると考えた。また、右側は周りが全体的(腰殿部・大腰筋)に硬いことや左側は季肋部・腹直筋が硬いことも気血がめぐらない原因となる。採卵後全身の筋緊張が高まることから女子胞にも影響を与えていると思われる。
今回女子胞の毒は漢方薬により排出されていると考え、今までは考慮していなかった。しかし、子宮筋腫がありいつも冷えている部位と関連しているようである。
治療は始めは下腹部を中心に施術。効果が感じられなかったため、他部位(左季肋部・季肋下や腹直筋や腰仙骨部)や月経周期を意識して行った。はじめより下腹部の温まりを実感できるようになった。しかし、工夫が足りず妊娠に至っていない。その原因とし下焦の虚、血毒や月経不順への考慮が足りなかったものと考える。さらに、局所的な冷えにとらわれ全体がみえていなかった。また、部品としての臓器にとらわれ気の流れを意識できていなかった。
全身的に上焦や四肢を使い、下焦の状態を改善すること、下焦の虚や月経不順の原因になりうる要素に対する生活指導や自宅施灸などを行う必要がある。
 

4・実技稽古
今月は中伝同士、初伝同士での稽古です。

 

 

 

5・連絡事項


・合宿の告知がありました。
(http://blog.iyashinomichikyokai.com/)
是非、是非、ご参加ください!

 

(文責:中川)

| ◇東京月例会 | 13:02 | - | -
2018年 第10回合宿研修会のお知らせ

     第10回 いやしの道協会・合宿のご案内

 

    鍼灸による<日本的ないやしの道>を学ぶ  

 横田観風・創始の「万病一風的治療」を集中的に習得できる公開講座

 

日時:平成30年9月16日(日)13:00 〜17日(月・祝)15:00 (1泊2日3食)

場所:茨城県守谷市 デュープレックスセミナーホテル

   *都内から約45分、セミナー専用の瀟洒な「知的創造の杜」。

主催:いやしの道協会

 

【今年の目玉】

・「〈万病一風的治療〉を手ほどきする」 横田観風(当会創始者)

  ★創始者から直接指導が受けられる、数少ないチャンス!!  

 

・「万病◎◎・・・なんて、やめておけ 

   〜100の苦しみに100の方便あり〜」 高木真観(師範)  
      
・「いやしの道協会で学んだ30年、

    いま振り返り伝えたいこと」 原田修観(准師範・顧問) 
    
・「形を作る 〜いつも同じでいられる為に」 前之園空観(正教授・副会長)
    
・座談会「<いやしの道>とは何か」 横田観風、大浦慈観(顧問)、朽名宗観(会長)
    
・「実技指導」  師範、准師範、正教授の指導者陣 ※少人数の指導体制。


◆参加費: 

  会  員 20,000円 (会員学生 18,000円)

  非会員 23,000円

   (本年前期「初伝・入門講座」の受講者は、会員料金にてご参加頂けます。)

  *1泊3食・講習会費全て込み。(2日目の昼食代含む。)

  *お支払いは、お振込のみになります。(当日払いは、ございません。)

  *宿泊・お料理のご用意がある関係上、キャンセル料が、1ヶ月前より

    発生致しますので、ご注意ください。

  *持ち物:筆記用具・鍼 (入浴用バスタオル・歯ブラシのご用意あります。)

    

◆お申し込み方法                           

 メールにて、下記内容を、ご連絡頂き、こちらからの確認メールを受け取ったら

参加費をお振込下さい。3日以上たってもメール返信の無い場合は、届いていな

い可能性がございますので、 お手数ですが、再送頂くか、 お電話にてご一報

願います。

 
―蚕蝓´∋疚勝´性別 し搬喩峭(緊急連絡用) 

コ慇犬両豺腓漏惺嗣勝鍼灸師の場合は、経験年数      
α畤欧魎望(部屋割の際、なるべく配慮します)  

Ш攷を希望(対応します) 
┨圓送迎バス利用要・不要    

本年前期「初伝・入門講座」の受講者はその旨をお申し出ください。
     

◆お問い合わせ・申し込みアドレス  メールアドレス:iyashinogashuku@gmail.com

                  電話:090−6103−2822 (坂井)

       

 メールにてお申し込み頂いた後、折り返し振込口座等ご連絡致します。送信

後1週間以上たっても返事が無い場合は、メールが届いて無い、あるいはこちらか

らの返信が迷惑メールBOXに振り分けられている可能性がありますので、改めてご

一報下さい。

          

◆お申込期限:7月29日(振込期限:8月17日) 

*入金後のご返金は致しかねますので、予めご了承下さい。 

 

《宿のご案内》

デュープレックス・セミナーホテル 〒302-0119 茨木県守谷市御所ケ丘4-3-1

HP:  http://www.duplex-g.co.jp

電話:0297-21-1200 フリーダイヤル0120-737-926

       

■電車の場合

・つくばエクスプレス「秋葉原」➡「守谷」快速32分、常総線「守谷」➡「新守谷」3分

・JR常磐線「上野」➡「取手」、常総線「取手」➡「新守谷」22分

・「新守谷」徒歩12分 *送迎バスがありますので、お申込みのあった方には、後

 ほどお知らせします。

■車の場合

  常磐自動車道・谷和原インターチェンジから5分     

 

★宿泊・研修等に関するご質問は、いやしの道協会(前記のお問い合わせ先/坂井)

  にご連絡下さい。

 

合宿担当 中川由紀
 

| ◇合宿研修会 | 11:26 | - | -
6月 初伝フォローアップ講座

「初伝フォローアップ講座」第三回目が6月17日(日)に開講されました。

(第一期は〜10月まで開講、毎月第三日曜日10時〜12時)

万病一風的治療に活かす西洋医学をテーマに開講。

 

1「静坐」

まずは、静かに5分ほど静坐します。

 

2「傷寒論真髄の素読」

万病一風的治療を学ぶ上で不可欠な基礎となる傷寒論真髄の素読。

本日は、12章 桂枝湯方を素読しました。文章も長く難しい漢字が多く登場しましたが、皆で読むことにより独学よりもはかどります。

 

 

3「万病一風的治療に生かす西洋医学」

堀雅観先生による、万病一風的治療に生かす西洋医学。今回のテーマは、頚肩部痛・上肢症状の講義、実技です。頸椎、及び頸椎周囲の障害、末梢神経絞扼障害、トリガーポイント、脳疾患、内科疾患の病態把握を各検査法を用いながら、ご説明頂きました。

鍼灸治療の際、患者さんにベッドに寝てもらう前に、まず立位での大まかな姿勢や骨格をチェックし、座位での前屈、後屈、後斜屈、側屈、回旋時でどこに痛みがでるのかの確認により、病態を絞り、さらに必要に応じて各検査法を実施していきます。

検査法であるスパーリングテストやモーリーテストなど、鍼灸学校在学中にも学びますが、教科書通りに実施すると、検査法で悪化させてしまうこともあるとのことで、臨床で実施する際の注意点も教わりながら、各検査法を参加者同志で練習。

仰臥位、横臥位で触れる場所が変わってくるので、実際に鍼を打つ際のポイントも実技を交えながら教えて頂きました。

また、一言に「痛み」と言っても性質があるので、コリなのか?しびれる感じなのか?(ズーズーするのか?)関節を動かした時に出るのか?動作によって憎悪しないのか?等、どんな痛みなのかをしっかり患者さんに問診することで、筋肉痛、神経痛、関節痛、内臓痛などおおまかに判別していく方法を表を交えながら説明して頂きました。

問診で聞くべきこと、検査法のやり方、検査所見など、最初は沢山あって混乱してしまいますが、これも慣れだと思うので、今回のポイントを踏まえて、地道に練習していこうと思います。

 

さて、次回の「初伝フォローアップ講座」は、7月15日(日)10時〜七倉会館です。テーマは「肩関節痛」です。

文責:堀麻里

| 初伝フォローアップ講座 | 23:50 | - | -
6月 関西支部研修会

610日(日)大阪府高槻市芥川東部会館にて関西支部研修会が行われました。

 

 

10:00 自由稽古・四部録基礎講座(石部先生)

各自で自主稽古をします。同時刻に初学者の方向けに四部録基礎講座(経絡流注講義)も開催されております。

 


11:00 腹診

腹診の稽古です。モデル患者のその日の主訴を聞き、腹の状態と照らし合わせてみます。


12:10 『傷寒論真髄』の講義(村田先生)

今回は212章から220章の和訓を読み「大承気湯証」「小承気湯証」「白虎湯証」について解説してくださいました。


 

13:10 昼食

玄米粥と参加者が持ち寄ったおかずでランチタイム。

 


14:00 基本の型・チェックシート

いやしの道の基本の型の稽古をします。


 

15:00『疾医の鍼』の講義(玉水先生)

 

「疾医」とは吉益東洞が中国の古典からとったもので、簡単にいえば理屈ではなく直接手で触れたり、目で見たり、感じたりするもので治療する医者のこと。

 

いやしの道協会では疾医の鍼を目指し、その為に四部録や基本の型がある、という事を資料を交えて講義して下さいました。

 

 

 


16:10 丹田呼吸と身体づくり

 

 

 

今月の漢方

 


16:40 治療と課題の発見

参加者同士で治療をし、指導者の先生からアドバイスをいただきます。

 


17:40 振り返りの会

皆で今日の研修を振り返って気になった点や、勉強になった点、反省点などを話し合いました。

 

文責 山本

 

 

| ◇関西支部 | 19:16 | - | -
6月湘南研修会

紫陽花のきれいな6月、今年も半分過ぎようとしています。

6月14日木曜日平塚市民センターにて湘南研修会が行われました。

1・調和息

腹式、逆腹式呼吸

横になり、お腹に物を載せて、腹式、逆腹式呼吸です。

手を合わせ気の操作

2・実技

モデルさんの治療をしていきます。

主訴:両小指の関節の痛み

現病歴:かなり前にどちらかの指を打撲した。片方の打撲であったが、両方の小指が痛む。自発痛はなく、運動痛。

朝方、手の強張りあり。口渇少しあり。小便不利は

腹診:それぞれホワイトボードに書いてみました。

邪を感じるところはどこか、どこの毒が問題なのか。どうして小指に痛みがあるのか?

これをふまえて治療していきます。

ー蠅飽く 

この時生きたツボがどこにでているか?

今日は、全員でツボを探してみました。

選ぶツボはそれぞれでしたが、そこで効果が出せればよいのですね。

胸の熱をさばく

壇中の辺りの圧痛点から邪を抜きます。

お腹の邪に対して(腹診でこれがわからないと治療になりません)

これは暴れてはいなので、しっかり抜きます。

圧痛のあるところに鍼をします。ここもしっかり邪を抜きます。

ゾ指の関節

どこが痛むか、ピンポイントで探し、そこに少し置鍼します。

首の散鍼をして終了。

今の時期は、この様に関節の痛みを訴える方が多いので、この治療はとても勉強になりました。

〇本日のモグモグタイム

3・切脈一葦  木村先生

p447

4・傷寒論真髄 海野先生

386章 霍乱、頭痛、発熱、身疼痛、熱多欲飲水者、五苓散主之、寒多不用水者、理中丸主之。

霍乱→陽証・・・五苓散

  →陰証・・・理中丸(人参湯)

五苓散のイメージ

身体の表面には熱気があり、身体の中には水毒がある。どこかに熱がある、寒はない?

五苓散を使う時のポイントは、口渇と小便不利

『鍼道発秘』小便より

小便繁き・・・気海、石門を深く刺して留める。

       深く刺して留めるのは寒の手法。

       お腹が冷えて、小便が多い場合と、膀胱炎などで炎症があり小便が多くなることがあります。

       という事は寒なのか?熱なのか?続きは来月です。

 

来月は7月12日(木)13時30分より平塚市民センター3階和室にて。

少人数ですが、細かいところまで質問ができ、何故そうなのか、どうしたらよいのか、など

自分の疑問に思うところを勉強することができます。

どうぞ奮ってご参加ください。

 

文責:牛尾    

| ◇湘南研修会 | 16:25 | - | -
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